ご自分や同行者の方々は、海外旅行や国内旅行の計画を立てる際に楽しい旅へ思いを巡らすことでしょう。
しかし、海外旅行の場合は、渡航先がご自分・同行者にとって不慣れな土地である以上、不運なケガ・事故等に遭うことも考えられます。
また、衛生環境や治安も日本とは異なっているはずです。食中毒や犯罪に巻き込まれるリスクはゼロではありません。
一方、国内旅行でも不運な事故はもちろん、地震をはじめとした自然災害に遭遇することも想定されます。
旅行傷害保険とは、旅行先での被害や、医療機関で支払った治療費等、金銭的な負担をカバーしてくれる保険商品です。
加入していれば非常に頼りとなりますが、その補償範囲をしっかり確認しておかないと、万が一の時に十分な金銭的サポートが受けられない恐れもあります。
そこで今回は、海外・国内旅傷害行保険の特徴と必要性を取り上げ、その保障内容やおすすめ商品を解説します。
この記事を読めば、海外・国内旅行保険の基本的知識を得ることができ、保険選びの良い参考になることでしょう。
目次
1.旅行傷害保険について
旅行を楽しむ際は、どんな地域を巡るかの計画作りも大切ですが、旅行傷害保険へも入った方が良いといわれました。
いまいち旅行のための保険にピンとこないのですが、一体どんな場合に役立つ保険商品なのでしょう・・・?
第1章では、旅行傷害保険とは何か?傷害保険との比較等を解説します。
1-1.旅行傷害保険とは
旅行傷害保険は傷害保険の1種であり、旅行のため、ご自宅を出てから帰宅するまでの間、被保険者が病気やケガをした場合に補償される保険です。
旅行は何回か行ったような景勝地を除いて、初めて行くような土地も多いことでしょう。
特に海外へ旅行する場合は、渡航先は気候や衛生環境、治安も日本と全く違う状況であることは間違いありません。
海外の旅行にしても、国内の旅行にしても不慣れな土地で勝手がわからず、ケガや事故に遭うリスクが考えられます。
その場合に旅行傷害保険へ加入していれば、現地で起きたアクシデントの補償が受けられます。
1-2.傷害保険との比較
傷害保険とは、国内外を問わず日常の事故等が原因による死亡や後遺障害への補償や、治療のための入院・通院等を補償する商品です。
補償内容は旅行傷害保険とほぼ同じなのですが、補償の範囲や保険金の支払方法、保険期間等についてそれぞれ違いがあります。下表を参考にしてください。
内容 | 旅行傷害保険 | 傷害保険 |
補償範囲 | 旅行で家を出てから帰宅するまでの間、病気やケガをした場合 | 国内外にかかわらずケガをした場合 |
保険金が支払われる方法 | 契約保険金額を限度として、実際にかかった費用が支払われる実損害 | 契約した保険金額通り、定額で支払われる |
保険期間 | 旅行期間中 | 原則1年、3年また5年で契約可能な場合あり |
特約 | 旅行で役に立つ特約が主契約に付帯 | 日常生活で役に立つ特約を追加可能 |
1-3.海外・国内旅行傷害保険に違いはある?
海外・国内旅行傷害保険共に、ケガの補償内容は設定されています。一方、旅行先での病気の補償は国内旅行傷害保険で設定されていません。
旅行中に病気は、それが当該旅行と直接の因果関係が認められなければ、残念ながら補償されることは困難です。
ただし、食中毒のようなトラブルでは、その後の検査・調査等で飲食店が突き止められ、旅行先と直接の因果関係が認められることもあります。
その他、地震、噴火や津波の自然災害で被害を受けたとき、海外旅行傷害保険では補償対象ですが、国内の場合は特約を付加しないと補償されない場合が多いです。
このように海外・国内旅行傷害保険では、補償範囲に違いがあります。
2.海外旅行傷害保険
海外に旅行したいので海外旅行傷害保険へ関心があります。
海外旅行傷害保険の加入の際に、気を付けるべき点を教えてください・・・。
こちらでは、海外旅行傷害保険の必要性と、保険選びの際の注目点等を解説します。
2-1.海外旅行傷害保険の必要性
海外旅行は、日本にはない外国の歴史的建造物や景勝地巡り、現地の料理を楽しむ等、いろいろな体験ができることでしょう。
その反面、日本と同レベルの衛生環境や、交通の便、治安が良い国ばかりとは言えません。
この慣れない渡航先の環境や現地の事情が災いし、食中毒になったり、事故で負傷したり、盗難に遭ったりする等のアクシデントも十分考えられます。
食中毒や負傷に関しては、現地の医療機関で治療を受けるわけですが、公的医療保険は当然通用しません。つまり、自費で対応する必要が出てきてしまいます。
治療で回復しても、今度はご自分や家族が予想外の多額の出費で頭を抱えることもあり得ます。
しかし、海外旅行傷害保険に加入しているのなら、その治療費等は補償されます。
旅行計画も大切ですが、このまさかの事態への備えもそれと同じくらい重要です。
2-2.海外旅行傷害保険の注目点
海外旅行傷害保険では補償内容も重要ですが、その保険に付帯する「医療アシスタンスサービス」に注目しましょう。
海外ではまず日本語が通じません。そのため、保険へ加入し、24時間365日、日本語で医療機関の予約ができ、通訳手配等にも対応してくれるサービスがあるかどうか確認しましょう。
ケガの箇所や、傷み・不快感など異常を感じる身体の箇所は、ご自分や同行者が現地の医療機関のスタッフへなかなか現地の言葉で伝えるのは困難です。
そのため、保険会社の電話担当者を通して現地の医療機関へ報告してもらった方が、断然スムーズに治療が進みます。
また、治療費に関しても保険会社が現地の医療機関と提携し、現金不要(キャッシュレス対応)で治療を受けられるサービスがあります。
このサービスを利用できれば、自費で治療費を支払うこともありません。
2-3.保険に加入したら大丈夫ではない
海外へ渡航する際に想定しなければいけないのは、病気やケガだけではありません。渡航先の安全情報もしっかりと確認する必要があります。
外務省では「海外安全ホームページ」で海外の安全情報を常に更新しています。
このホームページでは、各国・地域別の海外安全情報に加えて、留学・ビジネス等の目的別で、渡航する際に役立つ情報を紹介しています。
どの国で盗難被害が目立つのか、強盗の多い地域はどこか等の情報を取得することができます。
これらの情報を参考に海外旅行傷害保険に加入する際、盗難被害補償をより手厚くする等の対応をとることができます。
そして何より、外務省が注意を喚起する国の情勢によっては、渡航自体を行わないという決断も大切になります。
3.おすすめ海外旅行傷害保険・その1
海外旅行傷害保険は、海外でいざという時のために必ず加入しておいた方が良いですね。
では、おすすめの海外旅行傷害保険があれば是非紹介してください・・・。
第3章では、損保ジャパン日本興亜「新・海外旅行保険off」について解説します。
3-1.損保ジャパン日本興亜「新・海外旅行保険off」
新・海外旅行保険offは、インターネットで契約すれば55%も割引され、出発日当日でも申し込み可能な点が特徴です。
また、旅行先で携行品が破損しても保険金を請求する際は、航空会社から証明書を取得する必要はありません。破損した現物さえあれば保険の範囲内で修理費等の補償が下ります。
保険期間は最大3ヶ月まで補償され、「PA」「PB」「PC」タイプがあります。
保険料割引の具体例は次の通りです。
- 韓国旅行3日間1名:店頭販売2,750円→インターネット契約価格1,270円(54%割引)
- ヨーロッパ周遊6日間1名:店頭販売4,030円→インターネット契約価格2,340円(42%割引)
- ハワイ7日間1名:店頭販売4,430円→インターネット契約価格2,640円(40%割引)
3-2.新・海外旅行保険offの補償内容
パッケージプランは次のような補償内容となります。
(1)PAタイプ:保険料を抑えたい人向きです。
- 傷害死亡・後遺障害:1,000万円
- 治療費用:1,000万円
- 疾病死亡:1,000万円
- 賠償責任:1億円
- 携行品被害:30万円
- 救援者費用:1,000万円
- 航空機寄託手荷物遅延:10万円
→保険料例:ハワイ7日間2,870円
(2)PBタイプ:保険料と補償のバランスを考えたい人向きです。
- 傷害死亡・後遺障害:2,000万円
- 治療費用:2,000万円
- 疾病死亡:2,000万円
- 賠償責任:1億円
- 携行品被害:30万円
- 救援者費用:2,000万円
- 航空機寄託手荷物遅延:10万円
→保険料例:ハワイ7日間3,200円
(3)PCタイプ:補償を充実させたい人向きです。
- 傷害死亡・後遺障害:3,000万円
- 治療費用:2,000万円
- 疾病死亡:3,000万円
- 賠償責任:1億円
- 携行品被害:50万円
- 救援者費用:2,000万円
- 航空機寄託手荷物遅延:10万円
→保険料例:ハワイ7日間3,940円
3-3.新・海外旅行保険offはココに注目!
新・海外旅行保険offは「医療アシスタンスサービス」が非常に充実しています。
キャッシュレス治療サービスが受けられるほか、24時間365日、日本語でサービスが利用可能です。
具体的なサービス内容は次の通りです。
- 医療機関や医師の紹介・予約:被保険者の病状、滞在地、診察希望時間帯に合わせて紹介・予約が行われます。
- 医療通訳サービス:病気・ケガで医師の治療を受ける時、必要に応じ、電話で医療通訳サービスを提供します。
- 治療経過管理:通院や入院した被保険者の回復状況のチェック、治療内容の確認やフォローを行います。
- 救援者サポート:被保険者が3日以上入院した場合、医療機関へ駆けつける家族等の渡航をサポートします。
- 緊急移送手配:事故現場で動けない場合、救急車・救急ヘリ・緊急医療チームの派遣手配をします。
- 帰国手配:現地の医療機関を退院後、帰国便の手配を行います。
- 遺体送還手配:不幸にも被保険者が亡くなった場合は、現地火葬手配、日本への送還手配を行います。
4.おすすめ海外旅行傷害保険・その2
私の祖父は高齢ですが海外旅行をしたいと意気込んでいます。高齢者でも加入に問題の無い保険があればうれしいですね。
高齢者でも加入できる海外旅行傷害保険はないでしょうか・・・?
こちらでは、ジェイアイ傷害火災保険「t@biho(たびほ)」について解説します。
4-1.ジェイアイ傷害火災保険「t@biho(たびほ)」
t@biho(たびほ)は、保険加入が99歳まで可能で、家族旅行や、友人とのグループ旅行も最大10名まで一度に契約できます。
シンプルな補償にとどまるならば、韓国3日間の旅行→990円、ハワイ5日間の旅行→1,970円、ヨーロッパ7日間の旅行→2,640円と割安になります。
また、いろいろな補償項目から自由にカスタマイズできるので、渡航先の衛生環境や治安情報等を考慮しながら、補償内容を選別することが可能です。
4-2.t@biho(たびほ)の補償内容
こちらでは、t@biho(たびほ)の保険加入者(被保険者)のニーズに合った保険プランを取り上げます(10歳~49歳の場合)。
おすすめプランは次の通りです。
- 傷害死亡:3,000万円
- 傷害後遺障害:3,000万円
- 疾病死亡:1,000万円
- 治療・救援費用:5,000万円
- 緊急歯科治療費:10万円
- 個人賠償責任:1億円
- 携行品被害:30万円
- 航空機寄託手荷物遅延:1万円
- 弁護士費用等:100万円
- テロ等対応(日額):1万円
→保険料例:北米・ハワイ6日間2,980円
ただし、何度か旅行していて勝手がわかる国や地域で、手厚い補償をあまり要らないと感じた時は、次のようなカスタマイズもできます。
- 傷害死亡:無し
- 傷害後遺障害:無し
- 疾病死亡:無し
- 治療・救援費用:1,000万円
- 緊急歯科治療費:10万円
- 個人賠償責任:無し
- 携行品被害:無し
- 航空機寄託手荷物遅延:無し
- 弁護士費用等:無し
- テロ等対応(日額):無し
→保険料例:北米・ハワイ6日間1,320円
このように、必要最低限の補償を選ぶことで保険料を大幅に安くできます。
4-3.t@biho(たびほ)はココに注目!
t@biho(たびほ)では、「緊急歯科治療費」も補償対象とされます。他の旅行傷害保険では補償対象外の場合も多く、渡航先で歯痛に襲われた場合は非常に助かる補償です。
いったん歯に関連するトラブルが発生すると、あまりの激痛で旅行どころではなくなります。
この場合には現地で歯科治療を行うわけですが、その治療費は高額化することもあります。
命には別状が無いにしても、早期の治療を必要とする以上、歯科治療費が補償対象になるのは保険選びの際の大きなポイントです。
5.国内旅行傷害保険
海外旅行傷害保険の場合、渡航前に保険をかけて備える必要性は実感できます。しかし、日本国内の旅行に関しては、公的医療保険が使えてどの都道府県も治安がよくて安心できます。
国内の旅行で旅行傷害保険に加入する必要はあるのでしょうか・・・?
こちらでは、国内での旅行傷害保険の必要性および国内旅行傷害保険の注目点等を解説します。
5-1.国内で旅行傷害保険は必要?
日本国内はどこへ行っても、清潔で治安はよく、何より日本語が通じてまさかの時には公的医療保険も使用できます。
そのため、基本的に国内旅行傷害保険へ加入する必要性は薄いと感じられるかもしれません。
しかし、旅行先でバスや電車に搭乗し事故に遭遇したり、レンタカーを運転する際中、事故に遭って負傷したりすることも考えられます。
また、食品の衛星管理が杜撰な宿泊先や、店舗等の食事が原因で食中毒を起こす場合もあるでしょう。
これらのアクシデントは、どんなに治安が良くて安全な国でも起こり得るリスクです。
5‐2.国内旅行傷害保険が必要なケース
少なくとも次のケースに該当する方々は加入を検討してみましょう。
(1)他の損害保険に未加入
旅行目的がスキーや登山、ゴルフ等、場合によっては負傷する可能性がある内容も含まれている時は、短期間でも補償対象になる旅行傷害保険へ加入した方が無難です。
ただし、レジャーを行う際に転倒による骨折、滑落による負傷、球技等での負傷が想定されるものは、それぞれの趣味に特化した損害保険へ加入しておくことが賢明です。
(2)子供を連れて旅行をする場合
行ったことが無い場所へ子供と旅行する場合、子供はスッカリはしゃいでしまい注意力が散漫になることもあります。
それが原因で危険な行動をとってしまい、大けがをするおそれはあるでしょう。
この万が一のケガに備えるため、旅行傷害保険に加入することは大切です。
5-3.国内旅行傷害保険の注目点
国内旅行傷害保険では次のような補償が充実しているかどうか確認しましょう。
(1)団体で補償されるか
日本国内で旅行する場合は、家族または友人等と大勢が参加して旅行することもあるでしょう。
これらの旅行参加者も十分に補償範囲となる、「団体補償」が充実した保険を選ぶことは大切です。
補償内容や補償額がいかに充実していても、補償対象が保険契約者本人のみならば、参加者一同が事故や食中毒にみまわれて治療を受けた場合、当然全員に十分な補償は行われません。
(2)特約が充実しているか
もちろん負傷等した場合の基本補償は充実していることが必要です。それにプラスし、自然災害等が起きた場合の被害補償を特約として付加できれば非常に安心できます。
また、ご自分の旅行目的に関係したアクシデントを、手厚く保障する特約も設定されていれば助かります。
旅行のニーズによって数多く選択できる補償があれば、ご自分に合った自由なカスタマイズが可能です。
6.おすすめ国内旅行傷害保険・その1
国内旅行の場合も事故等で負傷することは考えられることですね。また、私にも就学前の子がいるのでやはり加入する必要性はあるでしょう。
では、おすすめの国内旅行傷害保険があれば是非紹介してください・・・。
第6章では、au損害保険「国内旅行の保険」について解説します。
6-1.au損害保険「国内旅行の保険」
国内旅行の保険は、たとえau利用者でなくてもインターネットで加入できる商品です。出発直前までに加入できます。
コースは、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」の3種類で、それぞれ補償金額や保険料に差があります。
保険料の払込方法はクレジットカード払または、auかんたん決済(au利用者のみ)のみとなるので、au利用者以外の方々は払込方法が限定されてしまいします。
6-2.国内旅行の保険の補償内容
国内旅行の保険の補償内容と保険料は次の通りです。
(1)ブロンズコース
①補償内容 | 補償金額 |
死亡・後遺障害 | 500万円 |
入院保険金 | 1日につき4,000円 |
手術保険金 | 2万円または4万円 |
通院保険金 | 1日につき1,000円 |
個人賠償責任 | 5,000万円 |
救援者費用等 | 200万円 |
②保険期間 | 保険料 |
日帰り・1泊2日 | 262円 |
2泊3日・3泊4日 | 321円 |
4泊5日~6泊7日 | 443円 |
7泊8日~13泊14日 | 607円 |
(2)シルバーコース
①補償内容 | 補償金額 |
死亡・後遺障害 | 750万円 |
入院保険金 | 1日につき6,000円 |
手術保険金 | 3万円または6万円 |
通院保険金 | 1日につき1,500円 |
個人賠償責任 | 8,000万円 |
救援者費用等 | 300万円 |
②保険期間 | 保険料 |
日帰り・1泊2日 | 383円 |
2泊3日・3泊4日 | 465円 |
4泊5日~6泊7日 | 638円 |
7泊8日~13泊14日 | 878円 |
(3)ゴールドコース
①補償内容 | 補償金額 |
死亡・後遺障害 | 1,000万円 |
入院保険金 | 1日につき8,000円 |
手術保険金 | 4万円または8万円 |
通院保険金 | 1日につき2,000円 |
個人賠償責任 | 1億円 |
救援者費用等 | 400万円 |
②保険期間 | 保険料 |
日帰り・1泊2日 | 502円 |
2泊3日・3泊4日 | 612円 |
4泊5日~6泊7日 | 833円 |
7泊8日~13泊14日 | 1,145円 |
6-3.国内旅行の保険はココに注目!
国内旅行の保険では次のようにユニークな特約があります。
それが、「ホールインワン・アルバトロス費用補償特約」です。この特約は、保険加入者(被保険者)が国内旅⾏中に国内のゴルフ場で、ホールインワンまたはアルバトロスを達成した場合に下りる補償となります。
〇身体ではなく懐が痛い
皆さんの中には、「そんな!ケガをしておらず携行品にも損害はないのに、補償がおりるなんて!」と驚く方々がいるかもしれません。
しかし、ゴルフを行う方々の慣習の一つとして、ホールインワン等を達成したら、ゴルフ競技を行った関係者へ大盤振る舞いをすることがあります。
本来なら、ホールインワンという結果は喜ぶべきことです。ただし、ケースによっては祝賀会費用等で100万円以上が必要となる場合もあります。
〇特約の対象はあくまで素人
喜ばしいハプニングでも、旅行先でこのような多額の出費はある意味” 損害”といえます。
この場合の備えとしては、ご自分が契約時に設定した、ホールインワン・アルバトロス費用保険⾦額を限度に補償が下ります。
ただし、 本特約は誰でも主契約に追加できるわけではありません。あくまで、アマチュアの被保険者を対象に設定されています。
当然ながら、テクニックはもとより経験・実績が豊富な、プロ資格を保有する方々は補償対象外です。
7.おすすめ国内旅行傷害保険・その2
旅行傷害保険には、自分の旅行目的に合った手厚い補償や特約が選べるのはありがいたいです。
私は大学の同窓生達との間で国内旅行を検討しています。結構な参加人数になるかもしれません。
大人数でも加入がOKな、国内旅行傷害保険はないでしょうか・・・?
こちらでは、エイチ・エス損害保険「国内旅行総合保険」について解説します。
7-1.エイチ・エス損害保険「国内旅行総合保険」
国内旅行総合保険は、インターネットで申し込みが完結でき、日帰り旅行から6泊7日(7日間)まで補償対象となります。
ご自分の家族または友人の方々、10名まで一緒に加入申込が可能です。もしも10名を超える場合は、10名単位で申込をする形になります。
1契約で10名まで保険契約が可能なため、団体旅行に向いた商品と言えます。契約タイプはTC、TDの2種類があります。
なお、支払方法はクレジットカード払いとなります。また、携行品損害を補償するタイプの取り扱いは、2018年7月31日までに旅行を行う保険加入者(被保険者)をもって終了しています。
7-2.国内旅行総合保険の補償内容
国内旅行総合保険の補償内容と保険料は次の通りです。
(1)契約タイプTC
①補償内容 | 補償金額 |
死亡・後遺障害 | 500万円 |
入院保険金(※) | 1日につき5,000円 |
通院保険金 | 1日につき1,500円 |
賠償責任 | 3,000万円 |
救援者費用等 | 200万円 |
②保険期間 | 保険料 |
日帰り | 400円 |
1泊2日 | 410円 |
2泊3日・3泊4日 | 470円 |
4泊5日~6泊7日 | 510円 |
(2)契約タイプTD
①補償内容 | 補償金額 |
死亡・後遺障害 | 500万円 |
入院保険金(※) | 1日につき10,000円 |
通院保険金 | 1日につき2,000円 |
賠償責任 | 3,000万円 |
救援者費用等 | 200万円 |
②保険期間 | 保険料 |
日帰り | 500円 |
1泊2日 | 520円 |
2泊3日・3泊4日 | 590円 |
4泊5日~6泊7日 | 640円 |
(※)入院保険金には手術保険金が含まれています。保険会社の所定の手術を受けた場合、次のような保険金額が支払われます。
- 入院中の手術を受けた場合:入院保険金日額の10倍
- 入院中以外の手術の場合:入院保険金日額の5倍
7-3.国内旅行総合保険はココに注目!
国内旅行総合保険はやはり団体旅行の補償に向いている保険であることが注目点です。10名まで一括で加入申込ができる点は魅力です。
〇参加者一人が死傷するだけとは限らない
残念ながら以前、観光バス運転手の過重労働や速度超過によって、スキーツアーの大学生の団体客等が死傷する痛ましい事故がありました。
このように親しい友人同士や家族で旅行する場合でも、同じ公共交通機関で移動すことがほとんどなので、同時に大事故へ巻き込まれるケースもあります。
その場合、旅行会社が求償するわけではあるものの、負傷の治療費は、まず負傷した側で支払うケースがほとんどです。
〇団体補償で全員を補償
旅行の参加者がそれぞれ個別の傷害保険や、旅行傷害保険へ加入していれば問題ないです。
しかし、未加入者がいる場合は、当人の金銭的負担はさすがに重くなってしまいます。
参加者全員が補償対象になるように、代表者1名が保険契約を行い、まさかのために備えることは賢明な方法といえます。
8.まとめ
こちらでは、特に最近の海外、国内事情を踏まえた心配な出来事を中心に解説します。
〇海外はテロと歴史問題に注意
海外では特にフランスやドイツをはじめとしたヨーロッパで、特定の犯罪グループのテロ活動に注意するべきです。
日本とは異なり宗教対立や移民排斥、人種差別、貧富の格差は、ヨーロッパで特に深刻な問題であり社会の懸念材料とされています。
これらを原因とした政情不安は、ご自分の渡航先でも暗い影を落とすことになるかもしれません。
テロは時間・場所・方法そして相手を選びません。ご自分がいかに渡航先の国や地域の問題に無関係でも、その被害に巻き込まれる可能性は十分あります。
海外旅行傷害保険では、テロが起きた場合に下りる「テロ等対応」という補償があります。こちらの補償額は1日1万円程度の場合が多いです。
しかし、このような補償が下りても、テロが多発する地域に渡航するのは避けることこそ賢明な対応です。
一方、現在では突如、国家間の外交上の取り決めを無視し、日本政府や企業に損害賠償を請求する動きが隣国であります。
歴史認識や解釈は、それぞれの国で異なることは当然ですが、それに関する激しい感情が何らその問題と無関係な日本人観光客へ向かうこともあり得ます。
このようなリスクを注視し、大事になる前に渡航を控えることも今後は必要となるでしょう。
〇国内旅行は自然災害が起きた場合の対応を
ここ数年、日本国内では大きな地震が頻発し、その被災情報がメディアから発信されています。
自然災害は台風等の場合は別として、不意に発生するものであり当然のことながらご自分の旅行中でも、旅行先で被災する可能性はあります。
不運にも負傷した場合は、公的医療保険は日本全国で使えますし、旅行先にも必ず健康保険証は持参するべきでしょう。
その他、主契約へ自然災害に関する特約を付加し、金銭的サポートを更に厚くすることが望まれます。
〇まずは同行者と相談を!
旅行に行く前から深刻なリスクを考慮すると、旅行が不安になるかもしれません。しかし、旅行中なら絶対安全という保証はありません。
旅行を楽しむ計画は同行者ときちんと立てるべきですが、まさかのための備えについてキチンと話し合い、保険へ加入し補償を万全にした上で出かけることが無難です。