変額保険、あまり聞き覚えのない保険商品とお思いの皆さんも多いことでしょう。
この変額保険とは、死亡保険が約束されていることに加え、運用によって満期保険金の受取額が変動する生命保険です。
変額保険に加入し、支払った保険料を利用した投資が行われ、資産を増やすことが目的の商品です。そのため、運用次第で保険加入者は大きな利益を出すことが可能です。
しかし、その仕組みは非常に複雑で、定額の保険よりも必要な諸費用が多く、運用リスクも存在することに注意しなければなりません。
この変額保険を商品として取り扱っている保険会社が、生命保険大手の「アクサ生命」です。アクサ生命では、変額保険商品として「ユニットリンク」を販売しています。
今回は、この保険商品がどのように変額保険のメリットを活かし、デメリットが軽減される方法をとっているかについて解説します。
この記事を読めば、アクサ生命の変額保険「ユニットリンク」の基本的知識と、その利点・注意点、利用者の意見もよくおわかりになることでしょう。
目次
1.変額保険について
私は死亡保障を備えたいですが、老後の資産を潤沢にもしたいです。
そのため、保険料の運用で利得が受け取れる保険商品を探しています。
友人から「それなら変額保険が良い。」といわれましたが、この保険にはどんな特徴があるのでしょう・・・?
第1章では、変額保険とは何か?そのメリット・メリットについて解説します。
1-1.変額保険とは
変額保険とは、死亡保険としての役割がある他、運用によって満期保険金の受取額が変動する生命保険のことです。
この変額保険には次のような3種類の商品があります。
(1)変額保険・有期型
概ね保険料を10~30年という形で、定められた期間にわたり運用します。そして満期になれば運用したお金が一括で受け取れるタイプの商品です。
(2)変額保険・終身型
保険契約後、保険料を被保険者の生涯にわたり、または10~40年という形で支払い運用していきます。保険を解約しない限り、確実に死亡保険金が受け取れるので、保険料は割高になります。
(3)変額年金保険
私的年金の1種です。保険料を10~40年という形で支払い、年金の支払いが開始される年齢になると、年金として分割して受け取れる商品です。
1-2.変額保険のメリット
変額保険の利点として、物価上昇等でインフレーションが起きても、保険金額は実質的に目減りしないことがあげられます。
定額保険の場合、契約した際の保険金額が保険期間中に変動することはないので、インフレーションになれば結果的として保険金額の価値が下がってしまいます。
変額保険は、運用結果次第で保険金額が変動していくので、このインフレーションに対応できるわけです。
そして、運用実績が良好なら、保険加入者の期待以上の満期保険金または解約返戻金を受け取れることが期待できます。
そのため変額保険は、通常の生命保険と比較して、投資的な側面が非常に強い保険商品と言えます。
1-3.変額保険のデメリット
変額保険で気を付けなければいけない点は、運用実績の悪いとき損失が出てしまうことです。
受け取る保険金が、支払った保険料より少なくなることもあります(いわゆる元本割れ)。
変額保険は保険料を投資・運用する仕組みなので、投資・運用のための費用がかかることも難点です。
後述しますが、保険契約締結とその維持、保険料の収納に関する費用や、特別勘定の管理に関する費用等、何かとコストがかかってしまいます。
また、保障内容がシンプルな定額保険とは異なり、その仕組みは複雑で、素人にはナカナカ理解し難い一面があります。
少なくとも、ご自分がよほど変額保険に深い知識を有していない限り、ご自分だけで保障プランを選び、投資・運用を決定することは避けた方が無難です。
2.アクサ生命「ユニットリンク」について
変額保険は大きく資金を増やすことが期待できる反面、運用実績が悪いと損失も出てしまうのは気を付けるべきですね。
変額保険として、ユニークな方法で資産運用ができる保険商品を教えてください・・・。
こちらでは、アクサ生命が販売する変額保険「ユニットリンク」について解説します。
2-1.アクサ生命とは
アクサ生命は、正式名称が「アクサ生命保険株式会社」であり、「アクサグループ」の日本法人として生命保険事業を行う会社です。
豊富な資金力を使い、インターネットやTVCM等で商品を盛んにアピールしている、皆さんにお馴染みの保険会社といえますね。
社名 | アクサ生命保険株式会社 |
設立 | 1994年7月 |
資本金 | 850億円 |
発行済株式数 | 779万9186.81株 |
事業内容 | 生命保険業 |
2-2.ユニットリンクの概要
ユニットリンク(変額保険・有期型)は、10種類の特別勘定が用意され、あらかじめ資産配分された2種類(安定成長バランス型・積極運用バランス型)の特別勘定が設定されています。
このような資産割合の調整でリスクとリターンのバランスをとり、前述した投資リスクを軽減しつつ、手堅い運用成果を得ることが期待できます。
ユニットリンクの契約基本情報は次の通りです。
- 契約可能年齢:0~70歳まで
- 保険料払込期間(年齢別):50歳、55歳、60歳、65歳、70歳、75歳、80歳満了
- 保険料払込期間(期間別):10年、15年、20年、25年、30年満了
- 払込方法:月払(口座振替払、送金払、クレジットカード払等)
- 基本保険金額:200万円~7億円まで(10万円単位)
2-3.ユニットリンクの活用の流れ
変額保険・有期型としてユニットリンクへ加入し資産を投資・運用することになる場合、どのような流れで保険金等を受け取るのか、事例をあげて解説します。
(例)
- 契約者:男性(30歳)
- 保険期間・保険料払込期間:30年満了
- 保険料払込方法:月払(口座振替)
- 月払保険料:20,000円
- 基本保険金額:901万円
1.契約者30歳時:ユニットリンクへ加入 |
まずは、投資リスクを可能な限り避けるため、特別勘定「安定成長バランス型」で運用を開始。
安定成長バランス型の投資の内訳は、①日本株式20%、②日本債券30%、③外国株式20%、④外国債券30%となります。なお、特別勘定の変更はいつでも可能です。
⇓
2.契約者33歳時:安定成長バランス型→積極運用バランス型へ変更 |
運用実績は今のところ目立った損失もなく好調となり、積極成長バランス型に変更、より大きな実績を上げるために保険を継続。
⇓
3.契約者38歳時:株式・為替市場が変動をはじめる |
ユニット・リンクの資産も値下がりが顕著になり、購入できるユニットが増加、繰入比率は変更せずに投資・運用継続。
一方、積立金は値下がりの影響を受けているので、積立金の安定した収益確保を目的とする「金融市場型」に移転。
⇓
4.契約者39歳時:金融市場型→積極運用バランス型へ変更 |
株式・為替市場の変動が落ち着き、再び積極運用バランス型へ戻す。
⇓
5.契約者60歳時:満期保険金の受取 |
保険期間が満期を迎える。運用実績が好調だったので満期保険金は、基本保険金額901万円を100万円ほど上回り約1,000万円となった。
既に退職も視野に入れているので、受け取る予定の満期保険金を年金として受け取ることにした。
なお、年金として分割した受取を希望するならば、次の年金の種類が用意されています。
- 確定年金:被保険者の生死を問わず、一定期間必ず受け取れる年金です。期間は3・4・5・10・15・20年と設定できます。
- 10年保証期間付終身年金(定額型または逓増型):保証期間中は被保険者の生死を問わず、必ず年金が受け取れます。この期間が経過したら、被保険者が生きている限り年金を受け取れます。
3.アクサ生命「ユニットリンク」の保障内容
ユニットリンクは変額保険の初心者でも、安心して投資・運用ができる仕組みになっているようですね。
一括して満期保険金を受け取るだけではなく、老後の資金のために私的年金として受け取れるのは魅力です。
では、ユニットリンクの保障内容について詳細を知りたいです・・・。
第3章では、ユニットリンクの基本保障と特約を解説して、運用実績のシミュレーションを行ってみます。
3-1.ユニットリンクの基本保障
ユニットリンクでは、基本保険金額を、200万円~7億円(10万円単位)で設定が可能です。
基本的な保障内容は次の通りになります。なお、各保険金を重複して受け取ることはできません。
(1)死亡保険金
被保険者が亡くなった場合、基本保険金額またはその死亡日の積立金額のいずれか大きい金額が、死亡保険金として受取人(遺族)へ下ります。
(2)高度障害保険金
被保険者が保険会社所定の高度障害状態になったとき、基本保険金額またはその高度障害状態になった日の積立金額のいずれか大きい金額が、高度障害保険金として下ります。
高度障害状態とは、例えば両目の失明、手足の欠損・機能喪失、寝たきりで介護を要する等、回復の見込みがない深刻な障害の場合を指します。
(3)満期保険金
被保険者が保険満了時に生存していれば、特別勘定資産の運用実績に応じ満期保険金額を受け取ることができます。
3-2.ユニットリンクの特約
ユニットリンクに付加できる特約・特則は次の通りです。
(1)年金払特約
被保険者が死亡した場合、保険金受取人(遺族)に死亡保険金が下ります。この保険金を年金形式で受け取る場合の特約です。
「2-3.ユニットリンクの活用の流れ」でも解説したように、確定年金(期間は3・4・5・10・15・20年)または10年保証期間付終身年金(定額型または逓増型)で設定できます。
(2)年金払移行特約
保険満期時、被保険者が生存していた場合、被保険者本人に満期保険金が下ります。この保険金を年金形式で受け取る場合の特約です。
保険契約の全部でもその一部だけでも、年金での受け取りに移行することができます。
ただし、その移行が可能な条件は限られており、55歳~80歳以下でかつ契約期間が10年以上となります。
また、年金に移行した部分は、特別勘定で運用しないことになります。
年期の種類は確定年金(期間は3・4・5・10・15・20年)または10年保証期間付終身年金(定額型または逓増型)で設定できます。
(3)保険料払込免除
被保険者が不慮の事故に遭い、その180日以内に所定の高度障害状態となったら、以後の保険料払込が免除になる特則です。
(4)契約条件に関する特約
被保険者の健康状態等が、保険会社の引受基準に適合しないならば、制約条件を付けることで加入が認められることもあります。
制約の方法としては、特別保険料の付加でその保険料分を特別勘定で運用しない、保険金の削減支払を行い基本保険金の一定額を削減して支払う措置がとられます。
3-3.運用実績をシミュレーションしてみる!
こちらではユニットリンクの運用実績について事例をあげて解説します。
(例)
- 契約者:男性(30歳)
- 保険期間・保険料払込期間:30年満了
- 保険料払込方法:月払(口座振替)
- 月払保険料:20,000円
- 基本保険金額:901万円
〇死亡・高度障害保険金運用実績
経過年数 (年齢) |
保険料累計 | -3% | 0% | 3% | 6% |
1年(31歳) | 24万円 | 901万円 | 901万円 | 901万円 | 901万円 |
5年(35歳) | 120万円 | 901万円 | 901万円 | 901万円 | 901万円 |
10年(40歳) | 240万円 | 901万円 | 901万円 | 901万円 | 901万円 |
20年(50歳) | 480万円 | 901万円 | 901万円 | 901万円 | 901万円 |
30年(60歳) | 720万円 | 901万円 | 901万円 | 901万円 | 1,538万円 |
〇満期保険金・解約返戻金運用実績
経過年数 (年齢) |
保険料累計 | -3% | 0% | 3% | 6% |
1年(31歳) | 24万円 | 0万円 | 1万円 | 1万円 | 1万円 |
5年(35歳) | 120万円 | 77万円 | 84万円 | 91万円 | 99万円 |
10年(40歳) | 240万円 | 161万円 | 187万円 | 218万円 | 255万円 |
20年(50歳) | 480万円 | 278万円 | 372万円 | 509万円 | 712万円 |
30年(60歳) | 720万円 | 365万円 | 558万円 | 901万円 | 1,538万円 |
4.アクサ生命「ユニットリンク」に関する注意点・その1
ユニットリンクは積極的な資産運用、リスク削減の工夫をいろいろと行っていますね。
では、ユニットリンクを利用する場合の注意点について教えてください・・・・。
第4章では、ユニットリンクへ加入する前に知っておくべき点を解説します。
4-1.仕組みはかなり複雑
ユニットリンクは、今後成長が期待される世界経済へ投資を行い、利用者の資産形成に役立つ商品であることは間違いありません。
しかし、ユニットリンクも変額保険である以上、投資のリスクや投資に関する費用がかかってしまうのは事実です。
多くの特別勘定の特徴、いろいろなリスクや、保険関係費、積立金の移転に関する費用を十分に把握し、ご自分が納得した上で、加入する必要があります。
これまで生命保険を定額保険で積み立ててきた方々にとっては、非常に困惑する仕組みであることが想定されます。
結局のところ利益を得ても損失が出ても、最終的には自己責任であることを自覚して運用していく商品と言えます。
4-2.特別勘定とは
特別勘定とは変額保険で、その運用実績を直接に保険金へ反映する目的のため、他の勘定とは分離する形で運用する勘定を指します。
ユニットリンクの特別勘定は次の10種類です。
(1)安定成長バランス型
変額保険初心者向きの特別勘定です。可能な限り投資リスクを避け、中長期的な安定運用を目的とします。
資産配分としては①日本株式20%、②日本債券30%、③外国株式20%、④外国債券30%となります。
原則として、為替相場変動のリスクを回避する(為替ヘッジ)ことはできません。
(2)積極運用バランス型
株式・債権へ積極的に投資しますが、中長期的な安定運用を目的とします。
資産配分としては①日本株式25%、②日本債券35%、③外国株式35%、④外国債券30%となります。
原則として、為替相場変動のリスクを回避する(為替ヘッジ)ことはできません。
(3)日本株式型
主に国内上場株式を投資対象とした投資信託で運用します。資産配分は日本株式100%となります。
(4)日本株式型プラス
日本国内のバリュー株(本来の価値からみると割安な株式)とグロース株(持続的に成長することが期待される株)を、各50%ずつ配分し、私募投資信託(※)に投資します。資産配分は日本株式100%となります。
※私募投資信託:特定の機関投資家へ販売することを目的とした投資信託です。
(5)外国株式型プラス
海外市場上場株式へ投資し、私募投資信託で運用します。資産配分は外国株式100%となります。為替ヘッジはありません。
(6)世界株式型プラス
世界各国の株式・株式投資信託、日本国内の公社債・金融商品を対象とし投資信託で運用します。資産配分は世界株式100%となります。
(7)新興国株式型
成長著しい世界の新興国株式市場の動きへ連動した投資・運用を行います。資産配分は新興国株式100%となります。為替ヘッジはありません。
(8)世界債券型プラス
世界各国の格付けでBBB以上に該当する投資適格債を対象とし、積極的な投資を行います。資産配分は世界債券100%となります。為替ヘッジはありません。
(9)オーストラリア債券型
オーストラリア国債や州政府債、事業債等の公社債へ投資します。資産配分はオーストラリア債100%となります。
(10)金融市場型
リスク回避を念頭に置いた特別勘定です。円建て短期公社債、短期金融商品に投資します。資産配分は短期金融資産100%となります。
4-3.ユニットリンクで想定される投資リスク
ユニットリンクも変額保険である以上、様々な投資リスクが存在します。
次のような運用リスク(8種類)を想定することが大切です。
(1)資産配分リスク
収益率のあまり良くない資産への配分が大きいと、複数または資産価値全てが下落するケースでは、資産価値の減少が懸念されます。
(2)株価変動リスク
株式価格は、常に一定ではなく絶えず変動しています。この価格変動により資産価値が減少することもあります。
(3)金利変動リスク
債権の価格は金利が上昇すると下落し、逆に金利が低下すれば上昇します。この金利の変動で資産価値は減少する場合があります。
(4)信用リスク
有価証券発行先の経営状態、財務状況の悪化で資産価値は減少する場合があります。
(5)カントリー・リスク
投資の対象としていた国が政情不安(他国との戦争、貿易摩擦、クーデター、大規模テロ等)や、社会不安(暴動事件、移民排斥運動等)、外交関係の悪化で資産価値は減少する場合もあります。
(6)流動性リスク
最適な時期に株式・公社債の売買が行えず機会の損失を被った時、資産価値は減少する場合があります。
(7)為替リスク
外国為替相場の影響で投資した資産に変動が起きて、資産価値が減少するおそれもあります。
(8)派生商品取引リスク
先物取引をはじめとしたデリバティブ取引での運用は、デリバティブ商品と対象資産とで相関性が低下してしまい、資産価値の減少につながるリスクはあります。
5.アクサ生命「ユニットリンク」に関する注意点・その2
ユニットリンクの特別勘定は多彩ですが、そのリスクもやはり数多く存在しますね。
他国の政情不安も大きく資産の減少に影響するので、余計運用には気を付けないと。
では、保険期間中の運用でかかってしまう費用を教えてください・・・・。
第5章では、保険料払込時・保険期間中にかかる費用、運用に関係する費用等を解説します。
5-1.保険料払込時・保険期間中にかかる費用
保険に関係する費用は次の通りです。
(1)保険契約締結・維持・保険料収納費
特別勘定に繰り入れるとき保険料より控除します。
(2)特別勘定の管理・基本保険金額保証に関する費用
積み立てた金額に対し年率0.50%を乗じた金額に、毎日の積立金から差し引かれます。また、積み立てた金額に対し年率0.25%を乗じた金額、月単位の契約応当日のはじめに積立金から差し引かれます。
(3)危険保険料
死亡保障等へ必要な費用が、月単位の契約応当日のはじめに積立金から差し引かれます。
(4)保険料払込免除費用
保険料の0.1%~0.2%を乗じた金額分が、特別勘定への繰り入れのとき差し引かれます。
(5)積立金移転費用
書面とインターネットでの移転申込の2種類があります。
- 書面移転申込→毎月1回移転は無料・2回目以降2,300円
- インターネット移転申込→毎月1回移転は無料・2回目以降800円
5-2.運用に関係する費用
ユニットリンクの特別勘定の運用関係費はそれぞれ次の通りです。
(1)安定成長バランス型
投資信託の純資産額に対する年率:0.50868%(税抜0.4710%程度)
(2)積極運用バランス型
投資信託の純資産額に対する年率:0.55944%(税抜0.5180%程度)
(3)日本株式型
投資信託の純資産額に対する年率:0.12960%(税抜0.1200%程度)
(4)日本株式型プラス
投資信託の純資産額に対する年率:0.88560%(税抜0.8200%程度)
(5)外国株式型プラス
投資信託の純資産額に対する年率:0.54000%(税抜0.5000%程度)
(6)世界株式型プラス
投資信託の純資産額に対する年率:0.78840%(税抜0.7300%程度)、実質年率税込0.7954%程度。
(7)新興国株式型
投資信託の純資産額に対する年率:0.54000%(税抜0.5000%程度)
(8)世界債券型プラス
投資信託の純資産額に対する年率:0.56160%(税抜0.5200%程度)
(9)オーストラリア債券型
投資信託の純資産額に対する年率:0.33480%(税抜0.3100%程度)
(10)金融市場型
投資信託の純資産額に対する年率:0.03510%~0.49680%程度(税抜0.0325%~0.4600%程度)
5-3.不明な点があったら
ユニットリンクの場合のみならず変額保険商品は、どんな商品でも内容が複雑です。
不明な点があっても構わずに加入して運用すると、その後、予想外の大きな損失に愕然とすることがあります。
そのため、加入前に必ず保険会社の担当者からアドバイスを受け、質問もしっかり行ってから加入するようにしましょう。
アクサ生命ではユニットリンクの質問に関して、電話での相談や、専門スタッフと対面で相談することが可能です。
無料で相談できるので自分の判断ばかりに頼らず、変額保険の知識に明るい専門スタッフと話し合いながら保障プラン等を決めていきましょう。
6.アクサ生命「ユニットリンク」の口コミについて
ユニットリンクの保障内容や運用方法、利点や注意点はよくわかりました。
では、実際にユニットリンクを利用している方々の感想を聞きたいです・・・。
第6章では、ユニットリンクの評価・批判的な口コミ等について解説します。
6-1.評価する口コミ
ユニットリンクを評価する口コミは、死亡保障を備えた資産形成が可能で、担当者の説明が非常に丁寧である点へ集中しています。
(1)30代男性
資産形成ができる貯蓄型の生命保険を探していてユニットリンクを選んだ。特別勘定も多様に選べ、専門スタッフの能力も非常に高く、かつ丁寧で親身な対応に感謝している。
自分の万が一のとき死亡保険・高度障害保険への備えを行いつつ、資産形成を行い満期保険金を年金で受け取れる点が気に入った。
申込の際に早期解約する場合のリスクも説明してもらったが、非常に良い保険商品なので継続して利用したい。
(2)40代女性
対面で専門スタッフさんに相談した時、私のような素人でも十分わかる言葉、そして例え話をしながら保険の基本的な内容から教えてくれました。
ユニットリンクの説明の際は、過去のデータを利用しつつ納得のいく説明だったので、非常に安心できました。
ユニットリンクを選んだ理由は、十分な保障内容と、資産運用の多様さに惹かれました。私の年齢・家庭状況等を考慮しながら、適切な提案をしてもらえました。非常に感謝しています。
(3)小括
ユニットリンクでは、運用実績によって大きな損失が発生するリスクを賄うよう工夫されている部分、そして専門スタッフがそれを理解し、加入希望者へわかりやすくアドバイスしている部分が高い評価を得ています。
また、専門スタッフがユニットリンクの良い点ばかりではなく、想定されるリスクを正直に伝えている点も、利用者から信頼されているポイントの一つと言えますね。
6-2.批判的な口コミ
ユニットリンクを批判する口コミについてはほとんど見受けられませんでした。わずかに早期解約の面で不満が散見される程度でした。
(1)30代女性
ユニットリンクを選んだのは貯蓄をしつつ死亡・高度障害への備えもできるのが理由です。以前は生命保険に加入すると、お金を払い続けるだけの印象がありました。
でも、ユニットリンクではお金が貯められるのでその点は安心しています。
ただし、保険契約して10年未満で中途解約するとお金がかかるのは、少々気がかりです。積み立てたお金を緊急に利用することも想定されますから。
(2)小括
比較的早期に解約する場合、十分な解約返戻金は受け取れない可能性もあります。
そのため、ご自分の貯蓄を全て変額保険で運用するというやり方は避けましょう。
まさかの時のお金は、すぐに引き出させる普通預金等で保管しておきましょう。
ご自分で運用する金額をしっかりと定め、その範囲内で資産形成を行うことが賢明です。
6-3.いろいろな視点で考える
保険商品に関する口コミは、いろいろなインターネットサイトで掲示されており、保険会社側からの情報だけではない、利用者の“生の声”をチェックすることができます。
しかし、一方では理性的に保険の内容や担当者の対応を評した意見ばかりではないことも事実です。
保険会社と何らかのトラブルに発展し、その腹いせに口コミサイトで感情を爆発させたり、トラブルの内容等を針小棒大にして口コミを寄せたりするケースは存在します。
そのため、口コミは保険選びの参考にはなるものの、過剰に重視することは避け、参考資料の一つという位置づけにとどめることが大切です。
7.まとめ
ユニットリンクに限らず変額保険商品は仕組みが複雑であり、容易に我々素人が理解できる内容とはいえません。
そのため、加入の際は忘れずアクサ生命の専門スタッフに不明な点を聞きながら、知識を深めることが大切です。
また、街角でよく見かける「無料保険相談窓口」という保険相談サービスも、最近は急速に需要が高まっています。
こちらにも相談して、ご自分のニーズに合った保険選びをするのも良いでしょう。