年金の受給資格が10年に短縮?誰しも得をするとは限らない年金の話

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年金の受給資格が25年から10年に短縮されることが平成29年夏に決まっていますが、これがどんなことか知っているでしょうか?一見メリットばかりに見える事柄ですが、実はさまざまな問題点が潜んでいます。

年金の受給資格が10年に短縮されることで得をする人が多く現れますが、誰しも得をするとは限らないのが年金です。

今回はこの年金の受給資格短縮について、どういうことか、またメリットやデメリットについて学んでいきましょう。

目次

1.年金の受給資格が25年から10年へ変更される

1.1 そもそも年金ってなんだ?

1.2 年金の歴史

1.3 今までは受給資格が25年だった

2.年金の受給資格が10年になるのはいつから?

2.1 変更は平成29年8月1日予定

2.2 変更になることで何が変わるの?

2.3 今まで受け取れなかった人でも受け取り可能なの?

2.4 どうやって申請すれば良いの?

3.年金の受給資格が10年になることで得をする人・しない人

3.1 得をする人はどんな人?

3.2 損してしまう人はどんな人?

3.3 生活保護ってなに?

3.4 そもそも年金を納付していない場合には?

4.年金を10年間納付した場合に受け取れる年金額はいくら?

4.1 年金の計算方法は?

4.2 年金を10年間納付した場合に受け取れる額~シミュレーション~

4.3 年金を多く受け取るためにはどうしたら良い?

4.4 10年だけ払って後は払わない!ってことはできるの?

5.年金の受給資格が10年になることのメリットやデメリット

5.1 どんなことがメリットなの?

5.2 どんなことがデメリットなの?

5.3 全体的に見た結果

6.年金の基本について

6.1 年金の納付は義務付けられている

6.2 公的年金制度の種類について

6.3 第〇号って?何が違うの?

6.4 年金の受け取りはいつから?

6.5 年金の納付をしないとどうなるの?

7.まとめ

1.年金の受給資格が25年から10年へ変更される

年金と聞くと老後の生活資金や納めなければならない税金をイメージしますよね。

その年金ですが、今までは保険料納付済み期間が「25年」以上なければ老齢年金の受給資格がない、所謂受け取れない決まりでした。

しかしこの受給期間の見直しが国会でされ、平成29年の夏に期間が変更になることが決まっています。

これにより、今まで年金を受け取れなかった人でも手続きをすれば年金を貰えるようになります。

つまり年金を受け取れる人が増えるのです。

しかし、この改正により得をする人がいる反面損をする人も少なからず居るのが現状です。

まずは年金の基本から学んでいきましょう。

1.1 そもそも年金ってなんだ?

年金については小学生や中学生の頃から少しずつ勉強してきたと思います。しかし中には特に気にしないまま社会人になってしまった人もいるでしょう。それが悪いことではありませんが、これから自分も年金を貰う側になるのであれば、多少の知識は持つようにしましょう。

まず年金とはいくつかの種類に分かれます。

例として国民年金とは、日本に住む20歳~60歳までの、すべての人が加入を義務付けられている公的年金制度のことです。この期間中に年金の納付が義務付けられていて、自分が納付した期間に応じた年金が将来支払われるのですが、この期間が25年(平成29年からは10年)以上ないと年金は受け取れない仕組みでした。

会社員の人は国民年金ではなく、厚生年金として給料から天引きされているため、年金の納付なんて知らなかった!という場合もあるでしょう。しかし厚生年金は国民年金の納付額を含めた金額が給料から天引きされています。給料からの天引きでも厚生年金として支払われているため、国民年金料は知らない間に支払っているのです。

1.2 年金の歴史

年金制度が始まったのは、1959年11月1日からになります。

当時の年金制度は、今のように納付した期間に応じた年金が受け取れるのではなく、一定の年齢に達した人の中で一定の所得以下の人だけに給付されるものでした。また当時は保険料という形ではなく、原資が税金で賄われていました。

今の年金制度に近づいたのは1961年4月からで、保険料もこの改定に合わせて徴収が始まり、1985年の年金制度改定により今の年金制度の骨格が形作られ今に至ります。

国民年金は大きく分けて以下の3種類になります。

  1. 老齢基礎年金(自分が65歳以上になった際に受け取れる年金)
  2. 障害基礎年金(病気・ケガで障害が残った際に受け取れる年金)
  3. 遺族基礎年金(被保険者が死亡した場合に遺族が受け取れる年金)

どれも受け取り条件など詳しく決まっているため、無条件に受け取れる年金ではありません。また受給資格期間を満たしていない(年金の未払いが多い)場合には、そもそも年金の支給はされないので注意しましょう。

1.3 今までは受給資格が25年だった

今までは年金を受け取るために必要な受給資格期間は25年でした。大学卒業から問題なく社会人生活を送れていて、厚生年金代も天引きされ続けていれば問題なくクリア出来る期間ですが、実際にこの25年をクリア出来る人は多くなかったのです。

この問題により年金を受け取れない人が大勢いました。

そして、今回この問題を改善しようと、閣議で年金受給期間の見直しがされ、平成29年に10年に短縮されることが決まったのです。

これにより、今まで10年以上25年以下で年金を受け取れなかった人でも年金の受給が可能になるのです。

2.年金の受給資格が10年になるのはいつから?

今まで年金を納付していたにも関わらず、年数が足らずに貰えなかった人たちにとっては、まだかまだかと待ち遠しい気持ちでいっぱいだと思います。

それでは、実際に受け取れるようになるのはいつからなのでしょうか?

開始時期は明確に決まっていますが、実は待っているだけでは年金が受け取れないので注意しましょう。対象者の方には日本年金機構から書類が送られてきます。それを持って年金事務所または市区町村(国民年金第1号被保険者期間の方)で受給手続きを行わなければいけません。

この改正により多くの人が年金を受け取れるようになるため生活が今よりも楽になる人が増えるでしょう。

2.1 変更は平成29年8月1日予定

安倍総理の発言によれば平成29年4月スタートとなるはずでしたが、決定となったのは「平成29年8月1日スタート」となりました。

今(平成29年5月上旬)からしたら、あともう少しでこの変更がされるのです。

つまり平成29年8月1日を過ぎれば、年金納付期間が10年以上あった人はそれに応じた年金が受け取れるようになるのです。今まで10年以上25年以下で受け取れずにもやもやを感じていた人や、受け取れずに生活が苦しかった人が幾分か救われるということです。

これが財政や生活困難者救命の決定打になるとは限りませんが、この改正により得をする人がたくさん現れるのは確かです。

2.2 変更になることで何が変わるの?

保険のシミュレーション前に知っておくべきこと

この受給資格期間が25年から10年に短縮変更されることで、今まで年金の受け取りが不可能だった人でも受け取り可能になります。

中には、たかがそれだけの事と思う人もいるかもしれませんが、今の日本の無年金者にとっては、それだけの事ではないのです。

またこの改正により若い人も、今後年金を受け取りやすくなるというめメリットがあります。

今の日本で65歳以上の無年金者は、約42万人ほどいると言われていますが、この改正により約4割の人が年金を受給できるようになります。  

2.3 今まで受け取れなかった人でも受け取り可能なの?

今まで年金を受け取れなかった人でも、この改正により年金の受け取りが可能になります。しかし勘違いしてはいけないのは「年金の納付期間が10年以上ある人」に限るわけで、年金の納付期間が10年に満たない場合には今まで通り年金の給付はされません。

また年金の納付期間が10年というよりも、正しくは月での計算になるため、年金保険料納付期間が「120月以上ある場合」に限ります。つまり納付期間が121月だろうと年金の受け取りは可能になるのです。

しかし、年金で給付される額は皆同一ではありません。

それもそのはず、10年納付した人と40年納付した人で貰える年金が同じだったら暴動が起こってしまいます。年金制度は自分が納付した期間に応じた年金しか受け取れません。今まで受け取れなかった分を他の人と同じ金額だけまとめて受け取れるわけではないので注意しましょう。

2.4 どうやって申請すれば良いの?

今まで年金を受け取れなかった人で、今現在65歳以上の対象者の方には日本年金機構から「年金請求書(短縮用)」が本人宛で送付されています。これを持って所定の場所(人により申請所が異なる)で申請を行うだけです。

日本年金機構によれば、平成29年8月以前でも申請手続きは可能とのことなので、もし請求書が届いている場合には忘れないうちに申請に行っておきましょう。

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