貯蓄型保険・インフレ時に加入してもダメ?銀行貯金との比較

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皆さん『貯蓄型保険』に期待することは?

と、問われれば間違いなく「死亡保障金を貰わなくても、お金が積立てられて無駄にならないから」と答えるでしょう。

本当にそうでしょうか?!

お金を貯めるなら銀行預金の方が、便利で安心と言う理由で「生命保険」と「貯蓄」は切り離して、行動している方も多くいらっしゃいます。

いえいえ、これも本当にそうでしょうか?!

世の中の個人消費は減り、円の相場も落ち着かず、経済情勢が低迷していると言われている昨今、保険にも貯金にもお金を投入するのは、あまり得策ではない気もすると言われる方もいます。

しかし一方では、少しずつ景気回復の兆しもあるとか無いとか。

今回は、インフレでもデフレでも『貯蓄型保険』の得と損を理解した上で、銀行預金と比較し、賢い生命保険のかけ方を探ってみたいと思います。

目次

  1. どんなのがある?貯蓄型保険
    1-1貯蓄が出来る保険概要
    1-2貯蓄型-死亡保障
    1-3貯蓄型-学資保険
    1-4貯蓄型-外貨
    1-5貯蓄型-個人年金
    1-6貯蓄型-養老保険
  2. 貯蓄型保険・お金が貯まるシミレーション
    2-1解約返戻率の解説
    2-2低解約返戻金型の解説
    2-3解約金・モデルケース
  3. 保険料の払い方で得をする
    3-1一時払い・全期前納では
    3-2年払い・半年払い・ボーナス併用払いでは
  4. 『貯蓄型保険』は利率『銀行預金』は利回りその違い
    4-1貯金利回り
    4-2保険利率
    4-3インフレだと
    4-3退職後の備え・貯蓄型保険って?
    4-4自営業貯蓄より貯蓄型保険?
  5. 貯蓄型保険の損/得
    5-1『貯蓄型保険』元本割れ
    5-2『税金』節税・控除
    5-3学資保険・貯蓄型子供保険は損?
  6. 『貯蓄型保険』のこれからは?
    6-1保険の本音?・逆ざや
    6-2貯蓄型保険・なくなる?
  7. 『貯蓄型保険』おすすめ
    7-1『貯蓄型保険』メットライフ生命
    7-2『貯蓄型保険』フコク生命
    7-3『貯蓄型保険』明治安田生命
  8. まとめ

1.どんなのがある?貯蓄型保険

「生命保険」を掛けるなら、亡くなった後の「死亡保障」となる『保険金』を用意しながら、生きている間にも活用できる『貯蓄型』の物があったらいいと思いませんか?

夫(自分)が亡くなった後の遺族の安心と、生きている間の貯蓄の両方が備えられたら、まさに一石二鳥です。

そんな、被保険者が入って得をする『貯蓄型』の「生命保険」を見て行きましょう。

1-1貯蓄が出来る保険概要

「生命保険」でも、毎月や一括で支払ったお金(保険料)が、貯蓄として貯められる保険が『貯蓄型保険』となります。

これは、保険会社が売っている商品なので「生命保険商品」なのですが、私たち消費者側から見れば「貯蓄商品」としての方が認識が高いですね。

しかしなぜ、生命保険会社が、銀行貯蓄のような保険商品を売ることが出来るのか、不思議に思っている方も居るのではないでしょうか。

銀行の預貸(よたい)率

銀行も商売ですので、商品を売り利益を上げますし、経費も掛かります。

しかし、お金と言う材料を元に作る商品は、目に見える製造された物品と違い、その収益は大きく分けると次にあげる3つになります。

  • 預金から貸出利回りによって得る収益
  • 金融・ATMなどのサービスによる手数料
  • 外国為替の収益

私たちが預けたり、借りたりする『預貸金(よたいきん)』と言う、お金のバランスによって収益を上げています。

銀行へ入られられている私たちの預金残高(利回り)と貸出金(利回り)の「利鞘(りざや)」を『預貸率』と呼び、収益となり運営されています。

ここから貯蓄へ充てられる利率が決まります。

預金金利が低くなれば、貸出のローン金利も下がるというわけです。そしてその逆も然りですね。

保険会社の予定利率

保険会社は、下記の3つのバランスから保険商品の保険料を決定しています。

  • 予定死亡率
  • 予定事業費
  • 予定利率(運用利回り)

保険会社が売る「保険商品」には、なぜあのような支払総額より高額な「死亡保障金」が用意されているのでしょう。

その大きな理由のひとつに保険会社もまた、先に記述した銀行と同じ【金融】と言う業種だという事があげられます。

皆さん「相互扶助」という言葉を聞いたことはありますか?

保険の成り立ちとして、昔の人達が互いにお金を出し合って、何かあった時にそこから援助し助け合おうという事から始まった「相互扶助」は、生命(損害)保険の大本な理念なんです。

なので、私たち消費者から得た保険料を集め、積立てて運営(増やす)しているからこそ、払込む保険料より高額なお金を用意することが出来るんです。

「有配当」保険

保障金に関しては分かりましたが、ではなぜ『貯蓄型保険』が実現できるのでしょうか。

運用され得られる収益予定利率は必ずしも毎年同じというわけではありません。

そこで、運用利回りに余剰が出た時には、配当金を分配するという仕組みを作っています。

その方法は、保険料への相殺や現金での支払いなどもありますが、多くが『有配当』商品となる『貯蓄型保険』の積立利息として、満期後又は死亡時に受け取ります。

1-2貯蓄型-死亡保障

このタイプの貯蓄型と言えば「終身保険」がもっともポピュラーな商品となります。

貯蓄型で死亡保障の生命保険は基本、掛け捨て(定期保険)と違い長期の年数を掛け続けて行くこととなります。

満期後や死亡した時に、積立てられた保険料の一部へ「解約返戻金」と言う物が上乗せられ、保障金と一緒に保険会社から受け取り支払われます。

保険料としては、一般的に高い金額となっています。

1-3貯蓄型-学資保険

子供の大学までかかる学費は、公私立や文理系によてっても違いますが、一人当たり1,000万円から2,000万円もかかると言う試算も聞かれます。

そんな中、産まれてくる子供の学費を考えた時、銀行へ別途家計から預金を回す方もいるかと思います。

まだ若いファミリーには、夫の死亡保険に大きな保険料を『貯蓄型保険』へ投資する前に、お子様の学費の方が優先されに違いありません。

銀行預金の他に選択肢として用いられる貯蓄に『学資保険』が、世の親御さんの関心を呼んでいます。

その理由に、満期金に加算される100%越えにもなる高い返戻率があげられます。

この高い返戻率に加え、保険料支払いを一括にすることで、さらに高い返戻金を得られるとあって近年では、税金対策ではありますが、祖父母が孫の学資保険を掛けるという事も見られるようです。

1-4貯蓄型-外貨

外貨建てと言われる貯蓄型保険とは、簡単に言うと「外貨=ドルやユーロ、豪ドル」で積立てながら保険を買うという商品です。

低金利の日本の円で保険料を支払うより、その利回り(金利)はとても高くなっていて、保険での貯蓄商品の中でも増やすという効果が高くなっています。

為替の変動で得られる益は、通常の積立利率より大きくなるので人気ではありますが、必ずしも為替変動がいい方向に向いているとも限りません。

気を付けなければいけないのは、変動により元本割れになる恐れがあるという事です。

1ドル=100円

1万ドル外貨建てを掛けたら、日本円で100万円です

解約又は満期に1ドル=80円

支払は、日本円で80万円となってしまい、20万円もマイナスになってしまいます。

ハイリターンですが、ハイリスクもある投資商品と思っておくといいでしょう。

1-5貯蓄型-個人年金

貯蓄型の保険と言っても、個人年金に「生命保険」の部分はありません。

公的年金の他に、生きているうちに退職後や老後の蓄えとして確実にしっかり用意しておくことが出来る年金保険です。

なので生きている間に一時金や年金として、積立てたお金を受け取る事となります。

「貯蓄を保障」する保険と思うといいでしょう。

保障期間付き終身(有期)年金

終身は生きている間、年金が支払われる『貯蓄型保険』です。

有期は、一定の決められた期間だけに年金が貰える保険となっています。

また、どちらも死亡した場合でも、残っている年金(一時金)は受取れます。

1-6貯蓄型-養老保険

養老保険は、満期までに死亡保障金と同額の満期返戻金を積み立てる保険です。

定期保険と同じ一定期間の死亡保障ですが、大きく違うのは満期返戻金を貯めると言う事で、保険料は定期保険・終身保険よりも高くなります。

最近では、一番最初に記述した「貯蓄型保険」を備えた終身保険が出てきたため、保険料が一番高い養老保険は徐々に少なくなってきています。

2.貯蓄型保険・お金が貯まるシミレーション

ここまで『貯蓄型保険』として、保険料が積立てられる商品を簡単にご紹介しましたが、それらの保険は、保障をしつつ一体どのように、お金が貯められていくのでしょう。

また、どんな場合にも本当にお金が貯まって行くのか、ここでは、その貯まるシミレーションを見て行こうと思います。

2-1解約返戻率の解説

満期になって、保障される金額がそれまで支払った保険料より多少増えて戻って来るのが『返戻金』と言って主に「学資保険」「個人年金保険」「養老保険」で得られます。

そして「終身保険」では、保険料の支払い完了後、死亡保障金以外に被保険者(又は契約者)へ戻って来るお金を『解約返戻金』と言います。

これら『(解約)返戻金』には保険会社が決めた商品ごとの利率『返戻率』が加味されます。

また、加入年齢や加入期間などの条件によって返戻率は変わってきます。

ここで、『貯蓄保険』の終身保険で人気と言われる、オリックス生命終身保険RISE/ライズを例に上げてみてみましょう。

例:30歳(男性)・死亡保障1千万円・60歳で支払い完了の返戻率とその返戻金額

月額保険料 保険料払込総額 解約返戻金額 返戻率
21,740円 7,826,400円 8,711,800円 111.3%

ご覧のように、数十年の保険料支払を終えた、満了後から一気に返戻率が上がって行きます。

銀行貯金のように、納めたお金(保険料)の金額がいつでも100%保障はされていないところが『貯蓄型保険』での注意する所です。

2-2低解約返戻金型の解説

上記で挙げた、オリックス生命終身保険RISE/ライズのグラフを見て、加入してから60歳までの支払い完了時まで、返戻金のカーブが元金より下になっていることがわかると思います。

このように、保険料を払込っている間の解約返戻金率を、低く抑えることによって、毎月かかる保険料を多少でも安くしているというわけなんです。

また、この商品のように「無配当」になっている場合は、世の中がインフレに傾いた時には、貯蓄として「有配当」より劣ると言わざる負えないでしょう。

2-3解約金・モデルケース

解約返戻金÷払込保険料累計×100=返戻率

上記の計算で『貯蓄型保険』の解約返戻金は決定します。そして長い期間置く(長期の契約継続)ことでその利率が上昇します。

しかし、支払い完了前の途中で解約した場合は、それまでの累計金額を下回ることがほどんどです。

3.保険料の払い方で得をする

皆さん「保険料」の支払い形態は、どのようにしていますか?

保険会社も商売なので、もちろん一定額を月賦のように月々支払ってもらうより、半年・1年をまとめて払ってもらえたら運用も大きくなるのでありがたいようです。

もっと言えば、全てを一括で支払ってくれる場合には、何か特別な配慮があるのでしょうか。

ここでは、生命保険料支払形態から貯蓄を賢くする方法をご紹介します。

3-1一時払い・全期前納では

全期前納

全期分の保険料を、あらかじめ保険会社へ預けておく全期前納方法は、支払い月ごとに前納されたお金から、保険会社が月払いのお金として充てて行く仕組みとなっています。

一時払い

文字通り、一括で全額となる保険料を一回で支払い済ませてしまうタイプです。

貯蓄目的の終身保険などでは、手元に余裕がある場合一括払がよく使われる支払方法でもあります。

その理由に、全期前納より一時払いの方が、保険料の価格のお得さが大きくなります。

一時払い>全期前納

また、個人年金保険も一時払いにすると、支払う保険料の総額は安くなるため貯蓄としては大変有利となり節約となります。

でも待って!一気に全部を支払ったら、もしも途中解約なんて事になった時、無駄になってしまうのでは?と言う疑問も出てきませんか?

少し前には、一括で支払う一時払いのケースでは、保険期間の未到達部分は返金されない仕組みでしたが、平成22年の4月以降に契約された商品は、過払い部分となった未経過となっている保険期間のお金が、返金がされるようになりましたので、安心して下さい。

3-2年払い・半年払い・ボーナス併用払いでは

保険料の安さは、もちろん大きく保険会社へ預けることで、割引が高くなり、お得となります。

月払いより年払い、年払いより一時払いと言った具合で、保険料の割引率が大きくなり、結果保険料を安くすることが出来なお且つ総じて貯蓄の利率も上がってくるわけです。

月払い>半年払い>年払い>全期前納>一時払い

これらは、お金に余裕がある人が得をする方法ですが、コツコツと頑張って支払う月払いでもお得にする方法はあります。

それは支払う量(金額)ではなく、手段なんです。

団体割引

まず、会社などの勤務先がお目当ての生命保険会社と契約しているかどうか調べてみるといいでしょう。

これには「団体割引」という特権があり、会社によっては20%もの割引きなどのお得があります。

クレジット・カード払

保険会社の指定クレジット会社のカードを所持している場合、クレジット・カードでの支払い方法も、ポイント(マイル)が貯まるので、その分が割引と思うとお得だと言えます。

注意して欲しいのは、所持していないクレジット・カードを、わざわざ年会費を払い新規で加入することです。

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