皆さん、今加入している生命保険(死亡保障)で納得していますか?
世の中の経済状況は、現在、目まぐるしく変化しています。そんな中、遺された家族が、それ(死亡保障)だけで暮らしていけるか心配になってきますよね。
だからと言って、生活費を切り詰め、長い間博打のように、高額で掛けて行った保険料は、果たして意味のある物になってくれるのでしょうか。
10年20年先の心配事を抱えながら、予想だけで生命保険を用意するのはとっても危険なような気がしてなりません。
今回は、一番悩むであろう生命保険の『死亡保障』を、様々な角度から解説していきたいと思います。
目次
- 『死亡保障』生命保険について
1-1保険の種類!最初に基礎から
1-2生命保険 『死亡保障』『定期』
1-3生命保険 『死亡保障』『終身』 - 『死亡保障』って必要なのか?!
2-1生命保険『死亡』保障有り
2-2生命保険『死亡』保障無し
2-3生命保険(死亡保障)自体加入しない - 生命保険と傷害保険について
3-1海外旅行・保険加入は必要?
3-2住宅ローンの団信とは
3-3団体信用生命保険に加入・『死亡保障』は? - 『死亡保障』必要額の考え!
4-1『死亡保障』・ 夫
4-2『死亡保障』 ・妻(専業)
4-3『死亡保障』 ・子供
4-4『死亡保障』 ・シニア
4-5子供なし・夫の必要保障額 - 保障の受取人
5-1『死亡保障』・手続き
5-2『死亡保障』・相続税 - 『死亡保障』生命保険の疑問
6-1保険料低額の『死亡保障』はないですか?
6-2両親が死亡!遺された子供は?
6-3離婚・生命保険ってどうする? - 『死亡保障』生命保険・審査と告知
7-1『死亡保障』保険・免責
7-2『死亡保障』保険・うつ病
7-3『死亡保障』保険・糖尿病
7-4 『死亡保障』保険・ 診断書 - まとめ
目次
1.『死亡保障』生命保険について
自分(契約者)の生命が寿命などによって絶たれた後に、受取人となる残された人が受け取るのが!『死亡保障』ですね。
その『死亡』に対して保障される『保険』は、いったいどのような物があるのでしょう。
まずは、『死亡』での『保障』がある『保険』の種類を上げてみるとしましょう。
1-1保険の種類!最初に基礎から
最初に『生命保険』で私たちが支払う保険料には、主契約となる部分と特約(医療・高度障害・事故・傷害など)となる部分に別れます。
その保険料は、そもそもどのようにして、決定されるか皆さん知っていますか?
それは、各生命保険会社の
予定利率:資産収益(運用利回り)の見込み利率分
(利率が高いほど保険料は下がる仕組み)
予定死亡率:年齢、性別、生存者数、死亡者数を、それまでの統計から数値化し、後の『死亡保障』などで支払われる『保険金額』を予想します。
予定事業率:保険会社の必要経費(保険契約費用・保険料の徴収費などの管理・維持)
これら3種類の『予定率』を元に算出されているんです。
なので、世の中の経済状況によっても、その金額は上下するんですね。
『死亡保障』の他に、返戻金に乗せられる『配当金』と言う物がありますが、これは先程説明した、予定の利回りより、事業での利率が上回った際に、契約者へその利差を還元する物を言います。
『死亡保障』がある『生命保険』、いわゆる死亡保険と言われるものには以下の種類が、商品として分類されます。
『終身』タイプ | 『定期』タイプ |
終身保険 | 定期保険 |
定期付終身保険 | 逓減定期保険 |
無選択型終身保険 | 逓増定期保険 |
アカウント型保険(利率変動型積立終身保険) | 長期定期保険 |
三大疾病保障保険 | 収入保障保険 |
低解約返戻金型終身保険 | |
養老保険 | 養老保険(定期保険特約付養老保険) |
この中で、養老保険が、両方のタイプに入っていますが、基本契約が終了した際に『満期金』と言う『死亡保障金』と同じ金額の満期保険金が受取れる商品です。なので、
・保険料も一番高いランクの金額
・運用利回りの恩恵を受けられる
・利率が良い時は高い貯蓄性が顕著
近年は平均寿命も高くなり、貯蓄としては、2000年以降利率が低水準を続けているので、貯蓄(運用)として生命保険を考えている者は、個人年金保険等へ方向転換しています。
1-2生命保険 『死亡保障』『定期』
定期保険の『死亡保障』は
保険期間満了(更新)までに契約者が亡くなった場合、加入時に決定してあった「保障」金額が受け取れる。
一般的には、それまでに支払ってきた保険料は積立として認識されず、戻って来ません!しかし、ごく少額ではありますが、返戻金がある物も存在します。
収入保障保険の『死亡保障』は
契約者死亡で、『死亡保障』のお金が、毎年や毎月定期的に分けて支払ってもらえる商品です。
このお給料のような『死亡保障』金の受け取り期間は、保険の保障期間の範囲内となっています。
なので、加入後すぐに亡くなったとしたら、それだけ長い年月受け取れ、期がすすむごとに受け取れる総額が、減って行く仕組みとなっています。
逓減(ていげん)定期保険の『死亡保障』は
こちらは、前途の収入保障保険と意味合いは、『死亡保障』の額が毎年減っていく!と言う事では同じです。
ただ、その支払われ方が違い、お金額一括で受け取れるようになっています。
どちらも、リーズナブルな保険料を持って、高額保障が保険期間の前半で受けられる、子供が独立前の働き盛りのお父さんが備えるのに、向いているタイプと言えます。
長期定期保険の『死亡保障』は
【定期】と定められた、保険保障の期間が長い保険の事を言います。
長い保障期間とはどのくらいかと申しますと、ある意味、終身保険と言ってもいい90歳や100歳までといった期間です。
その年齢時の満了では返戻金は有りませんが、退職年齢などの保険期になると、解約返戻率が100%とまではいきませんが、それに近い金額が受け取れるようになっています。
『長期平準定期保険』と言われ、個人事業主などが会社役員の退職金用として用いられています。
保険料の1/2を損金として算入することが出来、節税対策としても扱われます。
逓増(ていぞう)定期保険の『死亡保障』は
「逓増(ていぞう)」の増えて行くという意味から、『死亡保障』の額が、次第に段々と増加していく商品です。
例えば、加入時の『死亡保障』が2,000万円であった場合、最終的に5倍の1億円もの金額に増加していきます。
先程の『長期平準定期保険』と同じく、ある時期(退職時)で一旦、解約返戻率が頂点となり会社役員の退職金として当てられます。損金処理は1/2とこれも同じです。
ただ、傾向としては事業などの経営者がもしもの場合、金融債務への補填などの資金繰りに用いられる保険となっています。
1-3生命保険 『死亡保障』『終身』
終身保険『死亡保障』は
もちろん、皆様も知っているように、契約者が死ぬまでの『一生』涯の保障がある商品です。
例えば、保険料の払い込む期間が60歳までとしても、その年齢以降に亡くなった時には『死亡保障』のお金が、保険会社から支払われます。
物によっては、保険料の支払いも「終身」と言う、契約もあります。
本人が死亡する前に、解約すれば返戻金が戻って来ますが、このお金は『死亡保障』の額とは違い、保障期間が継続中に解約してしまえば、最高で約70%程だという事を注意して下さい。
低解約返戻金型終身保険の『死亡保障』は
こちらも、『一生』涯の保障のある商品です。
上記の、一般的と言われる終身保険より解約返戻率が低くせってされていて、その分だけ、毎月や毎年など払込む保険料がお得(安く)になっています。
無選択型終身保険の『死亡保障』は
既往の病気が(過去)あっても、その疾病や健康状態の告知が要らない商品となっています。
しかし注意して欲しいのは『死亡保障』金額が、それまで払込んだ保険料の総額だけ!という事があります。
それはどういう場合かと言いますと、保険会社によって違いますが、定められた年数以内(2年間など)に、疾病で亡くなってしまった場合です。
しかし、「災害(ケガなど)」死亡の時はそれに当てはまりません。
リスクを承知で『死亡保障』のある生命保険に加入するのですから、当然、かける保険料も高額となります。
利率変動型積立終身保険(アカウント型保険)の『死亡保障』は
主契約が『死亡保障』ではなく積立ての部分となっている商品です。
保険料をアカウントの口座から払い、貯蓄金額部分と特約(医療・死亡・疾病・介護)金額部分に分けて割り振ります。
その場合、金額の割合は契約者の自由ですし、長い保険期間でその積立を一部取り崩したり、保険の見直しで増減させることも出来ます。
最終的に積立金を終身保険へ、移動もさせられますが、自由度が高いために『死亡保障』金額の予想が付けづらいというマイナス点もあります。
2.『死亡保障』って必要なのか?!
昔は『生命保険』を、時にセールスの言うがままに、そこまで必要ではないだろう『死亡保障』額の商品に加入して、高い保険料を掛け続けるなんて事も多く有りました。
結果!「保険貧乏」なんてことになってしまう人もいらっしゃいましたね。
今では、物価も上がるばかりで、生活のゆとりも幅が狭くなるばかりの世の中で、そもそも毎月数万もの保険料が出て行く『生命保険』の『死亡保障』は必要なのでしょうか?
2-1生命保険 『死亡』保障有り
「仕方(貯蓄に自信)がないから、死亡保障の生命保険に入る」
乱暴なようですが、一言で言ってしまえば、そのくらいの気持ちで加入しないと、大黒柱の自分が亡くなった後、家族に苦労掛けない程のお金を残してあげることが、出来ないからです。
『死亡保障』が必要か、そうでないかと問われれば、平均的な一般の家庭において、貯蓄は家庭のさまざまなライフステージで使われ、最終的に遺産として多額なお金を残すのは、なかなか難しいです。
事実私の家庭も、預金が無いわけではないですが、いつ(何年後か)どんな災難や不幸が訪れるか確定なんて出来ませんなので、
「住宅ローンの残債・墓代」位は賄える『死亡保障』を備えています。
ほとんどの人がそういう感覚だと思います。
なので、貯蓄がなかなか出来づらい人が『生命保険』で『死亡保障』を付けるといいかもしれない、一つの選択肢と言えるでしょう。
2-2生命保険 『死亡』保障無し
『生命保険』で『死亡保障』と言う、残された遺族への大きな安心を、それほど必要としない人は、いったいどんな人なのでしょうか。
羨ましい話ですが、いわゆる、生活の他に用立てるお金が、潤沢にあるというご家庭ですね。
それと、死亡に『保険』を掛けるより、高額治療がかかるかもしれない『がん保険』や『医療保険』に重きを置き、余生は公的年金だけで十分と思っている方です。
しかし、それなりにお金の心配が無いご家庭でも、税金面では苦労もある人もいらっしゃいます。
その場合『死亡保障』で、積立が出来る商品を用意し、それらの対策を取るという場合もあります。
『死亡保障』を、死亡後の為に備えるのではなく、生きているうちに『生命保険』を活用する加入ケースです。
2-3生命保険(死亡保障)自体加入しない
『死亡保障』どころか『生命保険』自体、必要ないという考えの場合もあります。
それはどんな必然要素なのでしょう。
遺族年金制度(国民年金・厚生年金・共済組合)
これらは、世帯主(夫)が亡くなった以後、遺族となる奥様・子供(18歳未満)に支払われる公的な年金です。
年金額
(平成29年4月分から)779,300円+子の加算 子の加算 第1子・第2子 各 224,300円
第3子以降 各 74,800円
- (注)子が遺族基礎年金を受給する場合の加算は第2子以降について行い、子1人あたりの年金額は、上記による年金額を子供の数で除した額。
日本年金機構より 国民年金遺族基礎年金
極端ではありますが『生命保険』を無駄に掛けずとも、上記の公的年金だけあれば、生活費の補完が出来ると言う、社会的に頑張っていらっしゃる妻であるなら、むしろこれだけでいいかもしれませんね。
あとは、年齢が低いほど死亡率はとても低いので『生命保険』で『死亡保障』は要らないという、ことも言えます。
3.生命保険と傷害保険について
私たちの生活の中で『保険』と言うキーワードには、『生命』と『損害(障害)』の、意味合いの違う分類があります。
これらには、それぞれに『死亡保障』が補償(保障)内容に添えられている物もあります。
『生命保険』とは別に、物に掛けられていて、強制的に加入している代表的な『保険』では、自動車やバイクを購入した際に加入する自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)が結構身近で知っている人も多いかと思います。
3-1海外旅行・保険加入は必要?
卒業旅行・自分へのご褒美旅行・新婚旅行・海外出張などなど、海外への旅は昭和の熱海旅行のごとく、身近になってきましたね。
そこで、日本から遠く離れた国で、持ち物の損害やケガ・障害・病気そして死亡にあった場合、遺族や家族がすべての事柄の手続きなどを行わなくてはいけません。
いくら日本の生命保険会社の『生命保険』に入っていても、海外の死亡などで誰かが渡航する費用や遺体の搬送などの手続き・費用などの手配はしてもらえません。
例えそういう場面に遭遇する確率が低くても、可能性はゼロではないので『海外旅行傷害保険』は加入しておくことが、家族のことを考えればおすすめする保険でもあります。
「旅行保険」付きクレジットカード
『死亡保障』だけを考えるのであれば、クレジットカードが付帯している「旅行保険」が一番使い勝手がいいです。
大手のカード会社には、自動で保険が付帯している物があるので、出掛ける前に調べてみるといいでしょう。
また、旅行用保険が付帯しているカードを複数枚所有していれば『死亡保障』以外は、持っているカード会社分、補償受けられるので尚安心です。
ここで気を付けて欲しいのは「旅行保険」が付帯しているクレジットカードでも、ネットや窓口で加入するように、利用ごとに申告し支払わなくてはならないカード会社もあるので、きちんと確認することをおすすめします。
3-2住宅ローンの団信とは
夢の持ち家!を、金融機関からの融資を受け、何十年ものローン払いを契約したご家庭は多いでしょう。
その際に加入させられる『保険』が
団体信用生命保険です。
住宅ローンの債務者が一家の大黒柱なら、その方が亡くなった時に、全残債を請求される事無く「遺族がそのまま住めますよ」と言う安心のために入ります。
ローン残債分=死亡保障分
ちょっと違った言い方をすると、住宅ローンで貸した数千万のお金を、金融機関が回収しはぐらない為でもあります。
貸主と借主のウィンウィンな保険と言う感じですね。
3-3団体信用生命保険に加入・『死亡保障』は?
それでは、自宅を購入し団信保険に加入していれば『生命保険』の『死亡保障』は、どうでしょう。
まず、団信保険の保険料は通常の『生命保険』とは違い、私たちが支払う保険料は年齢がいくつであっても、変化はありません。
「ローン借入の残高」×「特約(疾病)料」=【保険料】
期間も、終身ではなく契約者がローンを完済又は、死亡し団信がローンの弁済をすれば終了です。
例)3000万借入・金利1.7%・返済方法(元利均等)・返済期間35年・3大疾病保障
※住宅金融支援機構より
住宅ローンの残債金額によって、保険料は下がって行きます。
なので一見、30年以上もの期間を考えるとお得な保険料のような気もしますが、20歳代や30歳代で見た時に『死亡保障』額を住宅ローン弁済としたら、多少ですが高額であると言わざる負えないですね。
数万円差ですが、若い年齢なら団信以外で、比較的安価な保険料の定期『生命保険』を用意する方法も考えてみることも、一つの案とも言えるでしょう。
4.『死亡保障』必要額の考え!
『死亡保障』の『生命保険』を、ネット販売専門の保険会社商品が、加入の煩わしさが無く、価格が安いから断然こちらがいいと思っていらっしゃいませんか?
今、この記事をご覧いただいて下さる皆様は、何かしらのモバイルなどを使用して、読んで頂いてくださっていると思います。
そのように多くの人達が今やネットを介して、有益な情報を得ていらっしゃいます。
生命保険会社もまた、ネットで内容を提示し、安価な経費の元、手軽な保険料の『生命保険』の商品を提案していますね。
この手軽な保険料は、初めに説明した予定事業率を抑え、そして保険の保障がとてもシンプルに設定されているからこそ、可能な金額と言えます。
しかし、家族にとって切実な問題の『死亡保障』を、保険料だけで考えチョイスしてしまっていいものでしょうか?
ここでは、保険料の前に考えておきたい『死亡保障』の必要額を見て行きたいと思います。
4-1『死亡保障』・ 夫
一般的な死亡保障金額
家族 | 死亡保障金額の目安 |
専業主婦・子供(1人又2人) | 約4000万円 |
妻(会社員)・子供(1人又2人) | 約3000万円 |
夫、いわゆる皆さんのご家庭での稼ぎ頭となる、一家の大黒柱が死亡した時どれほどの『死亡保障』が必要となるのでしょう。
これには、子供がまだ未就学だったり、進学を控えた扶養者を抱えているケースや、共働きのケースでも多少違ってきますが基本の考え方は同じと思っていいでしょう。
そこでただ闇雲に、5000万円や1億円などと言う高額な保障にする必要があるのでしょうか。
若い子育て世代では『生命保険』へ出費を多くするより、前向きに預貯金を優先する方が、これから訪れるさまざまなライフステージで出費がかさんで来るため、大変重要となってきます。
それでは、小さなお子様を遺して亡くなった場合の最低限の『死亡保障』とはどういった考えならいいのでしょう。
父親がいた時と同じ生活レベルを保!という事が第一の考え方です。
父親1人分の生活費
所得税(住民税など)
住宅ローン
上記のこれだけでも出費が減るので、最低限父親の月収の70%~80%減で見積もってみるといいでしょう。
その理由は、下記の入ってくるお金にあります。
遺族年金
死亡時の退職金
弔慰金(福利厚生など)
これらの支出入で出された金額に、葬儀代(墓代)をプラスした額が『死亡保障』となります。
4-2『死亡保障』・ 妻(専業)
家族 | 死亡保障金額の目安 |
子供なし | 約500万円 |
子供あり(1人又は2人) | 約500万円~1000万円 |
妻、についての『死亡保障』金額は、どのくらいの保障にするか結構悩むご家庭も多いのではないでしょうか。
夫の留守を守り、お家でお子様を育てていらっしゃる専業主婦は、収入こそありませんがファミリーの「縁の下の力持ち」で、お金ではない部分で絶対的に無くてはならない存在です。
亡くなった場合時には、夫が残業を出来なくなる可能性も出て来て、収入面で落ち込むご家庭もあります。
なので、子供が小さい場合は、安心できる年齢となる数年間は、保育所などの経費も見越しておかなくてはいけません。
後は、葬式代などを加味する金額が一般的と言われています。
4-3『死亡保障』・ 子供
世の中の寿命で言ったら、子供の死亡などと言う確率は、とてつもなく低い数字となっています。
家族 | 死亡保障金額の目安 |
両親 | 約200万円~500万円 |
そこで、子供へ『生命保険』を掛ける意図はやはり、「もしも!」「まさか!」と言う気持ちから『死亡保障』<『傷害・病気』と言う親御さんが多いいと思います。
生活のお金と言う観念からは全く違う考えで『生命保険』を掛けるので、多額の『死亡保障』金額は無用と言えます。
私事ですが、自身の子供が大学入学まで、葬儀代程の『死亡保障』に病気やケガの特約が付いた子供用の『生命保険』で済ませました。
この保険は、18歳以降はそのまま大人用の保険として継続できるタイプでしたので、子供が独立時に「こういう生保に入ってるよ」と告知しようと思っています。
後に、子供自身が支払うか私がこのまま続けるかは、その時になってきちんと親子で話し合うと考えています。
利点としては、加入年齢が低かったため保険料が安く、以後も続けられたという事ですね。
4-4『死亡保障』・ シニア
シニア向けの『生命保険』で『死亡保障』は、通常数十万円となっている商品が多いいです。
よく『死亡保障』数百万円!と記載している商品でも、良く見ると「事故・災害」での死亡条件だけになっています。
要するに死因の確率の高い「病気死亡」では、ギリギリ簡素な葬式代になるかならないという金額なんです。
家族 | 死亡保障金額の目安 |
妻又は独立した子供 | 約500万円 |
50代を過ぎ、子供もそれぞれに独立し、後は60代以降ご夫婦だけの生活費だけで健康に長生きで来たら『死亡保障』など本当に葬儀代だけでいいですね。
もちろん債務など無いと仮定しての話です。
退職後の公的年金や預貯金がきちんと予定通り、あるのなら若い時から掛けていた『終身保険』の『死亡保障』額を減らしたりするのも一つの案です。
また、65歳での満期を迎える『死亡保障』の『生命保険』があるなら解約返戻金を受け取って、あとはシニア向けの安い医療保障のみにするプランもあります。
4-5子供なし・夫の必要保障額
ご夫婦のライフステージによって金額は変わりますが、働き盛りと言う考えで見た場合の平均的な目安となっています。
家族 | 死亡保障金額の目安 |
夫(勤め)・子供なし(持家あり) | 約1500万円 |
夫(勤め)・子供なし(持家なし) | 約2000万円 |
5.保障の受取人
夫などの世帯主に『生命保険』を掛けているという事は、いつかは誰かが『死亡保障』を受け取らなくては行けなくなります。
大切な夫や父親が亡くなった時、ファミリーの誰しもが冷静に『生命保険』の手続きを出来るように、日頃から話し合っておくといいでしょう。
5-1『死亡保障』・手続き
『生命保険』を契約した時に設定した受取人または保険の契約者が、保険会社へ連絡をします。(書面・口頭のどちらでも可)
『死亡保障』金請求の必要書類が生命保険会社から郵送される
受取人が必要事項を記載し
- 被保険者(夫)の名前などが分かる物(住民票)
- 生命保険契約の受取人の戸籍抄本
- 生命保険契約の受取人の印鑑証明
- 医師の死亡診断書(死体検案書)
- 『生命』保険証券
などを同封し送り返します。
請求書類の到着後、翌日から5日営業日以内に免責事由や告知の違反がない事を確認された上で『死亡保障』金が支払われます。
とても簡単ですが、いざという時お葬式などの準備に追われ、なかなか思うように運ばないという事が無いように、普段からまめに「保険証券」を確認することをおすすめします。
5-2『死亡保障』・相続税
『生命保険』の『死亡保障』金は、受け取る側によって税金が変わってきます。
契約者 被保険者 受取人
父親 父親 母親(子供) →相続税
父親 母親 子 →贈与税
父親 母親 父親 →所得税
生命保険は受取人によって税金が変わる!損をしない受取人の設定を解説
6.『死亡保障』生命保険の疑問
『生命保険』を選ぶのに皆さんは、月々に払う「保険料」ばかりを気にしているわけではないと思います。
最終的な結果として『死亡保障』を受け取るような事柄(死亡)が発生した、その時に、各ファミリーごとで違う場面があります。
こんなケースはどうしたらいいのか、ここでは簡単にそのさまざまな場面を見て行きたいと思います。
6-1保険料低額の『死亡保障』はないですか?
保険料が「安い」と言う事だけに特化した『生命保険』という事なら、インターネットでの案内を出し販売している、ネット生保がもちろんおすすめです。
そして、終身保険ではなく定期保険になると、30歳の男性で『死亡保障』3000万円にしても月々約5000円弱で済みます。
ただ、定期保険は安価な保険料で大きく『死亡保障』が持てますが、10年毎などで見直しが必要となり、以後は保険料が上がって行くという事に注意して下さい。
月々のお給料のようにもらえる『死亡保障』
また、必要『死亡保障』金額の試算して出た金額が「家としては、かなり保険料が高くなったな~」なんてこともあります。
そうい人は、月々のお給料のよう分けて『死亡保障』が受け取る収入保障保険も考えてみるといいでしょう。
通常の『死亡保障』のように、大きい金額でも月の保険料が約2000円強ほどで済む場合が多いいです。
6-2両親が死亡!遺された子供は?
親としては何とも考えたくないケースですね。
子供の為、妻のためにと加入した『死亡保障』がある『生命保険』ですが、その子供を遺して2人とも亡くなった場合、その保障金はどうするのでしょう。
子供が幼い場合は、その保険の存在すら知らない。
分かっている年齢だとしても、手続きの仕方が分からない。
助けてくれる親戚さえいない場合。
考のようなケースを想定するとして、生前に打つ手はあるのでしょうか?
まず、保険証券は分かりやす場所に保管し皆(家族)に周知しておくことをおすすめします。
遠い親戚やご両親の友人や、それらの大人が弁護士を介して探し出してくれるかもしれないからです。
日頃から、理解が出来る歳の子供に教えてあっても、『死亡保障』金の請求は、未成年では行えません。
なので、後見人となる大人が必要となってきます。
ただ気を付けたいのが、保険料の払込です。
2か月以上の未払いがあると保険は失効してしまいますので、口座からの振り替えであれば、振替口座にはいつも余分があるようにしておくといいですね。
請求の時効
『死亡保障』の請求期限が死亡してから3年間までと「保険法」で決められています。
なので、代理人が居なく子供が3年以内で成人となるようなら、それまで請求を待つという方法も無くはありません。
そして、その間の保険料が支払われたとしても、3年以内であるならば、返金してもらう請求も出来ます。
6-3離婚・生命保険ってどうする?
何事も、両者の話し合いで納得いく対処が出来ればいいですが、そうもいかない場合もあるでしょう。
特に貯蓄性のある終身保険の類では、結婚してから入ったのであれば共有の財産とみなされますので、微々たる金額でも解約返戻金を分けることがいいかもしれません。
しかし、お子様がいらっしゃって、奥様が養育していくのであれば受取人をお子様に変更し、慰謝料として掛け続けるのも手段です。
これはなかなか難しい事で、別れた夫が確実に保険料を払ってくれるのか?!なんてことを考えられる相手であったら、それこそ当てになりませんよね。
貯蓄タイプの『生命保険』は解約返戻金が離婚時の財産分与として認められているので、しっかりと話を付けておくことをおすすめします。
7.『死亡保障』生命保険・審査と告知
『死亡保障』と言う最終的に支払わなくてはならない補償がある『生命保険』には、保険会社が求める、健康などの告知義務があります。
7-1『死亡保障』保険・ 免責
この告知を怠ったり、虚偽をしていたら生命保険会社は、免責事由として支払う物であった『死亡保障』金を免れることとなります。
生命保険の加入だけじゃなく「虚偽(うそ)」はもちろんいけませんが、そうとは知らず、約款の書類の理解度が低かったために「そんなことで保険金が貰えないの?!」なんて事になりかねません。
例えばどのような事柄があるのでしょう。
- 『生命保険』を契約した日から3年以内の自殺
- 当事者(契約者)・受取人が故意に起こした事柄(殺人)
- 戦争・紛争・テロなどの事変での死亡
普通に生活していれば無縁な事柄ばかりですが、注意が必要です。
7-2『死亡保障』保険・ うつ病
うつ病(治療中)では『生命保険』の加入際、保険料の割増、『死亡保障』の金額減など、保障条件に制限が出て来て難しくなってきます。
これには、保険会社によっても多少違いはありますが、うつ病の症状の度合いや治癒してから5年以上の経過など、条件がクリアーであるなら『生命保険』に入れるので、きちんと告知し相談することがいいでしょう。
7-3『死亡保障』保険・ 糖尿病
最近では「無選択型」「引受緩和型」と言われる、糖尿病でも加入できる『死亡保障』がある保険も増えて来ています。
その理由に、医療・治療技術の向上があげられます。
この事によって、早い期間での死亡リスクが下がったからなんです。
しかし、リスクがまったく無い「ゼロ・パーセント」と言うわけではないので、通常よりも保険料は高く設定されています。
7-4 『死亡保障』保険・ 診断書
『死亡保障』を備える『生命保険』に加入する時、医療機関の健康診断が求められる時があります。
『死亡保障』の高額な保険などは、健康診断書(又は医師の診断)が必要となります。
その他の『生命保険』や医療保険などでは、簡単な内容の「告知書」への回答だけで済みます。
ここで、あやふやな回答や虚偽の記述をしたら保険金の支払いがされなくなる(免責事由)ので、入院歴や薬使用は、きちんと調べて提出してくださいね。
8.まとめ
『生命保険の死亡保障』についてお話してきましたが、いかがでしたか?『生命保険』と言うと絶対的に皆さんが連想するのが『死亡』『保障』ですよね。
ですが意外と『保障額』の前に保険料を先に気にすることが多いようです。
自分が死亡した後、しっかり家族の役に立ってほしいお金ですので、これを機にもう一度『生命保険』の『死亡保障』について、ご家族での話し合のきっかけになれば幸いです。