子宮頸がん患者は、年間1万人以上!予防できるガンと、ワクチン接種

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聞くだけで「死」を連想してしまう、ガン。

知人にガンと診断された方がいる、親族をガンで亡くした方も多いのではないでしょうか?今や、2人に1人はガンにかかるといわれ、日本の死亡原因も1981年以来ずっとガンがトップなのです。

ガンには、肺がんや大腸がん、女性特有のがんなど、部位や進行具合も様々で、備える事なんて出来ないと思っていませんか?

確かに大半のガンはそうなのですが、中にはワクチンで予防できるものもあります。それが「子宮頚がん」です。年間に1万人以上の人がかかり、3,000人近くの人が死にいたってしまう子宮頸がんですが、ここでは、なぜ子宮頚がんだけがワクチンで予防できるのか?なぜ予防できるのに患者数は減らないのか?といった問題を一緒に考えましょう。

そもそも子宮頸がんってなに?メディアで騒がれている、ワクチンの副反応ってホントにあるの?など。曖昧なことをハッキリさせます。

予防接種は、受けるも受けないも自由!私も、予防接種を受けた方がいいのかな・・・娘に予防接種を受けさせるべきなのかしら・・・など。正しい知識をつけてから、判断してください。

目次

1.子宮頸がんとは?

1.1.子宮頸がんってどんな病気

1.2.子宮体がんと子宮頸がんの違い

1.3.子宮頸がんの治療法

1.4.どんな人がなりやすい?

2.子宮頸がんの原因はウィルス感染!

2.1.子宮頸がんの原因ウィルスHPVとは

2.2.感染方法

2.3.よくある間違った知識

2.4.データでみる子宮頸がん

3.まずは検診を受けよう

3.1.検診の流れ

3.2.検診の頻度と費用

3.3.早期発見が大切!

3.4.子宮頸がんの予防法とは

4.子宮頸がんは予防接種で防げる

4.1.なんで予防接種で防げるの?

4.2.2種類のワクチン

4.3.ワクチンによる違い

4.4.予防接種の副反応

5.予防接種を受ける

5.1.日本での接種状況

5.2.対象となる方

5.3.接種期間と接種回数

5.4.おすすめの受け方

6.騒がれる子宮頸がんワクチンの副反応

6.1.予防接種は義務ではない

6.2.定期接種でなくなったのはなぜ?

6.3.WHOの見解、海外のワクチン接種事情

6.4.ワクチン接種に関する様々な意見

7.子宮頸がん啓発団体の活動

7.1.子宮頸がん征圧をめざす専門家会議

7.2.NPO法人子宮頸がんを考える市民の会オレンジクローバー

7.3.ティール&ホワイトリボン

7.4.財団法人日本対がん協会

8まとめ

1.子宮頸がんとは?

「子宮頸がん」って、CMとかで聞いたことはあるけれど、詳しく調べたことはないという方は大勢いると思います。そもそも、自分がガンになるなんて考えたことこともないですよね。

でも実は、数ある女性特有のガンの中でも、20歳~39歳の若い世代での発症が近年急激に増えているのが、この「子宮頸がん」です。なんと、年間10,000人以上が新たに子宮頸がんと診断され、毎年3,000人弱もの方が亡くなっているのです。

では、なぜ子宮頸がんだけが急激に増えているのか?その答えは、子宮頸がんの感染方法にあります。

ガン(悪性新生物)は、簡単に言うと、日々からだの中で繰り返される細胞分裂の失敗によって起こる病気です。遺伝的な原因もあるにしても、誰が・いつ・どこにできるのかが全く分からないのがガンなのです。

しかし、「子宮頸がん」に遺伝的な影響は全くなく、感染型のウイルス性ガンであるという点で他のガンとは全く違うのです。

1.1.子宮頸がんってどんな病気

女性特有の臓器である子宮。この子宮の入り口付近、子宮頸部にガンができるのが「子宮頸がん」です。子宮頸がんを発症すると、治療として、場合によっては子宮や子宮の周りの臓器まで摘出しなければならず、今後の仕事や生活に影響することもあります。

他にも、子宮内では「子宮体がん」「卵巣がん」「卵管がん」「膣がん」などがありますが、この子宮頸がんだけは、ガンになる原因や発症する過程が解明されていて、予防できるガンなのです。

1.2.子宮体がんと子宮頸がんの違い

一般に子宮がんというと、この「子宮体がん(子宮内膜がん)」と「子宮頸がん」のことを指します。同じ子宮内にできるガンなのですが、この2つは原因も発症しやすい年齢も違うため、区別しておかなければなりません。

1.3.子宮頸がんの治療法

子宮頸がんの治療法は、大きく手術療法・放射線療法・化学療法の3つに分けられます。ガンの状態は、0期~Ⅳ期まであり、進行具合によってそれぞれの治療法を使い分けます。

  • 0期:子宮頸部の上皮内(子宮頸部の表面)にガン細胞がとどまっていること。妊婦検診で発見されることも多く、初期のガンであれば、妊娠継続の希望を考慮することもできます。
  • Ⅰ期:がん細胞が子宮頸部のみにあること。
  • Ⅱ期:がん細胞が子宮頸部を超えて、周囲に広がっていること。
  • Ⅲ期:がん細胞が子宮頸部を超えて、骨盤壁や膣の下部まで達していること。
  • Ⅳ期:がん細胞が子宮を超えて、膀胱や直腸まで広がっていること。

【初期の治療法】

0期のうちに発見できれば、「円錐(えんすい)切除術」という子宮を残す治療ができます。レーザーや電気メスなどで、ガンの出来ているところを含めて子宮頸部の一部を円錐状に切除する方法で、開腹せずに膣から行い15分~20分ほどで終了します。子宮を摘出しないため、治療後の妊娠や出産も可能です。

【進行したガンの治療法】

Ⅰ期以降の上皮を超えたガンについては、原則として子宮を摘出する治療が必要です。進行具合によって、子宮のみの摘出(単純子宮全摘手術)か、子宮の周りの靭帯や卵巣、膣の一部、リンパ節を摘出(広汎(こうはん)子宮全摘出術)があります。また、手術療法と放射線療法を組み合わせたり、手術前にガンを小さくするために化学療法(抗がん剤による治療)を行うこともあります。

子宮を全て摘出するとなれば、女性特有の臓器が無くなることになるので、今後妊娠する予定がなくともとても大きな問題です。また、広汎(こうはん)子宮全摘出術や放射線治療の後遺症により、日常生活に大きく支障がでることも考えられます。

1.4.どんな人がなりやすい?

子宮があれば、だれもがかかる可能性のある病気です。

子宮頸がんの原因となるウィルスには、性交経験のある女性の50%~80%が感染していると言われていますが、多くはガン化せずに自然治癒しているため、たまたま子宮頸がんになっていないだけということです。

また、他のガンと違い遺伝的な原因は全くありません。後天的な感染によって発症するのですが、他のガンんと同じように、生活習慣や喫煙の有無は大きく関係してきます。特に、たばこを吸う人は、吸わない人の2倍ガンが進行するというデータも報告されているので、たばこを吸う女性は特に注意が必要です。

 

2.子宮頸がんの原因はウィルス感染!

ここまで、子宮頸がんという病気について、症状や治療法などを紹介してきました。では、この子宮頸がんの原因と感染方法といった子宮頸がんを発症するまでの過程を紹介し、なぜ20歳~39歳の若い世代で急増しているのかについて考えていきましょう。

2.1.子宮頸がんの原因ウィルスHPVとは

子宮頸がんになる原因は、ほぼ100%がこの「ヒトパピローマウィルス(HPV)」とされています。

HPVとは、どこにでもありふれたウィルスで150種類以上の型が存在します。そのうちの15種類が高リスク型と呼ばれ、子宮頸がんの原因となることが判っています。それ以外のHPVは低リスク型で感染しても症状はなく、数年で自然に治りますが、まれに感染が長引いて子宮頸がんとなることもあります。

高リスク型のうち、16型、18型が特に子宮頚がんと関係していますが、この高リスク型に感染しても90%は自然に治ります。残りの10%が、感染してから数年~数十年をかけて子宮頸がんとなっていきます。

2.2.感染方法

皮膚や粘膜に感染するウィルスのため、性交渉で感染します。なお、感染を防ぐためにコンドームを使用することは大切なことです。しかし、性器付近の皮膚や粘膜が密接に接触することで感染することもあり、コンドームを使用しても完全に感染を断つことは難しいのです。

年々、初交経験の年齢が若くなってきており、正しい知識を得られていないことが、若い世代の感染拡大に影響したと考えられています。

2.3.よくある間違った知識

感染方法を知ると、「処女なら子宮頸がんにはならないの?」と思われるかもしれません。しかし、性交経験がなくても子宮頸がんを発症するリスクはあります。例えば、HPVのついた手で性器を触ってしまうことで感染することもあるからです。

また、「子宮頸がんは、経験人数が多い人がなるんでしょ?」などという偏見もあるあるようですが、経験人数は関係ありません。感染機会が多いことで、感染のリスクは高まるということもありますが、感染してから子宮頸がんを発症するには、生活習慣や喫煙の有無などが関係してきます。

HPVはどこにでもありふれたウィルスであるということを忘れてはいけません。誤った知識は、患者さんを苦しめることになるのです。女性より確率が低いですが、男性がHPV 感染によりガンになることもあるくらいなのです。

2.4.データで見る子宮頸がん

では、実際に子宮頸がんで亡くなる人になる人、新しく子宮頸がんと診断される人(罹患者)は、どれくらいいるのでしょうか?

出典:国立がん研究センターがん情報サービス2013年

子宮頸がんの発症は、3年~10年と言われており、以上のデータから若い世代で急増している原因としては、

  • 性交経験年齢の若年化による、HPV感染機会の増加
  • 早期発見できる検診を受けていないこと が考えられます。

もちろん、これは日本だけの問題ではなく、世界で毎年27万人もの方が亡くなっているため、世界的に深刻な問題となっています。子宮頸がんについては、若い世代の女性が特に考えなければならないのです。

 

3.まず検診を受けよう

子宮頸がんは、原因や感染方法、発症過程が完全に解明されている予防できるガン」です。また、発症までに3年~10年と時間がかかるため、定期的に検診を受けていれば死に至るガンではありません。

あなたは、婦人科に行ったことがありますか?定期的に検診を受けていますか?

日本人の検診受診割合は、世界的に見てもかなり低く、出産経験のある方や婦人科系の病気になったことが無ければ、婦人科にかかった事も無い方もいらっしゃるのではないでしょうか。

検診が大切だとは思っていても、初めて婦人科に行くとなれば何となく緊張しますよね。検診でどんなことをするのか、内容や費用について前もって知っておけば、心の準備が出来て安心です。

3.1.検診の流れ

まず、近所の婦人科クリニックを見つけたら、子宮がんの検診の予約をしてください。子宮がんの検診と言えば、年齢などに合わせて子宮頸がん、または子宮体がんの検診を受けることが出来ます。

【検診の流れ】

何も怖いことはありません。とにかく最低でも2年に1度は欠かさず検診を受けましょう。検診は5分程度とあっという間なので、気になることがあれば事前にメモしておくと忘れず相談することが出来るでしょう。

3.2.検診の頻度と費用

厚生労働省では、平成20年から市町村によるがん検診の実施を推進しています。これは、子宮頸がんの場合20歳以上を対象に、2年に1回受診することと定めているため、ほとんどの自治体が公費で検診を実施しています。

【住民健診】

各自治体が実施している検診で、費用は無料~2000円程度と安く受診することができます。

【子宮頸がん検診無料クーポン】

多くの自治体では、20歳になった方を対象に検診が無料で受けられるクーポンを配布しています。一部では、20歳から5歳刻みで無料のクーポンを配布するところもあるようです。

上記の補助が受けられなければ、婦人科クリニックで自費で検診を受けることになりますが、医療機関によって3,500円~6,000円程度の費用がかかります。なお、何か症状があれば健康保険が適用となり、3割負担となります。詳しくは、市町村によって異なりますので、住んでいる地域の保険福祉センターやホームページなどで確認してみましょう。

3.3.早期発見が大切!

子宮頸がんの予防法として、最も効果的なのは定期検診を受けることです!

前がん状態(0期)で発見できれば、円錐切除術やレーザーで治療ができますが、発見が遅れた場合は、子宮を全て摘出しなければならないからです。HPV感染から、子宮頸がんとなるまで3年~10年の時間的猶予があるため、2年に1度の検診でも早い段階でガンを見つけることが出来るのです。しかし、残念ながら日本の検診受診率は、海外諸国に比べて低く、まだまだ検診の大切さについて認知を広める必要があるのです。

出典:OECDヘルスデータ2013

出典:厚生労働省 平成28年国民生活基礎調整

3.4.子宮頸がんの予防法とは

日本の子宮頸がん検診の受診率は40%以下と低く、海外と比べて検診の重要性が認知されていないのが実情です。なかでも、20~29歳のリスクが高い若い女性の検診受診件数が、極めて低いことが分かります。

子宮頸がんにならないために、また早期発見をするために大切なことは、

  • コンドームを使用すること
  • 生活習慣を改め、禁煙すること
  • 定期的に検診を受けること

これでも、残念ながら子宮頸がんをゼロにることはできません。しかし、この3つを守ることで、感染のリスク、発症のリスクを最小限に抑えることは出来ます。それに加えて、そもそも子宮頸がんの原因となるウィルスHPV感染を防ぐために行われるのが、予防接種なのです。

 

4.子宮頸がんは予防接種で防げる

子宮頸がんは、HPVの感染が100%原因であると紹介しました。つまり、インフルエンザなどと同じように、予防接種でウィルスの感染を防げるということです。

4.1.なんで予防接種で防げるの?

2008年、子宮頸がんの原因がHPVであることが発見され、その研究成果をもとに予防ワクチンが作られました。その後、子宮頸がんの予防法として世界各国でワクチン接種が行われ、日本では翌年の2009年からワクチンが接種できるようになりました。

150種類以上の型が存在するHPVの中から、高リスク型である16型、18型について抗体を作るという効果があり、この16型、18型のHPVが検出される子宮頸がんは、全体の60%程度です。また、若年層での検出率は80~90%にも上るため、ワクチンによって高い確率で子宮頸がんを予防できるといえます。

4.2.2種類のワクチン

子宮頸がんのワクチンは、「サーバリックス」「ガーダシル」の2種類のワクチンがあり、どちらか希望のワクチンを接種することができます。ワクチンは3回接種する必要があるため、どちらかを接種して、途中から他方のワクチンに変更することは出来ません。

【そもそもワクチンとは、】

感染症の原因となるウィルスや細菌を弱めたり、毒素を無毒化したものです。子宮頸がんのワクチンも、遺伝子がないので接種しても感染することはありません

ワクチンを接種すると、熱が出たり、注射したところが腫れるなどの症状が出ることがありますが、これらの反応のうちワクチンとの関係性が否定できないものを「副反応」と呼びます。

ワクチンの副反応のほとんどは、自然な生体反応であり心配しすぎることはありません。副反応のリスクよりも、ワクチンを接種せず病気にかかってしまうリスクの方がはるかに高いのです。

4.3.ワクチンによる違い

サーバリックスとガーダシルの2種類のワクチンは、予防できるHPVに違いがあります。

4.4.予防接種の副反応

ワクチンによって、発生する可能性のある副反応、発生の頻度は異なります。

サーバリックス Ⓡ添付文書(第11版)、ガーダシル Ⓡ添付文書(第4版)に基づく

また、まれに重い症状も報告されています。

  •  呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー(アナフィラキシー)
  •  手足の力が入りにくいなどの症状(ギラン・バレー症候群)
  • 頭痛、嘔吐、意識の低下などの症状(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))

 

5.予防接種を受ける

5.1.日本での接種状況

子宮頸がんワクチンの接種率は、2012年度65%程度あったこととされています。しかし、厚生労働省の政策によって積極的な接種をすすめなくなってから4%まで激減し、それ以降はほぼ0%になってしまったという調べもあります。なお、子宮頸がんのワクチン導入以来70~80%の接種率を維持しているオーストラリアでは、HPVが原因となる病気が減っているのです。

これは、大阪大学大学院医学系研究科の上田豊氏(産科学婦人科学)らの調査によって分かったもので、2015年の4月に開かれた日本産科婦人科学会の会合で発表されました。

5.2.対象となる方

ワクチンの接種は、HPV感染の原因となる性交経験前に接種することが効果的です。おおむね、小学6年生から高校1年生までの女子が対象となります。なお、ワクチンの接種によって、少なくとも20年と長期的な予防効果が期待できるという研究データもあります。

5.3.接種期間と接種回数

1、2回の接種では十分な抗体が得られないので、3回の接種が必要です。途中で他方のワクチンに変えることは出来ず、3回とも1種類のワクチンを接種します。

  • サーバリックス:1回目の接種を行った1か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行う。
  • ガーダシル:1回目の接種を行った2か月後に2回目を、6か月後に3回目の接種を行う。

なお、接種期間の途中で妊娠が発覚した場合は、接種を見合わせることとなっています。

5.4.おすすめの受け方

  • サーバリックス:中学1年生で接種をはじめ、初回接種の1か月後に2回目、初回接種の6か月後に3回目を接種します。
  • ガーダシル:中学1年生で接種をはじめ、初回接種の2か月後に2回目、初回接種の6か月後に3回目を接種します。

なお、ワクチンを接種したからといって検診は行かなくても良いということはありません!残念ながら、感染を100%防げるワクチンはこれまでもこれからも存在せず、ワクチンは既に感染し進行していたHPVに対して治療効果はありません。

よって、3回のワクチン接種定期的な子宮頸がん検診は必要不可欠なのです。

 

6.騒がれる子宮頸がんワクチンの副反応

子宮頸がんのワクチンと言えば、副反応(副作用)の問題が頭に浮かぶほど、メディアで大きく取り上げられました。ワクチンとその副反応は切っても切り離せない関係で、どんなワクチンにも必ず副反応のリスクはあるのです。他のワクチンと比べてみても、子宮頸がんのワクチンだけが副反応の発生リスクが格段高いというわけではありません。

では、なぜ子宮頸がんの副反応だけがメディアで騒がれているのでしょうか?

6.1.予防接種は義務ではない

ここでまず言いたいのは、法で定める予防接種(定期接種)も義務ではないということです。接種するワクチンを受けるかどうかは、そのワクチンにどんな効果やリスクがあるのかを十分に理解した上で、自分で判断することが出来るのです。

しかし、みんなが接種することで社会全体で予防することが出来るという側面もあるため、対象者はワクチンを接種するよう努めなければならないとされています。子宮頸がんの定期接種に定めれられていますが、接種は強制ではありません。

6.2.定期接種でなくなったのはなぜ?

子宮頸がんについて、日本では2013年4月より定期接種の対象となりました。しかし、その2か月、厚生労働省は「ワクチン接種の積極的な勧奨は一時やめる」と発表したのです。積極的な勧奨をやめるとは、定期接種の対象から外すのではなく、ワクチン接種を促す案内などを中止するということで、接種希望者には変わらず公費で接種費用を負担してくれます。

2014年6月に行われた検討部会では、子宮頸がんワクチン接種後に慢性的な痛みが生じるといった重い副反応が38例あったことが報告され、この症状とワクチンの因果関係が明確になっていないことから、勧奨停止という決定がなされました。なお、子宮頸がんワクチンについては、2010年11月~2014年3月に接種した推計328万人のうち、重篤な症状を含め、医療機関から報告された発熱やアナフィラキシーショックなどの副反応が1,000件を超えたこと(約0.03%の発生率)が判明していました。

6.3.WHOの見解、海外のワクチン接種事情

WHOには、「ワクチンの安全性に関する専門委員会」(GACVS)という委員会が存在します。これは、世界から選ばれた疫学、統計学、小児科学、内科学、薬理学、中毒学、自己免疫疾患、ワクチン学、病理学、倫理学、神経学、医薬規制、ワクチンの安全性などに関する14名の専門家で構成されるもので、日本での勧奨の取りやめを受けて、2015年12月声明を発表しました。

本ワクチン使用の推奨を変更しな ければならないような、いかなる安全上の懸念も見出されていない。根拠薄弱なエビデンスに基づく政策決定は安全で有効なワクチンの使用を控えることに連なり、真の害をもたらしうる。

WHO ワクチン安全性諮問委員会(GACVS)の HPV ワクチンに関する声明(2015 年 12 月 17 日付)に対する反論 www.yakugai.gr.jp/topics/file/20161102_refutation_of_gacvs_statement_on_safety_of_hpv_vaccines_20151217_japanese.pdf

つまり、38例の副反応報告でワクチン接種の勧奨をやめた日本を批判し、子宮頸がん予防ワクチンの接種を勧奨するようにということです。海外では120カ国以上で子宮頸がん予防ワクチンが承認されており、日本を含む50ヵ国以上では、思春期の女性に対して接種を行い、その費用を公費でまかなっています。

6.4.ワクチン接種に関する様々な意見

ここまで子宮頸がんについて、ワクチンの効果や副反応について詳しく見てきました。それでも、予防ワクチンは受けるべきか?受けないべきか?とても悩むところだと思います。TVや新聞の情報、ネットの記事、婦人科のお医者さんの・・・様々な立場の意があり、どれが正解ということはありまんせん。

なお、メディアで副反応についてネガティブな報道がされるようになったのは、2013年3月の朝日新聞の記事が境となっています。

東京都内の女子中学生について報じた記事で、「(ワクチン接種後)接種した左腕がしびれ、腫れて痛む症状が出た。症状は脚や背中にも広がり入院。今年1月には通学できる状態になったが、割り算ができないなど症状が残っているという」とう内容でした。これ以降、これまでポジティブな報道をしていたメディアも、一斉に中立またはネガティブにシフトしていきました。これにより、ノセボ効果を引き起こした可能性も考えられます。

【ノセボ効果】

全く効果のない薬でも、思い込みによって副反応のようなネガティブな効果が出てしまうこと。これによって、子宮頸がん予防ワクチンの副反応として報告される症状が増えた可能性もあります。子宮頸がんのワクチンは、精神状態がからだに影響しやすい思春期の女性が接種対象となるため、メディアのネガティブな報道によるノセボ効果も考えられるのです。

やはり、自分、または娘の接種をどうすべきか、しっかり情報収集をして自分で判断することが大切です。「定期接種だから何となく受ける」「友達が受けていないから受けない」ということではありません。子宮頸がん予防ワクチンについては、学校では教えてくれない問題もじっくり向き合って考えるべきなのです。

 

7.子宮頸がん啓発団体の活動

日本には、この子宮頸がん予防ワクチンの問題と向き合い活動している団体がたくさんあります。中でも、代表的な団体を紹介します。情報収集や、子宮頸がんについて考えるきっかけづくりとして、活動に参加してみるのも良いかもしれません。

7.1.子宮頸がん征圧をめざす専門家会議(子宮頸がん予防ゼロプロジェクト)

http://www.cczeropro.jp/

  • 参加者:多くの医師、専門家、団体、企業
  • 目的:子宮頸がんについて、多角的な視点から捉え、社会・行政に向けた提言を行なう活動。子宮頸がん検診とワクチン接種によって子宮頸がんの予防、征圧をめざす。
  • 活動内容:啓発、教育:子宮頸がん予防の認知向上のための戦略、検診費用予算獲得(受診率50%以上)のための戦略、HPVワクチン公費負担獲得のための戦略

一般人や、女性の多い企業の人事担当者などを対象に、女性の健康を守るセミナーなどを定期的に開催しています。また、全国で行われる女性向けのイベントについても情報を掲載しています。

7.2.NPO法人子宮頸がんを考える市民の会オレンジクローバー

www.orangeclover.org/

  • 設立:医療従事者によって設立
  • 理念:全ての国民が、子宮頸がん予防について知識をもち、その為になにをすればいいのかを知っている日本を目指す
  • 活動内容:
    • 検診受診率の向上、特に20~30代の子宮頸がん検診率70%以上を目指す
    • 子宮頸がん検診の効率化・適正化を時代に合わせて求める
    • 女性の立場に立った子宮頸がん対策を世の中に働きかける

また、LOVE49♥(ラブしきゅう)プロジェクトを主催しており、検診施設の紹介や様々な啓発アクションを行っており、これには数多くの女性有名人も賛同しています。http://love49.org/

7.3.ティール&ホワイトリボンプロジェクト

http://sikyukeigan.net/

  • 内容:3つのNPO法人が連携、協業し設立、NPO法人キャンサーネットジャパンの啓発プロジェクトです。
  • 使命:
    • 子宮頸がんに関する一般的情報の普及・啓発
    • 子宮頸がんワクチンの平等な接種機会の確保
    • 子宮頸がん検診の有効性の普及・啓発と受診率の向上
    • 子宮頸がん標準的治療(ガイドライン)等、適切な治療情報の普及・啓発
    • 子宮頸がん罹患者・体験者に対する社会参画の支援

月数回、婦人科がん体験者へ向けた「おしゃべり会」を、お茶の水または出張で行っている。

7.4.公益財団法人日本対がん協会

www.jcancer.jp/

  • 発足:1958年朝日新聞社が発足
  • 組織:東京都を除く46道府県に「日本対がん協会グループ」を構成する提携団体を持ち、全国でがん征圧運動を展開している。
  • 主な活動:「がん対策運動の推進母体」としての様々な活動
    • 啓発活動、がん教育、検診推進、がん無料相談(面接・電話)、研究助成、研修会、リレー・フォー・ライフ、ピンクリボンフェスティバルなど

子宮頸がんだけではなく、ガン全般の撲滅を目指し様々な啓発活動が行われている。多くの企業・団体・個人からの寄付で支えられている。

8まとめ

子宮頸がんについて、理解は深まったでしょうか?

子宮頸がんの予防にには、必ずワクチンの副反応の問題にぶつかり、接種するか否かを悩むことと思います。新聞やインターネットの情報だけではなく、実際にイベントなどに足を運んでみると、自分なりの答えを見つける助けになるかもしれません。

ただ、一番やってはいけないのが、何もしないということ。

自分の体は自分しか守れません。学校では教えてくれない子宮頸がんの問題について、じっくり向き合い、自分なりの答えを出し行動することが最も大切です。

まずは、これを読んで頂いたらスグ、検診を予約しましょう!

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