子供が生まれたから、将来の学費準備の貯めに学資保険を検討している方も多い事でしょう。
しかし、学資保険を検討する前に、「学資」とは言ったに何なのか、子供が進学していく中で掛かる費用はどれぐらいなのかをしっかりと把握しているでしょうか?
曖昧なままに、口コミなどで保険金額や満期金額を決めてしまって大丈夫ですか?
子供の進学状況などは、一人一人違って当たり前です。
そこで、この記事では「学資とは?」と言う基本的な言葉の説明から、学資保険に加入する前に知っておきたい事を中心に、子供の教育に掛かる費用がどれぐらいなのかを説明して、どのパターンになっても良い様に準備が出来るヒントになる記事になればと思います。
子供が受けたい教育を受けさせてあげたいと思うのが親だと思います。
その時に、金銭的な問題で諦めさせることの無いように、しっかりと教育に掛かる費用を理解しておきましょう。
そして、学資保険が本当にいいのか、もっと他の方法でお金を運用する方が良いのか、しっかりと見定めていきましょう。
目次
1.学資とは
2.幼稚園・小学校の費用
2.1入園・入学時
2.2保育料・授業料
2.3公立と私立の差
3.中学校の費用
3.1入学時
3.2授業料
3.3公立と私立の違い
4.高校の費用
4.1入学時
4.2授業料など
4.3公立と私立の差
5.大学での費用
5.1入学時
5.2下宿などの場合
5.3授業料
5.4大学で掛かる費用の差
6.学資保険での準備
6.1子供に掛かる費用のおさらい
6.2幼稚園入園から大学までの準備
6.3大学入学時の準備
6.4大学在学時の準備
7.まとめ
1.学資とは
子供が生まれたら学資保険に加入する!と考える方が大半だと思いますが、そもそも「学資」って何なのかを考えた事があるでしょうか?
ここでは、そもそもの「学資」と言う言葉の説明をしていきます。
もう知っているよ!と言う方も、おさらいをすると意味で見て行きましょう。
「学資」とは、子供の教育に掛かる費用の事であり、幼稚園の入学から大学の卒業までにかかる費用であると考えてください。
また、入学式の服から保育料・給食費・授業料や必要な用具をそろえる費用や、修学旅行などの積立金などから、下宿費用など多くのお金が必要になりますが、そのすべてを学資と呼んで良いものです。
幼稚園から大学卒業までにかかる費用は一体いくらくらい掛かるのかをしっかり把握しておくことで、保険で備えるのか、貯蓄をするのか、株式などの投資で運用するのか、さまざまな方法が検討できると思います。
この学資と言う言葉だけに惑わされずに、しっかりと掛かる費用を把握しておくようにしましょう。
2.幼稚園・小学校の費用
それでは、幼稚園と小学校の間に掛かる費用とはどれ位なのかを、少し紹介していこうと思います。
幼稚園・小学校では主に保育料や授業料がメインになってくると思いますが、公立か私立かによってもその費用は異なってきます。
また、幼稚園なのか、保育所なのかによっても少しずつ異なる場合があります。
自分たちの仕事の状況なども踏まえてしっかりと見て行きましょう。
2.1入園・入学時
幼稚園や小学校の入園・入学時には意外にお金が掛かります。
ここでは、その入園・入学時の様に、1年目に掛かる費用を少し紹介しながら、平均的な値段まで紹介していきます。
幼稚園の場合
まず、入園時に掛かる費用としては、下記の通りになります・
・入園金
・保育料
・給食費
・通園用のカバンや幼稚園で使う道具一式など
・制服など指定がある場合の洋服代
・入学式用の洋服など
まず、保育料や給食費は月々必要になってくるので、詳しくは次の章で説明していきます。
幼稚園の入園時には上記の様な費用が必要となってきます。また、上記以外にも施設運営費など公立・私立など幼稚園によっても費用は変わってきますので、「この幼稚園に入れたいな」など、意中の幼稚園がある場合などは、事前の説明会などに参加して費用面を確認するようにしましょう。
小学校の場合
小学校に関しては、義務教育でもあるために入学金の様なモノは公立ではありませんが、小学校ぐらいから、公立と私立で大きな差が出てきます。
公立・私立に関わらず、必要になるであろうものをここでは挙げていきたいと思います。
・ランドセル
・学校指定の体操服や上履き
・学校指定の通学用などの手提げ袋
・給食用のエプロン
・文具類など一式
上記の様なモノは、小学校の授業で使うモノなどであるため、公立・私立の差は無く小学校の入学時には揃えなければいけないモノになるでしょう。
上記以外にも、制服があったり、学校指定のモノが多くあったりと、これも小学校によって変わる可能性がありますが、入学準備にもそれなりのお金が必要になります。
2.2保育料・授業料
それでは、次に保育料と授業料について少し書いていきます。
保育料や授業料と言うのは、月々の支払いとなる場合が多いですが、場合によっては半年ごとや1年間分をまとめてと事もあると思います。
それでも、入園や入学の時と違い毎年必要になってくる費用ですので、いくら位になるのかはしっかりと把握しておく必要がありますね。
保育料
保育料に関しては、ここ数年で法律なども変わった事もあり、保育料に関しては公立・私立共に一律になり、親の年収によって保育料が変わると言う所が多くなっていると思います。
公立の幼稚園などは、この保育料と給食費などになると思いますが、私立の場合は幼稚園ごとに保育料とは別の費用が掛かってくる場合があります。
授業料
小学校の授業料に関しては、無料になりますが、その他の費用にお金が掛かります。
授業料・教科書代などは、義務教育のためお金はかかりませんが、授業に使う道具や遠足や修学旅行・課外活動などから、給食費などは費用が必要になります。
各自治体によっても異なると思いますが、文部科学省のデータでは、平均額は年間約10万円となっています。
これが、年間かかる費用になるので、6年間で約60万円となり、学習塾に行かせたり、習い事をさせると、この金額に加算されることになります。
2.3公立と私立の差
さて、これまでも少しずつ出てきていましたが、公立と私立ではどれほどの差があるのかを少し説明していきましょう。
幼稚園では、保育料に関しては公立・私立と差がありませんが、やはり保育料以外の面での差が大きくなります。
公立とは違い、私立の幼稚園ではそれぞれに教育方針があり、授業内容なども大きく異なる事から、保育料ではなく授業料として金額が設定されていたり、制服の有無なども含めると、桁が一桁違うと言うのはよくある話です。
具体的な金額を出す方が解りやすいのですが、幼稚園の保育料(授業料)に関しては世帯所得や自治体によって金額が変わる事から、具体的な金額を出しにくいので、割愛させていただきます。
ただ、公立と私立では10万円~20万円の差が出る場合がありますので、説明会などでその費用はしっかりと確認しましょう。
小学校の場合は、授業料の面から大きな差が出始めます。
公立の小学校が授業料・教科書代が無料な事に対して、私立小学校では授業料・教科書代が有料になります。
その金額が学校によっても違いますが、年間40万円~50万円の間位になると思っておいてください。
また、その他の修学旅行や社会見学から、その学校特有の授業など私立にはそれぞれに教育方針がるので、授業料以外に掛かる費用としても、30万円程多く費用が掛かる場合もあります。
給食費に関しては、公立・私立共に大きな差は出にくいですが、大まかな差額で言うと、公立であれば60万円程の費用ですが、私立になると500万円~600万円と10倍の金額の差があると思っておいてください。
公立と私立の差が出てくるのは、小学校からという事になりますね。
3.中学校の費用
次は中学校で掛かる費用を見て行きましょう。
中学校では、制服が必要になったり、クラブ活動やお弁当など費用や手間も掛かるようになってきます。
そして、修学旅行などの積立金なども小学校に比べると高くなる事もあります。
そんな中学校の入学時に掛かる費用から授業料などを見て行きましょう。
3.1入学時
中学校と言っても、入学時は小学校の時と大きく変わることなく、中学校生活で必要な物を揃えるために掛かる費用がメインになってきます。
具体的に言うと下記のようになります。
・制服
・通学カバンや指定のカバン等
・体操服
・学習に必要な道具
主なところで言うとこれぐらいだと思いますが、学校や地域によっても異なると思います。
これに、クラブ活動をするのであれば、クラブ活動に必要な道具を揃えたりしなければいけません。
先ほども書きましたが、学校や地域によっても変わりますが、平均的には10万円前後の費用が掛かると思っていてください。
また、兄弟がいる場合などは、再度使う事なども出来ますので、少し費用を抑えることはできるかもしれません。
3.2授業料
さて、中学校の授業料ですが、公立の場合は授業料・教科書共に無料です。
しかし、授業に使う教科書以外の物(副教材と言われるもの)は別途費用が掛かってきます。
また、遠足・課外学習・修学旅行などの積立金なども必要になってきます。
そして、給食なのかお弁当なのかによっても少し費用が変わってきます。
公立の場合であれば、先ほど書いた費用すべて合わせても、月々1万円くらいだと思っておいてください。
3.3公立と私立の違い
さて、ここで公立と私立の費用の違いを書いていきましょう。
公立に関しては、先ほど書いたように、入学時に10万円と年間約12万円として、3年間では50万円前後の金額と、クラブ活動費がプラスされるイメージですが、私立になれば、入学金から授業料なども掛かってきます。
また、通学に電車やバスを使う場合が出てきますので、費用は大きく変わります。
私立では、授業料と学校納付金(入学金など)と交通費が公立とは大きく異なる所になりますが、基本的に揃える物は同じになります。
しかし、授業料などを含めると、公立中学校に掛かる費用にプラスして120万円~150万円程の費用が掛かると思っておいてください。
その事から、私立の中学校では3年間に170万円~200万円の費用プラスクラブ活動費などが掛かってくると思っておいてください。
4.高校の費用
それでは、次は高校生になった時の費用を見て行きましょう。
高校では、私立に通う子も増えてくるでしょう。
やりたい事や、クラブ活動の活発なところなど、子供にとっては最初に訪れる選択肢の一つです。
もし、子供の進学希望が私立高校になった場合にでも、費用面で行かせることが出来ないとなると、かわいそうと思う方も多いかもしれません。
そこで、ここでは公立と私立の差を重点的に見て行きましょう。
4.1入学時
それでは、高校生になる時に掛かる費用を見て行きましょう。
大きくは、中学校と変わらないとは思いますが、揃えるモノや入学金など義務教育ではなくなってくるので、様々な費用が掛かってくるでしょう。
具体的に書いていきましょう。
・制服
・体操服やジャージ
・教科書
・副教材(柔道着や作業着などが必要な場合もあり)
・学校指定のカバン
主なところで言うとこの様なところかと思いますが、部活をしている場合や電車・バスで通学する場合の定期代や、自転車通学する場合に新たに自転車を購入したり、高校の入学は中学校の時よりも比較的お金が掛かります。
4.2授業料など
さて、高校在学中に掛かる費用を見てみましょう。
先ほども書いたように、電車やバスでの通学であれば定期代が掛かります。
そして、大きなところでは授業料になります。
自治体によっては無償化を進めていたりするので、一概には言えませんが、主な平均的な金額として見てください。
公立の場合であれば、20,000円~25,000円ぐらいであり、私立になれば学校にもよりますが、平均で20万円~30万円の授業料が掛かります。
また、家庭の所得により助成が受けられる・受けられないという差がある事も知っておいてください。
授業料だけでも、公立と私立では大きな差が出てきますね。
4.3公立と私立の差
さて、公立と私立の差ですが、先ほども書いたように、授業料にも大きな差がありますが、入学金やその他に掛かる費用も大きく変わってきます。
3年間に掛かる総額にはどれ程の差が出てくるのでしょうか。
公立の場合:年間約30万円かかり、3年総額で言うと100万円前後になります。
私立の場合:年間約75万円かかり、3年総額で言うと230万円前後になります。
これは、あくまでも授業料や教科書代、修学旅行の積立など高校生活で必要なお金であり、この他にクラブ活動に使うお金(練習着やカバンやジャージなど)や、塾に行くお金や、お昼ごはん代など、雑費が掛かってきます。
それらをトータルすると、公立でも200万~300万円、私立では500万円ぐらいは見ておかないといけないでしょう。
また、高校に入学するときには受験が付きものになりますが、その受験にもお金が掛かります。
また、冒頭にも書いていますが、公立の場合は各自治体によって、私立の場合は各学校によって費用が異なってきますので、子供が行きたいと言う学校があるのであれば、出来るだけ早い段階で費用を調べるという事は必要になりますね。
5.大学での費用
大きな費用が掛かると言われるのが、この大学生になる時と言われています。
国公立の大学に進学するのか、私立の大学に進学するのか、そして文系の学部なのか、理系の学部なのかによっても大きく費用が異なってきます。
そして、薬学部や医学部になると、4年ではなく6年制になったりするので、大きく費用も異なってきます。
また、自宅から通える大学なのか、下宿をさせたいといけない大学なのかによっても、大きく費用が異なるので、子供が行きたい大学・学部に行かせられるかという所にもなります。
そして、大学では奨学金などの制度も高校よりも一般的ですので、その辺りも頭に置いておかないといけないですね。
5.1入学時
それでは、最初に掛かるであろう、受験時や入学時に掛かる費用を見て行きましょう。
大学によっては、入学する、しないに関わらず納付金を納めないといけない学校などもごく稀に有るので、気を付けないといけないと言えます。
そして、大きな金額となるのは入学金でしょう。
学校にもよって異なるので、ここも一概には言えませんが、平均的に25万円~30万円と言ったところでしょうか。
入学金に関しては、国公立・私立とそこまで大きな差はありませんが、薬学部や医学部になれば100万円前後する場合もあります。
その他で言うと、教科書代なども必要になりますが、大学では受ける授業ごとに教授の出している本などを買わないといけなかったりします。
先輩などと仲良くなれば、先輩から譲ってもらったり、高校までの様にこれぐらいかかると言うのは、やはり、一概には言えませんが教科書代だけでも5万円ぐらいは見ておいても良いでしょう。
また、最初にも書いたように、下宿など自宅外から通わないといけない場合には、部屋を決める費用なども大きくなります。
5.2下宿などの場合
先ほども書きましたが、改めて、下宿をさせる場合に掛かる費用をここでは少し書いておきましょう。
まず、一般的には学生向けの賃貸物件や、アパートを借りて一人暮らしになると思います。
場合によっては寮に住むこともあるかもしれませんが、その場合も少なからず費用は掛かります。
まず、アパートなどの部屋を借りる場合は、地域などによっても大きく相場は異なりますが、大体、4万円前後の家賃は必要になってくるでしょう。
そして、水光熱費や食費代などが掛かってくるので、1ヶ月の目安としては6万円前後の費用は掛かるでしょう。
それが、4年間とすれば、72万円×4年間=288万円と、賃貸物件の初期費用を合わせると300万円程になるでしょう。
これに、仕送りをするのであれば、100万円程上乗せになるでしょう。
あとは、子供がアルバイトなどをするなどが考えられますので、生活に掛かる費用のみを負担するのかどうなのかは、その時にならないと解らないでしょう。
5.3授業料
授業料に関しても、国公立なのか、私立なのかによっても少し差が出てきます。
国公立の場合は、平均的に50万円前後であり、4年間の総額は200万円前後で収まるでしょう。
私立になれば、授業料と施設使用料など合わせて年間100万円程は見とかないといけないので、4年間の総額では400万~500万円程の授業料が掛かるでしょう。
また、理系になると、もう少し費用が高くなるので、年間120万円程となり、4年間の総額では、500万円~600万円ぐらいになると考えてください。
そして、薬学部や医学部になると、年間の授業料が300万円~400万円となり、6年間では、1,800万円~2400万円程になりますので、その他の学部とは大きな異なりがありますので、薬学部や医学部に行きたいと言われると、相当な覚悟が必要になりますね。
5.4大学で掛かる費用の差
さて、大学では国公立・私立・学部の違いで大きな差が出ると書いてきましたが、少し解りやすく表にしてその差を見て行きましょう。
費用 |
国公立 | 私立 |
医学部・薬学部 など |
入学金 |
23万円 ~40万円 |
24万円~26万円 |
100万円 |
授業料 |
53万円 |
75万円~100万円 |
280万円 |
施設使用料等 |
- |
16万円~18万円 |
90万円 |
4年間の総額 |
235万円 ~252万円 |
388万円
~498万円 |
2,320万円 |
私立に関しては、文系と理系とを合わせて書いています。
また、あくまで平均の値段を書いていますので、地域や学校によっても大きく差がある場合があるので、大学から出される金額をしっかりと確認しておきましょう。
ちなみに、私の行っていた私立大学では、文系で授業料が年間100万円でした。
6.学資保険での準備
さて、子供の教育には大きなお金が必要な事は解ってきたと思います。
その費用をどのように準備をすればいいのかと言われると、まず学資保険と言う言葉が出てくるでしょう。
学資保険にも、いくつかの種類があるので、これまでのまとめも含めて、学資保険について少し考えていきましょう。
6.1子供に掛かる費用のおさらい
さて、幼稚園から大学までの費用を書いてきましたが、大体どれぐらいかかると言うのがイメージできたでしょうか。
少しまとめておくと、下記のようになります。
公立 |
私立 |
|
小学校 |
60万円前後 |
500万円~600万円 |
中学校 |
50万円前後 |
170万円~200万円 |
高校 |
200万円~300万円 |
500万円前後 |
幼稚園に関しては、家庭の収入に応じて授業料は変わりますが、3年保育であれば、20万円~30万円ぐらい。
大学の費用に関しては、5.4を参考にしてください。
この費用を参考にすると、子供が、すべて国公立へ進学した場合の総額は約700万円であり、すべて私立に進学した場合の総額は約1,800万円と言う金額になります。
また、入学金などのまとまったお金が必要になるのは、大学入学時であり、中学・高校の入学金も必要ではありますが、その費用とは金額が少し異なりますので、どこのタイミングで大きなお金があれば良いのかという所を考えるのも、必要な事になってきます。
6.2幼稚園入園から大学までの準備
学資保険では、幼稚園に入学してから大学入学までの間に、祝い金を受け取る事の出来る保険商品もあります。
幼稚園入園時に10万円・小学校入学時に20万円・中学校入学時に20万円など細かく給付を受けられるので、入園・入学準備に掛かる費用の準備としては、すごく助かる内容になっていますが、大学入学の時や大学在学中の費用に関しては少し不安の残る内容になっている場合が多いです。
6.3大学入学時の準備
大学入学時には、入学金や初年度の授業料など、まとまったお金が必要になってくるのはイメージが付いたと思います。
その時に照準を合わせてお金を貯蓄していくと言う学資保険もありますし、終身保険や養老保険を活用して、その時にまとまったお金を準備すると言う方法もあります。
学資保険の考え方で、様々な選択肢があるのがこの時に向けた備えと言えるでしょう。
国公立の大学か、私立の大学か、自宅通学か下宿か、大きな分岐点にもなりますので、ここでまとまったお金があるのは、家計にとっても心強い味方になる事でしょう。
6.4大学在学時の準備
学資保険の中には、大学在学中の費用の足しになる様に給付される商品もあります。
初年度に数百万円の費用が掛かりますが、その後の3年間も授業料は必要になり、私立の場合であれば年間で100万円前後の費用が必要になります。
納付方法は学校にもよって異なりますが、半期分(50万円~60万円)を2回(1年分)に分けて納付する学校もあれば、1年間分をまとめて納付しなければいけない学校もあるでしょう。
そうなった時に、4年間まとまったお金が1年ずつ給付される保険で大学在学中の費用を備えると言うのも方法の一つになります。
7.まとめ
如何だったでしょうか。
子供が生まれると、必ず必要になるであろう、教育費ですが、実際にいくらぐらい掛かるのかを把握しておくことは必要な事です。
そして、教育費の準備のために学資保険を検討するのも大切な事ではありますが、どのタイミングでお金が必要なのか、どれぐらいのお金が必要なのかを理解していなければ、数ある学資保険から自分に必要な保険を選ぶことも出来ないのです。
幼稚園の入園から高校入学まで、祝い金が貰える保険も魅力的な商品ではありますが、それだけに加入してしまって、「大学の費用を考えていなかった・・・」や「大学の費用ってこんなにかかるの?」と後になって気付くと言う方も居るのではないでしょうか。
その様な事がないように、しっかりと幼稚園から大学までに掛かる費用を理解して、子供がこの学校に行きたい!と言った時に、金銭的に行かせてあげることが出来ないという事にならないためにも、貯蓄は必要ですし、学資保険の選び方も考えなければいけません。
また、将来の事ばかり気にして、現在の家計を圧迫するのもダメな事です。
収入と支出のバランスや、これからのライフイベントなどもしっかりと考慮して、無理なくしっかりとした保険を選ぶことも大切になります。
幼稚園から大学までに掛かる費用は、数千万円とも言われますが、あながち大袈裟でもなく、子供の進学が全て国公立の幼稚園から大学までとは限りませんし、高校と大学だけ私立の学校に行ったとしても、それだけで、1,000万円程の金額は掛かってきます。
また、公立の学校であれば、無償化の動きや助成制度の活用も頭に入れておかなければいけませんし、奨学金や教育ローンなども考えなければいけません。
そして、一人位をするとなれば、その費用も必要になってくるでしょう。
1人暮らしになれば、授業料以外にも4年間で300万円程の費用は掛かりますし、子供がアルバイトをするかしないかによっても、生活に必要な費用を仕送りするなども考えなければいけません。
子供を育てるには、いくらかかるのかという事は、しっかりと理解しておきましょう。
そして、この記事では、あまり具体的な数字を表記してきませんでしたが、幼稚園に関しては、家庭の収入によって保育料が変わったり、小学校や中学校などでも助成の対象が収入額によって変わったりするので、一概に金額を入れることが出来ないという事です。
また、私立の学校では学校ごとによっても、費用は異なりますので、授業料や入学金が高い学校もあれば、比較的安く済む学校もあるでしょう。
どの場合でも、それなりにお金はかかると思っておいてください。
学資保険は子供の教育費の準備の為の保険と言われますが、その種類も数多くあり、目的によって選ぶ商品も異なります。
そして、数多くの商品内容があるという事は、それだけニーズも多岐にわたるという事なのです。
考え方も、準備の仕方も、人それぞれですが、自分に合った保険をしっかりと選び、子供の将来に向けて的確に、賢く保険を活用できるようになりましょう。
この記事で、保険の事を考える前段階の事をしっかりと、理解していただければ、幸いです。