定期保険の選び方

シンプルだけど、手のかかる保険

わかりにくい生命保険の中で、比較的わかりやすい保険商品です。

ただし、保険料のムダを無くそうとすると、けっこう手がかかる保険商品です。

というのは、定期保険では、死んだら受け取れる金額は一定です。
しかし、現実の生活では、必要な保障額は年々変化します。

たとえば、子どもが誕生すれば必要保障額は急増しますが、子どもが成人に近づくにつれて年々減少する・・・というように。

定期保険は掛け捨てなので、保険金額を高すぎる設定にして、死ななかった場合、高すぎるぶんの保険料負担はまったくのムダになります。

終身保険や養老保険などでは、保険金の設定が高すぎたとしても、必ずその金額を受け取れます。
保険料のムダづかいにはなりにくいのです。

つまり、加入後こまめに管理し、マメに見直したいのが定期保険なのです。

サラリーマンの家庭には、掛け捨てタイプなら逓減定期保険と収入保障保険がお勧め

定期保険のこんな弱点を補ったのが逓減定期保険と収入保障保険です。
両者とも、自動的に保障する金額が下がっていきます。
もちろん、そのぶん保険料負担は定期保険より軽くなります。

「子どもが成人するまでに、もしものことがあったら不安」という場合、子どもの独立が近くなるほど、必要な保障額は減少します。
その意味で、逓減定期保険と収入保障保険の方が合理的です。

ただし、保障額を自動的に減らすことが好ましくない人もいます。
個人事業主とか、これから子どもを増やす人とか。
そういう人は、定期保険に加入してください。
加入後、保障額を見直す必要が生じたら、そのつど契約変更の手続きをしてください。
保障額を少なくする分には、書類の手続きだけでOKです。

更新するタイプと更新しないタイプ、どちらがおトク?

定期保険には、一定の年数ごとに更新するタイプと、更新しないタイプがあります。

スタート時点では更新するタイプの方が保険料は安くなります。

ところが、更新するタイプは更新するたびにそれぞれの時点での年齢で保険料が再計算されて、どんどん高くなっていきます。

下の図は
10年毎に更新される定期保険に、35歳で加入した場合の、保険料の増え方の例です
(45歳、55歳で更新)。

保険料はすごい勢いで増えていきます。

次に、更新しないタイプの同じ保険に同じ期間加入した場合。

スタート時点では割高ですが、支払いの合計金額では、なんと120万円近く安上がりです!

ちゃんと考えて使えば、更新型も悪くない

「保険金の減額」手続きを使いましょう

更新しないタイプの定期保険でも、定期的に保障額を下げていくことは可能です。

生命保険には保険金の減額という手続きがあります。
文字通り、保障してもらう金額と保険料を減額する手続きで、書類の手続きだけで完結します(健康診断などの審査は不要)。

保険会社に支払う保険料は、保険金額を下げたぶんだけ安くできます。

なお、生命保険会社の方から「保障額を減らしませんか」と声をかけてくれることはほとんどありません。
こちらで準備すべき保障額を管理しつつ、見直しが必要となったときに、生命保険会社に働きかけることになります。

更新のたびにこまめに保障金額を見直しましょう

若いうちは保険料負担の軽い更新型の定期保険ですが、上のとおり、保障金額を見直すことなく更新型の定期保険を更新しつづけると、相当に割高です。

しかし、更新のたびにこまめに保障金額を見直せば、割高感は和らぎます。

たとえば、下の図のように、更新の時期ごとに保障額を減らしてやると・・・

保険料はこれでも増えていきますが、2,500〜3,000円くらいのアップですみます。

そしてなんと、総支払い保険料は、更新しないタイプより低く抑えることができます。

更新型の定期保険の場合、更新時期が近づいてくると、必ず保険会社から連絡があります。そのときにしっかり見直しましょう。

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