掛け捨ての医療保険は損なのか?知っておきたい医療保険の基本

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医療保険への加入を検討する時に誰もが必ず疑問に思うこと、それは「掛け捨てと貯蓄型医療保険ってどちらがお得なのか?」ということではないでしょうか?

最近、保険会社はこぞって保険料の安い終身保険を宣伝しており、その大半は掛け捨ての保険です。

しかし、保険に加入することは車一台購入するくらいの買い物ですから、誰だって保険選びで失敗したくありませんよね?

今回は、様々な保険商品を分析・検討してきた私が、保険選びをするために最低限押さえておくべき基本事項をはじめ、「掛け捨て」と「貯蓄型」医療保険の違いについて詳しく説明するとともに、どちらの医療保険を選ぶべきなのか、その秘訣をお教えします。

この記事を読んで、あなたに最も適した保険選びをしましょう!

目次

はじめに:どのような医療保険が適しているかは人によって違うもの

1.医療保険ってそもそも必要なの?

1.-1 病気によって生じる様々なリスク

1.-2 押さえておきたい公的医療保険

2.公的医療保険と民間医療保険

2.-1 公的医療保険によってカバーできる部分

2.-2 足りない部分を民間医療保険でカバー

3. 医療保険にはどんな種類があるの?

3.-1 定期医療保険

3.-2 終身医療保険

4.医療保険の掛け捨てと貯蓄型、何が違うの?

4.-1 掛け捨てと貯蓄型、それぞれの保険のメリット、デメリット

4.-2 掛け捨て医療保険のメリット、デメリット

4.-3 貯蓄型医療保険のメリット、デメリット

5. どちらがお得?掛け捨てと貯蓄型医療保険の保険料徹底比

5.-1 掛け捨てと貯蓄型、保険料はどのくらい違うのか?

5.-2 貯蓄型医療保険は貯蓄なのか?

5.-3 貯蓄型医療保険の賢い使い方

6. これで納得!自分に合った医療保険の選び方!

6.-1 必要な保障内容を無理のない支払保険料で

6.-2 将来の環境変化も考慮した保険選びをすべし!

7.まとめ:保険選びはライフプラン設計そのもの

はじめに:どのような医療保険が適しているかは人によって違うもの

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これから「掛け捨て」と「貯蓄型」、どちらの医療保険を選ぶべきなのかについて説明しますが、その前に知ってほしいことがあります。

それは、最も良い保険は人によって違うものになるということです。

そもそも保険は万が一の時に備えるためのものです。

その「備え」はその人の年齢や家族構成・収入・健康状態など置かれている状況によって違いますし、また、その状況が変化することによって必要な「備え」も変わるものだからです。

また日本は国民皆保険制度を採っており社会保障制度が充実している国です。

病気やけがなどの場合、一定の保障は受けられる仕組みがありますので、すべて自分で何とかしなければならないという訳ではありません。

ですから、インターネットサイトで検索した民間医療保険ランキングをそのまま鵜呑みにして保険に加入してしまうと、万一の時の保障内容が不十分であったり、逆に必要以上の保険料を支払って損をしてしまうようなことが起こらないとも限りません。

「掛け捨て」「貯蓄型」どちらを選ぶにせよ、まずは「自分に必要な保障はどのようなものか?」を明確にするべきだと思います。

  1. そのためにはまず、公的医療保険の内容と民間医療保険の種類など最低限知っておくべきことを押さえたうえで、どちらが自分にとって良いのかを考えてゆきましょう。

1.医療保険ってそもそも必要なの?

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医療保険は病気に備えるものだということは誰もがご存じのはずです。

それでは、病気になった場合、自分の生活にどのような影響があるのでしょうか?

1.-1 病気によって生じる様々なリスク

大きな病気に罹った場合、その程度にもよりますが手術などの治療費や入院費などで20~30万円の負担が発生するケースが少なくありません。

また、胃潰瘍で18日間、脳卒中で27日間程度の入院を強いられますので、有給休暇があればよいのですが、消化しきってしまっていると入院期間中は欠勤扱いとなり無収入になってしまいます。

傷病ごとの治療費や入院日数は代表的なもので次の通りとなります。

1.-2 押さえておきたい公的医療保険

実際に大きな病気になってしまった場合、数十万円の貯蓄が無ければ治療を受けることすらできないわけではありません。

日本の場合、公的機関がかかった医療費の一部を負担してくれる制度があります。

これを「国民皆保険制度」と言い、全ての人が何らかの公的医療保険に加入する仕組みとなっています。

代表的な公的医療保険とその加入対象者は次のとおりです。

①健康保険・・・会社員など

②国民健康保険・・・自営業者、専業主婦など

そして、どちらの健康保険加入者であっても治療費の自己負担額は次の通りとなっています。

①小学校入学前までは2割

②小学校入学後から70歳までは3割

③70歳以上は2割

ここで問題なのは、「たとえ3割負担と言っても治療費が100万円かかるとしたら30万円を負担しなければならないのか?」ということです。しかし、日本の公的医療保険には高額医療費の自己負担上限が所得によって決められているのです。

2.公的医療保険と民間医療保険

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それでは、公的医療保険でカバーできる高額医療費はどの程度なのでしょうか?また、高額医療費以外に公的医療保険でカバーできる治療費などはあるのでしょうか?

2.-1 公的医療保険によってカバーできる部分

高額医療費のうち、公的医療保険によってカバーできる部分は所得によって違ってきます。

また、加入している保険によっては入院などで働くことのできなかった場合の手当てもあるのです。

まず高額医療費ですが、70歳未満の社会人の場合、所得区分を5段階に分け医療費の自己負担額上限を設けています。区分ごとの自己負担額については次のとおりです。

 

所得区分 自己負担限度額 多数該当の

自己負担減額

標準報酬月額83万円以上の方 252,600円+(10割負担医療費-842,00円)×1% 140,100円
標準報酬月額53万円~79万円の方 167,400円+(10割負担医療費-558,00円)×1% 93,000円
標準報酬月額28万円~50万円の方 80,100円+(10割負担医療費-267,000円)×1% 44,400円
標準報酬月額26万円以下の方 57,600円 44,400円
被保険者が市区町村民税の非課税者の方等 35,400円 24,600円

*多数該当とは、直近1年間に3か月以上の高額医療費の支給を受けている場合は4か月目から自己負担限度額が軽減される制度です。

所得区分は「標準報酬月額」によって区分されています。

会社員の方なら給与明細に標準報酬月額の記載があると思いますので、これを機会に確認してみて下さい。

次に各種手当についてです。

健康保険加入者である会社員などの場合、病気や出産などで欠勤となり報酬が得られなかった場合、傷病手当や出産手当が支払われます。

傷病手当は欠勤4日目から標準報酬日額の4分の3が1年半、出産手当は産前42日から産後56日までの期間、欠勤1日につき標準報酬日額の3分の2が支給されます。

一方、国民健康保険加入者である自営業者の場合、これら手当は残念ながらありません。

2.-2 足りない分を民間医療保険でカバー

これまで見てきたように、私たちが病気になった時に必要となる医療費については、かなりの部分が公的医療保険によってカバーされています。

この公的医療保険によってどこまでカバーされているのかを押さえることが民間の医療保険選びの第一歩となります。

すなわち、公的医療保険によってカバーされていない部分を民間医療保険を使ってカバーすれば良いのです。

そもそも保険は非常に高額な買い物ですので、余計な保障まで買い込んで必要以上に高い保険料を支払うのはもったいないですね。

そうならないためにもまずはあなたの加入している公的医療保険でカバーできる医療費はどこまでかをしっかりと把握してから保険選びを行いましょう。

3.医療保険にはどんな種類があるの?

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それでは民間の医療保険にはどのような種類があるのでしょうか?ここではまず、保障期間が一定期間で終了する「定期医療保険」と保障期間が一生涯続く「終身医療保険」、そして最近登場した女性向け医療保険について解説します。

 3.-1 定期医療保険

定期医療保険は、短いもので3年、長いもので10年程度の期間で保障期間が終了する保険のことです。

保障期間を短期間に限定することで保険料そのものが安く設定されている医療保険です。

定期医療保険のメリットは何と言っても保険料が安いことですが、短期間の保障なので保険期間満了時に、その時々で必要な保障内容の見直しが可能となることも挙げられます。

例えば、20代と40代では自分の身近に感じる疾病は違うでしょうし、未婚か既婚か、子供の有り無しなどによっても必要な保障内容も違ってくると思います。

その時々で必要と考える保障内容に安い保険料で加入できることが定期医療保険の最大のメリットと言えます。

一方、定期医療保険のデメリットは保険期間満了後に新たな保険を更新する際に保険料が上がることです。

保険料は加入時の年齢に左右されますので当然のことですが、同じ保障内容を継続しても、更新のたびに保険料が高くなってしまいます。

例えば自分の考える最低限の保障のみを保険でまかない、あとの医療費は貯蓄で対応しようと考える場合など「最低限の保障」がライフステージで変化しないと考えるのであれば、保険期間満期ごとに保険料のアップする定期医療保険はお勧めできません。

その場合は、次にご紹介する終身医療保険を選択するべきでしょう。

 3.-2 終身医療保険

現在、保険会社各社が力を入れている保険がこの終身保険です。

終身保険のメリットは保障が一生涯続く保険であり、一度加入すると保険料は一生涯変わらないことです。

さきほど定期医療保険では、年齢とともに保険料は上がると説明しましたが、終身保険も同じで、若い時に加入すれば安い保険料で同じ保障を一生涯受けることができます。

また、「月々○○円で一生涯の保障」とわかりやすい内容が消費者にも受けており、保険会社各社が非常に力を入れている商品となっています。

そのため、保険各社の競争も激しい分野であり、保険料が低下傾向にあることも人気に拍車をかけています。

ただし、終身医療保険は定期医療保険と比較すると一定期間に支払う保険料は高くなります。

特にその傾向は若い時に顕著であり、終身医療保険であれこれリスクをカバーしようとすると、収入に占める月々の保険料が大きな負担になってしまう場合もあります。

これが終身医療保険のデメリットです。

終身医療保険に加入する場合、自分にとって一生涯必要だと思われる保障はどの程度で、それに対する保険料はいくらなのかを見積り、また、自分の収入から支払える保険料はいくらなのかを考えたうえで、その両者を比較しながら無理のない範囲で加入する保険を決定するべきです。

4. 医療保険の掛け捨てと貯蓄型、何が違うの?

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さて、これまで医療保険によってカバーする必要のある医療費はどの程度なのかということと、その医療保険の基本的な設計思想である定期と終身について説明しました。

最後にもう一つ、保険商品を選ぶ際のポイントとして掛け捨てと貯蓄型について説明します。

同じ保障の保険に加入した場合、「掛け捨て」は支払った保険料が戻ってこない=損、貯蓄型は支払った保険料が戻ってくる=得、と考えがちですが本当にそうでしょうか?

ここではそれぞれの商品の特徴や保険料を説明することにより、どちらを選ぶべきなのか?を明確にしてゆきます。

 4.-1 掛け捨てと貯蓄型、それぞれの保険のメリット、デメリット

掛け捨てと貯蓄型、どちらの医療保険を選ぶにせよ、そのメリットとデメリットを押さえておく必要があります。

双方の違いを正しく理解したうえで、自分に合うのはどちらなのかを考える必要があるからです。

 4.-2 掛け捨て医療保険のメリット、デメリットgahag-0115295021-1

掛け捨ての医療保険のメリットは何といってもその保険料の安さにあります。少ない金額で大きな保障を得られるので、万一に備えるための保険としてはわかりやすい商品といえるでしょう。

また、民間保険会社各社とも現在はこの掛け捨て医療保険に力を入れており、商品ラインナップが充実していることもメリットの一つです。

一方、掛け捨て医療保険のデメリットは、やはり保険料が戻ってこないことにあります。

医療保険はそもそも病気になった時の医療費負担をカバーするためのものですので、「保険料を受け取らない」=「健康であること」ですのでこんなに素晴らしいことはないのです。

ただし、掛け捨て医療保険の場合、病気にならない限り支払ったお金が帰ってくることはありません。

現在、さきに説明した終身医療保険の大多数がこの掛け捨て型となっています。

終身医療保険は保険料の払い込みが一生涯続く保険ですので、ありえないことではありますが一生健康なままであった場合、支払った保険料がすべて無駄になってしまうという印象を受ける方もいるのではないでしょうか?

 4.-3 貯蓄型医療保険のメリット、デメリット

掛け捨て型医療保険が払いっぱなしの保険であるのに対し、貯蓄型医療保険はその名の通り保障+貯蓄が可能な医療保険です。

商品によっては保険料を満期まで払い込めば支払った保険料全額が戻ってきます(これを返戻金といい、医療費を受け取ったりした場合はその分減額されます)。

保険期間中に病気になった場合は保障が受けられ、元気で保険を使わなければ支払った保険料が戻ってくる。

これが貯蓄型医療保険の最大のメリットです。

一方、貯蓄型医療保険は掛け捨て医療保険に比べ保険料が高いことがデメリットとしてあげられます。

同じ保障内容で両者を比べると、保障のみで設計された掛け捨て型より保障と貯蓄で設計された貯蓄型医療保険のほうが高額な保険料を払い込む必要があるのは当然と言えます。

また、貯蓄型医療保険の返戻金は保険を満期前に中途解約すると減額されてしまいます。

減額幅は商品によって異なりますが、30%程度減額されるケースなどもあり、貯蓄と捉えて保険に加入する場合は注意が必要です。

現在、空前の低金利時代です。銀行の定期預金ですら金利など無いに等しいから保障が付いている貯蓄型医療保険でという判断もあろうかと思います。

ただ、この先金利が上昇し魅力的な貯蓄商品が登場した場合、定期預金であれば手数料なしで解約し乗り換えることが可能ですが、貯蓄型医療保険を解約して乗り換える場合は払い込んだ元本が減額されてしまいます。

保障をメインとして捉えており、ライフステージに変化が生じた場合でも満期まで解約しないのか?

貯蓄型医療保険を選択する場合はこの点をしっかりと考えておくことが必要です。

5. どちらがお得?掛け捨てと貯蓄型医療保険の保険料徹底比

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安い保険料で大きな保障を得られる掛け捨て医療保険と、保険料は高くなるものの満期になれば支払った保険料が戻ってくる貯蓄型医療保険ですが、実際に両者にはどの程度の違いがあるのでしょうか?

 5.-1 掛け捨てと貯陸型、保険料はどのくらい違うのか?

30歳女性が払込満期60歳の終身医療保険に加入するとします。医療保障については、入院日額10,000円、手術給付金1回あたり10万円、退院後の通院1日あたり5,000円と仮定してみましょう。

掛け捨て医療保険と貯蓄型医療保険の支払保険料、満期金の受取額は次の通りとなります。

掛け捨て医療保険 貯蓄型医療保険
月々の保険料 3,600円 19,000円
年間保険料 43,200円 228,000円
払込保険料総額(30年間) 1,296,000円 6,840,000円
満期受取額 なし 6,840,000円

掛け捨て医療保険の場合、月払い保険料は月額3,600円程度です。これに対して、貯蓄型医療保険の場合、月払い保険料は19,000円となり、約5倍の保険料となります。

ただし、貯蓄型医療保険の場合、医療保障をまったく使わなければ60歳で6,840,000円の生存還付金が受け取れます。

もし60歳まで健康で保障を使わず、生存給付金を満額受け取った場合、支払った保険料が全額帰ってくるのですから、掛け捨て医療保険の方が1,296,000円(支払総額分)損をするとの見方もあります。

同じ保障を受けるのに両者にはこれだけの違いが出てしまいます。

その差は月々約15,000円の支出。スマートフォンを1台追加契約する程度の金額でしょうか。

まずは月々15,000円が家計に与える負担が無理のないものであること。

そしてこの月々15,000円の支払いを貯蓄と割り切って、30年間保険を解約しないのであれば貯蓄型を選択しても構わないと思います。

 5.-2 貯蓄型医療保険は貯蓄なのか?dollar-1362244_1920

支払った保険料が全額戻ってくるということは、貯蓄型医療保険はすなわち貯蓄なのでしょうか?

ここで、気を付けないといけないのが、既に説明した途中解約時の返戻金の減額です。

ある保険会社のパンフレットには、保険料払込期間中の解約について「保険料払込年月数に応じて計算した解約返戻金をお支払いします。

ただし、「早期に解約された場合にはお支払する金額が全くないかあってもごくわずかです。」と小さく記されています。

貯蓄の場合、預入れた元本を割り込む商品はありません。

また、何らかの事情で資金が必要になった場合、貯蓄型医療保険を解約して必要資金をカバーすることはお勧めできません。

なぜなら、元本を大きく割り込むお金しか返ってこないからです。

商品と払込期間によって返戻率は様々ですが、先程のケースを例にすると月々の保険料は、保障分が3,600円、貯蓄分が15,000円だから15,000円×払込期間分の返戻金は必ず受け取れるかというと全くそんなことはないのです。

貯蓄型医療保険は満期まで解約しないことによってはじめて貯蓄と同等(終身であれば保障が一生涯続くので貯蓄以上)の商品となるのです。

また、貯蓄型医療保険は満期まで解約しない場合でも単に支払った分が返ってくるだけです。

例えば掛け捨て医療保険と貯蓄型医療保険の払込保険料差額月々15、000円を株や投資信託、純金積み立てなどで運用し運用益を出せれば、場合によっては元本を大きく増やすことも可能となります。

投資は元本割れの危険も伴いますのであくまで一例ですが、医療保険は払込期間が長いだけに今後金利上昇時に高金利商品が登場した場合なども、リターンの少ない貯蓄と感じてしまう可能性も否定できないと言えると思います。

5-3.貯蓄型医療保険の賢い使い方

中途解約してしまうと貯蓄と比べて損をしてしまう貯蓄型医療保険ですが、解約をしなければお得に活用することも可能です。

例えば、東京海上日動あんしん生命のメディカルkit-Rという商品があります。

この医療保険は貯蓄型医療保険で、使わなかった保険が戻ってくる無解約返戻金型の医療保険です。

もちろん加入期間中に入院給付金を受取った場合は、その分返戻金が減らされてしまいますが、期間中健康で全く保障を受けなかった場合、支払った保険料が健康還付給付金として全額戻ってきます。

商品名のRはリターンのRなのですね。

この保険の良いところは、この健康還付給付金を活用して安い保険料で一生涯の保障を可能にすることが出来るという点です。

わかりやすく説明すると、健康還付給付金を下取りに出して新しい保険を安く買える。

つまり車の下取りのような制度です。

例をあげて説明しましょう。

例えば30才の男性が入院給付金日額5,000円、保険料払込期間終身、健康還付給付金受取年齢70才のメディカルkit-Rに加入したとしましょう。

30才という年齢なので保険料はお手頃な月々2,905円ほどです。

70才まで健康で入院給付金を受け取らなかった場合、健康還付給付金額は1,394,400円になります。

この1,394,400円を受け取らずに下取りにすると、以降の保険料がそれまでと変わらず2,905円のまま一生涯保障を受けることができます。

病気に罹患する確率は60才頃から上がりはじめ、70才を過ぎるとその確率は飛躍的に高くなります。

しかし、70才になってから入院給付日額5,000円の医療保険に加入しようとすると、月々の支払保険料は安いものでも6,000円くらいにはなるでしょう。

年金暮らしになっているのに保険料が月3,000円アップは痛い出費ですね。

メディカルkit-Rのように、貯蓄型医療保険は使い方によっては将来の負担を軽くするツールにもなり得ます。

払ったお金が戻ってくるかこないかだけで損得を判断するのではなく、商品ごとの特性もきちんと把握することも良い保険選びに大切なことなのです。

6. これで納得!自分に合った医療保険の選び方!IMG_0697

今回は、掛け捨て型の医療保険は損なのか?ということについて説明しました。

しかし、掛け捨て型か貯蓄型かを検討する前に、そもそも医療保険の必要性や医療保険でカバーすべき範囲について正しい知識を持っていただきたかったことと、保険設計の基本事項である終身と定期についても説明させていただきました。

それを踏まえたうえで、掛け捨て型と貯蓄型どちらを選ぶべきなのかについて説明します。

 6.-1 必要な保障内容を無理のない支払保険料で

そもそも医療保険は何かあった時の備えのために加入するものです。

すでに説明した通り、何百万円もする先進医療を受ける際、貯蓄で十分に支払えるような人には医療保険加入の必要などありません。

ですが一般的な人は病気に罹ってしまった場合、貯蓄だけで医療費を賄えると断言できるような方はまれだと思います。

ましてや長期間入院などで収入がなくなったりすれば、医療費に対する負担感はより一層重いものとなることでしょう。

また、せっかく良い治療法があるのに貯蓄が十分でないためにそれを断念せざるを得ないという事態になれば、その後悔は筆舌に尽くしがたいものではないでしょうか?

したがって、医療保険はまず「自分に必要な保障は何か?」を念頭に置いて考えるべきです。

そして、その保障に対する保険料がいくらなのかを見積り、それが無理なく支払える範囲であれば第一段階はOKです。

ここで保険料に負担感を感じるようなら保障内容を削る必要が出てきます。

もしくは最低限の保障を一生涯続く終身保険とし、その時々で必要と感じる保障を定期保険でカバーするなどすれば良いのではないでしょうか?

例えば、20代の頃は健康には自信があるからそんなに手厚い保障はいらないと考えていても、40代~50代になると三大疾病に備えるとともに先進医療特約付きの保障が必要かな?などライフステージが変化すれば必要と考える保障も違ってきます。

まずは自分にとって最低限必要であると思える保障内容を土台とし、それをベースに保障内容を厚くしてみた場合の月々の保険料と支払負担感を比較し、無理のない範囲で保障内容を設定する。

そのうえで、貯蓄に回せる分があるのなら貯蓄型医療保険を選択するかどうかを考えれば良いのです。

ただし貯蓄型医療保険を選択する場合は、払込満期まで解約しないということが前提となります。

満期まで解約しないではじめて貯蓄型医療保険に加入するメリットを享受することができるのです。

 6.-2 貯蓄と保障は分けて考えることが大原則

ただし、すでに説明したとおり貯蓄型医療保険は現在の低金利市場を反映して、せいぜい支払った保険料が数十年後に戻ってくるといった商品しかありません。

将来的に金利は上昇する可能性のほうが高いこと、現在貯蓄型の良い医療保険商品が少ないことを考えると、私は貯蓄は貯蓄(高リターンを狙いに行くのであれば株式などの投資も視野に入れる)として商品を検討したほうが良いと考えます。

現代は予想もしえないことが次々に起こります。5年先、私たちを取り巻く環境が今のままである保証はどこにもありません。

何か大きな変化が起こった時に自由になる資金が手元にあることは非常に心強いことだと思いませんか?

貯蓄型医療保険に高リターンの商品があったバブル時代ならいざ知れず、現在の不確実な時代に数十年にわたって変更がきかない(変更するだけで元本が大きく減ってしまう)商品を貯蓄と捉えることはできないのではないでしょうか?

現在では保障は保障、貯蓄は貯蓄と割り切って商品選びを行うことが賢い保険選びのコツであると言うことができるでしょう。

先程説明したメディカルkit-Rのケースも、貯蓄をするのではなく将来の保障をやすくするための商品選びであると言うことができると思います。

まとめgahag-0056424450

これまで説明してきた通り、医療保険は万一病気になってしまった時のための安心を購入するものです。

いざ困ったときに利用する買い物ですから、良い買い物をしたいと誰しもが考えます。

また、月々数千円から数万円の支払いを場合によっては数十年続ける非常に高価な買い物となるので、同じ内容のものならできるだけ安く買いたいと考えるのが普通です。

今ではインターネットでの保険一括見積など便利なサービスもありますので、それらを活用すれば効率的に自分に合った商品を見つけることも可能です。

ただし、保険選びをする際に「自分に合った保険」とはいったいどのようなものであるのかをきちんと整理できているかどうかが非常に重要な要素となります。

誰しも厚い保障の保険商品を購入できればそれに越したことはありません。

しかし、「これで安心」という内容の医療保険に加入した場合、家計支出の中で保険料のウエイトはそれ相応のものになると思います。

すでに何らかの医療保険に加入されている方は、年末調整時に年間の支払保険料を見て「こんなに支払っているのか!」と毎年ため息をつかれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのような方ほど、もう一度ご自身の保険をチェックしていただきたいと思います。

まずは必要以上の保障が付加されていないか?です。

高額医療費のうち公的医療保険でカバーできる部分などの知識が無いまま保険代理店に行き、「あれも心配これも心配」と相談した場合には、必要以上の高額な医療保険に加入してしまっているケースが考えられます。

またその逆もしかりで、「とにかく安ければ」と価格だけで判断した保険選びをしてしまうと、必要な時に必要な保障を受けられないといった最悪の事態となってしまいます。

良い保険選びとは、万一病気になってしまった時に受けられる保障額や内容に、また病気にならなかった場合でもそれまで支払った保険料は安心の対価であったと自分自身が納得できるかどうかにあると思います。

ではその納得感はどうすれば得ることができるのでしょうか?

それは医療保険を選ぶ際に、自分の人生(言葉が少し重いので「ライフプラン」としましょう)をしっかりと考えるかどうかにかかっているのではないでしょうか?

その時点での自分の状況(年収、家族構成、貯蓄額、健康状態など)はもちろんのこと、数年後、数十年後の自分の状況(結婚や子供の進学時の学費など予想されるライフイベントなど)も考慮すると良い保険選びが可能となります。

すなわち、良い保険選びとは自分のライフプランを設計することと表裏一体なのです。

その時の自分のライフプランを考慮したうえで、将来にわたって必要な保障と支払可能な保険料を天秤にかけながら医療保険の土台を自分なりに決定します。

さらに支払額に余裕があれば、貯蓄型医療保険とその他の貯蓄(投資)とを比較して「このリターンなら納得できる」と思える商品を選択すれば良いのです。

さあ、このプロセスで納得のいく保険選びを行いましょう!

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