生命保険の加入には審査が必要!その理由をわかりやすく説明します

生命保険や医療保険・がん保険に加入する際に、健康面の審査をするという事は皆さん知っていると思いますが、健康面以外にも審査をしているという事を知っていますか?

そして、その審査をする理由とは一体何なのか?知っていますか?

生命保険や医療保険・がん保険の基本は、「相互扶助」と言うのは知っていると思います。

その相互扶助を守るための審査という事なのです。

それでは、その審査の内容と言うのはどういったモノなのか?どこを重点的にみられるのか?健康面だけではない審査とは何なのか?という所を、この記事で説明していきます。

元保険屋さんとして、実際に審査の結果を見てきた立場として、意外なところで審査結果が悪かったところや、意外に審査に影響がないところなどを解説していきますので、これから生命保険や医療保険・がん保険などの加入を考えている方で、審査について知りたいと言う方はこの記事を参考にしてみてください。

ただし、審査は保険会社によっても少し異なる部分があるので、ここで書くことだけが全てではないという事だけは覚えておいてください。

1.生命保険とは

それでは審査の事を話す前に、そもそもの生命保険とは?という所を説明していきましょう。

生命保険とは、生命保険会社の販売する保険商品の総称であり、死亡保険・医療保険・がん保険・学資保険・介護保険・個人年金保険などの事を指して使われる言葉です。

多くの方が、死亡保険の事を生命保険と思っていますが、それは保険会社の社員や外交員の方々が、わかりやすく生命保険という事が多いので、そのイメージになっていますが、すべてを称して生命保険という事は覚えておいてください。

ここでは、生命保険の代表的な死亡保険・医療保険・がん保険などについて少しだけ説明をしていきます。

まず、どのような保険なのか?という所を覚えていってください。

1.1生命保険(死亡保険)

皆さんが生命保険と言われて最初に思い浮かぶのが、死亡保険だと思います。

この死亡保険と言うのは、被保険者(保障の対象となる人)が亡くなった場合に保険金が支払われる保険であり、残された家族の生活のため・相続税などの対策のためなど、多くの理由で加入される方がいる商品です。

また、商品によっては貯蓄性が高いために、死亡保障だけではなく貯蓄代わりに加入すると言う方も近年では増えてきています。

1.2医療保険・がん保険

医療保険・がん保険は病気に対する保障であり、被保険者(保障の対象となる人)が病気で入院や通院をした時に、給付金が支払われる保険です。

そして、がん保険は病気の中でも「がん」に特化した保険であり、近年では様々な保障内容の商品が出てきて、入院・手術などがんの治療に関してバランスが取れた商品から、抗がん剤治療などに特化した商品などその種類は様々です。

1.3その他の保険

生命保険には、死亡保険や医療保険・がん保険以外にも、学資保険や介護保険や個人年金保険など、様々な商品があります。

学資保険は子供の教育費の準備に、介護保険は将来介護が必要になった時の費用の準備に、個人年金保険などは将来(老後)の生活費などの準備にと、生きていくうえでのリスクを回避する為に様々な商品が存在しますので、結婚した時、子供が出来たとき、定年退職した時など、ライフステージの変化ごとにリスクを考えて、どの保険が必要なのか?としっかりと考えて、必要な保険にしっかりと加入してリスク回避をする必要があるという事です。

2.生命保険の審査とは

生命保険にはどの様な種類があり、どのようなモノかを説明しましたので、ここからは審査について解説していきます。

生命保険の基本的な考え方は、「相互扶助」と冒頭で書きましたが、この相互扶助と言うのは、「困った人をみんなで助ける」と言う意味です。

保険金の支払いが必要な人のために、多くの人が支払っている保険料の中から保険金が必要な人に、保険金を支払うと言うのが生命保険です。

そのため、保険金を支払うリスクが高い人ばかりでは、保険金が足らなくなったり、リスクが低い人が多く保険料を支払うと言う不公平が起こらないように、保険加入時には健康面などの審査を行う必要があるのです。

人それぞれ、健康状態や職業が違うので、しっかりと審査をしたうえで、保険料を高く支払う人・保障に制限を設ける人・保険に入れない人などを別けていく必要があるのです。

それでは、その審査とはいったいどのようなモノなのかを少し解説していきましょう。

2.1健康状態の審査

これは、一番大事な審査であり保険商品や保険金額(保障額)によって審査の方法も変わってきます。

死亡保険よりも医療保険やがん保険の方が、審査が厳しくなるのが、この健康状態の審査と言えるでしょう。

この審査には「告知書」「医務査定」と大きく分けて2つの種類の審査方法があります。

それぞれにどの様な審査なのかを少し解説していきます。

告知書

告知書とは、保険会社が決めた健康状態の質問に答えていく審査方法となります。

商品にもよって異なる場合もありますが、大体の場合は8個ぐらいの質問になります。

その質問内容は、「身長・体重」「過去3年や5年以内に入院や手術をしているか」「過去3年や5年以内に投薬や入院を伴う病気をしたか」「現在、薬などを飲んでいるか」「健康診断等で再検査や要精密検査などの項目はあるか」「たばこを吸っているか」などになり、女性の場合は「妊娠しているか」と言う項目もあります。

この告知書での審査が一般的な審査となり、多くの保険商品で活用されています。

薬を飲んでいる場合などは、その薬の種類などを書く欄もありますので、薬などを服用している場合はしっかりと告知するようにしましょう。

医務査定

この医務査定は、大きな保障額の死亡保険に加入する場合に適応される審査方法と覚えておいてください。

大きな保障額と聞いて、「関係ない」と思う方も多いかもしれませんが、近年販売数を伸ばしてきている収入保障保険などは、この審査方法になるので、審査方法なども覚えておくのも良いと思います。

この医務査定は、保険会社の委託を受けた病院での審査になります。

主な内容は「問診」「検尿」「血圧」「聴診器での心音」など、一般的に内科の診察と同じと思ってもらって良いです。

この問診の時に、持病の事なども聞かれますので、素直に答えるようにしましょう。

 

この2つ以外でも健康診断書の提出で審査をすると言うのもありますので、保険に加入するときにはどのような審査なのか?と言うのを事前に聞いておくのも、心の準備としては良いかもしれませんね。

また、この審査の時に多かったのが、聞かれていないことを答えると言う方が多いのですが、告知義務違反を恐れて、あれもこれも答えてしまう方がいますが、場合によっては誤解が生じて悪影響になる場合があります。

告知書などの質問事項で聞かれている事に対して、虚偽の告知をした場合には告知義務違反になりますが、聞かれたこと以外の事はわざわざ告知する必要はないという事です。

2.2職業上の審査

生命保険の審査には、健康状態の審査以外にもいくつかの審査があります。

その一つとして、職業上の審査と言うモノがあります。

職業の審査と言うのは、保険の申し込みをする方がどの様な職業に従事しているか?という事です。

「なぜそんな事を審査するの?」と思う方も居ると思いますが、職業によってもリスクはそれぞれ違うからです。

デスクワークを中心とする会社員の方と、船に乗って漁を行う漁師や、工事現場で働く方ではケガなどのリスクが異なるからです。

実際のところは先ほど挙げたような職種では大きな差はありませんが、スタントマンなどの特殊な職業の方の場合は職業割増や引き受け不可となる場合もあります。

一般的な職業の場合は、気にする事はありませんが、少し特殊な仕事をしている方の場合は、職種や仕事内容などをしっかりと告知しるようにしましょう。

2.3倫理上の審査

この審査は、「反社会的組織と関係しているか」と言うのが主な審査内容になります。

反社会的組織との関わりが疑われる方や、反社会的組織の組員などは、保険全般の加入が規制されて加入できない事になっています。

また、マネーロンダリングの疑いがある場合なども、保険の加入が出来ませんので、万が一そういった方で保険を考えている方がいるのであれば、諦めてください。

 

以上の様な審査がありますが、審査をする必要性や誰がどの様に審査をするのか?という所はこれから解説していきます。

3.生命保険の審査の必要性

生命保険の審査について解説しましたが、審査をする理由やその必要性に関して疑問に思う方も居るのではないでしょうか。

ここでは、生命保険の審査の理由や必要性を出来るだけわかりやすく解説していきます。

3.1審査をする理由

生命保険の加入に審査がある理由は簡単です。

要は、誰でも彼でも生命保険に加入できないようにする為です。

生命保険は大きなお金が動くものであり、悪用しようと思えばいくらでも悪用できてしまうモノであり、また病気などになった時には非常に役に立つモノだからです。

審査をせずに、誰でも彼でも保険に加入させてしまうと、保険金の支払いが多くなるばかりか、保険料を高く設定しなければいけなくなったり、不公平が生じる可能性があるので、生命保険の加入には審査があるのです。

3.2審査をする必要性とは?

先ほどの審査の理由と同じような内容になりますが、生命保険の審査の必要性とは言った何なのか?と言われると、先ほども書いたように、不公平が生じないためです。

生命保険は相互扶助が基本的な考え方です。

みんなが支払った保険料の中から、保険金が必要な人に保険金が支払われるのです。

それでは、健康な人と不健康な人が同じ保険料でも良いでしょうか?

デスクワーク中心の仕事をしている方と、スタントマンのような危険な仕事をしている人が同じ保険料で良いでしょうか?

もし、みんなが同じ保険料であれば、不公平が生じてしまいます。

そのような事が無いように、健康面の審査・職業の審査・倫理上の審査をしっかりと行う必要性があるのです。

また、反社会的組織の資金源や、マネーロンダリングなどに保険を使うとなれば、犯罪の片棒を担ぐ可能性すらあります。

目に見えないものだからこそ、加入前にしっかりと加入しようとしている人がどの様な人なのか?と言う審査をする必要があるという事なのです。

4.生命保険の審査は誰がする?

さて、審査の理由や必要性も解ってきたところで、そもそも、生命保険の審査って誰がするモノなのか知っていますか?

保険の販売をしている営業スタッフなのか?外交員なのか?保険会社の人なのか?誰がどの様な審査をしているのでしょうか。

ここでは、だれがどのような審査をしているのかを少し解説していきますね。

4.1営業スタッフ・外交員の審査

営業スタッフや外交員方など、保険の販売の窓口になる人もしっかりと審査をしているのです。

保険内容の説明や申込書や告知書を書いてもらうだけが、営業スタッフの仕事ではなく、生命保険を申し込む方がどの様な人なのか?と言う審査と言うよりもチェックをしっかりしなければいけないのです。

それは、職業や見た目の身体的な問題点や入れ墨があるかないかなど、少し特殊なところまで見ている事があります。

これは、保険会社が直接申込者と合えない分、直接申込者と会う事の出来る、外交員や営業スタッフが保険会社の代わりにチェックをすると言うモノです。

以外と思う方も居るかもしれませんが、営業サイドでお断りするケースもあるという事です。

4.2保険会社の審査

次は、保険会社の審査についてです。

この審査が一番重要な審査であり、皆さんがよく知っている審査になります。

ここでは、告知書や審査医の報告書を基に、申込者の健康状態などの審査をして、問題が無ければ契約の成立になり、問題があれば再度審査をする場合もあれば、保険料の割増や保障の制限などを決めることになります。

これは、保険会社の中でも審査をする部署があり、日々多くの申し込みの審査を行っています。

そのため、審査の結果が出るまでには数日から数週間かかる場合があります。

保険会社の審査は、基本的には引き受け規定と照らし合わせて行いますので、営業スタッフや外交員や代理店のスタッフには引き受け規定集と言うモノがるので、大まかにズレがあったりすることは無いので、余程の場合を除き申込書を出した時点で審査に通る・通らないという事は大体わかるので、不安な方は、申込時に聞いておくのも良いかも知れませんね。

5.審査の結果が悪かったらどうなる?

さて、保険の申し込みもして審査結果を待っていると、「審査の結果が悪くて・・・」と言われた時にはどのような事になるのか気になる方も居るのではないでしょうか。

何の問題もなく生命保険に加入できればそれに越したことはないのですが、健康状態に少し不安があったり、身体的に少し問題があった場合など、条件が付くケースは決して少ないとは言い切れません。

ここでは、審査結果が悪かった時にどの様な条件が付くのかを少し解説していきます。

5.1保険料割増

まず、一つ目は保険料の割増です。

これは、引き受け不可や部位不担保にはならないけど、少しリスクが高いと言う判断をされた場合に課される条件です。

現状では、病気をしている事もなく健康な人でも将来病気になるリスクがあると判断されたことになります。

例えば、何か病気をして完治していなく経過観察中と言う方や保険会社が定めた「完治後○年」と言うモノがクリアできていない場合や、身長体重の結果BMI値が低すぎたり高すぎたりした場合には、保険料割増と言う条件が付くことがあります。

自分では、健康と思っていても、保険会社からすると少しリスクがあると言う判断になるのです。

痩せ過ぎ・太り過ぎは少し危険ですので、その辺りも含めてしっかりと健康管理をするようにしましょう。

5.2部位不担保

これは、病気や手術をした部位などリスクが高すぎる部位は保障の対象にしないと言う条件です。

病気をして完治していない状態や、妊娠中・風邪をひいている状態や持病など様々な理由で部位不担保になるケースがあります。

持病などが主な理由になりますが、妊娠中に医療保険などを申込みした場合などは、「その妊娠に関して保障しない」と言う部位不担保になる事があります。

これは、その妊娠・出産時に保険金の支払い事由が起こる可能性があるためであり、妊娠・出産は病気ではないですが、解りやすく言うと病気をしてから医療保険に加入するようなものと保険会社は考えているという事です。

部位不担保は、保険料の割増ではないのですが、保障対象外があるので、注意しておく必要があります。

また、期間が限定的な部位不担保も有れば、保険期間中の部位不担保もありますので覚えておきましょう。

5.3引き受け不可

この引き受け不可は、そのままですが、保険自体の引き受けが出来ないという事です。

医務査定の検尿検査で異常が出たなど、いくつかの話は聞いたことがありますが、告知書扱いなどの保険種目ではあまり聞かない対応と言えます。

引き受け不可となるのは、健康状態で保険会社の定める規定をクリアできていないという事ですので、その保険会社での保険加入は出来なくなりますが、種目によっては加入できるケースもあります。

医療保険の規定と、がん保険の規定と、生命保険(死亡保険)の規定には少しずつ違いがあるため、医療保険でダメでもがん保険は大丈夫と言った事や、死亡保険は大丈夫という事はあります。

また、保険会社によってこの規定には差がありますので、A社では引き受け不可になったけれど、B社では部位不担保や保険料割増で加入できた、C社では条件すら付かなかったという事があり得るという事です。

私も実際に他社の外交員の方と話をした時に、この規定の差と言うのをしっかりと確認できたことがありました。

そのため、引き受け不可や部位不担保となった場合には、他社の保険商品を検討してみるのも良いかもしれないですね。

 

生命保険の審査基準は保険会社によっても違いがあり、同じ保険会社でも保険種目によって引き受け基準が異なります。

先ほども書きましたが、営業サイドで病気別の引き受け規定は持っているので、素直に話をして条件が付く可能性はあるのか?引き受けしてくれるのか?と心配な方は聞くことが一番です。

営業の立場でも、しっかりと申し込みの時に言ってもらえれば、調べることが出来るので、審査の前に知っておくほうが安心できます。

また、一度審査を行い結果が出てしまった場合には、その保険会社には履歴が残るので、数年たった後でも審査が厳しくなることがあります。

また場合によっては、1年間経過観察と言う処置もあり、1年経った後に再度審査を受けられる事もありますので覚えておいて損は無いと思います。

6.実例の紹介

生命保険の審査についての種類や内容・理由・必要性など、基本的なところは解説してきましたが、それだけでは、ピンと来ないと言う方も多いと思いますので、ここでは実際に保険商品を売っていた立場での、審査の結果などを紹介していきます。

多くの場合は、ニーズを聞いたりする前に、体調面や持病などの話は聞きますので、審査の結果が悪かったと言うこと自体は少ないです。

保険を販売する立場としても、体調面や持病など心配な面があった場合は、事前に引き受け基準の確認などを行わないと、お客さんも含めて両者共に時間の無駄遣いになりかねないからです。

そのような中でも、いくつかあった審査の実例を紹介していきましょう。

6.1保険料割増になった実例

これは、私が生目保険を売り始めて間もないときの話で、これをきっかけに事前の体調面などを確認するきっかけになった出来事です。

加入する保険商品は、低解約返戻金型の終身保険という事で、目的は貯蓄だったので大きな問題にはならなく、お客様にも納得をしていただきました。

この時、なぜ保険料割増になったかと言うと、身長と体重から割り出されるBMI値が問題になったのです。

病気や持病に関しては、事前に質問もして問題なく、少し細い方でしたが問題は無いだろうと、話を進めて保険金額・保険料とすべてを決めて、申込みをしていただき、健康面の審査結果を待つだけになっていました。

数週間後に、保険会社から審査結果が出て驚きました。

結果は「保険料の割増」で、その理由が「痩せすぎ」と言う判断でした。

先ほど書いたように、身長と体重から割り出されるBMI値と言うモノがありますが、その値にも基準があり、年齢・性別で適正範囲がありそこから外れてしまうと、保険料割増になるのです。

この範囲を上に超える場合などは、見た目などで少し判断をすることは出来ますが、下に超える分には見た目での判断が付きにくい場合があるのです。

特に、女性の場合は体重を気にする方がいらっしゃり、その方にも保険料割増とその理由を伝えたところ、どれだけの体重であれば大丈夫だったのか?と聞かれ、範囲内最小の数字を教えたところ、「それは私からしたら太っている数字だ・・・」という事を言われました。

これは、私の勉強不足もあり起こりえた事ですが、この一見以降は、男性であれ女性であれ、身長と体重もしっかりと聞くようになりました。

見た目で判断できない事もあるのですが、これを聞くとほとんどの方は、「なぜそんな事を聞くのか?」と言われますが、この事例をしっかりと伝えることで、体重は言えないけど、この基準内には収まっているから大丈夫と言われる方が多くなりました。

意外な事で、保険料の割増は付いてしまうと言う実例でした。

6.2申込み直前の通院

次に紹介するのは、申込み寸前に通院をしてしまったと言うケースです。

この時は、正直驚きましたが、生命保険を販売していると少なからずあるケースなのです。

生命保険は、お客様とお会いしてすぐに「申込み」と言う訳にはいかず、まずお会いしてからニーズを聞いて、保険の事を知ってもらって、その上でどのような商品が良いのか?という所を当てはめていき、最終的に申込みをして、保険会社の審査を待つと言う流れがあるために、タイミングが合わなければ、数週間の時間がかかる場合もあります。

保険を販売している立場からすると、時間をなるべく空けずに、申込みまで行きたいと言う理由が今回のケースを見ていただければわかると思います。

この時も、事前に職業や持病・健康面など、事前の情報はしっかりと聞き、ニーズも確認していくつかの商品を提案して、保険の商品種類から保障内容など全てが決まり、申込書などの書類も完成して、いざ申込みをしましょうと言う日に、お客様から「実は4日ぐらい前に、めまいを起こして病院に行った」と言う内容のお話が出ました。

その時点で申込みを取りやめ、「1年後にもう一度、一からお話をしましょう」という事になりました。

お客さんも、そこまで重く考えていなかったみたいですが、保険の審査の中ではこの「めまい」と言うのは非常に重く見られるのです。

一般の方であれば「めまいぐらい・・・」と、思うかもしれませんが、私が販売していた保険会社の規定では、めまいでの通院は「引き受け不可および1年間の経過観察」という扱いになります。

これは、医療保険もがん保険も死亡保険も同じだったはずですが、「めまい」で病院に行ってしまうと、たとえ医者が大丈夫と言う判断をしても、生命保険の審査には落ちてしまいます。

めまいと言うのは万病の下であり、何かの病気のサインかもしれない場合もあると言う判断になってしまうのです。

この様に、至って健康で問題が無くても、いつどうなるかわからないと言うのは本当になる事であり、その後その方は、病気もなく1年後に再度お話をさせていただくことが出来て、何の条件もなく保険に加入してもらうことが出来ましたが、保険を販売する人が言う「いつ何が起こるかわからない」と言うのは、こういう経験を何度もするからこそ言える事なのです。

そして、話をしてから申し込みまで出来るだけ早く進める理由と言うのも、こういう事があり得るからなのです。

そして、この時のお客様の場合は大丈夫でしたが、もしこの1年で大きな病気をしてしまっていたら、もう保険自体に加入するという事が出来なくなっていたかもしれないという事です。

審査に関してではありませんでしたが、この様な事もあるという事です。

また、多くの保険販売をしていると、妊娠中の医療保険加入や喘息がある方など、色々なお客様を担当させていただきましたが、審査の結果、悪条件が付いた契約と言うのは数件あるぐらいなので、意外に審査の結果が思わしくないという事はありませんので、事前に担当の営業マンなどに相談するようにしましょう。

7.まとめ

生命保険の審査について、その種類・内容・必要性から実例などまで紹介しましたが、如何でしたでしょうか。

生命保険の審査は、告知書という告知方法で、保険会社の質問に答える形になることが多いのですが、その告知書の内容には、しっかりと答えるようにして、聞かれていない事は答えないと言うのも、必要になります。

告知義務違反なども心配される方も居ると思いますが、聞かれたことにはしっかりと答え、聞かれていない事は保険会社にとっては必要のない情報となるので、わざわざ言わなくても良いという事です。

そして、職業や年収などの質問には出来るだけしっかりと答え、身長体重という所もしっかりと答えるようにしましょう。

生命保険の審査と言われると、ドキドキするっと言う方も居るかもしれませんが、内容や誰が審査をするのか、その理由や必要性をしっかりと理解していれば、何も心配する事は無く、ありのままをしっかりと告知していくようにしましょう。

この記事で、生命保険の審査について少しでも理解していただければ幸いです。

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