三大疾病保険の特徴やがん保険との違いや必要性を徹底解説

結婚や老後の事を考えると保険に加入すべきか悩んでいるという人は沢山います。

万が一病気や事故といった不測の事態になってしまった場合に使える保険が、自分や家族がそのような事態に追い込まれた時にとても役立ちます。

ですが、どの保険を選ぶべきなのか、どのようなプランになっている保険を選ぶべきなのか数多くの保険の商品から自力で把握するのはとても難しいでしょう。

なので今回は”三大疾病”、”七大疾病”と呼ばれる日本人の最も死亡率が高い病気に対する保険である疾病保険について詳しく解説していきます。

目次

1.三大疾病保険とは

1.1 三大疾病とは?

1.2 日本の半数が三大疾病で亡くなっている。

1.3 三大疾病保険の仕組み

2.三大疾病保険の特徴

2.1 三大疾病保険とがん保険の違い

2.2 三大疾病保険はがん保険よりも幅広い保障がされる

2.3 積立型の保険が多い。

3.七大疾病とは?

3.1 3人に1人が七大疾病

3.2 七大疾病の罹患者数の推移

3.3 七大疾病の治療費などの負担は?

4.七大疾病の実入院日数と医療保険の関係

4.1 入院にかかる費用をカバーできる保険

4.2 七大疾病の入院保障は?

4.3 実は意外に入院日数は控えめ

5.三大疾病にかかってしまった時の入院日数や金額

5.1 三大疾病の治療日数はどれくらい?

5.2 治療費はどのくらいかかる?

5.3 死亡率のリスクが高いという事をしっかりと理解しておく

6.三大疾病保険がおすすめな人、がん保険がおすすめな人

6.1 三大疾病保険がお勧めな人はがん以外の保障を受けたい人

6.2 掛け捨て保険はもったいないと思っている人

6.3 がん保険がおすすめな人はがんによる手厚い保障が欲しい人

6.4 がんのみ備えたい人

7.疾病保障付き住宅ローン

7.1 対象になる病気と支払要件

7.2 疾病保障付き住宅ローンの種類

7.3 保険料はどのくらい?

8.疾病保障付住宅ローンの注意点

8.1 条件がクリアしない場合、保障が出ない可能性がある

8.2 保険料が高い

8.3 中途解約できない可能性がある

8.4 保障されるのは住宅ローンのみ

9.まとめ

1.三大疾病保険とは

三大疾病保険とは三大疾病と診断された場合に保険金や給付金の支払いを受けるための保険です。

なぜこのような保険商品があるのかというと、重度の三大疾病にかかった場合、仕事に支障をきたすケースがあるからです。

当然仕事が出来なくなれば収入は減少し、高額な治療費が必要になる場合があります。

では三大疾病とはいったい何なのでしょうか?

1.1 三大疾病とは?

「三大疾病」とは、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中の3つを指します。

これらの病気は、公的保険の適用範囲の治療であれば治療費の自己負担は1~3割となりかつ、民間の医療保険に加入していれば所定の入院給付金や手術給付金を受け取ることができます。

1.2 日本の半数が三大疾病で亡くなっている。

三大疾病とは、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中を指します。

実はこれらの病気は、日本人の死因別死亡率が高い病気でもあります。

平成26年度における死因別死亡率の上位5つは、次のとおりです

死因 死亡数 死亡総数に占める割合
1位 がん(悪性新生物) 36万8,103人 28.9%
2位 心疾患 19万6,925人 15.5%
3位 肺炎 11万4,207人 9.4%
4位 脳血管疾患 11万4,207人 9.0%
5位 老衰 7万5,389人 5.9%

となります。

このようにがん(悪性新生物)、急性心筋梗塞を含む心疾患、脳卒中を含む脳血管疾患の死亡総数に占める割合を合わせた死亡率は、53.4%です。

つまり、がん(悪性新生物)、心疾患、脳血管疾患は日本人の死因割合の1/2以上を占めていることになります。

日本人の約半数がこの3種類の病気で亡くなると考えると、自分やご家族が三大疾病(がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中)にかかる可能性が高いことが実感できると思います。

1.3 三大疾病保険の仕組み

三大疾病保険(特約)は、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中と診断されて所定の状態になったとき、あらかじめ決められた保険金を受け取れる保険です。

三大疾病は亡くなる方も多い病気であり、高額な医療費や長期入院が必要になることもあります。

そのため、自分が三大疾病にかかったときに備えて、三大疾病保険に加入しておくと安心かもしれません。

三大疾病保険と一口に言っても、プランによって保険期間や支払い方法は異なります。

 

2.三大疾病保険の特徴

三大疾病保険(三大疾病保障保険や特定疾病保険ともいう)では、三大疾病の所定の状態になり支払い条件を満たした場合に、一時金の三大疾病保険金が受け取れます。

さらに、死亡または高度障害状態になった場合にも死亡保険金または高度障害保険金が受け取れます。

ただし、保険金の支払いは、いずれか1回限りになります。

2.1 三大疾病保険とがん保険の違い

がん保険は言葉どおり「がん」へ備えを目的とした保険です。

商品によって主契約や特約の構成は異なります。

しかし、がんと診断された場合の一時金、手術給付金、入院給付金、通院給付金、商品によっては放射線治療時や抗がん剤治療時の給付金もあるなど、がん治療に備える幅広い保障が用意されています。

その反面、がんにならなければ、たとえ亡くなっても何も支払われない「掛け捨て」が一般的です。

一方、三大疾病保険は、商品名に「定期」と入っていなければ保険期間は終身が基本です。

保険期間が終身であれば三大疾病にかからずとも、いずれは死亡保険金を受け取ることになることから、「掛け捨て」ではありません。

また中途解約時には解約返戻金があるのが一般的です(短期間での解約は除く)。

このような仕組みとしての違いから、保険料水準が同等であり、がんだけを考えれば、がん保険の方ががんになったときの保障が多くなる傾向があります。

2.2 三大疾病保険はがん保険よりも幅広い保障がされる

三大疾病保険ではがん・心疾患・脳疾患の日本人の死因の約半数を占める三大疾患になってしまった場合の保障がききます。

同じく特定の病気に対する保険としてがん保険がありますが、名前の通りがん保険はがんになった際しか保障が効きません。

がんでの死因割合は全体の約30%近くと高くはなっていますが、その次に高い心疾患・脳疾患の保障はされないので、その点三大疾病保険では保障の対象が幅広くなっているので安心でしょう。

2.3 積立型の保険が多い。

三大疾病保険は掛け捨て保険ではなく、積立型の終身死亡保険になっている商品が多いです。

つまり、死亡時の保障もされるということです。

一定期間保険料を払い込むと返戻金が払い込んだ保険料を超えてくることもメリットの一つです。

 

3.七大疾病とは?

基本となるのは、がん・脳血管疾患・心疾患の3つであり、三大疾患と呼ばれるものです。

ここに、高血圧性疾患・肝疾患・腎疾患・糖尿病の4つの疾患を足したものが七大疾病となります。

こう見ると、身近な人でかかったことのある病気がとても多いことが分かります。

こしたメジャーな疾患の保障が手厚くなるというのは医療保険を利用する人にとってはメリットが大きいでしょう。

3.1 3人に1人が七大疾病

がんや糖尿病のように聞き馴染みのある疾病もあれば、あまり聞いたことがない疾病もあるかもしれません。

いずれも毎年多くの方が罹患し、その症状に苦しめられている病気です。

3.2 七大疾病の罹患者数の推移

七大疾病の中でも長い間日本人の死亡原因の一位となっているのががん(悪性新生物)です。

このことは何十年も変わっていません。

他の疾病に関してはここ数年でやや変動しており、今では心疾患が2位となっています。

罹患者患者数の推移に関して特筆すべきなのはやはり糖尿病です。

糖尿病は直接的な死亡原因に繋がるケースこそそれほど多くないものの、罹る患者の割合はどんどん増加しています。

症状が悪化すれば入院が必要となることもあるので、注意しておきたいところです。

3.3 七大疾病の治療費などの負担は?

七大疾病に罹るとどのくらいの治療費がかかるのでしょうか。

七大疾病は病院に行かずに直すことが出来ないため、通院や入院は不可欠となります。

もちろん、数日で治ることもありません。

この通院と入院だけでも非常に高額な費用がかかります。

それに加えて七大疾病には価格の高い医薬品が使用されることが多いです。

いくら国民生活保険で3割負担になると言っても、支払うことは困難を極めます。

さらには手術費が問題です。

手術費では通院や入院にかかる費用よりも大きな費用が必要となります。

やはり、がんのみを保障する一般的ながん保険ではカバーしきれないのが実情となっています

 

4.七大疾病の実入院日数と医療保険の関係

多少割高な保険料を払ったとしても、入院費が長く受けとれるということなら、そちらの医療保険を選択したいと考える人は多いでしょう。

ただ、今の医療において入院日数がどのくらいとなっているのかを知っていないと、メリットが大きいかどうかは判断できないとも言えます。

実際にはどのくらい入院が必要なのでしょうか。

4.1 入院にかかる費用をカバーできる保険

三大疾病も七大疾病も、手厚くなる保障というのは入院時の保障日数となります。

一般的な医療保険では、1回の入院につき60日もしくは120日まで入院給付を受け取ることが出来るとなっています。

大部屋であれば部屋代はかからないことがほとんどですが、個室の場合や食事代、TV等の利用料など、入院にかかる費用の足しにできることが医療保険人気の理由となっています。

4.2 七大疾病の入院保障は?

では三大疾病や七大疾病を付けた場合、どのくらい入院保障が延長されるのでしょうか。

一般的な医療保険における三大疾病の延長保障は無制限となっていることが多く、治療が長引くかもしれないと考えた場合はメリットが大きいと言えるでしょう。

それ以外の七大疾病だと、無制限であるものと60日が延長されるものにわかれています。

4.3 実は意外に入院日数は控えめ

昔であれば、ひとたび入院するとなかなか退院することが出来ないということは当たり前でした。

しかし医学の進歩や医療点数の計算改定などから、最近では多くの病院で入院日数というのは減少しているのです。

あくまで統計によるものですから、これより短い場合も多い場合もありますが、七大疾病における平均的な入院日数を見てみましょう。

 

5.三大疾病にかかってしまった時の入院日数や金額

これまで「三大疾病保険」や「七大疾病」についてご紹介してきましたが、なんだかんだ言って気になるのは、実際に”三大疾病”に罹ってしまった時にかかるお金のことなのではないでしょうか。

保険に加入することで多少保障されると分かっていても、実際突然の入院や治療でどれだけ罹るのか知りたいですよね。

また私が血液のがんになった時、お世話になった公的制度も一緒にご紹介します。

5.1 三大疾病の治療日数はどれくらい?

三大疾病は治療が長期化しやすい特徴があります。

私の場合は治療終了に半年かかりました。これでも短い方だとは思います。

毎週1回の抗がん剤治療、放射線治療に至っては1ヶ月間平日は毎日通うというスケジュールがこなせたのも、年齢が若かったので”がん”の進行も早い分、薬が効きやすかった、というのも理由だと思います。

”がん”は、私が経験した話にもあるように、抗がん剤や放射線治療の多くが通院で行えるようになっています。

ただ心疾患であれば、定期的に薬が必要になるでしょうし、どの病気も経過観察のために必ず病院へ通うことになります。

脳卒中の場合にはリハビリの必要性が生じることが多く、リハビリが生涯続くことも人によってはあります。

また厚生労働省が出した『平成26年患者調査の概況』のデータを見ると、入院日数はがんの場合20日前後、心疾患の場合は25〜30日前後、脳梗塞の場合は80日〜90日前後とされています。

脳梗塞はやはり体の機能を支える脳の病気ですから、どうしても入院日数は長期化してしまうようですね。

ちなみにこの入院日数のデータは、決して病気が完治するまでの入院日数ではありませんのでご了承ください。

病気別で単純に平均化したものなので、全員が全員同じくらいの入院期間になるわけではありません。

私の場合は、初めての抗がん剤治療の際には3週間入院しましたが、1週間目は検査、2週間目に初めて抗がん剤を投与、3週間目は抗がん剤治療経過の様子見と言った形の入院でした。

5.2 治療費はどのくらいかかる?

公的な制度として医療費で家計が圧迫されないよう、医療機関や薬局での支払いにかかった金額が1ヶ月の上限額を超えた場合に、超えてしまった額を受け取ることができる「高額療養費制度」というものがあります。

各世帯の所得ごとに上限額は定められていますが、それのおかげで家計の負担を支えることはできます。

収入によって医療費の上限は変動します。

・収入81万円以上の場合、252,600円+(医療費-842,000円)*1%)

・収入51.5万円~81万円の場合、167,400円+(医療費-558,000円)*1%

・収入27万円~51.5万円の場合、80,100円+(医療費-267,000円)*1%

・収入26万円以下の場合、576,000円

・住民税非課税の場合、35,400円

となっています。

年収がおよそ600万円台であれば、毎月の医療費上限は8万円台という基準を覚えておくと良いでしょう。

ただし医療費としてまかなえない部分、差額ベッド代や入院中の食費、通院にかかる交通費などは実費負担となりますので、ある程度の蓄えは用意しておかないと苦しいかと思います。

5.3 死亡率のリスクが高いという事をしっかりと理解しておく

さすが・・・とも言いたくありませんが、死亡順位ワースト3を占めるだけあって、風邪やケガなどとは訳が違います。

手術入院が終わって「はい、終わり」とはならないのが苦しいところです。

通院治療になったとしても、治療が長引く可能性は十分にあります。

私も一度抗がん剤治療で免疫力が下がっている時に、体が雑菌に負けてしまい、ひどい目に遭ったことがあります。

微妙に苦しい微熱に1週間悩まされた後、治療のために通院した日の血液検査で白血球の数値が異様に下がっていたことがありました。

抗がん剤の量を少し減らすという対処で済んだため、治療が予想以上に長引くことはありませんでした。

ですがその他の病気にかかってしまい、また入院というケースも少なくありません。

加えて私もそうでしたが、通院治療ができたからと言って、いつも通りの日常生活を送れるとは限りません。

副作用で吐き気や口内炎に悩まさながら大学へ通っていました。

恐らく働いている人の場合には、症状の重さによっては思うように働けないのも事実です。

働けないがために収入が減ってしまうご家庭も少なくないでしょう。

でも治療費は継続してかかり続けます。

 

6.三大疾病保険がおすすめな人、がん保険がおすすめな人

では三大疾病保険がお勧めな人、がん保険がお勧めな人はそれぞれどんな人なのでしょうか?

6.1 三大疾病保険がお勧めな人はがん以外の保障を受けたい人

三大疾病保険では、がん以外に心疾患・脳疾患での保障も受けることができます。

がん以外の病気も心配な方は三大疾病保険を考えたほうがいいかもしれません。

特に、三大疾病は、生活習慣の乱れと発症の関係性も高いとされています。

運動不足・肥満・喫煙・高血圧・睡眠不足など、生活に乱れを感じる方は、生活習慣改善はもちろんですが、もしもの時に備えて三大疾病保険を考えていてもいいかもしれません。

6.2 掛け捨て保険はもったいないと思っている人

がん保険は掛け捨て(がんにならなかったら保険金が返ってこないこと)に対し、三大疾病保険は、貯蓄型で解約返戻金があります。

その分保険料は若干高めになりますが、保障も受けながら同時に貯蓄もしておきたいという方は、三大疾病保険がおすすめです。

6.3 がん保険がおすすめな人はがんによる手厚い保障が欲しい人

がん保険はがんのみを対象としている保険で、保障内容も医療保険と重複している部分があります。

しかし重複している部分の保険金は、医療保険・がん保険、両方から受け取ることができます。

さらには、「入院給付金」や、まとまった金額で受け取れる「がん診断給付金」その他の保障、がんの専門家のサポート(無償で電話対応での治療相談など)なども付いてきます。

とにかく手厚く備えておきたいという方は、医療保険にがん保険をプラスしてお守りがわりにしていることが多いです。

6.4 がんのみ備えたい人

がんは罹患率や死亡率、かかる医療費も“他の病気とは別物”であることはお伝えしたとおりですが、そのため「とにかくがんにのみ備えたい」と考えている方が大勢いらっしゃいます。

特に親族ががんで亡くなったり、身近にがんで長期間療養しているという方がいる場合はなおさらでしょう。

こうした方は、三大疾病ではなくがんにのみ特化したがん保険のみで十分かと思います。

 

7.疾病保障付き住宅ローン

では「疾病保障付き住宅ローン」とは何かを確認していきましょう。

現状住宅ローン金利は過去最低まで下がり、金融機関の競争は金利から保障に移っています。

今後、マイホームを購入するとき、金融機関から「疾病保障付住宅ローン」を勧められる場面が増えてくるでしょう。

この住宅ローンは、特定の病気になると住宅ローンの返済が免除されるのが特徴です。

住宅ローンを組む際に「団体信用生命保険(団信)」に加入する人がほとんどですが、この団信のオプションとして「疾病保障」が付加される仕組みになっています。

団信は住宅ローンを借りた人が返済中に亡くなったり、高度障害状態になった場合に保険金でローンを返済してもらえますが、この考え方を特定の病気まで範囲を広げたのが「疾病保障付住宅ローン」です。

7.1 対象になる病気と支払要件

疾病保障付き住宅ローンの対象となっている疾病は下記のとおりです。

どの疾病も発症するだけでローン残高が0円になるわけではなく、細かい支払い要件が決められていますので確認しておきましょう。

がんの場合は保障開始日以降に、生まれて初めてがんになったと医師により診断確定された場合、保障の対象となります。

上皮内がん(上皮内新生物)は、診断給付金支払いの対象外となります。

急性心筋梗塞の場合は融資実行日以降に発病し、初めて医師の診療を受けた日から60日以上労働の制限を必要とする状態が継続したと医師によって診断された時、保障の対象となります。

脳卒中の場合は融資実行日以降に発病し、その疾病により初めて医師の診療を受けた日から60日以上、言語障害、運動失調、麻痺等の他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師に診断された時、保障の対象となります。

高血圧症の場合は、融資実行日から3か月を経過した日の翌日以降に高血圧症で就労不能となり、その状態が一定期間継続した場合に保障の対象となります。

糖尿病、慢性腎炎、肝硬変、慢性膵炎や高血圧症と同様です。

7.2 疾病保障付き住宅ローンの種類

「疾病保障付き住宅ローン」は、どの疾病を保障対象としているかは住宅ローン商品によって異なります。

一般的には、下記のような保障の組み合わせになっています。

・がん疾病保障付き:がんのみを保障対象としています。

・三大疾病保障付き:疾病数が3つの場合は「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」が対象です。

・七大疾病保障付き:三大疾病保障の「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」にプラスして、「高血圧症疾患」「糖尿病」「慢性腎炎」「肝硬変」の生活習慣病を対象としています。

7.3 保険料はどのくらい?

疾病保障付きの住宅ローンの保険料は、住宅ローン金利に上乗せするのが主流です。

例えば、がん保険だと金利に0.1%上乗せ、三大疾病だと0.2%上乗せ、七大疾病だと0.3%上乗せ等があります。

実際の数字を使用して検証してみましょう。

3,000万円を長期固定2.3% 35年返済でローンを組んだ場合

上乗せ保障なし(2.3%)  :総返済額43,705,069円

がん保険上乗せ(2.4%)  :総返済額44,371,886円

三大疾病保障上乗せ(2.5%):総返済額45,044,397円

七大疾病保障上乗せ(2.6%):総返済額45,722,567円

つまり、がん保険の保険料は約67万円、三大疾病の保険料は約134万円、七大疾病保障の保険は約202万円になります。

借入額及び借入期間が長くなると、金利が上乗せになっているため、負担額が増し、家計を圧迫することになりかねません。

また、これらの保障上乗せをローン返済中に取り外せない金融機関があるため、住宅ローンを組むときは慎重に考えるようにしましょう。

 

8.疾病保障付住宅ローンの注意点

では疾病保障付住宅ローンの注意点はどのような点なのでしょうか?

8.1 条件がクリアしない場合、保障が出ない可能性がある

疾病保障付き住宅ローンの場合、交通事故(ケガ)で就業不能状態になっても住宅ローンの免除にはならず、住宅ローンは払い続けなければなりません。

また、保険で住宅ローン残高が相殺されるため、相殺の条件が厳しくなっています。

がんは、所定のがんと医師に診断確定されることが条件ですが、借入日から90日以内にがんになった場合や上皮内がんは対象外になります。

また、急性心筋梗塞・脳卒中は、急性心筋梗塞・脳卒中と診断され、60日以内所定の状態が継続したときが条件になります。

60日以上の労働制限を満たすのは簡単ではありません。

上記の条件を満たしている場合は、ローン返済相当額の保険金がおり、この状態が1年間継続するとローン残高がなくなります。

就業不能という状態についても、例えば慢性腎不全で人工透析を受けたり、抗がん剤を投与されたりしながら働き続けると保障は受けられない。

「条件を満たすのはそう簡単ではない」との指摘は多いため、注意が必要です。

8.2 保険料が高い

基本的に、住宅ローンの金利上乗せ(0.1%~0.3%)のため、借入額及び借入期間が長くなると、保険料負担が重くなります。

家計を圧迫することになりかねませんので、注意が必要です。

8.3 中途解約できない可能性がある

団体信用生命保険の特約として取り扱っているものは、全額銀行が負担することがあれば、団信保険料は銀行負担、特約保険料は金利上乗せという銀行もありますが、特約だけ中途解約ができない点に注意が必要です。

住宅ローンに付いている疾病保障の保障期間は借入期間と同じで、途中から保障を付けたり途中で保障を解約したりすることはできないため、注意が必要です。

8.4 保障されるのは住宅ローンのみ

当然ながら保障されるのは、住宅ローンのみとなりますので、がんの治療費の保険が必要な場合は、別途がん保険などに加入する必要があるため、注意が必要です。

がん保険に関しては、『がん保険の必要性|加入するなら知っておくべき3つのポイント』を、医療保険の三代疾病保障に関しては、『三代疾病保険の必要性|検討するなら知っておきたい5つのポイント』もご覧ください。

その上で、住宅ローン免除の保障のみで良いか、万が一病気になった時の治療費等も負担するためにこれらの保険に加入するかをご検討ください。

また、無理に保険を分厚くしなくとも、いざという際は自宅を売却する手もあることを頭に入れておきたいです。

間借りできる実家や予算内で入居できる賃貸住宅のあてがあれば、売却もしやすくなります。

住宅ローンの返済を心配するあまり保険料が家計の負担にならないよう注意が必要です。

 

9.まとめ

疾病保険にはガン保障や三大疾病保障、七大疾病保障といった就業不能時の場合に手当が出る保険です。

日本人の死亡率が高い病気の時を保障する保険ですから、万が一の備えとしては十分な効果を発揮するかと思います。

もちろん、支払い要件が厳しく、また一時金としてしか支払われない点から、この保険があまり向いていない人がいるのも事実です。

しかし、身内に三大疾病により亡くなった方がいる場合や、遺伝子検査などで三大疾病を発症する可能性が高いなど、自身の体の状態に不安を抱えているのであれば検討しても損はないかと思います。

『保険相談したいけど、結局どこがおすすめ?』

店舗よりも自宅やカフェで相談できる方が移動が楽な上に、保険は一度きりで決められないこともあるはず。
そこで強くおすすめしたいのが、訪問型の無料保険相談サービスである、『保険見直しラボ 』です。

所属する全てのFP(ファイナンシャルプランナー)が30社全ての保険を扱うことのできる日本最大級の保険代理店です。
保険業界の経験者を採用しており、平均業界年数は11.8年と、他社よりも精鋭のベテラン揃いです。

保険相談は結局のところFPが信頼できるかに左右されるため、保険のことは、まず最初に「保険見直しラボ」で無料相談をしてみるのがよいでしょう。

「保険見直しラボ 」を見る