癌で良く聞くステージって何?進行具合や死亡率について解説!

癌にも色々な段階があることをご存じでしょうか?

癌には早期発見によるものからいわゆる末期がんと言われるものに至るまでいくつかの段階が存在しています。

この段階の事を「ステージ」と呼んでおり、この「ステージ」にはいくつかの段階が存在しているため、自分が癌になってしまった場合などを考え、しっかりとこのステージについて学んでおくことが非常に重要であると言えます。

1.そもそも癌って何?

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癌というのは、人間の持つ遺伝子が傷つく事で癌細胞化すると言われています。

そもそも、人間の身体の中にはあらかじめ癌になる遺伝子が存在しているます。

しかし、それと同時に癌を抑制するための遺伝子も身体の中に存在しているため、これ等のバランスが崩されることによって癌になりやすい状態になります。

そして、身体の中で癌を処理する能力が追いつかなくなると癌を抑えることができなくなってしまうのです。

2.癌でよく聞くステージとは何か

【画像】http://healthil.jp/21753

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癌の進行度を表したものを「ステージ」と呼びます。

○期とも言われ、これ等には0~Ⅳとあり、ステージが進行していくにつれて、最も悪い状態を表します。

つまり、ステージ0が軽度であり、ステージⅣが最も深刻な癌であるということです。

ステージ0が癌の中でも最も安全に治療ができる状態で、生存率が高く、ステージⅡ以降に至ると生存率がかなりの確率で低くなってしまいます。

ステージⅣに至ってしまった場合には、いわゆる「末期がん」とされ、その後の抗がん剤治療などによる延命処置が施されるのが一般的です。

3.癌の進行具合を表す「TNM分類」って何?

doctor

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TNM分類というのは、癌の進行度を細かく分類することで、癌の状態を表す事ができるものです。

TNM分類は

T=腫瘍

N=リンパ節

M=転移

という意味で、それぞれの多きさや広がり方や他の臓器に転移しているのかの進行度によってその値が決定します。

腫瘍とは

腫瘍(しゅよう)というのは、陽性や悪性の二つに分類されており、細胞分裂などによってできた「しこり」のことを腫瘍(しゅよう)と呼びます。

この腫瘍には陽性と悪性の二つがあり、陽性の場合には身体には何も影響がないとされていますが、悪性であった場合には治療が必要です。

悪性腫瘍(あくせいしゅよう)はほとんどの場合癌である可能性があるため、早期の対処が重要になってきます。

TNM分類におけるT=腫瘍

TNM分類において腫瘍とはTで表現され、T0~T4まで存在しています。

この数値が少ないほど軽度で、数値が多いほど深刻であることを表しています。

T0

腫瘍を作っていない状態の事をいいます。

T1~T4

これ等は癌のがんの大きさや浸潤の程度により、各臓器別に分類され、それぞれT1~T4に分かれています。

TNM分類におけるNであるリンパ節ってどんなもの?

リンパというのは、液体の事なのですが、必要だと判断されたときに細胞組織から作り出される液体です。

リンパの役目は身体の中の老廃物や蛋白成分、更にはウイルスなどの病原体を回収しリンパ管を通して心臓へと送り出されます。

リンパ節とは何か

リンパ腺とも呼ばれるリンパ節は網状の皮質とリンパ細胞からできており、リンパが運んできたあらゆるもののフィルターのような役割を担っています。

N=リンパ節の進行度

腫瘍と同様にN=リンパ節にも段階が設けられています。

N0からN4まで存在しており、Tと同様に数値が高い方がより深刻さを表している数値です。

N0

リンパ節への転移が無い場合これに分類されます。

N1からN4

リンパ節に転移している状態がこれにあたります。進行の度合によって数字が増えていき、各種臓器別に分類されます。

M=転移とは

癌でいうところの転移というのは、癌が発症した場所(原発巣といいます)から遠隔部位へ腫瘍が移動することをいいます。

TMN分類におけるMは他の部位に転移しているかしていないのかで表すと決められています。

M0

転移していない

M1

転移している

4.癌でいうステージは「TNM分類」を用いて決定される

先ほどTNM分類について触れましたが、実は癌のステージはこのTNM分類によって決定しています。

TNM分類によって決定される各ステージには臓器の部位によってさまざまになっていますので、一般的なステージをこちらで解説していきます。

TNM分類によって決定した一般的なステージ例

ステージ0

T=1 N=0 M=0

腫瘍ができている状態であるが、リンパ節に転移しておらず、その他の遠隔部位にも転移していない。

ステージⅠ

T=1またはT=2 N=0またはN=1 M=0

腫瘍ができた状態で腫瘍がわずかに大きくなった状態。さらにリンパ節に転移しているかしていないかであるが、遠隔部位に転移は見られない。

ステージⅡ

T=1からT=3 N=0からN=2 M=0

腫瘍ができた状態でリンパ節に転移している可能性があるが遠隔部位には転移していない。

ステージⅢ

T=2からT=4 N=0からN=2 M=0

ステージⅡの腫瘍が大きくなってしまった状態の事を言います。

ステージⅣ

T=4 N=2 M=0からM=1

腫瘍が大きくなりすぎてリンパ節にも深刻な転移が見られる状態。場合によっては遠隔部位への転移が見られる。

いわゆる「末期がん」というものです。

※これ等はあくまでも代表的なステージ例になっており、癌が発症した部位によってステージの判断基準が変わってきます。

5.癌による死亡率

癌による死亡率は癌が進行するにつれて死亡率が上がっていくのが現状です。

癌には部位によって死亡率がそれぞれ異なり最も多いのは肺であるとされています。

また、男性の方が死亡率が高く、女性の方が低いのが現実です。

男性特有の癌や女性特有のものもあり、男女どちらが発症率が高いかはわかりにくいのですが、男女ともに肺癌が最も死亡率が高いとされています。

1年間に10万人あたり何人死亡するかの統計からわかる死亡率

部位別の癌死亡率の統計データによると、男女やはり肺癌が圧倒的で、

男性の場合86.0

女性の場合32.4

になっており、男性の場合は圧倒的に肺癌による死亡が多いことがわかります。

男性には比較的少なく女性に多い乳癌などの死亡率は20.6であり、子宮癌は10.0です。

男性の場合臓器などによる死亡率が高いのですが、女性の場合は部分的な癌で死亡率が高くなっているのが特徴であると言えます。

まとめ

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癌には進行度である「TNM分類」というものがあり、それを元にステージが決定します。

ステージには0からⅣの5段階に分かれており、比較的早期であれば死亡率が低くなっており、数値が上がるにつれて死亡率が高くなるのです。

場合によっては「末期がん」となり、抗がん剤治療での延命措置をする必要があるために、定期的な癌検診が必要になってきます。

癌での死亡率は男性が高いとされており、男女ともに肺癌が原因でなくなるケースが多いのが特徴です。

喫煙などによる事が肺癌の原因とされていますが、定期的な癌検診を受診することでこれ等のリスクを抑えることはできます。

比較的安全に癌の治療にあたれるため、面倒くさがらずに癌検診をしっかりと受診して未然に癌を防いでいきましょう。

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