生命保険の審査とは?健康状態によって変わる加入条件を解説

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では、具体的にその内容を見ていきましょう。

②-1:告知書の主な質問事項

質問内容は保険会社によって、多少の違いはありますが主な質問は以下のようになります。

い)最近3か月以内の診察・検査・投薬・を受けたことがあるか?

3か月以内に医者に通った場合はその旨を書かないといけません。保険会社によっては、かぜや花粉症などといった事は告知不要としているところもあります。その点は、告知書を記載する際に説明がありますので、安心してください。

ろ)過去5年以内に入院・手術を受けたことがあるか?

5年以内に入院・手術があるときはその内容を詳細に記入します。5年以内なので5年以上経過している場合は書かなくても大丈夫です。しかし、それ以降、通院が続いている場合などは、記載をする必要がある場合があります。

は)過去5年以内に7日間以上わたる医師の診察・検査・投薬を受けたか?

7日間以上という質問なので初診日から完治まで7日間以上かかった場合が記入対象となります。例えば7日分の薬をもらった場合は、7日以上にわたり投薬に含まれるのでこの場合も告知が必要になります。2)の記載の通り、風邪などは対象外となる場合がありますので、事前に説明をよく聞きましょう。

に)過去2年以内の健康診断・人間ドックの指摘を受けたか?

健康診断や人間ドックを2年以内に受けて指摘を受けた場合記入が必要になります。具体的には、総合結果に「要治療・要精密検査・要再検査・要経過観察」が記載される4つの記載が対象となります。

ほ)身体障害はあるか?

「視力、聴力、言語、そしゃく機能」「手、足、指について欠損や機能障害」「背骨に変形や障害」があるかといった具体的な質問になります。理由があって該当する場合は詳細欄に詳しく記入しましょう。ここで、隠しても意味がありません。きちんと正確な情報を記載する事が最善な回答となります。

②-2:告知書にウソがあった場合には給付金が支払われない

「告知書」にウソがあった場合「告知義務違反」となり、実際に入院をしても給付金が出ず、契約が解除になる可能性があります。

契約から2年間が経過している場合には、加入時に病気の事実を告げない等の告知義務違反を犯していても、保険会社は契約を解除できません。

よって「嘘をついても2年経てば大丈夫」と思っている人もいます。ただし、悪質な場合はたとえ2年経過後であっても保険会社は契約を解除できるだけではなく「詐欺および不法取得目的による無効」が適用されることがあります。つまり、正直が一番という事です。

2:病気があっても、諦めない!医療保険の特別条件付き契約について

生命保険会社は数多くの人と契約を行っています。その中には、告知する時点で病気をもっている人がいます。その人は、保険加入を諦めるしかないのでしょうか?いいえ、実は方法があります。はじめから健康状態等に問題のある人が保険に加入したい場合には、健康な人との公平性を保つために、加入に関する条件を付加します。

告知書の提出後、審査の結果、保険に加入する際に「特別条件」が付いた場合には、その条件をよく確認した上で契約をするか考えて、もし契約する場合は条件承諾書にサインをすることとなります。

ここで提示される特別条件とは、大きく分けると2つあります。

その①特定部位不担保

医療保険の場合で、告知によって一定の部位のみの病気では入院しても給付金はでません。それ以外の病気やケガは保障されるというものです。不担保期間が終了すればその部位についても保障されるようになります。

【事例】

「健康診断を受けたら胃にポリープが発見された。そのことを告知したら胃に部位不担保3年という条件が付いた」

この場合、契約をしてから胃に関しての病気で入院・手術などをしても給付金が支払われない期間が3年間という意味です。その為、他の病気で入院して場合には給付金は支給されます。また、限定されている期間は3年間なので3年経てば胃に関しても給付金の対象となり、何かあった場合には保険料が支給されます。

その②割増保険料

医療保険ではこの条件が付くケースは少ないですが、保険会社によっては割増保険料という形で本来の保険料よりも上乗せした保険料を支払う事が条件で保険に加入する事ができます。別名として「特別保険料」と表現する会社もあります。

その他:審査結果が悪くてもあきらめない為に

審査の結果、「加入ができなかった」「加入についてきびしい条件」がついた場合には他の方法も試してみましょう。保険会社によっては再度、追加で医師の診断書や健康診断書を提出して再審査をしてくれる場合があります。このケースに特に多いのは、告知書自体の書き方が悪くて、内容が細かく書いていない場合、追加で詳しい資料を提出することで審査結果が変わることもあるのです。その方法として、

①医師に完治している旨の診断書を書いてもらう

②他の数値がいい健康診断書による美点評価を狙う

といった方法です。それ以外にも、他の保険会社で検討してしまうという方法があります。これは、保険会社によって、審査方法(注目⑦する箇所)が違うという点を利用した方法です。

3:保険会社によって審査結果は大きく違う

審査基準はどこの保険会社も同じと思われがちですが、大きく違います。

病気によって違いますが、「A社で断られたけれど、B社では加入できた」なんてことはよくあります。

保険料が各保険会社違うように、審査基準でも違いがあります。

要注意|引受緩和型医療保険を検討するときには

「持病があっても加入できます!」…このフレーズをテレビCMで見た事はありませんか?

ここまでは、あくまで一般の医療保険に加入する事を想定して、加入時の審査について整理してきました。もしも、一般の医療保険に加入できなかった、特別条件としてきびしい条件が付いた場合には、どうしたら良いのでしょうか?これが、「持病があっても加入できる」引受緩和型医療保険商品なのです。簡単に一般の医療保険との違いを言うと「入りやすいけれども保険料は高い」という事です。

実際に、先ほどまでお伝えした一般の医療保険と比べると告知内容が非常に簡単で3つ〜5つほどの健康状態に関する質問をクリアできたら加入が可能となります。告知内容は保険会社によって異なりますが、いづれも今の病状について確認するものです。また、今掛かっている治療方法などについても確認される場合があります。モラル以前に、加入を検討する場合には正直に答えましょう。ここで正直に回答すれば、持病が悪化した場合にも保障をしてくれる場合がありますので、充分に注意しましょう。

4:審査結果|通常12週間程度で出る

多少の期間は、保険会社や時期によって違いはありますが、通常1~2週間程度で告知内容に関する結果が出ます。特に保険の見直しで医療保険に申込みをした場合、前の保険の解約のタイミングを計る必要などもあります。その為、解約タイミングで損をしない為には、出来るだけ解約期間までの時間を取る様に計画しておきましょう。

5:具体例|こんな場合には保険に入れるか?

いろいろとご紹介してきましたが、実際にはどのような健康状態だと加入できるのか、加入できないのかを具体例をいくつか取り上げてみて8行きましょう。あげてみましょう。引受基準は、各社が商品ごとに決めているので、ここではあくまで一般的な観点で説明していきます。

事例1)過去5年以内に入院・手術をしたことがある場合

基本、こうした場合には保険に加入できないと思った方が良いでしょう。ただし、傷病名、入院日数が短い、退院してからの経過年月などの状態によっては加入できるケースもあります。例えば、骨折などの場合です。完治している事が証明できれば、基本的に加入しやすくなります。

事例2)健康診断で高血圧症・高脂血症・高尿酸血症と指摘された場合

健康診断でこうした病気で投薬治療を受けることになっている場合には、実際の診察結果の数値や投薬する薬の名前によっては加入できることがあります。ここで判断されるのは、その症状の軽度、重度の判断となります。特に、薬の名称は間違いやすく誤った記載により審査を通らない場合もありますので、正確に記載しましょう。

事例3)肥満状態にある場合

意外かもしれませんが、現代病とされる「肥満」の度合いについて保険会社は厳しくチェックしています。実際に、告知書には身長と体重を書く欄が設けられており、記載したその数値から全体のバランスを見られます。身長と体重のバランスは「BMI」いう数値で判定しますが、適正範囲内を超えると不健康とみなされます。これは、今後の病気発症予備軍と満たれる為です。それだけではなく、やせすぎの場合も同様です。不健康つまり肥満と同様に病気発症の予備軍としてみられる可能性があるためです。

事例4)カゼをひいて病院に行った場合

よく質問される内容です。風邪をひいた場合には病院で薬をもらう事がたびたびあります。その場合には告知項目の「最近3カ月以内に、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか」に該当してしまうので、薬を飲んでいる間は加入できません。また、7日以上の薬の処方を受けると別の告知項目にひっかかってしまいます。その為、加入できない可能性があるのです。通常の場合には、インフルエンザなどでない限り、医師は通常のカゼで7日以上の処方箋を出すことはないと言われていますが拗らせてしまった場合などもありますので、注意しましょう。もしもカゼで病院に行ったら、3カ月程度の期間が過ぎ「完治」してから申し込みをする事が無難です。

事例5)妊娠中である場合

ここは、保険会社により分かれる事が多い内容です。実際に妊娠何週目までなら加入できるか、加入できないかは不明とされています。また、加入できても、妊娠・出産に関わる病気は不担保になる(保障されない)こともありえます。この不担保期間は5年または保険期間を通じて継続される事もあります。こうした場合には、今後の未来先まで保険に加入できないという事にもなりかねませんので、出産を終えてから申し込んだほうがいいでしょう。

事例6)睡眠導入剤、精神安定剤を服用している場合

基本的に加入が難しいとされています。しかし、最近は睡眠導入剤や精神安定剤を服用している人が増えてきている背景もあり、申告時の状態と飲んでいる薬の名前によって加入できることもあります。

事例7)うつ病になった場合

現代病の代表格である「うつ病」。つまり、最近はうつ病にかかる人が増加の一夫です。しかし、うつ病と診断され治療(投薬を含む)をしていたら、まず、保険には入れないと思ってください。そして、残念ながら前述している「引受基準緩和型」の保険についても、うつ病で加入できる保険は数えるほどしかありません。

もしも、保険に加入できる健康状態かどうかが悩ましい人は、営業職員や代理店に相談する、ネットで保険に加入する人は審査・告知で正直に申告し、保険会社の判断を待つ方法を取りましょう。かくしておく事で後から保障がされないという事を避ける為にも状態を正確に記載する事が一番です。

豆知識|健康な人・タバコを吸わない人は保険料が安くなることも

最終的な保険料金は、いろいろな条件を考慮して決められています。引受基準を満たした人は「標準体」と呼ばれ、保険会社が設計した商品の保障内容と保険料で保険に加入することができます。そして、標準体をさらに細かく分け(引受基準を細分化)、非喫煙健康体、非喫煙標準体、喫煙健康体、標準体の4つ、または、3つに区分して保険料を算出する商品が最近は人気となってきています。つまり、タバコを吸わない人や健康な人はそうではない人と比べて死亡するリスクが低い為、保険料を割り引くということです。

煙草をすう人は、どうしても「がん」の発症率を上げてします事は公的な事実として認識されています。繰り返しになりますが、生命保険は相互補助の考え方で成立しています。その為、病気になる可能性が高い人をどんどん受け入れてしまうと健康は人への負担が増えてしまいます。その為、病気の発生確率が低い人は保険料も安く、発生率が高い人は保険料も高くという事でお互いを補完する考えた方が定着しています。その為、健康であり、病気になりにくい若年層の方が支払う保険料の負担は軽くなる結果となります。

豆知識2|団信保険について

その他によく質問がある保険が団体信用生命保険(通称「団信」と言われています)です。住宅ローンの返済中に、ローン自体の申込者(契約者)が死亡または高度障害になった場合、本人に代わって生命保険会社が、その時点の住宅ローン残高に相当する保険金を債権者に支払い、ローンが完済となる制度です。この制度を活かして、住宅ローンを組む人がいらっしゃいます。

この制度の特徴は、

〈ポイント1〉 保険料が割安

金融機関が、ローンの利用者をまとめて生命保険会社に申し込みをすることから、保険料は通常の保険よりも割安な上、加入時年齢による保険料の差もありません。つまり高年齢となった場合には、保険料は格段にお得になります。.

〈ポイント2〉 団信は生命保険料控除の対象外

生命保険料控除を受けられる保険とは、保険金の受取人が本人や家族が対象のもののみとなります。団信の契約者と保険金の受取人は、ローン契約者ではなく金融機関となりますので、控除の対象にはなりませんので注意が必要です。

この団信保険ですが、実は、一般的な保険への加入よりも審査が優しいと言われています。その為、前述している加入事例に該当した場合でも、保険に加入できる可能は高いと言えます。しかし、その反面、団信での審査が通らなかった場合には一般の保険にはまず加入できないとも言えます。また、あくまで審査が比較的優しいというだけで必ずしも加入できるという事ではありませんので、注意してください。

いずれにしても、保険の加入時には健康である事が最善です。

まとめ|保険に加入するには

保険に加入するには、どうしても健康状態の告知(審査)を受けなければいけません。何らかの病気を患っている人ほど、実際には保険に加入し症状が悪化した場合に備えたいと思うのが本当の心情でしょう。しかし、何度もお話ししている通り、日本の保険制度は相互補助の観点で成り立っている物です。その為、誰でも自由に保険に加入する事はできません。この相互補助を維持するためにも告知という方法、審査というプロセスを通す必要があるのです。

実際にいくつかの病気を事例として整理してきましたが、病気=保険は無理という短絡的な考え方ではなく、加入できる保険もあるという事を理解して頂きたいと思います。もちろん、健康であれば健康に越した事はありませんし、そうした方が今後の突然の何かに向けての準備をする事も大事です。しかし、だからといって今の状態を悲観する事もありません。今回ご紹介した中にはいくつかの回避策も記載させて頂きました。こうした方法はぜひ試して頂きたいと思います。また、同時に如何に健康を維持する事が大切かについても考えていただきたいと思います。例えば、肥満を事例にあげていますが、これはいろんな方法で改善する事が出来ます。もちろん、病院での治療やサプリメントの服用などの方法もありますが、まずは自分自身が健康になろう、健康を維持していこうという気持ちが大事です。いくら、他の手を借りたとしてもそれを維持するのは本人次第です。いったん、ダイエットで成功しても従来と同じ生活をしていれば再び肥満となります。自分自身が健康でイキイキと生活するには、何らかの方法を自分自身で継続する事が大事なのです。これは、決して保険に加入するかしないかという問題だけではありません。肥満となれば、どうしても体の内臓に負担をかけてしまい病気を併発するリスクを持ち合わせているという観点が必要なのです。

これらは、他の病気でも同様です。人生において風邪を含めて、病院に1度もいかないという生活は難しくなってきています。こうした場合にも、如何に早く完全に治していくかという観点が必要になってきます。人間とは不思議なもので、悪習慣を変えようと思うと3日目、1週間目、2週間目をの山を越え3習慣を過ぎると習慣は新しく定着すると言われています。その為、たばこをやめるにも、3日目、1週間目、2週間目、そして、3週間やめれたら禁煙は成功と言われます。食生活で、夜食をやめる場合も早寝早起きをする場合も同様です。まずが、自分がどうなりたいか。その為には何をしないといけないのか、変えないといけないかをしかっかりと整理すること、そして、変わった自分を想像すること、実践すること。これを行う事で人は変われます。それでも不安があれば、周囲の人に「何を●●にする!」と宣言をする事も有効です。

こうした事も保険の告知(審査)に通りやすい健康状態にするためには、必要な事ではないでしょうか。今、明らかに保険に加入できない、又は、審査結果で条件が付いてしまった場合には、無理をして保険に加入するのではなく、こうした健康状態の改善を行ってから再度、審査を行う事も必要なのです。健康状態が良い状態での加入は、それだけでも保険料を安くする事にもなりえる為、一隻二兆の徳をすると考えれば、3週間の期間を有効に使う事も可能ではないでしょうか。生命保険とは何かあった際に、自分や家族を守るものです。しかし、保険に加入した途端に体調が悪くなっては全くの意味を持ちません。あくまで、保険はお守りであり切り札ではない事も合わせてご理解頂きたいと思います。

生命保険という商品は、加入する事が最終目的でなない事をくれぐれもご理解ください。最終目的は何かを整理しないまま、保険に加入をしても場合によっては無駄な保険料を支払う事にもなりかねません。こうした事は、健康な人においても同様です。保険に加入し生涯を通じて、ある程度まとまった金額を支払っていく事を考えた場合には、何を目的とし、その目的を果たすために必要な保険とは何か。そして、それに加入する方法(手段)は何かという三段階のプロセスで考えて頂きたいと思います。こうした事を整理できれば、前述している通り、まずは今受けている治療を終わらせよう。体調をもっと改善させる必要があるといった事柄を整理する事も可能になってきます。その為、なんだか心配だから保険に加入するという事にはならず、自分にとって必要な保険商品(保障内容)は何かを鮮明に整理し、その保険について複数の会社を調べてみる事も可能となってきます。

また、同時に同じような商品があった場合には、保険に加入できるかの審査だけを受けてみる。複数の会社の提案書をもらってみるなどの方法も有効になってくるでしょう。こうした段階を追った手順を踏む事は面倒かもしれません。しかし、こうした手順を踏む事こそが、先々で解約をする事や見直しを頻繁に行わないといけないという事を避ける事にも繋がります。健康状態によっては、複数の会社で加入の検討を行えない場合もあるかもしれません。そうした場合には加入できる保険の中から最善なものを是非選んで頂きたいと思います。そうしたプロセスの中で、今回ご紹介した内容が少しでも参考になれば大変うれしいと思います。是非、自分にとって本当に必要な保険を選んで頂きたいと思います。そうする事は、長い将来において最も有益であるという事を重ねてお伝えしたいと思います。是非、後悔しない保険へ巡りあい、加入して頂ければと思います。

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