死亡率が高い癌、実は食事で予防することができるのをご存知でしょうか?
今回は、恐ろしい癌の予防になる食事法についてご紹介します。
日々心がけ、癌にならないような食生活を送りましょう。
1.癌を予防するために癌の事を知ろう
どのような事でも共通して言えることなのですが、何かを未然に防ぐためにはそのことに対する知識が必要になってきます。
癌を予防したいと考えるのであれば、癌の事についてある程度の知識が必要です。
癌ができる理由
癌と一言で表現しても、実際には多種多様の癌が存在します。
そのため、全てにおいて共通する事ではありませんが、一般的に癌というのは細胞分裂で生じる「しこり」が原因であると言われています。
人間の身体は細胞が一つ一つ分裂することで皮膚や組織を形成していきます。
これにはDNAと呼ばれる遺伝子の情報に基づいて各々を形成していくと言われていますが、何らかの原因によりDNAが傷つけられてしまうと、間違った遺伝子情報を与えられた細胞が分裂を繰り返してしまい、その結果「しこり」が出来上がるとされています。
遺伝情報が傷つけられる原因
喫煙を繰り返すことによって肺がんになるという話は有名です。
これには発がん性物質と呼ばれるものが原因です。
タバコ以外にも発がん性物質は多種に渡り、我々の食事にもこの発がん性物質が含まれていると言われています。
癌の原因の約65%は食生活と喫煙であるという意見があるようです。
これには色々な理由が考えられていますが、塩分過多もその一つとなっています。塩分過多になると胃などの粘膜や細胞が傷つけられ、そこに発がん性物質が取り込まれることにより、癌が発症しやすい状態になるとされています。
ストレスや活性酸素が原因で癌になる
癌になる原因は喫煙や食生活以外にも存在します。
その代表的なものとして「活性酸素(かっせいさんそ)」があります。
活性酸素というのは、菌類を細胞から守る役割を果たし、細胞などの健康を維持することで知られていますが、この活性酸素が増えすぎることにより、身体中の組織が衰えていきます。
そのため、老化の原因が活性酸素にあると言われています。
活性酸素は強い酸化能力を持っている酸素なので、増え続けることによって細胞のDNA情報を書き換えてしまうとされており、これが癌の原因であることがわかっています。
ストレスを感じる事でも活性酸素が増える原因の一つです。
免疫力の低下でも癌が起こりやすい
普段から人の身体は間違った遺伝情報を持った細胞を排除する力があります。
癌自体は誰にでも起こり得る病気なのですが、この間違えた情報を持った細胞を修復や排除しきれなくなったときに、小さな「しこり」ができあがります。
そのため、免疫力が低下したりすることでも癌になりやすい体質になってしまう事が知られています。
2.癌の原因を知った後は予防策を
癌の原因は間違った遺伝子情報を持った細胞の集まりです。
免疫力が低下することによって、癌細胞を排除しきれなくなってくることが癌の原因の一つであるため、まずは免疫力の低下を避ける事を行う必要があります。
つまり、免疫力を上げるために睡眠や食事などをしっかりとることが最大の予防策と捉える事ができそうです。
しかし、食事には塩分過多によって細胞が傷ついたり、喫煙などによる発がん性物質なども存在しているため、注意が必要になってきます。
3.癌を予防する食事法
【画像】http://ando-tire.com癌の原因の大半が喫煙と食生活です。
喫煙などは自分が意識することで予防が可能ですが、食事を見直す事でも可能になってきます。
予防というのは、未然に防ぐという事なわけですから、癌の原因であるものを少しでも軽減することが最善の予防法です。
(1)塩分を控えた食事をとる
塩分そのものは発がん性物質ではないので安心できるのですが、過剰摂取によって胃などの組織の細胞が傷つき、そこに発がん性物質が紛れ込むことで癌細胞化してしまうと言われています。
日本人の食事には塩分が大量に含まれている事で知られています。
例えば漬物です。
漬物には保存性を高めるために大量の塩が用いられている事が多いことで知られています。
その他にも醤油や味噌がそうです。
スーパーなどでは和調味などと呼ばれています。私たち日本人の食事は基本的に塩分過多であると言われています。
癌の予防法
塩分過多を防ぐためには、意識することで改善が可能ですが、今では各食品メーカーが減塩タイプを販売していますので、食生活を変えることなく以前よりも確実に過剰摂取を避けられるようになります。
塩分そのものは発がん性物質ではないので、過剰摂取さえしなければ心配はありません。
ただし、人の身体には塩分自体必要なものなので、過剰な減塩は避けるようにしましょう。
(2)活性酸素を抑える抗酸化作用を持つ栄養素を取る
活性酸素を抑える働きの1つに抗酸化作用というものがあります。
癌の原因の1つに活性酸素がありました。
抗酸化作用を利用することで、この活性酸素を抑える事で、予防も可能です。
癌の予防法
抗酸化作用を持っているものに、ビタミンがあります。
中でもビタミンCは強い抗酸化作用を持っていることが知られています。
ただし、ビタミンCは身体の中に滞留することができず、尿などから排出されてしまう事が知られており、意識的にビタミンを摂取することが大切です。
他にもポリフェノールと呼ばれるものには抗酸化作用があるとされており、カカオマスに多く含まれています。カカオマスにはチョコレートやココアなどに多く含まれており、これには疲労やストレスなどに効果があると言われています。
ここ最近では、動脈硬化や発がん抑制作用などが期待されていることが有名です。
(3)肉の過剰摂取を避ける
残念な話ですが、肉の過剰摂取も避ける必要があります。
牛肉や豚肉などに含まれる動物性油脂は、脂を分解するために胆のうと呼ばれる場所から胆汁が分泌されることで胆汁に含まれる胆汁酸には発がん性物質があると考えられています。
そのため、動物性油脂を多く摂取すると胆のうが頑張ってしまい、大量の胆汁酸が発生しやすくなるため注意が必要です。
結果的に結腸癌のリスクが上がると考えられています。
癌の予防法
基本的に動物性油脂を多く含む肉のみを過剰に摂取しなければ十分に予防が可能です。
発がん性物質があると言っても、人間の体内には傷ついた細胞を修復したり除去したりする作用が働いているため、気負う必要はありません。
しかし、免疫力低下などでこの作用のバランスが崩れてしまうと癌になりやすい体質となってしまうため、その他ビタミンが多く含まれている食材などと一緒に食べる事で解決ができます。
さらにレバーなども同時に食べる事でビタミンAを豊富に摂取することができます。ビタミンAは発がんを抑制する効果が期待されているため、これ等にも気を使っていくことで効果を高める事が期待できます。
(4)野菜を多く取るよう心掛ける
野菜にはビタミンなどの栄養素が豊富に含まれていると言われています。
更には食物繊維なども豊富に存在しています。食物繊維は腸の環境を整える事で有名な栄養素です。
癌の予防法
基本的に野菜を摂取する事を心がけるだけでだいぶ変わってきます。
毎回の食事に必ず野菜を取り入れることが重要ですが、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
(5)血糖値を上げない食事
癌細胞の栄養素は血中に存在するブドウ糖であると言われています。
そのため、血糖値が上がってくると癌細胞に栄養を与えてしまう可能性が生まれます。
そのため、血糖値を上げないような食事をすることで癌細胞に栄養を与えるリスクを抑える事ができます。
癌の予防法
血糖値を下げる食材には、たまねぎやバナナが有名です。
これには血液をサラサラにする効果があったり、カリウムを摂取することで血糖値を下げられると考えられています。
癌に栄養を与えないようにする食事をとることで癌細胞を抑制する効果が期待できます。
(6)タンパク質を取る
癌細胞はタンパク質を破壊すると言われています。
タンパク質は様々な種類が存在しており、その中のいくつかは体内で生成することができないタンパク質であるとされています。
体の中で作ることのできないものを必須アミノ酸と呼んでおり、体の機能を正常に保つことができるようになります。そのため、抵抗力の向上を図ることが期待できます。
癌の予防法
体の組織を正常に保つためにもタンパク質は必須になってきますが、タンパク質が多い食材を把握しておく必要があります。
タンパク質が多い食材は主に肉や魚、さらには卵などです。その他にも乳製品に多く含まれています。
大豆を使った料理なども効果的です。
まとめ
癌の最大の予防は抵抗力を上げることです。
そのためには自身の大量管理が大切ですが、それ以外にも食事を気を付ける事で体に栄養を届ける事が可能です。
まずは癌の知識を深め、癌の原因になるものを意識しながらリスクを回避していくことが最も重要になります。