テレビを見ていると、ダイレクト系の自動車保険のコマーシャルを見かけることが多くなっていませんか?
「平均1万円節約できます」など、すごく安くなるイメージを持っている方も多いと思いますが、もし事故が起こった時の対応などを考えると、躊躇する方も多いのではないでしょうか?
自動車保険は、事故を起こした時に助けてくれる保険ですので、顔を知っている代理店から加入するのが安心だ!と言う方も居るでしょう。
考え方は人それぞれであり、「安ければ良い」と言う方や、「任せて安心できるところで加入したいから少し高くても良い」と言う方も居るでしょう。
自動車保険の選び方は人それぞれですが、万が一事故が起こった時に「こんなはずじゃなかった」とならないように、自動車保険の選び方を元保険代理店の立場から一つ一つ説明していきます。
この記事を読んで、自動車保険の選び方の良いヒントになれば良いと思います。
目次
1.自動車保険とは
1.1自動車保険の基本
1.2自動車保険の考え方
1.3自動車保険の種類
2.自動車保険の選び方
2.1比較サイトの使い方
2.2保険会社の種類
2.3口コミの利用
3.自動車保険の乗り換え方
3.1乗り換えのタイミング
3.2乗り換えの際の注意点
4.保険商品の紹介
4.1保険商品の見つけ方
4.2保険料の違いやメリット・デメリット
5.自動車保険のトラブル
5.1ダイレクト系のトラブル
5.2代理店系のトラブル
5.3生命保険外交員のトラブル
6.保険料を安くするには
6.1節約方法
6.2長期契約
7.まとめ
1.自動車保険とは
自動車保険とは、基本的に普通自動車の保険であり、強制保険である「自賠責保険」と任意保険である「自動車保険」の2つあります。
ここでは、任意保険である「自動車保険」の基本的な所を説明していきます。
自動車保険選びの基本中の基本になる個所ですので、しっかりと覚えておきましょう。
1.1自動車保険の基本
自動車保険の基本はその補償内容です。
年齢条件や運転者の条件や使用状況なども重要ですが、それ以上に補償内容をしっかりと抑えておきましょう。
・対人賠償保険
事故を起こした時に、事故の相手へのケガの補償です。
万が一、事故の相手が亡くなってしまった場合も、「逸失利益」などはこの対人賠償保険から支払われます。
・対物賠償保険
事故を起こした時に、事故相手の物(財産)に対しての補償です。
自動車同士の事故の場合は、相手の自動車の修理代になり、家の門や塀などに衝突した時は、その修理代になります。
簡単に言うと、相手の修理代の補償です。
この対物と対人の補償額は、基本的に無制限にしておきましょう。
ケガの治療費や亡くなってしまった場合の逸失利益は、場合によっては数千万~億になる場合があります。
自己資金で支払える程の財産があれば良いですが、ほとんどの方は無いでしょう。
事故を起こしてしまった場合の相手方へのために、補償額は無制限にしておきましょう。
・人身傷害保険
これは、自分のケガに対する補償です。
自動車事故を起こした場合には、相手だけでなく自分もケガをする事が多いです。
自分のケガもカバー出来るようにしておきましょう。
また、補償範囲を契約車両搭乗中にしておくと、自分の車に乗っているときだけになりますが、「契約車両外補償」と補償範囲を広げると、他人の車に乗っていた場合や徒歩や自転車でケガをしても補償してくれる内容もあります。
また、この補償は3,000万円あれば大丈夫ですが、万が一亡くなってしまった場合などは、自動車保険からの補償はこの金額が限度と思っておいてください。
そして、稀に見かける内容ですが、搭乗者への補償と言う方も居ますが、この人身傷害で補償される搭乗者は基本的に親族になります。
他人を乗せて事故を起こしケガをさせた場合には、対人賠償から保険金が支払われることもありますので、しっかりと確認しましょう。
・車両保険
車両保険は、ご自身の自動車への補償であり、「他の自動車との衝突」「盗難」「いたずら」「自損事故」「当て逃げ」などを補償する内容ですが、車両保険にも2つの種類があります。
一般車両保険と言われるタイプは、先ほど書いたような事故などを補償してくれるものであり、フルカバータイプとも言われます。
もう一つは、車対車・限定危険と言われるタイプで、先ほど書いた事故などでも「自損事故」や「当て逃げ」に関しての補償は無く、基本的には、自動車同士の事故に関しての最低限の補償であると考えてください。
1.2自動車保険の考え方
自動車保険の基本的な考え方は、もしもの事故の時に困らないと言うのが大前提ですが、それが自分なのか、事故の相手なのかという事です。
自動車事故では、単独事故で相手のいない事故と言うのは意外と少ないのです。
例えば、「ガードレールに衝突した」などは、単独事故のように思いますが、そのガードレールにも所有者はいます。
ガードレールなどの修理にかかる費用は、事故を起こした方へ請求する事も有るでしょう。
そこで、保険に入っていれば、保険会社が契約者に代わって修理費などの支払いをします。
完全な単独事故と言うのは、自分の自動車で自分の家や所有物に損害を与える場合のみです。
そして、事故を起こした時には、物への賠償や人への賠償が大半の事故で生じるでしょう。
その時に、ご自身に大きな財産が有り賠償額を賄えるのであれば、自動車保険に入る必要はありませんが、多くの人は数千万円~数億円の賠償義務を万が一抱えてしまった場合にはどうする事も出来なしでしょう。
そういう時の為の、自動車保険と言えるのです。
そのため、自動車保険で最も大事になるのは、対人・対物の賠償保険という事になります。
その次に、ご自身のケガに対する補償であり、最後に車両保険になります。
その事は肝に銘じておいてください。
そして、事故の対応なども自動車保険を選ぶ上では欠かせない重要な要素という事になるでしょう。
1.3自動車保険の種類
自動車保険には、代理店系の保険商品と、インターネットなどのダイレクト系の保険商品が存在します。
選択する理由は人それぞれですが、どちらが良いと言うのは一概に言えません。
どちらがどの様な保険なのかをしっかりと理解するところから、始めましょう。
代理店系
保険の大まかな内容は代理店系もダイレクト系も変わりませんが、代理店系とダイレクト系の大きな違いは、間に代理店が入るか入らないかという事です。
代理店系の強みは、事故の処理に慣れている言わば専門家が契約者の立場に立って、保険会社との間に入り事故処理などを進めてくれるという事です。
代理店や担当者によっては、事故の後の事をこと細かく教えてくれたり、相手への対応なども任せることが出来ることもメリットの一つと言えますし、なにより事故を起こした時に心強い味方になってくれるでしょう。
しかしその分、保険料は必然的に高くなります。
ダイレクト系
近年、保険料の安さで台頭してきているダイレクト系の自動車保険ですが、そのメリットは、保険料の安さです。
代理店を経由せずに保険会社とダイレクトに契約をする事で、代理店に支払う手数料を省く分、保険料が代理店系と比べて安くなります。
デメリットで言えば、契約のすべてを自分でやらないといけないので、申告事由をしっかりと申告しないといけないという事と、万が一の事故の場合は保険会社と直接やり取りをしないといけないという事です。
自動車保険に詳しい方や、様々な意味で事故慣れしている方には、おすすめできますが、そうでない方にとっては少し心配になる保険だと言えます。
2.自動車保険の選び方
自動車保険の基本を書いたところで、次は自動車保険の選び方を解説していこうと思います。
自動車保険を選ぶ時に、何を重視すれば良いのか、またどの様な方法で自動車保険を選べば良いのかを説明していきます。
2.1比較サイトの使い方
自動車保険を選ぶ際に多くの方が使用するであろう、保険の比較サイトですが、サイトによっても様々種類の保険が掲載されていて、本当に良い保険がどれかわからないと言う方も多くいるのではないでしょうか。
保険の比較サイトは、保険の種類を把握するために使うのが最も賢い使い方と言えます。
比較サイトなどは、保険料を比較するサイトもあれば、「顧客満足度」と言う単純に比較する事の出来ない分野を比較するサイトもあり、一概にどの商品が良いと言うのが解り難いと言うのが本当のところだと思います。
その事を踏まえて、数多くの保険があるという事を知る事と、自分で比較するために知らない保険会社の商品を検索すると言う目的で使用するのがベストと言えます。
間違っても、「比較サイトで上位だから良い保険」と言う考え方はしないでください。
比較サイトで上位に来ているからと言って、すべてが良い商品と言う訳ではありません。
2.2保険会社の種類
保険会社には代理店系・ダイレクト系と合わせると数十種類の保険会社があります。
中には、代理店系の保険会社でもダイレクト系の保険商品を出している会社もあります。
東京海上日動・三井住友海上・あいおいニッセイ・損保ジャパン日本興亜などは、代理店系商品とダイレクト商品の2つの保険を販売しています。
また、アクサダイレクトやソニー損保などは、ダイレクト商品のみであったりします。
保険選びで保険会社の選択はそこまで重要ではないですが、代理店系を選択するのであれば、その代理店がどこの保険会社を扱っているのか、代理店の担当者と気が合うのかどうかなどに焦点を当てて選ぶのが大事だという事を理解しておいてください。
代理店や担当者には、事故があった時の初めの窓口になりますので、気が合わない担当者や、気に食わない代理店で契約をすると、連絡するときやその後の処理などで困ったという事になりかねません。
2.3口コミの利用
保険を選ぶ上で、良い代理店や良い担当者と出会えない、ダイレクト系でも事故が起こった時の対応など、加入する前に知りたい情報は多くあると思います。
その時には、インターネットサイトの「口コミ」などを利用するのも、一つの手段です。
口コミに関しては良い事も悪い事も、書き込む方の主観で書き込まれますので、一概にすべてを信用するという事は出来ませんが、ある程度の判断材料にはなりえます。
口コミの情報もしっかりと自分で理解して、保険選びに役立てられるようにしましょう。
3.自動車保険の乗り換え方
自動車保険に加入していて、満期日も近くなり、保険料の節約などで保険会社の乗り換えを検討する方も多いのではないでしょうか。
自動車保険の乗り換えるタイミングなどを間違えると、逆に大きな損をしてしまう事があるので、ここでは自動車保険の乗り換えるタイミングや注意点を説明していきます。
3.1乗り換えのタイミング
自動車保険の乗り換えのベストタイミングは、満期のより更新するときです。
自動車保険は、1年や3年など期間を決めて契約している方が大半であり、1年未満の短期契約を結んでいる方はごく少数でしょう。
自動車保険の乗り換えるタイミングは、まさしくこの保険期間が終わる満期日という事になります。
自動車保険の満期近くになると、保険会社より満期案内が届き更新後の保険料が記載されていると思います。
その金額と、それまでの対応などに納得していれば、そのまま継続すればいいのですが、「思っていたよりも保険料が高くなった」とか、「事故の時の対応や故障の時の対応などが悪かった」などの理由で保険会社を変える場合は、このタイミングで保険料の比較も出来るので良いタイミングです。
または、自動車を一度手放して自動車保険を解約した後に、新たに加入する場合なども乗り換えるいいタイミングと言えます。
万が一保険期間中にどうしても保険会社を変えたいと言う方は、さまざま問題が生じる可能性が有るので、満期まで我慢をするか、どうしても我慢できない場合は月に各注意点をしっかりと理解して手続きをするようにしましょう。
3.2乗り換えの際の注意点
自動車保険の乗り換え時の注意点としては、現在の等級の確認と車両の確認はしっかりとしておきましょう。
代理店系保険の乗り換えに関しては、ある程度は代理店の担当者に任せていいのですが、そうではない場合には、注意しなければいけないポイントがあります。
それは、自動車保険には切っても切れない関係になる、「等級」と言うモノです。
新たに自動車保険に加入する場合には、「6等級」から保険はスタートし、事故などで自動車保険のお世話になると、「3等級」や「1等級」ダウンし、逆に保険期間の1年間無事故であれば、1等級ずつ上がっていき、20等級が最高の等級になります。
また、民間の保険会社では同じ数値ですが、共済などは少し違う等級を使うので、その際も気を付けましょう。
そして、事故を起こした場合と起こさない場合で、保険料を決める係数が異なるという事も注意が必要です。
自動車保険を乗りかえる際には、この「等級」は引き継いで行きますので、無事故で等級が高いときには、しっかりと次の保険に引き継げるかを確認するようにしましょう。
満期日で乗り換える際には大きな問題はありませんが、保険期間中の乗り換えになると、元の契約の満期日までの間、短期契約を結ぶという事をするので、その場合は契約が一度切れたことになるため、等級が進まないという事がありますので、その辺りの不利益があるという事だけは知っておいてください。
簡単に言うと、保険期間中に無理に保険会社を変えると言うのは、保険業界にとっては少しイレギュラーな事なので、基本的には満期日に合わせて保険の乗り換えをするようにしましょう。
4.保険商品の紹介
自動車保険の基本と選び方を紹介したところで、どのような保険があるのか、また保険商品の強みや弱みなどまで紹介していきます。
4.1保険商品の見つけ方
それでは、保険商品の見つけ方のおさらいをしましょう。
自動車保険と言っても、代理店系とダイレクト系の2種類あるという事は説明しました。
また、保険商品の見つけ方として、比較サイトで保険商品を見つけましょうとも説明しました。
その事を踏まえて、自分で探すと言う方は、探してみてください。
ここでは、主な保険会社と商品を紹介します。
【代理店系】
・東京海上日動:トータルアシスト
・三井住友海上:GKクルマの保険
・損保ジャパン日本興亜:THEクルマの保険
・あいおいニッセイ同和損保:タフ 車の保険
・日新火災:ユーサイド
・富士火災:富士火災のくるまの保険
・AIU損保:ファミリー向け保険typeR
【ダイレクト系】
・ソニー損保:ソニー損保の自動車保険
・チューリッヒ:スーパー自動車保険
・セゾン損保:大人の自動車保険
・アクサダイレクト:アクサダイレクトの自動車保険
・SBI損保:SBI損保の自動車保険
・イーデザイン損保:イーデザイン損保の自動車保険
・三井ダイレクト損保:三井ダイレクト損保の自動車保険
・そんぽ24:そんぽ24の自動車保険
主な保険会社を挙げましたが、まだまだ実際にはあります。
また、グループ会社化しているところもあります。
東京海上日動は、東京海上・日新火災・イーデザイン損保が同じグループ会社となっています。
他にも、三井住友海上とあいおいニッセイ同和は同じグループ会社であり、三井ダイレクトと言うダイレクト系の保険も販売しています。
損保ジャパン日本興亜は、セゾン損保とそんぽ24が子会社としてダイレクト系を販売しています。
そのようなグループ会社があると言うのも覚えておきましょう。
また、代理店系でもダイレクト系があるので、火災保険などでお世話になっている代理店に相談するのも良いかもしれません。
4.2保険料の違いやメリット・デメリット
自動車保険も、保険会社によって保険料が違います。
また、保険会社によっても強みや弱みがあるのを知っているでしょうか。
ここでは、その辺りを少し説明します。
まず、代理店系の保険会社です。
代理店系の保険会社で保険料が比較的高いとされるのは、東京海上日動のトータルアシストになります。
保険料が比較的高い代わりに、事故の時の対応などの評価も比較的高い保険会社です。
その他の代理店系で言うと、三井住友海上やあいおいニッセイは比較的保険料が安いと言われていますが、改定のタイミングや条件によって様々なので、一概に安いとは言いきれないのが現状です。
東京海上日動は、損害保険業界のリーディングカンパニーと言われる会社なので、事故等の処理時には少し有利な処理をすると言うのも強みであると言えます。
続いてダイレクト系の保険会社です。
ダイレクト系の自動車保険で比較的安いとされるのは、SBI損保とアクサダイレクトとソニー損保と言えます。
年齢や免許証の色など条件によって、保険料は変わりますが、若い方にとっては先ほどあげた3社が安いと言えます。
また、インターネット割引などで最大10,000円とありますが、他社からの乗り換えで新たにその保険会社に加入するときに適応される割引ですので、継続時に保険料が高くなる可能性が非常に高いです。
その事も踏まえると、割引前の保険料が安い保険会社を探さないといけません。
また、40代・50代になると、セゾン損保の「おとなの自動車保険」が比較的安くなる可能性が有りますが、やはり、条件次第と言ったところでしょうか。
保険料以外で言うと、東京海上グループの「イーデザイン損保」や、三井住友グループの「三井ダイレクト」、損保ジャパン日本興亜の子会社である「そんぽ24」は、事故の時の対応などが代理店系の保険商品と同じ部署で事故処理をするので、安心感はあると思います。
5.自動車保険のトラブル
代理店系の保険でも、ダイレクト系の保険でも、自動車保険では様々なトラブルが起こっています。
軽微な物から、大きな事までそのトラブルには、どのようなものがあるのかを紹介していきます。
5.1ダイレクト系のトラブル
ダイレクト系の自動車保険で多いトラブルは、契約継続に関するトラブルになります。
ダイレクト系自動車保険の説明でもしましたが、ダイレクト系は契約・変更などすべて自分で手続きをしないといけません。
その事から、契約時に車両のナンバープレートの報告を失敗したり、車を買い替えた時の変更を忘れていたり、契約の更新をするのを忘れていたりと、契約者サイドのミスでのトラブルが後を絶たないのが現状です。
そして、継続に関してのトラブルと言うのが、「契約を更新したと思い込んでいた」や「自動更新だと思っていた」などの理由による、保険の未継続によるトラブルです。
保険契約を継続していないので、万が一事故が起こっても、保険会社は責任を持てません。
その事から、無保険状態の車で事故を起こした事になり、「相手方への賠償や自分のケガの治療費まですべて実費になった」と言うのも珍しくありません。
そのトラブルを防ぐためには、自分はどこの保険会社に加入しているか、満期日はいつなのかをハッキリと覚えておく必要があります。
保険会社からも、封書やハガキなどで知らせてくれますが、基本的には自分で管理しておきましょう。
5.2代理店系のトラブル
代理店系でのトラブルで多いのは、事故処理や事務手続きが多いです。
代理店系のメリットでもある、事故の時の対応ですが、担当者や代理店によっては期待していた対応をしてくれなかったと言う意見が少なからずあります。
事故現場に急行する事は出来ませんが、出来るだけ連絡を取りやすく安心できると言うのが代理店系の自動車保険に加入しているメリットです。
しかし、多かった意見の中では、「担当者と連絡がつかなくて困った」・「現場までは来なくても良いけれど、本当に困った時に連絡が取れない」・「結局保険会社のコールセンターに連絡をした」など、連絡が取れなかったという意見が多いです。
代理店も昔と違い、寄り添ってくれる代理店が少なくなっていると言うのも事実ですが、こればかりは担当者の当たり外れです。
そして、携帯電話などの連絡先を聞いているか、また関係性はどうなのか?と言うのも関わってきます。
友達ではないですが、ある程度は信頼し合える存在に慣れているかと言うのが大きなポイントになるでしょう。
そして、もう一つのトラブルは、車両入替などの事務処理のトラブルです。
「新車を購入し半年後に事故を起こした際に、車両入替が出来ていなかった」と言う意見がありました。
代理店の言い分もあると思いますが、車両入替時は車検証をFAXしてもらい、確認して追加保険料がある場合や返礼がある場合、条件を変える場合など様々な事があるので、契約者と連絡を取り合うのが普通です。
代理店にFAXが付かない場合などは、ディーラーに確認したりするのですが、ごく稀にこの様なトラブルが生じます。
有ってはいけないトラブルなのですが、この様な事が起こらないようにするには、車検証が手元に来た時点で代理店に確認の電話をして、ディーラーからFAXが届いているか、手続きは出来ているかを確認する必要があります。
5.3生命保険外交員のトラブル
意見の中ではそこまで多くないのですが、少なからず生命保険の外交員に自動車保険を任せる方も居ると思います。
一概に悪いとは言えませんが、生目保険の外交員は生命保険の事に関しては最低限の知識を持っていますが、自動車保険などの損害保険に関しての知識はすごく低い方が多いです。
その事から、対応によるトラブルなどが多く発生しています。
意見の多くは、「事故を起こした時の対応が全て後手だった」・「事故の処理はすべて担当者に丸投げで、一切何もしてくれなかった」などになります。
生命保険の外交員の方は生命保険を売るのが仕事であり、損害保険は二の次なのです。
保険の代理店をしていると、外交員の方と話をする事も有りますが、生命保険に関しては一定の知識がありますが、損害保険に関しては、全くの素人と言って良い程の知識しかありません。
そのために、事故が起こった場合の対応が出来ないのです。
その事も、しっかりと覚えておきましょう。
6.保険料を安くするには
これまで、保険の基礎から選び方まで説明しましたが、ここでは保険料を少しでも安くする方法を少しだけ説明していきましょう。
これを知っているだけで、少しでも安く賢く自動車保険に加入しましょう。
6.1節約方法
自動車保険の節約方法の一つは、必要な補償を考える事と、運転者の条件などをしっかりと把握する事です。
必要な補償と言うと、最低限で言うと、対人・対物の賠償責任と人身傷害保険は必要ですが、車両保険をどうするのか、その他の特約はどうするのかという所です。
また、運転者の条件の把握と言うのも大きな節約方法の一つになります。
例えば、50代の男性(お父さん)しか車を運転しない場合には、35歳以上・本人限定にする事で、補償範囲を狭めて保険料を安くするのです。
「家族で乗る可能性が有る」や「友達も乗るかもしれない」などの時は、しっかりと運転者の条件が合うようにしておきましょう。
6.2長期契約
あまり馴染みが無いかもしれませんが、自動車保険も3年契約など長期の契約にする事で、保険料を安く出来るのです。
これは、近年保険料の値上げ改定が毎年起こる事や、事故あり係数の導入などによる保険料アップを抑える手の一つです。
自動車保険は多くの方は1年更新にしていると思いますが、これを3年にする事で、契約の更新が3年間ありません。
その3年間の間の保険料は契約をした時の料率になるので、この3年間の間に保険料改定があっても、大きな影響は受けません。
その代り、3年後の保険料が少し高くなる可能性はあります。
また、もう一つのメリットが、事故を起こした場合の等級ダウンの影響も受けにくいのです。
自動車保険の更新時に、契約期間中の事故を聞かれると思いますが、1年間の保険であればその年の事故で3等級ダウンし、3年間事故あり係数を使用しなければいけませんが、3年契約の場合、3年間の1年目で事故を起こしたとすれば、次の更新までの間に事故を起こさなければ、更新時には同じ事故でも、1等級のダウンで事故あり係数1年での更新になります。
要は、自動車保険を使った年の次の応当日(保険始期日)から見えないところで等級と事故あり係数が進むのですが、その間契約中なので、同じ事故を起こしても、保険料は上がらなくて更新時には1年ずつ更新している契約と同じ扱いになるのです。
長期契約のメリットはこういう所にあるのです。
7.まとめ
自動車保険にも様々な考え方があるので、一概に3年契約が良いとか、この保険会社が安いとは言えませんが、しっかりと保険内容を理解して、使用条件や運転者の条件なども理解して、自動車保険を選ぶことが出来れば、大きな失敗はしないのです。
また、自動車保険は自分の身も守らなければいけないですが、事故の相手への賠償責任もしっかりと準備しておかないと、大変な事になります。
また、代理店系の保険とダイレクト系の保険では、保険料も大きく違いますが、ここでも一概にどっちが良い!とも言えないですし、人によって合う、合わないと言うのがあります。
しかし、保険の内容をしっかりと理解しておくことで、自分に合った自動車保険を賢く選べるようにしておきましょう。