よくタバコを吸うと肺がんになるだとか、この食品には発がん性物質が入っているだとかをよく耳にすると思います。
ところが、いざ癌の原因を問われると答えられる人は何人いるのでしょう。
癌というものがどういうものなのかという事をなんとなくでも知っている人は多いとは思いますが、実は原因を答えられるという人は圧倒的にすくないのが現状です。
癌を未然に防ぐためにも、癌の原因を予め知識として入れておく必要があります。
目次
1.癌には男性と女性のどちらが多いのか
癌を発症してしまう人は男性と女性のどちらが多いのでしょうか。
答えは男性です。
癌の死亡率が最も高いのは肺癌であるとされています。
その他にも大腸や乳房。子宮などと言った特定の部位に発症する癌も存在しており、男性になりやすいものや女性になりやすいと言われている癌もあるのが現状です。
2.癌の死亡率が一番高いのは肺癌である
日本人の癌による死亡率が一番高いものは「肺癌」であるとされています。
肺癌は死亡率も高い非常に怖い病気の一つです。
これの原因でよく知られているものの一つに喫煙が存在します。
3.癌の発症原因とは
癌の発症原因はまだまだ解明できていないのが現状ですが、中には癌であることがわかっている物質も存在しており、これ等は明らかな癌の原因とされています。
いわゆる「発がん性物質」というものがこれにあたります。
発がん性物質というのは、体内にある正常な細胞を悪性腫瘍(あくせいしゅよう)に変えてしまう物質の事です。
皆が摂取しやすい発がん性物質
発がん性物質にはいくつもの種類が存在しています。
意外な食品にも発がん性物質が含まれていることがわかっていますが、未だに医療の現場でも癌についてははっきりとわかっている事が少ないというのが現状。
一概にこの物質を摂取したから癌になってしまったという事ではないので注意が必要です。
発がん性物質の代表である「タバコ」
タバコは世間一般的にも肺癌になる確率が最も高い原因の一つであるという認識になっています。
癌には様々な種類が存在していますが、タバコが原因で癌になる代表とされているものに肺癌が挙げられます。
しかし、それがわかっているのにも関わらず、喫煙を止めない人が大勢いるのが現状です。
実際に肺癌で死亡する人達の中でタバコが原因とされる確率は男性で40%女性は20%にも及びます。
禁煙を実施することで肺癌になる確率を大幅に下げることができるようになります。
喫煙することで癌の発生確率が上がるのは何故なのか
肺癌の多くはタバコが原因とされていると言われています。
喫煙者以外にもタバコの煙(副流煙)によって周りの人たちもタバコから出る煙によって肺癌になる確率が大幅に上昇します。
では何故タバコの煙によって肺癌の確率が大幅に上昇してしまうのでしょうか。
タバコ事態に含まれる化学物質は3044種類存在しており、更に煙からは3996もの化学物質に分離できるとされています。
タバコとその煙の両方に存在している化学物質は1172種類あるということがわかっているのです。
タバコを吸う事で摂取する煙(主流煙)吐き出される煙(副流煙)から人体に影響があると考えられている化学物質は250を超えているという報告があります。
このうち癌に影響を与えると考えられている化学物質は50種類を超えると言われています。
食事による癌リスク
普段から我々が食べている食品にも実は発がん性物質があると考えられています。
発がん性物質というのは、簡単に言ってしまうと摂取することによって癌が発症しやすいであろうと考えられている物質のことです。
発がん物質でかんがえられているものは95種存在していると考えられており、更に疑わしいもので約300種あるとされています。
これは自然界に存在しない食品添加物、自然界に存在している物いわゆる天然物とされているものにも発がん性が確認されているものがいくつか存在しています。
そのため、一概に天然物だから大丈夫であるということにはならないので注意が必要です。
食品添加物とは
よく食品などのラベルに「無添加」などの記載がされている商品を目にすることはないでしょうか。
これらは食品添加物不使用と書かれている場合もありますが、そもそも食品添加物(しょくひんてんかぶつ)とはどういうものなのでしょうか。
食品添加物というのは、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程で使用されるものがこれにあたります。
更に加工作業で含まれる場合もあり、保存性を効かせるために使用されることもあります。
発がん性の高い食品添加物とは
食品添加物は人体に様々な影響を与える事が考えられていますが、発がん性が確認されている物質の例をいくつか挙げると
- タール系色素
- 亜硝酸Na
- 合成甘味料
- カラメル色素
- 防カビ剤
- 安息香酸Na
- 酸化防止剤
- サッカリンNa
これ等が代表的な発がん性物質とされています。
タール系色素とは
タール系色素というのは、食品などの成分表示に○○何号と記載されたもののことをいいます。
例えば青色1号などがそれです。
タール系色素の全てが発がん性ありというわけではありませんが、タール系色素と認められているものだけで12種類存在していると言われています。
日本で使用が認められているタール色素には安全性が確認されている物ばかりではあるものの、海外では癌の原因と考えられているものもあり、日本では使用できても外国では使用が禁止されているものもいくつか存在しているので注意が必要です。
亜硝酸ナトリウムとは
魚卵や食肉の黒ずみなどを防ぐために用いられる添加物の一種で発色剤とも呼ばれているものです。
ソーセージなどがいつまでもピンクや茶色の色を保っているのはこの亜硝酸ナトリウムが関係しています。
毒性が大変強いために厚生労働省が使用量を調整している食品添加物です。
魚卵や食肉に含まれる「アミン」と呼ばれる成分が胃の中などで「結合」することによって、発がん性の極めて高い「ニトロソアミン」という物質に変化します。
合成甘味料とは
合成甘味料というのは人工甘味料とも呼ばれており、人体に様々な影響を与えるとされていますが、中でも「アスパルテーム」は癌との関連性が高いとされている物質です。
カラメル色素とは
カラメル色素というのは茶色の色素をもっているため着色料として使用される物質です。
着色料の中では最も多く使用されているとされており、調味料やお菓子、飲料など幅広い分野で用いられています。
今現在のカラメル色素の化学合成法によって使用される「アンモニウム化合物」によって作られた製法のものは、強い毒性を持っているとされ、これが原因でカラメル色素は発がん性が高いものであることが知られています。
防カビ剤
防カビ剤は輸入される柑橘類に対してカビの発生などを抑えるために使用される食品添加物の一種です。
某カビ剤で用いられている「オルトフェニルフェノール(OPP)」は非常に毒性が強く、発がん性が認められています。
安息香酸Na
安息香酸ナトリウムは食品の腐敗を防ぐために使用される、いわゆる防腐剤と呼ばれているものです。
この安息香酸ナトリウムは細菌の繁殖を抑えたり、カビの増殖を防いだりする効果があるのですが、その効果からわかるとおり、人体に対して強い毒性を持っています。
安息香酸ナトリウムはビタミンCとの科学反応を起こし、「ベンゼン」という発がん性物質に変わることで知られている非常に危険な存在です。
酸化防止剤
食品などの酸化を抑えるために使用されるものが酸化防止剤です。
中でもブチルヒドロキシアニソール(BHA)と呼ばれる物質は安価なキャノーラ油などに含まれているもので、発がん性が高いとされているため、注意が必要です。
サッカリンNa
サッカリンナトリウムは合成甘味料(人工甘味料)の一種で砂糖よりも甘いとされています。
主に食品の漬物や歯磨き粉などに使用されているものですが、一時期世界各国で発がん性の疑いをかけられていましたが、その後に問題なしとされ、再び各国で使用されているようですが、日本では一部使用を制限している事で知られているため、安全のために知識として持っておくと良いでしょう。
癌の原因とされる食材
発がん性の高い物質は先ほど紹介させていただきましたが、これ等はどういった製品に多くふくまれているのでしょうか。
保存性の高いものハムやソーセージには発色剤が使用されていることが多いため、発がん性が高いとされています。
更に防カビ剤等を使用している輸入の柑橘系の果物も危険な場合があり、注意が必要です。
発がん性の強い物質の摂取を防ぐためには食品の成分表示をよく確認することが大事である事がわかりますが、それ以外にも癌の原因とされるものも存在します。
実は塩分の多い漬物は食べ過ぎると危ない
特に塩分の多い漬物などにも注意が必要で、一度に食べ過ぎると胃の中がただれてしまい、前がん状態(正常な細胞から癌になりやすい細胞に変化した状態)になってしまうことが知られています。
コーヒー大好き人間には辛い事実
実はコーヒーには発がん性が高いとされています。
その原因はコーヒー豆を高温で炒ることで活性酸素が発生します。活性酸素は遺伝子を傷つける事で知られており、遺伝子であるDNAが傷つけられ癌に発展してしまうことで知られています。
薬品が大量に付着している野菜
虫食いなどが少ない野菜には大量の農薬が使用されることが多く、様々な物質が付着しています。
これ等が人体に影響を与える事で有名です。
癌の原因で最近注目されているストレスにも原因があるの?
癌の発症原因には喫煙や食生活であるということはわかりましたが、実は最近ストレスでも癌の原因になるという考えがでてきたようです。
人間ストレスを感じるようになると身体の不調を訴える事から考えられない事ではないと思います。
では何故ストレスを感じると癌になるという考えがあるのでしょうか。
ストレスによる免疫力の低下
精神的にストレスを感じるようになると人体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
人間ストレスを感じるようになると、脳内から様々な物質が分泌されるようになり、これ等のバランスが崩れてくることによって免疫力が低下すると言われています。
癌細胞というのは細胞分裂などによってできた「しこり」の集まりによるものですが、この「しこり」というものは我々の身体の中で出来たり消えたりを繰り返しています。
これは免疫力によるものだと考えられていますが、この「しこり」を駆除しきれなくなり、小さなしこりが集まってできた大きなしこりが癌の正体です。
免疫力が低下することによって、この「しこり」を取り除くことができなくなるために癌になると考えられています。
外的要因によって生じる活性酸素
活性酸素は遺伝子であるDNAを傷つけることが知られています。
このDNAが傷つくことによって前がん状態になり、癌を発症しやすい状態になってしまうのです。
活性酸素は添加物などを摂取する際に生じる化学反応であったり、肉体的疲労により増殖することがわかっています。
4.身近に癌が潜んでる癌。予防はできないのか?
身近に多く癌の原因が存在していることはわかっていただいたかと思います。
実はこの記事で紹介した知識を用いれば癌にならないと言い切ることはできませんが、予防することはできるのです。
喫煙で癌を予防する
喫煙者の多くは癌になるからタバコを止めなさい。
このように伝えてもなかなかやめられない人が多いのが現状です。
タバコを止められないのであれば、考えながら喫煙を行えば良いことになります。
主流煙(本人が吸う煙)を防ぐことは喫煙している以上防ぐことはできませんが、副流煙(他人が吸う煙)にも癌を発症しやすい物質が含まれているため、大勢が同時に吸っている空間では本人以外の副流煙が存在してしまうため、危険です。
どうしても喫煙がやめられない場合には、大勢が同時に吸っている場所を避け、なるべく一人になれる場所を探す事が重要になってきます。
食事で癌を予防する
商品には様々な発がん性物質があることがわかりました。
食事で防ぐことを考えるのであれば、まずその食品の原材料名の記載を見ることをお勧めします。
今現在では発がん性が問題視され、問題となる添加物の使用を避けているメーカーもありますが、比較的安価な商品になってくるとまだまだそれらの使用が目立ちます。
塩分などの過剰摂取も注意が必要です。塩分過多によって胃がただれてくると、前がん状態に発展するおそれがあるので注意が必要です。
これ等の正しい知識を用いて意識することによって解決することができるようになります。
もしストレスを感じたら
ストレスによる免疫力低下が癌の原因になると考えられていますが、ストレスは発散しようとしても実はストレス発散方法を自分自身で確立できている人は意外と多くはありません。
ストレスを感じたとしても、免疫力低下をある程度緩和することで癌に発展するリスクを抑える事ができます。
これは免疫力の向上が期待できるビタミンなどを摂取することを心がけたり、サプリメントによってもある程度緩和できることが期待できます。
自分の中でストレス発散を確立できないのであれば、免疫力を向上させる事に注力することで解決が可能です。
まとめ
我々の身近には様々な発がん性物質が存在しており、これ等は避けて通れないと言わざる負えません。
しかし、自分で意識することでこれらのリスクを回避することが可能ができます。
癌に対する正しい知識を把握し、癌にならないようなライフスタイルを心がけましょう。