学資保険の特約は保険料とのバランスを
学資保険につける特約はざっくり分けると、ご契約者に万が一のことがあった際毎年貰える給付金(育英年金)と、お子様の入院や手術への備え(医療保障)とがあります。
多め多めに準備するに越したことはありませんが、保険料とのバランスを見極める必要があります。
保険料算出の一つの要素となる予定利率は近年下降線を辿っています。同額お祝い金を受け取るための保険料は、バブル期以降、相対的に上昇してきているからです。
こうした保障を特約としてプラスすることで、支払った保険料の総額よりお祝い金の合計が少なくなってしまう。その結果として、普通に銀行等に定期預金として預けていた方が貯まった、ということも考えられます。
居住地にもよりますが、特に乳幼児に対する自治体の医療費助成は手厚く、対象となる期間も小学校低学年から長ければ中学卒業までの自治体も。
従って、公的な制度を踏まえて、医療保障特約が本当に必要かどうか検討されることをお勧めします。
また、育英年金についても同様に、保険料は割高ではないか、契約者が加入中の死亡保障の他に必要なのか等の検討が必要です。学資保険の保険料を抑える工夫として、以下の点も検討してみてください。
学資保険料を抑える工夫
・お祝い金がこまめに出るものではく17,18歳満期タイプにする。
・保険料は年払や短期払(小学校卒業までに払いきるなど)タイプにする。
・父親ではなく母親を契約者とする(学資保険は、同年齢・同様の保障内容であれば男性より女性のほうが保険料が下がる傾向があります)。
いかがだったでしょうか?こういった点をしっかりと押さえて特約をつけるかつけないかを検討することで、損をしてしまうリスクを少なくすることができます。
同じお祝い金であるとしても、学資保険は加入の仕方次第で戻り率に差が生じてきてしまうもの。それを意識して備えておき、いざという時に浮き足立たないようにしたいですよね。