1日自動車保険はどんな時に加入数するの?特徴と注意点を解説!

大型連休で山や海や里帰りで羽を伸ばした方も多いのではないでしょうか。そんな時、移動はやはり公共交通機関ですかね?

ご自分の行きたい名所やレジャー施設へ、新幹線や高速バスで行くのも良いですが、気ままにご自分や友人でドライブしての移動も良いでしょう。

そんな時に、ご友人または家族の自動車を借りてヒヤっとすることが起きるかもしれませんね。

連休を利用し自動車で移動するのは、もちろん自分や友人たちだけではありません。他の皆さんも同様のことは考えているはずです。

他人の自動車を借りご自分で運転し事故が起きたならば、深刻な事態であることにかわりはありません。

それを含めて厄介なのは、運転している他人の自動車に自動車保険がかけられていても、ご自分が運転したことで補償対象外になる場合もあることです。

被害者のケガやその財物の破損、ご自分のケガも、自動車保険の補償対象外となれば、レジャーを楽しむどころではありませんよね。

ご自分に重大な法律上の賠償責任が待っているかもしれません。賠償金が高額に上る恐れもあります。

そんな不測の事態に役立つのが「1日自動車保険」です。

そこで今回は、1日自動車保険の特徴とメリット・デメリットについて解説します。この記事を読めば、1日自動車保険の基本的知識とおすすめ商品について、良くおわかりになることでしょう。

1.1日自動車保険について

海辺のドライブ

私は連休中に友人の自動車を借りて、友人と交代で運転したいと思います。でも、そんな楽しいレジャーで事故を起こしたり、巻き込まれたりしたら大変です。

そのため、短期間に加入できる自動車保険はないでしょうか?

第1章では、1日自動車保険とは何か?他の保険との比較や、申込方法を解説します。

1-1.1日自動車保険とは

1日自動車保険とは、ご自分の所有する自動車以外の自動車を対象として、1日(24時間)単位で加入することができる保険商品です。

〇1日運転するだけでも保険は必要

たった1日、他人の自動車を借りて運転する場合でも、やはり不慮の事故は発生する可能性があります。

ご自分の契約車両でない以上、ご自分が自動車保険に加入している場合でも、「他車運転特約」に加入していない限り、その自動車保険は利用できません。

では、ご友人の自動車保険では補償されるのでしょうか?この場合は、運転者を限定する特約が付加されていれば、ご自分は補償されません。

自動車保険が補償されない状態で、自動車事故を起こした場合は、自賠責保険しか適用できないことになります。

自賠責保険は被害者1名につき最大で4,000万円が補償されます。しかし、交通事故の裁判で5億円を超える賠償命令が下っているケースもあり、自賠責保険の補償だけではとても足りません。

そのため、たった1日、自動車保険の補償対象とならない運転で加害事故を起こした場合は、悔やんでも悔やみきれない事態へ追い込まれることにつながります。

そのため、たった1日でも自動車保険で補償されることが必要なのです。

〇通常の自動車保険と補償内容は同じ?

1日(24時間)単位で契約する保険ですが、通常の自動車保険の補償内容と遜色はありません。

当然、対人賠償(被害者へ補償)や対物賠償(被害者の財物への補償)は、「無制限」で補償されます。

この「無制限」とは、たとえ裁判で何億・何十億の賠償金の支払いを命じられても、問題なくその金額が補償されることを意味します。

1日だけの補償であっても、通常の自動車保険と変わらない頼もしい備えとなります。

通常の自動車保険との違いとしては、1日単位の補償となるので等級制度の適用されない点があげられます。

1-2.1日自動車保険とドライバー保険を比較してみる

初心者マークと車

1日自動車保険とよく似た保険に「ドライバー保険」があります。補償内容はやはり、自賠責保険を補完し、高額の賠償請求や搭乗者の負傷等へ備えるものとなっています。

補償内容に関して言えば、それほど1日自動車保険・通常の自動車保険とも比べて大きな違いはありません。

ただし、1日自動車保険は1日(24時間)単位で補償期間を設定できるのに対し、ドライバー保険は基本的に1年が補償期間となります。

また、1日自動車保険は補償期間がかなり短いので、等級制度はありません。一方、ドライバー保険は等級制度があるものの、通常の自動車保険へ引継ぎは不可能です。

その他、自動車自体を補償の対象とする「車両保険」の付帯は、1日自動車保険は制約があるものの可能です。しかし、ドライバー保険の場合は車両保険の付帯は認められません。

ドライバー保険は、ご自分が自動車を所有していなくても、他人の自動車を運転するケースが多い人には最適です。

1-3.1日自動車保険の申込方法

1日自動車保険の申込は、非常に手軽で簡単です。申し込み作業はスマートフォンやコンビニで手続きが完結します。

少なくとも、自動車保険の加入申込に何日もまたされるという事はありませんし、書面に改めて必要事項を記載するという事もありません。申込方法は次の流れとなります。

〇スマートフォンでの申込の場合

概ねどの保険会社の場合も次のような流れとなります。

  1. QRコード等を読み込み、空メール送信
  2. 事前登録URLが明記されたメールを受信
  3. 登録画面に切り替え、ご自分の氏名や免許証番号等を正確に入力
  4. 情報内容を確認し事前登録完了
  5. 自動車を借りる日を決める
  6. 利用申し込みに進み、借りる自動車のナンバープレート情報(登録番号)等を入力
  7. 重要事項説明書をしっかり読み、確定ボタンを押す

〇コンビニでの申込の場合

コンビニで申し込める場合は、基本的に次のような流れとなります。

  1. ネット予約登録サービスで、ご自分の氏名や免許証番号等を正確に入力
  2. 登録画面に切り替え、ご自分の氏名や免許証番号、ナンバープレート情報(登録番号)等を正確に入力
  3. 予約登録を完了(予約コードを控える)
  4. 利用可能な最寄りのコンビニへ行く
  5. マルチコピー機等へ予約コードを入力し、払込票を取得する
  6. コンビニ店員へ保険料の支払い完了

もしも、操作方法が良くわからない時は、コンビニの店員に教えてもらいながら申込手続きを進めましょう。

2.1日自動車保険のメリットについて

運転する女性

1日自動車保険の補償内容は、通常の自動車保険並みに手厚いだけではなく、加入申し込みがとても簡単ですね。安心して加入できます。

補償だけではなくて、1日自動車保険を活用するメリットをもっと聞きたいです・・・。

こちらでは、1日自動車保険の友好な利用方法について解説します。

2-1.友人から自動車を借りて運転

前述したように、友人から自動車を借りて運転するケースでは、自動車保険へ友人が加入していても、その自動車に運転者を限定する特約が設定されていると、補償範囲外となってしまします。

運転者が限定される特約を付加すれば保険料はその分軽減されるため、通常の自動車保険には、この特約の設定されている場合が多いことでしょう。

そんな時に1日自動車保険へご自分が加入していれば、友人の自動車保険の内容に関係なく、万が一の事態を補償してくれます。

また、1日自動車保険に加入していれば、仮にご自分がその自動車で事故を起こし保険金を請求する場合でも、自動車を借りた友人の自動車保険に何ら影響がなく、その等級が下がることもないのはメリットといえます。

レジャー目的で友人と自動車移動を行い、自動車を所有する友人と交代で運転する場合には、双方とも補償に入っている状態なので、とても安心ですよね。

2-2.指定被保険者とは?

事故の現場

では、例えば大学のサークル仲間で観光地にドライブをする場合、友人の所有する1台の自動車で複数人が交代しながら運転する場合はどうでしょう?

それぞれが1日自動車保険へ加入するという方法もありますが、参加者の1人が加入を忘れていた、なんていうこともありますよね。

この場合には「指定被保険者制度」を利用できる自動車保険が便利です。この制度は、保険加入者(記名被保険者)の他に、保険加入者が指定する被保険者を選べば、保険加入者(記名被保険者)と同様の補償を受けることができます。

この方法をとれば、自動車を運転する方々が各自で、1日自動車保険に加入申込をする手間が省け、一括して保険契約をすることができます。

そうはいっても、事故は起こさなくて当然と言う心がけを持ち、友人たちとの旅行がどんなに楽しくても、自動車運転は慎重かつ安全に行うことが大切です。

2-3.帰郷中の家族がたまに利用したいとき

普段はご夫婦だけで自動車を運転するので、自動車保険に補償される年齢へ条件設定(30歳以上に限定等)を付加していることもありますよね。

この場合でも、運転者を夫婦へ限定した特約が設定されていな限り、ご自分の子供が別居の未婚の子ならば、問題なく通常の自動車保険が適用されます。

問題はその子供が結婚した場合です。もはや「未婚」ではないので、このまま別居していたら補償対象からは外されてしまいます。

ご夫婦のもとへ結婚した子供が帰省し、帰省している間だけご自分の所有する自動車を運転することがあるかもしれません。

そんな時に、1日自動車保険に子供が加入していれば、未婚・既婚や、補償が限定される特約の有無を問わず、この保険で万が一を補償できます。

特に連休中、結婚した子供が帰省して自動車を利用したい場合には、事前に加入を促しておくのも大切ですね。

3.1日自動車保険のデメリットについて

心配そうな女性

1日自動車保険はナカナカ使い勝手が良い保険商品ですよね。是非、加入して活用したいです。

では、1日自動車保険を利用する際、注意しなければいけない点は何かあるのでしょうか・・・?

第3章では、加入の際、事前に知っておくべき1日自動車保険のデメリットを解説します。

3-1.自分名義の車は利用不可

あくまで1日自動車保険の加入は、他人(友人等)の自動車を借りて運転する場合が条件となります。そのため、ご自分が実際に所有する自動車は適用対象外です。

では、ご自分の配偶者の所有ならば良いのかと言えばそうではなく、配偶者はご自分と同視されるので、通常の自動車保険へ加入して事故等に備えることとなります。

一方、所有権留保条項付売買契約で自動車を購入し、自動車販売業者または金融機関等が所有権を購入者へ移さないケースもあるはずです。

しかし、このような場合も自動車検査証の使用者欄に、ご自分または配偶者の名前が記載されていたら、やはり1日自動車保険に加入はできません。

3-2.レンタカーは補償対象外?

船と建物

皆さんの中には、「1日自動車保険の加入は、他人(友人等)の自動車を借りて運転することが条件なら、レンタカーを利用する場合も該当するのでは?」と、疑問に思う方々もいることでしょう。

しかし、レンタカーの場合、1日自動車保険へ別に加入する必要はありありません。

レンタカー会社に関しては、その所有自動車へ自動車保険をかけることが国から義務付けられています。

そもそもレンタカー料金に、その自動車保険料も含まれているので、ドライバーは安心して利用できます。

ただし、ドライバーのとんでもない不注意(重大な過失)や、無謀な運転による交通違反・規則違反、レンタル契約期間を過ぎた場合の事故等は、もちろん補償対象外です。

3-3.保険期間が「1日」か「24時間」か

各保険会社が販売する1日自動車保険では、その保険期間が「1日」または「24時間」単位で設定されているか、よく確認することが大切です。

この1日が保険期間の場合には、その当日のみが補償対象となります。翌日の0時なれば補償範囲外となるので注意が必要です。

一方、24時間が保険期間の場合には、翌日まで補償対象となります。例えば午前9時に1日自動車保険を契約すれば、翌日の午前9時まで保険契約は有効です。

1日自動車保険は、「24時間」単位で設定できる商品の方が多数を占めています。しかし、加入前は保険期間について必ず確認しておくことが大切です。

3-4.車両保険はどうする?

車両保険をセットできる1日自動車保険はもちろんありますが、加入に手間のかかる点に注意する必要があります。

付帯可能な1日自動車保険であっても、数日前に事前登録手続きの完了が条件とされています。

そのため、急に友人の自動車を借りて運転する場合には、車両保険への加入はかなり難しくなります。

ただし、1日自動車保険へセットする車両保険の補償内容は、通常の自動車保険へセットする車両保険と全く変わりありません。

車対車の事故はもちろん、盗難や自然災害、当て逃げされた場合の損害も補償されます。

1日自動車保険へ車両保険もセットして、補償をより手厚くしたい場合は、事前に余裕をもって、友人の自動車を利用するかどうか決めておきましょう。

4.おすすめ1日自動車保険・その1

山と道

1日自動車保険の利点や注意点はよくわかりました。友人とレジャーの予定を立てているので、速やかにこの保険へ加入したいです。

では、おすすめの1日自動車保険の商品はあるでしょうか・・・?

第4章では、損保ジャパン日本興亜「乗るピタ!」の補償内容と注目点について解説します。

4-1.損保ジャパン日本興亜「乗るピタ!」

乗るピタ!は、保険期間が24時間単位はもちろんのこと、12時間から加入が可能です。

契約プランは、「ライトプラン」「基本プラン」「安心プラン」3種類があります。

ライトプランで12時間の保険期間を選ぶ場合には、保険料が400円からと大変安くなっています。1回の加入申込なら最長で連続7日分の補償が可能となります。

なお、車両保険は基本プランから付帯可能となります。ただし、利用開始7日以内の保険契約の場合は、車両保険がセットできないので注意も必要です。

プラン毎の保険料は次の通りです。

  • ライトプラン(車両保険付帯不可):(12時間)400円・(24時間)500円
  • 基本プラン(車両保険付帯):(12時間)1,200円・(24時間)1,500円
  • 安心プラン(車両保険付帯・代車費用特約):(12時間)1,600円・(24時間)2,000円

4-2.乗るピタ!の補償内容

元気な男性

全てのプランに共通する補償は次の通りです。

  • 対人賠償責任保険:借用車で運転中に事故を起こし、相手方を死亡または負傷させた場合に下りる補償です。補償上限は無制限です。
  • 対物賠償責任保険:借用車で運転中に事故を起こし、相手方の自動車・財物を破損させた場合に下りる補償です。補償上限は無制限です。
  • 対物全損時修理差額費用特約:前述した対物賠償保険金を要する事故が起きて、相手方の自動車修理費が時価額を超えてしまし、被保険者(ご自分)がその差額分を負担する場合もあります。その際に、この差額分の修理費へ被保険者(ご自分)の過失割合(※)を乗じた額につき、上限額を50万円として補償が下りる特約です。
  • ロードアシスタンス特約:借用車を運転中に走行不能となってしまい、応急処置費用やレッカー等での運搬費用の負担をした場合、上限額を15万円として補償が下りる特約です。

(※)過失割合:車対車の自動車事故が起きた場合、どちらか一方の車両に100%過失責任があるというケースばかりではありません。ご自分や相手方の双方にそれぞれ過失(不注意・落ち度)がある場合も存在します。基本的にそれぞれ当事者の保険契約した保険会社の担当者が相談して、不注意・落ち度の割合を決定することを「過失割合」と言います。この割合によって、下りる保険金額に影響が出てきます。

4-3.乗るピタ!の注目点

こちらでは各プランによって異なる補償内容を解説します。

〇「ライトプラン」「基本プラン」共通

  • 搭乗者傷害特約:借用車に搭乗中のご自分や、車の所有者以外の人が自動車事故で残念ながら死亡した時、負傷した時に、1回の事故で被保険者各1名に対し一時金として1,000万円(定額)が、死亡保険金・後遺障害保険金・医療保険金として補償される特約です。
  • 自損事故傷害特約:自動車同士のような交通事故ではなくても、借用車の自損事故(電柱や信号機に激突等)で、借用車のドライバーや、搭乗していたドライバーのご家族が死亡や負傷した場合、1回の事故で被保険者各1名に対し1,500万円が支払われる特約です。

〇「基本プラン」「安心プラン」共通

  • 借用自動車の車両復旧費用特約:借用車に損害が発生し、その借用車を修理または代替車を購入したならば、1回の事故で上限300万円が補償される特約です。基本プランの場合15万円、安心プランの場合は10万円が自己負担額(※)となります。

(※)自己負担額:免責金額とも呼ばれています。設定された金額に実損害額(こちらの場合は修理費用等)が達しないと、1円も保険金が下りないことを意味します。また、仮に保険金が下りても、例えば下りる保険金額が70万円なら、基本プランの自己負担額15万円の場合、保険金額70万円-自己負担額15万円=55万円という形で、自己負担額から差し引かれます。

〇「安心プラン」のみ補償

  • 人身傷害保険:借用車に搭乗中の人等が自動車事故で残念ながら死亡した時、負傷した時に、1回の事故で被保険者各1名に対し3,000万円が補償される特約です。なお、定額給付金10万円が下りる人身傷害入通院定額給付金もセットされています。
  • 人身傷害死亡・後遺障害定額給付金特約:借用車に搭乗中の人等が自動車事故で残念ながら死亡した時、負傷した時に、1回の事故で被保険者各1名に対し1,000万円(定額)が補償される特約です。
  • 借用自動車の事故時代車費用特約:借用車が前述した車両復旧費用特約の対象となる事故で修理しているときに、代用するレンタカー費用へ、1日5,000円を上限に補償が下りる特約です。ただし30日が限度です。

5.おすすめ1日自動車保険・その2

笑顔で運転席に座る女性

「乗るピタ!」は12時間単位で設定できるのがお得ですね。今度の連休では友人3人と交代で運転する予定です。

複数人で交代して運転する際に便利な、「指定被保険者制度」が利用可能な商品はないでしょうか・・・?

こちらでは、あいおいニッセイ同和損保「ワンデーサポーター」の補償内容と、その注目点を解説します。

5-1.あいおいニッセイ同和損保「ワンデーサポーター」

ワンデーサポーターは、ロードサービスに関係する補償が手厚い1日自動車保険と言えます。

借用車の事故・故障が原因でレッカーけん引、修理工場へ搬送された場合、急に必要となってしまった宿泊費等も補償されます。

24時間単位で補償が可能で、「ベーシックプラン」と「ワイドプラン」の2種類が設けられています。ただし、ワイドプラン(車両補償付帯)は、情報登録を完了した日から8日目で利用可能となります。

車両の補償も行いたい場合は、それなりに余裕を持って申し込む必要があります。

各プランの保険料は次の通りです。

  • ベーシックプラン:保険料500円
  • ワイドプラン(車両補償付帯):保険料1,500円

5-2.ワンデーサポーターの補償内容

喜ぶ男性

ンデーサポーターの補償は次の通りです。

〇「ベーシックプラン」「ワイドプラン」共通

  • 対人賠償責任保険:(補償上限)無制限
  • 対物賠償責任保険:(補償上限)無制限
  • 対物超過修理費用特約
  • 自損傷害保険:(補償上限)1,500万円
  • 搭乗者傷害(死亡・後遺障害)特約:(補償上限)1,000万円
  • 搭乗者傷害(入通院/一時金)特約:借用車の事故等で搭乗者が負傷した場合、入院のために必要な日用品・衣類の購入等、または通院の費用に利用できます。

〇「ワイドプラン」のみ補償

  • 車両復旧費用保険:(補償上限)300万円、ただし自己負担額は15万円です。

〇ロードサービス関連

ベーシックプラン・ワイドプラン共通で利用できるサービスです。

  • ロードアシスタンスサービス:24時間365日、借用車のトラブルへ専門スタッフが急行します。例えば、タイヤのパンクや、バッテリー上がり、脱輪等で助けが呼べます。
  • 運搬・搬送費用特約:借用車が故障してレッカーけん引・搬送するための料金、クレーンによる作業料金等へ補償が下ります。
  • 事故・故障付随費用特約:借用車が故障してレッカーけん引・修理工場に搬送され、急に宿泊費等が必要になった場合の費用へ補償が下ります。ただし、宿泊は原則としてビジネスホテルに限定されます。

5-3.ワンデーサポーターの注目点

ワンデーサポーターでは、「2-2.指定被保険者とは?」で述べた「指定被保険者制度」が利用できます。

借用車を複数人で交代しながら運転するときは、1回の申込で複数人が補償されます。

各利用者がバラバラに加入するよりは、面倒な手続きを省くことができて助かります。

その分、保険料は高くなりますが、例えばベーシックプランで契約した場合、2人目からは20円引きになります。

また、ロードサービスに関する補償も充実しているので、走行中のタイヤのパンクでタイヤ交換をしたり、バッテリー上がりの応急処置等を行ったりしたことが無い人には、安心できる内容といえますよね。

6.おすすめ1日自動車保険・その3

はしゃぐ女性

借りた自動車を運転しているときに、相手の自動車からぶつけられ被害者となった時、弁護士さんに相談して、損害賠償を請求したいです。

このような費用を補償してくれる1日自動車保険はないでしょうか・・・?

第6章では、東京海上日動「ちょいのり保険」の補償内容と、その注目点を解説します。

6-1.東京海上日動「ちょいのり保険」

ちょいのり保険では、ご自分が借用車の運転中の事故で被害者となった時、弁護士費用や法律相談費用が補償されます(車両補償ありプラン・プレミアム)。

こちらの保険商品では24時間単位で加入ができ、「車両補償なしプラン」、「車両補償ありプラン(スタンダード)」、「車両補償ありプラン(プレミアム)」の3種類から選べます。

各プランの保険料は次の通りです。

  • 車両補償なしプラン:保険料500円
  • 車両補償ありプラン(スタンダード):保険料1,500円
  • 車両補償ありプラン(プレミアム):保険料1,800円

6-2.ちょいのり保険の補償内容

自動車のインパネ

ちょいのり保険の補償は次の通りです。

〇「車両補償なしプラン」「車両補償ありプラン(スタンダード)」「車両補償ありプラン(プレミアム)」共通

  • 対人賠償責任保険:(補償上限)無制限
  • 対物賠償責任保険:(補償上限)無制限
  • 対物超過修理費用特約:1事故につき相手方自動車1台で、上限が50万円まで補償されます。
  • 自損事故傷害特約
  • 搭乗者傷害(一時金払)特約
  • ロードアシスト
  • 事故現場アシスト:事故が起きた時にアドバイスを受けたり、初期対応としてご自分の代わりに修理工場や医療機関等への手配を行ったり、24時間以内に保険加入者へ状況を報告したりするサービスです。

〇「車両補償ありプラン(スタンダード)」「車両補償ありプラン(プレミアム)」共通

  • 借用自動車の復旧費用補償特約(車両補償):(補償上限)300万円、ただし自己負担額はスタンダード15万円・プレミアム10万円となります。

〇「車両補償ありプラン(プレミアム)」のみ補償

  • 弁護士費用特約:借用車を運転中に自動車事故となり、相手方へ法律上の損害賠償を請求する時の弁護士費用・法律相談費用が補償されます。1事故につき1名あたり上限300万円の保険金が下ります。

6-3.ちょいのり保険の注目点

実は自動車事故で借用車を運転するご自分が被害者となった場合、保険会社自らが専任スタッフを派遣して、相手方との交渉等へ当たるわけではありません。

被害者が自ら弁護士を立てる必要があります。その場合の費用は数百万円近くに達することも想定されます。この出費を賄うため、保険会社に連絡し確認を取った上でこの補償が適用できます。

法律上の争いをご自分一人で対応するには無理があります。弁護士のような専門職を付け対応した方が、有利に物事が進行することでしょう。

たった1日だけとはいえ、不運な事故でご自分や同乗者等の人生が大きく変わる可能性もあります。そのために、裁判を行うための備えも整えておいた方が無難です。

7.まとめ

菜の花と桜と車

連休等の旅行先をどこにするか、ワクワクしながら計画を立てている皆さんもいることでしょう。

嬉しいハプニングしか起こらないことが理想ではあるものの、不運な交通事故や自動車のトラブルは不意に訪れるものです。

いざという事態に万全な備えを整えていないと、冷静な対応もなかなか取り難くなります。

レジャーの予定をしっかり組むのは大切ですが、緊急事態に備えた保険の加入もそれと同じくらい重要です。

自動車でのご旅行等の前に、余裕を持って、1日自動車保険等へ加入しておきましょう。

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