ご自分や同行者は、国内旅行の計画を立てる際にウキウキしながら、手続きを進めていくことでしょう。
日本国内は世界的にみても安全で清潔、万に一つも事件事故へ巻き込まれない、そうお感じになっている方々も多いはずです。
しかし、旅行先がご自分や同行者にとって不慣れな土地である以上、不運なケガ・事故等に遭うことも考えられます。当然、旅行先の医療機関での治療となりますが、金銭的な負担が必要となります。
国内旅行保険とは、旅行先の医療機関で支払った金銭的な負担をカバーしてくれる保険商品です。
加入していれば非常に頼りになりますが、もう一つ旅行保険である「海外旅行保険」とは、補償範囲が若干異なる部分もあり、しっかり確認しておかないといざというとき慌てることになるかもしれません。
そこで今回は、国内旅行保険の特徴と必要性を取り上げ、補償内容やおすすめ商品を解説します。この記事を読めば、国内旅行保険の基本的知識を得ることができ、保険商品比較の参考になることでしょう。
目次
1.日本国内の旅行について
私は、友人と共に国内旅行を計画しています。都会の喧騒を離れて地方で思い切り羽を伸ばしたいです。
そんなときに国内旅行保険の話題になったのですが、安全な日本でわざわざ保険をかけてまで、旅行をしなければいけないのでしょうか・・・?
こちらでは、国内旅行保険の必要性について解説します。
1-1.一見すると安全なようだが
日本は、外国で引き起こされるリスクとして戦災や暴動、ストライキ、盗難が極めて低い国と評価されています。
飛行機や新幹線が事故に至るケースも滅多になく、 ロストバゲージ(ご自分の大切な荷物、財産が旅行の過程で失われてしまうこと)もほぼ皆無です。
そのため、日本は海外の観光客から安全な国として、非常に人気があります。
〇旅行目的によって危険度は高くなる
旅行目的が例えば登山であった場合は、とりわけ備えは万全にしておかなければなりません。
警察庁が発表した報告によれば、過去5年間の夏期における山岳遭難発生状況をみると、平成30年度は、夏期の山岳遭難として統計の残る昭和43年以降で、発生件数が最も多く、初めて700件を超えています。
下表を参考にしてください(警察庁生活安全局地域課「平成30年夏期における山岳遭難の概況」を基に作成)。
負傷者等/各年(夏期) | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 |
発生件数(件) | 583 | 647 | 660 | 611 | 721 |
遭難者数(人) | 699 | 782 | 753 | 705 | 793 |
死者 | 52 | 65 | 48 | 68 | 71 |
行方不明者 | 4 | 4 | 3 | 12 | 17 |
負傷者 | 310 | 342 | 357 | 330 | 359 |
無事救出 | 337 | 342 | 348 | 307 | 363 |
上表は7~8月の2ヶ月間の推移を示したものですが、平成30年にはたった2ヶ月間で700件を超える山岳遭難が発生しています。
登山目的の旅行の場合どんなに登山者はベテランであっても、遭難事故は身近なリスクとして理解しておかなければいけません。
〇海・河川等の事故はこんな感じ
一方、旅行目的が海や河川等でのレジャーの場合も、備えは万全にしておかなければなりません。
警察庁が発表した報告によれば、過去5年間における水難事故発生状況をみると、平成29年を含め毎年1,000件を以上となっています。
下表を参考にしてください(警察庁生活安全局地域課「平成29年における水難の概況」を基に作成)。
負傷者等/各年(夏期) | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 |
発生件数(件) | 1,459 | 1,305 | 1,450 | 1,505 | 1,341 |
水難者数(人) | 1,639 | 1,491 | 1,635 | 1,742 | 1,614 |
死者 | 786 | 722 | 780 | 797 | 654 |
行方不明者 | 17 | 18 | 11 | 19 | 25 |
負傷者 | 287 | 271 | 314 | 313 | 323 |
無事救出 | 549 | 480 | 530 | 613 | 612 |
海や河川等は我々にとって身近な場所だけに、旅行の際の水難事故は同行した子供等を細心の注意で見守り、まさかの事態が起こらないように気を配るべきです。
〇その他にもリスクはある
国内旅行では、ご自分が滅多に行かない地方へ旅行することもあると思います。
当然、不慣れな地域で行動することになる以上、普段以上に事故やケガへ気を付けるべきでしょう。
特に旅行先へ着いたら、あとは自由にレンタカーを使って景勝地等を回る計画を立てている場合、ご自分のケガのみならず事故で破損させた等のリスクも考慮に入れる必要があります。
1-2.国内旅行保険とは
国内旅行保険とは、ご自分の旅の出発から帰宅までを対象に、自分自身のケガ、不運な事故等で他人の物を壊した、自分自身の持ち物が盗難にあった場合の損害を補償する保険商品です。
この国内旅行保険は、個別に損害保険会社へ契約を申込、保険へ加入する方法と、クレジットカードに付帯されているサービスとして国内旅行保険が設定されており、それを利用する方法とがあります。
一度、ご自分のクレジットカードを確認し、サービスが付帯されていて補償内容も納得できるものであるなら、わざわざ損害保険会社へ契約を申し込んで加入する必要はありません。
補償範囲は基本的に、ご自分のケガに対する補償・相手方へケガをさせた場合の補償・携行品に対する補償・救援者の費用に対する補償等があげられます。
補償内容の詳細については第2章で解説します。
1-3.国内旅行保険と海外旅行保険の違い
海外旅行保険とは、海外旅行を目的として、ご自分の家を出てから帰宅するまでに起きたケガ等で死亡、後遺障害、入院、通院、手術になった場合に保険金が下りる保険商品です。
ただし、国外旅行が目的か海外旅行が目的かという違いだけではなく、補償範囲にも相違があります。
補償範囲 | 国内旅行保険 | 海外旅行保険 |
ケガによる治療 | 補償対象 | 補償対象 |
病気による治療 | 補償対象外 | 補償対象 |
食中毒での治療 | 補償対象 | 補償対象 |
自然災害(地震・噴火などによる津波で被害) |
補償対象外 ※特約で付加可能 |
補償対象 |
海外旅行保険と比較すれば、国内旅行保険の方が補償範囲は狭いといえます。ただし、補償対象外のトラブルには特約を付加することでその補償をカバーすることができます。
2.国内旅行保険の特徴と注意点
旅行先ではレンタカーを利用する予定なので、国内旅行保険には加入しておいた方が良いと思いました。
では、国内旅行保険の補償内容を詳しく知りたいです・・・。
こちらでは、国内旅行保険の補償内容・注意点等について解説します。
2-1.国内旅行保険の補償内容
国内旅行保険はプラン等によって補償範囲が異なってくるものの、基本的に次のようなケースが補償されます。
- 旅行中の死亡:事故等で保険加入者が死亡してしまった場合に補償されます。下りる保険金額は500万円以上で設定されている場合が多いです。
- 後遺障害:事故等によって障害を負ってしまった場合に保険金が下ります。障害の深刻度で保険金額に幅があります。
- 入院補償:保険加入者がケガ等で入院した場合、その入院費用に保険金が下ります。1日の入院で4,000円~15,000円程度となります。
- 通院保障:検査・治療で医療機関へ通う場合、通院費用に保険金が下ります。通院1日につき1,000円~3,000円くらいが相場のようです。
- 賠償責任:事故等で相手方にケガをさせた場合、損害賠償責任を負うとき保険金が下ります。補償はおよそ数千万円となります。賠償責任には対人賠償・対物賠償があります。
- 携行品損害:旅行中のカメラや携帯等の携行品に損害があった時に保険金が下ります。補償金額はおよそ10万円程度となります。
- 救援者費用:保険加入者の事故による死亡・入院等で、家族が駆け付ける場合の渡航費用に対して保険金が下ります。補償金額は100万円~300万円程度です。
2-2.国内旅行保険は個別契約だけではない
国内旅行保険は保険に加入を希望する人が個別に加入するだけではなく、団体での保険契約も締結できます。
例えば、大学のサークル仲間やファミリーで旅行する場合には便利な契約方法です。
団体での契約方法としては、旅行の代表者1名が保険契約手続きを行って、同行者の方々と合わせて申込む方法があります。
ただし、旅行に参加する全員の旅行期間(保険期間)が同一の場合に限定されます。
保険契約手続きに関しては第3章で詳細を解説します。
2-3.国内旅行保険の注意点
国内旅行保険は「1-2.国内旅行保険とは」でも述べた通り、ご自分の所有するクレジットカードに付帯されているサービスとして、国内旅行保険が設定されていることもあります。
つまり、わざわざ保険へ加入することなく国内旅行保険を無料で活用でき、非常にお得であると言えますが、次のような条件に注意する必要があります。
〇自動付帯
自動付帯とは、ご自分がクレジットカードを作る際、無条件で付帯されることを指します。
そのため、国内旅行保険の入り方として、クレジットカード会社や保険会社から特別な続きが要求されていません。
旅行先でまさかの事態が起きた場合、旅行先の医療機関へクレジットカードを持参して、かつ、保険会社所定の条件に合致すれば問題なく補償が約束されます。
〇利用付帯
利用付帯とは、クレジットカードによる料金支払が行われたことを条件に、国内旅行保険のサポートが認められる付帯サービスです。
つまり、利用付帯の場合は、旅行先へクレジットカードを持参するだけでは、付帯されている保険を利用できないことになります。
利用条件はクレジットカードによって様々であり、クレジットカードを作る際に受け取ったしおりや、クレジットカード会社のホームページ等でその内容を確認する必要があります。
利用付帯の場合は、特に条件が厳しくなってしまうので、不安を感じた場合、事前に不明な点等はクレジットカード会社のカスタマーセンターへ確認しておいた方が無難です。
3.国内旅行保険の加入と必要書類
国内旅行保険に加入したいので、保険の手続きを行いたいと思います。
手続きの流れや必要書類について詳細を知りたいです・・・。
こちらでは、契約の流れおよび必要書類の準備について解説します。
3-1.国内旅行保険の契約の流れ
国内旅行保険はご自分が出発する日の、およそ60日前から申込できる場合が多いです。
インターネットで申し込む場合には、ご自分が出発する当日に契約することも可能です。
保険契約の手順は概ね次の通りです。
- 代理店窓口・インターネット・郵送で申込
- 代理店やホームページで取得した申込書に必要事項を記載、インターネット申込の場合は必要事項を入力する
- 申込用紙を提出またはインターネット申込の場合は必要事項を入力し送信
- 保険会社は保険料の支払いを確認後、保険加入者証を発行
なお、インターネット申込の場合はクレジットカードでの支払いに限定されていることも多いです。
保険料の支払い方法を十分に確認してから、保険契約を行いましょう。
3-2.国内旅行保険の必要書類
国内旅行保険は、実のところネット申し込みで加入が完結できるケースも多く、代理店での契約をする場合も必要書類は本人確認書類(自動車運転免許証・パスポート等)の用意で足りる場合が多いです。
ただし、国内旅行保険の加入には各保険会社によって年齢制限があり、保険会社の設定する年齢に達していないと加入を拒否されることもあります。
また、いざ旅行中に保険金を請求する事態になった場合は、いろいろな必要書類を準備しなければなりません。
保険金請求で必要な書類は次の通りです。
- 保険金請求書兼同意書:加入した保険会社から取得します。
- 保険証券・保険加入者証:加入すれば保険会社から送付されてきますが、インターネット申込の場合は契約後ご自分でプリントアウトします。旅行中は必ず携行しましょう。
- 交通事故証明書:旅行先で交通事故が起きた場合に、旅行先の地域を管轄する警察署から取得します。
- 警察の盗難届出証明書:旅行先で盗難に遭った場合、警察署へ届け出て取得します。
- 死亡診断書または死体検案書:保険加入者が死亡した場合に、診断した医師または検察医から発行される書類です。
- 事故発生状況報告書:事故が発生した時の状況を保険加入者が記載します。
- 診断書・診療報酬明細書:ケガ等で治療した場合に医療機関から取得します。
- 休業損害証明書等:交通事故等で相手方保険会社から補償を受ける際に必要な書類です
- 委任状:ご自分に代わって保険金請求を代行する人がいる場合、ご自分が記載します。
- 写真:物損事故等の証拠写真で必要になります、
- 領収書・明細書等
- 保険金請求者の印鑑登録証明書、住民票、戸籍謄本等
他、ケースによっては追加の書類が保険会社より要求される場合もあります。保険金の請求の際には、慌てず保険会社の電話担当者の指示に従いながら手続きを行いましょう。
3-3.特約は付帯した方が良い?
国内旅行保険ではケガや事故、食中毒による治療は基本補償へ設定されています。
しかし、後遺障害保険金の保険金額が低く、もう少しこの補償を手厚くしたい場合には、その追加支払に関する特約の付加で対応できます。
また、地震もしくは噴火またはこれらを原因とする津波によるケガの場合も、特約を付加しないと補償されないことが多いです。
また、国内でも旅客機を利用する場合には、その乗り継ぎ遅延や、手荷物遅延を考慮に入れれば、特約も追加で加入した方が、ご自分の身体や生命にまさかの事態になるとは言えなくとも、保険金が下りて安心です。
4.国内旅行保険のおすすめ商品その1
旅行にはまだ時間があるので、国内旅行保険の商品を探しています。
おすすめの保険商品があれば是非知りたいです・・・。
こちらでは、au損保「国内旅行の保険」の特徴について解説します。
4-1.au損保「国内旅行の保険」
国内旅行の保険はau利用者でなくても加入できるネット保険です。出発前に加入でき、日帰り・1泊2日の契約なら保険料は262円からと破格の安さとなります。
保険料は次の通りです。
保険料 | 日帰り・1泊2日 | 2泊3日・3泊4日 | 4泊5日~6泊7日 | 7泊8日~13泊14日 |
ブロンズ | 262円 | 321円 | 443円 | 607円 |
シルバー | 383円 | 465円 | 638円 | 878円 |
ゴールド | 502円 | 612円 | 833円 | 1,145円 |
なお、支払方法はクレジットカード払いか、auかんたん決済(au利用者のみ)となります。
4-2.国内旅行の保険の特徴
基本的な補償内容は次の通りです。
〇死亡保険金
国内旅⾏中の保険契約者が事故によるケガで、事故の発生の日からその日を含めて180日以内に死亡した場合、保険金が下ります。
プランごとに保険金額の差があります。
- ブロンズ:500万円
- シルバー:750万円
- ゴールド:1,000万円
〇後遺障害保険金
国内旅⾏中の事故によるケガで、事故の発生の日からその日を含めて180日以内に所定の後遺障害が発生した場合、保険金が下ります。
障害の深刻度によって、「死亡・後遺障害保険金額×保険金支払割合4%~100%」と、受け取る金額に差異が生じます。
〇入院保険金
国内旅⾏中の保険契約者が事故によるケガで、事故の発生の日からその日を含めて180日以内に入院した場合、保険金が下ります。
プランごとに保険金額の差があります。
- ブロンズ:1日につき4,000円
- シルバー:1日につき6,000円
- ゴールド:1日につき8,000円
〇手術保険金
国内旅⾏中の保険契約者が事故によるケガで、事故の発生の日からその日を含めて180日以内に手術した場合、保険金が下ります。
プランごとに手術1回分の保険金額の差があります。
- ブロンズ:20,000円(入院中以外)、40,000円(入院中)
- シルバー:30,000円(入院中以外)、60,000円(入院中)
- ゴールド:40,000円(入院中以外)、80,000円(入院中)
〇通院保険金
国内旅⾏中の保険契約者が事故によるケガで、事故の発生の日からその日を含めて180日以内に通院した場合、保険金が下ります。
プランごとに保険金額の差があります。
- ブロンズ:1日につき1,000円
- シルバー:1日につき1,500円
- ゴールド:1日につき2,000円
4-3.国内旅行の保険の注目点
国内旅行の保険は特約にユニークな費用補償特約が設定されている点です。
〇ゴルフのホールインワンも補償?
保険加入者が国内旅⾏中に国内のゴルフ場で、ゴルフ競技中にホールインワンまたはアルバトロスを達成したとき、慣習として費用負担したことにより損害を被った場合を補償対象として「ホールインワン・アルバトロス費用補償特約」が設けられています。
ゴルフを行う方々の慣習の一つとして、ホールインワンをしたら関係者へ大盤振る舞いをするということがあります。
本来、ホールインワンした保険加入者は喜ぶべきことなのですが、ケースによっては祝賀会費用等で100万円以上の出費が想定されます。
喜ばしいハプニングでも、旅行先でこのような出費はやはり痛いものなので、1回のホールインワンまたはアルバトロスにつき、ホールインワン・アルバトロス費用保険⾦額を限度として保険金が下ります。
ただし、 本特約はアマチュアの方々を対象に設定されているので、プロ資格の保有する方々は対象外です。
〇その他の特約
プランによっては既にセットされている特約もあります。
- 個人賠償責任補償特約:保険加入者が国内旅⾏中に偶然的な事故で、他人を死傷させたり、他人の物に損害を与えたりして、第三者に対し法律上の損害賠償責任を負った場合、保険金が下ります。プラン毎に5,000万円(ブロンズ)、8,000万円(シルバー)、1億円(ゴールド)が受け取れます。
- 救援者費用等補償特約:保険加入者の事故による死亡・入院等で、家族が駆け付ける場合の渡航費用に対して保険金が下ります。プラン毎に200万円(ブロンズ)、300万円(シルバー)、400万円(ゴールド)が受け取れます。
- 携⾏品損害補償特約:国内旅⾏中、保険加入者所有の携⾏品に偶然な事故で損害が発生した場合 、保険金が下ります。 損害額は携⾏品1個、1組または1対あたり10万円(乗⾞券・通貨等:合計5万円)が限度です。 こちらの特約には自己負担額(3,000円)が設定されています。
5.国内旅行保険のおすすめ商品その2
旅行の予定には、複数の友人が参加するかもしれません。
できればみんなの分も保険加入したいので、団体で加入できる商品があれば教えて下さい。
こちらでは、エイチ・エス損保「国内旅行総合保険」の特徴について解説します。
5-1.エイチ・エス損保「国内旅行総合保険」
国内旅行総合保険は、ネットで申し込みが完結でき、日帰り旅行から補償対象となります。
1契約で10名まで保険契約が可能なため、団体旅行に向いた商品と言えます。
保険料は次の通りです。
保険料 | 日帰り | 1泊2日 | 2泊3日・3泊4日 | 4泊5日~6泊7日 |
TCタイプ | 400円 | 410円 | 470円 | 510円 |
TDタイプ | 500円 | 520円 | 590円 | 640円 |
なお、支払方法はクレジットカード払いとなります。
5-2.国内旅行総合保険の特徴
補償内容は次の通りです。
- 死亡・後遺障害保険金:死亡保険金は500万円が受け取れ、後遺障害は障害の程度により20万円~500万円が受け取れます。
- 入院保険金:ケガ等で入院した時に下りる保険金です。入院1日につきTCタイプ5,000円、TDタイプ10,000円が受け取れます。
- 通院保険金:ケガ等で通院した時に下りる保険金です。入院1日につきTCタイプ1,500円、TDタイプ2,000円が受け取れます。
- 賠償保険金:保険加入者が国内旅⾏中に偶然的な事故で、他人を死傷させたり、他人の物に損害を与えたりして、第三者に対し法律上の損害賠償責任を負った場合、保険金が下ります。保険金額は3,000万円となります。
- 救護者費用保険金:国内旅⾏中、保険加入者所有の携⾏品に偶然な事故で損害が発生した場合 、保険金が下ります。 保険金額は3,000万円となります。
5-3.国内旅行総合保険の注目点
この保険は1契約で10名まで保険契約が可能な商品となっています。
そのため、登山を目的に旅行先へ行く、大学等の山岳会グループの遭難や滑落等の事態へ備えるため非常に役立ちます。
また、大家族で旅行をする際にも、この保険商品は打ってつけです。
ただし、旅行へ参加する全員の旅行期間(保険期間)が同一の場合に限定されることとなります。
6.国内旅行保険のおすすめ商品その3
旅行では飛行機を使います。飛行機に関するトラブルがあった場合、補償が受けられる商品があれば安心です。
飛行機の遅延等を補償する商品はないですかね・・・・?
こちらでは、AIG損保「国内旅行傷害保険」についての特徴を解説します。
6-1.AIG損保「国内旅行傷害保険」
国内旅行傷害保険は、航空機でご旅行される保険加入者のみを対象に、「航空機欠航補償付きプラン」を選択することができます。
プランは4種類に分かれます。下表を参考にしてください。
保険料 | 基本プラン(D11) | 基本プラン(D12) | 航空機欠航補償付きプラン(D13) | 航空機欠航補償付きプラン(D14) |
1泊2日まで | 934円 | 1,280円 | 1,184円 | 1,530円 |
3泊4日まで | 1,105円 | 1,515円 | 1,355円 | 1,765円 |
6泊7日まで | 1,297円 | 1,773円 | 1,547円 | 2,023円 |
13泊14日まで | 1,736円 | 2,379円 | 1,986円 | 2,629円 |
1ヶ月まで | 2,747円 | 3,754円 | 2,997円 | 4,004円 |
なお、支払方法は原則としてクレジットカード払いとなります。
6-2.国内旅行傷害保険の特徴
補償内容は次の通りです。
契約タイプ | 基本プラン(D11) | 基本プラン(D12) | 航空機欠航補償付きプラン(D13) | 航空機欠航補償付きプラン(D14) |
死亡保険金 | 850万円 | 1,000万円 | 850万円 | 1,000万円 |
後遺障害保険金 | 34万~850万円 | 40万~1,000万円 | 34万~850万円 | 40万~1,000万円 |
入院保険金 | 1日につき9,000円 | 1日につき15,000円 | 1日につき9,000円 | 1日につき15,000円 |
手術保険金 |
1回4.5万円(入院以外) 1回9万円(入院) |
1回7.5万円(入院以外) 1回15万円(入院) |
1回4.5万円(入院以外) 1回9万円(入院) |
1回7.5万円(入院以外) 1回15万円(入院) |
通院保険金 | 1日につき1,500円 | 1日につき2,000円 | 1日につき1,500円 | 1日につき2,000円 |
個人賠償責任補償特約 | 3,000万円 | 3,000万円 | 3,000万円 | 3,000万円 |
携行品損害補償特約 | 上限10万円 | 上限25万円 | 上限10万円 | 上限25万円 |
救援者費用等補償特約 | 200万円 | 300万円 | 200万円 | 300万円 |
なお、携行品損害補償特約の場合は、自己負担額が3,000円となります。
6-3.国内旅行傷害保険の注目点
国内旅行傷害保険には航空機に関する補償や、自宅が留守の際に盗難にあった場合等を補償するユニークなサービスもあります。
〇臨時費用補償特約
保険加入者が旅行中に、第三者の行為によるケガのため、事故日を含めて180日以内に死亡した場合、60万円の保険金が下ります。
〇留守宅家財盗難補償特約
保険加入者が旅行中に、自宅の家財が盗難に遭った場合、家財1つ(1組または1対)につき10万円(通貨・小切手5万円)を限度とし、時価額で算定した損害額または修理費へ保険金が下ります。
なお、家財盗難全体の上限額はプランによって異なります。
- 基本プラン(D11):70万円
- 基本プラン(D12):80万円
- 航空機欠航補償付きプラン(D13):70万円
- 航空機欠航補償付きプラン(D14):80万円
どのプランも自己負担額は3,000円となります。
〇航空機欠航・着陸地変更による宿泊費用保険金支払特約
保険加入者が旅行中に、①搭乗予定だった航空機の欠航または搭乗した航空機の着陸地変更で、②その航空機の出発予定日に代替となる他の航空機を利用できない場合、③その日に予定していた航空機の最終到着地以外の地で宿泊施設に宿泊し、費用が発生した場合は、1回の航空機欠航・着陸地変更で、1万円が受け取れます。
7.まとめ
特に冬場は旅行でスキーやスノーボードをするため、遠出をする場合も多いことでしょう。
ただし、楽しいはずのスキー旅行であっても、自分が注意していたにもかかわらず、相手がぶつかってきてケガを負うこともあるはずです。
傷害保険でも、これらのレジャーの時のアクシデントでは補償対象となりますが、1泊2日程度の旅行ならば国内旅行保険で十分に備えられるはずです。
海外では無いから大丈夫という油断が、まさかの事態を引き起こすこともあります。
事故は不意に訪れるものであることを念頭に置き、万全の備えを行っておきましょう。