がん治療のための費用はどれくらいになるの?詳細に説明します!

がんは、日本人の死因の実に3割を占める厄介な病気です。そのため、官民をあげてがん治療に関する研究が進められています。

がんには手術療法、化学(薬物)療法、放射線療法等さまざまな治療法があります。しかし、これらの費用はいくらかかるかご存知でしょうか?

がん治療は、多額の金銭的負担が想定されるため、不安に感じている方も多いと思います。

誰でもがん患者になる可能性を有している以上、がんの治療法と費用について最低限の知識は持っておきたいものです。

そこで今回は、がん治療の特徴とその費用についてわかりやすく解説していきます。

この記事を読めば、がん治療の基本的な知識を得ることができ、その費用を賄うためにどんな方法をとれば良いかを判断する、有効な資料の一つとなることでしょう。

目次

1.がん治療について

  • 1-1.がん治療の種類
  • 1-2.公的医療保険は適用されるか?
  • 1-3.高額療養費制度の活用を!

2.胃がんの治療費について

  • 2-1.胃がんとは
  • 2-2.胃がんの治療法
  • 2-3.胃がんの治療費

3.肺がんの治療費について

  • 3-1.肺がんとは
  • 3-2.肺がんの治療法
  • 3-3.肺がんの治療費

4.大腸がんの治療費について

  • 4-1.大腸がんとは
  • 4-2.大腸がんの治療法
  • 4-3.大腸がんの治療費

5.肝臓がんの治療費について

  • 5-1.肝臓がんとは
  • 5-2.肝臓がんの治療法
  • 5-3.肝臓がんの治療費

6.乳がんの治療費について

  • 6-1.乳がんとは
  • 6-2.乳がんの治療法
  • 6-3.乳がんの治療費

7.その他のがん治療に関係する費用

  • 7-1.公的医療保険が適用されない費用とは?
  • 7-2.がん保険とは
  • 7-3.がん保険の可能性

8.まとめ

1.がん治療について

最近のがん治療は非常に進歩していると聞く。

手術や抗がん剤、放射線治療の他、新しい治療法も含めて内容を知りたい・・・・。

こちらではがん三大療法および最近導入された新しい治療法について説明します。

1-1.がん治療の種類

がんを発症した場合、各部位・症状の進行具合(がんステージ)により、受ける治療方法は異なります。主な治療方法としては以下の通りです。

  • 手術療法

がん組織を外科的な手術で取り除く治療です。早期にがんを発見した時や、がんを手術で取り除くことが可能な場合、患者の健康状態がまだ良好であるなら、この方法が原則として用いられます。

最近では切開手術の他、内視鏡で行える方法が開発されたため、患者への身体的負担の軽減に加え、短期間で退院できるようになりました。

  • 化学(薬物)療法

がん治療で抗がん剤、ホルモン剤等の薬物を使用する治療です。この治療方法には脱毛や吐き気、倦怠感を伴う副作用があります。

抗がん剤は、点滴、注射、内服による方法がとられます。全身に作用するので、手術で取り去ることが難しい場所にがんがあるときや小さな転移にも効果が期待できます。

  • 放射線療法

がん組織に放射線を照射して治療する方法です。最近では、がんの大きさ・位置を正確に測定し、ピンポイントの照射が可能になりました。手術に耐えられる体力がなくても、治療を受けることができます。

  • 免疫療法

患者自身の身体の免疫力によりがん細胞を治療する方法です。免疫細胞を活性化させる物質の投与によって、がん細胞を治療します。

免疫療法は、化学療法のような副作用が少なく、他の治療ほどの即効性はないことはありますが、効果の長期間の持続が期待できます。

  • 陽子線治療、重粒子線治療

陽子線治療も重粒子線治療も先進医療です。陽子線治療は放射線治療よりも正確に、効果的にしたがん治療法です。一方、重粒子線治療は、陽子線治療よりも更に線量集中性が向上している治療法です。

1-2.公的医療保険は適用されるか?

三大療法と言われる手術療法、化学(薬物)療法、放射線療法は公的医療保険が適用される場合がほとんどです。

つまり、公的医療保険に該当する治療を受けた場合は、7割が健康保険又は国民健康保険で賄われ、3割が患者の自己負担となります。

ただし、免疫療法、陽子線治療・重粒子線治療のような先進医療では公的医療保険が適用されないので、これら治療に関する技術料は全額自己負担となります。

1-3.高額療養費制度の活用を!

公的医療保険が適用される治療の場合でも、例えば1ヶ月の医療費が総額100万円かかった場合、患者の自己負担は30万円ですが、貯蓄のあまりない方や低所得者には重い負担になることに変わりはありません。

そこで「高度療養費制度」の活用を検討してみましょう。この制度を利用すると、医療機関に支払ったお金が、患者の所得区分に応じて戻ってきます。

支払った医療費が高額療養費の対象になると、国民健康保険の加入者には、しばらくして市町村よりお金を払い戻す通知書が送付されてきます。

一方、健康保険組合の加入者では、高額療養費の対象となっていても保険者から送付の通知がある場合と無い場合があります。

保険者から送付の無い場合は、ご自分で費用を計算して申請しなければならないケースもあります。

申請方法について疑問があるならば、ご自分が加入している健康保険組合へ確認を取ってみましょう。

高額療養費の対象となっていたら、速やかに申請書へ記載して、健康保険の加入者は各健康保険組合へ、国民健康保険の加入者は市町村へ提出します。

2.胃がんの治療費について

がん治療は高額になると言われているが、公的医療保険に該当する治療には低所得者に優しい措置もとられていることはわかった。

では、各部位のがんの治療法とその治療費について詳しく知りたい・・・・・。

こちらでは、胃がんの治療法および治療費について説明します。

2-1.胃がんとは

胃がんは、胃の壁の内側にある粘膜内の細胞が変異してがん細胞となり、増殖を繰り返していく病気です。

胃がんは主に食生活の乱れが原因で発生する指摘されています。塩分の摂り過ぎ、肉類の過剰摂取、飲酒、喫煙、高血糖が主な要因となります。

厚生労働省の報告では胃がんによる死亡率は男性が49.0%、女性が24.4%と言われています。

2-2.胃がんの治療法

早期の胃がんには、「内視鏡手術」が行われます。開腹せず、高周波スネアまたは高周波メスを用いる手法で体内へ器具を挿入し、がんを焼き切ったり切除したりする方法がとられます。

比較的早期に発見された胃がんに対しては、腹部に数か所の孔を開けた上で患部を治療、追加して5cm程度切開し胃をつなげる手術をする「腹腔鏡手術」が行われます。

また、がんの進行度・発症した場所に応じ、以下のような治療法でがんに蝕まれていない部分は極力残す方法をとります。

  • 幽門保存胃切除術・・・胃の出口を残す切除術です。
  • 極小残胃切除術・・・少量の胃をできるだけ残す胃切除術です。
  • 噴門側胃切除術・・・胃の下半分を残す切除術です。

2-3.胃がんの治療費

「内視鏡手術」「腹腔鏡手術」「定型手術」を例に治療費を紹介します。入院・治療・検査の際の目安にしてください。

①内視鏡手術(内視鏡的粘膜切除術)の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
内視鏡治療入院(5日) 26万円前後 約7.8万円
定期検査(※)費1年目 13万円前後(年3回) 約3.9万円
定期検査費2年目~ 9万円前後(年2回) 約2.7万円
合計 48万円前後~ 約14.4万円~

②腹腔鏡手術の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
腹腔鏡手術入院(10日) 120万円前後 約36万円
定期検査費1年目 5万円前後(年2回) 約1.5万円
定期検査費2年目~ 9万円前後(年2回) 約2.7万円
合計 134万円前後~ 約40.2万円~

③定型手術(術後再発予防抗がん剤治療費含)の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
定型手術入院(17日) 127万円前後 約38.1万円
抗がん剤治療(再発予防) 92万円前後 約27.6万円
定期検査費1年目 17万円前後(年3回) 約5.1万円
定期検査費2年目~ 15万円前後(年2回) 約4.5万円
合計 251万円前後~ 約75.3万円~

(※)定期検査・・・主に血液検査、エコー検査、画像検査が行われます。

3.肺がんの治療費について

男性の肺がんの死亡率は極めて深刻な状況にあると聞いたことがある。

自分が現在、禁煙しているが肺がんは非常に脅威だ。

肺がんの治療方法や、その治療費について詳しく知りたい・・・・・。

こちらでは、肺がんの治療法および治療費について説明します。

3-1.肺がんとは

肺がんは、気管、気管支、肺胞(はいほう)の一部の細胞ががん化したものです。

肺がんの原因には色々な要因が指摘されていますが、主に喫煙や、普段は喫煙をしていない方でも家族等に喫煙者がいる時の受動喫煙があげられます。

その他、アルミニウムやヒ素、アスベストもその原因になることが指摘されています。

肺がんの死亡率は極めて深刻で男性では86.1%、女性は33.4%となっています。

3-2.肺がんの治療法

肺がんには様々な治療法がありますが、比較的早期に発見された肺がんに対しては、胸に数か所の孔を開けた上で、最大5~10cm程度切開し、患部を治療する「胸腔鏡手術」が用いられます。

手術が難しい場所にあるがんには、放射線療法の後に抗がん剤による治療が行われる「放射線化学療法」を行う場合があります。

また、がんの進行度に応じて前述した先進医療である「重粒子線治療」も行われ、大きな成果をあげています。

3-3.肺がんの治療費

「放射線化学療法」「「胸腔鏡手術」「重粒子線治療」を例に治療費を紹介します。入院・治療・検査の際の目安にしてください。

①放射線化学療法の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
放射線化学療法入院(20日) 92万円前後 約27.6万円
抗がん剤治療 68万円前後 約20.4万円
予防的全脳照射 18万円前後 約5.4万円
定期検査費1年目 16万円前後(年4回) 約4.8万円
定期検査費2年目~ 19万円前後(年4回) 約5.7万円
合計 213万円前後~ 約63.9万円~

②胸腔鏡手術の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
胸腔鏡手術入院(10日) 165万円前後 約49.5万円
定期検査費1年目 6万円前後(年4回) 約1.8万円
定期検査費2年目 16万円前後(年2回) 約4.8万円
定期検査費3年目~ 8万円前後(年2回) 約2.4万円
合計 195万円前後~ 約58.5万円~

③重粒子線治療の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
重粒子線治療(※)入院(21日) 363万円前後 約324万円
定期検査費1年目 17万円前後(年5回) 約5.1万円
定期検査費2年目~ 16万円前後(年4回) 約4.8万円
合計 396万円前後~ 約333.9万円~

(※)重粒子線治療・・・先進医療になるため重粒子線治療自体は全額自己負担です。ただし、重粒子線治療のための入院では、大部屋を使用すると公的医療保険が適用されます。

4.大腸がんの治療費について

女性の死亡率で大腸がんが1位と聞いている。非常に怖いがんだ。

男性の死亡率もやはり高い・・・・。

大腸がんの治療方法や、その治療費について詳しく知りたい。

こちらでは、大腸がんの治療法および治療費について説明します。

4-1.大腸がんとは

大腸がんは、結腸や直腸および肛門を含めた約2mの大腸で発症するがんです。

大腸がんは暴飲・暴食が原因とされています。その死亡率は男性が44.4%、女性が35.9%です。

腹痛や血便が出る場合には、速やかに医療機関での検査を行いましょう。

4-2.大腸がんの治療法

大腸がんでは、腹部に数か所の孔を開けた上で患部を治療し、追加で5cm程度切開して後、切除した大腸をとりだす「腹腔鏡手術」が主に行われます。

また、がんの進行度(がんステージ)が進んでいる場合には、腹部を通常15cm以上切開して治療を行う「開腹手術」も行われます。

進行がんの場合は、「開腹手術」と化学療法を組み合わせて治療を行います。

4-3.大腸がんの治療費

結腸のがん治療を例に治療費を紹介します。入院・治療・検査の際の目安にしてください。

①切除手術の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
切除手術入院(17日) 105万円前後 約31.5万円
定期検査費1年目 5万円前後(年4回) 約1.5万円
定期検査費2年目~ 14万円前後(年2回) 約4.2万円
合計 124万円前後~ 約37.2万円~

②切除手術(術後再発予防抗がん剤治療費含)の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
切除手術入院(17日) 106万円前後 約31.8万円
抗がん剤治療(再発予防) 92万円前後 約27.6万円
定期検査費1年目 1万円前後(年2回) 約0.3万円
定期検査費2年目~ 14万円前後(年4回) 約4.2万円
合計 213万円前後~ 約63.9万円~

5.肝臓がんの治療費について

肝臓については「沈黙の臓器」と呼ばれていて、非常に丈夫な臓器のようだ。

しかし、肝臓がんにもなり得る危険性がある以上、その特徴や治療法・費用を知っておきたい・・・・。

こちらでは、肝臓がんの治療法および治療費について説明します。

5-1.肝臓がんとは

このがんは肝臓の細胞が何らかの原因で変異し増殖を繰り返していきます。肝がんの死亡率は男性が30.4%、女性が15.6%となっています。

肝臓の病気である「肝硬変」を経て肝臓がんを発症するケースが多いです。

また、糖尿病も原因の一つとされ、予防には日頃の規則正しい生活習慣が求められます。

5-2.肝臓がんの治療法

肝がんへの治療方法は、特殊なラジオ波により腫瘍を壊死させる「ラジオ波焼灼療法」、肝臓がんの患部に注射針を刺し、そこに高純度のアルコールを注入する「経皮的エタノール注入療法」が行われます。また、抗がん剤治療をはじめとした化学療法も行われます。

患者の健康・体力に問題がなければ、手術療法が用いられます。手術療法については、大きな腫瘍であっても切除可能な「肝切除術」、主に65歳以下の患者で肝切除が困難な場合に施される「肝移植術」があります。

5-3.肝臓がんの治療費

「ラジオ波焼灼療法」「経皮的エタノール注入療法」「動注化学療法」を例に治療費を紹介します。入院・治療・検査の際の目安にしてください。

①ラジオ波焼灼療法の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
ラジオ波焼灼療法入院(7日) 38万円前後 約11.4万円
定期検査費1年目 20万円前後(毎月) 約6万円
定期検査費2年目~ 21万円前後(毎月) 約6.3万円
合計 79万円前後~ 約23.7万円~

②経皮的エタノール注入療法の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
経皮的エタノール注入療法入院(10日) 33万円前後 約9.9万円
定期検査費1年目 20万円前後(毎月) 約6万円
定期検査費2年目~ 21万円前後(毎月) 約6.3万円
合計 74万円前後~ 約22.2万円~

③動注化学療法の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
動注化学療法入院(7日) 60万円前後 約18万円
抗がん剤治療 24万円前後 約7.2万円
定期検査費1年目 19万円前後(毎月) 約5.7万円
定期検査費2年目~ 21万円前後(毎月) 約6.3万円
合計 124万円前後~ 約37.2万円~

6.乳がんの治療費について

女性特有のがんである乳がんもやはり女性には深刻な問題だ。

がんの進行具合によっては、乳房やそのふくらみも取り除かなければいけない場合がある。

乳がんの特徴や治療法・費用を知っておきたい・・・・。

こちらでは、乳がんの治療法および治療費について説明します。

6-1.乳がんとは

乳房の乳腺にできる腫瘍を指します。乳がんは乳房のあらゆる部分に発生するリスクがあります。40代後半~60代以降の方が発症しやすいと指摘されています。

乳がんの死亡率は21.8%で、初期のがんは自覚症状がほとんど無いので、早期発見・早期治療には定期的な検診が欠かせません。

ただし、がんが進行すれば、それだけ乳房の周辺に気になる症状が出始めます。①胸にしこりのような物がある、②乳房が痛い、③乳首から分泌物が出る、④乳頭がただれ、乳房の皮膚が腫れた、⑤乳頭が陥没している、⑥脇の下の腫れ、以上の症状があれば医療機関での検査を行いましょう。

6-2.乳がんの治療法

乳がんへの治療方法は、放射線治療、抗がん剤治療をはじめとした化学療法、手術療法が併用されるケースが多いです。

がんの進行具合によっては、手術の前に化学療法で腫瘍を小さくし、その後に手術療法が行われます。

手術療法に関しては、乳房の一部のみを切除し、乳房のふくらみ・乳房を残す「乳房部分切除術」、乳房全部をがん細胞と共に摘出する「乳房切除術」、皮膚と乳頭・乳輪を残し、乳腺を全て切除すると同時に再建を行う「乳頭温存乳房切除術」があります。

6-3.乳がんの治療費

「乳房温存手術」「手術前薬物療法・手術(2パターン)」を例に治療費を紹介します。入院・治療・検査の際の目安にしてください。

①乳房温存手術の治療費

治療・検査 総額 自己負担額
乳房温存手術入院(7日) 68万円前後 約20.4万円
抗がん剤治療(再発予防) 98万円前後 約29.4万円
放射線化学療法 33万円前後 約9.9万円
再発予防ホルモン療法1年目(検査込含) 15万円前後 約4.5万円
再発予防ホルモン療法2年目(検査込含) 57万円前後 約17.1万円
再発予防ホルモン療法3年目(検査込含) 49万円前後 約14.7万円
再発予防ホルモン療法4年目(検査込含) 25万円前後 約7.5万円
再発予防ホルモン療法5年目(検査込含) 25万円前後 約7.5万円
合計 370万円前後~ 約111万円~

②手術前薬物療法・手術の治療費その1

治療・検査 総額 自己負担額
手術前薬物療法 105万円前後 約31.5万円
切除手術入院(7日) 80万円前後 約24万円
放射線化学療法 33万円前後 約9.9万円
再発予防ホルモン療法1年目(検査込含) 15万円前後 約4.5万円
再発予防ホルモン療法2年目(検査込含) 57万円前後 約17.1万円
再発予防ホルモン療法3年目(検査込含) 49万円前後 約14.7万円
再発予防ホルモン療法4年目(検査込含) 25万円前後 約7.5万円
再発予防ホルモン療法5年目(検査込含) 25万円前後 約7.5万円
合計 389万円前後~ 約116.7万円~

③手術前薬物療法・手術の治療費その2

治療・検査 総額 自己負担額
手術前薬物療法 166万円前後 約49.8万円
切除手術入院(7日) 80万円前後 約24万円
放射線化学療法 33万円前後 約9.9万円
抗がん剤治療(再発予防) 68万円前後 約20.4万円
抗がん剤治療(再発予防)2年目 136万円前後 約40.8万円
再発予防ホルモン療法1年目(検査込含) 15万円前後 約4.5万円
再発予防ホルモン療法2年目(検査込含) 57万円前後 約17.1万円
再発予防ホルモン療法3年目(検査込含) 49万円前後 約14.7万円
再発予防ホルモン療法4年目(検査込含) 25万円前後 約7.5万円
再発予防ホルモン療法5年目(検査込含) 25万円前後 約7.5万円
合計 654万円前後~ 約196.2万円~

7.その他のがん治療に関係する費用

がん治療は、公的医療保険が適用されても高額になることに変わりはなく、高額療養費制度は活用できるが、保険診療外の治療には適用されない。

公的医療保険や高額療養費制度が適用されない、がん治療に関係するサービスは他に何があるのだろう?

こちらでは、自己負担になってしまう治療法・サービスの費用について説明します。

7-1.公的医療保険が適用されない費用とは?

公的医療保険が適用されない治療法・サービスの費用は次の通りです。

①公的医療保険が適用されない治療法

  • 先進医療

既に「1-1.がん治療の種類」でも説明しましたが、免疫療法、陽子線治療、重粒子線治療が該当します。

先進医療は、厚生労働大臣が認めた医療期間で、かつ同大臣が承認した最先端の治療法を駆使した医療を指します。

先進医療は治療法自体の費用は自己負担ですが、保険診療に該当する部分は3割負担に抑えられます。

つまり、先進医療の自己負担分は「先進医療費+保険診療(3割自己負担)」となります。ただし、保険診療の場合よりもかなり費用は高額になってしまいます。

具体例をあげれば免疫療法が100万円程度、陽子線治療は約276万円、重粒子線治療は約324万円となります。

  • 自由診療

先進医療とは異なり、厚生労働大臣が認定していない医療機関が、最先端の技術を用いて治療する医療行為、または、未承認の薬物等を用いた医療行為を言います。

前述した免疫療法、陽子線治療・重粒子線治療が先進医療として認められていても、厚生労働大臣が認定していない医療機関がこれらの治療法を用いれば、全て自由診療となります。

自由診療を行う場合は、本来ならば公的医療保険となる診療分まで患者の全額自己負担となります。

また、自由診療は医療機関側が自由に費用を設定できるため、医療機関毎で費用に大きな差が生まれます。

患者が保険診療にとらわれない、ご自分の体質にあった効果的な治療を望む場合は大きな効果が期待できますが、金銭的費用が多額になるため、医療機関から十分な説明を受けた上で、診療を受けるかどうか判断しましょう。

②公的医療保険が適用されない治療法

  • 差額ベッド代

特別療養環境室料のことです。患者のプライバシーを守りつつ、良質な医療を安心して受けるため、公的医療保険の範囲外の病室を利用した時に請求される使用料です。

差額ベッド室料金は、同じ医療機関でも料金に差があり1日数十円~数十万円のものまでいろいろあります。料金は医療機関の窓口等に掲示していますので確認してみましょう。

差額ベッド代の平均は1日6,000円と言われています。がん入院の目安はおよそ20日と言われています。そうすると、1入院の費用は次のようになります。

6,000円(1日分)×20日=12万円

治療費も多額に上る中、入院費用が全額自己負担なのは家計にも響くことでしょう。

  • 入院時の食事代

入院中の食事は、がん治療のための体力を維持するのに必要不可欠ですが、こちらも1食360円分は自己負担しなければいけません。360円超えた分の食事代には公的医療保険が適用されますが、こちらも想定外の負担と言えます。

がん入院の目安はおよそ20日と言われていますので、20日分の食事代を計算すると次の通りになります。

1080(1食360円×3食)×20=21,600円

なお、平成30年4月1日から1食100円が値上げされ460円となります。

7-2.がん保険とは

がんの治療費も重い負担と言えますが、公的医療保険外の治療法・サービスを利用すると、その負担は更に増加します。

公的医療保険や高額療養費制度だけでは、とても金銭的負担を賄うことは難しいと感じられたことでしょう。

そこで、最近は民間会社の「がん保険」が注目されています。がん保険は、がんに関係する入院や治療行為に関して細やで手厚い金銭的サポートを受けることが期待できます。

がん保険の加入率は平成28年度で37.8%となっています(公益財団法人生命保険文化センター 平成28年度「生活保障に関する調査」)。

がん保険は非常に人気の高い商品になっており、生命保険各社とも競って新しいがん保険を登場させています。

7-3.がん保険の可能性

がん保険で保障される入院・治療に関しての給付金は以下の通りです。

  • がん診断確定給付金

医師からがんと診断確定された時に加入者が受け取れる一時金です。50万円~350万円程度のまとまったお金が下ります。

初期のがんが保障されない保険商品もあれば、初期のがんも悪性のがんも同額保障の保険商品があります。

また、一度だけではなく、条件に合えば何度でも受け取れる保険商品もあります。

  • 入院給付金

がんで入院した場合に受け取れる給付金です。入院すればするほど多額になる差額ベッド代や、入院時の食事を賄うことが可能です。

  • 通院給付金

がんの進行度(がんステージ)によっては入院・手術を行い退院しても、長期間通院しなければならない場合もあります。その際の交通費等を賄うために金銭的サポートとなる給付金です。

がん保険によっては、入院して退院したことが給付条件の保険商品もあれば、がん治療目的で通院するだけで給付金が下りる保険商品もあります。

  • 抗がん剤治療給付金および放射線治療給付金

抗がん剤治療、放射線治療を受けた場合に受け取れる給付金です。治療が行われた月毎に給付金が支払われます。入院・通院をとわず受け取れる保険商品もあります。

  • 手術給付金

外科的手術をした際に受け取れる給付金です。回数無制限で何回でも受け取れる保険商品がほとんどです。

  • 先進医療給付金

がん保険の主契約に特約として付加する形が多い給付金です。多くのがん保険では、実費をサポートし、通算1,000万円まで先進医療費を保障する旨を定めています。

なお、最近では自由診療向けのがん保険も登場し、保険選びの幅がどんどん広がっています。

8.まとめ

公的医療保険や高額療養費制度は、非常に優れた制度ではありますが、がん治療では適用外の範囲も多く、決して万能とは言えません。

がん保険を、これらの公的な制度を補完する存在と位置づけ、万全の備えのための一つの方法として加入を検討するべきでしょう。

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