子供のための学資保険どこがいい!?加入目的に合わせて説明します!

学資保険は、お子さんの教育資金の積立または保障ための保険です。お子さんが生まれたことが機会となり、保険選びをしている保護者の方々もいらっしゃることでしょう。

幼稚園の入園から高校卒業までの教育資金は何かと家計の負担となってしまいます。なるべく早い段階から積立を考えておくべきでしょう。

また、現在では大学にも入り易くなり、大学進学を想定した備えが必要となることでしょう。

しかし、お子さんの将来のためになる備えは教育資金の積立ばかりではありません。お子さんまたは加入契約者であるご自分にとって、まさかの事態が起きた場合の保障も検討するべきです。

そこで今回は子供のために入る保険について、加入目的を取り上げ、その目的にふさわしい保険商品をご紹介します。

この記事を読めば、目的に合わせた保険内容と注目点を理解することができ、保険選びをする際の有効な参考資料になることでしょう。

目次

1.学資保険について

  • 1-1.学資保険とは
  • 1-2.貯蓄か保障か
  • 1-3.貯蓄型学資保険が人気

2.貯蓄を目的に保険を選ぶ

  • 2-1.貯蓄を目的とした保険
  • 2-2.返戻率とは
  • 2-3.教育資金を考える

3.ソニー生命保険「学資金準備スクエア」

  • 3-1.学資金準備スクエアの概要
  • 3-2.学資金準備スクエアの保険内容
  • 3-3.学資金準備スクエアの注目点

4.日本生命保険相互会社「ニッセイ保険学資」

  • 4-1.ニッセイ保険学資の概要
  • 4-2.ニッセイ保険学資の保険内容
  • 4-3.ニッセイ保険学資の注目点

5.保障を目的に保険を選ぶ

  • 5-1.保障を目的とした保険
  • 5-2.どんな保障があるのか?
  • 5-3.親と子のまさかを考える

6.JPかんぽ生命「学資保険はじめのかんぽ」

  • 6-1.学資保険はじめのかんぽの概要
  • 6-2.学資保険はじめのかんぽの保険内容
  • 6-3.学資保険はじめのかんぽの注目点

7.全労済「子供の総合保障」

  • 7-1.子供の総合保障の概要
  • 7-2.子供の総合保障の保険内容
  • 7-3.子供の総合保障の注目点

8.まとめ

1.学資保険について

私たち夫婦に子ができたばかり、子の将来のために何か保険に入ろうかな?と思っている。

将来に備えるために学資保険に関心がある。この保険はタイプが分かれていて特徴もそれぞれ異なると言う。まずは、学資保険の特徴を知りたい・・・。

こちらでは、学資保険の特徴とそのタイプについて説明します。

1-1.学資保険とは

学資保険とは、加入希望者(主に保護者)が子を被保険者として、子の将来の教育資金を積立または保障のために加入する保険のことです。

加入希望者は事前に、被保険者が何歳になった時にお金を受け取るのかを契約で決めたり、被保険者の万が一の事態を想定して保障を設定したりします。

その後、保険料を月払いや年払い等で支払っていくことになります。家計に無理のない支払い額で加入契約を行いましょう。

学資保険には、「貯蓄型」と「保障型」という2つのタイプがあります。こちらは次項で説明します。

1-2.貯蓄か保障か

学資保険には、「貯蓄型」と「保障型」の2つに分かれます。それぞれの特徴は次の通りです。

①貯蓄型学資保険

貯蓄型学資保険とは、幼稚園の入園~大学・短期大学進学までにかかる教育資金を賄うことを目的とする学資保険です。

加入希望者は事前に、子が何歳になった時にお金を受け取るのかを契約で決めることになります。受け取るお金は「進学祝い金」や「満期保険金」と呼ばれる学資金です。

貯蓄型学資保険は、保険内容がシンプルでわかりやすく返戻率が高いので、積み立てたお金が元本割れすることはまずありません。

この学資保険に加入する際には、ご家庭の経済状況の他、子が何歳の時に学資金を受け取れば良いか、加入希望者がそのタイミングを慎重に考慮する必要があります。

②保障型学資保険

保障型学資保険は、加入契約者(保護者)と被保険者(子)が、病気・ケガをしたり死亡または障害状態になったりした場合、保障が受けられる保険です。

一見、医療保険・生命保険のようにも思われますが、これらの保障に重点を置いた子供のための保険と言えます。

保障型学資保険の場合も、「進学祝い金」や「満期保険金」が設けられていますが、返戻率は高くありません。

このタイプの保険は保障が充実している分、積み立てたお金が元本割れする場合が多いです。

1-3.貯蓄型学資保険が人気

学資保険では貯蓄型が非常に人気です。教育資金のため保険料を支払うことで、堅実に積み立てを行うことができます。

そして、進学時にまとまったお金が必要になれば、保険会社や共済から下りる学資金を活用するというプランを、加入契約者の方々は考えているようです。

人気の高い学資保険の1位~5位は下表のとおりです。

学資保険ランキング 1位 2位 3位 4位 5位
商品名

ソニー生命

「学資金準備スクエア」

日本生命

「ニッセイ学資保険」

JPかんぽ生命

「学資保険 はじめのかんぽ」

明治安田生命

「つみたて学資」

フコク生命

「みらいのつばさ」

返戻率

約107.2%

(学資保険スクエアⅢ型)

約107.2%

(こども祝金なし型)

約95% 約104.7%

約104.7%

(ステップ型)

返戻率が高い商品はもとより、加入契約者に身近な生命保険会社が取り扱っている商品へ人気が集まっています。

2.貯蓄を目的に保険を選ぶ

教育資金は幼稚園の入園から大学に進学するまで、かなりの金額が必要となるのは間違いない。

教育資金は、子が生まれる前や生まれて間もないころからコツコツ準備すすることが大切だ。

その際に頼りになるのが貯蓄型学資保険だ。効率良く資金を積み立ててまとまったお金が必要な時に活用したい。

こちらでは、貯蓄を目的とした学資保険のメリットと、必要になる教育資金の目安について説明します。

2-1.貯蓄を目的とした保険

貯蓄型学資保険の最大の特徴は、教育資金の積立が効率良く行える点です。

貯蓄型学資保険は一般的に返戻率が高く、加入契約者が得をすることになります。

契約が満期になった時の返戻率はそれぞれのプランにもよりますが、102%~108%程度の商品が多いです。返戻率については次項でわかりやすく説明します。

ただし、貯蓄型は教育資金の積立に特化しているために、子がまさかの事態になった時、医療等に関する保障が設けられていない商品が多いです。

子の病気やケガが心配ならば、学資保険とは別に医療保険等へ加入することを検討しましょう。

2-2.返戻率とは

返戻率とは、支払った保険料と実際に受け取るお金の割合のことです。支払った保険料より受け取るお金の方が多ければ、加入契約者がそれだけ得をすることになります。

支払った保険料総額を100%とする場合、この割合を少しでも超えれば、加入契約者は得をしたと言えます。

例えば、支払った保険料総額が100万円であれば、実際に受け取るお金が120万円であった場合、20万円得したことになります。この得をした金額が多ければ多いほど返戻率が高いわけです。

それとは逆に、支払った保険料総額が100万円でも、実際に受け取るお金が100万円を下回る場合があります。このように、支払った保険料よりも実際に受け取るお金が少ないならば元本割れを起こしたことになります。

2-3.教育資金を考える

教育資金は、子が幼稚園入園から高校卒業まで、公立に進むか私立に進むかで必要な金額が大きく異なります。また、大学進学も想定するならばより多くの教育資金が必要となります。

こちらでは、幼稚園入園から高校卒業までの学校教育費と、大学に入学した場合の学習費の目安を説明します。

下表を参照してください(幼稚園~高校:学校教育費比較表は文部科学省報道発表『平成26年度「子供の学習費調査」の結果について』を参考に作成、大学:学習費比較表は独立行政法人日本学生支援機構『平成26年度学生生活調査』結果の概要を参考に作成)。

○幼稚園~高校:学校教育費比較

学校教育費・・・「授業料」、「修学旅行・遠足・見学費」、「学校納付金」、「図書・学用品・実習材料費」、「教科外活動費」、「通学関係費」等が該当します。

①幼稚園

幼稚園 公立 私立
授業料等(1年間) 119,175円 319,619円
3年保育 357,525円 958,857円

②小学校

小学校 公立 私立
授業料等(1年間) 59,228円 885,639円
6年間 355,368円 5,313,834円

③中学校

中学校 公立 私立
授業料等(1年間) 128,964円 1,022,397円
3年間 386,892円 3,067,191円

④高校

高校 公立 私立
授業料等(1年間) 242,692円 740,144円
3年間 728,076円 2,220,432円

公立と私立の差は、特に義務教育である小学校・中学校で際立っており、公立小学校・中学校は授業料が0円である分、私立小学校・中学校との費用の差は、小学校6年間で約15倍、中学校3年間で約8倍となっています。

さらに、学校の給食費や塾の費用も加えれば、その分、教育資金の負担は大きくなります。

○大学:学習費比較

学習費・・・「授業料」、「修学費・課外活動費・通学費」、「その他の学校納付金」等が該当します。

大学 国立 公立 私立
授業料等(1年間) 647,700円 666,300円 1,361,600円
4年間 2,590,800円 2,665,200円 5,446,400円

表の学習費に加え、初年度の入学金や留学ための費用、子がアパートで一人暮らしする場合には、更に多くの費用が必要になります。

上記の各表からもわかる通り、教育資金には多額費用が必要になります。そのため、ご家庭の貯蓄にプラスして貯蓄型学資保険の満期保険金等を活用することは、教育資金を賄う重要な方法の一つといえます。

3.ソニー生命保険「学資金準備スクエア」

貯蓄型の学資保険は、とくにソニー生命の学資保険・学資プランがユニークだと評判が良い。

学資金準備スクエアの特徴について是非知りたい・・・・・。

こちらでは、学資金準備スクエアの特徴と注目すべき点を説明します。

3-1.学資金準備スクエアの概要

ソニー生命の学資保険・学資プランは、「学資金準備スクエア」という保険商品として販売されています。

加入希望者が将来の教育資金は学資保険として日本円で備えるか、米ドル(養老保険)で運用するのかを選択します。つまり外貨建てのプランは学資保険とはいえません。

加入契約する場合は、契約者と被保険者を兼ねることになり、学資保険とは違った形となります。

学資保険でも返戻率は高いですが、外貨建てのプランは特に返戻率が際立って高く、リスクはありますが保険金の受け取りの際に大きな利益が期待できます。

3-2.学資金準備スクエアの保険内容

日本円(学資保険)で備えた場合と、米ドル(養老保険)で備えた場合にわけて保険内容を説明します。

○日本円(学資保険)

①プランⅠ型:小学校高学年~高校生(大学入学前の受験生等)を想定した受け取りプランとなります。事例を上げれば次の通りです。

[17歳満期の場合]
  • 加入契約者:30代父親
  • 被保険者:男子0歳
  • 受取学資金総額:192万円
  • 保険料払込期間:被保険者10歳まで
  • 保険期間:17 歳
  • 基準学資金額:120 万円
  • 保険料払込方法:月払
  • 支払保険料:15,792 円
プランI 11歳  14歳 17歳
 学資金種類 進学学資金 進学学資金  満期学資金
金額 36万円 36万円  120万円

②プランⅡ型:大学入学前の高校3年生を想定した学資金の受け取りプランとなります。事例を上げれば次の通りです。

[17歳満期の場合]
  • 加入契約者:30代父親
  • 被保険者:男子0歳
  • 受取学資金総額:200万円
  • 保険料払込期間:被保険者10歳まで
  • 保険期間:17 歳
  • 基準学資金額:200万円
  • 保険料払込方法:月払
  • 支払保険料:16,020 円
プランⅡ 17歳
 学資金種類  満期学資金
金額  200万円

③プランⅢ型:大学進学前(高校3年生)~就職前(大学4年生)を想定した学資金が受け取りプランとなります。事例を上げれば次の通りです。

[22歳満期の場合]
  • 加入契約者:30代父親
  • 被保険者:男子0歳
  • 受取学資金総額:200万円
  • 保険料払込期間:被保険者10歳まで
  • 保険期間:22歳
  • 基準学資金額:40万円
  • 保険料払込方法:月払
  • 支払保険料:15,540 円
プランⅢ 17歳 18歳 19歳 20歳 22歳
 学資金種類 進学学資金 進学学資金 進学学資金 進学学資金 満期学資金
金額 40万円 40万円 40万円 40万円 40万円

④返戻率

プランごとにそれぞれ返戻率も異なります。事例を上げて説明します。

  • 加入契約者:30代父親
  • 被保険者:男子0歳
  • 受取学資金総額:200万円
  • 保険料払込期間:被保険者10歳まで
プラン別 I型 Ⅱ型 Ⅲ型
支払保険料(月払) 15,792円 16,020円 15,540円
払込保険料総額 1,895,040円 1,922,400円 1,864,800円
返戻率 約101.3% 約104.0% 約107.2%

○米ドル(養老保険)

返戻率

保険料払込期間の違いでそれぞれ返戻率も異なります。事例を上げて説明します。

  • 加入契約者および被保険者:30代男性
  • 保険金総額:2万米ドル
米ドル(養老保険) 保険料払込期間5年 保険料払込期間18年
支払保険料(月払) 259.18米ドル 85.36米ドル
払込保険料総額 15,550.80米ドル 18,437.76米ドル
返戻率 約128.6% 約108.4%

3-3.学資金準備スクエアの注目点

学資保険にしても、養老保険にしても、ご自分の希望に合ったプランを最終的に選ぶは加入希望者自身です。

しかし、加入希望者へプランの提案や、アドバイスをするのは「ライフプランナー」と呼ばれる専門の営業担当者です。このライフプランナーと話し合いながらご家庭にとって最適なプランを決定します。

特に米ドル(養老保険)で備える場合には、外貨建てであるだけに返戻率は為替に影響されます。

たとえ国内や海外の景気がどれほど良くても、自然災害・飢饉・戦争・大規模テロの影響で為替が変動する事態も十分に考えられます。

そのため、ライフプランナーと返戻率の高さばかりではなく、想定されるリスクをしっかりと話し合ってから加入を決定しましょう。

4.日本生命保険相互会社「ニッセイ保険学資」

ニッセイ保険学資は、徹底した貯蓄型設計をしており、非常にシンプルなプランで返戻率も高いようだ。

しかし、そればかりではなく妊娠や育児等に関するアドバイスが受けられるサービスもあるらしい。

ニッセイ保険学資の保険内容を知りたい・・・・。

こちらでは、ニッセイ保険学資の特徴と注目点について説明します。

4-1.ニッセイ保険学資の概要

貯蓄性を重視した保険内容で、こども祝金なし型・こども祝金あり型の2つがあります。それぞれの内容は次の通りです。

①こども祝金なし型:年齢が0歳~6歳の被保険者(子)が対象となります。こども祝金は受け取れませんが、大学入学にあたる年齢から毎年1回(合計5回)学資年金を受け取れるプランです。

②こども祝金あり型:年齢0歳~2歳の被保険者(子)が対象となります。小学校・中学校・高校入学の時期にこども祝金が受け取れることに加え、大学入学にあたる年齢から毎年1回(合計5回)学資年金を受け取れるプランです。

4-2.ニッセイ保険学資の保険内容

こども祝金なし型とこども祝金あり型とに分けて、事例をあげ戻り率(返戻率)について説明します。

  • 加入契約者:30代父親
  • 被保険者:男子0歳
ニッセイ保険学資 こども祝金なし型

こども祝金あり型

受取学資金総額 300万円 360万円
支払保険料(月払) 23,320円 16,300円
払込保険料総額 2,798,400円 3,520,800円
保険料払込期間 被保険者10歳まで 被保険者18歳まで
返戻率 約107.2% 約102.2%

こども祝金なし型で、保険料払込期間が短ければ、それだけ毎月の支払保険料も高くなりますが返戻率もまた高くなります。

4-3.ニッセイ保険学資の注目点

ニッセイ保険学資に加入すれば、次のような電話サービスを無料で受けることができます。貯蓄率の高さだけではなく、質問等の相談に応じるなど心のケアもサービス内容となっています。

電話サービス 内容 利用時間
育児ほっとライン 看護師・保健師等が、子の健康や育児等に関する的確なアドバイスを担当します。 24時間対応
ウェルネスダイヤル(エフ) 女性特有の疾病についての質問や的確なアドバイスを、医師・看護師・保健師等から受けることができます。 受付時間:9時~21時

受付日時:月曜日~土曜日

5.保障を目的に保険を選ぶ

返戻率の高い学資保険は確かにお得感はあるし、教育資金の積立だけを目的とするならば頼もしい保険だ。

・・・・・だが、子供のための保険で大切なのは学資金をお得に受け取ることだけではないはずだ。

こちらでは、加入契約者(保護者)と被保険者(子)が、まさかの事態になった時に頼りになる保険について説明します。

5-1.保障を目的とした保険

学資保険では、前述したように返戻率の高い保険商品が人気となっています。しかし、貯蓄と同じくらい大切なのは、被保険者(子)が将来成長していく過程で、病気・ケガ等をした際の保障です。

不運な事態はどなたであっても想定することは難しく、貯蓄型学資保険に加入しても、教育資金だけの備えを整えたに過ぎません。

一方で、学資金として積み立てをしながら、子のために医療保障や死亡保障を備えることができるのが保障型学資保険です。

5-2.どんな保障があるのか?

保障を重視する保険でまずあげられるのが、子が病気やケガをした場合の医療保障です。主に、入院給付金や手術給付金の他、放射線治療給付金等が設けられている等、オーソドックスな保障が約束されている商品が多いです。

また、被保険者である子が亡くなったり障害状態になったりした場合に保険金が下りる保障や、加入契約者が亡くなったり障害状態になったりした場合には、以後の支払い保険料が免除され、子のための保障が継続する「保険料払込免除事由」が設けられていることがほとんどです。

更に、子が他人にケガを負わせたり、物を壊したりした場合等、法律上の損害賠償責任を負うときに第三者への損害賠償を保障する保険もあります。

5-3.親と子のまさかを考える

教育資金の積立は大事だけれども子の病気やケガが心配な方は、保障を重視する保険へ加入を検討してみましょう。

子が丈夫に育つだろうと思っても、将来、想定外の大ケガで長期の入院を余儀なくされるかもしれません。

また、加入契約者ご自身が生命保険に加入していたとしても、保険料払込免除事由が設定されていない学資保険へ加入していたならば、加入契約者に万が一の事態があっても、学資保険が満期になるまで支払いを続けなければいけません。

特に、夫婦の双方または一方の家系に病弱な方が多く、子が丈夫に育つか不安を感じているのなら、できるだけ早い備えは必要となります。

6.JPかんぽ生命「学資保険はじめのかんぽ」

教育資金の積み立ても大事だが、保障も同じ位に大事なことであるのはもっともだ。

教育資金を積み立てつつ、保障もある学資保険はないものだろうか?

その場合にお勧めする学資保険は、主契約で教育資金の積立を目的としつつも、特約で保障が付加できるJPかんぽ生命「学資保険はじめのかんぽ」です。

こちらでは、学資保険はじめのかんぽの特徴と注目点を説明します。

6-1.学資保険はじめのかんぽの概要

はじめのかんぽは、①「小・中・高+大学入学時」の学資金準備コース、②「大学入学時」の学資金準備コース、③「大学入学時+在学中」の学資金準備コースの3つの中から選べます。

返戻率は高くはなく、ほとんどのコースで元本割れを起こしてしまいます。特約で医療保障等を付加すれば更に返戻率は下がってしまいます。

ただし、学資金を受け取る際にお得にならないまでも堅実に教育資金を積み立てつつ、保障を充実させたい場合には頼もしい保険となります。

6-2.学資保険はじめのかんぽの保険内容

各コースの保険内容は次の通りです。事例をあげて説明します。

①「小・中・高+大学入学時」の学資金準備コース:0~3歳の被保険者(子)が対象です。このコースは、小学校・中学校・高校および大学と進学の度に学資祝金・満期保険金が受け取れます。

[契約例]

受取金総額390万円(学資祝金+満期保険金)

小学校入学前(12月) 中学校入学前(12月) 高校入学前(12月) 大学入学時
学資金種類 学資祝金 学資祝金 学資祝金 満期保険金
金額 15万円 30万円 45万円 300万円

②「大学入学時」の学資金準備コース:0~12歳の被保険者(子)が対象です。このコースは、大学入学時に満期保険金が受け取れます。

[契約例]

受取金総額300万円(満期保険金)

大学入学時
学資金種類 満期保険金
金額 300万円

③「大学入学時+在学中」の学資金準備コース:0~12歳の被保険者(子)が対象です。このコースは、大学入学時から在学中の4年間に学資祝金・満期保険金が受け取れます。

[契約例]

受取金総額300万円(学資祝金+満期保険金)

大学入学時(18歳) 大学2年(19歳) 大学3年(20歳) 大学4年
学資金種類 学資祝金 学資祝金 学資祝金 満期保険金
金額 75万円 75万円 75万円 75万円

6-3.学資保険はじめのかんぽの注目点

主契約に特約として医療保障と災害保障(死亡・障害保障)を付加することができます。

①医療特約

特約名 条件 受取金額
入院保険金 病気や不慮の事故によるケガが原因で3年以内に1日以上入院されたとき 特約基準保険金額(100万~700万円)の1.5/1000(日額)
入院初期保険金 入院保険金が受け取れる入院をしたとき 入院1回で入院保険金(日額)の5倍
手術保険金 病気・不慮の事故によるケガが原因で、3年以内に公的医療保険が適用される手術をした場合 入院中の手術:入院保険金(日額)の20倍の金額

外来の手術:入院保険金(日額)の5倍の金額

放射線治療保険金 病気・不慮の事故によるケガが原因で、3年以内に公的医療保険が適用される放射線治療をした時 入院保険金(日額)の10倍の金額

②災害特約(死亡・障害保障)

特約名 条件 受取金額
死亡保険金 不慮の事故によるケガで、その事故の日より180日以内に被保険者(子)が亡くなったとき 特約基準保険金額(50万~700万円)
傷害保険金 不慮の事故によるケガが原因で、事故の日から180日以内に被保険者(子)が所定の身体障害になったとき 特約基準保険金額(50万~700万円)の10%~100%

7.全労済「子供の総合保障」

前述のJPかんぽ生命「学資保険はじめのかんぽ」は、オーソドッグスな保障特約だが、それとは別に主契約で手厚い保障が約束されている保険も見てみたい・・。

その保険として最もお勧めなのが全労済「子供の総合保障」です。こちらは厳密にいえば学資保険ではありませんが、教育資金を積み立てるための特約が設定できます。

こちらでは、子供の総合保障の特徴と注目点を説明します。

7-1.子供の総合保障の概要

子供の総合保障には、①キッズタイプ、②キッズワイドタイプ、③キッズ満期金付プランがあります。

タイプごとに医療保障、死亡保障、損害賠償が設定されています。学資保険的な保障は、「③キッズ満期金付プラン」です。

ただし、キッズ満期金付プランは単独で契約することができず、①キッズタイプまたは②キッズワイドタイプと同時に契約するか、追加契約をする必要があります。

7-2.子供の総合保障の保険内容

こちらでは、①キッズタイプ、②キッズワイドタイプの保険内容について説明します。

①キッズタイプ:0歳~14歳の被保険者(子)が対象で、毎月の掛け金は年齢にかかわらず一律900円となっています。

保障内容は次の通りです。

保障 受取金額
入院 日額5,000円(最大365日)
通院 日額2,000円(1日目から入院しなくても受取可、最大90日)
骨折・脱臼 5万円(1年に1回まで)
損害賠償 最大100万円(免責は5,000円まで、他人へケガを負わせる行為・物損行為が保障対象)
死亡 交通事故死:600万円、不慮の事故死:400万円、病死:200万円
高度傷害 8万円~270万円
契約者死亡 病死:30万円(免責1年)、交通事故死:350万円

②キッズワイドタイプ:0歳~14歳の被保険者(子)が対象で、毎月の掛け金は年齢にかかわらず一律1,600円となっています。キッズタイプの保障を更に強化した内容になっています。

保障内容は次の通りです。

保障 受取金額
入院 日額10,000円(最大365日)
長期入院 最高60万円(1回の入院が60日以上で20万円、180日以上で20万円、270日以上で20万円)
手術 10万円(入院時のみ)
通院 日額3,000円(1日目から入院しなくても受取可、最大90日)
骨折・脱臼 6万5,000円(1年に1回まで)
損害賠償 最大100万円(免責は5,000円まで、他人へケガを負わせる行為・物損行為が保障対象)
死亡 交通事故死:800万円、不慮の事故死:600万円、病死:400万円
高度傷害 8万円~270万円
契約者死亡 病死:30万円(免責1年)、交通事故死:500万円

7-3.子供の総合保障の注目点

こちらの保険では、子の教育資金のための特約を付加することができます。それが「キッズ満期金付プラン」です。このプランへ入るには、キッズタイプまたはキッズワイドタイプのいずれかに加入契約することが条件です。

満期金は50万円または100万円から選ぶことができ、中学入学準備コース、高校入学準備コース、大学入学準備コースがありますが、この中から1つのコースを選ぶことも全てのコースを選ぶこともできます。

例えば満期金を100万円で選び上記の3つのコースを全て選んだ場合には300万円を受け取ることができます。

8.まとめ

学資保険に加入を検討してる場合には、ただ単に世間で人気の高い保険を選ぶのではなく、加入契約者がご家族とも相談した上で加入目的を明確にし、その目的に最もふさわしい保険を選びましょう。

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