学資保険の利率を徹底比較!ベストな学資保険の選び方を教えます!

『子供には不自由ない教育を受けさせたい』
子供を持つ親としては、皆さん同じように考えられると思います。
ただ、高校、大学へ進学するとなると、教育費は何百万円とかかることになります。
その費用を準備する方法として皆さん考えられるのが、『学資保険』だと思います。
でも、学資保険って色んな会社からでているし、どれを選んだらいいのかよくわからないですよね。

保険って難しくてよくわからないけど、適当に選んで損はしたくないし、自分で調べても本当にそれで大丈夫なのかと悩むものです。

学資保険は『返戻率』を正しく比較することで、どれを選べばよいか判断することができます。

今回は、子供を持つ多くの皆さんが学資保険を選ぶ基準にしている『返戻率』について、最新の比較表を載せています。
そして、どのようにして学資保険を選べばよいか、その方法をわかりやすくご紹介いたします。

お子様の将来のためにも、この記事を読んで、あなたにベストな学資保険を見つけていただければと思います。

目次

1.そもそも学資保険ってどうして必要なの?
1-1.学資保険ってどういうもの?ほかの保険と何が違うの?
1-2.子どもの学費、どれだけかかるか知っていますか?
1-3.どうして多くの人が学資保険に入るんでしょう?
2.学資保険は利率ではなく返戻率で比較しよう!
2-1.利率ってなに?
2-2.返戻率ってなに?
2-3.学資保険はどうして返戻率で比較するの?
3.これですべて丸わかり!学資保険の返戻率比較表
4.あなたにベストな学資保険を選ぼう!
4-1.学資保険って、返戻率が一番高いものを選べばいいの?
4-2.まずは、学資保険のお金の受け取り方を決めよう!
4-3.次は、学資保険の保険料の払い方を決めよう!
4-4.最後に、学資保険の返戻率が高いものを選ぼう!
5.学資保険を選ぶときに気をつけておくこと
5-1.保険会社が倒産したらどうなるの?
5-2.学資保険を途中でやめてしまったらどうなるの?
6.学資保険の代わりになる保険ってあるの?
6-1.学資保険の特徴を振り返ってみよう
6-2.学資保険の代わりに終身保険をすすめられたんだけど?
6-3.学資保険の代わりに外貨保険をすすめられたんだけど?
7.まとめ

1.そもそも学資保険ってどうして必要なの?

この記事を読まれているということは、あなたも学資保険に興味を持っているからだと思います。
では、どうして学資保険に興味を持たれたのでしょうか?

子供の将来の学費準備のため?
お金が増えて得をすると聞いたから?
ママ友がみんな言っていたから?

そもそも学資保険がどうして必要なのかという点を、もう一度整理しておきましょう。

1-1.学資保険ってどういうもの?ほかの保険と何が違うの?

学資保険は、その字の通り、たくさんの種類がある保険の中の一つです。
学資保険の一番の特徴として、『子供の進学に合わせてお金が受け取れる』という点があげられます。

また、お金の受け取り方も、

  • 大学への進学のタイミングでまとまったお金をもらう
  • 中学、高校、大学と、進学のたびに少しずつお金をもらう

のように、お金の受け取り方を自分で選ぶこともできます。

普通は、『保険』というと事故や病気で万が一のことがあった場合に、大きな保険金を受け取れるもの、と思いますよね。
ですが、『学資保険』の場合は、子供の進学に合わせて確実にお金を受け取れるというところが特徴になっているわけです。

1-2.子どもの学費、どれだけかかるか知っていますか?

子供の進学にはたくさんお金がかかるということは、おそらくすでにご存知だと思います。
それでは、実際どれくらいのお金がかかるのかはご存知ですか?

次の表は、進学の場合にかかる教育費をまとめた表です。

【教育費一覧表】

公立 私立
 幼稚園(3年間) 690,300円 1,462,281円
 小学校(6年間) 1,834,842円 8,534,142円
 中学校(3年間) 1,351,020円 3,885,468円
 高校 (3年間) 1,159,317円 2,900,448円
 大学 (4年間) 5,112,000円

(文系)6,923,000円

(理系)7,875,000円

すべて公立学校で大学まで進んだ場合は『10,147,479円』。
すべて私立学校で大学(理系)まで進んだ場合は『24,657,339円』。

どうでしょう。
思っていたよりも多かったですか?
それとも、意外と少なかったですか?

教育は『親が子供にしてあげられる最大の贈り物』と言う人もいます。
お子様が将来の夢をかなえられるように、どのような道を進んだとしても、素敵な贈り物ができるようにしておきたいですよね。

1-3.どうして多くの人が学資保険に入るんでしょう?

子供の進学には、たくさんのお金がかかるというのはおわかりいただけたかと思います。
あなたなら、これだけのお金をどうやって準備しますか?
それを手助けする一つの手段が、『学資保険』なんです。

でも、ここで少し考えてみてください。
子供の教育費を準備するためというなら、コツコツと貯金をしていったっていいんじゃないでしょうか?

たしかにそれでもいいと思いますが・・・。

例えば、大学の入学金準備のために200万円を貯めようと考えたとします。
あなたなら、どちらの方法を選びますか?

(A)総額199万円を預けると、200万円がもらえる貯金
(B)総額180万円を預けると、200万円がもらえる貯金

どちらを選びましたか?

では、次のようなケースではどうでしょう。

同じく200万円を貯めようとして、不幸にも100万円預けた時にあなたが病気で亡くなってしまいました。
このような状況を想定した場合、あなたならどちらを選びますか?

(A)それまで預けていた100万円がそのまま戻ってくる貯金
(B)100万円しか預けていないのに、200万円がもらえる貯金

どちらを選びましたか?

ほとんどの人が『B』を選んだと思います。
実は、(A)は銀行などの預貯金の特徴で、(B)が学資保険の特徴をあらわしているんです。

どうして多くの人が学資保険を選ぶのか、もうおわかりですよね?

2.学資保険は利率ではなく返戻率で比較しよう!

学資保険がすごくいいというのはわかっていただけたと思います。
でも、『色んな学資保険があるし、どうやって選んだらいいのかわからない』って人も多いと思います。

たしかにそうですよね。

ここでは、学資保険を選ぶときに最も重要となる『利率』と『返戻率』の違いについて説明します。

2-1.利率ってなに?

 

多くのかたは、『利率』という言葉は耳にしたことがあると思います。

一般的に『利率』というのは、1年間預けたお金に対して、どれだけの利息がつくかを割合であらわしたものを指します。
例えば、100万円を1年間預けたとき、1年後に利息が1万円つくという場合は、

1万円 ÷ 100万円 = 0.01

つまり、この貯金の利率は1%ということになります。

2-2.返戻率ってなに?

では、『返戻率』という言葉はなにを意味しているのでしょうか。
これは、支払った総額に対して、どれだけのお金が戻ってくるかを割合であらわしたものになります。

例えば、100万円を預けて110万円が戻ってくるという場合は、

110万円 ÷ 100万円 = 1.1

つまり、この場合の返戻率は110%ということになります。

2-3.学資保険はどうして返戻率で比較するの?

『利率』と『返戻率』は、どちらもどれくらいお金が増えるかをあらわすものですが、学資保険を比較する場合は『返戻率』で比較をしましょう。

なぜなら、返戻率だと最終的にどれだけのお金が戻ってくるのかイメージしやすいからです。

例えば、返戻率が110%の学資保険があった場合、
『総額100万円払ったら110万円が戻ってくるし、総額200万円払ったら220万円が戻ってくるんだな』
と、具体的にイメージができると思います。

3.これですべて丸わかり!学資保険の返戻率比較表

それでは、様々な保険会社が出している学資保険について、返戻率をまとめた比較表がこれになります。
なお、返戻率が100%を超えるもののみとしています。

【返戻率比較表】
※契約者:男性30歳、被保険者:男の子(0歳)、払い込み方法:月払 の場合

保険会社 商品名 プラン 満期 払込期間 返戻率
ソニー生命 学資保険 Ⅰ型 17歳 10年 101.3
18歳 10歳 101.7
20歳 10年 103.1
15年 101.2
17年 100.5
22歳 10年 103.5
15年 101.5
17年 100.7
Ⅱ型 17歳 10年 104.0
15年 102.3
17年 101.4
18歳 10年 104.8
15年 103.0
18歳 101.9
20歳 10年 106.0
15年 104.0
17年 103.1
18年 102.7
20年 102.2
22歳 10年 106.7
15年 104.6
17年 103.7
18年 103.3
22年 101.9
Ⅲ型 22歳 10年 107.2
15年 105.0
17年 104.2
18年 103.8
日本生命 ニッセイ学資保険 祝金なし型 21歳 5年 107.6
10年 106.3
17歳 103.7
22歳 5年 108.5
10年 107.2
18年 104.0
祝金あり型 21歳 17歳 102.0
22歳 18歳 102.2
明治安田生命 つみたて学資 Ⅰ型 21歳 10年 105.7
104.7
15年 104.1
102.7
フコク生命 みらいのつばさ ジャンプ型 22歳 11年 105.5
14年 103.8
17年 101.9
ステップ型 22歳 11年 104.7
14年 103.0
17年 101.2
JA共済 こども共済 学資金型 学資応援隊 大学プラン 22歳 12歳 104.1
18歳 100.4

返戻率の違いについては、上記でお分かりいただけたかと思います。
それでは、それぞれの学資保険の特徴について、簡単に補足します。

◎ソニー生命

『学資保険といえばソニー生命』と言われるほど、人気のある学資保険が用意されています。
加入前には『ライフプランナー』というアドバイザーが、お客様の要望や疑問をヒアリングし、お客様へアドバイスを行ってくれます。
学資保険に限らず、色々と相談して決めたいという方は安心できると思います。

・『学資保険 Ⅰ型』
中学校、高校、大学それぞれの入学時に分けてお金を受け取ることができます。
また、満期の年齢によっては、大学の在学中や卒業時にも受け取ることが可能になります。
それぞれ進学時に必要となる制服代や教材費、入学金等の負担を軽減したい方のためのプランです。

・『学資保険 Ⅱ型』
大学入学時にまとまってお金を受け取ることができます。
また、満期の年齢によっては、大学の在学中や卒業時にも受け取ることが可能になります。
最も費用がかかる大学入学時の費用を準備したい方のためのプランです。

・『学資保険 Ⅲ型』
大学入学時と、大学生活の学費として毎年お金を受け取ることができます。
毎年かかる授業料や、一人暮らしをした場合の仕送り等の負担を軽減したい方のためのプランです。
なお、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型の中では、返戻率が最も高くなるのが、このⅢ型になります。

◎日本生命

返戻率だけを見るとトップクラスのプランが用意されています。
ですが、そのためには保険料の払い込み期間が『5年間』と短期間で支払いを終える必要があるため、毎月の負担額が大きくなってしまうため、注意が必要です。
また、ご契約された方には『育児相談ほっとライン』という、24時間電話相談可能なサービスを利用することができ、小児科医などの専門家に相談できるという利点もあります。

・『ニッセイ学資保険 祝金なし型』
大学入学時と、大学生活の学費として毎年お金を受け取ることができます。
毎年かかる授業料や、一人暮らしをした場合の仕送り等の負担を軽減したい方のためのプランです。

・『ニッセイ学資保険 祝金あり型』
小学校、中学校、高校、大学それぞれの入学時に分けてお金を受け取ることができます。さらに、大学生活の学費として毎年お金も受け取ることができます。
小学校から大学卒業まで、負担となる学費を幅広く軽減したい方のためのプランです。

◎明治安田生命

お金の受け取りパターンは1パターンしかなく、選択肢がありません。
また、同じ条件で比べると返戻率が特別高いということもなく、他社の学資保険と十分に比較する必要があります。

・『つみたて学資 Ⅰ型』
大学入学時と、大学生活の学費として毎年お金を受け取ることができます。
毎年かかる授業料や、一人暮らしをした場合の仕送り等の負担を軽減したい方のためのプランです。

◎フコク生命

兄弟で加入すると保険料が割引になる制度が用意されています。つまり、返戻率があがるということです。
なお、どちらかが加入していれば、同時に加入する必要はありません。

・『みらいのつばさ ジャンプ型』
大学入学時と卒業時にまとまってお金を受け取ることができます。
最も費用がかかる大学入学時の費用を重点に準備したい方のためのプランです。

・『みらいのつばさ ステップ型』
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学それぞれの入学時に分けてお金を受け取ることができます。
さらに、大学在学中や卒業時にもお金を受け取ることができます。
幼稚園から大学卒業まで、負担となる学費を幅広く軽減したい方のためのプランです。

◎JA共済

子供の死亡保障や、契約者に万が一の場合に毎年年金が受け取れる特則をつけることも可能ですが、それらをつけると返戻率が下がってしまうため注意が必要です。

・『こども共済 学資金型 学資応援隊 大学プラン』
大学入学時と、大学生活の学費として毎年お金を受け取ることができます。
毎年かかる授業料や、一人暮らしをした場合の仕送り等の負担を軽減したい方のためのプランです。

4.あなたにベストな学資保険を選ぼう!

さあ、学資保険の特徴や返戻率についてもわかりました。
いよいよ、どの学資保険を選べばよいか、その選び方について説明します。

4-1.学資保険って、返戻率が一番高いものを選べばいいの?

学資保険は返戻率で比較しましょうと説明しました。
では、比較表を見て、一番返戻率が高いものを選べばよいのでしょうか?

実は、ここで注意しなければいけない点があります。
それは、『あなたが希望する条件での返戻率で比較をする』ということです。
具体的に、どのように条件を決めるのかについて説明します。

4-2.まずは、学資保険のお金の受け取り方を決めよう!

冒頭で、学資保険のお金の受け取り方は、あなたが選ぶことができますと説明しました。
大学入学時にまとまったお金として受け取ったり、中学・高校・大学とそれぞれの進学時に少しずつわけて受け取ることもできます。
まずは、あなたがお金をいつどのように受け取りたいのかを決めましょう。

4-3.次は、学資保険の保険料の払い方を決めよう!

次に、学資保険の保険料の払い方を決めましょう。
ここでいう『払い方』というのは、以下のことを指します。

・保険料を払う期間を決める
例えば、0歳の子供が18歳になったときにお金を受け取る場合でも、
(A)子供が18歳になるまで、支払いを続ける
(B)子供が10歳になるときで、支払いを終わらせる
ということができます。

当然、(B)のほうが短い期間で支払いを終わらせるので、1回あたりの保険料は高くなります。
ですが、(A)と(B)で返戻率を比べた場合、実は(B)の方が返戻率は高くなります。

・月払/年払などを決める
保険料の払い方としては、毎月支払っていく『月払』だけでなく、1年分をまとめて年に1回だけ払う『年払』という方法もあります。

これも、『年払』にしたほうが、保険料が安くなります。
保険料は安くなりますが、受け取る金額は変わらないので、結果として返戻率は高くなります。

4-4.最後に、学資保険の返戻率が高いものを選ぼう!

ここまでで、

  • お金の受け取り方
  • 保険料の払い方:支払期間
  • 保険料の払い方:月払/年払など

を決めました。

この条件とした場合に、それぞれの学資保険の返戻率がどうなるのか、を比較することになります。
比較して最も返戻率が高い学資保険が、
『あなたにとってベストな学資保険』
ということになります。

5.学資保険を選ぶときに気をつけておくこと

あなたにとってベストな学資保険の選び方はわかったと思います。
ただし、学資保険を選ぶときに注意しておかなければいけない点がいくつかあります。

5-1.保険会社が倒産したらどうなるの?

一つは、『学資保険に入った保険会社が倒産したらどうなるのか?』という点です。

実は、保険会社は経営破たんして倒産した場合でも、保険に加入しているお客様を守るために、『契約者保護機構』という仕組みに加盟しています。
これは、倒産した保険会社の保険に加入していたお客様を、他の保険会社が引き継いで契約を続けるという仕組みです。

そのため、倒産したからといって、今までに支払った保険料がすべて無駄になってしまうということはありません。
ただし、他の保険会社が引き継ぐにあたって、戻ってくるお金が削減されてしまいますので、当初予定していた返戻率よりも少なくなってしまいます。

いくら返戻率が高い学資保険があったとしても、そもそもその保険会社の経営が危なかったとしたら、それは大きなリスクを負うことになるので、注意が必要です。

なお、保険会社の経営が問題ないかどうかについては、厳密には決算報告の数値などで判断することになるのですが、簡単に判断する目安として、『ソルベンシーマージン比率』で判断するという方法があります。

これは、『大規模な保険金支払いの事案が発生したときに、会社としてどれくらいの支払い能力があるか』をあらわしたものです。
つまり、この『ソルベンシーマージン比率』が大きい会社ほど、お客様に支払うお金の余力がある=安心と捉えることができます。

なお、ソルベンシーマージン比率が『200%を下回った』場合は、金融庁からの指導が入るという決まりになっているため、『200%を上回って』いれば、最低ラインはとりあえずクリアしていると言えます。

5-2.学資保険を途中でやめてしまったらどうなるの?

子供のために始めた学資保険だけど、途中でどうしてもお金が必要になってやめなければいけなくなったというような場合には、注意する必要があります。

通常、学資保険を途中でやめてしまった場合は、それまでに支払った総額よりも少ないお金しか戻ってきません。
そのため、学資保険を途中でやめるかどうかは、よく考えてから決めるようにしましょう。

6.学資保険の代わりになる保険ってあるの?

『子供の教育費を準備するために学資保険を』ということで、ここまで説明してきました。
ですが、もしかするとこの記事を読んでいる方の中に、
『保険の営業マンから、違う保険を学資保険の代わりにってすすめられたんだけど』
という方、いませんか?

実は、学資保険の特徴をよく考えれば、学資保険の代わりになる保険というものも存在するんです。

6-1.学資保険の特徴を振り返ってみよう

では、ここで学資保険の特徴をもう一度整理してみましょう。

  • 支払った総額以上のお金が戻ってくる
  • 親(契約者)に何かあった場合、それ以降は保険料を支払わなくても、契約した金額が戻ってくる

でしたよね。

つまり、この特徴を満たす保険があったとしたら、それは学資保険の代わりになるということなんです。

6-2.学資保険の代わりに終身保険をすすめられたんだけど?

『学資保険の代わりに終身保険をすすめられた』という方、いませんか?
終身保険って本当に学資保険の代わりになるのでしょうか?

まず、終身保険の特徴は、

  • 保険をやめたときに、お金が戻ってくる
  • 被保険者に何かあったとき、まとまった保険金がもらえる

という点があります。

なんだか、学資保険の特徴に似ていると思いませんか?
例えば、終身保険に次のような入り方をすると、学資保険の代わりとすることができるんです。

  • 保険料の支払期間を短くする(5年や10年など)
  • 被保険者を親にする

それでは、比べてみましょう。

・保険料の支払期間を短くする(10年など)
終身保険は、支払期間を短くして早く支払いを終えると、その何年後かからは、いつやめても支払った総額よりも多くのお金が戻ってくるというケースがあります。
つまり、やめたときに学資保険と同じくらいの返戻率があるのであれば、学資保険の代わりになるということです。

・被保険者を親にする
学資保険では、親(契約者)に何かあった場合、それ以降は保険料を支払わなくても、最後には予定通りお金が戻ってくるという特徴がありました。

終身保険で親を被保険者にすると、親に何かあった場合、保険金としてまとまったお金が受け取れることになります。
つまり、そのとき受け取った保険金で子供の教育費をまかなえることができれば問題ないことになります。

終身保険が学資保険の代わりになれるという意味がお分かりいただけましたか?

このように、例えばオリックス生命の『終身保険ライズ』を10年間での払い込みとして加入します。
そして、18年後(お子様が大学入学時)に保険を解約してお金を受け取ります。
この受け取ったお金を、学資金として利用するということができるのです。

6-3.学資保険の代わりに外貨保険をすすめられたんだけど?

それでは、『学資保険の代わりに外貨保険をすすめられた』という方、いませんか?
外貨保険って本当に学資保険の代わりになるんでしょうか?

外貨保険の最大の特徴を一言でいうと、『ハイリスク・ハイリターン』です。

外貨保険というのは、日本の『円』ではなく、外国の通貨(例えば、米国のドルなど)での保険になります。
例えば、米国ドルの外貨保険の場合だと、毎月支払う保険料は毎月100ドル、何かあった場合に受け取る保険金は5万ドルというように、すべて外国の通貨の単位で決められています。

保険料の支払いや保険金の受け取りもすべて外国の通貨でのやり取りとなるのですが、通常は、意識せずに日本の円でやり取りができるように特約がついています。

なお、外貨保険は日本の円での保険に比べて、利率が高く設定されています。
日本はマイナス金利の影響もあり、円の商品はお金を預けてもほとんどお金が増えなくなっています。
ですが、外貨の場合はその影響を受けないため、高い利率をつけることができるのです。

この『利率を高く設定できる外貨保険の特徴』を、うまく学資保険の代わりとなるように作られた保険として、ソニー生命から出ている『米ドル建養老保険(無配当)』などがあります。(『学資プラン』と表現されている場合もありますが、これは商品名ではありません。)

この『米ドル建養老保険(無配当)』を前述の返戻率比較表と同じ条件とした場合、単純に比べると『米ドル建養老保険(無配当)』の最大の返戻率は『128.6%』にもなります。

これは、驚きの数字ですよね!

これだけみると『学資保険は外貨で!』と思われるかもしれませんが、ここで気をつけなければいけない点があります。
この返戻率の計算は、『日本円』ではなく『米ドル』での計算になっているという点です。

つまり、『総額で支払った米ドル額』に対して、『戻ってくる米ドル額』の割合になっているという点です。

みなさんが仮にこの保険に加入した場合、毎月の保険料は米ドルで支払いますか?
あるいは、学資金としてお金を受け取る場合、米ドルで受け取りますか?

おそらく、毎月の保険料は日本円で支払って、学資金として受け取るときも日本円で受け取ると思います。

つまり、外貨保険は『為替の影響を受ける』ということになります。
『円高または円安』によって、大きく得をしたり、逆に損をしたりするということです。

保険料を支払っている間は『円高』の方が得をし、『円安』になると損をします。
反対に、お金を受け取る時は『円安』の方が得をし、『円高』になると損をします。

例えば、毎月の保険料が100ドルの保険があったとします。
1ドル=100円の時に支払う毎月の保険料は、日本円にすると、

100ドル × 100円 = 1万円

円高がすすんで1ドル=80円となった時に支払う毎月の保険料は、日本円にすると、

100ドル × 80円 = 8,000円

毎月支払う保険料が安くすむことになります。つまり、得をしたということです。

では、途中で保険をやめたときに1万ドルを受け取るという場合はどうでしょうか。
1ドル=100円の時に受け取る金額は、日本円にすると、

1万ドル × 100円 = 100万円

円高がすすんで1ドル=80円となった時に受け取る金額は、日本円にすると、

1万ドル × 80円 = 80万円

円高がすすんだことで、ずいぶん受け取る金額が減ってしまいました。

このように、高い返戻率であることはとても魅力的なのですが、それはあくまで『米ドル』での返戻率です。

みなさんが学資保険として他の商品と比較する『日本円』として考えた場合は、為替の影響によりもっと大きな返戻率となり得をすることもあります。
ですが、反対に元本割れして返戻率が100%を下回り、支払った総額よりも受け取る金額が少なくなったということも起こり得るのです。

外貨保険はあくまで自己責任での加入になりますので、よく仕組みを理解したうえで学資の代わりとするかどうか決めるようにしましょう。

7.まとめ

いかがでしたでしょうか。
学資保険のことがおわかりいただけましたでしょうか。
最後に学資保険について振り返ってまとめておきましょう。

  • 学資保険は子供の教育費をまかなうための保険
  • 学資保険は返戻率で比較する
  • 学資保険を返戻率で比較する際は、以下の条件を先に決める
    受け取り方
    支払い方:支払期間
    支払い方:月払/年払など
  • 保険会社の安心の目安は『ソルベンシーマージン比率が200%以上』
  • 学資保険は途中でやめたら損をする
  • 学資保険の代わりになる保険もある(終身保険、外貨保険)

お子様の将来のためにも、ご自分に合ったベストな学資保険を見つけてください。

『保険相談したいけど、結局どこがおすすめ?』

店舗よりも自宅やカフェで相談できる方が移動が楽な上に、保険は一度きりで決められないこともあるはず。
そこで強くおすすめしたいのが、訪問型の無料保険相談サービスである、『保険コネクト 』です。

所属する全てのFP(ファイナンシャルプランナー)が44社全ての保険を扱うことのできる日本最大級の保険代理店です。
保険業界の経験者を採用しており2500人以上と、他社よりも精鋭のベテラン揃いです。

保険相談は結局のところFPが信頼できるかに左右されるため、保険のことは、まず最初に「保険コネクト」で無料相談をしてみるのがよいでしょう。

 「保険コネクト 」を見る