終身保険の選び方

いつ死んでも必要になりそうな資金は、終身保険で準備しましょう。

終身保険を含めた死亡保険の目的は、自分が死んだ後に、遺族のためにお金を残すことです。
そして、残さなければならない金額は時とともに変化します。

終身保険では、死亡保障は一生続きます。掛け捨て保険ではありません。

よって、いつ死んでも必要になりそうな資金(葬式代、死後の整理資金、相続対策など)は、終身保険で準備するのが合理的です。

生命保険にはいろんな種類がありますが、死亡保障が一生涯あるのは終身保険です。

終身保険は、保険料は高いけれど、貯蓄性があります。

終身保険を検討するときに、意識していただきたい特徴が二つあります。

終身保険の貯蓄性

終身保険は、解約すると、掛け捨ての保険と比べて、解約返戻金がより多くもどってきます。
利回りの良い終身保険であれば、老後に解約すると、支払った保険料の合計より、解約返戻金の方が高くなります。
そのために、解約することを前提に、終身保険に入る方もいます。

例をあげてみます。
AIG富士生命の終身保険『E-終身』に、30歳の女性が、保険料を60歳まで支払う条件で加入したとします。
その場合の、保険料と解約返戻金との関係が、下の表です。

年齢 支払う
保険料の合計 その時点の
解約返戻金 返戻率
40
658,800円
484,500円
73.5%
50
1,317,600円
1,021,500円
77.5%
60
1,976,400円
2,315,700円
117.1%
70
1,976,400円
2,513,100円
127.1%
80
1,976,400円
2,705,400円
136.8%
生命保険の利回りは、返戻率という数字で表します。100%を超えると、利益が出ることになります。
表のように、解約する時期によって、返戻率は変わります。

たとえば、60歳の、保険料支払い終了直後の返戻率は117.1%です。
これを銀行預金と同じ年利であらわすと、約1%になります。安定志向の預金と考えると、なかなか優秀な数字ではないでしょうか。
ただし、30年間かけて保険料を払い終えないと、赤字になってしまうわけですから、リスクもあります。

なお、わたしが知る範囲で、AIG富士生命の『E-終身』は、返戻率の優れた終身保険です。すべての終身保険が、このくらいの利回りということではありません。

死亡保険としては、終身保険は保険料が高い

死亡保障が一生涯続き、解約してもおトクな終身保険。
掛け捨て保険に抵抗を感じる方なら、必要な死亡保障のすべてを終身保険で準備したいと思われるかもしれません。

しかし、それは困難です。
というのは、死亡保険としては、終身保険の保険料はかなり高くなるからです。

たとえば、30歳の男性が、60歳までの30年間に、1,000万円の死亡保険を準備するとします。
1,000万円の終身保険に加入し、60歳で解約するという想定で、オリックス生命の終身保険『Rise』で試算しました。

月々の保険料 30年間の保険料総額 60歳での
解約返戻金
18,380円
6,616,800円
7,712,600円
なんと30年間にわたって1,000万円の死亡保障があった上に、解約すると1,095,800円も増えてもどってきます。

しかし、問題は18,380円という月々の保険料です。

次に、同じ男性が、オリックス生命の定期保険『Bridge』に、死亡保障1,000万円、60歳満期(60歳で保障終了)の条件で加入するとして、試算しました。

月々の保険料 30年間の保険料総額 60歳で戻る金額
2,203円
793,080円
0円
無事に60歳になれたとすると、保険会社に支払った計793,080円は、掛け捨てになってしまいます。でも、月々の保険料は終身保険の8分の1以下になります。

死亡保障は、終身保険と掛け捨て保険を組み合わせるのが、現実的です。

上の試算のとおり、死亡保障のすべてを終身保険で準備する方が、長い目で見るとおトクになります。
しかし、月々の高い保険料を払い続けるのは負担になります。

終身保険か、掛け捨て保険かのどちらかを選ぶのではなく、うまく組み合わせることを考えましょう。
組み合わせ方を考える上で、冒頭にご紹介した考え方を参考にしてください。
具体的には、次の手順でご検討ください。

まず、いつ死んでも必要になりそうな資金(200~500万円くらい)を終身保険で準備する。
それでは足りない死亡保障を、収入保障保険のような掛け捨て保険で準備する。
さらに保険料を支払えそうであれば、終身保険の死亡保障を厚くし、掛け捨て保険の死亡保障を薄くする。
貯蓄性重視なら、 低解約返戻金型終身保険をおすすめします。

具体例として、上で2つの終身保険の試算をご覧いただきました。どの終身保険でも、同じくらいの利回りになるわけではありません。
ご覧いただいた終身保険は、いずれも低解約返戻金型というタイプの終身保険です。

一般的な終身保険と、低解約返戻金型とで、解約返戻金の増え方を図に表しました。

低解約返戻金型は、保険料払込期間中の解約返戻金が、一般タイプより低くなっています。そのぶん保険料は安くなります。

そして、保険料払込期間が終わると、解約返戻金が一般タイプと同等になります。金額は同等でも、低解約返戻金型の方が保険料が安いので、利回りは高くなります。

仕組みはともかく、終身保険をご検討なら、低解約返戻金型という用語に注意を払ってください。
名称を聞くとダメな印象を受けますが、安全志向の貯蓄としては、なかなか頼りになります。

終身保険は、将来の思いがけない生活の変化にも、柔軟に対処できる保険です。終身保険を選ぶときの注意事項をまとめました。

死亡保障という意味では単純な終身保険ですが、保障としての機能と、貯蓄としての機能をあわせ持っています。
そのおかげで、将来の思いがけない生活の変化にも、柔軟に対処できる保険と言えます。

現時点で、解約して現金化するつもりがなくても、保障として、貯蓄としての両面から、終身保険をお選びください。

あらためて注意事項をまとめました。参考になれば幸いです。

保険料払込期間に解約すると大赤字になります。
入院、傷害などの特約を付加すると、確実に利回りは悪化します。
当然ですが、解約したら死亡保障はなくなります。
利回りは保険商品によって異なります。ここでご紹介したのは優秀な例です。検討にあたっては、専門家にお確かめください。

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