定期保険の選び方

この投稿では更新型、全期型の比較をしていきましょう。

何故、更新型と全期型があるという説明を聞いたことのある人のほうが少ないのでは?
理由は簡単です。売りやすいからです。先に述べたように、日本人は保険を解約した時に、解約返戻金があるかどうかを気にします。
掛け捨ては損だと思い込んでいる人が多いのが実情です。
掛け捨てである定期保険の保険料は少なければ少ないほど得をしたような錯覚をします。なので、営業は保険料の安い更新型を売りたがります。売りやすいからですね。
更新時にどのぐらい保険料があがるか、説明を受けたという人はあまりいませんね。
それだけではなくちゃんとした情報である、病気になっても同じ条件で更新出来ますという、プラスになる情報は説明されていたりします。途中で見直しが必要ですしね・・・なんて都合のよい解釈でまるでお客様の立場に立ったかのような説明をする営業が多いです。
比べて、全期型は一見保険料が高く見えてしまいます。これは、30歳から60歳までの保険料を平均化しているので、30歳の時に、60歳の保険料の一部を上乗せして払う仕組みなのです。
全期型の場合は途中でこれが逆転します。
保険期間の後半に入ると、それまで余分に払っていた保険料を切り崩して、月々の保険料にたいして充当していく仕組みなのです。
掛け捨ての定期保険とはいうものの、若いうちに途中で解約すると、期間前半に余分に支払っていた保険料は解約返戻金として返還されるのです。
更新型がどんどん保険料が上がっていくのに比べて、全期型は常に一定の保険料です。
30歳で加入した時は、更新型の保険料のほうが安いですが、50歳、60歳となると当然、全期型の保険料の方が安くなるものなのです。

ここまで、本来は説明してお客様に選択していただかなければなりません。しかし、それが行われていることは稀なのです。
売りやすいものを売るのが営業マンです。困ったことにこれが現実です。
もし、あなたの担当者がここまで定期保険について説明してくれた人であれば、信頼をおいて間違いないともいえますね。
まず営業マンほどの知識を持つのは不可能でも目利きをすることができるくらいの知識はつけましょう。

更新型と全期型について

更新型の保険とは

定期保険の中でも10年等、短いスパンのものを更新型と言います。
保険期間が終わると保険料を再計算してさらに10年間という感じに、保険会社の定めた年齢まで続けることが可能です。

例えば10年間の定期保険を30歳で契約したとしましょう。
10年後の40歳になれば、保険期間は終了です。その後保険にまた入りたいのであれば、新しく40歳からの10年間の定期保険を新規契約しなくてはなりません。
ですが、長い人生途中で病気してしまい、保険に入れなくなるなんてことも往々にしてございます。
なので、定期保険の契約期間を満了した後、また新契約を結ぶのではなく、健康状態を問わずに無条件で40歳からの10年間の保険料に計算をしなおして、保険料の変更だけで契約を継続することを、「更新」と呼称します。

更新は自動更新とも呼ばれ、解約を申し出ない限り文字通り自動的に続いていきます。一定期間ごとに保険料だけが値上がりしていくので、契約時に値ごろ感がございますが、全期型に比べて保険料総額は割高になってしまいます。売りやすい保険というのは、ここに理由がございます。

全期型の保険とは

更新型が保険期間が短いのに対して、全期型は保険期間が長い契約です。例えば、30歳から保障は現役の時代は必要だと考え60歳の定年まで確保したいという場合に、30歳から60歳までの30年間の定期保険を契約することが可能です。
更新型と比較すると、
途中で保険料の値上がりがないのが大きな特徴です。
早期に解約した場合は、解約払戻金が発生します。だんだんと保険金額が増えていく逓増型や、だんだんと保険金額が減っていく低減型もこの全期型に入りますので注意です。

定期保険を終身保険などのベースにプラスする掛け捨ての保障と考えた場合、子どもが生まれて家族構成が変わったり、マイホーム購入などでライフスタイルが変わったりといった、人生の節目で見直す場合に一番先に手をつける部分だと思います。
契約期間中でももちろん、保険金額を減らすこともできますし、健康上に問題さえなければ、増やすこともできます。

定期保険とは

定期保険とはどんな保険でしょうか?
「名は体を表す」という通り、一定期間の保障をする保険のことです。
あらかじめ決められたある一定期間内に死亡した場合には保険金が支払われます。
医療保険やがん保険にも定期タイプがありますが、これも同じく一定期間を保障するものです。
定期保険の利点は掛け金が安いことです。安い掛け金で大きな保障を得ることが可能です。加入時の年齢が若ければ若いほど、保険料は安くなります。若いときには安くて大きな保障を得られるものの、年齢が高くなればなるほど、保険料も上がっていくのが特徴です。
定期保険には解約返戻金は無いか、あってもほんの僅かです。解約した際に、戻ってこないのか・・・とためらう人も多いのが現実ですが、保険に保障のみを求め、貯蓄は別に考えればこれほど合理的な保険はございません。必要な保障を必要な期間買い求める感覚でOKです。
しかし、日本人は掛け捨てが損だという意識がある人が多いのです。そんなことないのですが・・・
保険期間中一定額の保障の定額型のほかに、一定期間毎に保証がだんだん増える逓増型、その逆で一定期間毎に保障がだんだん減る低減型まで、
いかんせん、この保険に入るには、必要保障額を長いスパンで考慮したうえで契約するのが理想的です。可能であれば、定期保険ではなく、終身保険で一生涯の保障をベースとして保持しつつ、子育て時期の大きな保障が必要な時に、必要な分だけ定期保険で補うというのがオススメです。子どもが育っていけば、掛け捨ての定期保険は減額したり、解約したり可能になります。
更新型の定期保険は自動更新といって、健康状態にかかわらず保険料の見直しだけで、自動的に継続していく場合がほとんどです。この自動更新の説明をキチンと受けていない、もしくは理解していないと、突然の保険料の値上がりに驚くこともしばしば見られます。
定期保険には更新型と全期型があります。でも、契約者の中には全期型と更新型を比較検討して加入したという人は、案外少ないように思います。
なぜか?それは更新型のほうが、売りやすいからですね。

診査も告知もいりません!なんてありません。

持病のある人の心をわしづかみにする魔法のキーワードですね。
素晴らしい宣伝文句の一種です。告知書も面接士との面接も医師の診査もいらないんですから。申し込み用紙を出せば保険に入れるなんて・・・
そんなの夢のようです!

ですが、ここで思い返してください。保険は何のために入るのでしょうか?
加入が目的ではありませんよね?保険金や給付金を受け取るのが目的ですよね。
この言葉だけを鵜呑みにしたとすと、入院中で余命宣告されていても入れる訳ですね。診査も告知もいらないのですから。それは素晴らしい!ぜひ入ろう!保障されるんだ!と、などと勘違いしやすいですね。

そうです。ここが重要なんです。
入れるけれども受け取れるとは限らないのです。

普通、生命保険では告知や診査をします。将来病気や怪我で、入院、死亡した場合、保険金や給付金を支払うことを前提に考えられています。
ですから、病気がなかろうが。怪我の可能性の多い仕事についていないだろうか。通院したり、検査中だったりしていないだろうか。と、このようなことを、保険会社は調べるわけですね。
ですが、診査も告知もありません!と言ってくる、無選択型の保険というのは違います。
誰でも加入できる代わりに、保険金や給付金の支払いを他の保険のように無条件で保障される訳ではないのです。
加入時に選ばないかわりに、支払い時に保険会社が支払うかどうかを決めます。
だから、入ったからもう安心ではないということです!
保険金や給付金が支払われるかどうかは、その時になってその理由が明確にならない限りわかりません。もちろん、この場合は保険金、給付金をお支払いします。この場合はお支払いしません。とあらかじめありますが、誰も保険金が出るからこの病気になろうなんてことは出来ませんよね。

入る時に間口が狭く、受け取り時に間口が広いのが、通常の生命保険です。その逆で、入る時に間口は広いけれども、受け取り時の間口が狭いのが、この無選択型の生命保険です。宣伝文句に踊らされず、キチンと保障内容を見極める目が必要ですね。

一生保険料は変わりません!と言われてもちょっと待って!

とても魅力的な謳い文句ですね。安い保険料で大きな安心!ではなく、値上がりもなく一生保障してくれると・・・
たったこの文字だけで説明してくれています。
しかし、裏を返せば解約しないかぎり一生払い続けなくてはならないということでもあります。
80歳をすぎても保険料を払い続けられますか?
多分ほとんどの人が難しいと思います。
現役で働いている時はなんでもなかった保険料も、年金生活になってからでは厳しくなるかもしれません。
同じ保険でも実は支払い方法は様々なタイプがございます。
60歳や65歳までで保険を払い込み終えてしまうタイプにすれば、一生払い続けるよりも、月の保険料は高いかもしれませんが、老後の負担は確実になくなります。そしてどちらを選択しても保障内容は変わりません。これはかなりメリットがあります。

そして、目を見張るのが、保険料総額も大きく変わってきます。
平均寿命まで生きたと仮定します。
比較してみれば一目瞭然。早く払い終えたほうがずっと払い続けるよりも安いのです。これにはびっくりする方も多いのでは?

これは、買い物をしてローンを組むときに、短期間で払うのと長期間のローンを組むのと総額が変わるのと同じです。

また、同じ保険なのに払い込み期間が違うだけで、解約した時に解約払戻金があるケースとないケースが出ます。
早いうちに払い込みをするということは、それだけ保険会社はその保険料を運用することが出来るわけです。そして単純に考えても保険料を先払いしているわけですから、短期の払い込みであればあるほど、解約払戻金は発生します。それに比べて、一生払い続けるタイプは、先払いしたり、運用したりする保険料はないわけですから、もし解約をした場合には、解約返戻金は発生しません。

但し、人の命は誰もわかりませんし、その人の寿命がもしも短かったら確かに、一生払い続けるタイプの方が安かったかもしれません。
しかしそれは結果論であり、入りたい保障にはどんな支払い方があるのか。これも良く検討する必要があるということです。

同じ保険でも、払い方は何種類もございます。保険料総額が大きく違ってくるケースがあります。保険の契約取りたさに、払い方の種類をあまりいわない営業が実はとってもたくさんいます。親切なようで、親切ではないのです。

皆さんも本当に気をつけて下さい。

「安い保険料で大きな安心」とかいう戯言

とんでもなく魅力的な言葉です。
支払う保険料は少しでよくて、そして受け取る金額は大きいことをこの言葉は謳っているのです。
ありえませんね。保険会社は皆潰れてしまいます。

自分の保険といえば、決して安くはない。でもコマーシャルには30歳男性ならたったこれだけ!とか、具体例まで出しています。
実はこちら、ちょっとしたからくりがございます。
保険を少々ご存知であればすぐわかります。
安い保険料で大きな保障を得られるということは、まず掛け捨てです。
そして、注意すべきはその期間です。
大体10年更新タイプの案内になっています。
30歳~40歳までの10年間の保険料は、同じ保障内容で60歳から70歳までの10年間の保険料より安いということは、皆さんご存じでしょう。病気や死亡のリスクが違いますからね。
そう、10年更新タイプということは、保険料は10年ごとに値上がりするのです。
若いときは確かに安いけれど、本当に保険を使う年代になった頃には、お手ごろな保険料が維持されてはいません。保険料は何倍かになってます。更新型の欠点はいつか、保障が終了する時がくるということです。

畳の上で生涯を終えるのは、夢のような話となった今、一生に一度も入院しない人はほぼいません。
医療保障をほとんどの人はいつか使います。また、その時、収入も年金などで少なくなった、高齢の時の可能性が高いことが予想されます。
その時に、肝心の保障が、期間が終了していたら・・・最悪ですね。

それは大変と、終身タイプの保障に入りなおすにも保険料も年齢が上がった分高くもなりますし、
病気にでもなっていたらもう入れないかもしれません。将来のことも考えず、安易に今安いからと保険に加入するのはリスクが高いのです。
保険料が安いかどうかも気になりますが、本当に必要な保障金額、保障期間が確保されるかをもっと気にするべきです。
キャッチコピーだけを鵜呑みにせず、細かなところまで注意してください。
結果的に安物買いの銭失いになること、本当に多いんです・・・

保険は任せてあるから大丈夫という錯覚

保険営業をしていると、避けて通れないのが飛び込み営業です。

初めてお会いするお客様で、生命保険に入っていないという方と出会うのはとても稀です。
日本人は保険大好き民族。
実に9割の人が何かしらの生命保険に加入している時代です。

「親戚に保険会社に勤めている人がいるから任せているんだ。」
「付き合いでたくさん色んな会社の保険に入っているから、もうこれ以上払えないよ」
みなさんこんなことを言います。

考えてみてください。
この言葉を聞いてみると、生命保険は何のために入るのかということが、欠落しているのです。
「何の為に保険に加入したのですか?」と小一時間問い詰めたくなります。

万が一の時のために、自分や家族の経済的な安心のために入るのが生命保険です。
なのに、付き合いで言われるままに入っているのです。 まぁ必要なものだし、月々このぐらいの保険料ならいいか・・・そんな気持ちが存在しています。
こういう方に、加入している保険の内容を質問すると、あれ?どうだったっけな・・・?と曖昧な答えが返ってきます。もっと悪いと、内容は任せたから大丈夫だろうという、根拠のない自信を見せる人も出てきます。
よくわからないものに、決して安くない金額を毎月毎月支払い続けるのです。保険会社が縁故契約を勧める最大の理由です。こんなに会社から見ていいお客様はいません。
何度もお話ししたとおり、生命保険は加入する時ではなく、受け取る時が大切なのです。
どんな時にいくら受け取れるのかすら、知らない保険では何の役にも立ちません。
今の保険料はいつまで続くのか。今の保険金額はいつまで続くのか。保障は何歳まで続くのか。このぐらいは最低でも、覚えていたほうがいいでしょう。
全てとはいいませんが、ほとんどが保険料も保険金額も保障期間も変わったり、限りがあったりするものです。一生涯安心と思っていたけれど、途中で保障期間が終わってしまう内容だった。慌てて終身タイプに切り替えようとしたら、その時に何かしらの病気をしてしまっていたら、もうどうしようもありません。
こんなことにならないように、注意したいものです。

不払いにあわないために出来ること Part3

保険は使うときに初めて威力を発揮する

生命保険は使うときに初めて効力を発揮します。
払ってばかりではありません。

加入する時に必死に説明を聞き、売り手も契約欲しさに必死です。安心のために保険に入るのは、間違いではありません。
安心のためという漠然とした理由で入ったらそのままでは、本当の安心ではありません。

加入する際、確かに健康状態や職業を問われます。
毎月いくらの保険料を払うのか、保障内容はどうなっているのか、など時間をかけて検討することでしょう。

これで、加入して保障が始まるとたいていの方はほっとして、内容も忘れてしまいます。
殆どの方がそうでしょう。保険会社で働いてでもいないと、常に保険のことなんて考得ているわけがありません。

しかし、万が一の時のための大切な保障です。
万が一は突然やってきます。その時は非常に狼狽した状況であることが想定されます。
そうなって初めて効力を発揮するのが保険なのです。

契約時は、保険金や給付金を受け取る時に、どのようなことが必要なのかもよく確認しておくことを強くお勧めします。
生命保険を契約する上で、もっとも大切なことなのにも関わらず、案外見落としていることが頻発します。

私が保険をお勧めする場面では必ず申し上げていました。
内容を細かに覚えているのは難しいけれども、誰でもわかる場所に証券を保管しておくこと。
保険会社や担当者とすぐに連絡を取れるように、連絡先を家族の共通認識としてわかりやすくしておくことです。
気の利く担当者であれば、電話一本入れれば即座に動いてくれます。万が一の時に困らないための保険です。
出来れば内容もあまり複雑にせず、必要なものを必要なだけシンプルな構成にしておくことが安心できるのだと考えられます。
理解が複雑な保険を請求するのは、とても大変なことです。保険会社にお任せしているから大丈夫だと思っていても、
結果、社会問題にまで発展した不払いは事実として起こってしまったのですから。

不払いにあわないために出来ること Part2

約款と契約者のしおり

保険を契約する時に、必ず受け取るのが「約款と契約者のしおり」です。
すべての情報が一冊にまとめられていて、非常に細かい字でたくさん書いてあります。これをお渡しする時に、100パーセント言われることがあります。
「読みませんけど・・・」
お気持ちわかります。
しかし待ってください。とても大事です。この一冊にはどういうときに保険金や給付金が支払われるか、逆に支払い免責の事由などが、事細かに記載されています。
せめて、どの辺に何が書いてあるかぐらいは、チラリとでもいいのでめくってみるべきです。
それでも、これは保険会社にもっと大きく判りやすいものにしてもらうように、努力してほしいですね。
お客様よりよく言われることなのですが、
「細かい文字のところこそ、重要なことが書いてありますよね」
おっしゃる通りです。

難しい用語、わかりにくい約款と契約のしおり、パンフレットを見ても大切なことは細かい文字で記載されていることが多いものです。
すぐに変えるのは難しいと思います。
あなたの契約を担当した人が、これをどう渡すかも見極めてください。

説明もせずに、読んで置いてくださいという程度で渡すようでは、この先期待は出来ません。この冊子がどれほど重要なものか、説明してくれさらにわかりにくかったらいつでも自分が説明しに行くぐらいの事を、約束してくれる担当者でいて欲しいですね。

そして、約款と契約のしおりは保険証券とともに大切に保管することも重要です。
全ては、この一冊を元に保険は契約しているのです。いざという時に、辞書のようにめくる心積もりをするだけでも、とても役に立つこと間違いありません。

本来は、契約を取ったら取りっぱなし、アフターフォローが何もなく、書き換えの時にだけ現れるようでは困るのです。しかし残念ながら自分の契約は自分で把握し自分で守る。そのぐらいの気構えは今後必要となるでしょう。

不払いにあわないために出来ること Part1

契約者の二つの責任を理解する。

生命保険は住宅の次に大きな買い物になります。
そして、保証が必要になる時は、平常心ではない状況の時です。
そんな時に、こんなはずじゃないとならない為に、大切なことが2点ございます。

1. 契約内容をよく理解する。

「保険は入っているから安心」ではないです。
どんな保険にどのような目的でいつまで保障されるかをよく知っている必要があります。

家計まで計算されてプランされていますか?
小額の入院保障は貯蓄で対応するから、がんなどの大きな病気の時に十分な補償があればいいという人から、一泊の短期入院でも保障が欲しい人、死亡保障はいらないけど入院保障は欲しい人もいるでしょう。また、死亡保障ひとつをとっても、遺族の生活のために残したい人もいれば、相続対策で死亡保障に入る人もいます。契約形態によって、保険金にかかる税金も違ってきます。
自分の目的、保険の内容を理解するのは、
契約者の責任です。

2. 告知を正しくする。

告知義務違反のところでもお話しした通り。
保険は加入することに力を入れる人が多いですが、大きな間違いです。
保険に加入して安心するために保険に入るのではなく、保険金や給付金が支払われるべき時に支払われることが目的です。支払われない保険にいくら払っても意味がありません。
また、この程度なら・・・と勝手に判断するのもトラブルの元です。もちろん聞かれてない事項について告知する必要はありませんが、必要なことは包み隠さず小さなことでも告知しておくことです。会社によって、引き受けの要件は様々です。X社では加入不可であったり、条件がついたけれども、Y社では普通に加入可能だったということも、よくあります。
支払われるべき時に、ちゃんと支払われる保険に入りましょう。

死亡保障の不払い

死亡保障の不払いの事例

死亡保障で不払いが発生するのは、契約時に何らかの問題があることが殆どです。
いかなる死亡理由でも出ると思っていたら、限定された病気だけとか、病気死亡と事故死亡の保険金額が違うのを認識してないとか、色々ございます。
確認すれば、すぐわかることなので問題はございませんが、困ったことに、医療保障と同じく告知関連です。
持病があるのに告知しなかった。保険金を請求するときになり、持病が発覚して契約が無効になってしまった。など様々な理由が考えられます。
告知義務違反は、2年経過するとこれを理由に保険会社は契約を解除出来ないことにはなっているのですが、
ど忘れもあれば、悪意の場合もあるわけです。契約時の担当者が契約欲しさに、2年たてば大丈夫だからと、告知させないなんてことも実際起こり、大変な問題になっております。

告知義務違反とは?

告知義務違反とは契約をする時に、保険の条件を決めるために被保険者の状況を告知する義務で、事実と違う告知をすることを言います。
生命保険は、持病がある場合、健康な人より保険料を割り増しにしたり、保険金支払いに条件をつけたりして、保険契約者がみな平等になるようにします。そのような保険の条件を決めるためのものに、虚偽の告知をされたら、大変困るわけです。
悪意の告知義務違反になると、保険金も支払われず、それまで払った保険料も返ってきません。
契約時の担当者が、自分の成績を優先したいがために、告知義務違反を仮に進めたとしても、責任を追及できずに泣き寝入りになった事例も少なくありません。その他にも、うっかりなどあります。
医師からは治療の必要はないから、定期的に経過観察しましょうと言われているだけで、生活に支障も制限もなく、いたって健康だから告知しなかったら、それは保険会社から見ると、重要な用件で通院の事実を告知してなかったからと、問題になるケースもあります。

あくまでも自分の契約を守るのは自分です。

医療保障の不払い

事例

契約時に風邪気味で通院していたが、大した事ないだろうと思い告知書に記入しなかった。
その後、担当の人に一応確認してみたら、その程度は病気に入らないから書かなくても大丈夫だというので、
安心していたが、半年後悪化して肺炎で入院しました。
給付金を請求したが告知所と事実が違うということを書いたので、無効と扱われた。結果的に給付金は支払われなかったのだ。
最初から肺炎ではないし、担当の人に確認して言われた通りに書いたのにこれは不服だ。

解説

通院している事実はやはり告知書に書く必要があります。但し、この場合、担当者に確認していらっしゃいます。担当者が書かなければいいと言えば、それでも書く人はほとんどいません。プロが言うのですから当たり前ですね。

自分が契約者だったら腸が煮えくり返る思いですね。冷静に考えてみましょう。
風邪をひいて通院治療している人に、入院保障のついた保険にあなたが会社だったら入れますか?
私だったら、お断りします。完治してから引き受けるでしょう。明らかに健康な人との危険度が違うのは明白ですね。
残念ながら担当者は、自分の契約ほしさに言ってはいけないことを言いました。お客様の立場にたったら、大丈夫です!なんてことは言えないはずです。知識がないか、自分の懐を気にしたかのどちらかです。どちらにしても、これは担当者の落ち度です。
実はこういう契約、とっても多いのが実情です。
よくあるのが、糖尿病で、投薬も何もしていないけれど、食生活や運動の指示を医師から受けていて、定期的に通院している。というグレーなケース。
患者さんからみれば、自分は糖尿病ではなく、予防のために生活習慣に気を使っているという認識です。しかし、保険会社はそうは取りません。
自分は病気ではないと思っている人から、こういう情報を聞きだし正しく告知に導くのが本当のプロです。後でトラブルになり、出ないかも知れない給付金のために高額の保険料を支払い続けなければいけなくなるのは、お客様のためになりません。

一生涯に払う保険料総額をご存知ですか

「月の保険料はおいくらですか?」

この質問は答えられますね。
質問を変更します。

「この保険を払い続けて、総額でいくらですか?」

この質問に答えられない人が多すぎるのです。

車でも家でも、誰もが購入する時にはその価格を気にします。現金で一括払いで買う方もいれば、ローンを組む方もいます。もちろん、一括で買ったほうがお得ですね。

これは保険も同じです。
一時払いや全期前納といった、まとめ払いをするほうが保険料はお得です。
年払いのほうが月払いよりも保険料は割安ですし、半年払いという方法もあります。
保険料の払い方、契約の時に色々方法があることを、キチンと教えてもらいましたか?

ちょっと計算してみましょう。
20歳で、月額1万5千円の保険に入ったとします。
計算を単純にするために、ずっとこのまま内容を変えずに60歳まで払い続けたとします。
40年間ですね。
1万5千円×12ヶ月×40年=保険料総額です
720万円!!!
実際は結婚をしたり、子どもが生まれたりで 保障を見直ししますから、その見直しのたびに保険料は上がります。65歳以降の保障を得るために、保険の内容を変えることもあるでしょうし、医療保障だけを残したくて、単体の医療保険にはいったり、医療特約を続けたりするかもしれません。
となると、720万円では収まりません。

生命保険は高い買い物です。高い買い物なのに「よくわからないから、親戚にまかせてある」なんてことがよくあるのです。
よく、家を買う次に高いのが保険料だといいます。家を買う時は、モデルハウスを見比べ、見積もりを読み込み、住宅情報を得るためにインターネットや雑誌などを隅々まで読むでしょう。
こんな家がほしい!と、自分たちのライフスタイルを考えながら、壁紙の色まで真剣勝負です。
一方、生命保険は命の危険に直面した時に金銭的に自分を助けるものなのにも関わらず、人任せです。決して安くもない。
今、ハッ!としたかた、すぐ保険証券を見てください。単純に計算してみましょう。
電卓をたたいた答えは、それはそれはドキッ!とする数字が表示されるはずです。
その金額に見合った保障と安心は、あなたの保険証券に約束されていますか?

生命保険に何のために入るのですか。(2)

「大丈夫だよ!新しい保険が出たら、保険会社の人がきて、書き換えてくれたんだ。保険料も上がらなかったし、保障もよくなったんだよ!」

そうですね・・・
こんな会話は毎日繰り返されます。どこに行っても似たり寄ったりです。
保険証券を拝見することも多いのですが、私は保険証券を見てお客様にご説明する前に、必ず申し上げていたことがあるのです。
あなたが亡くなってしまったら、たくさん悲しむ人がいらっしゃるでしょう。
でも、あなたが亡くなってしまって、お金に困る人は誰ですか?
あなたが病気になったら、貴方が困りますね。どういう風に困るか考えてから、この入院給付金を決めますか?
独身でローンもほとんどない若者に、数千万もの死亡保険金なんか要りませんよね?
それも、掛け捨てだったりするのです。毎月、死亡率から考えても可能性も少なく、ましてそのお客様が亡くなったときに、即お金に困り生活が困窮する人もいない。
そこに特約という形式でついている、小額の入院保障。これで足りますか?
いりませんよね?

でも、この死亡保険金の金額にしないと、入院保障がつけられないと言われたからしょうがないと、諦めている人もいたりするのです。
その人のライフスタイルや、生活資金などの情報も聞かないまま、勧められた保険ほど役に立たないものはありません。
それでも、これがいい保険です。と言い切られたら そうなのか・・・と思ってしまうものです。
だって、生命保険はよくわからない。難しい用語がいっぱい出てくる。
男性に多いのですが、生命保険の話はしたくないとおっしゃる方もいらっしゃいます。
ご主人が保険は嫌いで・・・という奥様も多くいらっしゃいます。
あなたが亡くなったら、障害をおったら、入院したら、がんになったら・・・
確かに嫌な話です。出来るだけ聞きたくないのも納得です。
だけど、内容をキチンと知らずに毎月何万円も払うなんて ナンセンスだと思いませんか?
生命保険に入るときは、平常心の時です。落ち着いてゆっくり納得いくまで考えられます。
そして、案外言われないと気がつかないのですが、生命保険を使う時というのは、平常心ではありません。心にゆとりもありません。不安を抱えて今こそ出番だ!と保険証券を引っ張り出してくるのです。
正しく検討して入らなかったために、その時思ったような内容ではなかったら・・・
保険金がもらえると思っていたのにもらえなかった!
こんなことが起こってしまうのです。不安なところに、さらに追い討ちをかける行為でしかありません。
たくさん、このような方に出会いました。今からでも遅くはありません。
確かめてください。

今加入している生命保険は「あなたのために考えられた保険ですか?」

それとも「セールスレディがノルマのために作った保険ですか?」

生命保険に何のために入るのですか。

生命保険に何のために入るのですか。(1)

学校を卒業し会社に入ると、たいていそこには「セールスレディ」と呼ばれる人が、あめやアンケートを持ってやってきます。会社によっては、数社出入りしていることも少なくはありません。

社会に出たての若者は、言われるままに、「そんなもんかな~?」と入ってしまうこともしばしばです。
でも、ちょっと待ってください。
あなたは何のために生命保険にはいるのですか?
病気になったら困るし・・・
万が一の時のために・・・
それは確かに大切です。でも 設計書をよく見てみると、細かい字で難しい単語が羅列していますね。
入院したときに、いくら。三大疾病になったときに、いくら。死亡したときに、いくら。
そんな風に若い頃に生命保険に入ったまま、大切に何年も払い続けている人たちに、私はたくさん出会いました。
月に1万も2万もの大金を払っているのです。毎月毎月コツコツと・・・
ほとんどの方が、おっしゃいます。
「内容はよくわからないけど、いい保険なんだ。」
「昔の保険は安いんだよね?」
「安心料だとおもっているから。」
はい、そうですね。確かに保険に入っていると安心です。病気になったら保険金が受け取れるはずだから・・・
でも、内容知らないんですよね?本当に出るんですか?その保険。
医療はどんどん進化していきます。入院日数もどんどん減ってきている日本の医療事情です。生命保険は日々進化していますよ?

保険営業マンとして

生命保険の募集を生業としてきました。数年前、生命保険会社が次々と破綻したのを覚えていらっしゃるでしょうか。私はまさにあの時代に、この仕事に飛び込み、自分の勤務する会社も破綻、そして外資へ買収という経路をたどりました。同時に自分も破綻した国内生保から買収先の外資系生保へ移る事となりました。そういう時代でした。
生保の営業マンになったら、家族はもちろん親類縁者、友人知人をくまなく回って契約を取るという話をよく聞きます。これが私はどうしても嫌でした。販売、営業畑を歩いてきた経験もあり、本来営業とは自分本位にお願いするものではないというポリシーを持っていたのです。面接のときに、「私は一切頼まれない限り、家族や友人に営業をしませんが、それでもいいですか?」とはっきりと確認したのを懐かしく思います。
知り合いに頼まないでやれないようでは、続けることは不可能だと思っていました。それは、今でも正しかったと思います。もちろん、声がかかれば小躍りして喜ぶわけですが・・・
自分の成績のためだけに勧めるのは、どうしても納得がいかなかったのです。
何も材料がない状態からのスタート。商店街の端から、一軒も飛ばさずに順番に営業に行きました。一度や二度断られても、めげません。しつこくないように、とびっきりの笑顔で、自分が逆の立場だったらどう思うのか。それだけを考えて、日々仕事をしていました。
数ヶ月後には、私が行くと、事務員さんにケーキを買いに行くようにと指示が飛び、お茶が出てくる会社が出現しました。
商談中に、子どもの保育園から連絡が入ったのを見た奥さんが、途中でいいから今からここに連れてきておけばいいと申し出てくれて、甘えたこともありました。
ポリシーは不必要なものは絶対に売らない。いいものは他の会社のものでも、まとめてフォローするということです。
実際、入院した時に、混乱して一番に電話がかかってきて、駆けつけた時にお願いしているように整理されたファイルを持ってきていただいて、自分の会社のものはもちろん、他の会社の保障の中で給付対象のものをテキパキと代行して請求しました。
ここから、信用がさらに深いものとなり、どんどん紹介が広がってたくさんの顧客を抱えることが出来るようになったのです。
その後、買収され、転籍となった外資系生保を退職し、また別の外資系生保の代理店を営んできました。もっと自由に保険を売りたくなったからです。
そんな、過去の経験からこの後、売り手からの視点で生命保険について、お話してみたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

がん保険の選び方 − がん治療の役に立つ医療保険

医療保険で、がん治療をカバーできるのは、当然のこと。しっかりと選べば、医療保険だけで十分なはず。

がんは、日本人の半数がかかり、死因の約30%を占める病気です。”医療保険”を名乗りながら、がん治療を十分に保障できないとしたら、それは欠陥品と言えるかもしれません。

個々の医療保険を見ていく前に、前のページであげた、がん治療の保障に望まれる4つのポイントを、おさらいしておきましょう。

保障の内容が、現代のがん治療にあっている。
将来、がんの治療法に変化があっても、保険で十分に対応できる。
入院は当然として、通院の治療でも給付金が出る。
手術は当然として、それ以外の治療法でも、幅広く保障する。
基本保障(標準で付いている保障)だけで、がん治療に十分に対応できる医療保険は、ほとんどありません。

人気の高い医療保険を一通り調べましたが、基本保障(標準で付いている保障)だけで、がん治療に十分に対応できる医療保険は、見当たりませんでした。

その理由は、ほぼすべての医療保険が、入院と手術の保障に主眼を置いているからです。
手術以外の治療に目配りをしている医療保険はいくつかありますが、不十分です。

がんには三大治療と呼ばれる、主要な治療法があります。手術、抗がん剤治療、放射線治療の3つです。
このうち、手術については、ほぼすべての医療保険で、基本保障のままで対応できます。
というのも、がんの平均入院日数は22.19日です(厚生労働省『医療給付実態調査(平成23年)』)。入院1日あたり10,000円にしておけば、お金が少しは手元に残るかもしれません。多少自腹を切るつもりであれば、1日あたり5,000円でも大きな助けになります。
また、金額に差はあるものの、すべての医療保険には、手術給付金が標準で付いています。手術をすると、一時金が追加でもらえます。
また、ほとんどの医療保険では、放射線治療を受けても、一時金が出ます。わたしが知る範囲で、放射線治療の給付金が基本保障に組み込まれていないのは、AIG富士生命『さいふにやさしい医療保険』くらいです。特約として用意されています。

というわけで、三大治療のうち、手術と放射線治療は何とかなりそうですが、抗がん剤治療の費用を基本保障で対応してくれる医療保険は見当たりませんでした。

また、基本保障で、通院の費用をカバーしている医療保険も見当たりませんでした。

医療保険に特約をつけるなら、がんの通院の特約か、診断一時金が実用的。

医療保険の基本保障では、通院による抗がん剤投与等の治療が手薄です。

これを特約で補うとしたら、まずがんによる通院を保障する特約です。
一般的な通院特約だと、入院前後の限られた期間の保障に限られてしまいます。入院することが前提条件になっていること、保障期間が3~6ヶ月くらいであることから、がんの治療には心細いです。がん専用の通院保障がほしいです。
基本保障で入院を、特約で通院を保障してもらえば、病院に支払う治療費を一通りカバーできます。

ただし、それでも保障からもれてしまう治療費があります。
たとえば、放射線治療や抗がん剤治療の副作用のために、漢方薬や食品を定期的に購入したり、カツラ(ウィッグ)など身に着けるものを購入したり。あるいは、治療実績の良好な病院が近所に無いときは、交通費や宿泊費などもそれなりにかかります。

そんなときに役立つのが診断給付金です。名前のとおり、がんの診断が確定したら、まとまった金額を受け取ることができる特約です。お金の使途を制限されません。また、診断確定が、給付金が出る条件なので、他の給付金より早くお金を手にすることができます。

大手生保、共済、かんぽ生命は、おすすめしません。

各社の医療保険の、がんへの対応状況をチェックするまえに、検討対象からはずす商品について、ご説明しておきます。
検討から除外するのは、大手生保、共済、かんぽ生命です。

かんぽ生命はそもそも自社の医療保険がありません。
それ以外については、以下に理由を説明します。

大手生保は保険料が高すぎる

日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、朝日生命、三井生命などの大手生保も医療保険を発売しています。
どこも保険料が高すぎます。たとえば、日本生命『みらいのカタチ – 総合医療保険』の場合。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の医療保険と比較します。30歳男性の入院日額10,000円プラン(保険料払込60歳まで)での比較です。

月々の保険料
日本生命
14,330円
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
4,939円
なんと3倍以上の価格差です。論外です。

JA共済も、保険料が高すぎる

まず、JA共済『医療共済』は、大手生保と同じく保険料が高すぎます。
掛金(=保険料)の払込期間が80歳までという特殊な仕組みなので、一般の医療保険と同じ条件での比較は無理です。そこで、あえて、東京海上日動あんしん生命の『メディカルKit自由設計プラン』による、払込期間を60歳までのプラント保険料を比べてみます。JA共済の方が、保険料を払い込む期間が20年も長いので、そのぶん保険料は大幅に安くなりそうなものですが・・・

月々の保険料
JA共済
10,055円
東京海上日動あんしん生命
9,610円
それでも、JA共済の方が保険料は高くなります。論外です。

都道府県共済は、老後にどんどん保障が薄くなる

都道府県共済は、地域によって内容が異なるため、一概には良し悪しを言いにくいです。ただ、以下のような特徴の共済が多いようです。

掛金(=保険料)は一定だけど、65歳以降保障がだんだん薄くなっていく。
終身保障ではない。
老後は、健康保険など公的医療保険の自己負担割合が低くなります。だから、保障がだんだん薄くなって、やがて無くなっても、なんとかなるかもしれません。
ただ、日本人の約30%ががんで亡くなることを考え合わせると、このような仕組みの保障を、がん対策としておすすめする気にはなれません。

こくみん共済は無難だけど、保険料はやや高い

こくみん共済(全労災)には、いろんなタイプの医療保険があります。その中で、『終身医療5000』なら、すでにご案内した2つの共済に見られるような難点はありません。

ただ、カタカナ系生保、損保系生保の医療保険と比べると、保険料はやや高めです。条件をそろえて、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の医療保険と比べてみます。40歳男性、入院日額5,000円での保険料です。

月々の保険料
こくみん共済
2,960円
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
2,327円
騒ぎ立てるような大きな差ではありません。ただ、カタカナ系生保、損保系生保の医療保険は、数十円~二百円くらいの範囲で保険料の安さを競っています。わざわざこくみん共済を、候補に加える必要はないと思います。

評判の良い医療保険の、通院給付金、診断給付金の対応をチェック!

それでは、カタカナ系生保、損保系生保の医療保険の医療保険の中から、評判の良い商品の、通院給付金、診断給付金の対応をリストアップします。いずれの給付金も、がん限定での対応状況です。また、ここでの通院給付金は、入院していなくとも支払われることを条件にしています。

保険商品 通院
給付金 診断
給付金
アフラック
ちゃんと応える医療保険EVER
×
×
AIG富士生命
さいふにやさしい医療保険
×
×
オリックス生命
新CURE


損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
新・健康のお守り


チューリッヒ生命
終身医療保険プレミアム
×
×
東京海上日動あんしん生命
メディカルKit自由設計プラン


三井住友海上あいおい生命
&LIFE新医療保険A


マニュライフ生命
こだわり医療保険v2
×
×
メットライフ生命
フレキシィ
×

メディケア生命
メディフィットA


通院給付金のところで、△となっているのは、抗がん剤治療の給付金です。抗がん剤治療に限り、給付金がもらえるタイプです。

通院給付金、診断給付金の療法ともが○である必要はありません。片方だけでも、十分な金額が支払われるなら、問題ありませんから。

また、保険料を考えると、両方の特約を付けるのは難しいかもしれません。
ちなみに、オリックス生命『新CURE』や、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『新・健康のお守り』では、診断給付金特約を付けないと、通院給付金を付けることができません。これらの商品では、片方だけ付けるとなると、診断給付金を選ぶことになります。
どちらかを選べるときは、以下のことを参考にしてください。

診断給付金は、使い道を制限されず、早い時期にもらえるので、使い勝手は良い。ただし、100万円以上のまとまった金額を受け取るには、保険料も高くつく。
通院給付金は、給付金が出るための条件が診断給付金より多くなる。ただし、保険料は診断給付金より安価。
抗がん剤治療給付金は、治療法が限定されるかわりに、診断給付金より保険料は安い。
おすすめできる医療保険の特徴を、じっくりとご説明します。

上で、各社の医療保険をチェックしました。通院給付金、診断給付金に対応できている医療保険は6つでした。
上の表からは読み取れない、それぞれの医療保険の特徴を整理してみました。ご検討の参考になればと思います。

オリックス生命『新CURE』

この医療保険の目につく特徴は次のとおりです。

基本保障の中に、先進医療の保障が組み込まれている。
原則は入院1回あたり60日間保障だけど、基本保障の中で、七大生活習慣病の保障される入院期間が120日に、三大疾病は無制限に延長する。
特約は、がんの診断給付金と通院給付金の2つ。
オリックス生命は、医療保険に限らず、シンプルな商品構成にこだわっています。
医療保険『新CURE』では、他社なら特約にするであろう保障(入院期間の延長や先進医療)まで、基本保障に組み込んでいます。そして、特約はがんの保障強化に絞っています。

基本保障を他社より手厚くしているので、基本保障だけの保険料を比べると、すこし高くなっています。ただし、保障の中身から判断すると、割安感があります。他社の医療保険で、先進医療や入院期間延長の特約を付けると、ほとんどは『新CURE』より高くなるはず。

もっとも、厚生労働省『患者調査』などで入院日数の統計を見ると、三大疾病・七大生活習慣病のほとんどは60日間におさまりそうです。また、治療の現場で、先進医療が採用される機会はまだまだ少ないです。

三大疾病・七大生活習慣病による通院治療に役立ちそうな保障は見当たりません。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『新・健康のお守り』

この医療保険の目につく特徴は次のとおりです。

基本保障の中に、先進医療の保障が組み込まれている。
手術給付金の金額が、入院給付金の5~40倍まで、4段階に分かれている。
10個の豊富な特約。それぞれのニーズに合わせて組み合わせ可能。
基本保障だけなら、業界トップクラスの安さです。
10個ある特約のうち、7つまでが直接がんの治療にかかわりがあります。これだけあると、迷ってしまいそう。このサイトのおすすめは、がん診断給付特約とがん外来治療給付特約です。

特約の数は多いですが、三大疾病・七大生活習慣病による通院治療に役立ちそうな保障は乏しいです。

東京海上日動あんしん生命『メディカルKit自由設計プラン』

健康還付給付金のある『メディカルKit R』が話題(?)ですが、こちらで取り上げているのは、同じシリーズの『メディカルKit自由設計プラン』です。
この医療保険の目につく特徴は次のとおりです。

名前のとおり、設計の自由度は、最高レベルで高い。
5疾病就業不能特約、3大疾病保障特約など、他社には珍しく、強力な特約が用意されている。
特約の内容は、他社より充実しています。他社が弱い、がん以外の大病でも、役に立ってくれそうです。「3大疾病保障特約」は、最高で300万円の給付金が出ます。

ただし、大手生保よりはずっと安いものの、基本保障の保険料はやや高めですし、特約の値段も高いです。カタカナ系生保、損保系生保の中では、高級路線という印象。

三井住友海上あいおい生命『&LIFE新医療保険A』

この医療保険の目につく特徴は次のとおりです。

日帰り~5日までの入院では、すべての場合に5日分の入院給付金が出る。
原則は入院1回あたり60日間保障だけど、基本保障の中で、三大疾病は無制限に延長する。
7個の特約。それぞれのニーズに合わせて組み合わせ可能。
箇条書きの上の2つのとおり、短期入院にも、長期入院にも強い、という仕組みです。そのぶん、保険保障の保険料はやや高くなっています。
ただ、厚生労働省『患者調査』などで入院日数の統計を見ると、三大疾病による入院期間が無制限になることのメリットを感じられません。
また、もともと治療費が安い5日以内の入院が、他社以上に手厚くなっていることに魅力を感じるかは、人それぞれでしょう。

メットライフ生命『フレキシィ』

この医療保険の目につく特徴は次のとおりです。

基本保障の中に、先進医療の保障が組み込まれている。
がん専用の特約は無く、三大疾病、七疾病で保障を強化する特約が用意されている。
他の医療保険が、がん専用の特約を複数用意しているのに対して、メットライフ生命『フレキシィ』は、がんを含めた三大疾病、七疾病の特約でカバーします。
一見、がんの保障が薄く思えるかもしれません。しかし、「特定疾病の一時金保障」という特約を付けると、がんの診断給付金として機能します。一時金の金額は50万円で、金額が小さい気はしますが、通算5回まで出ます。診断給付金の特約は、どうしても保険料が高くなりやすいので、難しいところです。

メディケア生命『メディフィットA』

この医療保険の目につく特徴は次のとおりです。

基本保障で、がんによる入院のとき、保障する入院日数が無制限に。
特約は8個用意されており、がんに使える特約は、他社より充実している。
『メディフィットA』はの基本保障はシンプルですが、保険料はやや高め。そこは弱点なのですが、特約のラインナップはなかなか充実しています。
たとえば、「がん診断特約」と「3大疾病保障特約」を付けておくと、がんと診断されたときに、両方の特約から一時金が出ます。
通院の特約はありませんが、「抗がん剤治療特約」が用意されています。

医療保険は、保険分野の中でも、もっとも競争が激しいジャンルです。保険料の安さでも、数十円~二百円くらいの価格差の間で、各社しのぎをけずっています。
ご自分の条件で、候補の医療保険の見積もりを一通り集めて、比較して決めてください!

« がんの保険に必要な条件
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がん保険の選び方 − がんの保険に必要な条件

保険でがんに備えるときに、重視したい2つのこと。

日本人の半数ががんにかかり、約30%ががんで亡くなっています。そういう病気だけに、がんの医療は日進月歩で研究開発が進められています。

保険でがんに備える場合、次の2つのことを頭におく必要があります。

保障の内容が、現代のがん治療にあっている。
将来、がんの治療法に変化があっても、保険で十分に対応できる。
がん治療の流行が変わったからといって、それにあわせて保険を取りかえられるとは限りません。
保険に入るためには、健康状態などの審査があります。また、年齢が上がると保険料は高くなります。

がんの治療では、入院しない可能性も高い。入院しなくても、給付金が出る保険が必要。

厚生労働省の『患者調査』(平成23年)によると、主ながんの入院患者数と通院患者数は下のようになっています。
人数の多い方が太字です。

がんの種類 入院患者数 外来患者数
胃がん
14,900人
19,200人
大腸がん
19,300人
23,900人
肝がん
7,900人
6,100人
膵がん
5,200人
3,700人
気管/肺がん
19,300人
15,400人
乳がん
5,500人
24,200人
子宮/卵巣がん
5,600人
9,400人
前立腺がん
5,600人
17,700人
膀胱がん
4,200人
5,700人
がん合計
134,900人
163,600人
乳がん、前立腺がんあたりは、外来患者数が入院患者数の3~4倍になっています。それ以外でも、外来患者数の上回るがんが目に付きます。
これを見る限り、保険でがんの治療費をまかなうなら、通院の費用もカバーできる保険が望ましいです。

がんでは、手術以外の治療法が選択されることも多い。治療法を限定せず、幅広く保障する保険が望ましい。

全国のがん治療の中核病院によって構成される全国がん(成人病)センター協議会の統計データから、主ながんの手術する割合を引用します。

がんの種類 手術する率 手術しない率
胃がん
85.7%
14.3%
大腸がん
93.7%
6.3%
肝がん
29.4%
70.6%
膵がん
37.8%
62.2%
肺がん
46.4%
53.6%
乳がん
97.8%
2.2%
前立腺がん
42.9%
57.1%
膀胱がん
90.5%
9.5%
がんの種類によって大きな差はありますが、手術以外の治療法(放射線療法、抗がん剤療法など)が選ばれる可能性は、けっこう高いです。

また、この統計からはわからないことですが、手術とその他の治療法が併用することもよくあるそうです。たとえば、手術でがんの腫瘍の大部分を切除し、取りきれなかった腫瘍を抗がん剤でやっつける、というような方法です。

これらの事実から言えるのは、保険でがんをカバーするなら、手術以外の治療法も広く保障できることが望まれます。

保険でがんの治療に備えるときの、保険に必要な機能を、あらためてまとめると・・・

保険でがんの治療に備えるときの、保険に必要な機能を、順にご案内しました。
ここで、あらためてまとめてみましょう。

保障の内容が、現代のがん治療にあっている。
将来、がんの治療法に変化があっても、保険で十分に対応できる。
入院は当然として、通院の治療でも給付金が出る。
手術は当然として、それ以外の治療法でも、幅広く保障する。
以上の基準をみたせる医療保険、がん保険は意外と少ないようです。

« がんの必要保障額と備える方法
がん治療の役に立つ医療保険を探す »
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がん保険の選び方 − がんの必要保障額と備える方法

がんが特別視されることには理由があります。

たくさんある病気の中で、がんが特別視されることには理由があります。

日本人の半数ががんにかかり、約30%ががんで亡くなっている。
現時点では、がんを予防することはできない。
治療には、年単位の期間が必要になる。
発症する場所や病気の進行度によって、治療法・治療期間などが、別の病気と思えるほど異なる。
日本人にとって、身近な大病でありながら、治療にかかる期間や費用を予測しにくいのが、がんの特徴です。

がんは部位や進行度によって治療費の差が大きい。準備すべき費用を決めにくい。

たとえば、子宮頸部の上皮内がんであれば、病院によっては、日帰り入院で切除でき、翌日から出勤・通学できます。費用は5万円前後のようです。

一方、乳がんになって、がんを手術で切除すると、その後10年くらいは再発・転移の監視が必要とされるようです。また、わきのリンパ節まで切除したときは、後遺症の心配があります。がんの切除後、乳房の再建手術を受けることもあります。

末期のがんになると、治療目的というより、延命を目的に抗がん剤治療や放射線治療などが実施されます。この場合、患者や家族が治療を断念するか、亡くなるまで治療は続けられます。

また、生死にかかわる病気だけに、健康保険などの公的医療保険が適用されない治療法がとられることもあります。
先進医療と呼ばれる治療法のうち、陽子線治療、重粒子線治療は近年実施例が増えています。これらの治療費は、300万円前後かかるようですが、健康保険などの公的医療保険の対象にはなりません。
それ以外にも、漢方、サプリメント、食材などにお金をかける方は少なくないようです。

公的医療保険の範囲内で治療するなら、300万円くらい準備できれば、ひとまず安心。

上のとおり、「がんのために○○○万円準備しておけば確実!」とは言いにくい状況です。
しかし、公的医療保険の範囲内で治療する限り、300万円を超える可能性は低いと思われます。
というのは、健康保険のような公的医療保険制度の中に、高額療養費制度という頼りになる制度が設けられているからです。

たとえば、60歳未満の月収28万~50万円の人が、がんの治療のために、5年間にわたって毎月100万円の治療(自己負担額ではなく実費)を受けたとします。
高額療養費制度をフル活用すれば、5年間の自己負担の合計額は2,793,090円になります。

5年間にわたって毎月100万円の治療という想定をしましたが、これは現実離れした大げさな設定です。
入院した月はこのくらいかかるかもしれません。ただし、厚生労働省『医療給付実態調査』(平成24年)によると、がんの平均入院日数は22.19日です。
次の月からはもっと安くなります。
放射線治療や抗がん剤治療も、ふつうは、1ヶ月の費用として100万円はかかりません。

かんの統計では、5年生存率(=診断から5年間の生存率)が重視されます。そこで、上の高額療養費制度の試算を5年間としました。

というように、かなり大げさな条件設定で試算しましたが、約280万円という数字になりました。

なお、上の試算は60歳未満でおこないました。70歳以上だともう少し安くなります。といっても、5年間で12万円くらいです。

がんの治療費の準備は、貯蓄でも、医療保険でも、がん保険でも可能です。

上で300万円という数字を出しました。現実問題として、貯蓄で準備する場合、がんだけのために300万円というのは現実的ではないでしょう。がんにならない可能性もけっこうありますし。医療費(入院費用+通院費用)として300万円というのが、ひとつの目安と思います。

保険で備えるとして、もし医療保険をご検討であれば、医療保険だけでがんに備えることは可能です。ただ、標準の保障だけでは手薄なことが多いので、特約を付けて手厚くする必要があります。

医療保険には入らないけれど、がんには保険で備えたい。あるいは、昔に加入した医療保険をそのままにして、がんの保障だけを追加したい。そういう方は、がん保険をご検討ください。

保険のプロに相談する前に、がんの保険の選び方を知る ≫
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医療保険の選び方 − 選ぶポイント

医療保険は、言葉遣いが難しく、選びにくいものです。
そこで、医療保険でよく使われる用語の意味と、選ぶポイントを以下にまとめてみました。

入院1日あたり5,000円の医療保険でも、手術給付金を合わせると、入院費のほとんどをカバーできます。さらに、手術給付金を手厚くする特約をつければ安心。

医療保険のメインの保障は入院給付金(入院1日あたりにもらえるお金)です。だいたいの医療保険では、5,000円と10,000円のコースが設けられています。
実際のところ、いくらぐらいあれば安心できるのでしょうか。

1日あたり5,000円の入院給付金だけでは、不足する可能性が大きい

日本人がかかりやすいことから、三大疾病などと呼ばれる3つの病気があります。

がん(悪性新生物)
心疾患
脳血管疾患
これらの病気の費用を、厚生労働省の『医療給付実態調査』(平成24年度)をもとに、計算しました。
『医療給付実態調査』には、残念ながら自己負担の費用は掲載されていません。
そこで、この調査結果をもとに、独自で自己負担の費用を計算しました。あくまでも概算です。
なお、「不足額」は、入院1日あたり5,000円を受け取るとして(1入院あたり最大60日間)、入院費用に足りない金額です。

病気 入院日数 1日あたりの費用 不足額
がん(悪性新生物)
22.19日
6,254円
27,821円
心疾患
11.77日
9,673円
55,024円
脳血管疾患
70.10日
5,878円
112,061円
どの病気も1日あたりの費用が5,000円を超えています。当然、5,000円では足りなくなります。

表の不足額は、1日あたりの費用だけでなく、入院日数にも影響されます。
脳血管疾患は、1日あたり費用は最も小さいものの、入院日数は飛びぬけて長くなっています。
多くの医療保険は、1入院あたり最大60日間を保障していますが、脳血管疾患の入院日数は70.10日。
そのために、表の不足額は一番大きくなっています。

手術給付金を加えると、入院費のほとんどを医療保険でカバーできます

このように、1日あたり5,000円の給付金だけでは足りませんが、ほとんどの医療保険では、これのほかに手術給付金をもらうことができます(特約ではなく、基本の保障に組み込まれています)。

医療保険によりますが、1日あたり5,000円の契約なら、手術1回につき5万円くらいはもらえます。
仮に5万円とすると、上の表のがん(悪性新生物)の不足分を埋めることができます。
心疾患は、数千円足りませんが、自腹を切る金額は少ない金額です。
脳血管疾患は、手術給付金5万円をもらっても、約7万円は自腹を切らなければなりません。
それでも、手術給付金を上乗せするような特約(三大疾病○○特約など)を付けるなどの対策により、十分カバーできそうです。

入院1回あたりに保障される日数は60日が多数派です。一部の病気をのぞくと、60日でカバーできます。

入院1回あたりに保障される日数は、多くの医療保険で60日となっています。60日と120日を選べる医療保険も、少なくありません。
120日より長い医療保険もあります。

平成23年実施の厚生労働省「患者調査」(3年毎に実施)によると、平均入院日数は32.8日となっています。よって、60日の保障があればひとまず安心できそうです。

次に、厚生労働省の『医療給付実態調査』(平成24年度)から、平均入院日数が60日を超える病気を抜き出してみました。

結核
64.1日
精神及び行動の障害
272.8日
統合失調症、統合失調型障害および妄想性障害
508.1日
神経系の疾患
80.4日
脳血管疾患
70.1日
統合失調症、統合失調型障害および妄想性障害を含む精神及び行動の障害については、60日だろうと、120日だろうと、まったく不十分です。
残念ながら、一般的な医療保険ではカバーし切れない病気と言えそうです。

結核、神経系の疾患、脳血管疾患については、入院1回あたりの保障日数を120日にすれば、余裕でカバーできます。
ただし、入院1回あたりの保障日数60日でも、1日につき1万円の入院給付金にすれば、十分に入院費をカバーできます。
なぜなら、これらの病気の入院費は、1日あたり5,000~6,000円くらいなので、日数が60日を超えても、入院費の合計は60万円(1日1万円の60日分)以内に収まります。

1日につき5,000円の入院給付金で、入院1回あたりの保障日数60日にすると、医療保険で入院費の全額をカバーすることは難しくなります。
ただし、手術給付金(一時金)まで含めて考えると、自腹を切る金額は10万円以内です。病気によっては10万円くらい自腹を切る心づもりができているなら、1日につき5,000円の入院給付金で、入院1回あたりの保障日数60日でも役に立ちます。

保障してもらえる通算の入院日数

大半の医療保険は1000日か1095日のいずれかとなっています。

調べた範囲での例外は「東京海上日動あんしん生命」の「メディカルKit」で、730日です。730日でも短すぎることはないので、そのぶん保険料負担が低ければいいのですが、「メディカルKit」は特に割安な医療保険ではなさそうです。

日帰り入院から保障か、一泊二日からの保障かは、あまり重要ではありません。

「日帰り入院から」の方が保障としては手厚くなりますが、そのぶん支払う保険料に上乗せされています。
保険料を多めに払って、日帰り入院まで医療保険で保障してもらう必要があるのかどうか・・・

日帰り入院の場合、治療費は少額でしょうから、どうしても医療保険に頼る必要はなさそうに思います。
「日帰り入院から」か、「一泊二日から」かは、医療保険選びの決め手にはならないと考えます。

医療保険に健康祝金やボーナスが付いていても、トクをするわけではありません。

加入して一定の期間が過ぎたら、健康祝金やボーナスなどの一時金をもらえる医療保険があります。

こうした医療保険は、健康祝金やボーナスの分だけ、保険料が高くなります。つまり、医療保険とは別に、貯蓄性の保険に加入しているのと同じことになります。
こういう医療保険に加入しても、損をするわけでも、得をするわけでもありません。

医療保険を選ぶにあたって、健康祝金やボーナスの有無は重要ではありません。
どうしても保険で貯蓄をなさりたいのならば、医療保険とは別に、貯蓄型の保険を検討なさっても良いでしょう。

先進医療を必須保障とする医療保険が増えています。しかし、先進医療の保障は、ほとんどの方には、無くてもいいはず。

先進医療による治療を受けた場合、公的な医療保険からはお金が出ません。よって、全額自己負担となります。
そこで、民間の医療保険では、先進医療の治療費を保障しています。
先進医療を必須保障としている医療保険もチラホラと見かけます。

しかし、先進医療の保障をそこまで重視する必要はないでしょう。
というのは

先進医療は、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術(生命保険文化センター)。つまり、研究・開発中の不確実な治療・手術。
先進医療は、その後、廃止されるものもあれば、公的医療保険の対象になることもある。
先進医療という名称から、高度で優れている高額な医療とイメージしがちですが、ある意味、研究開発中の治療法の実験台にされることでもあります。
他に頼れる治療法がないくらいのピンチになったら、先進医療を選ぶかもしれません。
そうでないならば、高額であることを別にしても、選びにくい治療・手術です。

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