5人に1人が帝王切開?!出産にまつわるお金の不安を生命保険で解消しましょう!

少子高齢化が進む中、出生率がじわじわと下降していることは、周知の事実です。

犯罪者の低年齢化や発生率の増加、核家庭による子育ての不安、教育機関における陰湿ないじめなど、悲しいことに様々な要因が、子供を生み育てる事を躊躇させてしまうと言っても、大げさではないでしょう。

中でも大きな要因として挙げられるのが、一子を妊娠/出産から成人に育て上げるまでの経済的負担です。

とりわけ妊娠/出産は、疾病とはみなされていないため、実費負担を強いられます。

そんな心身共に大きな負担が生じる出産ですが、近年5人に1人の妊婦さんが、帝王切開出産となっていることをご存知ですか?

そこで今回は、帝王切開を含めた妊娠/出産に対する経済的不安を解消するための情報と、その強力なバクアッププランとしての生命保険を、見てまいりたいと思います。

目次

1.近年に見る女性疾病
1.1女性の入院率
1.2女性の入院要因

2.帝王切開とは
2.1出生数における帝王切開数
2.2絶対的適応
2.3相対的適応
2.4社会的適応

3.妊娠から出産までの費用
3.1平均的な分娩費用(都道府県別)
3.2帝王切開での分娩費用
3.3分娩費用内訳
3.4赤ちゃんに掛かる費用
3.5オプションに掛かる費用

4.公的医療保障制度の活用
4.1出産育児一時金
4.2高額医療費
4.3妊婦検診補助
4.4医療費控除
4.5乳幼児医療費助成制度
4.6児童手当

5.社会保険制度の活用
5.1社会保険料の免除
5.2育児休業給付金
5.3出産手当金

6.女性保険とは
6.1しくみと特徴
6.2女性医療保険の種類

7.おすすめ女性保険
7.1おかあさん保険(ABC少額短期保険)
7.2フェミニーヌ(NKSJひまわり生命)
7.3新CURE Lady(オリックス生命)
7.4メディカルKit NEO(東京海上日動あんしん生命保険)
7.5エブリワン(エイ・ワン少額短期保険)

8.まとめ

1.近年に見る女性疾病

女性ばかりに限ったことではありませんが、近年の疾病は従来のものから変化しています。

食生活の欧米化や運動不足などを背景に、若年層でも疾病の可能性が無視できなくなりつつあります。

とりわけ女性特有の疾病は、近年発症の低年齢化が進んでいます。

そこで出産などの情報を見ていただく前に、女性の疾病に関しての実態を、見てまいりましょう。

 

1.1女性の入院率

それではここで、女性の入院率を見てまいりましょう。

下記をご覧いただくとお分かりのように、20代後半から30代前半での入院率が上昇しています。

若いとついつい、自身の健康に不安を抱かないものなので、注意が必要です。

会社や地方自治体で行われる健康診断は、若年層であってもきちんと受ける必要性があることが、見て取れます。

 

1.2女性の入院要因

次に、入院となる疾病の種類を見てまいりましょう。

30代では妊娠/出産に関わる入院、40代では女性特有の乳がんや子宮頸がんが、その理由となっています。

おそらく皆さん、この30代で見られる入院理由に驚かれたことではないでしょうか。

古代から連綿と行われている妊娠/出産に関して、私も含めた多くの方が、何事もなく無事に妊娠/出産を終え、赤ちゃんを迎えられることとして、とらえがちです。

これは大きな誤りで、決して楽観視してはいけないのが、妊娠/出産と言う訳です。

 

2.帝王切開とは

さて、前章で妊娠/出産自体が、入院などを伴う危険性がゼロではないことを、ご覧いただきました。

中でも、入院が避けられない、大きな事由の一つとして挙げられるのが「帝王切開」です。

「カイザー」と言う言葉でもなじみがあるかともいますが、一説には子宮をハサミで切開し、赤ちゃんを救うと言う手術を指し示していた「ハサミ=シーザー」が、古代ローマ皇帝ジュリアス  シーザーと勘違いされたとされています。

それでは、曖昧にとらえがちの帝王切開について、この章で見てまいりたいと思います。

 

2.1出生数における帝王切開数

冒頭でもお伝えしましたが、下記グラフをご覧いただくとお分かりのように、出産に於ける帝王切開数は上昇傾向にあり、5人に1人が該当します。

これは妊娠を望む方、出産を控えた方には、決して他人事ではないと言うより他ありません。

そんな帝王切開ですが、実は3種に大別されています。

そこで次章にて、種類ごとの内容を見てまいりましょう。

 

2.2絶対的適応

絶対的適応とは、赤ちゃんを通常の経腟から出産するのが不可能な場合を指しており、下記が該当します。

・骨盤がとても小さい為、赤ちゃんが通過できないとされる狭骨盤の方

・赤ちゃんの頭が産道よりも大きいとされる児頭骨盤不均衡

・子宮破裂の可能性が高いとされる切迫子宮破裂

・胎盤が子宮出口をふさいでしまっている前置胎盤/部分前置胎盤

・赤ちゃんが横向きで出産が進まない横位

 

2.3相対的適応

相対的適応とは、お母さんや赤ちゃんに何らかの事由が発生し、出産を急ぎたいけれど、短時間では通常の経腟分娩が難しい場合が該当します。

・お母さんが重篤な妊娠中毒症(妊娠20週以降に高血圧がみられ、出産後12週までに血圧が正常に戻る疾病)

・重篤なけいれん発作

・胎盤が分娩前にはがれてしまう早期胎盤剥離

・重篤なお母さんの合併症

・胎児ジストレス(赤ちゃんが子宮内で、呼吸や循環機能が阻害された場合など)

・逆子

・臍帯脱出(分娩時に破水が起こり、臍帯が赤ちゃんより先に下がってしまうことにより、赤ちゃんへの酸素供給が阻害されてしまう場合など

・赤ちゃんが大きい

・赤ちゃんに奇形が認められる場合など

 

2.4社会的適応

社会的適応とは、帝王切開以外でも分娩が可能だが、帝王切開となる場合を指します。

・前回の出産が帝王切開の場合

・逆子

・痛みによるパニックでお母さんが制御不能となる場合

・お母さんが経腟分娩を拒否した場合

 

いかがでしょうか。

漠然と「自然分娩ではなく、おなかを切って赤ちゃんを取り出す」とのイメージが強い帝王切開ですが、その事由は様々であり、危険性を伴う場合が大きいことが理解いただけたかと思います。

そんなハイリスクな手術が、5人に1人に該当するなどとは、とても楽観視出来る状況ではないのです。

 

3.妊娠から出産までの費用

さて前章までは、帝王切開の基礎的な情報を、ご覧いただきました。

実際に妊娠を望む方や出産を控えた方にとって、無視出来ないのが、掛かる妊娠/出産の費用ではないでしょうか。

自然分娩であれ、帝王切開であれ、妊娠であれ、まずは先立つものが無ければ不安が募るばかりでなく、不測の事態などに対応できません。

そこでこの章では、一般的な妊娠/出産に関わる費用を、見てまいりましょう。

 

3.1平均的な分娩費用(都道府県別)

出産に関する費用は、居住先や入院設備の違いなどで誤差がありますが、ここでは自然分娩にかかる平均的な費用を、都道府県別に見ておきましょう。

順位 都道府県名 費用
1位 東京都 497,872円
2位 神奈川県 461,871円
3位 宮城県 443,524円
4位 埼玉県 441,900円
5位 栃木県 433,957円
43位 青森県 359,912円
44位 熊本県 357,428円
45位 高知県 348,160円
46位 沖縄県 345,959円
47位 鳥取県 335,607円

これらは、あくまでも平均価格です。

選択する医療機関先や、個室利用など、様々な因子がこの価格にプラスαを招くことは、頭におかれた方が無難です。

 

3.2帝王切開での分娩費用

次に心配されることは、自然分娩ではなく帝王切開になった場合です。

自然分娩は医療費の対象とはなりませんが、帝王切開は保険適用となる為、地域や医療機関に関わらず22万2,000円(32週未満の早産の場合24万2,000円)と定額になります。

しかし前章でもお伝えしたように、個室ベットなどの利用や、分娩介助、新生児の保育/検査費用などで、別途費用が上乗せされます。

ここでは国立研究開発法人 国立育成研究センターのデータを、自然分娩と帝王切開の場合で、一例として見てまいりましょう。

LDRで分娩、4人部屋を使用した場合 約68万円
LDRで無痛分娩、4人部屋を使用した場合 約80万円
LDRを使用しないで分娩、4人部屋を使用した場合 約60万円
LDRを使用しないで分娩、4人部屋を使用し、児が入院となった場合 約53万円
帝王切開で出産された場合 約60万円((予定帝王切開)~約70万円(深夜帯緊急手術)
手術料、麻酔料、入院料などの保険診療が適応される費用は通常3割負担

*LDRとは

L=Labor(陣痛)
D=Delivery(分娩)
R=Recovery(回復)

これらの頭文字で、陣痛開始から分娩後の回復まで移動なく過ごすことが可能な部屋を指し、近年妊婦さんに人気がありますが、快適な分お金がかかります。

 

3.3分娩費用内訳

さて、おおよその金額はこれで掴めました。

しかしながら一体、何にいくらかかっているのかを知っておきたいところなので、同様に国立育成研究センターの基本的な分娩費用の内訳を見てまいりたいと思います。

まずはお母さん自身に掛かる費用です。

分娩料(LDR使用料を含む) 430,000円
*多胎(双胎(双子)、品胎(三つ子)以上)の場合、追加胎児一人につき300,000円を加算します。
(但し、出産育児一時金は42万円X児数(双胎では2、品胎では3)が支払われます)
*休日・深夜に分娩された場合、分娩料に以下の金額を加算します。
◆休日(土曜日、日曜日、国民の祝(休)日及び年末年始の6:00~22:00):20,000円
◆深夜(22:00~翌6:00):40,000円
入院料 約165,000円 (7日分)
*入院日数が延長すると、約23,000円/日がかかります。
投薬、注射、検査料など 約20,000円
食費 約12,000円 (7日分)
分娩出生証明書(消費税を含む) 3,240円

意外と知られていないのが、分娩の時間や曜日で費用が異なると言う点です。

自然分娩にせよ、緊急で帝王切開になった場合にせよ、バースコントロールは非常に困難なので、自身がこの時間帯に該当しないとは限らないことを、視野に入れておきましょう。

 

3.4赤ちゃんに掛かる費用

つづいては赤ちゃんに掛かる費用です。

正常新生児管理料 70,000円(10,000円/日、7日分、新生児酸素飽和度モニター料を含む。)
*新生児が医学的理由により、新生児科入院管理となった場合は、入院した日から正常新生児管理料はかかりません。

何事もなく健康な状態で生まれた赤ちゃんにも、別途費用が掛かるとは驚きます。

 

3.5オプションに掛かる費用

最後は、いわゆるご自身の選択によって追加される、オプション費用です。

無痛分娩料 120,000円※途中で帝王切開となった場合も同額(120,000円)です。
新生児聴覚検査、ガスリー検査、ポンぺ病検査 13,000円
個室利用料
トイレ・バスタブ・応接セットあり 25,000円/日
トイレ・シャワーあり 21,000円/日
トイレあり 18,000円/日
トイレなし 12,000円/日
特別個室
トイレ・シャワー・バスタブ・応接セット・鏡台・大型テレビあり
28,000円/日

妊娠/出産の高齢化の波の中、近年注目されているのが無痛分娩です。

麻酔を使用することにより、出産時の痛みを和らげられるので、お母さんの身体への負担が軽減されます。

また、ホテルと見紛うばかりの病室や食事を提供できる産院も、年々人気が高まっていますので、オプションの金額の幅は広くなります。

いかがでしたでしょうか。

出産そのものに費用が発生するばかりでなく、一事が万事お金がかかることがご理解いただけたかと思います。

このままでは「一体いくら用意すればいいの?」と暗澹たる気持ちになってしまわれる方も、少なくはないでしょう。

でもご安心下さい。

実は妊娠/出産で利用出来る、公的支援制度が存在しますので、次章にて見てまいりましょう。

 

4.公的医療保障制度の活用

「100万円くらい見込んでおかなくては」」と、ため息をつかれた方々に朗報です。

特に自然分娩に関しては、医療保障の対象ではないため、実費負担とお伝えしましたが、この章では別の形での公的支援制度の存在を見てまりましょう。

 

4.1出産育児一時金

これは、ご自身が加入している健康保険から、一児につき42万円が支給されるシステムです。

その規定は、下記となっています。

・健康保険の被保険者、または被扶養者である

・妊娠4ヵ月(85日)以上で出産

・産科医療補償制度未加入の医療機関で出産した場合は、39万円の支給

*22週未満での出産の場合は、39万円になることもあり

*規定該当であれば、早産/死産/流産/人工妊娠中絶(経済的理由も含む)であっても、支給される場合あり

尚このシステムは、実際にご自身が利用する医療機関が、自治体と「直接支払制度」や「受取代理制度」に対応していれば、出産費用からこの一時金を差し引いた額を、自己負担分として支払うことが可能なので、事前にお金を用意することが難しい場合や、出産で立て込んでいる状況で、多額の現金を用意しなくてもよくなります。

しかしながらその魅力は何と言っても、選択する医療機関での出産費用がこの支給額を超えなければ、ご自身の持ち出しが無くなったりますし、その選択次第では、自己負担が少額になると言う点なので、事前計画に組み込んでおきましょう。

 

4.2高額医療費

健康保険適応である帝王切開では、この制度を利用することができます。

1か月間に支払った医療費が一定額を超過した場合、その超過部分が払い戻されますので安心です。

区分
給付の種類
被保険者 被扶養者
病気やけがをしたとき
被保険者証で治療を受ける
療養給付 家族療養費
入院時食事療養費
家族訪問看護療養費
入院時生活療養費
保険外併用療養費
訪問看護療養費
立て替え払い
療養費 家族療養費
高額療養費 高額療養費
高額介護合算療養費 高額介護合算療養費
緊急時の移送 移送費 家族移送費
療養のための欠勤 傷病手当金
 出産/死亡/退職
出産
出産育児一時金
家族出産育児一時金
出産手当金
死亡 埋葬費 家族埋葬費
退職後
(継続/一定期間給付)
傷病手当
出産手当金
出産育児一時金
埋葬費

そんな高額療養制度の計算は、下記を目安としましょう。

所得区分 ひと月あたりの
自己負担限度額
多数回該当
(4月目以降)
年収約1.160万円~
健保:標準83万円以上
国保:年間所得901万円超
252.600円+
(医療費-842.000)×1%
140.100円
年収約770~約1.160万円
健保:標準53万円~79万円
国保:年間所得600万~901万円
167.400円+
(医療費-558.000円×1%
93.000円
年収約370~約770万円
健保:標準28万円~50万円
国保:年間所得210万~600万円
80.100円+
(医療費-267.000円)×1%
44.400円
~年収約370万円
健保:標準26万円以下
国保:年間所得210万円以下
57.600円 44.400円
住民税非課税者 35.400円 24.600円

尚、この制度も出産育児一時金と同様に、事前に「限度額認定申請書」を入手しておけば、医療機関での支払いの際に、上限額までで済みます。

第2章でお話した、事前に決定している帝王切開の場合は、是非この制度を活用しましょう。

 

4.3妊婦検診補助

妊娠から出産まで、医療機関で赤ちゃんとお母さんの健康状態などをチェックするために、定期的な通院が必要とされますが、実はこの定期健診も医療保障対象外なので、全額自己負担です。

重要性は理解できますし、安心して妊娠から出産までを送りたいものなので、必須と考える妊婦さんが圧倒的に多くはありますが、検診回数が10~14回の頻度になると、なかなか馬鹿にならない金額です。

しかしながら、ご安心下さい。

自治体によってその制度はそれぞれ異なりますが、検診の補助券を発行してもらえます。

自治体窓口で、母子手帳を受けた際に添付されている場合が殆どですので、妊娠が判明した際には早めに発行をしてもらうと安心です。

 

4.4医療費控除

医療費控除は、確定申告に登場するものと言えば、思い出していただけるでしょうか。

世帯で1年間に掛かった医療費が、10万円を超過した場合に、医療機関で発行された領収書を添付して、3月末までの年末調整を実施すれば、医療費控除として還付されます。

 

4.5乳幼児医療費助成制度

こちらは、第2章でお伝えした緊急帝王切開になってしまい、出産後赤ちゃんが新生児特定集中治療室(NICU)ですごさなければならなかった際に、利用すべき制度です。

この場合、早めに出生届を提出し、赤ちゃんを被扶養者としておくと、医療費を軽減することが出来るシステムです。

気が動転して不安な中だと思いますが、赤ちゃんとご家族が安心して治療を継続するためには、非常に心強い味方なので、早急な手続きをしておきましょう。

 

4.6児童手当

最後にご紹介するのが、こちらの児童手当制度です。

この制度は、0~15歳(15歳到達後最初に到来する3月31日まで)のお子さんを養育している方に支給されます。

・3歳未満は月額15,000円

・3歳~小学校修了前の第1子及び第2子は月額10,000円

・第3子以降は月額15,000円

十分とは感じられない額だと思われますが、家計の助けにはなります。

またこの支給分を、お子さんの学資保険などに活用すると言う手段もあります。

詳しくは、下記サイトで公開されていますので、是非リンクを活用下さい。

 

5.社会保険制度の活用

ここからは、国民健康保険ではなく、社会保険に加入している場合の保障制度を見てまいりたいと思います。

 

5.1社会保険料の免除

月々給与から天引きされている場合の多い社会保険料ですが、産休~育休期間の健康保険/厚生年金保険などの社会保険料が免除となります。

額の差はあれど、毎月天引きされている金額を給与明細で見ると、ため息が出る事だと思います。

何かと物入りで、出費がかさむ妊娠/出産/育児期間の保険料免除は、非常に助かる制度です。

5.2育児休業給付金

1歳未満(規定により一定の場合は、1歳2か月もしくは1歳6か月)の子供の養育の為に、育児休暇を利用した場合に支給されるのが、こちらの制度です。

・育休開始日~180日までは、従来の給与の67%が支給

・上記以降は50%が支給

ただし下記2点が注意事項として挙げられます。

*「賃金 + 給付金」の総額が、休業開始前賃金の80%を超過した分は、減額される

*80%以上の賃金が支払われる場合は、給付金は支給されない

お勤め先の人事や総務関連部署に申請し、受給を受けましょう。

 

5.3出産手当金

お母さんが出産を事由に会社をお休みして、お給与が受け取れない場合に支給されるのが、こちらの制度です。

・支給額は月給日額の2/3に相当

・出産日以前42日(多胎妊娠は98日) + 出産後56日 が支給期間

・会社からの給与支給があった場合でも、2/3未満は差額相当分が支給

月々あって当たり前のお金として、お給料は家計に組み込まれている場合が殆どなので、減滅は手痛い部分と言えるでしょう。

こちらも是非活用して、家計のバックアッププランに組み込みましょう。

 

6.女性保険とは

さてここまで、妊娠/出産に掛かる費用や、受けられる保障制度をご覧いただきました。

「なぜここで女性保険?」と思われる方も、少なくはないでしょう。

一家の大黒柱であるご主人に対しては、その万が一に備え、医療保険も含め何がしかの保険を活用しているご家庭が、殆どでしょう。

しかしながら、奥様に対する保険はどうしても後回しになりがちです。

実際には、奥様が家庭で担う様々な事項は、ご家族が肩代わりすることが難しいばかりでなく、第1章でもご覧いただきましたように、妊娠/出産、がんなどの罹患による入院/手術数は、年々増加の一途をたどっていることをご理解いただいたからこそ、声を大にしてお伝えしたいのが、そのような女性特有の疾病などに対応してくれる、女性医療保険なのです。

そこでこの章では、そんな女性保険について、見てまいりましょう。

 

6.1しくみと特徴

まずは、医療保険そのものの理解から、始めましょう。

医療保険は、生存中に活用する保険商品で、治療を目的とした疾病/ケガで入院した場合の費用を保障するもので、そのバリエーションは実に多様化しています。

その基本構成は、その他の生命保険と同様に、「主契約 + 特約」から成り立っています。

そんな医療保険ですが、まずは概略から見ておきましょう。

さてその中でも、女性特有の疾患に対応すべく誕生したのが、女性保険です。

分類  概略  イメージ図 被保険者 保険者 給付事由
終身医療保険 一生涯続く医療保険
加入時の保険料が継続される
 
保険会社の加入条件を満たせば、誰でも契約可能
保険会社
保険会社の規定によるが、治療を目的として疾病/ケガで入院/手術した場合
定期医療保険 一定期間だけ医療保障が必要とされる際に活用される
定期見直しが可能なのでライフプラン変更に対応しやすい
文字通り掛捨て型なので、保険料が割安
契約満了後の更新はその時点の年齢で再計算されるため、保険料が上がる
  
女性保険 一般的な疾病/けがの入院手術に対応しているのは勿論のこと、女性に多く見られる、乳がん/子宮筋腫/子宮がん/子宮・卵巣に関わる疾病に手厚い  
引受基準緩和型保険 契約条件を緩和し、持病や既往歴があっても加入しやすい
契約から一定期間の保障が減額されたり、通常より保険料が高い
 

 

女性特有の疾患に手厚いのが、ご理解いただけるかと思います。

残念ながら、一般的に女性の家計への貢献度は低いと見なされているので、捻出可能な保険料をご主人につぎ込むケースが殆どです。

しかしながら先ほども申し上げたように、奥様の万が一は想像以上に様々な打撃を、家計と家庭に与えます。

出産を希望するタイミングは、まさに見直しには絶好なので、下記のチャートを目安に、ファイナンシャルプランに女性保険を、組み込んでおきましょう。

 

6.2女性医療保険の種類

さて、そんな女性保険は通常の保険と同様に、定期型(掛捨て型)と終身型(貯蓄型)とが存在します。

定期型

・保険料が割安

・比較的短期の契約が多いので、保険の見直しがしやすい

・更新したい場合、その年齢で再計算がなされるので、保険料が増額する

・健康で迎えられた場合、一定期間ごとに祝い金などが受け取れる商品がある

 

終身型

・一生涯保障なので安心

・規定期間を超過すると、解約返戻金が受け取れる

・定期型と比較すると保険料が割高

・健康で迎えられた場合、一定期間ごとに祝い金などが受け取れる商品がある

 

どちらが自身の家計に見合っているかで、選択が分かれます。

若い世代では家計から捻出可能な額に限りがあるので定期型、余裕が出来てきたら終身型と言った具合に、一方に固定してしまうのではなく、カスタマイズをしていくのも一つの方法です。

 

さて2種類の女性保険をご理解いただけたかと思いますが、ここで重要になるのが、妊娠/出産に対応した女性保険の選択です。

女性特有の疾患に対応しつつ、妊娠/出産にも対応しているタイプの保険を選んでおくと、実は大きなメリットがあります。

契約内容により異なりますが、出産/妊娠に掛かる自己負担分を超えた保険金が、受け取れる場合があるのです。

つまり、プラマイゼロではなくプラスになるのです。

ただしご注意いただきたいのが、妊娠してしまってからでは契約できないタイプの保険商品が存在します。

ご夫婦で、お子さんを持ちたいと言う時期が到来したら、多くの責を担う奥様の医療保険を、ファイナンシャルプランに組み込むべきなのです。

 

7.おすすめ女性保険

まずはじめにお伝えしておきたいのが、女性特有の疾患に幅広く対応している商品が殆どですが、妊娠/出産に関わるフォローがなされている商品は、そう多くはなく限りがあります。

これは冒頭でも申し上げた通り、妊娠/出産に関するリスクの高さがそうさせているからに他なりません。

だからこそ、ユーザー側にメリットが発生している図式になります。

また、一括で見積が取れる保険まとめサイトなどの中でも、この項目を盛り込んだ保険を抽出することはほぼ不可能です。

そこでこの章では、妊娠/出産に対応している、人気の女性保険をピックアップしてまいりたいと思います。

 

7.1おかあさん保険(ABC少額短期保険)

店舗や営業マンを有していないネット保険会社なので、あらゆる経費を抑え込み、保険料の安さを実現している保険会社です。

下記は、大まかにまとめたものです。

 

自然分娩の保障 帝王切開の保障 妊娠判明後
の申込み
23歳の保険料 30歳の保険料 手術給付金 入院給付金

(責任開始後の
妊娠に限る)
妊娠19週目まで ¥1,470 ¥1,850 ¥50,000 ¥5,000

 

それでは保障内容、をもう少し詳しく見ておきましょう。

・疾病/ケガ/出産での入院(自然分娩にも対応)

・入院給付金:1日当たり5,000円(1入院30日まで保障/日帰り入院OK)

・入院中の手術給付金:手術1回あたり50,000円(入院給付金額×10倍)

・死亡保険金:500,000円(入院給付日額×100倍)

・契約1年目はWEB割引適用あり

・2年目以降更新割引適用あり

 

こちらの商品はサイト内で見積が出来るので、下記リンクをご活用下さい。

 

尚、この商品で気を付けておきたいところは、加入自体は妊娠19週まで可能ですが、妊娠が判明してからでは、自然分娩の保障がなされないと言う点です。

ずば抜けた保険料の安さが非常に魅力的なので、若い世代での加入でも、家計への負担が少なくて済みます。

家族計画を立てる時点で、加入を視野に入れておきましょう。

 

7.2フェミニーヌ(NKSJひまわり生命)

女性特有の疾病に対する入院保障が手厚いばかりでなく、3年ごとに150,000円の生存給付金が受け取れるようになっています。

下記は、大まかにまとめたものです。

自然分娩の保障 帝王切開の保障 妊娠判明後
の申込み
妊娠後申込時に
おけるその妊娠に
対する保障
死亡保障 手術給付金 入院給付金 23歳の保険料 30歳の保険料 手術給付金 入院給付金
× WEB上に記載なし WEB上に記載なし ¥5,000,000 ¥50,000 ¥5,000 ¥4,779 ¥5,045 ¥70,000 ¥5,000

 

それでは、保障内容をもう少し詳しく見てまいりましょう。

・入院の有無や回数に関わらず、生存給付金が3年ごとに150,000円受け取れる

・女性特有の疾患は勿論のこと、低血圧症や膀胱炎など、女性に多い疾病もフォロー

・乳がんや胃がんなど、すべてのがんに対して入院保障あり

・三大疾病による入院は支払日数無制限

・ほぼすべての疾病やケガによる入院/手術に対し、日帰り~最長180日までをフォロー

・通院は1,000日までフォロー

・海外での入院もフォロー

・入院/外来問わず公的医療保険対象1,000種をフォロー(入院給付日額×40倍/20倍/10倍/5倍)

・全額自己負担である先進医療は、通算2,000万円までフォロー

・死亡保険金は300万円

・高度障害に陥った際は、特約高度障害保険金あり

・高度障害による入院保障は保険料が払込免除(*生存給付金はなくなる)

 

こちらの商品はサイト内で見積が出来るので、下記リンクをご活用下さい。

この商品は、保障内容の充実度で言うと、群を抜いています。

その代わりと言っては何ですが、保険料も高額になります。

また、かなりの疾病/ケガなどに幅広く対応はしていますが、自然分娩に関しては対応が不可となっています。

しかしながら、女性に多く見られる低血圧症や膀胱炎にまで対応してくれる点などを含めると、むしろ保険料は割安ではないでしょうか。

 

7.3新CURE Lady(オリックス生命)

新CUREシリーズは、TVCMなどでも頻繁に目にする、メジャーかつ人気のあるシリーズとなっています。

下記は、大まかにまとめたものです。

自然分娩の保障 帝王切開の保障 妊娠判明後
の申込み
妊娠後申込時に
おけるその妊娠に
対する保障
死亡保障 23歳の保険料 30歳の保険料 手術給付金 入院給付金
× WEB上に記載なし WEB上に記載なし × ¥1,840 ¥2,045 ¥100,000 ¥5,000

 

それでは、保障内容をもう少し詳しく見てまいりましょう。

・女性特有の疾病や胃がんなどの、殆どのがんをフォロー

・上記での入院時には、入院給付金の上乗せあり

・入院の有無にかかわらず、公的医療保険内の約1,000種の手術をフォロー

・全額自己負担の先進医療は、最大2,000万円まで保障

・低解約返戻金型なので、保険料が割安

・終身型なので一生涯安心

・疾病/ケガによる入院は、入院給付金でフォロー

・日帰り入院もフォロー

・三大疾病罹患の際に、一時金受取あり

基本の保障 日額
10,000円コース
日額
5,000円コース
入院
女性特有の病気・がんで入院したとき
(約款所定の女性特有の病気・すべてのがん(悪性新生物・上皮内新生物)で入院したとき)
疾病入院給付金+女性入院給付金日帰り入院から保障※1入院60日、通算1,000日まで保障
主契約10,000円 + 女性入院特約5,000円1日につき合計
15,000円
主契約5,000円 + 女性入院特約5,000円1日につき合計
10,000円
病気・ケガで入院したとき
(約款所定の女性特有の病気・すべてのがん以外の病気やケガで入院したとき)
疾病入院給付金・災害入院給付金日帰り入院から保障※1入院60日、通算1,000日まで保障
1日につき
10,000円
1日につき
5,000円
手術 約款所定の
手術を受けたとき手術給付金何度でもOK
1回につき
入院中20万円 外来5万円
1回につき
入院中10万円 外来2.5万円
先進医療 先進医療による 療養を受けたとき先進医療給付金通算2,000万円限度
※医療行為、医療機関および適応症などによっては、給付対象とならないことがあります。
先進医療にかかる
技術料と同額
先進医療にかかる
技術料と同額

 

こちらも自然分娩には非対応ですが、フォローしている疾病/ケガのフィールドが非常に広いのが、大きな魅力です。

残念ながらこちらはサイト上での見積シミュレーションはできませんので、コールセンターを活用しましょう。

 

7.4メディカルKit NEO(東京海上日動あんしん生命保険)

こちらも非常に広告露出度の高い商品で、シリーズ化されています。

下記は、大まかにまとめたものです。

自然分娩の保障 帝王切開の保障 妊娠判明後
の申込み
妊娠後申込時に
おけるその妊娠に
対する保障
死亡保障 23歳の保険料 30歳の保険料 手術給付金 入院給付金
× WEB上に記載なし WEB上に記載なし × ¥2,395 ¥2,695 ¥25,000 ¥5,000

 

それでは保障内容をもう少し詳しく見てまいりましょう。

・スタンダードプランのオプションである「女性疾病保障特約」なので、保険料がその分上乗せになる

・女性特有の疾患のみならず、三大疾病もフォロー

・乳がんによる乳房再建手術に対する給付金あり

・別途先進医療特約も付加が可能

 

こちらも自然分娩への対応は不可となっていますが、その最大の注意点は、この保険はあくまでもメディカルKit NEOシリーズの特約であると言う点です。

主契約ではない分、当然特約部分が保険料に上乗せされるので、若い世代で保険料の捻出額に限りがある場合は、おすすめとは言いにくい部分があることになります。

尚、こちらの商品も残念ながら、サイト上では見積シミュレーションができませんので、サイト経由で資料請求を行うか、コールセンターをご活用下さい。

 

7.5エブリワン(エイ・ワン少額短期保険)

一般的には加入が難しいとされる妊娠中でも契約できるのが、大きな特徴となっている商品です。

下記は、大まかにまとめたものです。

自然分娩の保障 帝王切開の保障 妊娠判明後
の申込み
妊娠後申込時に
おけるその妊娠に
対する保障
死亡保障 23歳の保険料 30歳の保険料 手術給付金 入院給付金
× 妊娠33週目まで WEB上に記載なし × ¥2,180 ¥2,540 ¥50,000 ¥5,000

 

それでは保障内容を、もう少し詳しく見てまいりましょう。

・指定疾病不担保制度の活用で妊娠中でも契約が可能(持病がある疾病は保障対象外とするシステム)

・出産後の疾病/ケガでの手術/をフォロー

(例)

産後の体調不良による入院

日常生活において階段で転落し、入院

女性特有の病気による入院/手術(乳がん、子宮がん、子宮筋腫も対象)

椎間板ヘルニアで入院

しかしながら、給付金の支払いを受けた後に解約をし、再び加入することは原則不可です。

例えば第一子を帝王切開で出産し、給付金を受け取ったとします。

そこで一旦解約をし、第二子妊娠の際して、再度加入することはほぼ出来ません。

仮に審査を通過しても、帝王切開は保障外となりますので、注意が必要です。

尚こちらの商品も残念ながら、サイト上では見積シミュレーションができませんので、サイト経由で資料請求を行うか、コールセンターをご活用下さい。

 

8.まとめ

いかがでしたでしょうか。

本章でも申し上げましたが、女性保険(医療保険)は何かと後回しにしがちです。

保険は「しまった!」と思ってからの加入は、通用しません。

女性が家庭で担う責は重く、闘病のみならず様々な困難が発生しがちです。

また、「妊娠出産は、病気じゃない」などと言う概念が横行していますが、これはとんでもなく失礼かつ非現実的な言葉に他なりません。

今回ご紹介した女性向け医療保険は、妊娠/出産に関わる部分のみならず、様々な疾病/ケガに対する保障の手厚さを有していることが、ご理解いただけたことだと思います。

つまりは、独身の方はもとより、妊娠の予定がなくとも、これらの女性向け医療保険に加入しておけば、様々な疾病に対するリスク回避が可能となるのです。

「幅広い疾病保障+妊娠/出産への保障」で、ライフプランを堅牢なものにしておきましょう。

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