個人年金保険というのは、決められた年齢から、国からの年金に加えて、保険会社からも年金を受け取ることが出来るという制度の保険です。老後の生活が不安な方や、大きなお金が必要になる住宅や教育などの資金を貯蓄するためにも使われることがあります。
実は、個人年金保険には色々な種類があります。又、個人年金保険を利用しなくても銀行預金よりお金を貯めることができる金融商品もあります。
一人ひとりの状況や、想定しているものに合わせて入るべき保険は変わっていきます。その為、この記事では個人年金保険というのが一体どういった種類があるのか、また入るとどんなメリットやデメリットがあるのかということをご紹介していきたいと思います。
目次
1.個人年金保険って一体どういった種類があるの?
1.1保険金を必ず受け取ることができる確定年金
1.2生きているうちは心配がない終身年金
1.3運用リスクはあるが増えるかもしれない変動年金
2.個人年金保険って一体どういう保険商品なの?
2.1利率は低いけれど手数料などはいらない、円建て個人年金保険
2.2海外での生活を考えていたり、今している人には 外貨建て個人年金保険
3.気になる個人年金保険に入ることによっておこるメリットってどんなものなの?
3.1確実に老後の資金を貯金することができる
3.2持病があっても加入することもできる
3.3個人年金保険料が控除されて、税金が減額される
4.個人年金保険に入ることによっておこるデメリットってどんなものなの?
4.1お金の価値が下がるインフレに対応することができない
4.2中途解約をすると元が取れない場合がある
4.3確実に保険金を受け取れるわけではない
5.保険会社にだまされないために覚えておきたい個人年金保険の選び方って?
5.1まずは自分の状況にあった種類を選ぶ
5.2将来どのくらいのリターンがあるかを計算する
5.3保険料の支払い方法を検討する
6.個人年金保険と所得の控除の関係って一体何なの?
6.1一定の条件を満たしていたら、控除対象になる
6.2会社員の場合は確定申告の必要はない
6.3自営業なら確定申告で税務署に申請する
7.個人年金保険だけでは不安な場合考えておきたい資産運用って?
7.1ローリスク・ローリターンの国債
7.2放置するだけで手軽に運用ができる投資信託
7.3所得税が全額免除される確定拠出年金
8.まとめ
目次
1.個人年金保険って一体どういった種類があるの?
少子高齢化社会になることによって、年金の受給料が変動するなど、老後を暮らす資金に不安を持っている方も多いのではないでしょうか。そんな不安に対処するために、最近では個人年金保険という保険商品が話題になっています。
国家から受け取れる年金の他に、若いときから積み立てることによって老後の資金を貯める個人年金保険というのは、一体どういった商品があるのかをまずは見ていきましょう。
1.1保険金を必ず受け取ることができる確定年金
個人年金保険の中で一番代表的なのは確定年金です。確定年金の特徴は、受け取ることが出来る年金の総額は契約時から確定しています。その為、景気が良くても、景気が悪くても同じ額面の年金を受け取ることができます。
年金を受け取れずに亡くなると、どうなってしまうのかと心配に思っている方もいるかと思いますが、確定年金の場合には、遺族が受け取れることになっています。その為、積み立ててきた保険料が無駄になることはありません。
また、年金を受け取ることができる年齢は60歳以上でかつ、そこから年金が支払われる期間が10年以上の場合には所得税の控除対象になり、免税対策にもつながります。
ただし、年金を受け取ることができる年数は加入時に決めた期間のみなので、延長することはできません。
1.2生きているうちは心配がない終身年金
生きている内にはずっと保険金を受け取ることが出来るというのが、終身年金の特徴です。また、もし年金が受給できる年になってからすぐに亡くなってしまった場合でも、最低保証期間が設定されているため、最低限の金額を受けることはできます。超高齢化社会において、長生きすればするだけ多く年金を受け取れることができます。
しかし、年金受給までに亡くなってしまったり、受給開始からすぐに亡くなってしまった場合には、払った保険料のほうが保険金よりも高額になり、損してしまう場合があります。また、場合によっては他の年金保険よりも割高になってしまうという特徴もあります。
1.3運用リスクはあるが増えるかもしれない変動年金
お金の価値が下がってしまうインフレの対策をしたいと考えている方には、株式や債券で運用を行い、それによって年金受給料を定める変動年金がおすすめです。内容としては、一番投資的要素が高い保険商品になっています。
運用実績によっては少ない保険料であっても年金を多く受け取ることが出来ますが、運用リスクがついてくるため、それらのリスクは個人で受け持たないといけません。その為、思っているよりも少ない額面の保険金が支払われる危険があります。
また、個人年金保険料控除の対処にはならずに、一般生命保険料控除になるため、手続きや免税などには不便になる所もあります。
2.個人年金保険って一体どういう保険商品なの?
個人年金保険というのは、どういった種類ものがあるのかというのはだいたい理解できたのではないでしょうか。しかし、今は外国に住んでいるけれども将来は日本に住むことを考えている方や、その逆の方もいるのではないでしょうか。
そういった方は、外貨と円のどちらで資産を形成してくるかというのも重要な問題になってきます。それでは、どういった選択肢があるのかを見ていきたいと思います。
2.1利率は低いけれど手数料などはいらない、円建て個人年金保険
保険料を円で支払い、保険金である年金も円で受け取るのが、日本に住んでいる方にとっては当たり前であることが多いのではないでしょうか。
昔はそれであったとしても運用利率が高く、十分な年金を受け取ることができましたが、最近は国内での利率は低く、あまり資産運用としてのメリットはないと言われています。しかし、外貨建ての保険と違って換金する手数料などは必要なかったり、円に信頼を持っている方にとっては魅力的な商品です。
2.2海外での生活を考えていたり、今している人には 外貨建て個人年金保険
外貨建てといっても、国内で契約できる個人年金保険のほとんどは米ドル建てです。ただ、一部では豪ドル建てでも運用されています。大抵の場合には、保険料は外貨でも、日本円でも支払うことができます。その為、国内にいたとしても気軽に加入することができます。
外貨で運用される場合には国内での運用利率と比較すると高いため、結果的にリターンが大きくなります。しかし、外貨のままで持っているならば問題はありませんが、換金する時に円高だと、日本国内では損してしまうこともあります。また、いちいち外貨から円に換金する時に手数料も必要なことも考えて運用するかどうかを決定する必要があります。
3.気になる個人年金保険に入ることによっておこるメリットってどんなものなの?
個人年金保険が老後の心配を解消してくれるような保険商品だということは理解できましたが、一体個人年金保険に加入する事で、本当に自分の生活にどのように影響がでるのかは分からないですよね。
個人年金保険に入るかどうか迷っている方に、まずは個人年金保険に入ることによって得ることができるメリットをご紹介していきたいと思います。
3.1確実に老後の資金を貯金することができる
稼いだ給料は大抵の場合銀行に振り込まれ、口座に預金されていきますが、定期預金などに入れない限り、いつでも引き出し、自分で使うことができます。また、定期預金に入っていても解約することが出来るため、老後資金に貯めようとしても、お金はなかなか貯まらない事が多いです。
しかし、個人年金保険の場合、保険料を毎月支払う必要があるため、どんなに引き出そうとしても引き出せない、強力な口座になります。解約することは可能ですが、よっぽどのことがない限り老後のための資金は着実に貯めることができます。
また、自分で支払うのを忘れそうになったとしても、クレジットカードでの支払いや、口座引き落としにすることによって確実に毎月の貯蓄を行うこともできます。
3.2持病があっても加入することもできる
本来生命保険や、損害保険などの保険商品は健康診断などの細かい診断書が必要になってきます。これは、リスクが高い人は保険に入られると保険会社が損してしまうからです。
しかし、個人年金保険の場合には、商品によっては健康診断書や、医師による証明書などが必要ない場合があります。その為、昔から持病があったり、健康にはあまり自信がない方であっても老後の心配の為に対策をとることができます。
3.3個人年金保険料が控除されて、税金が減額される
個人年金保険に入ると、年間での個人年金保険料の決まった額は所得から控除されることになっています。その為、その分額面での所得が減るため、所得税や住民税が減額されます。
これは、個人年金保険というのは国から必要な保険であると認められているため、その分は控除されることに決められているからです。その為、貯蓄をしつつ、免税対策にもつながります。
4.個人年金保険に入ることによっておこるデメリットってどんなものなの?
個人年金保険に入ることによって起こるメリットはよく分かりましたが、当然ですが良い事ばかりではありません。
保険は将来につながることなので、特に良い面だけではなく、悪い面もしっかりと見た上で加入するかを検討するのが大切です。
それでは、個人年金保険に入ることによって起こるデメリットとは一体どういったものなのかを見ていきたいと思います。
4.1お金の価値が下がるインフレに対応することができない
まずは、個人年金保険の中でも、固定金利の場合にはインフレに対応することが難しいため、その時の状況によっては非常に損をしてしまう場合があると言われています。
固定金利というのは、加入した時に契約したとおりの金利で固定してしまうというものです。その為、金利が上がっても下がっても、それに合わせて上下することなく、決まっているとおりに運用されていきます。しかし、今の日本では、かなりの低金利であり、金利はほぼ0%に近くなってしまっています。その為、これ以上下がることはほぼありません。そうなると、あえて固定金利にするメリットはほぼなくなってしまいます。
ただ、加入時に金利が高く、これからの金利が下がっていきそうだったり、不透明な場合には固定金利の方が将来の安心のためにはいいと言われています。
また、固定金利の為、インフレにも対応することが難しいと言われています。そもそもインフレというのは、物価が上昇し、ソレと連動してお金の価値が減っていってしまう現象のことをいいます。この先固定金利での運用だと、決まっている金利よりも大きい比率でどんどんインフレが進んでいってしまった場合、保険満期の時に上回ってしまいます。
利率が上回ってしまったインフレの場合では、お金の総額は増えていたとしても、そこでのお金の価値は前よりも下がってしまいます。その為、結果的に損をしてしまいます。これが、変動金利の場合にはインフレが起こったとしてもその上昇と一緒に金利も上がるため、カバーすることができると言われています。
その為、固定金利はあまりインフレに強くない保険商品だと言われています。
4.2中途解約をすると元が取れない場合がある
何らかの事情があったりすると、個人年金保険を途中で解約する場合があります。もちろんそれまで保険料を払ってきため、当然解約返戻金は支払われます。しかし、この解約返戻金は、返答率によって計算され、支払われます。加入から数年の間はこの比率はかなり低くなっているので、支払っているよりも小さな額しか受け取ることができません。
その為、どんなに途中で解約したくなったとしても、年金を受け取ることができる年齢付近で解約しない限り、たいてい保険料の支払総額のほうが解約返戻金よりも高額になってしまうことがほとんどです。その為、中途解約すると損をしてしまいます。
4.3確実に保険金を受け取れるわけではない
個人年金保険は保険料を支払うことで運用をしてくれ、保険料よりも多くの保険金を受け取ることができるという仕組みになっています。その為、返ってくる利率が決まっており、これは支払った保険料よりも高額になっています。
しかし、個人年金保険の金利はかなり低いため、何年もかけて積み立てたお金は膨大になるわけではありません。特に、何十年であっても数%のリターンであることがほとんどです。
また、それだけではなく、生命保険会社自体が破綻したり、倒産してしまった場合には年金が減ってしまう場合があります。もちろん倒産する危険はほとんどないものの、ないことではないため、考えておくことも必要です。
特に、普通に銀行に預金をしていた場合と違って、生命保険会社が破綻した場合には、保険契約自体はそのまま維持されますが、保険金が減額されてしまうことがあります。ただでさえ数%のリターンなので、減額されてしまうと場合によっては支払った保険料総額と比較して安い年金が支払われる元本割れの危険があると言われています。
5.保険会社にだまされないために覚えておきたい個人年金保険の選び方って?
個人年金保険に入ることによって想定されるメリットとデメリットをしっかりと理解したい上で、個人年金保険に入りたいと考えている方は、自分に一番あった保険に入りたいと願いますよね。しかし、保険代理店などでは提携している会社の保険を勧めるだけで、自分には有利ではないと感じる場合もあるのではないでしょうか。
しかし、きちんと自分で考えることによって、保険会社に騙されることなく、自分にあった個人年金保険を選ぶことはできます。それでは一体どのようにして保険商品を選択していけばいいのかを考えていきましょう。
5.1まずは自分の状況にあった種類を選ぶ
まずは自分の今の家族、家などの他の資産などを考えた上で、どの年金に入るのがいいのかを考えていきましょう。人によっては、安心して最低額の年金を受け取りたいと思っている人もいれば、生きているうちに毎月年金を受け取りたいと思っている方など、色々な考えがあるかと思います。
その為、自分が望んでいるのは一体どういった年金なのかを一回紙に書いてみるのがおすすめです。また、その時に自分がどのくらいの年金を必要とするのかを考えてみるのもおすすめです。
家がある方は家賃は必要ありませんし、田舎に住む場合には、より生活費も抑えられるかと思います。一体自分は老後どのような生活をするのか、大体イメージだけでも考えてみましょう。
5.2将来どのくらいのリターンがあるかを計算する
大体自分の希望にあった個人年金保険をピックアップできれば、それらの個人年金保険は、どのくらいリターンがあるのかということをしっかりと計算しておきましょう。これは、自分が支払う保険料の総額に対して、どのくらいの年金が受け取るのかを調べることでわかります。
保険商品によって条件が変わってしまうため、比較しづらい場合もあるかもしれません。そんなときには、保険料や、保険料を支払う期間、保険期間などを同じ数値にし、比較しやすくするのがおすすめです。又、細かい数字で分かりづらい場合にはエクセルなどで簡単に表にしてしまうと見やすくなり、計算もしやすいのでおすすめです。
これらは検討している全ての保険商品で一度行ってみるのがおすすめです。
5.3保険料の支払い方法を検討する
自分が加入したい個人年金保険が決まったら、最後に決めておきたいのが、保険料をどのように支払うかということです。これは、毎月支払うのか、それとも一年単位で支払うのかの違いになります。
実は、年で支払うと、保険料が割り引かれます。その分、保険料を支払う総額は安くなります。その為、将来的に受け取る年金総額は変わらないのにも関わらず、支払総額は減るためお得になります。また、返戻率も高くなるため、もしも途中で解約しても、年払いの場合のほうが損を押さえることができます。
また、契約した時に一括で保険料を支払う方法もあります。これは、契約時に保険料払込期間までの保険料を一括で支払ってしまう方法です。前納割引率が適用されるため、普通に支払うよりも保険料の支払総額は安くなります。
もしも余裕があるのならば、年払いであったり、前納を検討することが将来的にもおすすめです。
6.個人年金保険と所得の控除の関係って一体何なの?
個人年金保険に加入していると、所得が控除されると言われています。この制度により、税金なども減額されるようになっていますが、一体どういった制度なのかよく分からないですよね。しかし、この制度によって、普段支払うお金が減るため、家計には嬉しい制度です。
それでは一体個人年金保険と所得控除とはどういったものなのかを見ていきたいと思います。
6.1一定の条件を満たしていたら、控除対象になる
保険料が所得から控除されるのは、一般生命保険、介護医療保険、個人年金保険の3種類です。今回はその中でも個人年金保険料控除に注目していきたいと思います。実は、個人年金保険に加入していたとしても、誰もが保険料の控除を受けることができるわけではありません。
まずは、定められている条件を満たしており、かつ、加入している個人年金保険自体が個人年金保険料税制適格特約をつけていないといけません。
定められている条件とは、年金受取人とされているのが契約者、もしくはその配偶者であったり、保険料払込期間が10年以上だったりという細かい決まりがあります。その為、個人年金保険の前納制度を利用している方などは控除の対象にはなりません。
また、生命保険料控除は、保険料を支払った人の所得から控除されると定められています。その為、もしも個人年金保険の契約者自体は妻であったとしても、妻が専業主婦の場合には、夫が保険料を支払っているため、夫の所得が控除を受けることができます。しかし、これは年金自体の受取人が夫婦、もしくは親族になっていないといけません。
また、上限は決まっているため、もしも夫の契約だけで生命保険料控除の上限を超えてしまう場合は、妻の控除は適用されることはありません。
6.2会社員の場合は確定申告の必要はない
会社員の場合には、勤務先の支持に従って、給与所得者の保険料控除等申告書に生命保険料控除証明書をつけるだけで控除を受けることができます。その為、面倒でややこしい確定申告の必要はありません。
控除を受けることができるのは年末調整のときです。これは、元々天引きされている給料の中から、控除された個人年金保険料に応じて還付されることになっています。もしも、会社に提出をするのを忘れた場合であっても確定申告を行えば控除を受けることができます。
6.3自営業なら確定申告で税務署に申請する
自営業の方は毎月会社員のように天引きされているわけではないので、自分で確定申告をしないといけません。少し面倒かもしれませんが、定められた期間内に所得税の確定申告で、税務署に提出するだけです。
還付されるのは少し時間差があり、1ヶ月ぐらいはかかることをみこしておきましょう。
7.個人年金保険だけでは不安な場合考えておきたい資産運用って?
個人年金保険だけでは、本当に老後の生活に十分な資金が積み立てられるのか心配な方もいるのではないでしょうか。そうなった時に頼ることができるのは、自分が作る資産ですよね。
預金するのも大切なことですが、預金は今はほとんど金利がつきません。その為、より金利が高い金融商品に分散投資することも大切になってきます。
それでは、個人年金保険だけではなく、考えておきたい資産運用にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
7.1ローリスク・ローリターンの国債
4年ものから40年ものまで、幅広い年数が指定されている国債は様々な目標に合わせて投資することができる金融商品の1つです。
国債の中でも、変動金利と固定金利があります。現在の情勢では金利はほとんど変動することはないため、人によっては固定金利で短期間の国債を購入するのもいいかもしれません。また、反対にこれから金利が上がるという予測の元、すこし長期間の変動金利の国債を買うのもおすすめです。
変動金利の場合はインフレに対応することができるため、個人年金保険が固定金利の場合、分散投資をすることができ、どちらに転んでも最低限のリスク対策を行うことができるのでおすすめです。
また、個人向けの国債は最低金利が保証されています。その為、どんなに金利が下がったとしても、0.05%の金利が保証されているため、安心して投資をすることができます。
また、日本国債だけではなく、アメリカ国債などを購入するのもいいかもしれません。特に外貨建ての個人年金保険に加入している方の場合には、アメリカ国債を購入することによってそれらで儲けたお金を保険料支払いにそのままあてることができます。そうすると少しは手数料をうかすこともできます。
また、国債は毎月発行されており、少額から購入することが可能なので、検討してみるのもおすすめですよ。
7.2放置するだけで手軽に運用ができる投資信託
自分で株などの投資をするのは不安だから、投資信託を検討している方もいるのではないでしょうか。投資信託というのは、多くの人が支払ったお金を投資信託の会社にいる運用のプロが運用をし、利益は皆で分配するという仕組みです。
その為、自分では上手く運用するまでの資金がなかったり、上手く投資をする自信がない方であっても気軽に挑戦することができます。特に自分が運用実績を考えることがないので、ある意味気楽に挑戦できる所も大きいのではないでしょうか。
皆からお金を集めるという特色上、少額から積み立てることができます。少額ではなかったとしたら、その分返ってくる利益は大きくなります。投資信託の場合は長期的に見れば見るほどリターンも大きくなってくるので、気長に投資戦略を持つことがおすすめです。
また、国債や個人年金保険に比べると失敗する投資リスクもあるため、絶対に損をしたくないという方にはおすすめしません。
7.3所得税が全額免除される確定拠出年金
最後にご紹介していきたいのが、政府から支払われる年金とは違い、私的年金の一種である、確定拠出年金です。あまり聞き覚えがない方もいるかもしれませんが、年金です。
確定拠出年金とは、契約時に掛け金を確定します。この掛け金を運用することによってでた損益により、老後に受け取ることができる受給額が決定するという制度です。その為、将来的に自分が受け取ることができる受給額は決まっていません。
また、確定拠出年金の場合には支払った掛け金全てが全額所得控除になります。その為、かなりの額が所得から控除される為、所得税を始めとした税金の減額を受けることができます。
しかし、運用によるリターンによって受給額が決定するため、運用成績によっては掛け金に比べてあまり年金を受け取ることが出来ない場合もあります。その投資リスクを踏まえた上で商品を購入するようにしましょう。
8.まとめ
子どもの数より老人の数が増えていってしまう少子高齢化社会において、自分が年をとってしまった時に国から十分な年金を得られると思っている方はあまりいないのではないでしょうか。もちろんこれまで年金を支払ってきているため、年金を受け取ることはできますが、老後の生活を楽しむためにはソレ以上に準備をしておきたいものです。
国から支払われる年金に加えて、保険会社の運用する個人年金保険は、自分で支払う保険料を決められるため、老後に受け取ることができる年金の受給額も決めることが出来ます。また、その為、自分たちの老後資金だけではなく、住宅ローン返済や、教育資金の為の貯蓄にも応用することが出来ます。
個人年金保険に加入することによって、中々貯めることが難しい遠い将来のための貯蓄を確実に行うことができます。これをしっかりと行うことで、将来自分の大切な家族に迷惑をかけることも少なくなります。自分の老後を考えて見る時に、老後のための資産運用はどうするかということを一度考えてみるのもおすすめですよ。