民間保険会社の一般勘定と特別勘定を正しく理解して、賢く資産を運用しませんか。

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自身の万が一に備えて、多くの方が民間の保険商品を契約しているかと思います。

しかしながら景気低迷のあおりを受けて、民間の保険会社は合併統合などを繰り返し、各社激しい生き残り競争を続けざるを得ない時代が到来することとなりました。

その分保険商品の種類や内容は複雑化し、数多の保険商品の乱立で、私たちの保険選びは困難を極める状況になったことも、また実情です。

そこで今回は自身のライフプランに合った資産運用の手段として、民間保険の一般勘定と特別勘定にスポットを当て、その選択肢を探ってまいりたいと思います。

ローリスクローリターンの一般勘定保険商品で安定資産を構築するか、ハイリスクハイリターンの特別勘定保険商品で資産増を図るか、ライフプランに合った保険を見つけてみましょう。

目次

1.保険選びのキーポイント
1.1保険における大きな2種類の選択肢

2.一般勘定とは
2.1一般勘定に該当する保険の種類
2.2一般的な定期保険
2.3逓減定期保険
2.4収入保障保険
2.5長期平準定期保険
2.6逓増定期保険

3.特別勘定とは
3.1特別勘定に該当する保険の種類
3.2変額終身保険
3.3変額有期保険
3.4変額個人年金

4.一般勘定における代表的な生命保険
4.1生命保険とは
4.2生命保険の種類
4.3一般勘定における定期保険
4.4一般勘定における終身保険
4.5一般勘定における養老保険
4.6生命保険を選ぶ際のポイント

5.特別勘定における代表的な生命保険
5.1特別勘定における生命保険とは
5.2特別勘定における生命保険の種類
5.3特別勘定における終身保険(変額終身保険)
5.4特別勘定における有期保険(変額有期保険)
5.5特別勘定における変額個人年金保険(個人年金保険の変額タイプ)
5.6特別勘定保険を選ぶ際のポイント

6.一般勘定の保険商品
6.1定期保険商品
6.2終身保険商品
6.3養老保険商品

7.特別勘定の保険商品
7.1変額終身保険商品
7.2変額有期保険商品
7.3変額個人年金保険商品

8.まとめ

1.保険選びのキーポイント

保険商品と一口に言っても、現在多数の商品が存在する上に、とかく難解になりがちなため、なんとなくで保険を選んでいらっしゃる方も多いかと思います。

保険の持つ大きな一面として、万が一に備えるという意味合いが強いイメージですが、実は他の角度からも保険商品のメリット・デメリットを見ることが出来るのをご存知ですか。

そこで次の章から、別の角度として資産運用を目的とした、保険の選び方や代表的な保険商品を見てまいりましょう。

1.1保険における大きな2種類の選択肢

実は保険には大きく分けて2つの種類が存在します。

あまりなじみのない言葉ですが、「一般勘定」と「特別勘定」と言われる保険商品です。

民間の保険会社は、ただ単に保険契約を募集し、月々の保険料をプールした上で、それらの資産を保険金支払いに充てているわけではありません。

実は契約者からの月々の保険料を、先程述べた「一般勘定」と「特別勘定」に分けて、資産運用を行っているのです。

その運用方式は大きく異なり、それに付随させた保険商品は、ローリスクローリターン型である一般勘定と、ハイリスクハイリターン型の特別勘定とに分けられます。

それでは「一般勘定」と「特別勘定」にはどのような違いがあるのかを、見てまいりましょう。

 

2.一般勘定とは

保険会社が一般勘定内で管理しているのが、「予定利率」を保障している保険商品です。

あらかじめ契約の段階で利率を約束しているもので、定期保険をイメージしていただくと、わかりやすいかと思います。

保険会社はこれらで得た保険料を一括・合同で管理し、その資産運用は、保険会社の責任の下に行われます。

端的に言えば、万が一運用に失敗しても、その負債は保険会社自体が負うことになっていますので、契約者の保険には影響がないので、安定した保険と言えるでしょう。

 

 

一方で社会情勢や経済動向による景気の波に左右されてしまうので、貨幣価値の下落には対応できないという、デメリットが存在している事も覚えておきましょう。

 

2.1一般勘定に該当する保険の種類

 

それでは一体どんな保険商品が一般勘定に入り、安定した資産運用になるのかを、見てまいりましょう

先述にもあるように、いわゆる定期保険が一般勘定に当てはまり、細かく分けるとその種類は、「一般的な定期保険」「逓減定期保険」「収入保障保険」「長期平準定期保険」「逓増定期保険」などに大別されます。

 

 

 

それでは次の章で、これら「一般的な一定期保険」「逓減定期保険」「収入保障保険」「長期平準定期保険」「逓増定期保険」の特徴を、それぞれ見てまいりましょう。

2.2一般的な定期保険

定期保険はいわゆる「掛捨て型」の、生命保険商品です。

被保険者が保険期間内に死亡した際に死亡保険金が支払われ、契約期間中に何事もなければ契約満了となります。

掛捨てならではの嬉しい特徴は、月々の保険料の設定が割安にも関わらず、死亡時の支払保険金額が大きいことにあります。

その反面、保険期間満了の際の満期返戻金などはありませんが、一定の割安な保険料は家計を圧迫することなく任意で設定できるので、家計を主に担う方に万が一があっても、残されたご家族の生活資金や住宅ローンなどに備えるには、打ってつけの保険商品だと言えるでしょう。

そこで、30歳男性の契約例を見てまいりましょう。

 

ご覧いただくとお分かりのように、月々の保険料が割安になっている分、保険契約の内容によって異なりますが、満期返戻金は0円もしくはごくわずかだという認識が必要になります。

この特性を踏まえた上で、自身の家計やライフプランに見合った保険選びが重要になってまいります。

 

満期までの保険料支払総額と解約返戻金の関係
払込保険料累計額 解約返戻金(満期時) 戻り率
288,000円
(月額保険料2,400円)
0円 0.0%

 

また、定期保険には10年20年といった保険期間を定め、保険期間満了とともに都度更新をしていく「更新型」と、あらかじめ保障が必要となる全期間を保険期間として定める「全期型」の2種類が存在します。

更新型は保険期間が満了すると、契約者の意思で引き続き同じ契約内容で更新が可能です。

しかしながら、契約初期は割安な保険料が適応されますが、更新の都度その際の年齢で再計算を行うので、保険料は必然的に上昇していきます。

 

一方全期型は、その保険期間内の保険料は一定な半面、更新型と比較した際にその保険料は割高になります。

しかしながら保険期間の支払保険料総額は、更新型よりも安価になるという特性も持ち合わせています。

定期保険契約の際は、更新型と全期型のどちらが自身にとって有益なのか、目的も踏まえた検討が必要になります。

2.3逓減定期保険

それでは次に逓減定期保険を、見てまいりましょう。

逓減定期保険とは、その名の示す通り定期保険の応用型になります。

他の定期保険と同様に、被保険者の万が一の際には、死亡保険金が受け取れ、保険期間中被保険者に何事もなければ、契約は終了となります。

それでは何が定期保険と異なるのかという点が気にかかるところですが、それは死亡時に受け取れる保険金額の減少にあります。

実際家計を担う被保険者に万が一があった際、その年齢が若ければ若いほど、残された家族のその後に掛かる生活資金や、住宅ローンなどの負担額は大きくなります。

しかしながら年齢の経過とともに、家族構成やその後に必要な生活資金などが減少していくのが一般的なので、その時々の家族の状況に合わせられる保険商品だと言えるでしょう。

また保険金額の減少が伴う分、月々の保険料が徐々に減額されていくため、長い目で見た時の保険料負担が少なくて済むという、大きなメリットが存在します。

これによりライフプランに合わせた経済的リスクを、効率よくカバーリングできるというわけです。

 

お子さんの教育に必要な期間や、住宅ローン完済までの期間など、決まった期間を考慮したライフプランニングには、おすすめな保険商品だと言えるでしょう。

 

2.4収入保障保険

それでは次に収入保障保険を、見てまいりましょう。

収入保障保険とは、同じく定期保険の応用型になりますが、その名が示す「収入」に大きなポイントがあります。

他の定期保険同様に、被保険者の万が一には死亡保険金が受け取れますが、大きな違いはその保険金の受け取り方にあります。

一般的にその保険金は、家計を担う方のお給料さながらに、年金として毎月決まった額を保険期間内に受け取る方式だという点です。
(契約内容によっては一時金として受け取ることが可能な保険商品もあります。)

保険期間に何事もなければ、期間満了で契約は終了しますが、解約返戻金は0円もしくはごくわずかだということを念頭に置く必要があります。

また、保険期間が進むにつれ、受け取れる保険金総額が減少していくので、先程ご説明した逓減定期保険同様に、家計比がかさむ一定期間の生活資金として、効率よくライフプランニングすることが可能です。

 

2.5長期平準定期保険

それでは次に長期平準定期保険を見てまいりましょう。

長期平準型保険は、定期保険の中でも特に長期間にわたり保険期間が設定されているもので、終身保険に近しい死亡保障が得られる保険商品です。

保険期間が90歳などと長い上に、解約返礼率が非常に高い設定のため、企業などの役員退職金準備として活用されることが多いのも、特徴の一つです。

保険商品により異なりますが、契約後長期間経過すると、それまで支払った保険料総額の100%近い解約返礼率になります。

 

 

 

自営業の方には、老後に有益な保険商品として検討する余地は大いにあると言えるでしょう。

 

2.6逓増定期保険

それでは次は逓増定期保険を、見てまいりましょう。

逓増定期保険とは、契約後から保険満了期間までに、保険金額が契約時の金額から5倍まで増額される定期保険です。

掛捨て型で満期保険なしのタイプですが、契約の初期段階でも解約返礼率が高率になるというメリットが存在し、契約内容により異なりますが、契約後数年でそれまで支払った保険料総額の100%に近い返戻率をほこります。

 

 

 

保険期間は契約時の年齢により制限を受けますが、こちらも長期平準定期保険同様、企業経営者の退職準備金や万が一の死亡退職金として注目されています。

3.特別勘定とは

それではここからは、一般勘定とは全く相反する特別勘定について、見てまいりましょう。

特別勘定内で管理しているのが、保険会社による資産運用の結果次第で、契約者への保険金などの額が増減する実績変動タイプの保険で、変額保険と言われる種類を指します。

特別勘定は、そもそもがハイリスクハイリターンを目的としているため、一般勘定よりも積極的な資産運用がなされています。

特別勘定は複数のファンドから形成されており、どれを運用するか、または複数のファンドに資金を振り分けた運用方法を採択したい、などといった具合に自由に選択でき、その運用先は保険契約の種類により異なりますが、日本株式への投資や海外株式、外国債券などと様々です。

端的に言えば、万が一運用が失敗してしまうと、その負債は保険会社のみならず、契約者自身の保険金などに影響が出るということです。

一般勘定の保険商品が運用実績に関係なく安定していることと比較すると、運用利益が上昇すれば契約者には大きなメリットが発生し、運用が失敗してしまうと、契約者の死亡保険金や解約返戻金の受取額が減少してしまうという、真逆の立ち位置に存在しているのです。

 

3.1特別勘定に該当する保険の種類

特別勘定に位置付けられる変額保険には、おおきくわけて下記の3種類が存在します。

 

変額終身保険
変額有期保険
変額個人年金

 

それでは次の章で、これら「変額終身保険」「変額有期保険」「変額個人年金」の特徴を、それぞれ見てまいりましょう。

3.2変額終身保険

 

変額終身保険は保険会社の資産運用実績に応じて、受け取れる保険金や解約返戻金の金額が増減する終身保険です。

被保険者の万が一の際にはもちろん死亡保険金が受け取れますし、その保険期間は一生涯続くので、いずれは何がしかの保険金が受け取れる保険でもあります。

しかしご安心頂きたい点は、全ての保険金が資産運用実績による変動を受けるのではなく、基本保険金とされる部分は最低限の保障がなされてるということです。

つまり、投じたすべての保険料が無に帰してしまうということではないのです。

一方解約返戻金には最低保障の枠が設けられていないため、運用実績が良ければこの部分が上昇し、かたや運用実績が悪ければこの部分は減額されるという、まさにハイリスクハイリターンな終身保険だと言えるでしょう。

 

ここで30歳男性の契約例を、見てまいりましょう。

 

 

 

変額終身保険は一般の終身保険と比較して、その予定利率が高めに設定されているので、月々の保険料は割安になっています。

つまり、死亡保障を優先した保険商品と考えた場合には、保険料総額としては割安な手軽さがありますし、貯蓄性を重視した保険商品と考えた場合には、運用実績如何でリターンの望める投資商品となりえます。

ですが契約に際しては、株式市場や経済情勢を鑑み、慎重に検討をする必要があります。

また、運用実績が低迷した場合、解約返戻金がそれまで支払った保険料総額よりも下回る元本割れのリスクを抱えている商品であることは、念頭に置かなければなりません。

3.3変額有期保険

変額有期保険とは、その保険期間が一定なのが大きな特徴です。

もちろん運用実績如何で保証額が変動しますが、契約期間満了の際には満期保険金を受け取ることが出来ます。

 

 

 

こちらも投資商品として考えるのであれば、その他にご自身が加入されている保険商品と重複した部分によるロスが無いか、死亡時の保障がどの程度カバーされているのかなど、複合的に考えた上での慎重な検討が必要です。

3.4変額個人年金

契約で決めた年齢になると、それまで支払った保険料を原資として、月々年金が受け取れるのが、変額個人年金です。(契約によって異なりますが、一時金として受け取ることも可能)

万が一被保険者が年金受取開始前に死亡した際は、それまで支払った保険料相当額を死亡保険金として受け取ることが可能です。(契約により変動する場合もあり)

ただし、あくまでも契約内容により異り、死亡給付に最低保証が設けられていない商品も存在するので、契約の細部まで確認をする必要があります。

 

 

また変額個人年金は、保険料以外に下記のような諸経費が掛かることも忘れてはなりません。

諸経費の例
契約初期費用 契約時に、一時払い保険料の3~5%程度が差し引かれる
運用関係費用 特別勘定で運用する際にかかる費用で、積立金額に対して年率いくらで掛かる
保険関係費用 保険を維持するためにかかる費用で、積立金額に対して年率いくらで掛かる
解約控除 契約から一定期間以内に解約する場合にかかる費用

 

リスクを伴う保険商品な上、手数料などの諸費用が別途掛かる分、割高感が否めませんので、ゆとりの部分で行う投資商品として考えることをお勧めいたします。

それでは次章からは、一般勘定と特別勘定における保険商品の選び方などを、見てまいりましょう。

4.一般勘定における代表的な生命保険

ここからは、ローリスクローリターンで堅実性を求めるための一般勘定に該当する保険商品を見てまいりましょう。

4.1生命保険とは

何といっても真っ先に思い浮かぶ生命保険は、「万が一の備え」として捉え加入なさっている方も多く、その商品ラインナップは多彩になっています。

では一体、一般勘定内で安定したライフプランニングに適した生命保険とは、どのような商品を指すのでしょうか。

次の章で、代表的な保険の種類を見てまいりましょう。

 

 

4.2生命保険の種類

生命保険には大きく分けて以下の3つの種類が、存在しています。

この3種類があくまでも基本形なので、それぞれの特徴を踏まえた上で、自身のライフプランニングアイテムとして、その堅実性を探っていきましょう。

 

定期保険
終身保険
養老保険

 

4.3一般勘定における定期保険

2章でもお伝えした一般勘定における生命保険の代表格が、定期保険です。

 

定期保険は保険料を支払っている期間のみが保険適用の対象となる、いわゆる掛捨て型の保険商品です。

被保険者の万が一の際、残されたご家族の生活が立ち行かなくなるリスクを回避すべく作られた、最もシンプルな保険です。

「掛捨てはなんだか勿体ない」というイメージを持たれる方も多いかと思いますが、掛捨て型だからこそ月々の保険料が割安に設定されているので、家計における圧迫が少なくて済むにも関わらず、被保険者の死亡時には、ある程度まとまった死亡保険金が受け取れるという最大のメリットが存在します。

昨今の景気低迷で、若い世代の収入はそうそう潤沢とは言えず、月々に支払える保険料には限りがあります。

しかしながらその反面、被保険者が若い世代であればあるほど、本人死亡後には残されたお子さんの長い教育期間への出費や、住宅ローン返済、日々の生活費などが、残された家族に重く圧し掛かってきます。

そんなリスクを最小限の保険料で回避できる定期保険は、一般勘定内の保険としては、確実な資金調達に結び付くのです。

30歳男性契約例:

4.4一般勘定における終身保険

それでは次に終身保険を、見てまいりましょう。

終身とその名が示す通り、契約期間の定めがなく一生涯保障されるのが終身保険です。

残念ながら被保険者の死亡は避けられないことなので、いずれ何がしかの死亡保険金を確実に受け取ることが出来る商品で、「普通終身保険」「定期付終身保険」「速成終身保険」などの商品が存在します。

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