子供は褒めて伸ばす!そのような教育方針が浸透しています。
子供の可能性を引き出すために上手に褒めたいと思う親がほとんどだと思いますが、上手に褒めることは案外難しいことです。
褒めることで子供が笑顔になり、親も笑顔になれることは素晴らしいことですが、実は褒めるときに言ってしまうと子供にとっては好ましくない言葉があるのです。
そこで今回は、今後子供を褒める時に気をつけるべきポイントを詳しくご紹介します。
1.他の子と比較する褒め方はNG
「○○ちゃんよりも上手に出来たね」
他の子と比較するような褒め方はしないようにしましょう。
子供によって長所短所があり成長はまちまちなのに、他人より出来たことを褒めていると、自分は特別なのだと勘違いを引き起こしてしまいます。
また他人を見下したり、変な競争意識を持ったりする可能性も出てきます。
逆に出来ていない場合、他の子は出来ているのに自分は出来ないということが劣等感となり、心に傷を負うことにもなりかねません。
他人と比較するようなことはせず、出来たことは本人の努力を褒め、また出来ないことはなぜ出来ないのかを子供と一緒に考えるように心がけてください。
2.結果だけを褒めるのはNG
「○○出来て凄いね」「よく○○出来たね」
何かが出来た時だけ褒めていると、結果だけ出せば良いのだという考え方に偏りがちです。
そして、失敗したときの耐性がつきません。
チャレンジ精神が無い、出来ることしかやらない子供になってしまう可能性があります。
「○○嫌いだったけど、頑張って口の中に入れれたね」
「○○苦手だったけど、諦めずにずっと頑張ってえらいね!」と、努力や挑戦することに対して褒めてください。
子供の成長を見続けるお母さんだからこそ、過程を認めて少しでも出来た時は褒めてあげることが子供の成長に、より良い効果を発揮します。
子供の成長を焦らず見届けていきましょう。
3.過剰にご褒美をあげるのはNG
「〇〇あげるから、〇〇しようね」
頑張ったご褒美として物を与えられて育った子は、大人になって物に依存しやすくなります。
また過剰に物を与え過ぎると物でしか動かない子供になり、どんどんエスカレートすることになるでしょう。
物を手に入れることだけのためだけに頑張り、頑張る過程を顧みなくなります。
親として、子供が欲しいものは買ってあげたいと思うでしょうが、物を目当てに頑張らせるという方法は控えたほうが良いです。
ただし、何も買い与えるなというわけではありません。
誕生日、クリスマス等、イベント時等、子供が主役になる時には、盛大にお祝いをし、あなたを大事にしているということを惜しげもなく伝えることが、愛情豊かな子供に育つことに繋がります。
4.なんでも褒めすぎるのはNG
何かをするたびに「凄いね」「偉いね」と褒めすぎることも問題です。
何をしても褒めすぎると、自分は特別な存在なのだと勘違いし、自分本位なわがままな子供に育ってしまいます。
また他人の評価を気にするようになり、常に順位を気にする子供に育ってしまいます。
だからといって神経質になる必要はありません。
愛情を持って接することが出来れば自然と子供は笑顔になるでしょう。
そして、自立した大人に成長するためには自分の存在を肯定し、自分に自信が持てるように褒めることが大切です。
それは他人からの評価でのみ高まっていくものです。
何かを頑張って両親に褒められた経験は、一生子供の心に残っていきます。
子供は失敗するものです。
はじめから出来る子なんていないのですから、先に述べましたとおり、成功した時だけ褒めるのではなく挑戦したことに褒め、失敗してもまた挑戦出来るような言葉をかけてあげてください。
やがて失敗も減り、自立した大人に成長していくはずです。
5.褒める気持ちが無いのに形だけ褒めるのはNG
「上手に○○出来たね」
本当は、「もっとこうした方が良いのに」と思っているが、子供のやる気を失わせないため心では思ってないのに褒めるという場合です。
子供は親の気持ちを敏感に察しますので、がっかりしているという気持ちが伝わり、逆に子供を傷つけてしまうことになります。
先に述べましたように、結果だけで判断する考え方だとこのような自体に陥りやすいので、子供が挑戦したことに対して、凄いね!と褒めてあげるという心構えでいると、形だけ褒めるという機会は減ってくるのでは無いかと思います。
まとめ
「○○ちゃんよりも上手に出来たね」
「○○出来て凄いね」「よく○○出来たね」
「〇〇あげるから、〇〇しようね」
「凄いね」「偉いね」
「上手に○○出来たね」
つい言ってしまいがちな言葉だと思いますが、いかがでしたでしょうか。
今まで間違った褒め方をしていたと、がっかりされている方もいるかもしれませんが、嘆く必要はありません。
これから改善していけば良いのです。
親が思う以上に子供は親の言葉に影響を受けているということを忘れず、最初はなかなか難しいかもしれませんが、子供がより良い成長をするためと思って、少しずつ試してみて下さい。