常に日本人の死因の上位を占めている病気である「がん」。がんの発症原因は様々で、食生活の乱れ、望まぬ人間関係、家庭や仕事上のストレス等の積み重ね、または遺伝により発症してしまうおそれがある厄介な病気です。
がんを発症してしまうと、深刻な生命・身体のリスクを伴うことに加え、その治療費も高額になります。
ただし、がんは上皮内がん(初期のがん)と悪性のがんに分かれることはご存じでしたか?
重大な事態に及ぶ場合のある悪性のがんと比べて、上皮内がん(初期のがん)の段階でがんが発見され早期の治療を行えば、完治できる可能性が飛躍的に高まります。
また、治療費も上皮内がん(初期のがん)の段階だと、悪性のがん治療よりも大幅に安く済みます。
最近は、生命保険会社の取り扱う「がん保険」で上皮内がんの治療を保障する商品も増えています。
そこで今回は、「上皮内がんとは何か?」を説明した上で、上皮内がんの治療法と費用、上皮内がんも保障されるがん保険について解説します。
この記事を読めば、上皮内がんの基礎的な知識を得ることができ、ご自分ががん保険の新規加入や見直しを行う際の良い参考資料になるでしょう。
- 上皮内がんとは、悪性のがん(悪性新生物)とは異なり、内臓の表面を覆っている粘膜の一部である上皮(粘膜層)内にとどまっている状態のこと。
- 上皮内がんは、外科手術によってがん細胞を切除し、がん細胞を取り去れば、がんが拡大・転移する事態はなく完治が可能。
- 上皮内がんも保障するがん保険のおすすめは、オリックス生命保険「がん保険Believe[ビリーブ]」、チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」、アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身」。
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がんの詳細や死亡率
そもそも「がん」とは
がんは、人間の細胞が何らか原因で異常を起こし、周囲の正常な細胞をどんどん侵食して増殖する病気です。
- 食生活の乱れ
- 喫煙のような生活習慣の影響や
- 望まぬ人間関係
- 仕事上のストレス等の蓄積
- 家系的にがんが多いという遺伝による発症
がんは、身体のあらゆる臓器、血液、皮膚、骨や筋肉にすら発症するリスクのある危険な病気です。
また、女性特有のがんもあります。
がんを発症しても自覚症状のない場合が多く、体調の不調を訴え検査をしたら、がんがかなり進行していたというケースもあります。
死亡率は飛びぬけて高い!
最近の日本人の死因の現状について、次のような統計が厚生労働省から報告されています。
下表をご覧ください(厚生労働省「平成28年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」を基に作成)。
平成28年:死因順位 | 死亡数 | 死亡率 |
全死因 | 1,307,765人 | 100% |
1位:悪性新生物(がん) | 372,801人 | 28.5% |
2位:心疾患 | 197,807人 | 15.1% |
3位:肺炎 | 119,206人 | 9.1% |
4位:脳血管疾患 | 109,233人 | 8.4% |
その他 | 508,718人 | 38.9% |
上の表を見ると悪性新生物(がん)だけで、日本人の全死因の3割近くを占めていることになります。
ただし、がんにも種類があり、がんの進行状況(ステージ)でも生存確率は大きく変わります。
次項ではがんの種類、がんのステージについて解説します。
初期のがんと悪性のがん
がんのステージでは「0」が最も状態の軽いがんで、「Ⅳ」が最も進行している状態のがんを指します。
ステージによっては生存率や、治療方法も大きく異なってくる場合があります。
こちらでは、がんのステージで変わるがんの種類と生存率、治療法を取り上げます。
ステージ0
内容 | ステージ0に該当するがんは、いわゆる「初期のがん(上皮内がん)」と呼ばれています。がんがまだ身体や臓器の表面等に止まっていて、筋肉の層を浸食しておらず、間質細胞へ広がっていない状態です。 |
生存率 | ステージ0の段階でがんを取り除けば、がんの転移・再発の危険性はほぼ0です。つまり、生存率はほぼ100%と言われています。 |
治療法 | 手術によるがん細胞の切除となります。 |
ステージ1
内容 | ステージ1から「悪性のがん(悪性新生物)」と呼ばれるようになります。ただし、すぐに人の生命にかかわるような事態になるわけではありません。この段階では腫瘍が広がっているものの、筋肉の層にとどまっている状態です。 |
生存率 | 5年生存率は80~90%を超えます。完治も可能です。 |
治療法 | 原則として手術による腫瘍の切除となります。 |
ステージ2
内容 | ステージ2からがんの発症部位により事態が深刻になるケースも出てきます。腫瘍が筋肉の層を超えて広がっている状態となります。リンパ節へ少し転移している状態もこのステージに該当します。 |
生存率 |
がんの発症部位により、大きく生存率に差が出ることとなります。 (例) ・膵臓癌(5年の生存率):13~17%程度 ・甲状腺癌(5年の生存率):90%超え |
治療法 | 原則として手術による腫瘍の切除となりますが、術後、放射線療法・化学療法等が追加されることもあります。 |
ステージ3
内容 | 腫瘍が筋肉の層を超えて深く広がっている状態です。リンパ節への転移も目立つようにになります。リンパ節までがんが拡大すると、その後、がん細胞はリンパ管や血液を通し、他の臓器に転移して爆発的な増殖をはじめます。 |
生存率 |
がんの発症部位により、大きく生存率に差が出ることとなります。 (例) ・膵臓癌(5年の生存率):5~10%程度 ・甲状腺癌(5年の生存率):約90%以上 |
治療法 | 腫瘍が大きくなっているので、手術前に化学療法などで腫瘍を十分に切除できるまで縮小させます。手術後、がん細胞を残さないよう放射線療法・化学療法等を追加して行うこともあります。 |
ステージ4
内容 | 重大な状態です。がん細胞が臓器の壁を超え、血管に広がり、他の臓器へ転位している状態です。 |
生存率 |
がんの発症部位により、大きく生存率に差が出ることとなります。 (例) ・膵臓癌(5年の生存率):1~4%程度 ・甲状腺癌(5年の生存率):70~80%程度 |
治療法 | 抗がん剤治療による化学療法が中心となります。完治を目指すよりも、延命治療に専念します。 |
上皮内がんについて
上皮内がんについて詳細を知りたい・・・・。
こちらでは、上皮内がんの特徴、代表的な種類等について解説します。
上皮内がんとは
上皮内がんとは、上皮内新生物、上皮内腫瘍とも呼ばれ、悪性のがん(悪性新生物)とは異なり、内臓の表面を覆っている粘膜の一部である上皮(粘膜層)内にとどまっている状態を指します。
上皮の底にあたる基底膜という部分を超えない限り、原則として上皮内がんに該当します。
ただし、大腸の場合は例外として基底膜を超えても、粘膜下層に達していない場合、上皮内がんと分類されています。
上皮内がんの状態では、がんの転移はなく腫瘍も大きくなっていません。
上皮内がんの場合は手術がメインになりますが、開腹等の大きな手術の必要はなく、短期間で治療が可能です。
上皮内がんの診断割合と代表的な種類
身体の部位別にみると、診断されたがんのうち上皮内がんの割合は下表の通りです。
がん診療連携拠点病院内がん登録2014年全国集計報告書「全国がん患者モニタリング集計2012年罹患数・率報告」を基に作成。
上皮内がん部位別診断 | 割合 |
子宮頸部 | 63.7% |
膀胱 | 41.1% |
大腸(粘膜内がん含) | 21.5% |
乳房 | 11.1% |
食道 | 9.8% |
また、上皮内がんは発症部位によりいろいろな種類があります。
主に次のような病気があります。
- 子宮頚部:子宮頚部上皮内がん、高度異形成(※1)等
- 大腸:大腸粘膜内がん
- 乳房:非浸潤性乳管がん
- 皮膚:ボーエン病(※2)
がんと名称のついてない病気もありますが、上皮内がんに該当することもあります。
(※1)高度異形成:子宮頸がんの1歩手前の前がん状態を指します。
この場合の自然治癒率は約3割と言われ、子宮頸がんにも移行しやすいので治療が必要です。
(※2)ボーエン病:皮膚に紅斑(0.5cm~数cm程度)が様々な部位に現れます。
上皮内がんとして進行する場合があり、主に外科的切除で治療を行います。
上皮内がんは治療すればしっかり治る!
上皮内がんは、外科手術によってがん細胞を切除します。
しっかりとがん細胞を取り去れば、がんが拡大・転移する事態はなく完治が可能です。
上皮内がんは基本的に、がん細胞を切除すれば治療は終了です。
悪性のがんのように、手術した後に抗がん剤治療をする等、追加的な治療が原則必要ありません。
上皮内がんも進行する可能性のある腫瘍ですが、通常ならばその治療について良性腫瘍と同様に扱われることになります。
上皮内がんの治療と費用
上皮内がんとして早期発見されれば、それだけ身体に負荷のない治療で完治が可能ということは分かった。
では、上皮内がんの実際の治療法とその費用について詳細を知りたい・・・。
こちらでは各部位の事例をあげて、その治療と費用を解説していきます。
上皮内がんは手術治療で治す!
上皮内がんの治療は手術がメインとなります。
ただし、ほとんどのケースで、大きく皮膚や内臓を切開するという事態にはなりません。
上皮内がんは小さな腫瘍であるため切除部分も小さく、場合によっては日帰り治療も可能です。
ただし、上皮内がんの場合でも乳がんに関しては、乳管に沿ってがんが広がっているここともあります。
その場合には、乳房を全摘出しなければならないことがあり、結果的に切除部分が拡大することも想定されます。
このように、上皮内がんと診断されても決して病状を軽視してはいけない事態もありますので、適切な治療を医師と相談しながら受けることが大切です。
上皮内がんの治療と費用・その1(大腸)
こちらでは大腸の上皮内がんである「大腸粘膜内がん」を例に解説します。
上皮内がんの治療法
大腸内のポリープの大きさによって治療法も変わります。
ポリペクトミー
大腸内視鏡検査でポリープが発見された場合に治療する方法です。
がん化する可能性がある「腺腫性ポリープ」は切除の対象になります。
内視鏡の先端の電気メスでポリープ切除を行います。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
生理食塩水をポリープの粘膜下に注入した後、リング状の金属ワイアーをかけてポリープを絞り込み、高周波電流で焼き切ります。
一括で切除できるポリープの大きさは1.5cm程度までとなります。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
病変の周辺をマーキングし、粘膜下層に薬剤を注入したのち専用ナイフで病変を切り取ります。
腫瘍の大きさが2~5cmまでの一括切除が可能なものを対象とします。
上皮内がんの治療費
大腸内のポリープの大きさによって費用にも差があります。
前述した治療法には公的医療保険が適用されます。
そのため、3割自己負担は日帰り手術で済む場合なら2~3万円程度、1週間程度の手術が必要な内視鏡手術ならば15~17万円程度となります。
上皮内がんの治療と費用・その2(子宮)
こちらでは子宮頚部の上皮内がんである「子宮頚部上皮内がん」を例に解説します。
上皮内がんの治療法
子宮頚部の上皮内がんの場合には次のような治療法が行われます。
子宮頸部円錐切除術
子宮頚部の上皮内がんはもとより、高度異形成の場合にも行われる治療法です。
子宮頸部(子宮の出口)を円錐型に切除する方法で普通のメス、レーザーメス、超音波メス等で治療が行われます。
上皮内がんの治療費
子宮頸部円錐切除術は公的医療保険が適用され、3割自己負担額で約5万円程度となります。
手術後は翌日、1週間後、2週間後という形で傷の治り具合を診ることになります。
病状が思うように回復しない場合、それなりの入院期間や通院期間となることは念頭に置いておきましょう。
上皮内がんの治療と費用・その3(乳房)
こちらでは乳房の上皮内がんである「非浸潤性乳管がん」を例に解説します。
上皮内がんの治療法
乳房の上皮内がんの場合には次のような治療法が行われます。
乳房部分切除術
乳房の全摘出することをせずに、乳頭・乳輪を残した上で、がんを周囲の正常乳腺を含めて部分的に切除します。
この方法だと乳房の変形が軽度になるように形を整えることが可能です。
乳房切除術
乳房全部(皮膚を含む)を切除します。
ただし、大胸筋や小胸筋を残すので手術した後に脇の下が不自然にへこむことがありません。
また、皮膚に肋骨が浮き出ることもあまりなく、腕や肩の筋力低下・運動障害も可能な限り軽減されます。
乳頭温存乳房切除術
皮膚と乳頭・乳輪を残し、乳腺を全て切除すると同時に再建を行う手術です。
ただし、残した乳頭・乳輪の血流が悪い場合、壊死を起こすリスクもあるので、この方法を希望する場合は医師にしっかり相談してから手術を受けましょう。
上皮内がんの治療費
乳房を手術で温存するか、または切除するかでも費用に差があります。
手術費用には公的医療保険が適用されるので、3割の自己負担額で約20~30万円が目安となります。
がん保険と上皮内がん
上皮内がんの治療は、さほど体力を消耗することなく短期間で終わりそうだ。
しかし、乳がんの場合のように症状によっては大幅な切開・摘出手術が必要になることもある。
その場合には、多額の手術費用を保障するがん保険への加入が良いと聞く。
まずは、上皮内がんでもがん保険がしっかり適用されるかどうか知りたい・・・。
こちらでは、公的医療保険の限界と、がん保険の上皮内がんへの有用性について解説します。
公的医療保険だけで十分?
がん治療のほとんどには公的医療保険が適用されます。
こちらの適用があれば治療費は原則3割自己負担で賄うことができます。
また、1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合には、「高額療養費制度」も利用可能です。
上皮内がんの保険診療に関しても手厚い公的な保障が約束されますが、公的医療保険や高額療養費制度の共通したデメリットとしては、入院費が全額自己負担になる場合が多いということです。
そもそも、医療機関で「大部屋」と呼ばれる病室を利用する場合は、公的給付により全額が無料となります。
しかし、特別環境療養室と呼ばれる有料の病室では、「差額ベッド代」という料金が請求され、その料金は全額自己負担となります。
大部屋はどの医療機関でも無料になるので患者に人気があり、病室が満杯になっているケースが多いです。
そのため、医療機関側から差額ベッド代が必要となる病室に誘導されてしまうことも多いでしょう。
日帰り手術やごく短期間の入院なら入院費の金銭的負担の心配はないですが、長期の入院を必要とする場合は患者側の予想外に高額な費用となることもあります。
ただし、医療保険やがん保険に加入すれば「入院給付金(日額)」が受け取れるので、有料の病室で入院することになっても安心です。
上皮内がんが保障されない商品は少ない
がん保険へ加入すれば気になるのは、上皮内がんでもはたして給付金が下りるかどうかです。
現在では、がん保険の商品の中で上皮内がんを保障しない商品の方がむしろ少数派です。
給付金が上皮内がんも悪性のがんも同等の商品
- オリックス生命「がん保険Believe[ビリーブ]」
- SBI損保「SBI損保のがん保険 自由診療タイプ」
- 共栄火災「がん保険」
- JA共済「がん共済」
- セコム損保「自由診療保険メディコム」
- ソニー生命「終身がん保険」
- 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「勇気のお守り ソレイユ」
- チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアム」
- 三井住友海上あいおい生命「&LIFE新ガン保険α」
これらは入院給付金や手術給付金、がん診断給付金が上皮内がんも悪性のがん同等の保障となる商品です。
給付金が上皮内がんと悪性のがんとで保障に差がある商品
- アクサ生命「アクサの治療保障のがん保険」
- アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身」
- アフラック「新 生きるためのがん保険Days(デイズ)」
- FWD富士生命「がんベスト・ゴールドα」
- 東京海上日動あんしん生命「がん支援治療保険NEO」
- マニュライフ生命「こだわりガン保険」
- メットライフ生命「Guard X(ガードエックス)」
- ライフネット生命「がん保険ダブルエール」
- 楽天生命「ガン診断プラス」
これらは入院給付金や手術給付金、がん診断給付金が悪性のがんよりも上皮内がんで下りる給付金が制限される商品です。
上皮内がんを保障しない商品
- アクサ生命「アクサの収入保障のがん保険」
- 医師が考えた少額短期保険「医師が考えたがん治療のための免疫保険」
上皮内がんは保障されませんが、支払保険料が格安の商品であることが特徴です。
上皮内がんも十分に保障されるがん保険へ加入すべき人
がんは病気やケガを幅広く保障する医療保険でも金銭的サポートが受けられます。
また、上皮内がんを仮に発症しても、公的医療保険で賄えば家計にあまり影響が出ないと考えるならば、悪性がんのみを対象とするがん保険へ加入するのも間違いではありません。
しかし、次のような方々は上皮内がんでもしっかり保障できる保険商品に加入しておくことが大切です。
がんを多く発症する家系の方々
ご自分が「がんの家系」であることを自覚しているならば、上皮内がんの段階でしっかり金銭的サポートを受けられる保険商品に加入しておくことが無難です。
生活習慣を正しく実践していても、遺伝が原因でがんを発症しやすい方々はやはり存在します。
親類縁者でがん発症者・死亡者が多いならば、定期にご自身もがん検診を受け、早期発見に努めることがおすすめです。
乳がんが気になる女性の皆さん
前述したように上皮内がんであっても乳がんの場合、患部が広いときは乳房を全摘出しなければなりません。
がん保険の中には女性疾病特約というものがオプションとしてあり、そのオプションには切除した乳房を再建する「乳房再建術」という方法で見栄えを良くする場合の保障もあります。
この再建術は公的保険が適用されない場合もあり、この施術を希望するならば100万円にも上る費用全額を支払う必要があります。
そんな時に、がん保険の特約としてこのような保障を付加していれば金銭的にも安心です。
がん保険のおすすめ商品・その1
やはり上皮内がんが保障される保険商品に入りたいものだ。
上皮内がんも保障するがん保険はどんな商品がおすすめだろう?
上皮内がんを保障する保険商品を知りたい・・・。
こちらでは、オリックス生命保険「がん保険Believe[ビリーブ]」を取り上げます。
オリックス生命保険「がん保険Believe[ビリーブ]」の概要
こちらの商品は、がん治療を一生涯にわたって保障し、入院や手術を繰り返しても支払回数(日数)に制限はありません。
支払う保険料(月払い)は次の通りです。
(例)入院給付金10,000円で終身払い、特約なしの場合
加入年齢 | 男性 | 女性 |
20歳 | 1,800円 | 1,570円 |
30歳 | 2,480円 | 2,070円 |
40歳 | 3,610円 | 2,750円 |
50歳 | 5,400円 | 3,510円 |
60歳 | 7,950円 | 4,330円 |
上皮内がんの保障について
がん保険Believeの特徴は、上皮内がん・悪性がん共に同額を保障する点にあります。
20歳のころに加入すれば一生涯の保障が、毎月の保険料1,000円台で約束されます。
終身がん保険ですので、解約しない限り保障は継続されますが、将来にがん(上皮内がん・悪性がん)へ非常に効果的な治療法が発明され、がん治療に正式採用されることもあるでしょう。
その際、現在加入中のがん保険ではその治療法が保障対象外になる恐れもあります。
低料金で上皮内がん・悪性がん共に同額を保障し、一生涯継続できる保険商品は魅力ですが、定期に保険の見直しは行うべきでしょう。
がん保険Believe[ビリーブ]の保障内容
がん保険Believeでは次の保障内容となります。
上皮内がん・悪性がん共に同額が保障されます(基本給付金額10,000円コース)。
がん初回診断一時金
初めてがんと診断確定されたときに初回100万円が受け取れます。
がん治療給付金
がんの治療を目的に入院を開始したとき1回50万円が受け取れます。
がん入院給付金
がんの治療を目的に入院したとき1日10,000円が受け取れます。
がん手術給付金
がんの治療を目的として所定の手術を受けたときに1回につき20万円が受け取れます。
がん先進医療給付金
がんが直接の原因で先進医療を受けたとき通算2,000万円を限度として受け取れます。
がん退院一時金
がんで10日以上の継続入院後に退院すると1回につき10万円が受け取れます。
(特約)がん通院給付金
がんで約款所定の通院をしたら1日につき10,000円が受け取れます。
がん保険のおすすめ商品・その2
上皮内がんの保障も大切だが、がん保険の中には公的医療保険が適用されない自由診療も保障される商品があると聞く。
こちらの保険商品についても詳細を知りたい・・・。
こちらでは、チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」を取り上げます。
チューリッヒ生命「終身ガン治療保険プレミアムDX」の概要
基本的な保障はこちらも、上皮内がん・悪性がん共に同額を保障します。
また、自由診療と呼ばれる公的医療保険適用外の診療も保障されます。
支払う保険料(月払い)は次の通りです。
(例)終身払い、ガン入院特約10,000円、ガン手術特約10万円付き
加入年齢 | 男性 | 女性 |
20歳 | 2,060円 | 1,790円 |
30歳 | 2,710円 | 2,230円 |
40歳 | 3,680円 | 2,760円 |
50歳 | 5,410円 | 3,260円 |
60歳 | 8,130円 | 3,800円 |
上皮内がんの保障について
基本的な保障は上皮内がん・悪性がん共に同額です。
ただし、特約として付加する「悪性新生物保険料払込免除特約」は上皮内がんは適用外です。
この特約は、初めてガン(悪性新生物)と診断確定されたときに、以後の保険料は免除されるというサービスです。
上皮内がんに適用されない理由として、前述したように一度治療を受ければ転移や再発の心配はほとんどないことがあげられます。
一方、悪性がんの場合は転移や再発の危険性も多いので、悪性がん患者の経済的負担に配慮したサービス内容といえます。
終身ガン治療保険プレミアムDXの保障内容
終身ガン治療保険プレミアムDXでは次の保障内容となります。
基本的な保障では上皮内がん・悪性がん共に同額です。
放射線治療給付金
ガン治療を直接の目的に所定の放射線治療を受けたときは10~30万円が受け取れます。
抗がん剤・ホルモン剤治療給付金
ガンの治療を直接の目的に所定の抗がん剤またはホルモン剤で、入院治療または通院治療する際は10~30万円が受け取れます。
自由診療抗がん剤・自由診療ホルモン剤治療給付金
自由診療にあたる所定の抗がん剤またはホルモン剤で入院治療または通院治療する際、基準給付金月額の2倍が受け取れます。
がん保険のおすすめ商品・その3
上皮内がんや悪性のがんが一生涯保障されるのはありがたいが、保険料はできるだけ安く抑えたい。
安い保険があれば、是非詳細を知りたい・・・・。
こちらでは、アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身」を取り上げます。
アクサダイレクト生命「アクサダイレクトのがん終身」の概要
こちらの保険も、上皮内がん・悪性がん共に同額を保障します。
基本保障は非常にシンプルで分かりやすいのが特徴です。
支払う保険料(月払い)は次の通りです。
(例)がん入院給付金10,000円、終身払い
加入年齢 | 男性 | 女性 |
20歳 | 1,190円 | 1,060円 |
30歳 | 1,710円 | 1,440円 |
40歳 | 2,550円 | 1,910円 |
50歳 | 3,860円 | 2,450円 |
60歳 | 5,760円 | 3,170円 |
上皮内がんの保障について
上皮内がん・悪性がん共に基本的な内容は同額で保障されます。
この保険のユニークなところは、上皮内がんであれ、悪性がんであれ発症しないことが第一と考えて、3年間がんにならなかったときは5万円または10万円が受け取れる「がん無事故給付特約」も設定することができる点です。
一方、「がん手術給付特約」では、手術給付金に関して上皮内がんは1回のみの保障となります(悪性のがんは回数無制限)。
その理由は、上皮内がん治療は概ね1回で完了するため、何回も手術を行うリスクはほとんどないことがあげられます。
アクサダイレクトのがん終身の保障内容
アクサダイレクトのがん終身では次の保障内容となります。
基本的な保障では上皮内がん・悪性がん共に同額です(入院給付金10,000円コース)。
がん入院給付金
がんで入院した場合は1日10,000円が受け取れます。
がん診断給付金
初めてがんと診断確定されたときは100万円が受け取れます。
特約には、抗がん剤治療特約・がん手術給付特約・がん退院療養特約・がん無事故給付特約等があります。
まとめ
上皮内がんを発症しても、早期に治療を受ければ完治することになります。
しかし、放置をすれば悪性のがんに進行し、完治が難しくなる事態になることもあります。
がんは早期発見・早期治療が最良の方法であることを念頭に置きましょう。