掛け捨て型生命保険の相場を知って、自分流の備えを固めよう!

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「万が一」を考えて、多くの方が利用しているのが生命保険です。

そんな生命保険ですが、多くの種類が存在するあまり、それぞれの特徴をきちんと把握できている方は少なく、保険会社からのお仕着せで商品を選んでいるケースも、決して少なくはありません。

しかしながら、実際の生命保険は煩雑に見えて、実はシンプルであり、カスタマイズがしやすいように、様々な選択肢が用意されています。

中でも掛捨て型生命保険は、わかりやすい構造をしているだけでなく、少額から「万が一」への備えを構築出来る、生命保険の代表格的商品です。

そこで今回は、掛捨て型生命保険の保険料/保険期間/保障期間などの相場情報を押さえ、自分に合った保険を構築して、大きな安心を手に入れましょう。

目次

1.生命保険とは
1.1万が一に対応可能な公的制度
1.2生命保険加入の目的と必要性
1.3生命保険の種類

2.掛け捨て型生命保険とは
2.1定期保険が有用なケース
2.2掛け捨て型生命保険の種類

3.定期型(掛捨て型)生命保険の種類別特徴
3.1更新型定期保険
3.2全期型定期保険
3.3逓減定期保険
3.4逓増定期保険
3.5低解約返戻金型保険
3.6収入保障保険(生活保障保険)
3.7共済による定期保険
3.8団体信用生命保険

4.定期保険加入実態と相場
4.1平均保険料
4.2保険金額
4.3保障期間

5.定期型(掛捨て型)生命保険選び
5.1加入目的の明確化
5.2保障期間の設定
5.3保険金と給付金の設定

6.定期型(掛捨て型)生命保険の見直し方
6.1定期型(掛捨て型)生命保険の見直しポイント
6.2保障額を増やす
6.3保障額を減らす
6.4保険料を安くする
6.5保障内容を変更する

7.定期保険各社比較
7.1人気の定期保険比較一覧

8.まとめ

 

 

1.生命保険とは

「自分に万が一のことがあった場合に、残された家族の生活を守りたい」

「子供も成人したから、せめて自分の葬式代や、何がしかのお金を残してやりたい」

生命保険への加入には、様々な事由が人の数だけ存在します。

そもそも、生命保険とは何なのでしょうか。

生命保険とは、人間の生存もしくは死亡による損失を保障することを目的としています。

これではあまりにも漠然としていますので、まずは生命保険の基礎知識から、見てまいりましょう。

 

 

1.1万が一に対応可能な公的制度

万が一の備えとして保険加入をしていらしゃる、もしくは契約を検討をしている方にとって、まず知っていただきたいのが公的制度です。

全てとはいかないまでも、行政が執り行っている制度には、様々な保障制度が存在しています。

中でも、私たちにとても身近な健康保険は、相互扶助を目的としているため、私たちが見落としている保障面も、決して少なくはありません。

 

 

そこで、公的健康保険制度で受けられる保障を、まずは見てまいりましょう。

 

健康保険には大きく分けて、「社会保険」と「国民健康保険」の2種類が存在します。

国民健康保険 国民健康保険被保険者証 世帯主
国民健康保険被扶養者証 扶養家族
社会保険 健康保険被保険者証 被保険者
健康保険被扶養者証 扶養家族

 

 

健康保険と言うと、医療施設で診察を受けた場合の、自己負担額の軽減が根強い印象かと思いますが、この2種類の健康保険により受けられる公的医療保障は、実はかなりの数が存在します。

そこで下記の表をご覧ください。

区分
給付の種類
被保険者 被扶養者
病気やけがをしたとき
被保険者証で治療を受ける
療養給付 家族療養費
入院時食事療養費
家族訪問看護療養費
入院時生活療養費
保険外併用療養費
訪問看護療養費
立て替え払い
療養費 家族療養費
高額療養費 高額療養費
高額介護合算療養費 高額介護合算療養費
緊急時の移送 移送費 家族移送費
療養のための欠勤 傷病手当金
 出産/死亡/退職
出産
出産育児一時金
家族出産育児一時金
出産手当金
死亡 埋葬費 家族埋葬費
退職後
(継続/一定期間給付)
傷病手当
出産手当金
出産育児一時金
埋葬費

 

一家の大黒柱が倒れた際に必要な治療費に関しては「高額医療費」が、同じく一家の大黒柱が疾病などにより、休退職に陥った場合は「傷病手当金」が、また一家の大黒柱が亡くなってしまった場合は「埋葬費」などの受給が可能となっています。

次にご覧いただきたいのが、年金制度です。

 

 

20歳以上の国民に加入義務がある年金制度もまた、相互扶助を目的としています。

そんな公的年金制度は3種類存在しており、下記のように疾病/ケガ/死亡時に年金が受給可能となっています。

 

国民年金 厚生年金 共済年金
老後 老齢基礎年金 老齢厚生年金 退職共済年金
病気
ケガ
障害基礎年金 障害厚生年金
障害手当金
傷害共済年金
障害一時金
死亡 遺族基礎年金
寡婦年金
死亡一時金
遺族厚生年金 遺族共済年金

 

なぜここで公的保障制度をご紹介したかと言うと、これだけの公的救済措置があることを年頭に置いていただきたいからに、他なりません。

その理由を、次章にて紐解いてまりましょう。

 

1.2生命保険加入の目的と必要性

なぜ多くの方が、民間の生命保険会社の保険商品を利用するのか。

それはもちろん、一家の大黒柱の万が一に際し、残された家族の生活が困窮しないように保険金であがなうことが、主たる目的だと言えるでしょう。

「それならば、前章で見てきた健康保険や、公的年金制度で受けられる保障で事足りるではないか」

と、おっしゃる方もいることでしょう。

しかしながら経済低迷が続き、「バブル期の再来は経済上あり得ない」とまで言われている不況真っただ中の現代では、少子高齢化も進み、わずかな現役世代が多くの老齢世代を支える公的年金制度や、青年世代から壮年世代までが一丸となって支える健康保険制度は、徐々にほころびを見せ、受けられる保障だけでは、生活やその他もろもろが成り立たないと言う、厳しい現状に私たちが置かれているからに他なりません。

その不足分をあがなう為に有効な手法が、私的備えの雄である「生命保険」なのです。

 

1.3生命保険の種類

ユーザーの多様なニーズに応えるべく、近年における生命保険商品はその種類を着々と伸ばす半面、非常に煩雑で分かりにくい様相を呈するように、なってしまいました。

しかしながら実際の生命保険には、商品の柱となる主契約が、下記の3種類しか存在していません。

 

定期保険 掛捨て型の有期の死亡保険
終身保険 一生涯保障が続く、貯蓄性のある保険
学資/養老保険 貯蓄性の高い、有期の保険

 

要は、この主契約に様々なオプションが組み合わされたものが、現在販売されている保険商品だというわけです。

 

 

 

 

 

 

2.掛け捨て型生命保険とは

主契約の3本柱をご理解いただいたところで、今回着目したいのは、掛捨て型である「定期保険」です。

「折角払った保険料が、掛捨てなんて、なんだかもったいない」

と、お思いの方も数多くいらっしゃいます。

そんな、「掛け捨てにしたくない」と言う方に選ばれているのが、定期保険の真逆に位置する貯蓄型生命保険の代表格「終身保険」と、「養老/学資保険」です。

 

 

もちろん、貯蓄型は低金利に喘ぐ銀行などに預けるよりも、はるかに優遇された利率が適用されるので、資産構築方法としては非常に優れています。

そればかりか、資産構築をしながら、契約者の万が一の保障もなされると言う、十重二十重の利点が存在します。

しかしながら、その強力な利点が仇となり、月々の保険料は決して安価な物ではりません。

子育てや住宅ローンなどを抱え、日常生活を送りながら、決して手軽ではない保険料を月々捻出するには、それなりの収入があってのことであり、一般的な世帯では割高な貯蓄型生命保険料は、家計の圧迫となり得ます。

その点、掛捨て型であるが故に、割安な保険料を実現している定期保険(掛捨て型保険 以下定期保険とする)は、家計に圧迫の少ない額で始められ、死亡時にはある程度まとまった保険金を手にすることができると言う、最大のメリットを有しているのです。

それではまず、定期保険のイメージを、把握していただきたいと思います。

 

 

先ほども申し上げた通り、定期保険は貯蓄性はありませんが、割安な保険料で、死亡時にはある程度まとまった金額が受け取れるという特性を、持ち合わせています。

その利用方法は多方面に渡りますので、まさに使い方は自分次第と言う柔軟性を持ち合わせています。

 

主契約 保障期間 貯蓄性 保険料 死亡保険金 特徴 活用方法
定期保険 10年20年と言った形で任意で設定可 掛捨て型 割安 あり

保険期間満了を迎えると、満期金や保険金は支払われず解約。

更新制度あり。(更新の都度保険料は増額)

遺族の生活費

葬儀費用

ローンなどの返済

 

そんな定期保険ですが、どのようなシーンでライフプランに取り入れたら良いのでしょうか。

 

 

 

2.1定期保険が有用なケース

さて、私たちが生命保険への加入を検討する時、それはライフイベントに大きな関わりがあります。

そこで、シーン別に検討すべき生命保険商品を見てまいりましょう。

 

ライフイベント 検討すべき保険商品 保険料 メリット デメリット
結婚 定期保険 割安 限られた収入内で保険料が賄え、契約期間が短めに設定可能なので、保険の見直しがしやすい。

割安な保険料でも、まとまった保険金が得られるので、

残された遺族の生活費や住宅ローン返済に充当できる。

更新のたびに保険料が割高になる。

中途解約による解約返戻金が0円ないしわずかしかない。

 

出産 不要 各自の健康保険料 公的保障制度の「出産育児一時金/出産手当金」で概ね賄えるので、私的備えは不要。 出産に際して、個室利用などを行った場合、出産費用の全てを公的保障では賄いきれない場合もあり。
育児期間 学資保険 割高 契約者死亡の場合、以降の保険料納入が免除となる。

一定の期間ごとにで祝い金がもらえる契約が多い。

ただし医療保障のオプションは、自治体による「小児医療助成制度」や、重篤な場合は健康保険の「高額医療費」で賄えるので、不要。

約款規定の期間以前に解約を行うと、元本割れのリスクあり。
住宅購入 団体信用生命保険 住宅ローンに含まれている 債務者が死亡/高度障害に陥った際、ローン残高分の保険金が借り先に支払われるので、結果ローン残高が清算可能。 死亡または約款規定の高度障害状態でなければ適応されないので、通常の疾病では住宅ローン完済の義務は変わらない。
子供の独立後~老後 終身保険 割高 家計にゆとりが生まれるので、老後を見据えたライフプランニングツールとして有効で、一生涯の保障が得られる。 保険料が高く、規定の契約期間前に解約すると、元本割れのリスクがある為、経済的体力が不可欠。
定期保険 割安 引き受け緩和型を利用すれば、持病があったり高齢であっても契約が可能。 規定期間内の受給額が低く設定されている。

通常の定期保険料よりも割高。

養老保険 割高 生存で満期を迎えると満期金が受け取れる。

規定期間超過後は、解約返礼率が高くなるので、資産増に繋がる。

保険料が高く、規定の契約期間前に解約すると、元本割れのリスクがある為、経済的体力が不可欠

 

上記は、ほんの一例にすぎません。

1契約で全てをあがなうことは難しいので、状況に応じて複数契約を組み合わせることで、よりカスタマイズが可能となるのが、生命保険商品の魅力です。

まずは自身のライフプランを思い描いた上で、どの時期にどのような保障を必要とするか、家計/家族状況などを含めた様々な視点から、慎重に検討することをおすすめします。

 

2.2掛け捨て型生命保険の種類

定期保険と言っても実に様々な商品が存在します。

ここでは、その代表的ないくつかの保険商品を、見てまいりましょう。

 

更新型定期保険
全期型定期保険
逓減定期保険
逓増定期保険
低解約返戻金型保険
収入保障保険(生活保障保険)
共済による定期保険
団体信用生命保険

 

それぞれに異なった特徴を持ち合わせていますので、詳細は第3章にてご説明申し上げたいと思います。

 

3.定期型(掛捨て型)生命保険の種類別特徴

それではここからは、前章でお伝えした各種定期保険の特徴などを、見てまいりましょう。

 

3.1更新型定期保険

こちらは10年/15年といった保険期間を契約時にあらかじめ定めておき、満期の都度更新をしていきます。

しかしながら、若い世代での加入時は割安の保険料が適用されますが、更新時にはその年齢により保険料が都度再計算されるため、保険料は必然的に上がって行きます。

以下のイメージ図をご覧いただくとお分かりのように、30歳代と60歳代ではその保険料は、実に3.625倍まで跳ね上がります。

 

 

これでは折角割安な保険料を主目的とした契約が、ライフプランニングにそぐわなくなります。

この打開策は、次章でご説明申し上げる「全期型定期保険」を活用するか、住宅ローンや養育費、生活費に最もお金がかかる時期までを契約期間とするか、いずれかを選択するのが、懸命だと言わざるを得ません。

 

 

3.2全期型定期保険

次に全期型です。

自身の家計や家族構成から算出した必要保障期間のみを、そのまま保険期間として契約を結びます。

先述の更新型保険よりも、月々の保険料は若干割高になりますが、保険料は契約時のまま一定なので、家計における保険料の管理がしやすくなります。

また、全期型は更新型と比較すると、全保険期間の支払保険料総額が、結果的には更新型よりも安価になります。

「子供の教育期間終了まで」「住宅ローン完済まで」といった具合に、期間が比較的に明確なリスクに対応しやすいので、ライフプランニングにおいては活用しやすい商品だと言えるでしょう。

 

3.3逓減定期保険

逓減定期保険はその名が示す通り、定期保険の応用型の1種です。

その特徴は下記に要約されます。

被保険者の万が一の際に、保険金が出る死亡保険。
保険期間は一定で、年が経つにつれて保険金が段階的に減額。
保険期間に何事もなければ、契約満了。
解約返戻金は、0円もしくは、ほとんどないに等しい。

 

被保険者の万が一の際、残された家族が死亡保険金を受け取れ、契約までに何事もなければ契約は満了となり、満期金などの支払は行われないという特徴は、一般的な定期保険と同様です。

ではどのような部分が、一般的な定期保険と異なるのでしょうか。

それは死亡時に受け取れる死亡保険金と、月々の支払保険料が、経年とともに減少していく点にあります。

 

 

実際に家計を主に担う一家の大黒柱に万が一があった際、その年齢が若ければ若いほど、残された家族は「日々の生活費」「子供の養育費」「住宅などのローン」など、金銭的に重荷を背負うことになり、家計は大打撃を受けてしまいます。

しかしながら一般的には、経年とともに家族構成や、一家の収入が変化を遂げ、子供は巣立ち、住宅ローン完済に向け目途が立ち、日々の生活費も減少していく傾向にあります。

減額になった分の保険料を、他の保険契約の保険料に充填したり、新たにプランニングに加えた保険契約の保険料に充当することも可能です。

その年齢ごとの家族構成や経済状況に合わせ、必要な保障が変化していくことに対応できる逓減定期保険は、ライフプランニングにとても有効な手段の一つだと言えるでしょう。

 

3.4逓増定期保険

次に、逓減定期保険を見てまいりましょう。

逓減定期保険は契約開始から保険満了期間までの間に、その受け取れる保険金額が契約時の5倍まで増額される定期保険です。

掛捨て型なので、当然満期金は受け取れませんが、契約開始からわずかな期間であっても解約返戻金の返戻率が高くなるので、契約後わずか数年で、それまで支払った保険料合計に近しい解約返戻金を受け取ることが出来る商品です。

そのため、法人の財務強化対策や、役員退職金準備を目的に契約されることが多いのも、傾向の一つです。

 

3.5低解約返戻金型保険

次に低解約払戻金型保険を見てまいりましょう。

近年注目を集め人気となっている、一生涯保障が得られる掛捨て型の生命保険商品で、解約返戻金の支給額を抑制することにより、月々の保険料を割安にしています。

そのため、中途解約を行うと元本割れを引き起こすリスクも、実は抱えています。

 

 

しかしながら、低解約返戻金型定期保険は、保険料の払込期間中は解約返戻率が抑えられていますが、払込が完了した時点からその解約返戻率は上昇し、プラスへと移行していきます。

その後は緩やかに上昇を続け、いかなる時点でも任意に解約することが出来るので、貯蓄性が高いという一面をも、持ち合わせていると言えます。

貯蓄型生命保険の雄である学資保険と比較すると、満期時の返戻率に大差は見られませんが、その後の受取金額に差がでるので、学資保険検討の際には、こちらの低解約返戻金型を視野に入れると言うのも、有効な手段だと言えるでしょう。

 

低解約型保険 学資保険
経過 解約返戻率
満期(任意の年齢設定) 112.8% 1120.2%
10年後 122.3% 据え置き不可

3.6収入保障保険(生活保障保険)

家計を主に担っている一家の大黒柱に万が一があると、家族は収入の道が途絶え生活に困窮してしまう可能性があります。

そこで、そんなリスクを回避すべく作られたのが、収入保障保険です。

これは被保険者が死亡した際に受け取れる死亡保険金を、契約期間満了まで給与さながらに、毎月決まった額の年金として、保険会社より受け取れる仕組みになっています。

 

これにより残された家族は、この年金を日々の生活費や、住宅ローンなどの返済に充てることが出来るという、メリットが存在します。

 

3.7共済による定期保険

それでは次に、共済による定期保険を見てまいりましょう。

こちらは全労済やJA共済などで独自に定めれた死亡保障制度で、その最大の特徴は、年齢/性別にかかわりなくその保険料が一律であるという点です。

これにより家管理がスムーズになり、経年とともに減少していく傾向にある生活費の中で占める保険料の割合が減少していくので、経済的ゆとりが生まれやすいというメリットが見られます。

しかしながら数千万単位といった高額な保険金設定はできませんので、単身者や、すでに子供が巣立ち夫婦2人で生活している方が手軽に利用できる保険だと言えるでしょう。

3.8団体信用生命保険

団体信用生命保険は、住宅ローン返済中に被保険者が死亡した場合に、残りの住宅ローンを生命保険会社がローン先企業や金融機関に支払ってくれるというものです。

住宅は決して小さな買い物ではなく、長い年数をかけて支払っていくものです。

こちらの商品であれば、被保険者が亡くなっても、残された家族は自宅を手放さずに済むのが最大のメリットと言えるでしょう。

住宅購入は、加入中の生命保険を含むファイナンシャルプラン全体を見直し出来る、最大のチャンスなので、団体信用生命保険も1アイテムとすることを、おすすめいたします。

 

 

 

4.定期保険加入実態と相場

さて、ここまでは生命保険の基礎知識から、定期保険の種類とその活用方法などを見てまいりました。

そこで気になるのは、「一体どの程度の定期保険に加入すれば良いのか」と言う点にあると思います。

そこでこの章では、皆さんがご加入されている契約内容の平均値を、データとして見てまりいましょう。

 

 

4.1平均保険料

最も気になるのが、「みんな一体いくらぐらい、月々の保険料を払っているの」と言うことではないでしょうか。

そこで下記データをご覧下さい。

 

 

割安な保険料であるにも関わらず、年齢が上昇するごとに月々の保険料額は高くなっています。

これは先ほども申し上げた通り、契約更新に伴う保険料の増額が大きく起因していることが、見て取れます。

また、割安な定期保険であっても、持病などにより引き受け緩和型を契約せざるを得ないシニア世代の保険料額の高さも、一因になっていると言えるでしょう。

定期保険はこのようにもろ刃の剣でもあるので、活用時期の選別が重要になって来るということを、ライフプランニング上で意識をしておきましょう。

 

 

4.2保険金額

次は保険金額のデータを見てまいりましょう。

 

 

1,000万円≦1,500万円と言う設定に、人気が集中していますが、これは住宅ローンや養育費、生活費含め一切合切遺族の生活に支障をきたさないよう選択された価格帯だと言えるでしょう。

次いで500万円≦700万円と続いていますが、これは単身者もしくはシニア世代で、自身の身辺整理を兼ねた葬儀代や、少しでも子や孫にまとまったお金を残してあげたいと言う気持ちの現れであると、考察されます。

ここで重要なのは、保険料が支払える経済的体力はもちろんの事ですが、受け取れるであろう死亡保険金の使用目的です。

定期保険は任意の期間設定が可能なので、短期間設定にしておけば、随時見直しが可能です。

その時々に立てるライフプランニングの中で、被保険者の年齢、必要な保障期間と保障額を試算し、必要最低限の保障で費用対効果の高い保険金額を選定していきましょう。

 

4.3保障期間

最後に保障期間のデータを、見てまいりましょう。

 

 

10年≦15年が、最も割合が多くなっています。

30歳代で加入すると、子供がある程度の年齢になっている、住宅ローンも折り返し地点に到達すると言ったことが、この保障期間設定に繋がっているかと思われます。

また年数でなく、期間満了を年齢設定で行うことも多く、そこには定年退職年齢を見越したプランニングが見て取れます。

しかしながら定期保険のメリットは、短期間設定も可能であると言う点です。

一概に定期保険を長期間契約し、本来の保険料より割高になるのであれば、単年で見直しを図り、保険契約の種類や内容を、その時々に合わせてシフトしていくというのも、プランニングテクニックの一つであることを、頭の片隅に置いて置いていただきたいと思います。

 

 

 

5.定期型(掛捨て型)生命保険選び

さて、ここまでで一般的な加入例平均などを見てまいりました。

ここからはいよいよ、自身の契約内容の選択です。

そこでまずは、定期保険選びのポイントを、見てまいりましょう。

 

 

 

5.1加入目的の明確化

生命保険の保険金の使い道は、前述にもありますように、人の数だけ存在します。

そこで最も重要なのが、その使用目的です。

生活費の確保
住宅ローンの返済
葬儀代の確保
相続税対策
子供の教育資金準備
老後の生活資金準備
一生涯の保障
医療費への準備
不安払拭

 

上記に挙げた使用目的は、あくまでも一例にすぎません。

しかしながらそれぞれの目的を複合的に判断すれば、必然的に必要な定期保険の種類が浮かび上がってきます。

定期保険は割安な保険料と、短期的に見直しが可能な柔軟性を持っていることは、すでにご理解いただいていることだと思います。

長期かつ一生涯保障や、貯蓄性を優先したいと言う目的であれば、定期保険の必要性はないに等しいでしょう。

あくまでも定期保険は、割安な保険料である程度まとまった死亡保険金を受け取るのに、最もその特性を発揮します。

その点を最優先に、ライフプランニングを行いましょう。

 

5.2保障期間の設定

保障期間を短くも長くも設定できる柔軟性を持つのも、定期保険の魅力の一つです。

どのような生命保険であれ、1契約でフィナンシャルプランの全てを賄うのは、非常に難しいと言えるでしょう。

また、生命保険全般に言えることは、規定期間満了前の中途解約が、不利に働く場合が多いという点です。

これはすなわち、保険料を払い続けるだけの経済的体力のあるなしに、大きく関わってきます。

また、有事の際には現金も、当然必要になりますので、銀行などの金融機関でのプールも外せません。

それらの諸条件を複合的に精査した上で、保障期間の設定を行いましょう。

 

 

 

5.3保険金と給付金の設定

長期的視野をもってライフプランを見ていると、その年表の中で「いつ/どれくらいの間に/いくら」と言う3つのキーワードが、必ず目に留まります。

受け取れる保険金は、契約内容により異なりますが、多かれ少なかれ投じた保険料と連動しています。

そこで大切になってくるのが、規定期間前の中途解約の回避です。

高額な保険金が必要であったとしても、その分月々の保険料に無理が生じれば、目算した保険金が入手できるわけもなく、むしろ元本割れを引き起こし、結果そのプランニングは失敗と言わざるを得ず、マイナスの状態からの、プランニングの練り直しを余儀なくされます。

契約商品選択の際は、「こうしたい、ああしたい」だけを考えるのではなく、「可能か否か」を年頭に置いて置くことをおすすめいたします。

 

 

 

6.定期型(掛捨て型)生命保険の見直し方

さて、ここまでで定期保険は短期契約が可能なので、都度契約内容の見直しがしやすい商品であることを、お伝えしてきました。

そこでこの章では、すでに契約中の定期保険の見直しについて、ご一緒に見てまいりましょう。

 

6.1定期型(掛捨て型)生命保険の見直しポイント

契約満了が近づく時期が、一番生命保険商品の見青しに適しています。

保険証券や約款、保険会社からのお知らせなど、ついつい読み返すのが面倒で、おざなりにしやすいお気持ちも、とても分かります。

ですが、このタイミングを逃してしまうと、中途解約などを招きかねませんので、まずはご家族でライフプランの見直しをしていただきたいと思います。

 

6.2保障額を増やす

保障額を増やすための見直しには、2つの方法があります。

 

新たに別の定期保険の契約を執り行い、割安な保険料で保障額の増額を図る
契約中の定期保険を更新し、同時に保障額の増額を図る

 

この2種の保険料を各保険会社にシミュレーション依頼をし、より有益な手法を選ぶのが、賢明だと言えるでしょう。

 

*足りない分の保障を定期保険でパワーアップする場合の一例

 

6.3保障額を減らす

保障額の減額は保険料の無駄を省くのが、もっとも適した手法です。

「公的保障制度/契約中の保険/それに付随して付加した特約」などを複合的に見直し、不要なものを契約満了を機に、解約することで家計のスリム化が図れます。

あくまでも生命保険は、定期保険を含め、バックアッププランです。

そのことを年頭に置いていただき、「あれもこれも」と言う安心の購入は、止めにしましょう。

 

*主契約はそのままで不要な特約を解約/減額する際の一例

 

 

6.4保険料を安くする

保険料が負担になってしまっている場合には、契約満了を機に、より割安な保険料の契約に乗り換えることが、有効な手法です。

死亡保障を第一に考えれば貯蓄性を捨て、定期保険を採用することにより、家計をぐんとスリム化出来ます。

その際は、契約内容を今一度精査し、規定期間前の中途解約はよほどの場合でない限り、回避しましょう。

 

*貯蓄性のある終身保険から掛け捨て型の定期保険へ変更する一例

 

6.5保障内容を変更する

主契約が貯蓄型保険の場合、可能な限り解約は避けましょう。

しかしながら家計からの保険料捻出が厳しい状況にある場合は、そこにとらわれる必要性はありません。

保障のみを優先するのであれば、貯蓄性は度外視し、割安な定期保険を活用すべきだと言えます。

 

*複数の特約がついたセット型の保険を解約し、シンプルな収入保障定期保険へ変更する一例

 

 

生命保険商品は、ある程度の期間の保険料払込は必須です。

貯蓄型保険であれば、中途解約でプラスに転じさせるには、かなりの年数を覚悟しなければなりませんし、定期保険などはそもそも解約返戻金が0円ないし無きに等しい内容になっています。

契約に際し、最も重要なのは選択眼です。

幸いにもインターネット隆盛なこの時代、比較的簡単に各保険会社へシミュレーション依頼が可能で、比較検討用の資料収集もスムーズに行えます。

パソコンが苦手だと言う方には、公式サイトを通じて、簡単に商品説明や見積依頼を電話やメールにて行えます。

「最初が肝心」と言う言葉を常に意識し、保険商品の精査を行いましょう。

 

 

7.定期保険各社比較

定期保険の有用性や多様性をご理解いただいたところで、この章では現在販売中の人気定期保険の比較を、見てまいりましょう。

 

7.1人気の定期保険比較一覧

それぞれの特徴や保険料/保障内容などの比較に、是非ご活用下さい。

引受保険会社 商品名 月払保険料 保険期間 保険料払込期間 特徴 災害死亡時の保険金 病気死亡時の保険金
(災害死亡時以外)
プランに含まれている特約・特則 その他付帯できる特約・特則 加入年齢 性別 保険料の払方 保険料払込方法 商品概要資料 備考
 

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アクサダイレクトの定期保険2

1,240 10年 保険期間と同じ 保険金額が一定の死亡保険です。
保険金額と保険期間は自由に選択が可能!
1,000万円 1,000万円 災害割増特約 20歳~69歳 男性/女性 月払 口座振替/クレジットカード PDF
ライフネット生命

ぞくへの保険

1,230 10年 保険期間と同じ 保険期間・保険金額が自由に選べ、お手頃な保険料で万一に備えられる定期保険。インターネットでお申し込みいただけます。
LN-RT-11038-9250
1,000万円 1,000万円 20歳~65歳※ご契約プランにより異なる 男性/女性 月払 口座振替/クレジットカード
メットライフ生命

スーパー割引定期保険

695 10年 保険期間と同じ 喫煙の有無、健康状態等※1により保険料が割引※2になる定期保険です。
※1メットライフ生命所定の基準による。
※2メットライフ生命の無配当平準定期保険の標準体保険料率(リスク細分型保険料率不適用)とリスク細分型保険料率とを比較した場合です。割引率は年齢・性別・契約内容により異なるただし、スタンダードクラス(標準体保険料率)はリスク細分型保険料率が適用されないため、割引はありません。
500万円 500万円 リスク細分型保険料率の適用に関する特則 満20歳~65歳 男性/女性 月払/半年払/年払 口座振替/クレジットカード PDF
チューリッヒ生命

定期保険プレミアム

1,050 10年 保険期間と同じ 解約返戻金をなくすことで、お手頃な保険料を実現しました。
さらに喫煙されていない方で血圧などが所定の基準を満たす方の保険料が下がる「非喫煙優良体型」をご用意しました。
※表記の保険料は「2016年5月1日現在」のものです。
1,000万円 1,000万円 満20歳~満69歳※契約プラン・性別により異なる 男性/女性 月払/年払 口座振替/クレジットカード PDF
アフラック

アフラックの定期保険Lightフィットプラン

1,320 10年 保険期間と同じ 軽い負担で安心をプラス。保険金額200万円から契約できるお手軽な定期保険です。 1,000万円 500万円 災害死亡割増特約 ノンスモーカー割引特約 3歳~70歳 男性/女性 月払/半年払/年払 口座振替/クレジットカード PDF
アクサ生命

アクサの「長期保障」の定期保険 OKライフ

5,481 98歳満了 保険期間と同じ 4つの告知項目に該当しなければ持病があってもOK!
98歳までの長期の死亡保障を確保できます。
300万円 300万円(ご契約から1年以内は50%) 20歳~75歳 男性/女性 月払/年払 口座振替
メットライフ生命

みんなのかんたん定期保険

2,230 10年 保険期間と同じ 万一のときにもしっかりとした保障で、遺されたご家族を力強く支えます。 2,500万円 500万円 災害死亡給付特約、傷害特約 満20歳~65歳 男性/女性 月払/半年払/年払 口座振替/クレジットカード PDF
アクサダイレクト生命

アクサダイレクトのはいりやすい定期

3,170 10年 保険期間と同じ 持病や入院歴があってもはいりやすい死亡保険です。必要な分を必要な期間だけ保障し、定期型なので終身型の「引受基準緩和型保険」よりも割安です。 1,000万円 1,000万円 20歳~69歳※保険料払込期間により異なる 男性/女性 月払 口座振替/クレジットカード PDF 契約日からその日を含めて1年以内に死亡保険金のお支払事由に該当した場合、支払われる死亡保険金額は、基本保険金額の50%に削減されます。

 

8.まとめ

いかがでしたでしょうか。

定期保険は最も手軽で加入しやすい保険商品であることは、間違いありません。

しかしながら、今回ご覧いただいた記事でお分かりのように、そこには様々な種類があり、使い方もまたシーンごとに変わってきます。

保険商品は確かに大きな安心を得られる商品ですが、そこに投じた金額に見合わなければ、全く意味をなさないどころか、せっかくの資金が無駄になってしまうこともあるのです。

是非今回の内容を見返していただき、慎重かつ有効に定期保険を活用いただき、盤石なライフプラン構築に役立てていただきたいと、願ってやみません。

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