生命保険って本当に必要なのか、毎月保険料を払っていても、本当に意味があるのかと思っている方もいると思います。
元々生命保険は、万が一の事があったとしても、愛する家族を困らせないために入るものです。その為、どの生命保険に入ってもよいというのではなく、生命保険に加入するタイミングは非常に重要になってきます。
また、社会人だけではなく、赤ちゃんや高齢であったとしても、生命保険に加入することができまます。
この記事では、そんな生命保険に加入できるのはいつからいつまでなのか、そして、加入するタイミングの決め方をご紹介していきたいと思います。
ぜひこの記事を読んで自分は生命保険が本当に必要なのかどうかを見つめ直してみてくださいね。
目次
1.生命保険加入前に知っておきたいポイントって?
1.1世帯主がいなくなっても支給される、遺族年金制度
1.2若者の死亡率はかなり低い
2.生命保険って赤ちゃんから入ることができるの?
2.1教育費用として積み立てる、学資保険
2.2乳幼児医療費助成制度に不安があるなら、医療保険
2.3プレゼントとして、生命保険
3.生命保険っていつまで加入することができるの?
3.1今は80代以上でも入れる保険もある
3.2若い内に加入したほうが保険額は低額
4.生命保険に入るタイミングの決め方って?
4.1人生の設計図から入るタイミングを見つける
4.2万が一に必要な金額からタイミングを見つける
4.3節目節目に保険を見直して修正する
5.様々な保険に入るおすすめのタイミングって?
5.1収入保障のための、医療保険
5.2あったら安心な、介護保険
5.3貯金と同じ、個人年金
6.結婚直後に保険に入るそのメリットとは?
6.1一人から二人になる生活費を見つめ直すことができる
6.2病気や怪我になるリスクを回避することができる
6.3貯蓄が少なくても保険でカバーできる
7.若い内に入ると、保険は損する?得する?
7.1支払額がどんどん増えていく、定期保険
7.2一定に保障される、終身保険
7.3保険によっておすすめなタイミングは変わってくる
8.まとめ
目次
1.生命保険加入前に知っておきたいポイントって?
生命保険にいざ入ろうかと検討した時に、何をポイントに絞っていけばいいのかよくわからないという方は多いのではないでしょうか。
保険は普段から慣れ親しむようなサービスではありませんし、細かい事がたくさん書いてあって分からないという方もいるかと思います。
そんな方でもまずは生命保険に加入する前に、ぜひ確認しておきたい重要なポイントをご紹介していきたいと思います。
1.1世帯主がいなくなっても支給される、遺族年金制度
生命保険というのは、働き盛りの家族が突然亡くなってしまった時に、保険金が給付される仕組みの保険です。
そして亡くなった場合にその家族に保険金が給付される制度を遺族年金制度といいます。
この遺族年金制度は、子どもが18歳になるまで夫、もしくは妻に支払われる公的な年金です。遺族年金には、遺族基礎年金、遺族厚生年金、遺族共済年金の3種類に分かれています。
これらがどう給付されるかというのは、亡くなった人の職業によって違ってきます。例えば会社に務めている方の場合には、遺族基礎年金と、遺族厚生年金の2種類が支払われます。この遺族年金でもらえる額は、年金の種類によって違ってきます。
また、子どもや夫、妻だけではなく、両親にも渡すことができるなど、年金によって給付できる遺族も変わってきます。
しかし、民間の生命保険に加入していなくても、遺族年金から一定の額は生活費として給付を受けることができます。その為、どうしても生命保険に加入することが難しい場合には、相談して、加入しないという方法もあります。
1.2若者の死亡率はかなり低い
もしかしたら明日死ぬかもしれないから、愛する家族の為に生命保険に加入するというのが、ほとんどの社会人の方の加入理由かと思います。もちろん将来のリスクを見据えて、準備しておくことは決して悪いことではありません。
しかし、1つ 注意しておきたいことがあります。
それは、若者の死亡率はかなり低いということです。もちろん年齢が上がる度に死亡率は高くなっていきますが、働き盛りの30代であっても、死亡率は年間1万人中6人です。この内、持病や自殺などの場合を考えると、より低い確率になるかと思います。
もちろん死亡率が低いからと言って、生命保険に加入することは決して無駄だというわけではありません。愛する大切な家族がいるにも関わらず、目先の保険料にとらわれて加入しなかったが為に、経済的に苦しくなってしまうこともあります。
自分に本当に生命保険が必要なのか、それだけではなく、加入することで家族をどの位守ることができるのかを考えて、加入するかどうかを決めてくださいね。
2.生命保険って赤ちゃんから入ることができるの?
社会人になるのがきっかけで生命保険に初めて加入したという方は多いのではないでしょうか。保険に加入する人の殆どは、自分以外の誰かのために保障をかけるという場合が多いかと思います。
しかし、赤ちゃんであっても生命保険に入ることができます。もちろんこれは様々な理由があってのことです。また、生命保険だけではなく、他にもいろんな保険に加入することも可能です。
それでは、赤ちゃんはどのような保険に入ることができるのか、又、それはどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
2.1教育費用として積み立てる、学資保険
赤ちゃんが生まれてから加入することを検討する保険の中で、学資保険というのは人気な保険の1つではないでしょうか。
学資保険というのは、高校や大学進学といった一気にお金がかかる進学費などを賄う為の教育費用として積み立てていく保険のことです。
実は妊娠中から加入することができるため、生まれる前に赤ちゃんを学資保険に加入させる方もいるようです。ちなみに早く加入すればするほど月額の保険料はどんどん減額されていくため、妊娠中から加入するのもおすすめです。
教育資金の積立には、学資保険の他にも定期預金などの方法もあります。しかし、これらの他の金融商品と違うのは、契約者が赤ちゃん自身ではなく、親であることです。その為、契約者である親が保険料の支払いができなくなる状況になった場合には、保険料の支払いが免除になる場合もあります。
2.2乳幼児医療費助成制度に不安があるなら、医療保険
赤ちゃんが生まれる前に、すでに医療保険を検討している方もいるかもしれません。人によっては加入しようとは思っているけれど、本当に医療保険が必要かどうか分からずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
まず、日本では、国民皆保険制度をとっているため、日本国民であれば国民健康保険や組合健康保険と言った公的な健康保険制度に何かしら加入しています。その為、医療費の本人負担は2~3割程度でよいことになっています。
しかし、これに加えて乳幼児であれば、さらに自己負担を減らすことができると言われています。乳幼児医療費助成制度というものがあり、健康保険に加えて公費で自治体からの助成費を援助されることができるため、乳幼児が受信した場合には支払う料金は数百円程度であったり、自治体によっては無料で診察を受けることもできます。
この乳幼児医療費助成制度は病院への通院や受診だけではなく、入院も適応されています。その為、保険適用の範囲内であれば大きな病気にかかった入院費や治療費なども全て払わずにすむ場合があります。ただ、かかった病院の場所によって自治体からの承認が得られない場合もあるので、しっかりと確認しましょう。
ただ、この乳幼児医療費助成制度は自治体によって充実していない場合もあります。未就学児童しか対象でない場合などもあるため、公費での補助があまり期待できないような自治体に住んでいる場合には、医療保険に加入することを考えてもよいかもしれません。
特に、先天性の疾患の診断を受けてしまうと、おとなになってから加入できない保険がある場合があります。その為、そうならないためには生まれてすぐに加入してしまうのもいいかもしれません。特に先天性疾患は成長するにあたって医療費などもかさんでくるため、早めに対策をとるのが大切です。
その為、赤ちゃんがお腹の中にいる間にしっかりと定期検診で赤ちゃんの容態を確認し、それによって医療保険の加入を検討するのがおすすめです。
2.3プレゼントとして、生命保険
日本ではあまりない風習ではありますが、外国では生命保険は親から子どもへのプレゼントという場合があります。その為、親が赤ちゃんに生命保険を書ける場合は大抵将来の子どもへのプレゼントのようです。
プレゼントとして受け取った子どもは、保険料を継続して払い続けることで保険適応させていくか、それとも解約してお金を受け取るという手もあります。たいてい受け取るタイミングは親から自立するときや、成人などが多いようです。
生命保険は特に、定期的に保険内容を見直すことができる制度があります。その為、親が決めた保険内容を変更して保険に入ることもできます。
また、解約する場合も、掛け捨てではなく、満期に給付金が受け取れる制度であったり、解約払戻金が高額な場合もあります。特に赤ちゃんから加入していると成人までに20年の年月があるため、解約払戻金は高くなっていることがあります。
また、3歳頃に持病を発症すると、成人した時に保険に入りづらい場合があります。その為、病気が発症していない新生児の場合に保険加入することで、その後の生活を保障するというメリットがあります。他にも、掛け金がいちばん安いのは0歳なので、生まれてすぐに生命保険に加入することによって、毎月支払う保険料をかなり安く抑えることができます。
3.生命保険っていつまで加入することができるの?
赤ちゃんが生命保険に加入することができるのは分かりましたが、今保険に加入していないけれども、加入したいという方も多いかと思います。
そうはいっても働き盛りの年を超えたら保険料が、どれほど高くなるのか、保険加入年齢は一体いつまで大丈夫なのかという心配もありますよね。
しかし、高齢化社会になるに連れて実は保険の加入年齢も変化してきています。
それでは、一体何歳まで加入することができるのかを見ていきましょう。
3.1今は80代以上でも入れる保険もある
終身医療保険で保険料払込期間も終身の場合は、死ぬまで保険料を払い続ける保険と言う事になります。これらの保険は、実は加入年齢はその他の収入保障保険や生命保険などに比べると加入年齢の上限はかなり高く、満75歳~満85歳までの上限設定の会社が多いようです。
医療保険の場合には、保険料の払込が終了するタイミングの少し下に加入年齢の上限が設定されているからです。
死亡保険は医療保険より加入年齢の上限が少し低く、大抵の場合は満65歳~満75歳に定められています。しかし、保険によってはもっと高齢であっても加入することができる死亡保険も存在しています。ただ、対面販売ではなくネット販売されている場合には、より審査が厳しくないため、契約年齢の上限をさげて設定されている場合も多くあるので、注意しておきましょう。
3.2若い内に加入したほうが保険料は低額
高齢になってから生命保険などに加入することは可能ですが、若い方が、保険料を節約するために保険加入年齢の上限ギリギリに加入するのはあまりおすすめしません。
長い間保険料を払っている為、総額で言うと多く払って損すると思うかもしれませんが、実は若いうちに加入して長い期間保険料を分割して払った場合のほうが、保険料総額は安くなることがあります。
特に、高齢での生命保険や医療保険に加入する場合は、高齢であるため、その分死亡したり病気を発症するリスクは高いため、保険料は格段に高額になります。その為、家計としっかりと相談した上で保険を決めることが大切です。
特に、生命保険に高齢で加入する場合には、誕生日の前に手続きをすることがおすすめです。これは、生命保険は基本的に年齢が上がれば上がるほど、保障内容は据え置きでも保険料がどんどん高額になっていきます。また、誕生日から6ヶ月がたつと、保険会社の中では1歳上乗せした年齢で保険料を計算します。その為、本当にその会社で自分は保険を加入することが出来るのかを、しっかりと確認を取ることが重要です。
4.生命保険に入るタイミングの決め方って?
生命保険に入ることができる年齢は分かりましたが、自分がいざ生命保険に入るタイミングというのは難しいですよね。もちろん社会人になってからや、結婚するときなど様々な人生の節目に入る方も多くいると思いますが、そういった時はバタバタしてしまって中々難しいですよね。
そんな方でも気軽に生命保険に入るタイミングを見つけることができる方法をご紹介していきたいと思います。
4.1人生の設計図から入るタイミングを見つける
結婚していても、独身であっても、自分が何歳にこうなっているという予測はだいたいつけることができますよね。何が起こるかは分からないものの、特に子どもが生まれている方の場合は何歳に子どもが進学するなど、お金がかかるタイミングなどを計算することができますよね。
これらの想定をもとに、自分の人生設計図をまずは書いてみてください。生命保険に加入するかを考える以前に、今現在の家計の状態や、これから必要になっていく家計が段々視覚化することによって見えてくるかと思います。
そうなると、万が一のことがあったとしても自分の家族に影響がないほどしっかりとリスクヘッジがあるのか、それとも生命保険に加入しておいたほうがいいのかが見えてきます。特に、終身保険じゃなくてもある一定期間だけ生命保険に入ることもできるかと思います。
これらは自分の人生設計によってかなり変わってくるかと思いますので、しっかりと自分の人生を見つめ直すことによって、お金が不足しなく生活を続けることができるような方法を考えてみましょう。
4.2万が一に必要な金額からタイミングを見つける
また、人生の方向性が見えてきたら、万が一の事が起こる事を考えることをおすすめします。特に、自分が亡くなってしまった場合の遺族年金はいくらなのか、又、それで家族は不自由なく生きていくことができるのかということをしっかりと考えましょう。
万が一の事が無いのが一番ですが、しっかりと考えると、いざという時にもお金が不足せずにどうにかなる場合の方が多いです。しかし、これらの計算は専門知識がないと難しくなる部分もあるため、ファイナンシャルプランナーなどのプロに相談することもおすすめです。
4.3節目節目に保険を見直して修正する
人生設計図に合わせて生命保険などに加入することは大切ですが、実は、これは一度作って終わりというわけではありません。特に、働いていて独立したら突然給料が増えたり、子どもが一人増えて教育費が増えたりと言った様々な要因で、家計はどんどん変化していきます。
そのためには、いつも保険を見直して、生命保険を場合によっては解約することもおすすめします。実は保障額の大きい生命保険にいつまでも加入して、保険料を支払い続けるのはおすすめしません。
お金が貯まれば万が一のことがあっても賄うことができるため、自分が大丈夫なほどにお金を貯めることができれば、それを見直して、状況に合わせて解約することも検討しましょう。
また、解約したとしても、数年後又、加入したほうがいいという場合もあるため、自分の人生を何年かごとに見つめ直し、柔軟にその時の状況に合わせた保険加入をしていきましょう。
5.様々な保険に入るおすすめのタイミングって?
保険加入のタイミングの決め方は分かりましたが、それぞれの保険というのは正直どういった役割があるのかということはいまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。
実際良く名前は聞く保険であっても、一体どういった特徴があるのかよくわからないですよね。そういった保険も、内容やその目的を知ることで、自分に一番あっている保険を選ぶことができます。
それでは一体様々な保険はどのような特徴があるのか、また、いつ入るのがおすすめなのかをみていきましょう。
5.1収入保障のための、医療保険
医療保険やがん保険などは、CMなどもよくやっているので商品名は聴き覚えがあるという方が多いのではないでしょうか。これらは、働いている人などが突然病気や怪我になってしまった場合、その治療費などを給付することで働いていない間の生活費を賄うという内容の保険です。
日本の場合は、公的な保険が充実しているため、医療費がどんなに高額になったとしても、自己負担はそこまで高くありません。特に、高齢者や低所得者だと更に負担が軽くなるため、実質ほとんど負担にならない場合もあります。
しかし、これはあくまでも医療費にすぎません。仕事を休んでしまった分収入は減ってしまったり、ゼロになる場合もあります。これらをカバーするために、医療保険に入る人もいます。
ただ、会社員の場合は給料が保障されている場合があるため、フリーランスや自営業など何も保障も受けられそうにないという方は、積極的に加入を検討することもおすすめします。
5.2あったら安心な、介護保険
現在整備されている公的な介護保険制度は、実は若者の要介護は受けられません。加えて高齢者も今の時点で十分に介護は受けることができません。これからより少子高齢化になっていくことを考えると、これ以上よくなっていくことはあまり期待できないのではないでしょうか。
しかし、無理に介護保険に加入する必要はありません。子どもがいる場合は自宅で介護してもらったり、家族がいない場合であっても、貯蓄をしっかりと計画的にすることによって、介護保険に加入しなくても十分に介護を受けることは可能です。しかし、もちろん加入していると老後の心配は少なくなるというメリットはあります。
5.3貯金と同じ、個人年金
個人年金保険というのは、毎月自動で引き落とされて満期が来ると年金として給付される制度です。イメージとしては貯金と同じです。
その為、自分で貯金できる人や、貯めたお金をより金利が高い金融商品で運用したいという人の場合には、あまりおすすめしません。特に老後の資金を今からイメージして貯蓄することも大切ですが、それ以上に自分の価値を高めることで、将来にもつながっていくため、個人年金を意識しなくてもそこまで問題はありません。
6.結婚直後に保険に入るそのメリットとは?
人生の節目の1つである結婚を機に、保険加入を検討する方もいるかと思います。特に、自分一人の暮らしから2人で住んでいくことになる場合には、これからの事も考えて保険を検討したいですよね。
それでは、結婚直後に保険に加入することは一体どういうことなのか、又、どういったメリットがあるのかということを見ていきましょう。
6.1一人から二人になる生活費を見つめ直すことができる
結婚したばかりですと、なかなか今後の生活費や、必要となるであろうお金も全然見えていきませんよね。そんな不安な状態の中で、そのまま暮らしていってしまうと、子どもができたときや家を買う時などに慌ててしまうかと思います。
しかし、結婚して、保険加入を考える時に、2人でゆっくりとこれからの方向性を話し合うことでそれらの不安はなくなります。又、恋人同士でいるときと違ってふたりとも責任を考えることもできるため、これまでは適当に考えていたことも、きちんと決めることができます。
保険の加入をきっかけに、2人で支え合って生きていく家計を考え直すことができますよ。
6.2病気や怪我になるリスクを回避することができる
保険に加入していなかった場合、結婚をきっかけに生命保険に加入するのは病気や怪我になるかもしれないと思って逆に入りづらいという方もいるかと思います。
しかし、病気や怪我は突然やってきます。その時に、生命保険に加入しているとかなり安心できる部分が多いかと思います。特に、子どもが小さい時は両親共働きというのも難しいので、そういう時期こそしっかりと適切な生命保険に加入することもおすすめします。
6.3貯蓄が少なくても保険でカバーできる
結婚したからと言っても、生命保険に加入することが義務なわけではありません。むしろ、2人の新生活にたくさんお金がかかって、保険料を支払うのが難しいという場合もあるかと思います。
しかし、万が一のことが合った時に、保険に入っていれば貯蓄がなかったとしても安心して生活ができるというメリットがあります。もし仮に独身時代に貯蓄がほとんどなかったとしても、保険料を毎月きちんと支払っていれば本当にもしも万が一のことが起きてしまった時にもお金の面では困ることは少なくなるかと思います。
そうはいっても、毎月の家計を圧迫するような高額な保険料を支払うことはおすすめしません。万が一のことが起こりうるリスクや、その時にどのくらいのお金があれば乗り越えることができるかなどを考えた上で、どの保険に入ることが一番よいのか、そして、その保険はいつまで入り続けることがよいのかなどを見直してみましょう。
何も考えずに独身時代に入った保険も、結婚を機会に見直すことでより経済的なものに乗り換えることができるかもしれませんよ。
7.若い内に入ると、保険は損する?得する?
できるだけ若い年齢で生命保険に加入したほうが、保険料は安くなります。
しかし、実際には保険料を長く支払うことで、損をしているのではないか、しかし、安心を持てる部分もあるので若い内に加入したほうがいいのではないかと悩んでいる方もいるかと思います。
そこで、最後に若い内に保険に加入することがよいのか、それとも悪いのかを見ていきたいと思います。
7.1支払額がどんどん増えていく、定期保険
定期保険というのは、掛け捨て型と言って、保険期間が過ぎると保障がなくなり、解約するときも払戻金がない、非常にシンプルな保険の場合が多いです。
これらは保険料は他の保険と比べると安いものの、更新すると更新の度に保険料の値段は上がっていきます。また、保障自体は一定期間のみ有効という制約もあります。
若いうちに加入すると、その時の保険料はとても安いため、若い時だけ入り、途中で解約することも考えているのであれば定期保険もおすすめです。しかし、長い間ずっと保険料を払い続けると、保険料が高額になるため、その分総額の支払額は高額になってしまうため、常に見直すことが大切です。
7.2一定に保障される、終身保険
解約時には解約払戻金を受け取ることができる貯蓄型の終身保険の場合は、保険料は一定ですが、他の保険と比較すると高めの値段設定になっています。しかし、保険料を支払った後も死ぬまで保障が続くため、安心な一面もあります。
終身保険の場合には、保険料の値上がりや、持病のせいで保険に加入する事が難しくなることを考えると、若い内に入ったほうが月額保険料も比較的安くなります。その為、若い間に加入したほうが総支払額は安くなります。
7.3保険によっておすすめなタイミングは変わってくる
生命保険は早い間に入るほうが良いと言われていますが、決してそういうわけではありません。特に、保険の性質によっては、早く加入したほうが総支払額は高くなってしまい、損する場合もあります。
保険に入るおすすめのタイミングは、本当に人それぞれです。しかし、保険に加入するタイミングや、その入る保険によっておすすめなタイミングは変化してくるため、自分の独断で決めるのではなく、保険会社の方やファイナンシャルプランナーなどに相談して加入を決めるのもおすすめです。
8.まとめ
保険は普段は意識していなくても、万が一の時に頼ることができる重要な存在ですよね。特に自分ひとりだけではなく、大切な家族がいる場合にはどの保険にいつ加入するかという問題は非常に重要なのではないでしょうか。
しかし、どの保険に入るのかというのは、自分のライフステージや、家族設計によって変化していきます。また、自分が今どのくらいの資産を持っており、これからどうなっていくかによっても変わる部分はあります。その為、自分だけで決めるのではなく、パートナーとよく相談したり、家計のプロであるファイナンシャルプランナーから助言を得ることで決めていくのもいいかもしれません。
また、場合によってはその時はその方法が一番良かったとしても、自分の思いもよらない人生によって、適切ではない保険になってしまう場合もあります。その為、一度自分が決めた保険に加入し続けるのではなく、人生の節目や、定期的にライフプランを見直すことで自分の状態に一番あった保険に加入できるようにしましょう。