自動車保険を賢く利用するには種類を知る必須がある!?

車を購入したり運転するには「自動車保険」に加入することが殆どです。

でも、その自動車保険の種類は複数あります。その種類について考えたことがありますか?

ある程度は、各保険会社によって説明されると思いますが、保険会社が不要と思った場合には、紹介されない事もあります。

そこで、今回は自動車保険の種類とその内容をご紹介していきます。

既に、自動車保険に加入している方は、次回の更新の際に、これらの方はご紹介した内容を元に自動車保険の契約内容を吟味して頂きたいと思います。

 

1:自動車保険とは?

自動車のテールランプ

自動車を購入する時、何の疑問もなく自動車保険に加入していませんか?

それが誤っているという事ではなく、自動車に乗る場合に自動車保険に加入する事に違和感を感じないという方が殆どだということです。

では、この自動車保険とは何でしょうか?

ここで、自動車保険とは何かについて、改めて考えてみましょう。

もしも、ご自身が自動車を運転中に事故を起こしてしまった場合や、事故にあってしまった場合を考えてみましょう。自分自身が事故にあった場合には、当然ですが、事故を起こした人から治療費等を受けとりますよね。この逆に、自分が自動車事故を起こし、相手に怪我をさせてしまった場合には、その治療費を支払う必要があります。

でも、この自動車事故が大きく相手の怪我が大きなものであれば、その治療費は莫大な金額になります。例えば、一生車椅子になった場合や、最悪、死亡した場合などがそれにあたります。

こうした大きな金額が動く場合に、自分の貯蓄だけでは賄えないというのが実情です。これを補ってくれるのが自動車保険の仕組みになります。この概念は、生命保険と同じです。保険に加入している1名、1名が少しつづの保険金を出し合い、万が一にあった人に賠償する仕組み、助け合う仕組みが自動車保険の制度です。

自動車保険には、大きく分けて「自賠責保険(強制保険)」「自動車保険(任意保険)」があります。では、この2つについてもご紹介しておきましょう。

《自賠責保険(強制保険)

この自賠責保険とは、「強制保険」とされています。

強制と呼ばれるだけあって、自動車を購入した場合には、必ず加入しなければなりません。

強制ということは、加入しなければ法律違反になるということです。

しかし、この保険で補償されるのは「人」についてのみです。そして、その補償にも限度額が設けられている点も注意しなければいけません。

《自動車保険(任意保険)

自賠責保険とは異なり、自動車保険は任意の保険です。

つまり、加入しても加入しなくても問題ではありません。法律違反にはなりません。

しかし、世の中の9割の人は加入しているのが現状です。

この保険は、自分が選ぶことでその補償は任意で増やすことが出来ます。もちろん、補償を手厚くすればするほど、保険料が高くなります。先程、ご紹介した通り、自動車事故で高額な補償が必要な場合には、自賠責保険だけでは補償が不足します。この時に助けになるのが、自動車保険なのです。

自賠責とは異なり、人以外の車等にも補償を設定することが可能です。

しかし、残念ながら自動車保険も万全ではありません。

これが、自分が加入していても相手が保険に加入していない場合があるからです。相手が保険に加入していない場合に、泣き寝入りになるか…という事ですが、こうした場合に備える保険も用意されています。もちろん、それに加入することで保険料は割高になりますので、加入する保険内容は吟味をする必要があります。

2:自動車保険に加入しないリスク

人通りの多い交差点

では、自動車保険に加入しない場合のリスクについてもご紹介していきましょう。

ここまで、ご紹介している部分もありますが自動車保険に加入していないリスクを、きちんと理解しておくことは必要です。

そのリスクを理解することが、自動車保険に加入する意味をもっとも理解できる方法になるのです。

2-1:自動車事故は他人事ではない

自動車保険の最大の利点は、自動車事故のリスク回避です。

しかし、自動車事故は自分には関係ないと思っている人も多いのです。しかし、自動車事故は他人事ではないのです。

まずは、公表されている自動車事故の件数から見ていきましょう。警察庁が公表されている最新の数字です。

交通事故統計(令和元年8月末時点)

  区分   発生件数(速報値)     死者数(確定値)
    1日平均 増減数 増減率   1日平均 増減数
1月 31,364 1,012 -3,235 -9.3 265 8.5 -53
2月 30,063 1,074 -3,422 -10.2 210 7.5 -35
3月 33,695 1,087 -4,111 -10.9 261 8.4 -21
4月 32,632 1,088 -2,236 -6.4 266 8.9 -4
5月 30,539 985 -4,802 -13.6 210 6.8 -43
6月 29,391 980 -4,328 -12.8 206 6.9 -29
7月 30,859 995 -5,904 -16.1 229 7.4 -51
8月 30,896 997 -5,201 -14.4 278 9.0 -18
合 計 249,439 1,026 -33,239 -11.8 1,925 7.9 -254

こうしてみると、想像以上の自動車事故が毎月発生していることをご理解頂けると思います。警視庁のHPでは、こうした月次での発生件数に加え、各都道府県別に件数が公表されています。地域に応じて、件数のデコボコはありますが決して他人事ではないということをご理解頂けるのではないでしょうか。

そして、交通事故の種類についても整理していきましょう。

事故①|車同士の事故

文字通り、車同士で交通事故を起こした場合です。原則的には、どちらかだけが悪いということはありません。しかし、信号無視等といった片方に責任がある場合には、その責任が限定される場合があります。

事故②|歩行者 対 自動車

基本的に、その過失は自動車がとることになります。

事故③|バイク 対 自動車

基本的には、自動車事故と同じ様に相互に責任があるとされます。しかし、バイク側が弱い立場であるとされ、怪我等がある場合には、その過失割合が変わってきます。

こうして見て頂けると分かると思いますが、立ち場が弱い弱者を守るこを主軸にした補償であることがわかります。

2-2:自動車事故で生じる慰謝料とは?

自動車のルームミラー

自動車事故で心配になるのが、万が一の場合の慰謝料の問題です。冒頭でご紹介している通り、事故の内容に応じては、高額の慰謝料となる可能性もあります。実際に、自動車事故を起こし、慰謝料を支払う際の目安についてご紹介していきましょう。

慰謝料といっても、実は支払うべき項目はいくつかに分かれて考える必要性があります。その一般的な項目について、ご紹介していきましょう。

《慰謝料で発生する項目》

(1)治療費

⇒最も分かり易い慰謝料になります。ケガを直すために必要となる治療費です。

(2)入通院慰謝料

⇒(1)にも関係しますが、怪我を直す場合等に入院をした際の費用です。

(3)通院交通費

⇒通院したり入退院に必要な交通費です。タクシーなどの費用も、ここに含まれますが、あくまで治療に必要な移動費のみになります。

(4)休業損害

⇒交通事故が原因で働けない時には、収入が減少します。その時の補填と考えてください。

この様に、簡単に慰謝料と言っても、こうした分類(内訳)があります。しかし、これ以外にも日常の生活に影響する場合には、その補填や精神的な苦痛等の分類も計算されることになります。

こうして見て頂くと、慰謝料の中心は怪我などの治療費が中心ですが、実際には、精神的な慰謝料や生活の補填等の費用は計算根拠となるモノが不明瞭ですので、どう計算されるかは後々にトラブルになりやすいと言われています。しかし、実際には各保険会社などに基準があります。実際には、その基準に準じて保険料が決まってきます。

《計算方法:慰謝料》

一概に、この方式とは言えませんが1つの目安を計算する計算方法をご紹介していきましょう。

・基準

入院=入院期間、通院=実通院日数×2

これらと治療期間の短い日数が、「基準」となります。

<慰謝料総額120万円未満>

・自賠責保険の場合には、「@4200」が日額になります。

これに、(1)の基準を掛けて算出します。

・自賠責の場合は、保険会社から支払われる総額が120万円を超えない場合に支給されます。

<慰謝料総額120万円を超える>

自動車保険を扱う保険会社は、自賠責基準の120万円を超えた際、任意保険基準を元に算出していきます。この基準は、1か月=30日が基準となります。そして、下記の図を基に算出されます。

単位 (万円) 入院 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 7ヶ月 8ヶ月 9ヶ月 10ヶ月
通院   25.2 50.4 75.6 95.8 113.4 113.4 128.6 141.2 152.4 162.6
1ヶ月 12.6 37.8 63.0 85.6 104.7 120.9 134.9 147.4 157.6 167.6 173.9
2ヶ月 25.2 50.4 73.0 94.6 112.2 127.2 141.2 152.5 162.6 171.4 176.4
3ヶ月 37.8 60.4 82.0 102.0 118.5 133.5 146.3 157.6 166.4 173.9 178.9
4か月 47.8 69.4 89.4 108.4 124.8 138.6 151.3 161.3 168.9 176.4 181.4
5ヶ月 56.8 76.8 95.8 114.6 129.9 143.6 155.1 163.8 171.4 178.9 183.9
6ヶ月 64.2 83.2 102.0 119.8 134.9 147.4 157.6 166.3 173.9 181.4 185.4
7ヶ月 70.6 89.4 107.2 124.3 136.7 149.9 160.1 168.8 176.4 183.9 188.9
8ヶ月 76.8 94.6 112.2 128.6 141.2 152.4 162.6 171.3 178.9 186.4 191.4
9ヶ月 82.0 99.6 116.0 131.1 143.7 154.9 165.1 173.8 181.4 188.9 193.9
10ヶ月 87.0 103.4 118.5 133.6 146.2 157.4 167.6 176.3 183.9 191.4 196.4

もう1つ紹介する図があります。

それは、弁護士等に相談して裁判等で算出する場合の基準です。

単位 (万円) 入院 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 7ヶ月 8ヶ月 9ヶ月 10ヶ月
通院   35 66 92 116 135 152 165 176 186 195
1ヶ月 19 52 83 106 128 145 160 171 182 190 199
2ヶ月 36 69 97 118 138 153 166 177 186 194 201
3ヶ月 53 83 109 128 146 159 172 181 190 196 202
4ヶ月 67 955 119 136 152 165 176 185 192 197 203
5ヶ月 79 105 127 142 158 169 180 187 193 198 204
6ヶ月 89 113 133 148 162 173 182 188 194 199 205
7ヶ月 97 119 139 152 166 175 183 189 195 200 206
8ヶ月 103 125 143 156 168 176 184 190 196 201 207
9ヶ月 109 129 147 158 169 177 185 191 197 202 208
10ヶ月 113 133 149 159 170 178 186 192 198 203 209

それ以外については、傷害部分の基準はこちらになります。

単位 (万円) 入院 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 7ヶ月 8ヶ月 9ヶ月 10ヶ月
通院   53 101 145 184 217 244 266 284 297 306
1ヶ月 28 77 122 162 199 228 252 274 291 303 311
2ヶ月 52 98 139 177 210 236 260 281 297 308 315
3ヶ月 73 115 154 188 218 244 267 287 302 312 319
4ヶ月 90 130 165 196 226 251 273 292 306 326 323
5ヶ月 105 141 173 204 233 257 278 296 310 320 325
6ヶ月 116 149 181 211 239 262 282 300 314 322 327
7ヶ月 124 157 188 217 244 266 286 301 316 324 329
8ヶ月 132 164 194 222 248 270 290 306 318 326 331
9ヶ月 139 170 199 226 252 274 292 308 320 328 333
10ヶ月 145 175 203 230 256 276 294 310 322 330 335

この様に、細かく基準が設定されていますが素人では判断したり交渉するのは難しいといえます。

どうしても、怪我をしてしまうと体調面でも不安定になり慰謝料を交渉するのは難しいでしょう。

そこで、先にご紹介している弁護士等に相談をしていくことになります。しかし、簡単に弁護士といってもその基準や証拠、根拠が必要です。裁判というと、ある程度、想像がつく通りきちんとした証拠が必要ですので、予め心づもりをして相談することにしましょう。もちろん、弁護士となれば、どんな証拠や根拠が必要になるか相談することも可能です。

しかし、無償ではないことが殆どです。こうした事を踏まえて、まずは、無償相談をしてみるという手もありますが、積極的に動いてくださる方に出逢うことを約束できるわけではありません。

弁護士は、有料ということも踏まえて手元に残る金額を意識して相談する事も大切なポイントです。弁護士に相談する場合には、予めどの程度のお礼が必要かどうかを確認しておくことが必要です。

3:自動車保険の種類を大公開

自動車のメーター

ここまでご紹介している通り、自動車保険の大切さ、事故が起きた際の怖さをご紹介してきました。

では、こうしたリスクを回避する自動車保険にどんな種類があるかを整理していきましょう。

一言で自動車保険といっても、様々な種類があります。自分に必要な保険とは何かを整理して加入していくことが大事です。では、1つ1つをご紹介していきましょう。

3-1:対人賠償保険

最も高額の補償対象となる対人に対しての保険です。自動車事故により相手を死亡させたり怪我をさせた場合に、法律上での損害賠償責任を負担した場合に、自賠責保険の限度額を超えた場合に必要になる賠償金について保険金で補填するものです。

3-2:対物賠償保険

自動車事故により、相手の車や家の壁など他人の物(モノ)を修理する場合の保険です。

3-3:自損事故保険

相手のいない事故、所謂、自損事故と呼ばれる事故に対して適用される保険です。

3-4:車両保険

対物とは異なり自分の車の故障を修理する場合に適用される保険です。

3-5:搭乗者傷害保険

文字通りですが、車に一緒にのっている人が怪我をした場合に適用されます。ファミリーカーとして家族を乗せることが多い場合には、必須の保険といえます。

3-7:無保険車傷害保険

この保険、今、大注目です!現在では、ほぼ9割の方が自動車保険に加入しています。しかし、逆に言えば1割の方は自動車保険に加入していません。こうした場合に、相手からの慰謝料額が支払われない等の可能性があります。こうした際に、ケガ等の治療を行う費用が大きな課題となります。その時に役立つのが、この保険です。無保険つまり、保険に加入していない方が居ても保険の補償を受けれるという保険ですので、万が一の万が一に備える保険と考えるモノになります。

3-8:シートベルト保険

交通事故にあった際にシートベルトを着けていると補償が受けれるという保険になります。現在では、シートベルトは法律的にも着用が義務付けられていますので、この保険の目新しさは減ってきているといえます。しかし、当たり前のことを当たり前として、シートベルトが着用していれば受けれる補償としては、いい保険だといえます。

車に乗っていて事故に遭った際にシートベルトをしていれば、補償が受けられるという保険です。

3-10:ドライバー保険

あまり知られていない保険の種類の1つです。既に、自分の車で自動車保険に加入している人が他人の車(保険に加入している自動車以外)を運転している際に自動車事故にあった場合に補償を受けれる保険です。当然ですが、この保険に加入できるのは、免許を持っている人限定となります。

3-11:自動車管理者賠償責任保険

こちらの保険ですが、名前の最初に「自動車」とついているため、誤解されるかもしれませんが、「自動車管理者賠償責任保険」は、一般的な自動車保険とは異なります。この保険は「自動車をお客様から預かる仕事」を営む方(企業)向けの保険となります。万が一、お預かりしている自動車(商品)について何かしらのトラブルがあった場合に適用される保険になります。

3-12:交通傷害相互保険

こちらは、自動車事故だけではなく、自動車保険に加入している方が火災などにより死亡または、ケガを負った場合に補償される保険です。そして、こちらは一般的な生命保険と同じ様な仕組みで「積立型損害保険」に分類されます。

4:自動車保険のいろは

交差点

ここまでご紹介した内容を含め、自動車保険を賢く利用する「いろは」について、ご紹介していきましょう。

いろはの「い」|不要な保険をはずす

⇒ご紹介している通り、自動車保険には様々な種類を付加することが可能です。生命保険の特約と同じ様に、補償を増やせば増やすだけ安心が増します。そして、それに正比例して保険料も高くなります。自動車保険については、自分の万が一に備えるというよりも相手にけが等をさせた場合にその力を発揮する商品であるとも言われます。こうした点を含めて、絶対に外せないモノ、外してOKのモノを見極める必要があります。

そして、よくあるのが、重複した保険になっていないかという点の見極めです。

自動車保険で外せないモノは、

  • 対人賠償
  • 対物賠償
  • 人身傷害または搭乗者傷害の保険

といわれています。いわゆる、慰謝料等の名目で請求される中で高額になる可能性が高いモノとなります。自分自身で、支払えるのであれば問題ありませんが、そうでない場合には、この保険には加入しておくことをお勧めします。ただし、際限なく補償をつけてしまうと保険料は格段に高額となります。その点も理解し、どの程度の補償とするかを判断し保険へ加入する様にしましょう。

そして、もう1つが、保険の重複を外すということです。

例えば、家庭に数台の車があり、それらに乗る人が決まっている場合には、家族全員が全ての車に対して保険を適用する必要はないということです。

ご紹介している通り、自動車保険の種類は数多くあります。それを、乗らない家族の車にまで適用してしまうと、全ての自動車に対しての保険料が高額となります。そうしたことを防ぐことで、高くなりがちな自動車保険の保険料を安価にすることにもつながります。

いろはの「ろ」|支払い方法は?

こちらも、生命保険と似ている部分がありますが、自動車保険の保険料支払いは一括支払(年払い)が断然お得です。各保険会社でも一括支払いの案内をしている会社も多いと思います。私たちにとっては、一括支払いによる金利手数料が安価になるイメージです。保険会社にとっては、年間はお客様を維持できるメリットもあり、積極的に案内をしています。

ただし、いくら安くなるといっても、一年分の保険料をまとめて支払うことになりますので、ある程度の資金準備が必要だという点も理解しておきましょう。

いろはの「は」|節約術を駆使する

自動車のおもちゃ

なんのこと?と思われる方もいらっしゃると思います。何度も、お話しておりますが生命保険と同じように自動車保険も補償を手厚くすればするほど、保険料は高額となります。できるだけ手厚い補償、でも、できるだけ安く。

都合がいいようですが、これは誰もが思うことです。そこで、少しでも安くできる節約術についてもご紹介していきましょう。

節約術ノウハウ①|

自動車に乗る(運転する)人の年齢を制限する方法です。保険会社により年齢の設定に多少の違いはありますが、一般的に「21歳」「26歳」「35歳」に分類されることが多くなります。また、年齢条件特約の対象となる方には

  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族

という基準が設けられています。ご紹介している通り、重複して保険に入るよりも1台、1台の使い方を考えて設定する様にしましょう。

節約術ノウハウ②|

ここでご紹介するのは、全ての保険会社が行っているわけでありませんが、もしも加入を検討されている保険会社で可能であれば検討して頂きたい方法です。

先ほど、年齢条件を競ってするお話をしておりますが「26歳」「35歳」の年齢設定をする場合に、対象者が40・50代であれば保険料が安くなるプランがあります。

節約術ノウハウ③|

安全運転をしている、ゴールド免許を持っている人については、その分、保険料が安くなっていくのが通常です。安全運転は、交通事故のリスクも減らせる最大の節約術といえます。安全運転をしていると、保険の更新時期に等級と呼ばれるランクに変更が生じます。この等級により保険料が決まる仕組みとなっているため、安全運転をしていれば年々保険料が安くなると考えて頂くことになります。

全ての自動車保険が、この通りではありませんが一般的な等級と割引率をご紹介しておきます。

等級 無事故の場合 事故有の場合
1等級 約60%割増
2等級 約30%割増
3等級 約10%割増
4等級 数%割引
5等級 約10%割引
6等級 約20%割引
7等級 約30%割引 約20%割引
8等級 約40%割引 約20%割引
9等級 約40%割引 約20%割引
10等級 約45%割引 約20%割引
11等級 約50%割引 約25%割引
12等級 約50%割引 約30%割引
13等級 約50%割引 約30%割引
14等級 約50%割引 約30%割引
15等級 約50%割引 約30%割引
16等級 約50%割引 約40%割引
17等級 約50%割引 約40%割引
18等級 約50%割引 約40%割引
19等級 約60%割引 約40%割引
20等級 約60%割引 約40%割引

節約術ノウハウ④|

その他には、直接的に保険料の金額には関係なくても、各保険会社同時の割引サービスがあります。例えば、新規加入、保険会社の切替で〇〇円キャッシュバック等の広告を目にすることも多いと思います。また、ご紹介している年払いにすると金利手数料が下がるだけではなく、キャッスバックや商品券のプレゼント等。現在では、自動車保険を販売する保険会社も増えてきており、各社ともに工夫をしたサービスを展開しています。独自の割引サービスや特典等についても調べておき、自動車保険の保険料だけではなくトータルでメリットのある会社を選ぶことも節約術の1つといえます。

同じ補償でも、少しでも家計の負担を減らしたいと思うのは多くの家庭で一緒だと思います。できるだけ、無理をせずに節約術を活用し家計の負担を減らす様にしましょう。

5:自動車保険を選ぶポイント

夜の交差点

最後にご紹介したいのが、自動車保険を選ぶ際のポイントです。

ポイント①|本当に必要?

前述している通り、自動車保険にはいくつもの種類があります。焦って考えるのではなく、本当に必要な補償は何か。これを考える必要があります。単純に自動車保険といっても、万が一の予測はできませんし、何かが足りない、補償されると思っていたのに…という声を聞くことは多いので、しっかりと見極める必要性があります。

そして、毎月の保険料をきちんと支払い続けることができる補償内容にしておくことも大事なことです。あれも、これもとなり最終的には、保険料を滞納したり保険が切れてしまっては意味がありません。こうした点もきちんとシュミレーションする様にしましょう。

ポイント②|どこの保険会社?

やはり、ここも外せないポイントです。生命保険も同じですが、同じような補償としても保険料が違ったり、同じ金額でも補償される範囲や上限額、適用条件が異なってきます。この異なる点が各社のセールスポイントでもあります。なので、複数の会社から見積や提案をもらうことは必須です。実際に、同じ金額で補償内容に手厚い部分とそうでない部分が出るのは、当たり前です。より手厚くした補償に特化して相談してもらうのも1つですので、比較していきましょう。

ポイント③|交渉をする

保険料を安価にしていくためには、多少の交渉も必要です。しかし、金額が半分になるということはありませんが、多少でも金利を下げたいという方は、掛け合ってみると良いでしょう。こうした場合には、対面式での加入が必要となりますが、こうした部分についても、どこに拘るかという点でのポイントです。

自動車保険を決める際には、やはり、複数の会社から、複数のパターンで提案をしてもらうことが必要だと思います。繰り返しになりますが、自分が手厚くした補償に強い保険会社はどこであるのか。場合によっては自分の知らない補償を提案してくれることもあります。また、対面式に拘らなくてもインターネットからカタログを取り寄せることも可能になっています。保険会社によっては、金額のシュミレーションなども準備されていますので、しっかりと検討をしていくということを理解してください。

6:まとめ

夕焼けの風景

いかがだったでしょうか。今回は自動車保険の概要から、自動車保険の種類、そして選び方についてもご紹介してきました。簡単に自動車保険といっても、その中身には複数の種類があります。そして、同時に自分の生活スタイルや重きをおきたい補償により契約内容も異なってくる点をご理解頂けたのではないでしょうか。

そもそも、自動車保険は当たり前の様に感じている人でも、いざという時には補償される範囲が想定よりも少なかったという声は絶えずあります。今回ご紹介している内容のどこに重きをおきたいかは、各ご家庭で違うと思いますが、やはり家族の未来を守るためにもしっかりと相談し納得したプランの選択をして頂きたいと思います。

ここ最近特に、あおり運転をはじめとして交通事故のニュースを見ない日は続いています。不幸な事故は、いつ自分や自分の家族を襲うかわかりません。また、自分が望んでいたくても不幸な交通事故の加害者になる可能性もあります。だからこそ、自動車保険への加入は車を運転するものの義務、責任と考えきちんと吟味して加入して頂きたいと思います。

交通事故を望む人はいません。場合によっては、家族の未来を生涯壊すことになります。そんな悲しい未来を迎えない為にも慎重に自動車保険選びをして頂きたいと思います。

繰り返しになりますが、自動車保険への加入、安全運転は運転者の義務です。くれぐれも、自分のころただではなく、ご家族、そして、同じ車を運転するもの同士、歩行者の未来のために今一度、保険内容の見直しをして頂ければと思います。

今回の記事が、そうした見直しのきっかけになれば幸いです。

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