よく耳にする「先進医療保険」という単語。これは、「いったい何?」と思っている人も少なくないはずです。今回は、この先進医療保険とは何かをご説明すると同時に、先進医療保険の加入を考える際に外してはいけないポイントまでをご紹介していきます。医学技術の進歩により広がる先進医療の世界について、さっそく見ていきましょう。
1:先進医療とは?
最近よく聞きませんか?「先進医療」という言葉。なんとなく「最先端の医療技術なんだろうな?」というのは想像できても、実際に内容を理解している方は少ないのが現実です。特に最近の医療技術の進歩は、素晴らしいものです。だからこそ、気になっている「先進医療」について知る事は、これからの医療受診等にも必要な事柄なのです。先進医療についての基本知識がないと、それに対する「先進医療保険」を上手に選ぶことが出来ません。その為、先進医療についてまずは整理していきましょう。
そもそも、「先進医療」を簡単に説明するならば、厚生労働省が定める「高度な医療技術を用いた治療」のことです。そして、なんとその技術料は健康保険の対象となりません。つまり、先進医療の技術料は全額自己負担となるため、その金額も高額になります。
先進医療の中には、高度の技術を要する外科療法や放射線療法、ニュースでもご存知の移植・再生療法などを代表とし、長期の治療が必要とされている「がん」治療の一環である、抗がん薬などの薬物療法、免疫療法などといった、さまざまな治療法があります。それだけではなく、検査、診断、治療法を判断する場合においても先進医療に指定されている技術があります。その種類は定期的に見直されていますが、今なお先進医療技術に認定されるのを待っている治療技術もあります。その為、先進医療技術は定期的に見直されて、認定されたり一般的な治療になったりと変化を繰り返しているのです。
こうした先進医療技術ですが、では、いったいどの程度の治療費が発生するのか、どのような治療を受けれるかを見ていきましょう。こうした具体例を見て頂く事は先進医療を理解する一歩にになると思います。そして、これらを理解しておかなければ先進医療保険の加入や備えとしての準備もできないといえるでしょう。
1-1:先進医療とは
先ほども記載した通り、先進医療とは厚生労働省が定める高度な医療技術を用いた治療のことです。それと同時に、未来的に健康保険等の適用が検討されている技術のことを示します。
厚生労働省紹介URL▼
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/index.html
ただし、この先進医療の治療とは「厚生労働大臣が定める医療施設で行われる」場合に限られている事に注意しましょう。そして、、先進医療にかかる費用は全額自己負担となってしまいますので、保険適用とは比べ、はるかに高額となる点も留意しておく必要があります。
この先進医療ですが、その治療は主に日本人の死亡原因の上位を占める「がん治療」に使用される場合多くなっているのが現状です。それと同時に、がん治療に関しては、常に新しい治療技術が開発されていることも事実です。その為、先進医療が見直されるタイミングがあります。この時には、新聞やニュース等で案内もありますが、このタイミングが先進医療や特約を見直す機会だと思って下さい。
1-2:先進医療の費用はどれくらい?
先ほども記載しましたが、従来より先進医療は、高額な治療のイメージがあると思います。でも、その実態はどうなのでしょうか?その実態で先進医療適用の保険に加入すべきかが変わってくると思います。
1-2-1:. 先進医療に係る費用は「全額自己負担」
考え方として、先進医療を受けた時の費用は、一般の保険診療の場合と比べて「先進医療に係る費用(最新の医療技術)」を通常よりも多く受けたということ。つまり、その負担額も多くなると考えて頂く事になります。この「先進医療に係る費用」、そこで受けた技術に対する料金は治療を受ける側が全額負担する仕組みとなっています。そして、特に注意として頂きたいのは「先進医療に係る費用」は医療(技術)の種類や病院によって異なる事です。その為、一つの括りとして先進医療を利用する時は、必要となる費用について予め治療を受ける病院や医師に確認をしておく事をお勧めします。
この図をご覧ください。この図では、「先進医療に係る費用」以外の通常の治療と判断できる場合にはその部分、「診察・検査・投薬・入院料等」の費用は、一般の保険診療(保険書を提示すると3割の負担)と同様に扱ってもらえるという仕組みを表しています。この図からは、「先進医療=特別な治療」そして「先進医療=自己負担」というのをご理解いただけるのではないでしょうか?この先進医療部分が適用される技術や病院により異なる点が注意しなければいけないポイントになります。新し過ぎる治療法の場合には、この先進医療に該当しない場合もあり得ます。そうした場合には、その治療を受けれる病院はもっと少なくなるだけではなく、その負担金額も大きくなります。
1-2-2:先進医療技術料を紹介
では、今度は具体的な先進医療の事例をご紹介しましょう。
現在、先進医療としてされているのは101種類です。最新の対象一覧をご紹介しましょう。
対象は、下記のURLから最新の一覧をご覧ください。この一覧は定期的に追加や削除が行われます。また、ここの掲載されている先進医療技術が基本的にどの病院でも受けれる一般治療(負担:3割)の対象となる場合もあります。こうした場合には、加入済みの保険にも影響する事がありますので、定期的に確認する(保険会社等の確認)をしていきましょう。
では、下記のURLから現在の先進医療対象となっている101種類をご確認ください。
平成26年7月1日現在、第2項目先進医療【先進医療A】は56種類、 第3項目先進医療【先進医療B】は37種類の先進医療があります。
厚生労働省指定「先進医療一覧」▼
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan03.html
今回は、その中で代表的な技術料をご紹介していきたいと思います。あくまで代表的な物を対象にした参考数値である事をご了承ください。先進医療の技術料は以下のようになります。
参考)先進医療技術料抜粋版▼
例えば、がん治療に方法として認知度が高い「陽子線治療」は約300万円程度掛かる一方で、「前眼部三次元画像解析」は約4000円と、通常、病院の窓口で支払内ほど高額な医療費でないことが分かります。この様に、「先進医療(技術)」と一口に言ってもこの様な違いがあります。この様な事もありますので、これから行う治療が先進医療に該当するのかを予め確認しておく事が必要となります。
1-3:どの位の人が受けるの?
では、この先進医療技術をどれ位の人が受けているのかを見ていきましょう。結局、受けている人が居ないなら、特別中の特別という事です。でも、実際には…みていきましょう!
今回は、年間で先進医療技術を受けている件数のTOP5に絞り込んで、その利用者数を見ていきます。意外と、多いのに驚くでしょう。
【先進医療技術別利用件数一覧】▼
第1位:多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 (4023件)
第2位:前眼部三次元画像解析 (3593件)
第3位:陽子線治療 (1628件)
第4位:光トポグラフィー検査を用いたうつ症状の鑑別診断補助 (1237件)
第5位:重粒子線治療 (1053件)
※平成24年度先進医療技術の実績報告(平成23年7月1日~平成24年6月30日)より
先ほどご紹介した通り、件数が多いからといって決して高い物ばかりではありません。特に「第5位の重粒子線治療」は本当に高額になります。その為、この費用を全額自己負担という選択をあきらめる人も多いのが現状です。この様に、先進医療技術も高いばかりではないという事もご理解ください。
2:先進医療保険を受ける時にチェックする10個のポイント
先進医療について、基本的な説明をしてきました。では、実際に自分が先進医療保険で補償を受ける時のポイントを整理していきましょう。これだけは、外せないという10個のポイントに絞り込みました。実際に、いつ自分が受ける事になるか分からない先進医療技術。ここでは、事前に準備しておくと良い事も、いざという時にもチェックしておく事をご紹介します。是非、この10個のポイントは抑えておきましょう。
ポイント1|(知識編)先進医療は全額自己負担!
前段でもお話した通り先進医療は全額自己負担です。ただし、先進医療技術以外の診察・検査・投薬・入院料などは健康保険の給付対象となります。先進医療にかかる費用(技術料)は、公的医療保険制度の対象となりませんので全額自己負担(保険外診療)となり、高額となる場合が多い事を改めて注意しましょう。
こうした個人の負担を軽減するのが「先進医療保険」になるのです。先進医療技術が全額負担という事を知らなければ、こうした先進医療保険でカバーをする事を思いつきませんね。その為、こうした基本的な決まり事を知っておく事が必要になり
ポイント2|(知識編)対象外がある高額療養費制度に注意!
先進医療技術料金は、全額自己負担。でも、そうは言っても高額療養費制度で負担額には上限があるのではないかと思われる人が多いのが現状です。だから安心と…。しかし、残念ながら先進医療にかかる費用部分は、高額療養費制度の支給対象にはならないという事も注意しておきましょう。
繰り返しになりますが、費用がどれだけ高額になっても全額が自己負担になります。
もちろん、先進医療技術以外の費用は高額療養制度が使えますが、全てに適用ではないという点にご注意ください。そして、こうした部分の負担を軽減する方法もやはり「先進医療保険」に加入することで回避できるのです。もちろん、保証対象外となる部分もありますが、ある程度までの回避ができる方法として備えておくことが安心につながります。
ポイント3|(知識編)先進医療の全てが高額ではない
先ほども表で示した通り、先進医療といっても高額になる場合とそうでない場合があります。あくまでも、厚生労働省が認めた治療・手術等だけが対象になります。また、この対象についての見直しもありますし、全てがすべて高額になってしまうものばかりではありません。
しかし、安価で済むかどうかは掛かってみないと分かりません。先進医療保険ですべてを全額カバーしつくすという事は難しいと言わざるをえません。しかし。ある程度のカバーを行える事が治療に専念できる環境を作ることに繋がります。
ポイント4|(知識編)先進医療以外の高額治療がある
医学の進歩により、いろんな薬や治療技術が開発されている日常。その為、場合に応じては先進医療と指定されていない「自由診療」とも呼ばれる治療があります。これは、まだまだ治療の研究途中のものや、先進医療技術として認定されるのを待っている技術です。
こうした技術は、実は世の中にたくさんあります。こうした技術を被験者が行う事で臨床データを取る場合もあります。こうしたデータの蓄積に協力した場合には、治療費が安くすむ場合もありますが、海外での技術を持ち込んだ場合など高額になる場合があります。ここで注意するのは、「保険対象なのか?」「先進医療対象なのか?」「それ以外なのか?」です。せっかく治療プランを作成しても、途中で断念しては意味がありません。治療の方針を決める際には、こうした負担額についても相談をしておく事を忘れないようにしましょう。
自由診療については、残念ながら先進医療保険でカバーできる事が少ないのが現状です。これは、自由診療の変化や種類が多く定義しきれないという環境と、今後の治療についても未知数の為です。自由診療を選択する場合には、先進医療保険ではカバーしきれないという事も理解しておきましょう。そして、それを踏まえての受診を選択する事が必要になる点も理解しておきましょう。
ポイント5|(知識編)先進医療が受けれる病院(場所)は特定されている
先進医療技術は、対象が指定されているだけではなく、治療できる場所(治療を受けれる場所)が特定されています。これも、厚生労働省が定めた病院に限定されるのです。また、指定されていれば、どこでもどんな先進医療が受けれるという事ではありません。どの病院で、何の先進医療技術が受けれるかを厚生労働省が定めているのです。
こうした病院を予め調べて、検査を行うという事ではなく、病気が分かった時点で最寄りの病院から紹介を受ける事で、対象となる病院を見つけていきましょう。
場合によっては、自宅の近くには対象となる病院がない場合もあります。その為、長期的な治療を行う場合には、病院の近くに賃貸物件を借りる等して治療を行う方もいらっしゃいます。こうした賃貸代などは、当然ながら治療を受ける側の負担となります。こうした負担は、先進医療保険でカバーしているものは現状では少ないのが事実です。その為、先進医療保険に加入しているから、負担がゼロになるという事ではない点も注意しておきましょう。
ポイント6|(実践編)先進医療保険特約の活用①
医療保険等にオプションとしてつける事ができる先進医療保険特約とは、先進医療を受けた時に自己負担した金額を保障してくれる特約のことです。がん保険や医療保険などに特約として追加することができます。商品によっては、オプションとしてだけではなく、基本保障内容として、主契約に先進医療保障が組み込まれている商品もあります。
うまく活用する事で、いざという時の個人負担額を格段に下げる事が出来るものです。先進医療特約については、予め保険会社などに内容を確かめておく事が大切です。特に、先進医療の対象が変わった場合等にどうなるか?という点は、医療技術の進歩が早い時代だからこそ大切なポイントになります。
先進医療保険特約にも、種類があります。保証内容や保証の技術範囲、金額などといった内容は予めよく吟味をして加入をしておきたいものです。
ポイント7|(実践編)先進医療保険特約の活用② 保障期間の選び方
保険商品に特約を付ける場合には、その「保障期間」の選び方に注意しましょう。
保障期間には「A:終身保障タイプ」「B:定期保障タイプ」の、2つがあります。
この2つの違いを見ていきましょう。
A:終身保障タイプ
ずばり、終身(つまり、死ぬまで)の保障を行ってくれるタイプです。
終身保険のタイプにも当然ながらメリット、デメリットがあります。医療保険やがん保険においても終身保証タイプという物があります。実際にこちらの保険に加入する場合には特約の追加の仕方や先進医療技術の対象についての見直し時期をいつにするかが保証を有効にし続けるポイントとなります。最終的な費用は、定期保証タイプよりも低額になりますが加入当初は割高になるのも事実です。加入時には支払いが厳しい場合には、いったん、定期保険に加入し終身に切り替えるなどの方法もあります。しかし、終身保険に加入するには年齢や病歴などの条件は、定期保証よりも多い為、切り替え時期を見誤らない様にすることが必要となります。
B:定期保障タイプ
文字通り、年齢(何歳~何歳まで)や年数が決まって決まっている保険のタイプとなります。終身保険に比べて安価な為、加入時の壁が低いと人気があります。しかし、注意しなければいけないのは更新の都度、掛け金が高くなる点です。何度もの更新の結果、終身保険タイプと比べて割高になる可能性があります。その反面、見直しをする時期が必然とくる為、対象となる先進医療技術の見直しを行う事がもれなくできるメリットもあります。
ポイント8|(実践編)先進医療保険特約の活用③ 保障金額
今度は、保証金額です。保証金額については「A:全額支給」「B:一部支給」の違いがある事に注意しましょう。
全額は、もちろん先進医療技術に対する金額を全額保証するという事になります。しかし、安価な保険に加入している場合には、一部支給となる場合もあります。この場合には、差額が当然ながら自己負担となります。それだけではなく、1度のみの支給という条件なども契約に応じて条件がある場合があります。
こうした条件は、保険の加入時や見直し時期に選択、または、変更する事が出来ます。しかし、注意しないといけないのは、一度、先進医療技術を受けた場合や病気の診断をされた場合には見直せないという点です。
特に回避しておきたいのは、高額の先進医療技術を受ける場合に一部や1度のみの支給という場合です。特約金額が安いからといって、むやみに安価な物を選択するという事ではなく、安心という保証をどうつけるべきかを考えていくことが必要なのです。しかし、保証を付ければつけただけ支払う金額が増える事も必然です。支払いを途中で中止しなければいけないような無理をする事ではなく、保証を継続してうけれる事も視野に入れておきましょう。
ポイント9|(実践編)先進医療特約の活用④ 保障範囲
特約の契約を行う上で特に注意しておきたいのが、「保障範囲」です。
この保障範囲には、厚生労働省が定める先進医療の「A:全てが対象」か「B:一部が対象」に大きく分かれています。
A:全てが対象
これは、文字通り先進医療技術として指定されている物の全てが対象になるという事です。身体のどんな場所でも、どんな先進医療も対象となるすぐれものです。しかし、その反面、負担する保険金額が一部が対象に比べて高額になります。そして、がん保険などの病気を特定した保険につけた場合には、「がん」という病気に関係する物だけが対象となります。その為、医療保険などに付加する事の方が有効性が高いと言えます。そして、先進医療の見直しの度に特約の見直しや金額変更の可能性がありますが、こちらは一部の場合と同じです。
B:一部が対象
こちらも、文字通りです。先進医療として指定されている一部のみが保障されるという内容です。この契約には注意が必要です。全部ではなく、あくまで一部です。一部という事は何が対象となっているかを確認して納得しておく必要があるからです。特に、対象となるのが高額の医療技術である様にしておくことなど、負担する金額を軽減する方法を工夫しておきましょう。これらは、加入する先進医療保険の内容で予め設定されていますので、より効果的な(自己負担が大きな)技術に対応する様に確認しておきましょう。
ポイント10|(実践編)先進医療特約の活用⑤ 請求タイミング
このタイトルを見て「?」が思い浮かんだ方は注意をしてください。実は、保険会社が提供する特約の保障(保障料金)が支払われるタイミングは、保険会社や保障内容によって異なるのです。保障を受けるのに必要な書類が医療機関から発行される「A::領収書」か「B:請求書」かにより、個人での負担が大きく変わります。
A:「領収書」
この場合には、いったん、個人で対象となる金額の全額を支払う必要があります。後から戻ってくるとしても、一時的には立替払いをしないといけないという事です。つまり、支払終わるまでは、保障金額が戻らない為、一時的な個人負担は大きくなる場合です。この場合には、一旦は支払を行わければなりませんので、それなりのたくわえを行っておく事が必要になるという事です。
B:「請求書」
Aに比べて、格段に負担が少ないのが、こちら「請求書」の場合です。「領収書」に比べて、個人で一旦、立替をせず保険会社から病院へ直接支払ってくれる場合もあり、個人負担は格段に少なくなります。もしもの場合でも、保険会社からの保障が降りてから支払いを行える場合も多々あります。こうした場合には、一部のみ入金をするなどの条件が病院などにより発生する可能性がありますが、全額を負担する事に比べると格段の差です。
こうした支払のタイミングと保障のタイミングがそろうかどうかは、長期化し高額になる治療時の安心、落ち着いて治療に専念できるかを左右するものです。しっかりと事前に確認をすると同時に、できれば「B:請求時」を選択する様にしておきましょう。こうした工夫をする事で、一時でも負担しなければいけない負担を軽減する事が出来ます。ちょっとしたことですが、一時的な支払いの負担を軽減することに繋がっていきます。
大切なのは|保険は活用するという認識を持つこと
先進医療技術の対策として保険に加入する事自体も、どんな保険に加入するかも、これからの人生においての安心を手に入れる為の方法という事です。その為には、広告などに流されるという事ではなく、自分自身がどんな保証をうけたいかという希望を整理するから始まります。保険は自分や家族の安心を手にいれるという事。つまり、活用していく物です。保険は必ずしも加入しなければいけないわけではありません。つまり任意で加入するものです。これは、「任意=自らの意志」なのです。そうした点を予め認識することが先進医療技術に対する最も最善の施策になるのです。保険とは、1度加入したらほっておいて良いという物ではありません。保険会社も時代にあった保険を毎年の様にリリースしています。決して、毎年見直しをする必要があるという事ではなく、時代にあった保険の加入をしておきたいという事です。
先進医療保険は、先進医療技術を受ける際には重要な要素をとなります。前述しておりますが、病気を発症しても医療費が高額となる事で治療を断念する方もいらっしゃいます。しかし、安心して治療を行う事は実はどんな薬よりも効果的なのです。無理をしての治療ではなく、自分自身や家族が治療に専念できる事、その環境は治療を有効かする最も有効な特効薬である事を忘れないで頂きたいのです。専念できる安心感は、治療への集中力を高めます。そして、じっくりと治療に向きあう事、これは結果として、本当に自分が望む治療とはなにかや、他の療法との比較などを行える余裕を生み出してくれます。これは、病気と闘う気持ちや環境を必然と作り上げてくれる結果となり、無駄のない治療を行う事に繋がるのです。
先進医療保険は、それを実現する為の1つの手段でしかありません。しかし、知っているか、知らないか、活用できるかできないかで、その先の効果が違ってくるのであれば、「知っていること」そして、「活用できること」が出来るのであれば、それほど有効な情報はありません。まずは、ご自身が可能している保険内容を見直してみませんか?
今回ご紹介した先進医療保険特有の特約や加入条件などを見直すことは、安心した治療ができる支援として必要になります。こうした事は、今、思い立てば誰にでもできる事です。当然ですが、病気に掛からない事も大切です。保証だけを用意するだけで、不摂生な生活をしていることでは意味がありまん。自分自身の健康管理と備えの2つを同時に備えることこそが本当の安心に繋がることになります。病気に掛かってから考えても、保険に加入できない場合もあります。また、1度掛かってしまえば、新しい保険への加入だけではなく、既存の保険に見直しができない場合もあります。こうした事を防ぐには、あくまで保険は事前準備として備えておくことが大切なのです。今は、元気だからいいや!という方も、1度は自分の周囲の人や環境、日本人特有の病気の傾向などを見直すことで、今後の備えについて考えてみて頂きたいと思います。
保険の備えは、いざという時の備えです。先進医療保険への備えも、同じです。あくまでイザという時の備えの1つとして、早速、明日から今できる見直しをしていきませんか?
今できることをする事が、将来のイザという時の安心に繋がる1つの、そして、大きな1歩である事は間違いありません。そして、ライフイベント(結婚、出産など)の際には、ご自身だけではなく家族全体の保証についても見直すなど、定期的な見直しを行う事で補償や安心を継続して受けれる環境を作って頂きたいと思います。イザという時に自分を守るだけではなく、家族を守る為の方法としてぜひ、参考にしてください。