日新火災海上保険はどんな保険を扱っている会社なの?ズバリ解説!

損害保険とは、火災・風水害などの自然災害や自動車の衝突事故、不運なケガなど、偶然の事故で生じた損害を補償することが目的です。

ご自分や家族のケガはもちろん、建物や財物の損害を補償するためには役立つ保険といえます。

しかし、いろいろな損害保険会社から保険商品が販売され、商品の補償内容もそれぞれ個性的なものが数多くあります。

いざ保険選びをする場合には、豊富な商品の中からご自分に合った保険を探すのが一苦労、と感じる方々もいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、日新火災海上保険の各損害保険商品について解説します。日新火災海上保険は自動車保険、火災保険、傷害保険それぞれに、現在の社会や家族のニーズに合った商品を取り扱っています。

この記事を読めば、日新火災海上保険とはどんな会社か、取り扱う保険商品の概要、おすすめ商品の保険内容の詳細を知ることができます。ご自分や家族で保険選びを行う際に良い参考資料となるはずです。

1.日新火災海上保険について

日新火災のロゴ

私は現在、家族に役立つ損害保険を探しています。しかし、いろいろな損害保険会社があってベストな保険選びに迷っています。

ネットで損害保険を探しているうちに、「日新火災海上保険」という保険会社を見つけました。

一体、どんな会社なのか興味があります・・・・・。

第1章では、日新火災海上保険とはどんな会社か?その特徴等について解説します。

1-1.日新火災海上保険とは

日新火災海上保険は、その前身である「帝国帆船海上保険株式会社」として1908年6月10日に設立された歴史ある保険会社です。2006年9月には、東京海上ホールディングスとの株式交換を実施して、同社の完全子会社となりました。

現在は、「自動車保険」、「火災保険」、「傷害保険」を主に扱っています。会社概要は次の通りです。

社名 日新火災海上保険株式会社
創業 1908年6月10日(帝国帆船海上保険株式会社)
資本金 203億円
従業員数 2,260名※2018年3月31日現在
代理店数 13,607店※2018年3月31日現在
主要株主 東京海上ホールディングス株式会社(出資比率100%)

1-2.日新火災海上保険の特徴

ビルの窓に反射する空

日新火災海上保険は、損害保険会社らしく自動車保険、火災保険、傷害保険を扱っています。

しかし、最近の日本社会のニーズを反映して、個性ある保険商品を販売しています。

自動車保険では、契約車両が事故を起こした際、リサイクルパーツを使用し、同社の指定工場で修理することで、車両保険料を約10%割引する「アサンテ」という、環境に配慮した保険商品が販売されています。

火災保険の場合は、賃貸住宅の火災補償に特化した「お部屋を借りるときの保険」や、活発に動き回る子供のケガの補償へ対応した「ジョイエ傷害保険 NEWキッズプラン」等も販売されています。

エコに配慮した保険商品、必要な補償だけを手厚く補償する保険商品、家族の心配に配慮した保険商品を、いろいろと販売しています。

1-3.日新火災海上保険の保険商品一覧

日新火災海上保険の保険商品は次の通りです。

〇自動車保険

  • ユーサイド(新総合自動車保険)
  • おとなのためのバイク保険
  • アサンテ
  • 自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)

〇火災保険

  • 住自在(すまいの保険)
  • 住宅安心保険
  • マンションドクター火災保険
  • お部屋を借りるときの保険(賃貸家財総合保険)
  • 地震保険

〇傷害保険

  • ジョイエ傷害保険(積立普通傷害保険・積立家族傷害保険)
  • ジョイエ傷害保険自転車向けプラン(積立普通傷害保険・積立家族傷害保険)
  • ジョイエ傷害保険スポーツ向けプラン(積立普通傷害保険)
  • ジョイエ傷害保険NEWキッズプラン(積立こども総合保険)
  • 普通傷害保険・家族傷害保険・総合補償保険
  • 海外旅行保険
  • 国内旅行傷害保険
  • スポーツ安全保険

2.日新火災海上保険の自動車保険について

車と女性

私は近々、自動車を購入予定です。自賠責保険だけでは万が一の事態に遭遇した場合、その補償額だけではとても足りないケースがあることを聞きました。

まずは自動車保険へ加入する意義について知りたいです・・・。

こちらでは、自動車保険とは?日新火災海上保険の自動車保険の概要等を解説します。

2-1.自動車保険とは

自動車保険は、ご自分が事故を起こして他人に被害を及ぼした場合や、ご自身・同乗者がケガを負った場合に補償が下りる任意の保険商品です。

つまり、自動車保険へ入らないからといって、自賠責保険のように未加入だと罰せられる強制保険ではありません。

日新火災海上保険でも自賠責保険商品は扱われていますが、その内容はどの保険会社の自賠責保険へ加入しても同じです。

この自賠責保険は被害者が死傷した場合のみに保険金が下り、最高で4,000万円(被害者:1名につき)が受け取れます。

しかし、交通事故の裁判になると、数億円にも上る賠償命令が下される場合も多く、自賠責保険だけではとても補償しきれないのが現状です。

そのため、自賠責保険を補完する意味で自動車保険へ加入し、被害者の十分な救済に充てることが必要になります。

2-2.自動車保険の選びの注意点

注意する男性

保険会社で扱っている自動車保険は対人賠償の他、他人の所有物を壊した場合の対物賠償も、共に賠償限度額を「無制限」で設定できる場合が多いです。

つまり、どんな高額な賠償保険金を請求されても、加入した自動車保険で対応できることを意味します。ただし、次のような注意点も存在します。

〇自動車の車体そのものは補償外

自動車保険は、仮にご自分が加害者となっても負傷した場合は補償され、同乗者も当然補償対象です。

しかし、契約車両自体が、事故や何らかのトラブルで破損した場合には自動車保険の対象外となります。

そのため、自動車そのものを補償対象とする「車両保険」への加入を検討するべきでしょう。

保険会社では、自動車保険とセットで車両保険に加入できる場合がほとんどです。

〇付帯サービスが意外に大事

自動車走行中、事故に限らず何らかのトラブルで走行不能に陥ることがあります。

そうなると、自分ひとりの力ではどうしようもないので、いざという時に助けを呼べる「ロードサービス」が充実しているかを、契約前によく確認しておくことが大切です。

また、ご自分が加害者ではなく事故の被害者となった場合、加害者ならば利用できた保険会社の「示談交渉」サービスが利用できません。

示談交渉サービスとは、ご自分の代わりに保険担当者が、相手方と自動車事故の解決へ向けた話し合いを行うサービスです。

そのため、被害者側も示談交渉人を立てたい場合は、「弁護士」を立てる必要があります。

この弁護士費用を補償する特約は、各保険会社で概ね「弁護士費用補償特約」として設けられています。

しかし、契約時に「自分の場合は必要ない。」と、主契約に付加しない保険加入者も多いので、自分が被害者となった場合を考え、事前に追加しておきましょう。

2-3.日新火災海上保険の自動車保険の概要

日新火災海上保険の自動車保険は次のような商品があります。

  • ユーサイド(新総合自動車保険):保険加入者のニーズに合わせ補償をカスタマイズできます。詳細な内容は第3章で解説します。
  • おとなのためのバイク保険:事故をはじめ盗難・車両トラブルも補償するバイク保険です。
  • アサンテ:リサイクルパーツを使用して修理して地球環境保護へ貢献するとともに、保険料も安くなる自動車保険です。
  • 自賠責保険(自動車損害賠償責任保険):強制保険です。補償内容は他社の自賠責保険と同じです。

3.おすすめ自動車保険保険について

自動車事故

日新火災海上保険の自動車保険で、おすすめの自動車保険にはどんな商品があるでしょうか?

詳細を是非知りたいです・・・・。

第3章では、ユーサイドの保険内容、その注目点について解説します。

3-1.ユーサイドとは

この保険は、自動車事故を起こした場合に相手方への補償のみならず、ご自分側に過失の無い「無過失事故」や、家族の日常生活のトラブルも補償できる商品です。

基本補償はもちろん、負傷し入院した際の諸費用を手厚く補償する特約も設けられています。

また、ロードサービスも主契約へ自動的にセットされているので、まさかの車両トラブルにも安心して対応できます。

3-2.ユーサイドの保険内容

ユーサイド商品ロゴ

こちらではユーサイドの基本補償について解説します。

〇対人・対物賠償保険

対人・対物賠償共に補償限度額は無制限まで設定可能です。ご自分が自動車事故の加害者となった場合、示談交渉サービスが付帯されています。

対物賠償を無制限で設定するのは大げさ、と思われる方々がいるかもしれません。しかし、ご自分の契約車両が他人の店舗に突っ込むような事態が起き、店舗の破損や、営業停止にまでなることがあります。

その場合、実際の物損だけではなく、営業上の損失も請求されてしまいます。そのため、高額賠償請求となることが想定されます。対物賠償の場合も無制限で設定しておいた方が無難です。

〇人身傷害補償保険(実損払)

契約車両に搭乗中の人が自動車事故で死傷した場合、その治療費や、休業損害等を補償する保険です。

ユーサイドでは、この保険金額を3,000万円~2億円以内で契約することを進めていますが、契約車両がバス以外なら無制限で金額を設定しても構いません。

〇無保険車傷害保険

相手方の自動車が無保険車等であり十分な補償の得られないとき、その補償金額の不足を補う保険となります。

こちらの保険の補償限度額は、対人責任賠償保険と同額で設定されることになります。

〇車両保険

事故や何らかのトラブルで契約車両に損害が生じた場合、修理費等を補償する保険です。保険金額は保険契約時点の自動車の価格を設定します。

契約のタイプは、一般条件または補償を限定したエコノミーが選べます。

3-3.ユーサイドの注目点

ユーサイドでは、ロードサービスが自動的にセットされ、負傷し入院した際の諸費用を手厚く補償する特約のある点が評価できます。

(1)ロードサービス特約(自動付帯

走行不能となった契約車両の応急処置費用、運搬・引取費用、宿泊費用、帰宅・移動費用に保険金が下ります。

  • 応急処置費用、運搬・引取費用:限度額合計50万円
  • 宿泊費用:1事故・被保険者1名の場合、限度額3万円
  • 帰宅・移動費用:1事故・被保険者1名の場合、限度額5万円

(2)ドライビングサポート24

自動車に関するトラブルが発生した際に、24時間365日対応してくれるサービスです。次のサービス内容となります。

  • 応急処置サービス:キー閉じ込み時の対応、パンク時のタイヤ交換、落輪・転落時の路面への引き戻し等が該当します。
  • 車両運搬サービス:契約車両が事故または故障した際、修理工場へ運搬します(基本的に補償金額は50万円が上限)。
  • 宿泊・帰宅・移動サポートサービス:契約車両が事故または故障現場から最寄りの宿泊施設の利用、帰宅のための情報を案内します。
  • 給付サービス:高速道路や一般道路でガス欠時に、燃料を原則最大10リットルまで給油できます。
  • ジャンピングサービス:契約車両のバッテリーが上がった時、ケーブルをつないでエンジンをスタートさせるサービスです。
  • レンタカーサポートサービス:レンタカー会社を案内するサービスです。

(3)入院時諸費用特約

人身傷害補償保険(実損払)が主契約に設定され、事故で3日以上入院したことを条件に次のような補償が受けられます。

  • 支払限度額:入院3日目に10万円分支給、その後1日につき1万円ずつ加算(1事故・被保険者1名の場合、限度額180万円)
  • 転院移送手配:支払限度額とは別枠で1事故・被保険者1名の場合、限度額100万円(1回のみ)

その他、補償メニューは差額ベッド代提供からDVDソフトレンタルまで、幅広い内容を設定できます。

4.日新火災海上保険の火災保険について

暖炉の前のポップコーン

火災被害に備えるため、自分の建物に火災保険を設定することがあると思います。その際に火災保険へ加入する注意点は何でしょうか?

こちらについても是非知りたいです・・・。

第4章では、火災保険とは何か?その注意点を解説します。

4-1.火災保険とは

火災保険は火災や自然災害等の被害から、ご自分の建物や家財を補償するために入る保険です。

こちらも一概に保険加入が強制されているわけではありません。しかし、住宅ローンを組んで建物を購入した場合や、賃貸物件の場合は加入が条件とされることもあります。

また、火災保険は建物と家財を補償対象にしたいとき、建物・家財それぞれに保険加入しなければなりません。

建物だけ火災保険に加入しても、建物内の家財は補償されないことになるので気を付けましょう。

4-2.火災保険の選びの注意点

手をたたく女性

火災保険選びの注意点としては主に次の3点があげられます。

(1)基本補償で不要な補償もある

火災保険は、火災の他に風災・雪災・洪水・雹災等の自然災害の被害も補償されます。

ただし、ご自分の居住地に雪が降らないことや、河川が近くに無いので洪水被害も考えられない場合があります。

補償を外せばそれだけ保険料が安くなることになります。しかし、保険会社によっては、自由に補償を外すことができない商品もあります。

(2)地震・噴火・津波は対象外

いかに火災や爆発、自然災害等の被害へ手厚い火災保険を選んでも、地震やそれを原因とする噴火や津波は補償されません。この場合は地震保険へ加入する必要があります。

その地震保険も単独での加入は認められず、火災保険とセットで加入しなければなりません。

(3)自動車も補償外

一見、ご自分の建物のガレージや敷地に、所有する自動車やバイク(スクーターを除く)を置いていたら火災保険で保障されそうなものですが、残念ながら補償範囲外です。

ご自分や家族の大切な財産とは言えますが、自動車やバイクが火災・盗難等から補償されるためには、「2-2.自動車保険の選びの注意点」で前述した車両保険への加入が必要です。

4-3.日新火災海上保険の火災保険の概要

日新火災海上保険の火災保険は次のような商品があります。

  • 住自在(すまいの保険):補償が自由にカスタマイズできる商品です。第5章で詳細を解説します。
  • 住宅安心保険:火災リスク・自然災害リスク、日常生活のトラブルを総合的に補償する商品です。
  • マンションドクター火災保険:管理組合向けの火災保険で、マンション共用部分に関連したいろいろなリスクを補償する商品です。
  • お部屋を借りるときの保険(賃貸家財総合保険):賃貸住宅に関する補償に特化した商品です。
  • 地震保険:地震による火災、損壊、流失等の被害を補償する商品です。

5.おすすめ火災保険について

燃える

火災保険に入るならば、自分の家の周辺環境を十分確認してから加入したいです。明らかに火災保険で補償される必要のない自然災害等もあるわけですから。

日新火災海上保険で、補償が自由にカスタマイズできる火災保険はないでしょうか・・・・?

こちらでは、住自在の保険内容と注目点について解説します。

5-1.住自在とは

住自在は、保険加入者の希望に合わせ補償が自由に設定できる保険商品です。

プランで選ぶ場合は「スリム」、「ベーシック」、「ワイド」の3種類があります。

住自在は、火災・落雷等による損害について、「新価額」を基準として補償する形をとっています。

この新価額とは、損害が発生した物と同等の物を、新しく建築または購入する際に必要な費用のことです。

修理代から減価額を差し引く方法はとらず、実際の損害額を支払う方法で対応しています。

5-2.住自在の保険内容

住自在の商品ロゴ

こちらでは、建物の事例をあげて補償内容および保険料を解説します。

  • 見積もり方法:インターネット試算
  • 建物:所有
  • 建物構造:耐火・一戸建て
  • 建物所在地:東京都
  • 建物延床面積:100㎡
  • 火災保険対象:建物・家財
  • 建物保険金額:2,200万円
  • 家財保険金額:1,000万円
  • 地震保険:なし
  • 火災保険期間:5年間
  • 払込方法:一括払
基本補償 スリム ベーシック ワイド
火災・落雷・破裂または爆発
オプション スリム ベーシック ワイド
風災・雹災・雪災
盗難、水濡れ等 ×
破損・汚損等 × ×
水災 × ×
事故時諸費用
特約 スリム ベーシック ワイド

個人賠償責任総合補償特約

(支払限度額:1億円)

×
類焼損害補償特約 × ×
被害事故弁護士費用等補償特約 ×
保険料(総額) 39,180円 63,510円 115,250円

5-3.住自在の注目点

住自在は必ず基本補償で設定しなければいけない補償が、「火災・落雷・破裂または爆発」に限定されている点が注目されます。

ご自分の住宅が高台にあるならば洪水被害はまず考えられませんし、雪の降らない地域に住んでいるなら雪災はやはり不要です。

基本補償に、ご自分が必要と感じた補償内容のみを選んで契約すれば、家計の負担を大きく減らせることになるでしょう。

しかし、保険料がもったいないからと言って、最低限の補償しか設定しないのは堅実な備えといえません。

ご自分・家族が居住する地域で、どのような自然災害や盗難・事故のリスクが高いか、地方自治体が作成し、定期に更新しているハザードマップで確認しながら、適切な補償を判断することが賢明です。

6.日新火災海上保険の傷害保険について

痛がる少年と心配する少年

家族の日常のケガやトラブルも気になります。特に私の子供は小学校に入ったばかりで元気ですが、まだまだ注意力は十分と言えません。

家族のために、不運なケガの治療費を補償する保険は無いでしょうか・・・?

こちらでは、傷害保険とは何か?その注意点について解説します。

6-1.傷害保険とは

日常生活のトラブルや不運な事故で、家族が死亡したり負傷・後遺障害を負ったりして、治療のための入院・通院等をする時に補償が下りる商品です。

一見、生命保険会社の死亡保険・医療保険と似ている内容となっています。しかし、傷害保険の場合は実損害額のみが補償されます。

その分、自分・家族を補償範囲に設定しても毎月の保険料が数千円程度と、非常に安いことが特徴です。

ご自分や家族がケガをした場合に限らず、逆に他人にケガをさせたり、他人の財物を壊したりした場合の賠償も補償されます(賠償責任保険)。

6-2.傷害保険の注意点

グラフの説明をする人

ご自分や家族が、他人や他人の財物へ被害を及ぼした場合の補償として、「賠償責任保険」を設定する際に注意が必要です。

〇設定の際は他の損害保険も確認

賠償責任保険へ加入すれば、不運な事故で他人を負傷させた場合はもとより、子供同士がケンカして相手方にケガをさせた場合や、飼い犬が他人へ噛みついた等のトラブルも補償されます。

大変心強い保険とは言えますが、傷害保険の他にも火災保険や、自動車保険、自転車保険等の各損害保険へ、特約として設定されていることがあります。

それらの主契約に特約として付帯していたことを忘れ、同じような補償を設定してしまうことも考えられます。

〇事故が起こっても保険金が余計にもらえない

2つ以上の複数契約として賠償責任保険を設定しても、実際に事故等が起きた時、契約していた各賠償責任保険から、その保険金全額が受け取れるわけではありません。

例えば、賠償限度額がともに5,000万円の、賠償責任保険A・Bという2つの保険へ加入していた場合、事故が発生し5,000万円の賠償責任を負っても、「賠償責任保険A:5,000万円+賠償責任保険B:5,000万円=1億円」が下りるわけではありません。

あくまで実損害である5,000万円の範囲内でのみ、補償が下りるに過ぎません。

つまり、賠償責任保険を複数契約していても、保険料だけ余分に出ていくだけであまり意味のない加入方法といえます。

そのため、傷害保険で賠償責任保険を追加する際には、他の損害保険の契約内容もしっかり確認し、重複して加入することがないように注意しましょう。

6-3.日新火災海上保険の傷害保険の概要

日新火災海上保険の傷害保険は、次のような商品があります。

  • ジョイエ傷害保険:ご自分や家族の死傷全般の補償として設定する保険商品です。第7章で詳細を解説します。
  • ジョイエ傷害保険自転車向けプラン:ご自分や家族の自転車走行で発生した事故・トラブル等を補償する保険商品です。
  • ジョイエ傷害保険スポーツ向けプラン:スポーツでの負傷等に特化した保険商品です。
  • ジョイエ傷害保険NEWキッズプラン:こどものケガの補償へ特化した保険商品です。
  • 普通傷害保険・家族傷害保険・総合補償保険:国内外問わず負傷による治療等を補償する保険商品です。
  • 海外旅行保険:海外旅行の様々なトラブルで発生した損害を補償する保険商品です。
  • 国内旅行傷害保険:国内旅行の様々なトラブルで発生した損害を補償する保険商品です。
  • スポーツ安全保険:「公益財団法人 スポーツ安全協会」と協力して取り扱っている保険商品です。

7.おすすめ傷害保険について

車椅子の人

自分も含めた家族のケガを治療する補償へ加入しておきたいです。ジョイエ傷害保険という商品を、日新火災海上保険では販売しているようですね。

こちらの商品の内容を知りたいです・・・・。

第7章では、ジョイエ傷害保険の保険内容と、その注目点について解説します。

7-1.ジョイエ傷害保険とは

ジョイエ傷害保険は、ご自分や家族が交通事故、仕事中、スポーツ等の、さまざまな不運なケガを国内・国外を問わず補償する商品です。

補償プランは個人型や夫婦型、家族型等が設定され、いずれもリーズナブルな保険料で、手厚い補償が約束されています。また、65歳以上の人でも問題なく加入できるプランもあります。

保険料は安く設定されていますが、掛け捨てではなく一定期間が経過すれば、保険金請求の有無に関係なく「満期返れい金」が受け取れます。

ただし、いったん保険契約をした場合でも、ご自分が転職する等して危険を有する職業に変更するとき、保険会社から保険契約を解除されることもあります。

保険加入の際には、どのような職業が加入困難かを事前に保険担当者へ確認してから契約を締結しましょう。

7-2.ジョイエ傷害保険の保険内容

こちらでは、65歳未満の方々が補償対象となるプランについて、事例を上げて解説します。

(例)

  • 保険加入者:35歳男性
  • 職種:事務員
  • 保険期間:3年
補償内容 条件 個人型 家族型
死亡・後遺障害保険金 事故日を含め180日以内にケガが原因で、死亡または後遺障害が発生 最高626万円

最高限度額

本人・配偶者:210万円

親族:150万円

入院保険金 事故日を含め180日以内の入院(180日が支払い上限) 日額3,500円 日額1,300円
手術保険金 事故日を含め180日以内の手術

入院中:35,000円

入院以外:17,500円

入院中:13,000円

入院以外:6,500円

通院保険金 事故日を含め180日以内の通院(90日が支払い上限) 日額1,500円 日額700円
賠償責任保険金 本人等が賠償責任に問われた場合 1回の事故で最高5,000万円 1回の事故で最高5,000万円
満期返れい金 保険金請求の有無を問わず 3年ごとに5万円 3年ごとに10万円
毎月の保険料 3,000円 5,000円

7-3.ジョイエ傷害保険の注目点

65歳以上の方々でも次のような補償対象となるプランに加入できます。保険料も手ごろで継続しやすい金額になっています。事例を上げて解説します。

(例)

  • 保険加入者:65歳男性
  • 職種:無職(年金受給者)
  • 保険期間:3年
補償内容 条件 個人型
死亡・後遺障害保険金 事故日を含め180日以内にケガが原因で死亡、重度の後遺障害(1級~3級)が発生 最高430万円
入院保険金 事故日を含め180日以内の入院(30日が支払い上限) 日額3,000円
手術保険金 事故日を含め180日以内の手術

入院中:30,000円

入院以外:15,000円

通院保険金 事故日を含め180日以内の通院(30日が支払い上限) 日額1,500円
携行品損害保険金 外出中の偶然の事故で、携行品に損害が生じた場合 各保険年度で最高20万円(※)
賠償責任保険金 本人等が賠償責任に問われた場合 1回の事故で最高5,000万円
満期返れい金 保険金請求の有無を問わず 3年ごとに5万円
毎月の保険料 2,500円

※ただし、携行品損害保険金の補償金額が下りるには、次のような条件があります。

  • 自己負担額:3,000円
  • 1個、1組または1対ごとに10万円(現金・乗車券等:5万円)が上限金額となります。

8.まとめ

波打ち際の家族

日新火災海上保険では様々な損害保険を設け、保険加入者のニーズに合った商品を販売しています。

しかし、保険へ加入したからと言って、補償が約束されたのは金銭面だけです。

様々な事故やトラブルは、ご自分が原因となって発生することも考えられます。

日常生活ではなるべく軽率な行動を控え、事故を起こさないよう細心の注意を払う努力が求められます。

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