女性の保険選びを詳細解説、女性特有の病気と出産を第一に考えよう!

女性には、女性特有の事情により疾病にかかるリスクや出産のリスクが存在します。

病気や出産による出費を抑えたい、家族に迷惑をかけたくないと感じる方々も多いことでしょう。

いざ疾病した時に速やかに医療機関へ受診し、その金銭的な負担を軽くする方法の一つが保険へ加入することです。

生命保険各社は、女性特有の疾病等の出費を抑えるための様々な保険商品を考案し、提供しています。

この記事では、女性のと特有の病気や出産のリスク、それに応じた保険の加入とその注意点をご説明していきます。

きっと読み終わった後は、保険と言うものにあまり馴染みが無かった方にとって、基本的な知識を得ることができるでしょう。

また、保険加入を希望していたけど、どのような保険商品を選んだらよいかわからなかった方には、女性向け保険商品の選び方の良き参考になることでしょう。

目次

1. 女性の保険選びはココが大切!

  • 1-1 女性特有の疾病とは
  • 1-2 女性の出産について
  • 1-3 女性が保険に入る意義

2. 女性が入るとしたらどんな保険?

  • 2-1 生命保険とは
  • 2-2 医療保険とは
  • 2-3 生命保険と医療保険どちらに女性は入るべき?

3. 女性疾病特約を付けるべき?

  • 3-1 女性疾病特約とは?
  • 3-2 がん特約や健康保険の方がお得?
  • 3-3 女性の疾病特約でお得になるケース

4. 女性向け保険で確かな保障を!

  • 4-1 女性向け保険の登場
  • 4-2 女性が保険に入ると割高になる?
  • 4-3 生命保険各社の女性向け保険商品

5. 保険の加入には告知書が必要!

  • 5-1 告知書とは?
  • 5-2 女性特有の記載内容と書き方
  • 5-3 保険の加入時の診査について

6. 告知義務違反に要注意!

  • 6-1    告知義務違反とは?
  • 6-2    告知義務違反のペナルティ
  • 6-3    告知義務違反をしないために

7. 保険の審査に落ちてしまった!

  • 7-1     1社くらい落ちただけでクヨクヨしない
  • 7-2     部位不担保とは?
  • 7-3     引受基準緩和型とは?

8. まとめ

1. 女性の保険選びはココが大切!

自分が病気などで倒れてしまったら、家族に申し訳ない。子供を女手一つで育てているのに、入院なんかしたらお金はどうするの?

女性の社会進出が当然となった現在の日本では、女性は立派な家族の大黒柱です。そんな大黒柱が倒れてしまったら入院費や手術費は、どうなるでしょう?

ご自身が健康な時にこそ、万が一の時に備えて事前の対策を打っておきましょう!万が一の対策で有効なのが『保険』への加入です。

こちらでは、女性特有の疾病そして出産について詳しく説明し、それを踏まえて保険へ加入する意義を述べていきます。

1-1 女性特有の疾病とは

女性に特有の疾病にはどのようなものがあるでしょう。女性特有の部位である子宮、卵巣、乳房等に分けて説明します。

①子宮

・子宮内膜症

この病気は、通常、子宮内腔にしか存在しない子宮内膜の組織が、卵巣、直腸、膣、外陰部、膀胱、へそ等の子宮以外の場所にできる症状を指します。この子宮以外の場所にできた子宮内膜の組織は、月経期になると剥離、出血して体内に溜まってしまい、激痛をともなうことや諸々の臓器との癒着が起こることがあります。およそ30代後半から40代後半の方が発症しやすいと言われています。

・子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍のことです。ただし、放置しておくと月経量の増加や月経痛が起こり、更には妊娠が困難になったり、流産の危険が増す病気です。子宮の外側にできた腫瘍の場合は、自覚症状が少なく発見が遅れることがあります。およそ30代後半から40代後半の方が発症しやすいと言われています。

・子宮頸がん

子宮の入り口の子宮頸部の部分から発症するがんです。最悪の場合は子宮の摘出手術が必要となります。自覚症状がほとんどありませんが、月経が開始していない時や、性行為の時に膣から出血する、普段とは異なるおりものが増える、月経量の増加や長期化する等の症状がある時は、早めに受診することをお勧めします。60代以降の方が発症しやすいと言われています。

・子宮体がん

胎児が育つ子宮体部の内側にある子宮内膜から発症するがんです。月経とは無関係な出血、おりものに血が混ざっている、月経不順、下腹部が痛む、排尿時の痛みをともなう等の症状がある場合は、早めに受診することをお勧めします。60代以降の方が発症しやすいと言われています。

・月経不順

月経周期の異常による症状のことです。月経が原因で貧血が頻繁におきる場合には治療が必要です。放置を続けると不妊症や流産のリスクが増すと言われています。およそ20代後半から30代前半の方が発症しやすいと言われています。

②卵巣

・卵巣がん

卵巣で発症するがんで、良性腫瘍と悪性腫瘍に分かれます。症状が出るのが遅いため、がんが進行してようやく発見されることが少なくありません。ただし、卵巣がんに特異的な初期症状ではないにしても、お腹が張る、腹痛がある、胃腸障害、ひん尿、体重減少が気になる場合は受診することをお勧めします。エコー検査により初期段階で発見されるケースが多いです。60代以降の方が発症しやすいと言われています。

・卵巣のう腫

卵巣内に、液体・脂肪が溜まってしまう腫瘍のことです。自覚症状はほとんどありませんが、進行すると皮膚の上から触ると違和感に気付くことや、腹痛、腰痛、ひん尿、便秘等が生じます。腫瘍が大きくなると、卵巣の根元がねじれる「茎捻転(しゅけいねんてん)」が起きる場合があり、激痛が生じます。およそ30代前半から30代後半の方が発症しやすいと言われています。

③乳房

・乳がん

乳房の乳腺にできる腫瘍を言います。乳がんは乳房のあらゆる部分に発生する危険性があります。早期に自覚症状はほとんどありません。進行すると、胸にしこりのような物がある、月経周期に関係なく乳房が痛い、乳首から血が混じったような分泌物が出る、乳頭や乳輪部のただれ、乳房の皮膚が赤く腫れる、乳頭が極端に陥没する、脇の下の腫れが気になると言う場合には、受診することをお勧めします。およそ40代後半から60代以降の方が発症しやすいと言われています。

④その他

・バセドウ病

甲状腺を異常に刺激する物質が体内で作り出され、この物質が原因で大量に甲状腺ホルモンが分泌されてしまう病気です。この影響により、頻脈や動悸、眼球が前方へ突き出す症状が発生します。男性も発症することがありますが女性に多い病気です。放置すると、流産や早産の危険、胎児に悪影響を及ぼすことがあります。およそ20代後半から30代後半の方が発症しやすいと言われています。

・関節リウマチ

免疫の異常が原因で、関節に腫れや痛みが生じて、それが続いてしまうと関節が変形してしまう病気のことです。初期症状としては両手の指の軽い痛みを感じ、後に他の関節の腫れ・痛みにつながっていきます。男性も発症することがありますが女性に多い病気です。およそ50代前半から60代以降の方が発症しやすいと言われています。

・更年期障害

ホルモンバランスが乱れることが原因で身体的には、冷え・のぼせ等の不調、精神的には動悸、不安、不眠、情緒不安定等の症状が表れます。閉経前後の女性に多い障害です。およそ40代後半から50代後半の方が発症しやすいと言われています。

1-2 女性の出産について

女性が妊娠し出産する際に、誰しも正常分娩で胎児が誕生することが理想と言えますが、異常分娩に至るケースも否定できません。こちらでは妊娠、出産に係る医療措置等について説明します。

・帝王切開

腹部および子宮を切開して胎児を取り出す外科的手術のことです。現在は母親の5人に1人が帝王切開による出産を経験していると言われています。胎児が逆子、双子・三つ子等である場合に帝王切開を選択的に用いる場合と、胎盤が子宮の出口をふさいでいたり、胎児の頭が母親の骨盤より大きく骨盤を通りぬけ難い時に、帝王切開を選ぶ場合とがあります。また、出産の際に、母子の生命に危険が及んだ場合には救急措置として帝王切開を行います。

・異常分娩

正常分娩から逸脱する場合の分娩を指します。難産や母体の合併症、前述した帝王切開も含めた分娩法のような幅広い症状や措置が異常分娩に該当します。

・不妊

妊娠を望む健康な男女が性交をしているが、一定期間(およそ1年間)妊娠をしないことを指します。男性にも原因がある場合が考えられますが、主に不妊治療を受けるのは女性の場合が多いです。

1-3 女性が保険に入る意義

女性特有の病気の治療や手術、出産をする際に、誰でも短期間で治療を終えて健康になりたいと思われることでしょう。

しかし、病状の軽重や、治療・手術の内容、出産後の母子の健康状態によっては、入院が長引いたり、医療費も相当高額になる場合があります。

その時に、家計の重い負担となってしまうことや、母子家庭のように女手一つで児童を養育しなければならない時、お金が不足してしまうことは避けなければいけません。

そのまさかのアクシデントから、金銭的なリスクの軽減を図る一つの方法が生命保険、医療保険をはじめとした保険商品です。

2. 女性が入るとしたらどんな保険?

女性には、いろいろな無視できない病気のリスクや、出産の際も危険なことが起きて緊急措置がとられることはわかった・・・。

でも、どんな保険を選べばよいか分からない。そう思われる方も多いと思います。

保険にも、生命保険や医療保険、がん保険をはじめとした様々な保険が存在します。

そこで、まずは加入をする際に真っ先に思い浮かぶ保険である生命保険、医療保険について分かりやすく説明していきます。

2-1 生命保険とは

被保険者が一定期間生存していたり、逆に亡くなった場合に保険会社が受取人に対し保険金を支払う契約のことです。

生命保険は、年齢を重ねることに高まっていく、病気による死亡の危険を保障するための保険で、特約を付けることにより交通事故による死亡も保障の対象となります。

生命保険各社では、統計を踏まえた、性別、年齢ごとの死亡率に応じ保険料を設定し、被保険者が保険会社に支払う保険料と、保険事故(一定期間の生存、または死亡)が起きた場合に、保険会社から支払われる保険金が均衡するように工夫がされています。

2-2 医療保険とは

被保険者の手術・入院等で発生した医療費に対して、保険会社がその費用の一部または全部に給付金を出す保険です。

医療保険は、高額な医療費を原因とする経済的な窮乏を予防し、生活の安定を目的として設けられた保険です。医療保険には、健康保険や国民健康保険のような公的医療保険がありますが、その利用だけでは対応できない部分を補てんする目的で、生命保険各社の医療保険商品に加入する場合が多いです。

生命保険各社の医療保険も、性別や加入した年齢ごとに、疾病率等の統計に基づいて保険料が設定されています。

2-3 生命保険と医療保険どちらに女性は入るべき?

もし、収入や貯蓄に余裕があるのならば、ご自身が万が一亡くなった時のために家族を受取人に指定し、生命保険に加入しておくのも良い方法です。

しかし、ご自身が病気になって手術・入院となった場合に、医療費の負担から自分はもとより家族の経済的な圧迫を防ぐため、まず医療保険への加入を検討されることをお勧めします。

公的医療保険を利用してもなお生じる医療費の自己負担額分の補てんや、そもそも公的医療保険の対象とはならない入院に関連した差額ベッドの代金および交通費、休職による収入の減少を補う上で、民間会社の医療保険に加入する意味は大きいです。

とくに母子家庭で児童の養育をご自身の収入で賄わなければならない場合には、入院による休職で収入が減少またはゼロになることは避けなければいけません。

3. 女性疾病特約を付けるべき?

お金に余裕があるなら、生命保険も医療保険も両方頼もしい保険のようだ。

この二つに保険料を支払っていく余裕がなければ、まずは医療保険!

おや、医療保険について調べたら「女性疾病特約」なる単語が出て来た。もしかして、この特約を付けなければ女性特有の病気が保障されないとか?

こちらでは、女性疾病特約にて分かりやすく説明していきます。

3-1 女性疾病特約とは?

前述した女性特有の病気である子宮内膜症、乳がん等、帝王切開による出産を対象とした医療保険の特約のことを言います。

この特約でカバーされる女性特有の病気については、生命保険各社で内容が異なるために、加入を希望される場合は複数の保険会社の資料等を比較して検討していきましょう。

また、この特約を付けないからと言って保障されないわけでは無く、女性特有の病気で手術や入院することになった場合、通常の医療保険と比較して手厚い保障が受けられると言うことです。

3-2 がん特約や健康保険の方がお得?

女性特有の病気で気をつけなければいけないのが、最悪の場合、死に至る状況になる乳がんや子宮頸がん等のがんです。これらの病気は女性疾病特約に該当するとは言っても、保険各社の設けた特約では手術給付や通院給付等に対応できているとは一概に言えず、がんに関しては、医療保険にがん特約を付けるか、がんの保障のみを目的とした「がん保険」に加入することをお勧めします。

がん特約またはがん保険に加入すれば、がんに関係した入院日額給付、手術給付、診断給付はもちろん、通院給付や、放射線治療給付を受けられる可能性が高まります。

一方、健康保険に加入している場合に受けられるものに「高額療養費制度」があり、こちらを活用すると医療費がかなり抑えられることがわかります。平成27年1月診療分から適用される70歳未満の方の自己負担限度額は次の表のとおりです。

所得区分 自己負担限度額 多数該当(※2)

・標準報酬月額(※1)83万円以上の方

・報酬月額81万円以上の方

252,600円+(総医療費-842,000円)×1% 140,100円

・標準報酬月額53万円~79万円の方

・報酬月額51万5千円~81万円未満の方

167,400円+(総医療費-558,000円)×1% 93,000円

・標準報酬月額28万円~50万円の方

・報酬月額27万円~51万5千円未満の方

80,100円+(総医療費-267,000円)×1% 44,400円

・標準報酬月額26万円以下の方

・報酬月額27万円未満の方

57,600円 44,400円

・低所得者

・被保険者が市区町村民税非課税の方等

35,400円 24,600円

※1標準報酬月額・・・報酬額区分ごとに設定された計算用の金額です。4~6月分の給与等の支給額の平均に基づいて決定されます。

※2多数該当・・・・・・・高額療養費として払い戻しされたお金が、1年間(直近12ヶ月間)で3月(3回目)以上となった時は、4月目(4回目)以降から更に自己負担限度額が引き下げられることになります。

健康保険の高額療養費制度の詳細については、「全国健康保険協会」のホームページをご参照ください。

このように公的医療保険であっても、手厚い医療費の保障を得ることができます。民間の医療保険に加入する前に、ご自身の勤務先の事業所が加入している健康保険の内容について把握しておくことが大切です。

3-3 女性の疾病特約でお得になるケース

女性疾病特約でお得になるケースとは、例えば通常の医療保障では日額5,000円であるところ、更に5,000円が追加され日額10,000円が支給されると言う場合です。

この追加支給は休職により収入が減少してしまう女性には非常にありがたい仕組みで、この日額を子供がいる方は養育費に当てることもできます。

また、乳がんの手術を受けた際の乳房再建術にも女性疾病特約は有効と言えます。乳房再建術には一部健康保険の対象にはなりますが、一律に適用されるものではありません。そのため、生命保険会社の保険商品で公的医療制度が適用されない部分をカバーすることは、有効な対策と言えます。

4. 女性向け保険で確かな保障を!

女性と特有の病気のために特約はある程度有効だし、公的医療保険も助けになることは分かった。

でも、いろいろと保険内容が複雑で、医療費の保障の基準も詳細については本当のところ良く分からない。

今はとりあえず健康だし、とにかく女性特有の病気や出産のリスクを広くカバーできる保険商品はないだろうか?

この保険商品が「女性向け保険」です。生命保険各社とも女性向けの保険商品に力を入れており、様々な商品が登場しています。

4-1 女性向け保険の登場

女性特有の病気について手厚く保障する保険が登場しています。内容的には主に以下のような保障が挙げられます。

  1. 女性特有の病気で入院すると、保障日額が通常の医療保険の2倍
  2. 数年ごとに生存給付を受け取れる
  3. 乳がんや、子宮体がん、卵巣がん等の女性特有のがんになった時は数十万円~100万円程度の一時金がもらえる

ただし、女性特有の病気に特化した保障となっている分、女性特有の病気以外の病気には保障が適用されない場合があります。

また、出産の場合では帝王切開を行って給付金を受け取った後、第2子を妊娠して再び帝王切開を行った時には、給付金を受け取れる可能性は低くなります。一定の期間を設け、以前に給付金を支払った部位と同じ部位に対して、その支払いを制限している保険会社が多いです。

女性向け医療保険を選ぶ際には、給付金が制限される条件を、加入前に必ず保険担当者へ確認しておきましょう。

4-2 女性が保険に入ると割高になる?

女性特有の病気に手厚く保障をした分、毎月の支払う保険料が割高になるという保険商品が多くあります。ただし、実際のところ通常の医療保険と女性向け保険の日額(共に5,000円)を比較してみると、各社とも約100円~500円の差で女性向け保険が高い程度です。

一方、女性向け保険の日額を10,000円に設定するような場合は、毎月の支払う保険料は2倍近く高くなります。また、その他の特約を付ければ、その分だけ保険料も高くなってしまいます。

そのため、20代と若く健康で病気らしい病気をしたことが無い方が保険に入る場合は、毎月の支払う保険料を基本料金程度で抑え、一定の年齢(例えば40代)になった時に保険を見直す、と言う方法も考えてみてはいかがでしょうか。

4-3 生命保険各社の女性向け保険商品

こちらでは、女性向け保険を提供している生命保険会社の商品について一例を紹介します。保険選びの参考にしてください。

①オリックス生命保険「医療保険 新キュア・レディ」

毎月の支払保険料:1,697円~

この医療保険には死亡保障および解約返戻金(解約した場合に戻るお金)が無い分、保険料が安く抑えられています。更新も無く、途中で保険料が上がることはありません。

女性特有の病気・すべてのがんで入院された場合は入院給付金が上乗せになります。また、入院中に公的医療保険制度の給付対象となる手術や放射線治療、先進医療等を受けた場合には、主契約の入院給付金日額の20倍(外来の場合は5倍)の手術給付金を何度でも受け取ることができます。

②損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「入院保険 フェミニーヌ」

毎月の支払保険料:4,333円~

この医療保険では、3年ごとに150,000円の生存給付金を受け取ることができます。女性特有の病気・すべてのがんで入院された場合は、入院1回あたり180日まで給付金額を上乗せし、通算日数が無制限で保障されます。

入院でも外来でも公的医療保険制度の給付対象となる手術が保障されます。また、亡くなられた時は、死亡保険金として不慮事故では1,000万円が、病気が原因の場合は500万円が遺族に支払われます。

③アクサダイレクト生命「アクサダイレクトの終身医療 女性プラン」

毎月の支払保険料:955円~

この医療保険は、給付金等を受け取らなければ3年ごとに50,000円のボーナスを受け取ることができます。保険料は一生涯上がりません。

通常の病気やケガの基本保障に加え、女性疾病入院特約を付けることで、基本の入院給付金と同額分の女性特有の病気に対応する女性疾病入院給付金を、受け取ることができます。

5. 保険の加入には告知書が必要!

女性向け保険に入ることは決めた。でも、加入を希望する保険商品を利用するにはどうすれば良いのだろう?

実は、いろいろな手続きをクリアしないと女性向け保険へ加入することができないので、前もってどんなことをしなければいけないか把握しておく必要があります。

こちらでは希望の女性向け保険に加入する際の手続きと審査についてわかりやすく説明します。

5-1 告知書とは?

女性向け保険の加入は、保険加入希望者と生命保険会社とが保険契約を結ぶことで決定されます。つまり、双方が契約の締結に納得しなければ加入ができないと言うことです。

そのため、生命保険会社は加入希望者の傷病歴を含めた個人情報を審査し、契約を締結するか否かを決めます。その、参考資料として加入希望者に記載してもらうのが「告知書」と呼ばれるものです。

5-2 女性特有の記載内容と書き方

こちらでは告知書に記載する個人情報と、尋ねられている質問事項について説明します。

①実際に、加入希望者個人または親族の情報を記載する項目

・被保険者(加入希望者)の氏名、性別、生年月日、身長、体重、喫煙の有無

・被保険者(加入希望者)の住所、職業、年収

・(結婚している場合)配偶者の氏名、生年月日

・(22歳未満の場合)両親の氏名、生年月日

②以下は「はい、いいえ」に○を付けるなどして記載する項目です。「はい」に該当した場合は、更に詳細な内容を記載しなければいけない場合があります。

・最近3ヶ月以内の医師による診察、検査、治療、投薬の有無

・過去5年以内の病気・ケガにより7日以上の継続した入院の有無

・過去5年以内の病気・ケガの手術歴

・過去5年以内に身体の各器官において医師による診察、検査、治療、投薬歴

・過去2年以内の、健康診断、人間ドック、がんの検診の有無

・過去や現在にがんにかかったか否か

・現在の視力、聴力等の機能障害の有無

・現在の身体の各部位の欠損や変形または機能障害の有無

・(他社の保険に加入している場合)その他の保険契約における入院給付金日額

・過去5年以内に、妊娠や分娩に伴う異常による入院・手術の有無

・現在妊娠しているか否か

5-3 保険の加入時の診査について

前述した「過去2年以内の、健康診断、人間ドック、がんの検診の有無」に「いいえ」を入れてしまった、その場合に加入を拒否されたり、医師の診査を要求されるのだろうか?と考えられた方もいると思います。

基本的に医療保険やがん保険は、申込書や告知書への記載のみ要求され、診査を要求されることはほとんどありません。

ただし、診査については死亡保険で要求されることが多く、希望する女性向け保険に死亡保険金を支払う等の内容となっている場合は、念のため保険担当者へ診査の有無を確認することをお勧めします。

また、告知書の内容を保険会社が審査して、当該内容だけでは判断がつかない場合には、健康診断を要求され、結果表等の提出を指示されることがあります。

6. 告知義務違反に要注意!

女性向け保険の審査は、どうやら告知書の記載内容が大事なようだ。

診査を要求されないのなら、傷病歴なんて記載しなければいいのでは?

正直に記載して加入を拒否されるくらいだったら嘘を記入でもバレない、バレない・・・、は絶対にやめてください。

告知書に書いた嘘の内容が発覚すると、とんでもない事態になります。

こちらでは、そのペナルティについて説明します。

6-1    告知義務違反とは?

保険加入者(被保険者)が、嘘を記載したり、わざと都合の悪い事実を記載しなかったり、または、ちょっと確認すれば容易に発見できた過去の傷病歴の記入漏れや記載ミスがあった場合には、告知義務に違反してしまったことになります。

保険会社は、他の保険加入者(被保険者)と公正・公平な条件で給付金を支払う必要があるため、契約した内容や告知内容を確認する場合があります。

この確認の過程で告知義務違反を発見したり、保険加入者が手術や入院をして給付金を保険会社に請求した後、それを受けた保険会社による調査でその事実が発覚したりする場合もあります。

6-2    告知義務違反のペナルティ

保険会社が告知義務違反を発見した場合には、保険契約を解除することができます。解除されると、給付金等が本来ならば支払われる状況であったとしても、保険加入者はお金を受け取ることができなくなります。

このような事態になると、入院・手術の際に給付金頼みだった保険加入者は、金銭的な面での負担は大きいものとなってしまいます。

ただし、手足の骨折歴があったにもかかわらず、うっかりミスで未記入のまま提出し、保障の対象となっている帝王切開を受けたというような場合は、給付金は受け取れます。

つまり、告知義務違反となった内容と、入院・手術をした際の原因である病気等との内容を比較して、双方に何の関連も無ければ給付金は支払われます。

6-3    告知義務違反をしないために

告知書には、記載に関して嘘偽りなく、うっかりミスもできるだけやらないようにして正確な情報を記載しましょう。

ご自身の健康状態を保険会社の担当者に、口頭で述べただけでは告知には当たりません。告知書に、面倒であってもしっかり記載することが、肝心な時に給付金を受け取れないと言う事態を回避する確実な「保険」となります。

7. 保険の審査に落ちてしまった!

告知義務違反にならないために、しっかり告知書に記載したのに審査に落ちてしまった!

酷い、あんまりだ!とがっかりしたり憤ったりされるかもしれません。

それは正直に言って時間の無駄です。

「では、次を考えよう。」この頭の切り替えが肝心です。こちらでは、審査に落ちたその後の対策について説明します。

7-1     1社くらい落ちただけでクヨクヨしない

希望していた保険商品に加入できなかったことは残念とは思いますが、生命保険各社から様々な女性向け保険が登場しています。ご自身に合う商品は一つだけとは限りません。

さらに、保険各社の審査基準は全ての保険各社に共通する基準を設けているわけではなく、保険会社ごとに審査基準は異なります。

つまり、ある保険会社の審査に落ちても、この保険会社の審査には通ったというケースもあるのです。

そのため、加入を希望する際には、1社だけではなく複数の保険会社の資料を取り寄せ、「あの保険会社に落ちても、この保険会社との契約を試してみよう。」と、粘り強く加入を目指すことをお勧めします。

7-2     部位不担保とは?

申込書、告知書等を提出し、しばらくしたら保険会社から回答があります。内容としては「お引き受けします(無条件で契約成立)」、「お引き受けできません(契約不成立)」、「条件が付きます(部位不担保)」の3つです。

では、「条件が付きます(部位不担保)」とはどういう意味なのでしょうか?

これは、過去に病気やケガした部位(部分)を除いたものを保障の対象にするということです。

例えば、以前に子宮内膜症を患っていた場合には、その部位(子宮)の保障を除いてなら契約をしても良いですよ、という意味です。

この契約は二者択一となり、その条件に加入希望者が合意するのであれば契約成立、難色を示すのであれば契約不成立となります。

ただし、部位不担保は一定の期間の経過により、通常の引き受け(つまり病気等を患った部位も保障の対象)となることがあります。例の子宮内膜症の場合はその後の各人の症状等も考慮されますが、数年程度で部位不担保の期間が切れるとされています。

この部位不担保の期間や、期間に関係なく不担保となるケースは保険各社とも異なる場合があります。心配なときには、一度保険会社の担当者へご相談ください。

7-3     引受基準緩和型とは?

通常の保険では部位不担保となってしまうような病気があっても、保障してもらえる可能性が高い保険もあります。

引受基準緩和型保険という保険商品です。こちらの保険は審査基準が緩和されており、加入がし易い保険と言えます。

ただし、通常の保険よりは支払う保険料が割高になり、逆に受け取れる給付金が通常の保険よりも抑えられた額に止まる場合があります。

そのため、部位不担保であってもそれを除いた部分について手厚い給付金が受け取れる通常の保険にするか、それとも部位不担保も保障の対象に入るなら引受基準緩和型保険にするか、と言う選択になるかと思いますが、保険会社の担当者等へ質問しつつ、最終的にはご自身が判断すべきことになります。

8. まとめ

女性向け保険は、生命保険各社とも力を入れている保険商品であり、今後も女性に手厚い保障を約束する優れた商品が登場するものと考えられます。

ただし、その保険への加入を決め契約を締結するのは、ご自身が健康な時に行い、まさかの時の事前の備えとしておくことが大切です。

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