がん保険の口コミから見る、保険の選び方を5つのポイントで解説

最近やたらと目につく「がん保険」というフレーズ。

万が一の時に備えて加入しておいた方が良いとは思うけど、数が多すぎてどれを選べばが良いかわからない・・・多くの方がこのような悩みを抱えています。

保険選びには見るべきポイントが存在します。

そのポイントを押さえておくだけで、あなたに合った保険選びは簡単に行えるようになるのです。

今回、保険選びにおいて見るべきポイントを整理して紹介します。

いざというときに本当に役立つがん保険に加入できるよう、ポイントをしっかりと押さえていきましょう。

目次

1. 拡大するがん保険市場

1-1 関心の高まりから参入が相次いでいるがん保険市場

1-2 同じがん保険でも保障内容は千差万別

1-3 自分に合ったがん保険を適切に選べているのか?

2. がん保険選びで失敗すると

2-1 がん保険選びは失敗するとお金の無駄遣いに

2-2 がん保険選びでの失敗事例①~掛金~

2-3 がん保険選びでの失敗事例②~保障内容

3. 口コミから見るがん保険

3-1 がん保険は多くの人が加入している

3-2 がん保険選びはだいたい専門家に相談して行う

3-3 口コミは有益な情報で溢れている

4. 口コミ高評価のがん保険の特徴とは

4-1 特徴①~掛金~

4-2 特徴②~保障内容~

4-3 特徴③~保障期間~

5. 口コミ低評価のがん保険の特徴とは

5-1 特徴①~掛金~

5-2 特徴②~保障内容~

5-3 特徴③~保障期間~

6. がん保険選びで注意するべきポイント

6-1 加入要件

6-2 給付要件

6-3 免責期間

7. まとめ

1. 拡大するがん保険市場

昨今CMや広告などで、がん保険を目にする機会がやたらと増えています。

皆さんも周りからがん保険の加入を、勧められているかもしれません。

「がんになったら困るし、今のうちに準備しておいたほうが良いですよ」と言われ、既に加入しているかもしれません。

今は一生のうち2人に1人はがんを発症するといわれている時代です。

食生活の改善、医療技術の発達により平均寿命は伸びていますが、その分、がんに罹るリスクも大きくなっています。

しかし医療保険とは異なり、がんになった場合にしか使えないがん保険は使い勝手が良いとは言い難い保険です。

何故、がんにしか対応できないがん保険に注目が集まっているのでしょうか。

1-1. 関心の高まりから参入が相次いでいるがん保険市場

日本では核家族化と少子高齢化の影響で、万が一の時の備えは家族に頼るのではなく自分自身で準備しておくべきだという考えが一般的になってきています。

ここ数年の年齢別の死因を見てみると、若年層では不慮の事故や自殺が上位を占める一方で、中高年層では、がんや心疾患などいわゆる成人病といわれるものが上位を占めています。

そのため、成人病を発症した場合に備えて、それに対応できる医療保険に関心が高まっているのです。

その中でも、中高年層の死因一位である「がん」に対応する保険、つまりがん保険のニーズは高まり、各保険会社が、がん保険市場に参入しているのが現状です。

がんには、「発症すると死に直結してしまうことが多い」「治療に長い時間とそれに伴う莫大な資金が必要になることが多い」という特徴があります。

そのため、がんに特化した保険に関心が高まっているのです。

1-2. 同じがん保険でも保障内容は千差万別

「がん保険であれば、とりあえずどれでも良いから入っておけば大丈夫だろう」

このように安易に商品を選んでしまうのはNGです。

多くの保険会社が、がん保険の取り扱いを行っており、商品性で他社との差別化を図るため、多種多様な商品を日々導入しています。

同じがん保険でも商品によってその保障内容は大きく異なるのです。

保障の期間という観点では、期間に定めのある「定期保険」と一生涯保障がついてくる「終身保険」があります。

 メリット  デメリット
 定期タイプ  月々の保険料が割安  保障期間が一定期間だけ
 終身タイプ  保障は一生涯  月々の保険料は定期保険に比べて割高

 

また給付金の仕組みにも種類が複数あります。診断を受けた段階で定額が一括で給付される「診断給付型」、入院日数に応じて支払額が決まる「入院給付型」、実際にかかった金額を全額支払う「実損補償型」です。

 

 メリット  デメリット
 診断給付型  診断後すぐにまとまった金額が受け取れる  金額が決まっているので不足する恐れがある
 入院給付型  入院が長期化しても安心できる  通院でのがん治療では給付金を受け取れない場合もある
 実損補償型  実際の負担分を全額支払ってもらえる

(契約にて上限が設定されている場合もある)

 高齢になるにつれ、月々の保険料の負担が重くなる

このように保障内容は、それぞれの商品によって多岐にわたります。

その事から、自分にはどれが合っているのか、どの様な保障が必要なのかをハッキリと考えていなくてはいけません。

大きく分けると、一時金などの給付金を充実しておくのか、入院や通院の保障を充実させておくのかを決めるだけでも、選択肢としては大きな違いがあります。

1-3. 自分に合ったがん保険を適切に選べているのか?

多種多様ながん保険の中で、あなたは本当に自分に合ったがん保険を選べているでしょうか。

「何となく進められるままに加入したから、保障内容なんて覚えていない」

という方は意外なほど多いのが現状です。

しかし、がん保険は、がんを発症した際の支えとして加入しているものです。

実際に発症してしまったときに、それが経済的な支えにならないのであれば、その保険は意味を成さないのです。

がん保険選びで失敗すれば、保険料を無駄にするリスクがあるのです。

保険は「人生で住宅の購入に次ぐ、大きな買い物」と言われます。

毎月の保険料は大したことが無くても、それが数年・数十年と続く事によって、大きな差が生じ、大きな無駄になる可能性があるのです。

その大きな買い物で失敗しないためにも、保険選びに失敗した時のリスクについてもしっかりと押さえておくようにしましょう。

2. がん保険選びで失敗すると

がん保険の種類は多岐にわたることを紹介してきました。

その中で自分に合った保険を選ぼうとすると、なかなか骨の折れる作業で煩わしく感じてしまうかもしれません。

しかし、「とりあえず何でもよいから入っておけば良いかな」

「よくCMで見る会社なら安心できるからそこにしよう」と、安易に選択してしまうのはNGです。

がん保険は種類が多い分、あなたの意向とは異なるものも多く存在しているのです。

がん保険選びに失敗してしまうと、どのようなことになってしまうのか、以下でしっかりと抑えていきましょう。

2-1 がん保険選びは失敗するとお金の無駄遣いに

がん保険は万が一の時に必要な資金を準備しておくために加入するものです。

そのため、いざというときに自らが望む形で、必要な額が支払われないのであれば、それは毎月の掛け金を無駄にしてしまっているのと同じなのです。

がん保険の多くは保険料を掛け捨てとして扱うため、支払った保険料が返ってくることはありません。

保険料が積み立てられるタイプのがん保険も中にはありますが、その分保険料が割り増しになるなど条件は不利になることが多く、また積み立てられる金額も保険料の総額に比べるとわずかなものがほとんどです。

がん保険はあくまで万が一の時に経済的な安心感をもたらしてこそ意味のあるものになるのです。

この点を意識して選ばなければ、せっかくのがん保険もお金を無駄にしてしまう可能性があるのです。

2-2.がん保険選びでの失敗事例①~保険料~

がん保険選びでの失敗事例として代表的なものが保険料に関するものです。

「有名な企業だし、個々の商品ならどれでも安心できるだろう」となんとなく商品を選び、加入してしまうと、それぞれの商品をしっかりと比較しないまま選んでしまいます。

そのため、自分が加入した商品と同じ内容の保障がついて、かつ保険料がより安い商品があっても、それに気づかず契約してしまうこともあるのです。

また加入時に保険料ばかりを意識し過ぎた結果、必要な保障金額に届かなくなってしまうケースもあります。

保険は必要な保障金額があって初めて意味を成すものです。

それに満たない保険になってしまうと、その後の見直しや追加の保険料が結局必要になってしまう可能性が高いのです。

2-3. がん保険選びでの失敗事例②~保障内容~

保障内容を熟読していなかったため失敗してしまうケースも良くあります。

1-2の「同じがん保険でも保障内容は千差万別」で説明したように、一言にがん保険といってもその保障内容は多岐にわたります。

保障内容の違いが分かりやすくパンフレットに書かれていれば良いのですが、少なくともがん保険に詳しくない人にとっては、わかりやすいとは言い難い書き方をされていることが多いです。

保障内容に関する失敗事例として、「がんになったにも拘わらず、給付金がもらえない」という事例があります。

これは実際に何件も起こっている事例であり、中にはそれが原因で裁判にまで発展した例もあります。

この多くは契約時に保障内容を誤認していたことに由来して起きています。

一番多い例とすれば、患った「がん」の種類によるものになります。

現在販売されている、多くのがん保険では、上皮内新生物も対象となるものが大半ではありますが、数年・数十年前のがん保険では、悪性新生物が対象であり、上皮内新生物は対象としない契約が多くありました。

これは、その事態には上皮内新生物と言うのが少なく、がんと診断されれば多くが悪性新生物であったため、保険の内容もそこを対象にしていればよかったのですが、近年では医療技術も発達し、比較的早い段階で「がん」が発見できるようになったために、上皮内新生物の発見も多くなってきているのです。

その為に、近年のがん保険では、「上皮内新生物も含む」と言う内容に変わってきているのです。

この様に、がん保険の給付金は、がんになったら必ずもらえるとは限らず、保険に加入した時期や内容によっては大きく変わってくると言う事です。

がん保険においては、些細な保障内容の誤認が大きなトラブルに繋がりかねません。

正しく保障内容を理解しないまま、後になって、「話が違うじゃないか」と言ってももう遅いのです。

3. 口コミから見るがん保険

がん保険選びの難しさと失敗した場合のリスクについて、これまで見てきました。

それでは実際に、がん保険を選ぶ際には、どのようにして選べばよいのでしょうか。

一番は専門家の意見を聞くことですが、「専門家に聞きに行くのも面倒だな」と感じる人も多いでしょう。

そのような人にとって口コミが、がん保険選びの一つの指標になり得ます。

口コミは一般的に、その信憑性が問題になることが多いです。

口コミには、それを書いた人物の主観が入りやすく、客観的な判断材料にはなり得ないことも多くあります。

それでもなお、がん保険の判断材料に口コミが有効な理由はどこにあるのか、以下で見ていきましょう。

3-1. がん保険は多くの人が加入している

二人に一人が、がんを発症するといわれているこの時代、非常に多くの人が、がん保険に加入しています。

新卒で入社するタイミングで、関連の保険会社からの勧誘を受け、加入する人も多いことでしょう。

口コミの信憑性を判断する要素となるのが、その母数です。

口コミの数が多ければ多いほど、その中で共通する部分の信憑性は高まります。

少ない口コミしかない状態で、その書き込み内容を信用することは、書きこんだ人間の主観に振り回される可能性があり危険です。

書き込みを行う母数が多いからこそ、その中にある客観的な事実を見つけることが可能になるのです。

がん保険の口コミは数多くの加入者によって構成されており、そのため一定の信憑性を保つことが出来るのです。

3-2. がん保険選びはだいたい専門家に相談して行う

今日では、保険の窓口など、商業施設のような日常生活で立ち寄る場所に、保険の相談を行えるスペースが多く設けてあります。

また、銀行など金融機関でも保険の取り扱いを開始しており、保険の相談を行う場所は身の回りに増えています。

がん保険に加入する際や、見直しを実際に行う際には、これらの場所で専門家の意見を聞いてから行う人が多いのが現状です。

そのため、がん保険加入者による口コミには、加入時に聞いた専門家の見解が反映されていることが多く、保険選びの際に活かすことの出来る情報も存分に含まれているのです。

3-3. 口コミは有益な情報で溢れている

あなたが専門家の意見を聞きに、保険の相談所や金融機関を訪ねたとしても、そこではすべての種類のがん保険を取り揃えているわけではありません。

現在国内には膨大な数のがん保険の商品が存在しています。

一つの窓口で、その全てを取り扱うのは事実上不可能なのです。

口コミを活用することで、利用した窓口では取り扱いをしていない商品の情報を仕入れることが出来ます。

同じ保障内容であれば、出来るだけ保険料は安く済むものが好ましいです。

そのような保険を探すにあたって、口コミを活用することで、有益な情報を集めることが出来るのです。

4. 口コミ高評価のがん保険の特徴とは

口コミを見ていくと、口コミで高評価を得ている、がん保険にはいくつかの特徴があることがわかってきます。

高評価を受けているからには何かしらの理由があるのですが、それを見ていくことが保険の判断基準を探るための一歩となります。

口コミで高評価を得ている保険の特徴として代表的なものが3つあります。

ここではそれぞれを紹介し、そこから保険選びの判断基準を探っていきましょう。

4-1 特徴①~保険料~

口コミで高評価がついているがん保険の特徴として、保険料が掛け捨てとなっているということがあります。

がん保険の保険料の多くは掛け捨てとなっていますが、中には保険料を積み立てて、解約返戻金を準備するタイプのものもあります。

一見すると解約返戻金があるほうがお得な気になりますが、目的を見失ってはいけません。

がん保険に加入する目的はお金を増やすためではなく、万が一の時の備えなのです。

解約返戻金があるタイプの方が、保険料は割高になりますので、必要な保障を安い保険料で得ることを目的とするのであれば、掛け捨てにしておいたほうが無難なのです。

また掛け捨てにしておくことで、今後より優れたがん保険が発売されたときに、そちらへの切り替えも柔軟に行うことが出来ます。

このような観点から、保険料は掛け捨てタイプのがん保険が好まれやすいのです。

4-2. 特徴②~保障内容~

口コミで高評価を受けるがん保険の特徴として、保障内容の手厚さ、その中でも「がん診断給付金特約」と「がん先進医療特約」が充実していることが挙げられます。

「がん診断給付金特約」は、がんと診断された際に一時金として受け取ることの出来る給付金のことです。

その後の治療に安心して専念するためには、この一時金がスピーディーかつ手厚くもらえることが重要なポイントとなります。

「がん先進医療特約」は、保険適用外である先進医療による、がん治療を行う際の保障のことです。

先進医療により治癒の望みがあるのであれば、誰もが先進医療を受けたいと思うでしょう。

しかし、これは保険適用外の分野であり、治療費として何百万もかかることもあるのです。

そのようなときにこの特約を用いれば、先進医療を受けるにあたる費用にも保障で賄うことが出来るのです。

このように、がんを発症した際に、お金の面で心配することなく、治療に専念できる特約が付加された保険は、口コミでも高評価を受けやすいのです。

4-3. 特徴③~保障期間~

保障期間が終身となっているがん保険は、口コミにおいて高評価を受けやすい傾向にあります。

加入時にはあまり意識はしないものですが、その保障がいつまで続くのかが非常に重要な要素であることを後々になって気づかされることも往々にしてあります。

食生活の改善、医療の発達により、平均寿命は伸びてきていますが、そのため生涯の中で、がんを発症する可能性のある期間も増えているのです。

「とりあえず若いうちだけ保障があればいいや」「老後のことはその時にまた考えよう」というような発想では、いざというときに保障がつけられなくなる可能性もあるのです。

一生を通じて保障がついていることで安心して日々を過ごすことが可能になります。

そのような背景から、一生を通じて保障をしてもらえるもの、つまり終身タイプのがん保険が口コミでは高評価を得やすい傾向にあります。

5.口コミ低評価のがん保険の特徴とは

高評価を受ける保険と同様に、口コミで低評価を受けるがん保険にも当然のごとく特徴はあります。

「なぜこの保険はこんなに口コミの評価が低いのか」という目で見ていくことで、その特徴を見ることが可能になります。

保険選びに際して注視するべき点を明らかにするためには、高評価の口コミの特徴だけでなく、低評価の口コミの特徴にも目をやる必要があるのです。

失敗しない保険選びを行うために、低評価のがん保険の特徴に関しても併せてみておくようにしましょう。

5-1. 特徴①~保険料~

保険料が積み立てタイプとなっているがん保険の場合、口コミの評価が低くなりやすい傾向にあります。

掛け捨てではなく、積み立てタイプであれば、解約返戻金という形で払い込んだ保険料をいくらか返してもらうことは可能です。

しかし、解約返戻金が払い込んだ保険料の総額を上回るには、かなりの年月が必要になります。

また、そもそも解約してしまっては、がん保険としての保障も消滅してしまいます。

がん保険に加入する目的は、あくまでもがんへの備えなのです。

そのため解約返戻金のために、掛け捨ての場合より高い保険料が必要になる積み立てタイプのがん保険は、口コミでの評価が低くなりやすいのです。

5-2. 特徴②~保障内容~

保障内容が一生涯に渡る、がんのリスクに対応出来ていない場合も、口コミの評価は低くなる傾向にあります。

あなたが、がん保険に加入し、しばらくしてがんを発症してしまい、そのときはがん保険で治療費を捻出したとします。

その時は無事治療を終えましたが、その後にもし、がんが再発してしまった場合、前回と同様に給付金を受け取ることが出来るのでしょうか。

これは契約によって異なるのですが、がんと診断された際には、がん診断給付金というものが特約に基づき給付されます。

しかし、この特約の中には、再発時には給付金が受け取れないと記されているものもあるのです。

がんは、その再発リスクの高さも脅威と言われる要因となっています。

がんの脅威に対して一生涯にわたって対応できる保障内容となっていない商品は、このような理由から口コミ評価が低くなりやすいのです。

5-3. 特徴③~保障期間~

口コミの評価が低いがん保険の例として、保障期間に定めがある場合が挙げられます。

万が一の事態が起こり、保障が必要になったときに、保障が切れてしまっていては元も子もありません。

また、保険は一般的に年齢が上がると同条件でも保険料もそれに合わせて上がります。

そのため、保障が途中で切れ、同様の保障を得るため再契約を行おうとすると、割高な保険料を支払わなければならなくなることがあるのです。

保険料という観点で終身タイプ、定期タイプのがん保険を比べてみると、定期タイプのがん保険のほうが割安にはなります。

しかし、それを差し引いても、大事な時に保険が切れてしまっているリスクのある定期タイプはあまり好まれない傾向にあるのです。

6. がん保険選びで注意するべきポイント

これまで見てきたように保険選びには、保険料と保障内容、保障期間がそれぞれ重要になってきます。

しかし、がん保険の場合、これらと併せて注意しなければならない、がん保険特有の注意点があります。

これは他の保険にはない特有のものになるので、見落とされやすい点ですが、必ず確認しておくべき点でもあります。

ここでは、がん保険特有の注意点を3点紹介します。

がん保険の契約を考える際には、この点を必ず確認してから契約を行うようにしてください。

6-1 加入要件

一つ目の注意するべきポイントは加入要件です。

がん保険は月々の保険料が滞りなく払え、現在健康であるならば誰でも加入が出来るというものではありません。

がん保険は、がんの発症により給付金を支払うものなので、がんにかかるリスクを加入時に見られます。

そのため、基本的に過去にがんと診断された経験がある人は、がん保険に加入することは難しいです。

現在では、過去にがんと診断された方でも加入できるがん保険も新しく導入されてきていますが、それでも保険会社の定める条件をクリアしなければ加入は認められません。

過去1~2年以内にがんと診断された場合には、加入が認められるケースは少ないです。

過去にがんの診断を受けた場合、たとえがん保険に加入できたとしても、保険料が割高であったり、給付金額が削減されたり、保障内容にやや見劣りする点が出てきます。

がん保険には「いつか入れば良いや」という気持ちでいると、入りたいときに必要な保障を受けられなくなるリスクがあるのです。

加入を検討する際には、まずは加入要件を自分が満たしているかを確認するようにしましょう。

6-2. 給付要件

二つ目は、給付金の給付要件です。

がん保険は、がんに特化している分、がんへの備えは手厚くなっており、給付金の額も手厚くなっていることが特徴です。

万が一の時には、その給付金が支給されれば、経済的な安心を得ることが可能になります。

しかし、その給付金が給付要件を満たしていないため、がんになったにもかかわらず給付金がもらえないケースもあるのです。

がん保険の中には、がんと診断され、入院することで初めて給付金が出るものもありますので、そのような場合、入院していない状態では給付金をもらうことが出来ないのです。

契約の時には、給付金額にばかり目は行きがちですが、手厚い給付金額ももらえないのであれば意味はないのであり、給付要件も同じく慎重に見るべきなのです。

もらえると思っていた給付金がもらえなくなると、経済的な安心感は損なわれてしまい、何のために保険料を払い続けていたのか分からなくなってしまいます。

このようなことのないよう、どのようなときに給付金が支払わるのかを、しっかりと抑えておくようにしましょう。

6-3. 免責期間

三つめの注意点は免責期間です。

通常保険商品は、自署にて記入した申込書が保険会社に到着し、健康に関する告知を行い、1回目の保険料が保険会社へ着金した日から保険契約がスタートします。

それゆえ、極端な話、保険契約がスタートさえすれば、その翌日からでも保険金は下りるのです。

しかし、がん保険の場合は仕組みが少し異なっており、がん保険には免責期間というものが設けられております。

この期間中にがんと診断されても、保障は一切受けられないのです。

がんの初期段階では自覚症状があることは少なく、本来はがんを発症しているのにもかかわらず、本人も無自覚のまま契約を行ってしまう可能性があります。

そのため免責期間を設け、各契約者間で不平等が生じないようにしているのです。

がん保険の場合、申込書の提出、健康内容の告知、保険料の払い込みが終了した日から90日間は免責期間となっています。

つまり、万が一この期間内でがんの診断を受けたとしても加入したがん保険の保障を受けることは出来ないのです。

加入後すぐに保障を受ける事が出来るわけではないということを、しっかりと抑えておくようにしましょう。

7. まとめ

二人に一人が、がんを発症するといわれる現代において、がん保険は、がんの脅威による医療費の負担に脅えることなく生活を送るための重要な武器としてますます注目が集まっています。

がん保険は積み立てて、お金を増やすことを目的としたものではありません。

万が一の時に生じる負担を想定して、そのためにお金を支払っておくものです。

そのため何もなく無事に過ごすことが出来れば、保険料はそのまま無駄に終わってしまいます。

また、医療技術の進歩によって保険の内容も変わってきますので、これから加入する方は、今の医療技術に合っているかを確認し、すでに加入して数十年経っている方は、保障内容を確認して現在の医療技術に合っているかを確認し、問題なければそのままでも良いですし、合っていなければ、新しい保険に加入する事も考えなければいけません。

だからこそ、万が一の時には払い込んだ保険料が無駄にならぬよう、がん保険選びは一層慎重に行う必要があるのです。

がん保険を選ぶ際には今回見てきたポイントを踏まえ、その上でどの保険が自分に合っているのか考え、加入するようにしましょう。

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