低解約返戻金型終身保険は学資保険の代わりになるの?ズバリ解説!

現在の日本は低金利時代、子供の教育資金を保険で積み立てたいけれども、毎月保険料を支払うだけのメリットがあるのだろうか?

子供の教育資金を積み立てるための保険には、学資保険があります。しかし、学資保険は子供を被保険者とするため、資金の運用に制約があります。

その一方、子供の教育資金の積立で頼りになる保険として期待でき、運用の自由度が高い保険があります。

それが、「低解約返戻金型終身保険」と呼ばれる保険です。

この終身保険は生命保険としての役割はもちろんのこと、資金の運用性・貯蓄性を重視した保険であることが魅力です。

ただし、保険払込期間中に解約をしてしまうと、大きく元本割れを起こしてしまうリスクもあります。

今回は低解約返戻金型終身保険の特徴と注意点、教育資金として積み立てる場合、学資保険と比較して有利かどうかを説明します。

この記事を読めば、低解約返戻金型終身保険の基本的な知識を得ることができ、教育資金や、運用性・貯蓄性を重視した保険選びの有効な参考資料になることでしょう。

目次

1.低解約返戻金型終身保険について

  • 1-1.低解約返戻金型保険とは何か?
  • 1-2.低解約返戻金型保険の終身型と定期型
  • 1-3.低解約返戻金型終身保険の概要

2.低解約返戻金型終身保険のメリット・デメリット

  • 2-1.低解約返戻金型終身保険の特徴
  • 2-2.低解約返戻金型終身保険のメリット
  • 2-3.低解約返戻金型終身保険のデメリット

3.学資保険について

  • 3-1.学資保険とは
  • 3-2.学資保険の特徴
  • 3-3.学資保険の注意点

4.低解約返戻金型終身保険と学資保険その1

  • 4-1.低解約返戻金型終身保険と学資保険の共通点
  • 4-2.万が一の時の保障について比較
  • 4-3.子の出生前に加入できるか?

5.低解約返戻金型終身保険と学資保険その2

  • 5-1.子の人生は親の思い通りにはいかない
  • 5-2.貯蓄以外のことに注目することも必要
  • 5-3.どちらを選ぶかは加入者各自の判断で!

6.低解約返戻金型終身保険商品の紹介

  • 6-1.オリックス生命「終身保険RISE[ライズ]
  • 6-2.損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「終身保険 一生のお守り
  • 6-3.住友生命「終身保険 バラ色人生」

7.まとめ

1.低解約返戻金型終身保険について

低解約返戻金型終身保険は学資保険よりも積立率が高いと言われている。

興味はあるのだが、低解約返戻金型保険とはいったいどういうものなのか、イマイチわからない・・・・・。

まずは低解約返戻金型保険の特徴について知りたい。

こちらでは、低解約返戻金型保険とは何か?を説明し、低解約返戻金型の二つのタイプを紹介します。

1-1.低解約返戻金型保険とは何か?

低解約返戻金型保険とは、保険料を支払っている期間中に解約する場合、返戻金(戻るお金)が低くなってしまう代わりに、毎月の支払う保険料を割安にした生命保険(死亡保険)を指します。

通常の終身保険よりは保険料が安いものの、保険料の払込を終える前に解約すると、戻る金額が元本のおよそ7割くらいに減額されてしまいます。

ただし、継続して保険料を支払うのなら、保険料の払込が満了した後に解約すると、お金がたくさん戻ることになります。各保険商品や契約期間等にもよりますが、払込満了後は105~130%程度の解約返戻率が期待できます。

この返戻率とは、これまで支払った保険料に対して、受け取ることができるお金の割合のことです。

例えば100万円を保険料として支払っていると、返戻率120%の場合は120万円が受け取れることになります。つまり20万円分が保険加入者の利益になります。

低解約返戻金型保険は、一定期間または払込前に解約すると損をしますが、そのデメリットを除けば貯蓄性に優れた保険商品ということができます。

1-2.低解約返戻金型保険の終身型と定期型

低解約返戻金型保険には、「終身型」と「定期型」とが存在します。「終身型」の場合は、生命保険としての保障が一生涯続く低解約返戻金型保険です。このタイプは、保険料払込期間が終わってから解約するとお金が増えて戻ってきます。

「定期型」の場合は、保障期間が定められており、加入から保険料の支払いを続け、ある一定期間中は解約返戻率が低い期間が続き、その一定期間を経過した時点から返戻率が急激に上昇します。なお、保険が満期になれば解約返戻金が0になります。

○「終身型」と「定期型」の比較

低解約返戻金型保険 終身型 定期型
払込保険料 定期型より高い

(例)

・加入年齢、性別:30歳男性

・契約した生命保険金:500万円

毎月の支払保険料:約10,000円~15,000円

安い

(例)

・加入年齢・性別:30歳男性

・契約した生命保険金:500万円

毎月の支払保険料:約7,000円~10,000円

保障期間 一生涯  保障期間が限定
返戻率  約120%~130%  約107%~115%

1-3.低解約返戻金型終身保険の概要

低解約返戻金型終身保険は終身保険の一種であり、生命保険(死亡保険)として一生涯有効です。また、一生涯支払う保険料が上がることがないので、安心して加入を継続することができます。

保険料の払込終了後、急激に返戻率が上昇し、その時に解約すれば多額の返戻金が期待できます。

低解約返戻金型終身保険の使い道としては主に次の3つがあります。

①老後の生活資金

低解約返戻金型終身保険は、毎月の保険料を支払っている間、返戻率は低いままです。

そこで、その間は被保険者となったご自分が亡くなった場合の死亡保険金として、遺族が受け取ることを主な目的にします。返戻金が低くとも死亡保険金まで減額されるわけではありませんのでご安心ください。

その後、ご自分が退職し、子が独立してご自分の援助を必要としなくなった場合、返戻率がピークの時に解約して、ご自分の老後の生活資金に充てることもできます。

②葬儀費用の準備

解約返戻金を受け取らないまま人生を全うした時、ご遺族に下りる死亡保険金を葬儀費用に充てることもできます。

通常の終身保険でも、支払った保険料よりも、受け取る死亡保険金額が大きく、保険料が割安な低解約返戻金型終身保険を活用することで、更に得をすることになります。

③学資保険の代わりになる

学資保険の代わりとして、低解約返戻金型終身保険を活用することができます。

この終身保険を活用すると、学資保険よりも自由度が高く運用性に優れ、積立率も高いことが期待できます。

学資保険との比較については後述します。

2.低解約返戻金型終身保険のメリット・デメリット

低解約返戻金型終身保険は興味深い保険だ。

低解約返戻金型終身保険の特徴や強み、逆に注意点を是非知りたい・・・・。

こちらでは、低解約返戻金型終身保険の特徴およびメリット・デメリットを説明します。

2-1.低解約返戻金型終身保険の特徴

前述したように低解約返戻金型終身保険は終身保険の一種であり、保険料の払込終了後、急激に返戻率が上昇し、その時に解約すれば多額の返戻金が期待できます。

以下の表では、低解約返戻金型終身保険の返戻率増加の一例をあげます。

○低解約返戻金型終身保険の事例

  • 契約年齢:30歳(男性)
  • 保険金額:500万円
  • 保険期間:終身
  • 保険料払込期間:60歳満了
  • 低解約払戻期間:60歳
  • 月払保険料:10,920円
経過年数 年齢 払込保険料累計額 解約返戻金 解約返戻率
5年 35歳 655,200円 444,500円 67.8%(※1)
10年 40歳 1,310,400円 952,150円 72.6%
20年 50歳 2,620,800円 1,963,600円 74.9%
30年 60歳 3,931,200円 3,047,800円 77.5%
31 61 3,931,200 4,355,900 110.8%(※2
40年 70歳 3,931,200円 4,571,800円 116.2%
50年 80歳 3,931,200円 4,755,700円 120.9%

事例を見ると、やはり毎月保険料を払い込んでいる間は、解約返戻率は低く、(※1)の経過年数5年では解約返戻率67.8%に過ぎません。

ただし、この期間に加入者(被保険者)が、死亡または高度障害になった場合、保険金500万円が受取人に下ります。

そして、事例では保険料払込期間が60歳ですので、その後は返戻率は急激に上昇します。(※2)の経過年数31年では110.8%になります。その後、長期にわたり、返戻率が上昇していくことになります。

2-2.低解約返戻金型終身保険のメリット

メリットは、高い返戻率はもちろんのこと、加入者(契約者)の都合に合わせた自由な使い道が期待できる点です。主に次のようなメリットがあります。

①解約返戻率が高い

これは「2-1.低解約返戻金型終身保険の特徴」の表で一例をあげた通りですが、保険料の払込終了後、急激に返戻率が上昇します。

解約返戻率が最も高い時期を事前に確認し、その時期に解約することで受取人は大きな利益を得ることができます。

もちろん、解約を予定していなくても、被保険者が死亡・高度障害になった場合には、契約通りの保険金が下ります。

②使い道は自由

解約返戻金を受け取る場合、どう使うかはお金を受け取った方の自由です。

低解約返戻金型終身保険は、契約した保険金額はもとより、保険料払込期間、低解約払戻期間等でも返戻率は異なります。

例えば子が0歳の時に15年~20年の保険料払込期間・低解約払戻期間を設定し、返戻率が高くなった時期に解約することで、多く戻って来たお金を教育資金として、高校・大学の学習費に充てることも有効です。

つまり、保険料払込期間を短くしても、支払ってきたお金を受け取る場合、元本割れにならないことが多く、かつ元本に利息が付いてくることが期待できます。

また、「1-3.低解約返戻金型終身保険の概要」でも前述したように、保険料払込期間・低解約払戻期間を工夫して設定し、老後の生活資金や葬儀費用の準備に充てることもできます。

2-3.低解約返戻金型終身保険のデメリット

低解約返戻金型終身保険は、安易に中途解約すると損をしてしまうことがあります。主に次のようなデメリットがあります。

①中途解約で損をするリスクがある

一度契約すると保険料払込期間が満了しなければ、その期間中に解約しても、「2-1.低解約返戻金型終身保険の特徴」の表で示した通り、大きく元本割れを起こしてしまいます。

そのため、事前に加入する際には、解約する場合の目的をある程度想定し、生命(死亡)保険金の額や保険料払込期間を慎重に検討して保険契約を行いましょう。

②状況の変化による対応が難しい

中途解約で損をするリスクがあると言うことは、保険料払込期間が満了した場合を除き、緊急にお金が必要になるケースでは対応が困難な場合があります。

例えば、加入している保険が低解約返戻金型終身保険のみで、ご自分が契約者・被保険者・受取人としている場合に次のような事態になると深刻です。

貯金が十分に無い状態で、保険料払込期間が満了する前にがんになり、早急に入院治療費が必要になった際には、かなり低い解約返戻金を受け取り対応しなければなりません。

このような万が一の事態が、ご自分の人生で起こらないとも限りません。そのため、事前に医療保険やがん保険の加入、低解約返戻金型終身保険の介護・医療保障に関係する特約に入っておくことをお勧めします。

3.学資保険について

低解約返戻金型終身保険は教育資金に有効と記述してあったが、子の教育資金のサポートは本来、「学資保険」の役割と思うのだが・・・・。

まずは学資保険の特徴や注意点を知りたい・・・・。

こちらでは、学資保険の特徴と注意点を説明します。

3-1.学資保険とは

学資保険とは、子の将来の教育資金のサポートを目的とした保険のことです。加入希望者(主に保護者)は、生命保険会社・共済のような民間会社と契約を結び加入します。

保険料を毎月支払うことで、子が契約の際に決めた年齢になると、お祝い金や満期金を受け取ることができます。

お祝い金とは、子が小学校・中学校・高校・大学または短大等に入学した際に、一時金で受け取ることができるお金です。

満期金とは、保険契約が満期になると受け取れる保険金です。一活で数百万円を受け取る方法もあれば、年金という形で分割して受け取る方法もあります。

3-2.学資保険の特徴

学資保険は、子が被保険者となります。子の教育資金の積立のため、保険に加入した保護者の預金口座から、保険料が引き落とされます。

自動的に教育資金の積み立てを行うことができ、また、生命保険会社等からのお祝い金や満期金を受け取れる時期は限られるため、貯蓄の苦手な保護者でも着実に教育資金を貯めることが期待できます。

また、学資保険には積立を重視する「貯蓄型」と、教育資金の他に子の医療保障もサポートする「保障型」があります。

3-3.学資保険の注意点

学資保険へ加入する場合には主に以下のような点に注意しましょう。

①中途解約は損

学資保険は、受け取る保険金の総額が、既に支払ってきた保険料の総額よりも増える場合は多いです。

ただし、中途解約したとしても、必ずしも支払った保険料より多くお金が戻ってくるわけではありません。

特に満期前に解約すると、支払った保険料をかなり下回るお金しか受け取れない(元本割れ)リスクもあります。

②景気の影響

学資保険は、「固定金利」と呼ばれる契約時に決められた利率で運用します。一見すると、契約の時に利率が明瞭となるので安心ですが、その後日本の景気がインフレになると、必ずしも運用面で有利ではなくなることがあります。

つまり、契約時に確定したお金を受け取るということは、その受け取る時期にインフレになると、お金の価値が下がってしまい結局は損をしてしまうリスクがあります。

4.低解約返戻金型終身保険と学資保険その1

低解約返戻金型終身保険と、学資保険。どちらにするか正直迷っている・・・・。

この二つの保険の共通点と、相違点を詳しく知りたい・・・・。

こちらでは、双方の保険の共通点と、保障に関する比較を行います。

4-1.低解約返戻金型終身保険と学資保険の共通点

低解約返戻金型終身保険と、学資保険の共通点としては以下のようなものがあります。

①返戻率が高い

双方とも、満期前に解約すれば損をするリスクの方が高いですが、それを除けば少なくとも元本割れするケースは、低解約返戻金型終身保険も、「貯蓄型」学資保険もほとんどなく、高い返戻率が期待できます。

双方の返戻率を比較すれば、およそ次の通りです。

解約返戻率 低解約返戻金型終身保険 学資保険
払込期間(満期) 101~120% 101~115%
据え置き(10年後) 120%以上 不可

低解約返戻金型終身保険の場合、保険料の払込期間を短めにすれば、返戻率はさほど学資保険と変わりません。

一方、学資保険は契約で定められた期間に満期金が下りるので、貯蓄が十分にあるからと言って受け取りを拒否することはできません。

ただし、学資保険商品ではお祝い金(一時金)を受け取らなくても良い場合が多く、受け取らずそのまま据え置けば利息が付くこともあります。

②生命保険料控除が受けられる

低解約返戻金型終身保険も、学資保険も確定申告や年末調整で申告をすれば、税制面で有利になります。

低解約返戻金型終身保険・学資保険共に生命保険料控除の内、「一般生命保険料」に該当します。申告の際は、忘れずに支払った保険料を記載しましょう。

③お金を受け取った場合は、課税対象にも

解約返戻金・満期金にしても、お金を受け取った場合は所得税が発生することがあります。

例えば、被保険者が子であるか保護者であるかは問いませんが、加入者(契約者):父、受取人:父の場合には、低解約返戻金型終身保険・学資保険共に所得税の「一時所得」に該当するケースがあります。

ただし、一時所得の場合は、保護者が受け取ったお金と支払ってきた保険料の差額が50万円を超えたときしか税金はかかりません。

つまり、返戻率が150%を超える高利率の保険でないと課税されないことになります。

このような高利率は日本の国内経済の影響で、双方の保険ではほとんど見られず一時所得に関して言えば、まず課税されることはないといえます。

4-2.万が一の時の保障について比較

低解約返戻金型終身保険・学資保険共に、保険料を毎月コツコツ支払う方が、亡くなったり、高度障害状態になった時には、お金がおります。

低解約返戻金型終身保険の場合は、生命保険(死亡保険)であるため受取人に保険金が下ります。

一方、学資保険の場合ですが、保険料を払っている人は保護者の方であると想定されますが、保険料を払っている人が亡くなったり、高度障害状態になった時には、それ以後の保険料が免除される上に、契約通りにお祝い金や、満期金が受け取れることになります。

これは学資保険では被保険者が子であるために、各保険会社も子に配慮した対応をとっているといえます。

ただし、契約通り子が一定の年齢にならないとお金が下りないので、保険料を支払っていた保護者が亡くなったからと言って、すぐにお金が受け取れるわけではありません。

4-3.子の出生前に加入できるか?

低解約返戻金型終身保険を学資保険代わりにする場合、被保険者を加入者(契約者)ご本人であれば、支障なく加入できます。

そもそもこの場合は、子が生まれるかどうかは保険加入の際には問題ではなく、子が生まれていなくとも、配偶者が妊娠していても、妊娠していなくとも子の教育資金目的で加入することは可能です。

一方、学資保険の場合は、子が実際に生まれていなくても配偶者が妊娠している場合には、加入できる保険が数多くあります。

学資保険の加入をしたい場合には、子が胎児の状態でも保険契約を締結できるか否か、保険担当者に事前に確認しておきましょう。

5.低解約返戻金型終身保険と学資保険その2

教育資金は大切だし、現在は大学も私たちの世代よりは随分入りやすくなった・・・・。

しかし、子の人生はあくまで子が決めること、両親とは言え自分たちの理想を強要することはできない・・・・。

こちらでは、いろいろなケースを想定した保険選びを提案します。

5-1.子の人生は親の思い通りにはいかない

大学はスッカリ入り易くなり、児童全員が入学してもおかしくはありません。しかし、そんな時代だからこそ学歴にとらわれない『夢』を持つ若い方々も増えています。

中学校や高校の段階で、若くして靴職人や大工を目指す「物作り」に憧れる若者、18歳くらいで結婚し、家庭を築きたい若者もいます。

彼らの志が真っ直ぐであるならば、進学とは別に子を思う親の支援や協力が必要となってくるかもしれません。

また、子が高校卒業時に結婚・独立し、自分たちで生計を立てる場合もあるでしょう。

このようなケースもあり得ると保険の加入前に保護者が想定しているならば、学資保険ではなく低解約返戻金型終身保険に加入することが有効といえます。

学資保険は子が被保険者となることは前述しましたが、子が早々と独立し、生計を立てていく場合には、学資保険の必要性は薄くなります。

低解約返戻金型終身保険に加入している場合だと、子が大学進学や留学を考えているなら、返戻金が高い時に解約し、受け取ったお金で学習費・留学費を賄い、子が早々と独立した場合には、契約した保護者の生活費や、万が一病気やケガをした場合の金銭的サポートにする方法もあります。

その意味では、低解約返戻金型終身保険は非常に自由度の高い保険と言えます。

5-2.貯蓄以外のことに注目することも必要

学資保険は、「3-2.学資保険の特徴」でも前述したように、「貯蓄型」と「保障型」が存在します。

保障型学資保険とは、教育資金を積み立てるばかりではなく、子の万が一の病気やケガのための保障も特約として付加できる保険です。

満期金は元本割れするケースが多いですが、その分、子の医療保障特約は、各保険とも充実しています。小児がんに対応した給付金の支給、入院給付金・手術給付金等が設定されています。

ご夫婦の双方またはいずれかの家系が代々病弱で、子も病弱ではないかと心配な方や、成長過程で大きなケガや病気が心配な方は、保障型学資保険を選ぶべきでしょう。

一方、低解約返戻金型終身保険では、被保険者が子でない場合、子が病気・ケガをした時に、子のための医療保障はなく、払込保険期間内で緊急に多額の入院治療費が必要になった場合、十分な対応ができるとは言えません。

5-3.どちらを選ぶかは加入者各自の判断で!

子のための備えとして、低解約返戻金型終身保険・学資保険を検討した場合には、ご夫婦の経済状態や家庭環境はもとより、子の健康状態や将来予測も事前に考慮して保険選びをする必要があります。

低解約返戻金型終身保険に既に加入していても、子の健康状態が気になる場合は、子のために医療保険へ加入することも検討するべきでしょう。

また、出生前に子の病気やケガ等を危惧するなら、返戻率は少なくても良いから教育資金を積み立てながら医療保障も受けられる、保障型学資保険に加入することを選ぶのも一つの方法です。

6.低解約返戻金型終身保険商品の紹介

低解約返戻金型終身保険に加入したくなってきた。

では、この終身保険にはどんな保険商品があるのだろう?是非、保障内容を知りたい・・・・・。

こちらでは、低解約返戻金型終身保険商品の一例をあげます。保険選びの参考にしてください。

6-1.オリックス生命「終身保険RISE[ライズ]」

死亡保障が一生涯続き、生命保険(死亡保険)金が受け取れる保険商品です。こちらの保険は、教育資金の準備を想定したプランを提案しており、例えば男性30歳で保険金額300万円で契約をして、低解約払戻期間が15年、保険料払込期間が15年払済の場合、45歳(満了時)には、保険料払込累計額238万円で返戻率が240万円(返戻率101.3%)となります。

契約内容

  • 契約年齢:15~75歳まで
  • 保険期間:一生涯
  • 保険金額:200~5,000万円(100万円単位で設定)
  • 保険料払込期間(年数):10年払済・15年払済・20年払済
  • 保険料払込期間(年齢):50歳払済・55歳払済・60歳払済・65歳払済・70歳払済・75歳払済・80歳払済・終身払
  • 保険料払込方法:月払、半年払、年払

特約

主な特約をあげます。

  • リビング・ニーズ特約・・・被保険者が医師から余命6か月以内と判断されたときに、指定保険金額より6ヶ月間の指定保険金額に対応する利息と保険料相当額を差し引いた金額を受け取ることができます。
  • 介護前払特約・・・主契約の保険料払込期間経過した後で、かつ、被保険者の年齢が満65歳以上であり、約款所定の要介護状態となった時に、指定保険金額から、会社所定の率により生命保険(死亡保険)金の前払となる期間相当の利息を差し引いた金額が受け取れます。

6-2.損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「終身保険 一生のお守り」

こちらの保険は、例えば男性30歳で保険金額500万円で契約をして、保険期間が終身、保険料払込期間が60年歳まで場合、65歳時には、保険料払込累計額約452万円で返戻率が約461万円(返戻率約102%)となります。

契約内容

  • 契約年齢:1~75歳まで
  • 保険期間:一生涯
  • 年齢や職業等により保険金額に加入制限あり(50万円から10万円刻みで設定)
  • 保険料払込期間:55歳払済・55歳払済・60歳払済・65歳払済・70歳払済・75歳払済・80歳払済・85歳払済・90歳払済・終身払
  • 保険料払込方法:月払、半年払、年払

特約

主な特約をあげます。

  • 特定疾病診断保険料免除特約・・・被保険者が三大疾病により約款所定の事由に該当した場合、以後の保険料が免除されます。
  • 年金移行特約・・・保険料払込期間満了後に、将来の生命保険(死亡保険)金等の保障の全部または一部を、年金へ移行することができる特約です。
  • 介護一時金特約・・・要介護認定を受け、かつ、所定の条件に該当すれば介護一時金が受け取れます。

6-3.住友生命「終身保険 バラ色人生」

こちらの保険は、例えば男性30歳で保険金額1000万円で契約をして、保険期間が終身、保険料払込期間が60年歳まで場合、保険料払込期間満了直後には、保険料払込累計額約868万円で返戻率が約898万円(返戻率約103%)となります。

契約内容

  • 契約年齢:男性:15~61歳、女性:15~68歳
  • 保険期間:一生涯
  • 保険料払込期間:5年~40年
  • 保険料払込方法:月払、半年払、年払

特約

主な特約をあげます。

  • リビング・ニーズ特約・・・医師より余命6か月以内と判断されたとき、死亡保険金の全部または一部を前払請求できる特約です。
  • がん長期サポート特約・・・がんであると医師より診断され、約款所定の状態になった場合、死亡保険金の全部または一部を前払請求できる特約です。
  • 指定代理請求特約・・・受取人に代わって指定代理請求人が、給付金や保険金等を請求できる特約です。

7.まとめ

低解約返戻金型終身保険と学資保険は、返戻率だけではなく、それぞれの強みや注意点があります。

そのため、各保険商品の保障内容を良く把握し、慎重に比較検討しながら保険選びを行いましょう。

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