生命保険を選ぼうとする時、保障内容を気にするのはもちろんですが、保険に入る手続きの簡単さや、値段も重要なポイントですよね。
今、ネットで簡単に契約することができ、かつ値段も他の保険会社と比べると安いとライフネット生命が注目されています。
保険というとなんだか難しくて、商品を選ぶのにも選びづらいという方も多いかと思いますが、ライフネット生命はシンプルな商品設定のため、選びやすいとも言われています。
しかし、契約者数が年々減っていることもあり、保険として本当に破綻しないのか、また、良いところばかり挙げられており本当にいい商品なのかどうか疑ってしまう方もいるかと思います。
この記事では、一体ライフネット生命とはどのような保険を扱っているのか、そして、メリットとデメリットを踏まえて、選択するべきなのかどうかをご紹介していきたいと思います。
目次
1.「ライフネット生命」ってどんな保険会社?
新しく加入する生命保険を探している方や、そろそろ乗り換えの検討をしている方は、
「ライフネット生命」
という生命保険会社の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかしライフネット生命の評判をネットで調べてみると「値段が安いけど加入者が減っている」という声もあり、良いのか悪いのか微妙…。
なのでまずは「ライフネット生命」がどういった会社なのかを見ていきたいと思います。
1.1 ベンチャーな「ライフネット生命」はネット販売のみで開始
「ライフネット生命」が設立されたのは、2006年。なのでまだベンチャー企業とも言える若い保険会社です。
ライフネット生命は設立3年後の2009年に、国内初の携帯サイトから保険の申し込み可能なサービスを始めました。
その当時はネットから申し込める保険自体が珍しかったので不信感も多かったのですが、分かりやすさにポイントをおいた戦略で着々と販売をしていったのです。
1.2 保険の最重視テーマは”分かりやすさ”
それまで世間に浸透していた保険というのは、
「営業や店頭で保険の内容は説明されてもなぜその値段設定になっているのか」「どのように積み立てる保険料が変化していくのか」
などを理解するのが難しいという側面がありました。
また特に終身保険などになってくると、
「何年後にどう変化するのか」」特定の病気の発症時は変わるのか」
など混乱してしまう場合も多いかと思います。
そこでライフネット生命は、お客さんにしっかりと自身の保険について理解してもらうために、保険料の内訳を公開することに。
販売する保険商品はシンプルになっているので、分かりやすいという特徴があります。
1.3 ネット販売だけではなく店頭販売もスタート
元々ライフネット生命はネット販売から始まりましたが、近年では店頭での販売も開始しました。
その為ネットの操作が不安なお年寄りの方や、詳しく話を聞いて決めたい方などは直接店頭に行って、保険に加入することもできるようになっています。
2. 「ライフネット生命」の特徴は?
ライフネット生命とはどういう会社なのかは分かりましたが、他社とは違う特徴や魅力が分からないとライフネット生命を選ぶ理由はないですよね。
それではここからは、ライフネット生命と同社が取り扱っている生命保険には一体どういった特徴があるのかを見ていきましょう。
2.1 保険料の内訳を詳しく公表してくれるから、安心できる
ライフネット生命の特徴の1つに「保険料の内訳を公開してくれている」という点があります。
保険に加入している人が支払っている保険料は、保険金として全てが使われているわけではありません。
保険料は、将来保険金の支払いに充てられている「純保険料」と、
保険会社を運営するために必要な人件費や家賃・水道光熱費などの雑費や、手数料を含めた「付加保険料」から構成されています。
そして保険会社はそれぞれ運営方法が異なるため、各保険会社の付加保険料の値段は違います。
だから保険料自体もそれぞれ異なるのですが、国内で初めてライフネット生命が付加保険料の公開を行うまでは基本的に公開されず、闇に包まれた部分が多くありました。
今では保険料を公開している会社も何社かありますが、いずれもライフネット生命が保険料の公開を先駆けて行ったからでしょう。
ライフネット生命で保険に加入した場合は、将来の保険金支払いに充てる金額以外に、どれだけ自分が「付加保険料」としてお金を支払っているのかが分かるようになっています。
2.2 保険の保障内容がシンプルで分かりやすい
生命保険の中にはその制度が難しく、プロからの説明を受けてもどうしても理解しにくい保険もあります。
しかしライフネット生命の場合は、元々ネット販売しか行っていなかったため、店舗に行かないでお客さま自身が保険の内容を理解する必要がありました。
そのため扱っている商品は、どれも直感的に理解できるようなものが多くなっています。
これは企業としても「分かりやすい保険」をテーマに掲げているため、説明が困難にならないシンプルな保険を作っているからです。
なのでライフネット生命では、保険に対してよく分からない方であっても内容を見極める必要はなく、すぐに選択を行うことができます。
2.3 電話やメールでも気軽に相談可能
ネットで販売されている生命保険の場合、加入前やその後などに保険会社に相談をするのが難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。
ライフネット生命では、電話・メールの両方で保険の内容・加入方法などあらゆるあなたの疑問に、職員が回答してくれます。
また平日は9時〜22時・土日祝日は9時〜6時までと、かなり長い時間コールセンターが対応してくれるため、仕事で忙しい人や、昼夜逆転の生活の方であっても気軽にいつでも電話をすることができます。
ライフネット生命は店頭販売も行っていますが、忙しい人の場合はネットで加入手続きを行い、疑問や不安点はコールセンターなどを利用するのがいいかもしれませんね。
3. ライフネット生命の「かぞくへの保険」って?
ライフネット生命は、4つの生命保険商品を扱っています。
4つの生命保険にはそれぞれ特徴があるため、自分にぴったりなものを選びたいですよね。
なのでお次は、ライフネット生命が販売する保険についてご紹介していきたいと思います。
まずは「かぞくへの保険」という定期死亡保険です。
これは自分自身が突然死亡してしまった場合にも、家族が生活に困らないぐらいに十分な資金を残すという内容の保険です。
それでは一体この保険には、どういった特徴があるのでしょうか。
3.1 貯蓄ではなく掛け捨て保険で安価な保険料
ライフネット生命で「かぞくへの保険」に加入する人は、20~40代の家族持ちな人が9割程度だと言われています。
この保険は家族に資産を残せるのに加えて、日々の生活でも生活費を圧迫しない安価な保険料となっています。
これは定期保険の場合、掛け捨ての保険であるため、保険満了で払込が完了したとしても、戻ってくるお金はほぼないからです。
保険の中には日々の保険料は割高でも、払込完了して途中解約するとお金が返される場合があります。
「かぞくへの保険」ではそれがない代わりに、保険料が安くなっています。
ライフネットの保険(かぞく・じぶんへの保険)にたったいま申し込みしたなう。
— Hiroshi Ueki (@hirocueki) 2009年11月18日
保険料を見てみると、月々2,000円から3,000円程度の支払いと、他の家計を圧迫する恐れがないことがわかるかと思います。
また保障額を500万円から始め、1億円まで100万円単位で設定することができます。
そのため子どもが少ない人や、他の資産との関係を見て保障額が少なくていい方は、その分保険料を安く抑えることができます。
また保障額が1億円というのは定期保険の中でもかなり高額な保障額であり、安心して生活をすることができます。
3.2 家族に合わせて保障期間を選べる
「かぞくへの保険」には2種類の保障期間があります。
それが年満了タイプと、歳満了タイプです。
年満了タイプというのは、10年から10年区切りで最高30年まで払い続ける保険のタイプです。
更新する度に保険料が変動していくという特徴があるため、その時々に合わせて設定した保険金額を見直して、変えていくことも簡単にできます。
また定期的に見直すことができるため、保険期間中の保険料を比較的低価格に抑えることができます。
歳満了タイプは定年を迎える65歳、もしくは人生に一区切りがつく80歳の2種類から選ぶことができます。
この場合には更新することはないため、最初に決めた保険期間が満了するまでは保険料は最初から変化せず、保険料が突然上がる事もありません。
ただそのかわり、加入した時期から保険満了までの期間が長ければ長いほど保険料も高額になっていくので、自分にあったものを選択するのがおすすめです。
3.3 健康診断がなくても申し込みができる
生命保険というと、基本的には健康診断書が必要。
少しでも血圧に異常があったり健康面に不安な点があれば、なかなか保険に加入しづらかったり、保障額が安価なものにしか入れないイメージがありますよね。
しかし「かぞくへの保険」は、契約者の年齢が40歳以下かつ保障額が3,000万円を越さない場合は、サイト上の健康状態に関する質問を回答するだけでOK。
健康診断書を郵送したり、提出したりすることなく申し込むことができます。
ちなみに、41歳から45歳までの方は2,500万円以内の保障額なら加入が可能。
ただ、もちろん健康診断書を提出したほうが保障額の設定金額の上限は上がるため、家族にきちんと保障額を残したい方は健康診断を受けて診断書を提出しましょう。
4.ライフネット生命の「新じぶんへの保険」って?
「新じぶんへの保険」というのは、終身医療保険の1種です。
この終身医療保険とは、自分では想定することが難しい事故やケガや病気によって発生する医療費に備えるための保険のこと。
独身である場合は自分が病気やケガをすると働くのが困難になり、医療費を支払うことは難しくなりますし、家族がいる場合にも医療保険に入っていた方が何かと安心な面がありますよね。
この「新じぶんへの保険」は、エコノミーコースとおすすめコースの2種類に分かれています。
エコノミーコースというのはその名の通り、もう一つのコースに比べると経済的で月々に支払う保険料は低く設定されています。
しかしそのかわり、保障は入院と手術に対してしか保障を受けることができません。
反対におすすめコースの場合は、少し保険料は割高ではありますが、入院と手術に加えてがんや先進医療などの様々な医療行為に対しての保障が設定されています。
がんは日本人の死因のトップ3にも入るので、対策を考えておきたいですよね。
4.1 日帰りの入院でも給付金を受け取れる
保険によっては、日帰り入院は保障に入っておらず、入院を伴わない治療では給付金を貰えない場合があります。
そうなると無理やり入院をしたいなど考える方もいるかもしれませんが、病院側にも迷惑がかかりますし、無理に入院する事は出来ません。
ですが「新じぶんへの保険」の場合は、日帰り入院であったとしても常に5日分の入院給付金を受け取ることができます。
1日しか泊まらなくても5日分の給付がもらえるのは、少し得をした気分になれますね。
4.2 発症しやすい3大生活習慣病の場合は給付金が無制限に
日本人の3大死因の1つは、がんだと言われています。
3人に1人はがんを発症するとも言われているので、今ではがんは決して特別な病気ではなく、誰でも発症しうるのではないでしょうか。
そのため、がんに備えた保険に入っておきたいと考えている方、がんには備えたいけど先進医療の備えは必要ないと考えている方、など様々な方がいらっしゃると思います。
そうした人の場合には、割高なおすすめコースはあまり加入したくないと思うのではないでしょうか。
しかしがんは、3大生活習慣病から発症する可能性もあります。
そこで「新じぶんへの保険」は、発症しやすい3大生活習慣病の場合には、入院給付金の支払い限度日数が無制限に設定されています。
4.3 公的医療保険の対象の手術も保障される
「新じぶんへの保険」は、公的医療保険制度の対象となる手術も保障の対象になります。
この入院給付金は日額の10倍に設定されていて、どんな手術であっても同じ10倍に設定されているため、その分保険料は低額に押さえられています。
この公的医療保険制度の対象となる手術というのは、主に海外での手術や傷の処理・抜歯や異物除去・魚の目やタコの切除など、他にも多岐にわたるものが対象になっています。
なので我慢することなく、自分の健康を維持する為に手術を受けることができますね。
5. ライフネット生命の「新じぶんへの保険レディース」って?
「新じぶんへの保険」は男性用というわけではないのですが、ライフネット生命は「新じぶんへの保険 レディース」という商品も販売しています。
これは保険名から分かる通り、女性をターゲットにした医療保険です。
「新じぶんへの保険 レディース」には2種類のコースがあり、その保障の対象などの殆どが「新じぶんへの保険」と同じように設定されています。
「新じぶんへの保険」とどこが違うのかというと、女性特有の発症しやすい病気にかかった場合に、入院給付金に加えて特別に給付を行ってくれるという特徴があるんです。
ただ「新じぶんへの保険」と比べると女性に特化して保障をつけるため、その分保険料は割高になっているというデメリットもあります。
5.1 女性特有の病気やがんにも高対応してくれる
女性特有の発症しやすい病気といえば、乳がんや子宮がんなどですよね。
特にこれらは精神的にもかなり傷つく場合があるため、できればお金の心配はないような保険に入っておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
「新じぶんへの保険レディース」の場合、これらの女性特有の病気やがんでの入院したときは、通常の入院給付金に加えて女性入院給付金が上乗せされて支払われます。
ただ、もちろんこの特定の病気にのみ適応されるので、普通の病気の場合には通常の入院給付金のみ。
そのため特定の病気にかからない限り「新じぶんへの保険」と待遇は全く変わりません。
なので保険料を低く押さえたいという方は「新じぶんへの保険」に加入するのがいいでしょう。
5.2 がんの診断や治療に一時金が支払われる
初めてがんと診断された場合、入院給付日額の100倍を”がん治療給付金”という名目で受け取ることができます。
また初回の受取から1年がたち、再度がんの治療を受けている場合には、再度がん治療給付金が初回と同額受けとることができます。
この支払限度額は保険期間を通して5回までなので、最高5年に渡り給付を受けることが可能です。
保障の対象になるがんとは、悪性新生物のこと。
上皮内がんなどの初期のがんや、異形成などの前がん病変は含まれないこともあるので、しっかりと診断を詳しく聞いて申請することが大切ですよ。
ちなみに「がん治療」というのは、がんを治療するための手術や放射線治療・抗がん剤治療などをさしているため、その他の治療が目的でプラスがんも治療する見込みがある場合などには適応されません。
5.3 先端医療も保障される
実は保険の中でも、公的医療保険制度の対象とならないような先進医療は通常全額自己負担しないといけません。
これは、過去のデータなどがないので本当に病気や怪我に効果があるのかが非常に不安定なところがあるからです。
しかし「おすすめコース」の場合には先進医療給付金として、先進医療の技術料と同額を受け取ることができます。
もちろん上限が2,000万円まであるものの、給付金を受け取ることができるというのは大きいのではないでしょうか。
ですが先進医療に認定されるのは、厚生労働大臣が承認した医療技術を使った手術や治療のことを指しています。
これらは公的医療保険との併用を認められていますが民間療法と違い、承認を受けないと先進医療とは言われません。
また厚生労働大臣から認められた医療機関でない限り、先進医療を受けることはできません。
もし他の医療機関で行ったとしても、それは先進医療とは認められないので注意が必要です。
6.ライフネット生命の「就業不能保険」って?
最後に4つあるライフネット生命の保険の1つ「就業不能保険」についてご紹介していきたいと思います。
特に一家の家計を支える稼ぎ頭が突然の病気や事故などで普段通りに働くのが難しくなってしまった場合に備える保険が、こちらの「就業不能保険」です。
他の保険と比べると働いている間だけに保険期間を置くため、他の保険よりも保険加入期間は短くなる場合がほとんど。
「就業不能保険」は病気や事故などで働けない場合に、その期間一定額の給付金を受け取り続けることができます。
そのため家計の収入が突然途絶えることがなく、生活を安定して続けることができますね。
6.1 病気や怪我で収入が得られなくなったときにおすすめな保険
「就業不能保険」の場合、安定した勤労所得のある方もしくは主婦・主夫のみが対象です。
その為、学生や年金によって生活を賄っている年金生活者・資産運用によって生活を賄っている資産生活者・フリーターなどの安定していない職の方や、無職の方は申込みができないようになっています。
また、主夫・主婦を除いた年収100万円以下の方も申し込みはできないようです。
これらの基準は、「就業不能保険」の特徴が病気や怪我によって安定した給料を得ることができなくなったことに対しての保障であるため。
決まった収入を得ていなかったり、その人がいなくなることによって家庭が上手く成り立たなくなるわけではない場合には、保険は適応されません。
6.2 長期の入院や在宅療養に最適
「就業不能保険」の場合、病気やけがによって働くのが難しくなり就業不能になった場合にのみ、就業不能給付金を受け取れることになっています。
医療保険とどういった部分が違うのかというと、医療保険は病気やけがによる入院費や治療費を賄うことが目的の保険です。
そのため退院してから自宅療養する場合には、その期間の収入はない代わりに給付金も受け取ることが難しく、生活費は苦しくなってしまいます。
また、最初から入院をしない場合にも生活に十分な給付金を受けることができません。
その為、長期で入院をする場合や、在宅療養をする場合には就業不能保険がおすすめです。
6.3 ニーズや予算に合わせて決めることができる
就業不能給付金は月額10万円から50万円まで、5万円単位で選択することができます。
しかしこの就業不能給付金は年収によって上限があるため、自分の月収以上を得ることは難しいです。
また、主婦や主夫の場合には月額は10万円までと定められています。
しかし月額がわかっている分、保険料を押さえながら最低限の生活費も得たいという方などはあえて低めの給付金に設定するのもおすすめです。
7. 気をつけておきたい、ライフネット生命の短所ってどこなの?
ライフネット生命の良い評判は聞くし、実際紹介されていった保険はどれもよいもののように思えるけれど、本当に良いところばかりなのか、疑ってしまいますよね。
特に保険と言うのは毎月お金を支払い、いざとなったときに一番頼るため、自分が信頼できるようなしっかりとした会社に保険を任せたいと思う方がほとんどなのではないでしょうか。
保険料や内容に加えて、その会社が本当に信頼できるのかというのは中々難しいところだと思います。
それでは、一体ライフネット生命に加入することで起こるデメリットや短所なのはどこなのかを見ていきたいと思います。
7.1 保険料は他社と比べると割高
ライフネット生命の売りの1つは保険料の安さです。宣伝でも保険料が安いと言うのを謳っていますし、ライフネット生命の特徴として、保険料が安いという噂はよく聞くのではないでしょうか。
もちろん保険料が安い商品も扱われているため、一概に誇大広告をしているということはではありません。
しかし、保険の選択肢や、条件によっては他の生命保険の方が安いという場合があります。
特に、ライフネット生命の保険は保険内容を増やすと保険料も上がります。
その為、自分には過剰な保障を受けていると本来十分な額よりも多くの保険料を支払っていることがある為、他社としっかり比較して決めることがおすすめです。
7.2 選びやすい代わりに保障内容がシンプルすぎる
ライフネット生命の扱っている保険は大きく分けて4つであり、その4つの保険の中のコースも難しい内容のものはありません。
その為、選ぶときにとても選びやすいという特徴があります。
しかし、シンプルだと逆に自分に合ったものを選ぶことができないというデメリットも生じてきます。
特定の疾患に対しての保険に加入したいという方や、あらゆる状態に対しても対応できるようにしたいという方などは、どれもシンプルすぎて必要最小限の保険にしか入ることができないという状態になってしまいます。
その為、結局他の保険会社にも加入してしまい二重に保険料がかかってしまうこともあるので、自分に本当にあっている保険なのかどうかをしっかりと見直しましょう。
7.3 新規契約数が減少している
ライフネット生命は2012年度までは新規契約者数が順調に伸びていましたが、そこからは新規契約者数がどんどん減少してしまっています。
そのための対策として、ネット販売だけではなく店頭販売も行ったり、シンプルな保険で加入数を増やそうとしていますが、新規契約者数が減るということは保険金の積立も伸び悩んでいるということです。
もちろん現在加入している方が更に解約などをしまうと、より不安定な生命保険会社になります。
万が一ライフネット生命が破綻してしまった場合には、生命保険契約者保護機構と言う契約者を救済する団体や契約を引き継ぐ保険会社が現れますが、その場合には、加入した際の保険金が100%保証されない可能性もあるというリスクを踏まえて入ることを決めましょう。
8. まとめ
ライフネット生命は、国内の生命保険会社で初めて生命保険料を公開したり、ケータイサイトからの保険加入を開始したりと、様々な点で保険会社の常識を破り、新規契約を増やす工夫をしています。
ただし、シンプルな保険であるがゆえに手厚いサービスを求めている人にはあまり向いていなかったり、割高になる保険もあったりと、見逃してはならないデメリットもあるのが現状です。
保険に入ろうかと悩んでいるときに、何よりも重視するのが、保険料に見合う保障内容なのか、その保険会社が本当に信用できるのかということだと思います。
ライフネット生命自体は今、新規契約者数が減少しているという現状がありますが、よく会社の説明や対応を見ることでこれから先も長い間付き合っていくのに値するような信頼できる会社だと思い、自分にあう保険内容だと思うのであれば、入るのがおすすめです。
その人に合っている保険は、その人自身の将来や状況によってかなり変わってきます。その為、評判や噂などを参考にするのも大切ですが、最終的にはそれらの情報を元にして、自分に合った保険を見つけるのが一番です。
色々な保険を比較し、調べることで、一番自分にあったものを見つけてくださいね。