個人年金保険の固定金利型・変動金利型の特徴と現状を詳細に解説します!

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個人年金保険は、公的年金を補完するために積み立てておく民間の保険商品です。

個人年金保険は異なる金利によってタイプが分かれ、そのメリット・デメリットが異なります。

中には、経済状況で大きく損得が分かれるタイプもあります。

公的年金に不安を感じている方なら、個人年金保険に興味を持つことと思います。

今回は、個人年金保険を金利のタイプによって分け、その特徴を説明した上で、現状ではどのような個人年金保険のタイプを選べば良いのかを検討していきます。

この記事を読めば、日本経済の現状からどんな個人年金保険を選べば良いのか、その有効な資料の一つとなることでしょう。

目次

1.固定金利と変動金利について

  • 1-1.固定金利について
  • 1-2.変動金利について
  • 1-3.個人年金保険の積立利率について

2.固定金利型個人年金保険

  • 2-1.固定金利型個人年金保険の特徴
  • 2-2.固定金利型個人年金保険のメリット
  • 2-3.固定金利型個人年金保険のデメリット

3.固定金利型個人年金保険商品の紹介

  • 3-1.メットライフ生命「レグルスIV」
  • 3-2.住友生命「たのしみワンダフル」
  • 3-3.明治安田生命「年金かけはし」

4.積立利率変動型個人年金保険

  • 4-1.積立利率変動型個人年金保険の特徴
  • 4-2.積立利率変動型個人年金保険のメリット
  • 4-3.積立利率変動型個人年金保険のデメリット
  • 4-4.積立利率変動型個人年金保険と似た個人年金保険

5.積立利率変動型個人年金保険の紹介

  • 5-1.マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」
  • 5-2.日本生命「マイドリームプラス」
  • 5-3.JA共済「ライフロード」

6.個人年金保険の現状

  • 6-1.新規取扱が停止される積立利率変動型個人年金保険
  • 6-2.利差配当付個人年金保険が人気商品に
  • 6-3.個人年金保険の注意点

7.まとめ

1.固定金利と変動金利について

個人年金保険に興味があるけど、この保険商品もいろいろなタイプに分かれていることを聞いた。

個人年金保険でも市場原理に大いに影響されているようだ。

まずは個人年金保険に影響を与える金利について知りたい・・・。

こちらでは、固定金利および変動金利について説明します。

1-1.固定金利について

金利とは金銭を対価とする貨幣利子率のことです。契約した時に約束した利率を最期まで変えずに、利息額を計算する種類を「固定金利」と言います。日本の国内・国外の経済情勢に関係なく、常に一定の利率が適用されます。例えば住宅ローン等では、金利上昇局面において借主側が有利になります。

固定金利の場合は、世の中の金利が上昇しても低下しても、そのままの利率で収益を挙げ、または返済をしていくことになります。

1-2.変動金利について

契約した時から一定の基準に従い利率が変化していくタイプの金利のことを「変動金利」と言います。日本の国内・国外の経済情勢に影響され、常に利率が変動していきます。

変動金利の場合は、世の中の金利の上昇や低下により、利率で収益をあげたり(または損をしたり)、ローン等を返済をしていったりすることに大きな影響を受けることになります。

1-3.個人年金保険の積立利率について

個人年金保険には定額個人年金が主流と言えますが、この年金保険は、運用する通過のタイプで円建て個人年金保険と外貨建て個人年金保険、積立利率のタイプで固定金利型個人年金保険と、積立利率変動型個人年金保険とに分かれます。

①定額個人年金の分類

契約時に将来の年金原資が確定するという保険が定額個人年金ですが、次のようなタイプが存在します。

  • 円建てタイプ、外貨建てタイプ

円建てタイプとは、年金保険料を日本円で支払い、年金も日本円で受け取る個人年金保険です。

日本円で積み立てていくために、為替変動(※1)の影響を受けず安定していることが特徴です。

ただし利率は、外貨建てタイプよりも低い面があります。利率で大きな利益をあげるというタイプの年金保険とは言えません。

一方、外貨建てタイプとは、米ドル・豪ドル等を対象とした外国の通貨により運用される保険商品です。

円建てタイプよりも利率が高く、さらに支払う保険料が安いですが為替変動の影響を受け易いために、円高によって損失を被る場合もあります。

また、米ドル・豪ドル等を日本円にかえる場合には為替手数料が発生します。

(※1)為替変動・・・各国の経済状態や国際情勢等の良し悪しが原因で、円・ドル・ユーロをはじめとした通貨の相場が高くなったり安くなったりする現象です。

  • 積立利率が固定化されているタイプ、市場金利を反映し積立利率が変動するタイプ

こちらが今回説明する、「固定金利型個人年金保険」と「積立利率変動型個人年金保険」です。

②予定利率に違いがある2つの個人年金保険

この二つの個人年金保険は元本自体は保証されます。ただし、特徴を比較すると下表のようになります。

固定金利型個人年金保険 積立利率変動型個人年金保険
長所
  • 予定利率(※1)が固定化されているので契約時に年金原資(※2)が確定、そのため見通しが容易
  • 老後に備えた資金を確実に貯蓄できる
  • ライフプランを立てやすい
  • 予定利率が上がれば、固定金利より返戻率が上がる
  • 予定利率には一般的に最低保障がある
短所
  • 中途解約は不利
  • インフレに弱い
  • 予定利率が市場金利に影響され変動し、見通しが困難になる場合がある
  • 年金額は受け取り開始時に確定するが、予定利率が下がれば返戻率も下がる

(※1)予定利率・・・積立利率とも言います。ご自分が支払った保険料で、将来年金を受け取るために積み立てている金額に適用される利率を言います。

(※2)年金原資・・・ご自分が年金を受け取る際に、積み立てられている積立金を指します。

2.固定金利型個人年金保険

積立利率からすれば、固定金利型個人年金保険の方が堅実に積み立てていけるようだ。

固定金利型個人年金保険の特徴をもっと知りたい・・・・。

こちらでは固定金利型個人年金保険の特徴やメリット・デメリットを紹介します。

2-1.固定金利型個人年金保険の特徴

個人年金保険では主流となっているタイプが固定金利型です。このタイプの年金保険は、将来受け取る年金額が決まっています。

固定金利型個人年金保険には5年ごとの利益配当タイプと無配当タイプがあって、配当金が付いている場合には、各保険会社の運用次第では年金が上乗せされる場合もあります。

支払う保険料は月払いが一般的と言えますが、年払いにした場合はまとまった支払保険料を払わなくてはいけないものの、保険料は割引されます。

また、契約時に一括で支払う一時払いでは、支払額は多額に上りますが年金を受け取る時の返戻率は高くなります。ある程度、金融資産に余裕のある方には有利になる支払方法です。

2-2.固定金利型個人年金保険のメリット

固定金利型個人年金保険は将来受け取る年金額が決まってるため、安定性という意味では信頼のおける年金保険です。以下のようなメリットがあります。

  • 老後の資金を確実に用意でき、安心
  • 受け取る年金額が契約時に確定しているので将来設計がたて易い

日本の国内・国外経済の変動によって年金原資が減少することがないので、年金を受け取る年齢までコツコツ支払ったのに、受取金額が少なくなってしまったというリスクは考慮しなくてもよいです。

そのため、固定金利型の最大のメリットは、大きな返戻率は期待できないものの、コツコツ積み立てた分だけしっかり年金を受け取れるという堅実さにあります。

2-3.固定金利型個人年金保険のデメリット

コツコツ積み立てた分だけしっかり年金を受け取れる固定金利型にもデメリットがあります。

それは、運用期間の途中で解約した場合には、以前に支払った保険料よりも解約返戻金として戻ってくるお金が少ない点です。

また、契約してコツコツ積み立てて、いざ年金を受け取る時期にインフレが発生していると、この物価上昇により、実質的に受け取る年金の価値が下がるおそれもあります。

以下のようなデメリットとなります。

  • 中途解約をした場合に戻ってくるお金が少ない
  • 物価上昇によるインフレリスクがある

途中で解約した際には、そもそも年金保険よりも定期預金をしておいた方が得だったという場合もありますし、将来受け取る年金額が決まっているので受け取る時期に運悪く日本経済がインフレになっていた場合には、年金の価値が減少することもあります。

3.固定金利型個人年金保険商品の紹介

安定性が最大の特徴の固定金利型個人年金保険にもメリット・デメリットはやはり存在する。

では、各保険会社から販売されている商品にはどんなものがあるのだろうか?

こちらでは、固定金利型の保険商品の一例を紹介します。参考にしてください。

3-1.メットライフ生命「レグルスIV」

こちらは固定利率で積立金を増加させることができる一時払いの年金保険商品です。基本プランは、運用通貨は米ドル、豪ドル、ユーロ、円が選べます(ただし、ユーロ、円は2017年現在で取扱い見合わせ)。

○加入可能年齢:0歳~87歳(運用通貨および積立利率保証期間により異なる)

○積立利率保証期間:3年、5年、7年、10年(円建ては5年、10年のみ)

○一時払保険料の範囲

  1. 米ドル:10,000米ドル~5億円相当額
  2. 豪ドル:20,000豪ドル~5億円相当額
  3. ユーロ:10,000ユーロ~5億円相当額
  4. 円:300万円~5億円

○死亡給付金

被保険者が年金の支払開始前に亡くなった場合に、次のいずれかで最も大きい金額が死亡給付金受取人に支払われます。

  1. 基本給付金額
  2. 積立金相当額
  3. 解約返戻金相当額

3-2.住友生命「たのしみワンダフル」

この個人年金保険は、「たのしみランク」というシステムがあり、月額保険料15,000円以上になると返戻率が上がるサービスとなっています。

○加入可能年齢:0~75歳

○年金受取開始時期:25歳~85歳

○年金受取期間:5年、10年、15年

○たのしみワンダフル(5年ごとの利益配当タイプ)の試算一例

契約条件(平成29年4月現在)

  1. 60歳で保険料払込満了
  2. 65歳で年金受取開始
  3. 10年の確定年金
  4. 毎月の支払保険料:15,000円
男性 20歳で契約 30歳で契約 40歳で契約
保険料 15,000円 15,000円 15,000円
払込保険料総額 720万円 540万円 360万円
年金原資 約764万円 約563万円 約370万円
一括での受取率 約106.1% 約104.3% 約102.9%
基本年金額 77.88万円 57.41万円 37.79万円
年金受取総額 778.8万円 574.1万円 377.9万円
年金受取率 約108.1% 約106.3% 約104.9%

 

女性 20歳で契約 30歳で契約 40歳で契約
保険料 15,000円 15,000円 15,000円
払込保険料総額 720万円 540万円 360万円
年金原資 約764万円 約563万円 約370万円
一括での受取率 約106.1% 約104.3% 約103.0%
基本年金額 77.88万円 57.42万円 37.80万円
年金受取総額 778.8万円 574.2万円 378.0万円
年金受取率 約108.1% 約106.3% 約105.0%

3-3.明治安田生命「年金かけはし」

この個人年金保険は、保険料払込期間満了後の据置期間を1年~5年にすることで更に返戻率を上げることが特徴です。保険料払込期間が20年~40年の間で選択できます。月額保険料は6,000円からです。

○加入可能年齢:20~55歳(年金開始年齢により変動)

○年金受取開始時期:60~75歳(契約により変動)

○年金受取期間:5年、10年

○年金かけはしの試算一例

契約条件(平成29年4月現在)

  1. 10年の確定年金
  2. 60歳で保険料払込満了(20歳で契約の場合、55歳で保険料払込満了)
  3. 65歳で年金受取開始(20歳で契約の場合、60歳で年金受取開始)
  4. 毎月の支払保険料:10,000円(40歳で契約の場合:12,000円)
  5. 据置期間:5年
男性 20歳で契約 30歳で契約 40歳で契約
保険料 10,000円 10,000円 12,000円
払込保険料総額 420万円 360万円 288万円
基本年金額 約44.9万円 約38.1万円 約29.8万円
一括受取額 約442万円 約375万円 約294万円
年金受取総額 約449万円 約381万円 約298万円
年金受取率 約107.0% 約105.9% 約103.7%

 

女性 20歳で契約 30歳で契約 40歳で契約
保険料 10,000円 10,000円 12,000円
払込保険料総額 420万円 360万円 288万円
基本年金額 約44.9万円 約38.1万円 約29.9万円
一括受取額 約442万円 約375万円 約294万円
年金受取総額 約449万円 約381万円 約299万円
年金受取率 約107.0% 約105.8% 約103.8%

4.積立利率変動型個人年金保険

堅実にコツコツ積み立てるのが固定金利型個人年金保険だが、定額個人年金のタイプには日本経済の状況次第で、返戻率が上がる商品があると聞いた。

定額個人年金のために元本は保証されているのでお得なような気がするが・・・。

こちらでは積立利率変動型個人年金保険の特徴やメリット・デメリットを紹介します。

4-1.積立利率変動型個人年金保険の特徴

積立利率変動型個人年金保険は、その積み立てられている利率が日本の経済状態によって変動する個人年金保険です。

この積立利率は積立利率保証期間ごとに見直されます。ただし、固定金利型個人年金保険の一つである「5年ごとの利益配当タイプ(運用利率が予想を上回った時に配当がつく商品)」とは異なります。

こちらも、固定金利型個人年金保険と同様に支払方法が月払い、年払い、一時払い等のタイプがあります。

4-2.積立利率変動型個人年金保険のメリット

積立利率の変動はありますが、最低保証の利率があるので原本割れしてしまうリスクはありません。日本経済が良くなれば積立利率も上がり受け取る年金も増えます。以下のようなメリットがあります。

  • 積立利率には最低保証があり支払った保険料自体が損するわけではない
  • 日本経済が良くなれば積立利率も上がる

ただし、日本経済が良くなったからといっていきなり積立利率が上がるわけではありません。前述したように積立利率保証期間ごとに利率が見直されることで利率も変わります。

4-3.積立利率変動型個人年金保険のデメリット

積立利率変動型は日本経済に大きく依存してしまうため次のようなデメリットがあります。

  • 日本経済が悪くなれば積立利率も下がる
  • 年金受け取り時に契約した時よりも積立利率が下がるか、同水準だった時には、固定金利型を選んでいた場合の方が得

経済が不調であっても、最低保証の利率があり元本割れも起こさないものの、その利率は固定金利型の積立利率よりも低く設定されている場合があります。

4-4.積立利率変動型個人年金保険と似た個人年金保険

積立利率変動型個人年金保険と似た年金保険に「変額個人年金保険」があります。変額個人年金保険は、積立利率変動型と同様にインフレ上昇に強いのが特徴ですが、こちらも景気の変動により運用・収益が大きく左右されます。

運用が好調であった時には年金原資が増え、運用が不調だった時には年金原資が減ります。

この年金原資によってご自分が受け取る年金額は変わります。積立利率変動型の場合は、元本自体は保証され最低保証の利率もありましたが、変額個人年金保険の場合は、運用が不調の時は元本割れを起こすおそれがあります。

また、変額個人年金保険は解約をすると、その経過年数に応じて、支払った保険料総額の最大8%が解約控除費用として差し引かれます。

5.積立利率変動型個人年金保険の紹介

日本経済の良し悪しで積立利率が変わる積立利率変動型個人年金保険にも、メリット・デメリットはやはり存在する。

では、各保険会社から販売されている商品にはどんなものがあるのだろうか?

こちらでは、積立利率変動型の保険商品の一例を紹介します。参考にしてください。

5-1.マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」

積立利率変動型の円高によるリスクを抑えるために、年金の受取時期・方法をご自分で選べる商品です。

特徴としては、外貨建てのため、円と比べると高い利率で運用でき、インフレにも対応できます。また、経済状況により、保険料の支払いを停止したり、減額したりすることも可能です。

年金を受け取る時期が来ても経済状態により損をしてしまう場合には、受取期間を延長して経済状態が好転するまで待つこともできます。

ただし、契約の際の運用通貨を米ドル、豪ドルと選ぶ場合には自己責任となります。

○加入可能年齢:0歳~60歳(契約により異なる)

○保険料払込期間:20年、25年、30年

○保険料払込満了年齢:55歳、60歳、65歳、70歳、75歳満了

○払込む保険料の範囲:10,000円~40万円(1,000円単位で選択)

○年金受取開始年齢:20歳~75歳(契約により異なる)

○年金受取期間:保障期間付終身年金(10年)、5年・10年確定年金

○払込回数:月払い、半年払い、年払い、一時払い、前納

5-2.日本生命「マイドリームプラス」

こちらは予定利率は毎月2回(1日、16日)ごとに予定利率が見直されることになる商品です。年金特約により自然死、病死または災害、事故で被保険者が亡くなられた場合は、死亡給付金が支払われます。

なお、こちらの商品は現在、販売が一時停止されています。

○加入可能年齢:16歳~84歳(契約により異なる)

○保険料払込期間:25年~35年(契約により異なる)

○年金受取開始年齢:50歳~90歳(契約により異なる)

○契約時の年金受取期間:10年確定年金

○年金受取開始日前日に選択する受取期間:以下の通りです。

  1. 保障期間付終身年金(10年)・・・50歳以上90歳以下
  2. 5年・10年・15年確定年金・・・90歳以下
  3. 20年確定年金・・・85歳以下
  4. 25年確定年金・・・80歳以下

○払込回数:一時払い

5-3.JA共済「ライフロード」

こちらは契約時の当初5年間は、同じ予定利率が運用され、その5年後から1年ごとに予定利率が見直されることになる商品です。つまり契約の6年目以降は毎年予定利率が変わることになります。

この商品は、月々の支払が3,000円からと少額から積立が可能であり、銀行預金を積み立てる感覚で老後の生活資金の運用を準備できます。

○加入可能年齢:18歳~74歳(契約により異なる)

○保険料払込期間:25年~35年(契約により異なる)

○保険料払込満了年齢:50歳~70歳満了(契約により異なる)

○払込む保険料の範囲:3,000円~20,000円

○年金受取開始年齢:50歳~70歳(契約により異なる)

○年金受取期間:保障期間付終身年金、5年・10年・15年確定年金

○払込回数:月払い、年払い、一時払い

6.個人年金保険の現状

固定金利型および積立利率変動型個人年金保険にも一長一短は存在し、日本経済の今後の動向でも選ぶべき個人年金保険は異なるということか・・・。

それでは、個人年金保険の現状はどうなっているのだろう?心配ではある・・・。

そこで個人年金保険の現状を説明し、現在の利用者に人気となっている保険商品のタイプを紹介します。

6-1.新規取扱が停止される積立利率変動型個人年金保険

生命保険会社が保険料を値上げしたり、利率の見直したり、保険商品の販売を停止したりするのは①日銀の金利政策の動向、②国が定める標準利率が大きく影響します。最近の日本経済では以下のような事態が発生しています。

①日銀の金利政策

日本銀行は2016年1月29日にマイナス金利政策を実行しました。このマイナス金利政策とは、名目金利をゼロ以下に設定する政策のことです。

掻い摘んでいえばこの政策により経済を刺激し、企業の活発な資金需要につながることを目的として実行されたものでした。

それにもかかわらず、結果としては大きく政府の目論見は外れたことになりました。

2016年1月のマイナス金利政策の導入後、国債の利回りはいっきに低下、例えば10年国債の利回りは2016年1月平均0.295%から2月平均0.078%、更には3月平均-0.024%となり、マイナス利回りになってしまいました(財務省ホームページ「国債金利情報」参照」)。

このマイナス利回りになると、国債による資産を運用する場合には、資産が増えるどころか減ってしまうことになります。

②国が定める標準利率

前述した金利の動向を踏まえ、金融庁は標準利率を2017年3月までの1%から4月に0.25%に引き下げました。生命保険各社はこの標準利率を目安として保険料や予定利率を決定するため、年金保険のような保険商品の販売を継続するか、停止するかという判断に影響を与えることになります。

利率の引き下げのような事態になれば資金運用は停滞することになります。ただし、将来の加入者への年金保険の支払に備えて、資金は積み立てておかなければなりません。

そのため、保険料の値上げや、以後、商品の販売停止に踏み切らなければいけないことになります。

[結果]

この経済の動向により、積立利率変動型個人年金保険の数多くの商品が、販売停止または一部(円建て等)販売停止という事態になっています。

元本や最低利率が保証されるとしても、その維持および、固定金利型と比較して、利用者が得をする状況とはとてもいえないことがその理由と言えます。

ただし、販売が停止している状態にすぎないので、その保険商品そのものが無くなるというわけではありません。加入している方は、支払った保険料が全く無駄になるわけではありませんので、ご安心ください。

6-2.利差配当付個人年金保険が人気商品に

各サイトでの個人年金保険ランキングで、人気商品となっている上位は概ね以下の通りです。

個人年金保険商品
1位 明治安田生命「年金かけはし」
2位 住友生命「たのしみワンダフル」
3位 三井住友海上あいおい生命「&LIFE 個人年金保険」
4位 マニュライフ生命「こだわり個人年金(外貨建)」
5位 住友生命「たのしみ未来」

上位5商品内、4商品が「利益配当付個人年金保険」となっています。現在のように金利が伸び悩む中、確実に決まった利率を受け取ることができる固定金利型の個人年金保険に人気が集まっています。

固定金利型の個人年金保険を選んだ利用者の声でも、その安定性の高さが評価されています。一例を挙げます。

・42歳男性

「個人年金は長く積み立てるものだ。そのため、日本にしっかり根付いている国内企業を選ぶのは鉄則だ。利率は確かに重要だが、外国企業が日本から撤退したり、急な利率の変更をされたりしたら意味がない。しっかりと安定したプランで堅実な積立が必要。」

・39歳男性

「返戻率の高さは重要。あとは個人年金は保険期間が長いので、その期間安定して運用できるのか、その会社自体も大丈夫なのかで判断することになると思う。」

この安定して将来設計ができる固定金利型を選び、その企業の運用次第で更に利益配当が付けば「尚、お得。」という理由で高い人気があるといえます。

6-3.個人年金保険の注意点

現状では金利は低く、日本経済が活性化されているとはとても言えません。そのため、固定金利型個人年金保険への人気は変わらない上に、利率が変動する積立利率変動型個人年金保険や変額個人年金保険よりも、固定金利型への加入を勧めるサイトが多いことも事実です。

しかし、経済がその後もずっと低迷し続けるわけではありません。今後、東京オリンピック等の明るい話題が起爆剤となり経済が活発化し、金利も上昇していくかもしれません。

そうすれば、経済が好転し利率が上昇することで積立利率変動型の年金保険商品の販売停止が解除され、より利用者のサービスに厚い年金保険商品が登場することも期待できます。

大切なのは保険各社のみならず、利用者そして新たに加入を希望する方が、上下する経済の波を捉え、その状況を将来に活用できるかどうかです。

そのため、年金保険商品選びの際に、固定金利型は安定しているからどんな時でも大丈夫、積立利率変動型はどんな状況でもやめた方が良いという判断は、必ずしも妥当であるとはいえません。

7.まとめ

個人年金保険をやってみたいけれども、経済であるとか金利であるとかよくわからないという方もいらっしゃると思います。

その場合には、個人年金保険を販売する窓口の担当者やカスタマーセンター等に、色々と質問してみましょう。

優れた個人年金保険商品も選択肢のポイントではありますが、お客となる方の質問に真摯にわかりやすく答えてくれる人材の存在も、当該会社が責任ある運用をしてくれるかどうかの目安の一つになると言えます。

どんなに優れた商品を扱う保険会社であっても、その商品を熟知しお客にアドバイスできる人材がいなければ、信頼のおける会社と一概には言えません。

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