保険の告知は重要です。告知のポイントを分かりやすく解説!

保険に加入する時に、保険屋さんから「告知をして下さい」と言われたことはありませんか?

民間の保険のほとんどは告知という手続きが必要になります。告知で何をどこまで書けばいいのか分からないし、嘘をつくとどうなってしまうのか不安ですよね。

ですが、告知は中身を知ってしまえば意外と簡単な仕組みなんです。この記事で保険に必要な告知のことを理解して、安心して保険に入れるようにしましょう!

目次

1.保険の告知ってなに?

1.1加入する人の健康を申告する

1.2保険契約を公平にするため

1.3告知義務がない無選択型保険

2.保険の告知をするとどうなる?

2.1契約を断られる

2.2条件を付けて加入する

2.3保険に加入できる

3.保険の告知義務違反をするとどうなる?

3.1保険金を請求した時に調査が入る

3.2保険金が支払われ、契約も続くケース

3.3保険金が支払われないが契約は有効なケース

3.4保険金は支払われるが契約は解除されるケース

3.5契約が取り消されるケース

4.告知義務違反をしても保険金をもらえる場合

4.1時効の場合

4.2保険会社の過失による場合

4.3不告知教唆の場合

5.保険告知はどうやって行うの?

5.1必ず書面で行う

5.2診断書などの書類が必要な場合

5.3分からないことは告知専用ダイヤルに相談

5.4告知漏れに気付いた時はすぐに相談する

6.生命保険の告知内容

6.1最近の健康状態

6.2病気やケガ

6.3健康診断の数値

6.4機能障害の有無

6.5女性の場合は妊娠の有無

6.6職業

6.7損害保険の告知内容

7.告知書の書く時のポイント

7.1そのままの症状を書く!

7.2治療や薬のことも正確に書く!

7.3場合によっては経過報告も書く!

7.4提出書類のコピーで確認をする!

8.まとめ

1.保険の告知ってなに?

民間の保険に加入する時には、被保険者(保険に加入する人)の情報を申告する必要があります。

この手続きを告知というのですが、何を伝えるのか?そもそもどうして行う必要があるのか?を始めにお伝えします。

1.1加入する人の状態を申告する

保険の告知では、基本的に加入する人の状態について申告します。

保険に加入するにあたっては保険屋さん側は保険で保証される内容や条件について詳細に説明します。

それと同じように、保険に加入する私たち側も保険会社に自分自身のことを伝えなければなりません。

1.2保険契約を公平にするため

保険の告知をするのは、保険の契約の公平にするためです。

ここでいう公平性は、保険加入者同士が対等な条件で保険契約をする、という意味です。

保険制度の基本は相互扶助です。たとえば生命保険では、保険に加入する人々がそれぞれ保険料を支払い、万が一保険に入っている人が死亡した場合は遺族が保険金を受け取って生活の助けにします。

支払う保険料は保険会社が年齢や性別に応じて死亡率や平均寿命などをにリスクを図り、決定しています。年齢が高ければ老化によって死亡リスクが高くなるため保険料は高くなりますし、男性より女性の方が平均寿命が長いため、同じ年齢でも女性の方が保険料が安くなる傾向があります。

このように、リスクに応じて保険料を決めることで、一人一人が支払う保険料を低くしつつ、高額の保険金を支払えるようにバランスをとっています。

ですが、例えば難病にかかっている人が病気を隠して保険に加入した場合は、保険料と保険金のバランスが崩れてしまいます。健康な人として扱われるため保険料は安く抑えられる一方で、死亡リスクは高いため、早期に死亡してすぐに保険金を受け取れることになってしまいます。

もし、このようにリスクを隠している人ばかりが保険に加入した場合は、リスクのない状態で保険に加入している人は一方的にリスクが高い人を支え続けなければなりません。

こういったアンバランスな保険制度は支出ばかりが増え、運営する保険会社も経営が成り立たなくなってしまいます。

そうならないためにも、人それぞれの状態に見合った保険料、保険の条件を付けることによって健全な保険の運営を行うために、告知が必要なのです。

そのため、保険の種類によって告知の対象となる情報は異なります。

生命保険や医療保険であれば、加入者の健康状態についての告知をしますし、自動車賠償責任保険などの損害保険では損害に関して、これまでの経歴の情報を提出する必要があります。

1.3告知義務がない無選択型保険

保険には様々な種類がありますが、中には告知が義務付けられていない保険もあります。

例えば、がん保険ではがんの既往歴の有無が必要ですし、自動車賠償責任保険では過去に事故を起こしたことがないかを告知しなければなりません。こういった要素が、保険で保証するアクシデントが起こりうる可能性を考える情報になるからです。

一方で、保険会社によっては、「無選択型保険」という告知なしで入れる保険もあります。「保険会社が保険に加入する人を選ばない」ことからこの名前が付いています。

無選択型保険は、病気にかかっている方でも医療保険に加入できたりするため、保険への加入が遅れて困っている方にはとても助かる保険です。

ただし、その分保険料が高かったり、免除期間(保険に加入して3か月間は保険の保障を受けられない)が設けています。

また、旅行保険などの傷害保険は、告知が不要なタイプが多いですが、補償の範囲が「ケガ」だけに限られている点に注意が必要です。

面倒でも告知をしっかり行って保険に入ったり、掛け捨て保険に入ったほうが良かった・・・ということもあります。加入にあたって検討が必要なことには変わりありません。

 

2.保険の告知をするとどうなる?

保険の告知をすると、それをもとに保険会社が加入の是非を検討します。ですが、加入の仕方にもいくつか種類があります。

2.1契約を断られる

告知した内容、加入しようとする人の状態によっては保険の加入を断られることがあります。

例えば、すでにがんのステージが進行している方が、がん保険に入っても保険金を受け取るだけになってしまいます。保険制度の相互扶助が期待できない人は加入を断られてしまうのです。

また、透析などの継続的な通院が必要な方は、告知内容によって保険会社から加入を断られることもあります。

2.2条件を付けて加入する

保険に加入できるけれども、保障に何らかの条件を付けられる場合もあります。

・保険料の割り増し

・保険金の減額

・特定の病傷について保障対象外 など

保険金の過請求を防ぐために条件が付けられはしますが、これまでの既往歴とは関係がない部分には保険の保証が及ぶので、基本的に保険の契約は有効です。

2.3保険に加入できる

健康状態に問題がない方は、問題なく保険に加入できます。告知内容の審査は、告知をおこなってから1~2週間ほどかかります。

また、難病にかかったことがある方でも、治ってから10年以上経っている場合や、医者から完治したことを証明する診断書を提出してもらうことで、健康な人と同等の条件で加入できます。

 

3.保険の告知義務違反をするとどうなる?

告知において、内容を偽ったり伝えなかった場合は、告知義務違反になり、保険契約に支障が生じる場合があります。

ここからは告知義務違反がどうやって保険会社に知られるのか、そして保険契約がどうなってしまうのかを見ていきましょう。

3.1保険金を請求した時に調査が入る

保険会社は、保険金の請求が行われた場合に、病歴や受診歴の調査を行います。

基本的に、保険会社は保険の加入にあたって告知内容を調査することはありません。実際に保険金を支払うケースが生じた場合に、その事実関係を確認するために下記の方法で調査を行います。

生命保険・医療保険

・受診した病院への問い合わせ

・加入している健康保険の利用履歴の照合

・健康診断の記録確認

これらの調査で、保険金を請求した治療と併せて告知内容の真偽も判断します。そして告知した内容との齟齬があった場合は告知義務違反がバレます。

3.2保険金が支払われ、契約も続くケース

告知義務違反した内容が軽度のものであった場合は通常の保険契約と同様、保険金をもらい、かつ保険契約も続行できます。

子供の頃に病気にかかっていたけど完治して10年以上たっていた場合や、病気の自覚がなかった時も、おとがめなしになることがあります。

3.3保険金が支払われないが契約は有効なケース

告知義務違反が無視できない程度のものであった場合は、請求した保険金が支払わないことがあります。

例えば、過去に帝王切開で出産した経験がある方は、部位不担保(今後の出産において異常分娩、異常妊娠は保険の適用外とする)を認めていれば問題なく保険に入れていました。

告知内容が致命的なものでない場合、保険会社の裁量で保険の契約を継続することができます。ただし、告知し忘れの落ち度があった分を保険金が支払わないことになります。

3.4保険金は支払われるが契約は解除されるケース

告知義務違反した内容と、保険金の請求治療に関連がなかった場合は保険金が支払われる代わりに契約が解除されます。

事故で負ったケガで保険金を請求し、治療中の病気があること判明した場合、保険金を請求した事案の方には保険加入者の落ち度はありません。

しかし、告知していなかった病気で保険金を請求することが考えられます。そのため、ケガの保険金を支払って契約を打ち切ります。

保険の契約はなくなる代わりに、請求した保険金に加えて返戻金などの給付金も支払われます。

3.5契約が取り消されるケース

告知義務違反が重い場合では、保険契約が取り消されます。解約返戻金も支払われないため、お金が一切もらえない最悪のケースといえます。

がん患者であることを隠して医療保険に加入したケースなど、契約の重要な部分について告知を偽っている場合は契約を取り消されます。

場合によっては詐欺行為として訴えられることも考えられますので、一番厳しい対応であるといえるでしょう。

 

4.告知義務違反をしても保険金をもらえる場合(法律編)

一つ前のチャプターでは、告知義務違反で起こるケースをお伝えしました。

どのケースになるかは基本的に保険会社の裁量に任せられているため、どうなるかは一概には言えません。

ですが、法律的で一定の条件を満たせば、保険会社の裁量に関係なく保険契約や継続できたり、保険金をもらえるケースもあります。

4.1時効の場合

保険に加入した日(責任開始日)から2年間何事もなく経過した場合は時効が成立し、告知義務違反があったとしても保険は継続します。

ただし、時効の成立については保険会社の約款に以下の注意書きがあります。

責任開始日(復活の場合は復活の際の責任開始日)から2年を経過していても、保険金や給付金の支払事由などが2年以内に発生していた場合には、ご契約または特約を解除することがあります。
現在の医療水準では治癒が困難または死亡危険の極めて高い疾患の既往症・現症などについて故意に告知をされなかった場合」など、告知義務違反の内容が特に重大な場合、詐欺による取消しを理由として、保険金・給付金などをお支払いできないことがあります。

引用:明治安田生命HP

つまり、保険に加入してから2年間経ったとしても、その間に病院に受診するなどの医療費が発生する事態が生じた場合には時効が成立しなくなります。

隠していた持病とは無関係なケガを負って病院にかかった場合でも、そしてその治療について保険金を請求しなかったとしても時効は中断します。

つまり、時効が成立するまでの2年間、一切病院の世話にならずに過ごす必要があるのです。

それに加えて告知しなかった内容によっては詐欺行為として扱われ、時効期間がなくなるケースも考えられます。

普通に生活してもインフルエンザなどの流行り病にかかる可能性は十分にあります。

また、裁判で訴えたとしても手練れの弁護士を雇っている保険会社に勝訴することは非常に難しいです。

時効を狙ってあえて病歴を隠すのは、リスクが高いのでおすすめできません。

4.2保険会社の過失による場合

曖昧な告知内容だったにも関わらず審査が不十分で加入できた場合など、保険会社に過失(落ち度)があった場合は告知義務違反であっても保険は継続します。

過失の問題として多いのが、保険相談員には口頭で伝えたのに、告知していないことになっていたというケースです。

過失を裁判で主張する場合、過失を立証する責任は加入者側にあります。口頭で伝えたことを証拠で証明できない限り、保険会社側は過失を認めることはありません。

そのため、保険会社の過失が認められるケースは事実上ないに等しいのが現状です。

4.3不告知教唆の場合

保険の契約にあたり、相談員から嘘の告知を勧められて告知義務違反をした場合も保険会社は契約を取り消せません。

そんなことがあるの?と思われるかもしれませんが実際に裁判で争われた事例もあります。

保険の営業マンの中には、1件でも多く契約をとりたいがために嘘の告知をすることをそそのかす人もいるのです。

また、知り合いづてに保険の営業を受けた場合も親密感から嘘の告知を勧めてしまうことがあるようです。

不告知教唆も過失と同じく、立証が困難で泣き寝入りする場合がほとんどです。強引な営業を受けたらキッパリと加入を断るようにしましょう。

 

5.告知はどうやって行うの?

告知でミスをしても助かる場合はあるにはあるけど、保険会社側に有利な場合が多いことが分かりましたね。

保険会社との間でトラブルにならないためには、告知を含め、加入時の手続きを適切に行うことが肝心です。

告知を行うにあたって必要な書類とはどういったものが必要なのでしょうか。

5.1必ず書面で行う

告知は保険会社が用意する告知書という書面で行います。

保険の営業をする人(生命保険募集人、生命保険面接士)には告知受領権がありません。

保険の契約において話しを聞いてくれる営業の人に伝えたことは告知にならず、告知書という形で残っているものだけが告知として扱われることになります。

告知受領権があるのは、保険会社で実際に審査する部門の方と保険会社の指定した医師だけです。

対面で話したから告知書への記載を省いていい、ということはありません。

口頭で伝えたことも含め、全ての情報を書面(告知書)に記載するようにしましょう。

5.2診断書などの書類が必要な場合

保険会社によっては医師などの医療関係者が作成する書類の用意が必要です。

多くの場合はかかりつけの医師の診断書や健康診断書を提出します。

保険会社から指定された医師と面談をする必要がある場合もありますが、その時でも主治医の診断書などを持参して情報を正確に伝えるようにしましょう。

5.3分からないことは告知専用ダイヤルに相談

告知について分からないことは保険会社の告知専用フリーダイヤルに相談しましょう。

対応する人も営業の人と異なり中立的な立場で対応してくれますし、対面で話していないぶん冷静な判断ができるはずです。

保険会社によって対応や基準が違うことも多いので、確認のためにも一度はお世話になっておくことをオススメします。

5.4告知漏れに気付いた時はすぐに伝える

保険に加入してから告知漏れに気付いた場合にとれる行動は大きく分けて3通りです。

・告知漏れした内容を保険会社に伝える

・告知義務違反を隠して保険を解約する

・告知義務違反を隠して保険を継続する

告知義務違反を隠して保険を継続することについては既に書いた通り、墓穴を掘る可能性があるので止めたほうがいいでしょう。

軽度の告知漏れであれば、事後的に告知をしても問題なく保険は継続できますので、その旨を伝えるのが一番堅実といえます。

また、同じように告知義務違反をした場合でも、保険金の請求の前の方が印象が良くなり、寛大な措置を取ってくれる場合が多いです。

保険を解約をすることがベストの行動になることは、ほとんどありません。返戻金が溜まっている場合は選択肢にいれてもよいでしょう。

いずれの行動をとるにしても、保険に加入してからの日が浅い内であればキズも最小限で済みます。告知漏れに気付いたら早めに行動するようにしましょう。

 

6.生命保険の告知内容

続いては代表的な保険である生命保険を例にして、加入する場合に告知する情報の種類について見ていきましょう。

6.1最近の健康状態

生命保険などの生命に関わる保険では、最近の健康状態という項目があります。

ここでいう「最近」とは、多くの場合、保険の加入申請日から3か月以内のことを指します。

この期間内に医師の診察や検査、投薬などの治療を受けた場合は、症状の大小に関わらず申告しましょう。

6.2病気やケガ

加入者がこれまでどんな既往歴を持っていて、どんな治療をしてきたかも申告が必要です。

保険会社によっては、特定の病気にかかっていたことがないかを聞かれることもあります。

明治安田生命の保険では、病歴を尋ねる項目は、以下のようなものがあります。

期間 項目
これまでに 現在までに、下記の病気と診断されたことがありますか

①悪性新生物(がん・肉腫・悪性リンパ腫・白血病を含みます)または上皮内新生物(上皮内がん)

②網膜色素変性(症)

過去5年以内 ①病気やけがで継続して7日以上の入院をした

②病気やけがで手術をうけた(内視鏡・カテーテル・レーザーによる手術や帝王切開も含みます)

特定の病気(下記の表)で1回でも医師の診察・検査・治療・投薬をうけた
病気やけがで、初診日から最終受診日までの期間が7日間以上にわたる医師の診察・検査・治療、あるいは通算で7日分以上の投薬をうけた
血圧・心臓 高血圧症、不整脈、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性の心臓病、心筋症
脳・精神・神経 脳卒中、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、パーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、てんかん、知的障害、認知症、統合失調症、気分(感情)障害、うつ病、不安障害、適応障害、パニック障害、睡眠障害、不眠症、自律神経失調症
目・鼻 白内障、緑内障、(加齢)黄斑変性症、蓄のう症(慢性副鼻腔炎)
肺・気管支 喘息、肺気腫、慢性気管支炎、肺結核、気管支拡張症
胃・腸 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病
肝臓・膵臓 肝機能障害、肝炎、肝硬変、すい炎
腎臓 腎炎、ネフローゼ、腎不全
腫瘍・ポリープ 腫瘍、ポリープ、上皮の異形成
女性の病気 子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫、不妊症、帝王切開、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
その他の病気 糖尿病、耐糖能異常、貧血(症)、甲状腺機能低下症、関節リウマチ、膠原病、椎間板ヘルニア、変形性膝関節症、変形性股関節症、痔、前立腺肥大(症)

参照:明治安田生命HP

完治が困難な病気については治療後の期間に関係なく告知義務があるため、告知漏れがないように注意が必要です。

6.3健康診断の数値

健康診断もおおよそ過去2年以内に受けているかどうかを聞かれます。

さらに、健康診断で再検査を受けていたり、検査数値や内臓の状態で忠告を受けている場合はその旨を伝える必要があります。

診断された点について自覚症状がない場合でも、後ほど保険金を請求するときに体調が悪いのを隠していたと思われてしまうこともあります。

実際に告知書類を作成するにあたっては、健康診断書のコピーを添付するなどして、ありのままを伝えるほうがよいでしょう。

6.4機能障害の有無

視覚や聴覚などの感覚機能に障害がないかも聞かれます。

明治安田生命の保険でも、

視力の障害(矯正しても左右いずれかの視力が0.3以下)がある
聴力・言語・そしゃく機能の障害がある
手・足・指・背骨(脊柱)・関節に、欠損・変形・障害がある

といった項目があります。

障害というと重い症状のものを想像しますが、スポーツでヒザや背骨が変形している場合も告知しておく方が賢明です。

また、機能障害について公的扶助を受けている場合(障害者手帳の交付、介護保険で要介護認定を受けているか)も答える必要があります。

6.5女性の場合は妊娠の有無

女性の場合のみ、現在妊娠しているかどうかも聞かれます。

妊娠している間は保険に加入できない保険会社もありますし、妊娠してから〇週間までの間なら保険に加入できる、という対応をとっている会社もあります。

帝王切開で出産することになった場合、入院費用や手術料を賄うために医療保険を使うことができます。

しかし、保険に加入する1週間前に妊娠していた事実が受診履歴を参照して判明した場合、厳しい対応を取っている保険会社は保険を解約したり、保険金を支払わない可能性があります。

妊娠されている方は事前に確認するようにしましょう。

6.6職業

加入する人の生活リスクを測る一環として、職業も告知項目になっています。

以下のような職業の方は保険の加入を断られる傾向があります。

・海に関する職業(ダイバー、漁船漁業、海女などの潜水業)

・地下作業、高所作業の従事者

・採石作業、爆発物作業の従事者

・林業従事者

・高圧電気取扱業

・建設現場の作業者(とび職、大工)

・産業廃棄物の処理

・スポーツカーのドライバー、馬の騎手や調教師

・乗り物(飛行機、トラック、バイク、バス)の運転、搭乗の従事者

・登山家、冒険者

・格闘技など、肉体の負傷を伴う競技のアスリート

必ずしも保険の加入ができないというワケではありませんが、保険の保証額に制限を設けられるなど、条件を付けられることは覚悟したほうがよいでしょう。

特に、医療保険については、加入している限り治療費がかかる可能性があるため審査が厳しいです。

また、無職の方は生活リスクがないですが、保険料の支払い能力に不安があるため、加入を断られることが多いです。

そのため、老齢年金を受給して生活している場合などは、加入年齢の範囲内にある保険であれば問題なく加入できます。

6.7損害保険の告知内容

損害保険は健康状態についての項目がない代わりに以下の点について告知する必要があります。

保険の種類 告知内容
火災保険、地震保険 建物の住所、構造、用途

他の保険に関する情報

自動車賠償責任保険 自動車の台数

被保険自動車の登録番号

被保険自動車の使用目的

被保険者の免許証の色

前にあった自賠責保険の等級

事故の有無

保険金の請求を受けた際には保険会社の調査部門か、事故調査の請け負い会社が告知内容の真偽を調べます。

 

7.告知書の書く時のポイント

告知書を作成するときには気をつけるポイントがあります。

要点を押さえて告知漏れがないようにしっかりと準備をしましょう。

7.1そのままの病状を書く!

もし何らかの病気やケガを負っている場合は、ありのままの事実を書きましょう。

医師に相談して診断名も正確に記入するようにします。

健康体である場合でも、健康診断などで状態の裏付けをとっておくほうがトラブルを避けられるでしょう。

いま加入しようとしている会社に加入できなかったとしても、他の保険会社に加入できる可能性は十分にあります。

後になって告知義務違反で負担を負わないためにも、自分が分かっている範囲での病状をしっかり書きましょう。

7.2治療や薬のことも正確に書く!

病院にかかっていて、治療や薬を処方してもらっている場合には治療の内容や期間、経緯も可能な限り詳細に書きましょう。

・薬の名称、用量、服用頻度

・通院の頻度

・治療の内容

・検査の数値

また、治療が長引いている場合には病状の経過報告もしたほうがよいでしょう。

7.3告知項目にないことを書く必要はない

人によっては「これって告知書に書くの?」と悩むような内容もあると思います。そういったものについては概ね以下のような対応でよいでしょう。

内容 告知の要否
腰痛の治療で整形外科医にかかっている 告知が必要
腰痛の治療で、マッサージ、整骨院に通っている

基本的には不要

しかし医師からの指示を受けて通っている場合には告知が必要

喘息 医師の診断がある場合には告知が必要
アトピー 告知が必要
不眠症 告知が必要
市販の薬を服用中 受診していなくて、自己判断で飲んでいるなら告知は不要
歯の治療

口腔外科による治療は必ず告知が必要

歯科医院による治療の場合、

⇒虫歯なら不要

⇒インプラント、歯周病、親知らず抜歯については保険会社による

基本的には、病院にかからず健康維持の範囲内で行っている行為については告知が不要となります。

不安な場合には告知専用フリーダイヤルで確認しましょう。

7.4提出書類のコピーで確認をする!

告知の手続きを行った際、保険会社からは告知書などのコピーを受け取れます。

事前に全て記入したつもりだったけど、家族と話していたらギリギリ5年以内に病気やケガで治療していたことを思い出した、というケースもありえます。

告知の審査が終わった後でも、保険料の支払いを行うまでは「追加告知」という形で告知をし直すことができるので、加入する内容までに記入漏れがないかチェックしましょう。

 

8.まとめ

保険の告知は、円満な契約を結ぶために、とても重要な手続きです。

告知で嘘をつくと厳しい対応を取られることがある一方で、告知漏れに気付いても、すぐにそのことを伝えれば寛大な措置を受けることも多いです。

今回お伝えしたポイントを踏まえて、告知義務違反のないように手続きを進めていきましょう。