糖尿病の人でも入れる医療保険はあるの?ズバリ解説します!

糖尿病は、体内のインスリンが十分に働かず、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増加する病気です。

インスリンは膵臓で作り出されるホルモンであり、ブドウ糖を一定の範囲に抑制する働きがあります。

ただし、血糖値が高い状態にもかかわらず放置している場合、血管が損傷していきます。

将来的には心臓病、失明や腎不全、足の切断等、より重い病気につながるおそれがあります。

更に著しく高い血糖となれば、それだけで昏睡状態を引き起こし生命に重大な影響が生じます。

最近では糖尿病を「七大生活習慣病」の一つとして、手厚く保障する民間の医療保険が登場しています。

しかし、糖尿病になってからでは民間の医療保険に加入できないケースが多く、ご自分が健康体の時に入る必要があります。

その一方で、既に糖尿病となってしまった方々のため、加入しやすい民間の医療保険も販売されています。

今回は、糖尿病でも入りやすい医療保険について解説します。この記事を読めば、糖尿病の基本的知識と、糖尿病でも加入できるおすすめ医療保険がよくおわかりになるはずです。

1.糖尿病について

医療道具

糖尿病になると怖いと言われていますが、仮になったとしても、イキナリ生命の危機にさらされるような病気なのでしょうか?

がんや心疾患、脳疾患のような「三大疾病」と呼ばれる病気の方が深刻な事態になると思うのですが・・・・。

第1章では、糖尿病とは何か?その特徴等について解説します。

1-1.糖尿病とは

糖尿病は、体内のインスリンが十分に機能せず、血液中でブドウ糖(血糖)が増加してしまう病気です。

インスリンは膵臓で作り出されるホルモンです。膵臓が正常に機能していれば、このインスリンがブドウ糖の過剰な増加を抑制してくれます。

しかし、何らかの理由で膵臓の機能が低下し、血糖値が高い状態を放置していると、次第に血管が損傷していきます。

その後に心臓病や失明、腎不全、足の切断に至る等、深刻な病気につながる事態も想定されます(慢性合併症)。

更に著しく高い血糖値は、昏睡状態等を引き起こしてしまい生命に重大な影響が及びます(急性合併症)。

このような様々な合併症を発症しないためにも、糖尿病を予防や、糖尿病の早期発見・早期治療が大切なのです。

1-2.糖尿病の特徴

ハートの絵と手

糖尿病は自覚症状がなく、なかなか罹患したことに気付かない方々が多い病気です。

〇糖尿病が疑われる症状

糖尿病の場合、非常に血糖値が高くならないと次の症状すら出ないこともあります。

  • 喉の渇きを覚え、水をよく飲んでしまう
  • 尿の回数が増加する
  • 体重減少
  • よく疲労感を覚える 等

そうは言っても、ご自分が運動をした後は喉の渇きを覚えたり、疲れを感じたりするのは当然と言えます。

そのため、定期に健康診断を受け、血糖値の高さ・膵臓等に異常が無いかチェックすることも大切です。

〇糖尿病の種類

糖尿病は1種類ではなく、「1型糖尿病」「2型糖尿病」「妊娠糖尿病」に分類されます。

  • 1型糖尿病:膵臓機能の低下でインスリンがほぼ作り出されなくなり血糖値の高い状態になります。生きるためにインスリン注射を行う必要があります。
  • 2型糖尿病:インスリンが出にくい、インスリンが効きにくい状態となり血糖値が高くなります。原因としては遺伝もありますが、生活習慣(食べ過ぎや運動不足、肥満等)の影響が考えられます。
  • 妊娠糖尿病:妊娠中に胎盤のホルモンの影響で、インスリンが効きにくい状態になり血糖値は上がりやすくなります。産後しばらく経てば血糖値は正常に戻りますが、将来糖尿病になりやすいと言われているので注意も必要です。

1-3.公的医療保険は適用できるが

糖尿病の検査数値が、空腹時血糖(mg/dL)は100以上、HdA1c(%)は5.6以上の場合、保健指導を受けることになります。

しかし、空腹時血糖(mg/dL)は126以上、HdA1c(%)は6.5以上、尿糖が陽性(+)、尿たんぱくが陽性(+/2+/3+)の場合は、医療機関へただちに受診する必要があります。

〇糖尿病のいろいろな治療法

患者の症状によって糖尿病の治療法はそれぞれ異なります。採血検査は行うが食事・運動療法だけという場合や、受診と経口薬による治療、注射製剤を使用する治療法等さまざまです。

食事・運動療法を除いて、糖尿病の検査や経口薬・注射による治療は基本的に公的医療保険が適用され、3割自己負担で受けることができます。

また、妊娠・出産(正常分娩)は、本来なら病気ではないため全額自己負担となります。しかし、妊婦が妊娠糖尿病と診断されたら、その治療に公的医療保険が適用されます。

〇糖尿病の治療費を考える

糖尿病の治療は合併症が無い限り、概ね毎月の診察代・薬代等合計6,500円(3割負担)となります。

また、1ヶ月の医療費が自己負担限度額までに抑えられる「高額療養費」制度や、ジェネリック医薬品(特許が切れた薬)を利用することで、費用は大きく軽減されます。

しかし、糖尿病は前述したように合併症を起こしやすい病気です。糖尿病が原因で深刻な病気を発症し、長期入院・手術が必要になることもあります。

長期入院の場合、公的医療保険の適用される病室(いわゆる大部屋)が空いてなければ、有料の病室(保険適用外、全額自己負担)を使わなければいけません。

有料の病室を利用すれば差額ベッド代という費用が発生し、金銭的負担は高額化する場合もあります。

重い金銭的負担を賄うため、公的医療保険だけではない何らかの備えが必要となりますよね。

2.民間の医療保険と糖尿病

血圧測定器

糖尿病は重症化すれば本当に怖い病気のようです。合併症も無視できないですね。

では、公的医療保険の他に、多額となる入院・治療費へ備える方法はあるのでしょうか?

第2章では、民間の医療保険の活用と、その注意点について解説します。

2-1.七大生活習慣病として糖尿病は保障される

糖尿病およびその合併症を入院・治療するための費用は、公的医療保険だけでは高額になってしまう場合もあります。

そこで、公的医療保険を補完する役割として、生命保険会社が販売する医療保険への加入を検討するべきです。

この民間の医療保険を利用すると、有料の病室を利用した場合なら入院給付金が、手術をしたならば手術給付金が下ります(現金給付)。

民間の医療保険では、糖尿病を深刻な七大生活習慣病の一つとして捉え、入院保障を支払日数無制限(何日入院しても給付金が下りる)とする等、手厚い保障を約束する商品が多いです。

なお、皆さんの中には糖尿病患者を対象とした「教育入院」へも入院給付金が下りるか心配な人もいることでしょう。

こちらは患者の治療を目的とした入院なので、どの医療保険でも入院給付金の保障範囲となります。

一方、民間の医療保険は加入の際に、注意しなければいけない面もあります。

2-2.通常の医療保険では制約も

頭を抱える人

生命保険会社が販売している医療保険への加入するには、加入希望者は糖尿病をはじめとした病気となる前に、申込をすることが大切です。

通常の医療保険では、申し込みの際には健康診査の添付や、告知内容の記載が求められます。

ほとんどの医療保険の告知内容では、保険会社側が引き受け(保険加入)拒否を行う病気として、加入希望者の持病・傷病歴の中に糖尿病が明記されています。

つまり、糖尿病を発症していると非常に保険加入は難しくなります。ただし、保険会社によっては条件付き(部位不担保)で加入を認めるケースもあります。

糖尿病の場合なら、膵臓に関するトラブル、糖尿病およびそれに関連する病気の入院・治療を保障外とすることへ合意する必要があります。

加入希望者がこの条件に合意しない場合、残念ながら契約不成立となります。

2-3.告知義務に違反したら大変!

医療保険に加入を申し込む場合は、保険申込書の他、同意書、告知書等の記載が必要となります。その中でも、告知書への記載は非常に重要となります。

告知書で保険会社が提示した告知項目へ、正確かつ正直に記載することが求められます。これを「告知義務」と言います。

医療保険へ加入したいばかりに、加入希望者が糖尿病をはじめとした持病の事実を秘匿したり、嘘を記載したりした場合、後日その事実が発覚すれば告知義務違反となります。

告知義務違反になると、本来なら下りるはずの給付金が受け取れなくなり、入院・治療費はご自分で負担しなければなりません。

また、保険会社から保険契約を解除される場合も十分考えられます。給付金が必要な時、このようなペナルティは非常に痛いので、告知は誠実に行いましょう。

3.糖尿病でも入りやすい医療保険について

薬の瓶

民間の医療保険は糖尿病等の持病があると、加入は難しくなりますね。申込の際に嘘をついても、それが発覚したら大変なことになってしまうし・・・・。

仮に糖尿病等の持病があっても、加入しやすい医療保険は無いのでしょうか・・・・?

第3章では、持病があっても入りやすい医療保険について解説します。

3-1.引受基準緩和型と無選択型

糖尿病等の持病がある方々の場合、いかなる医療保険へも加入が困難というわけではありません。

医療保険によっては非常に加入しやすい保険商品が存在します。それが「引受基準緩和型医療保険」と「無選択型医療保険」です。

引受基準緩和型医療保険は、告知項目が少ない分(3項目程度)加入しやすいのが特徴です。更に無選択型医療保険の場合は告知すら必要ありません。

ただし、無選択型医療保険は非常に商品数が少なく、通常の医療保険に加入することが難しい方々は、まず引受基準緩和型の保険商品から選ぶことになります。

加入しやすい医療保険の場合は無事保険契約を締結できても、通常の医療保険にはない制約が存在します。

次項では通常の医療保険との違いを解説していきます。

3-2.通常の医療保険との違い

説明を受ける人

加入しやすい医療保険では、告知項目が少ないまたは告知項目の無い分、通常の医療保険には見られない制約があります。

〇1年以内は保障が半減?

加入しやすい医療保険はそのほとんどで、一定期間にわたり保障内容を制約する措置がとられます。

例えば、保険契約日より1年以内に医療機関で入院・手術治療を受けた際、受け取る給付金額が半減されることになります。

その理由としては、持病ある保険加入者(被保険者)は保険事故(入院・手術)が発生しやすく、給付金を請求する機会は健康体の人よりも多くなる可能性があるからです。

〇保険加入者(被保険者)との公平性は大事!

医療保険をはじめとした生命保険は、各保険加入者が支払う保険料全体から、保険金(給付金)が下りることになります。

持病のある人と保険契約を締結し、それから極めて短期間の内にその人が保険金(給付金)の請求をすれば、保険会社はそれに応じる必要があります。

そうなると、医療保険へ加入し、常に健康の維持に気を使け、給付金の請求を行わない保険加入者との間で著しく不公平な事態になりますよね。

そのため、保険会社としては、保険契約日より1年以内ならば、持病のある保険加入者(被保険者)の様態をよく確認し、その期間に給付金の請求があればその保障金額を半減させることで、他の保険加入者との不公平を是正するのです。

〇その他の違い

加入しやすい医療保険は、通常の医療保険より保険料が割高に設定されていることも違いの一つです。

保障プランや特約の追加でも保険料は異なってきますが、通常の医療保険では月払保険料が1,000円~4,000円程度であるものの、引受基準緩和型医療保険の場合は4,000円~12,000円程度となってしまいます。

また、オプションとして追加できる特約も、通常の医療保険より少ない場合が多く、自由にカスタマイズできない点も注意しておきましょう。

3-3.引受基準緩和型にも告知項目はある

引受基準緩和型医療保険には告知項目があるものの、だいたい3項目程度にとどまる場合がほとんどです。

告知項目の内容は基本的に次の内容が多いです。

  • 現在入院中か?または最近3ヶ月以内に、医師から入院・検査することを勧められたか?
  • 過去2年以内で病気で入院・手術をしたか?または医師から入院・手術を勧められたか?
  • 過去5年以内に、がん・心疾患・脳血管疾患・肝硬変と医師から診断されたか?またはこれらの病気で入院・手術を受けたことがあるか?

これらの告知項目に該当しなければ、問題なく保険に加入することができます。また、医師の健康診査も不要である場合が多いです。

4.糖尿病でも入りやすいおすすめ医療保険・その1

注射器

加入しやすい医療保険は保障に制約もありますが、持病のある人達には頼もしい保険ですよね。

では、糖尿病でも入りやすいおすすめの医療保険を教えてください・・・。

第4章では、アクサ生命「スマート・ケア ウィズユー」について解説します。

4-1.アクサ生命「スマート・ケア ウィズユー」とは

アクサ生命の販売する「スマート・ケア ウィズユー」は、終身医療保険なので解約しない限り一生涯保障されます。

こちらの保険は、糖尿病のため通院しインスリン治療中の人でも問題なく加入可能な保険商品です。

他に、狭心症のため入院し2年以上前に退院して現在投薬治療中の人、脳梗塞のため入院し2年以上前に退院して現在通院治療中の人も対象です。

保障プランは「ライトプラン」と「スタンダードプラン」の2種類があります。

〇告知項目

告知項目は次の4項目です。

  • 過去2年以内の病気やケガによる入院または手術の有無
  • 過去5年以内の悪性新生物および上皮内新生物による入院または手術の有無
  • 現在、悪性新生物および上皮内新生物、慢性肝炎、肝硬変により、医師の診察・検査・治療・投薬を受けているかどうか
  • 最近3ヶ月以内に、医師の診察または検査で入院または手術を勧められたか

〇月払保険料

ライトプランとスタンダードプランで毎月の保険料は異なります(入院給付金日額5,000円コース)。

(1)男性

年齢 ライトプラン スタンダードプラン
20歳 2,494円 3,444円
30歳 3,054円 4,154円
40歳 3,859円 5,209円
50歳 4,854円 6,504円
60歳 6,299円 8,299円

(2)女性

年齢 ライトプラン スタンダードプラン
20歳 2,744円 3,794円
30歳 3,149円 4,349円
40歳 3,539円 4,839円
50歳 4,539円 6,139円
60歳 6,109円 8,109円

4-2.「スマート・ケア ウィズユー」の基本保障

気になる基本保障ですが、保障プランでは入院・治療を行うとき頼もしいサポートと言える一時金が設定されています。

契約締結から1年間は、保障金額が半減される補償もあるので注意しましょう。

こちらの医療保険の基本保障は次の通りです(入院給付金日額5,000円コース)。

給付金等 ライトプラン スタンダードプラン
疾病・災害入院給付金

1日5,000円

1入院60日限度

通算1,095日限度

※契約日から1年以内:1日2,500円

1日5,000円

1入院60日限度

通算1,095日限度

※契約日から1年以内:1日2,500円

入院治療一時金

50,000円

1回の入院で1回限度

通算50回限度

※契約日から1年以内:1日25,000円

手術給付金

1回50,000円

※契約日から1年以内:1回25,000円

1回50,000円

※契約日から1年以内:1回25,000円

手術補完給付金

1回25,000円

※契約日から1年以内:1回25,000円

1回25,000円

※契約日から1年以内:1回25,000円

先進医療給付金

1回1,000万円限度

通算2,000万円限度

1回1,000万円限度

通算2,000万円限度

先進医療一時金 1回15万円 1回15万円

なお、どちらのプランでも、被保険者が事故で高度障害状態(両眼の失明、両手足の欠損・機能不全、寝たきり等)になった場合や、被保険者の障害状態になったのが事故日より180日以内ならば、それ以後は保険料の支払いが不要となる措置をとっています。

その他、保険加入者のまさかの場合を保障するため、頼もしい特約も設定できます。次項で各特約を解説します。

4-3.「スマート・ケア ウィズユー」の注目点

基本保障に特約を付加することにより、さらに手厚い補償が期待できます。次のような特約の設定も検討してみましょう。

(1)限定告知型3大疾病保険料払込免除特約

保険加入者(被保険者)が、悪性新生物(悪性のがん)と診断確定された場合、急性心筋梗塞、脳卒中で手術をうけ、または5日以上の継続入院をした時、その後の保険料の支払いは不要となります。

(2)限定告知型終身保険特約

こちらの医療保険では、一生涯の死亡保障も設定可能です(ただし、契約年齢は20歳~70歳に限定)。

不慮の事故で保険加入者(被保険者)が180日以内に亡くなった、または感染症による死亡で災害死亡保険金が下ります。それ以外の理由で死亡した場合は、死亡保険金が下ります。

5.糖尿病でも入りやすいおすすめ医療保険・その2

聴診器とパソコン

糖尿病のため通院しインスリン治療中の人でも、問題なく加入できる医療保険は魅力ですね。

でも、糖尿病の持病があっても健康維持に努め、給付金等を請求しなかった人へ保険料が軽減されても良いと思います。

このように持病があっても、健康維持に努める保険加入者へ有利となる保険商品はないものでしょうか・・・?

第5章では、ネオファースト生命「ネオdeいりょう 健康プロモート」について解説します。

5-1.ネオファースト生命「ネオdeいりょう 健康プロモート」とは

糖尿病のような持病のある方々でも保険加入がしやすく、健康を維持し、一定期間にわたり給付金を請求しないならば保険料が割引される商品です。終身医療保険なので解約しない限りは一生涯保障されます。

持病の方々であれば尚更健康維持は必要です。その健康維持の継続でお得になる商品ですので、保険へ加入したからといって逆に不摂生となってしまう“モラルハザード”を防ぐことも期待できます。

なお、加入後一定期間にわたる保障金額の制約はありません。保障開始時から給付金の全額が受け取れます。

告知項目は次の4項目です。

  • 過去5年以内に悪性のがん・肝疾患・精神疾患・腎疾患による入院または手術の有無
  • 最近3ヶ月以内に医師の診察または検査で入院または手術を勧められた
  • 過去5年以内に病気・ケガで入院または手術をしたか
  • (抗がん剤治療特約・がん診断特約に申し込む場合)過去5年以内に初期のがん(上皮内新生物)による入院または手術の有無

5-2.「ネオdeいりょう 健康プロモート」の基本保障

こちらの保険商品には、「入院日額5,000円プラン」と「入院日額10,000円プラン」があります。

なお、入院給付金は日帰り入院から保障されるので安心ですよね。

こちらの医療保険の保障内容は次の通りです。

給付金等 入院日額5,000円プラン 入院日額10,000円プラン
疾病・災害入院給付金

1日5,000円

1入院60日・120日型

通算1,095日限度

1日10,000円

1入院60日・120日型

通算1,095日限度

入院一時給付特約 1回5万円 1回10万円
手術保障特約

入院中10万円

外来5万円

入院中20万円

外来10万円

先進医療特約

技術料と同額

通算2,000万円限度

技術料と同額

通算2,000万円限度

その他にも抗がん剤治療特約、がん診断特約、特定疾病保険料払込免除特約、通院特約、治療保障特約があります。任意で追加可能です。

5-3.「ネオdeいりょう 健康プロモート」の注目点

こちらの保険商品の注目点は、健康維持を続ければ保険料が割安になることです(健康割引特則)。

5年間の疾病入院や災害入院の入院日数が、それぞれ通算5日未満の場合に、保険料は割引されることになります。

割引が適用されると、毎月の保険料は次のようになります(入院日額5,000円プラン・60日型)。

(1)男性

年齢 契約時保険料→特則適用後保険料
30歳 4,764円→割引適用後3,232円
40歳 5,381円→割引適用後3,815円
50歳 6,320円→割引適用後4,771円
60歳 7,679円→割引適用後6,146円
70歳 9,663円→割引適用後8,234円

(2)女性

年齢 契約時保険料→特則適用後保険料
30歳 4,587円→割引適用後3,022円
40歳 5,062円→割引適用後3,301円
50歳 5,967円→割引適用後4,038円
60歳 7,110円→割引適用後4,971円
70歳 9,219円→割引適用後6,620円

6.糖尿病でも入りやすいおすすめ医療保険・その3

ビーカーやフラスコ

加入しやすい医療保険の中には、糖尿病はもちろん、その合併症を発症していても加入できる保険があると聞きました。

このような糖尿病患者が入りやすい保険についても是非知りたいです・・・。

第6章では、エクセルエイド少額短期保険「糖尿病保険」について解説します。

6-1.エクセルエイド少額短期保険「糖尿病保険」とは

「糖尿病保険」は、前述した「1型糖尿病」「2型糖尿病」「妊娠糖尿病」の全て、そして合併症を患っていても保障が受けられる商品です。

0歳3ヵ月~89歳まで保険に加入でき、加入してから一定期間にわたる保障金額の制約はありません。ただし、1年ごとに契約を更新する必要があります。

保障プランは「基本プラン」と「充実プラン」の2種類があります。

〇告知項目

告知項目は次の3項目です。

  • 現在入院中または最近3ヶ月以内に医師から入院するよう勧められたか
  • 過去2年以内に病気で入院または手術を受け、あるいは医師から入院・手術するよう勧められたか
  • 過去5年以内に、がん・心疾患・脳血管疾患・肝硬変と医師から診断を受け、またはこれらの病気で入院・手術を受けたことがあるか

〇月払保険料

基本プランと充実プランで毎月の保険料は異なります(入院日額5,000円)。

(1)男性

年齢 基本プラン 充実プラン
20歳 1,795円 2,455円
30歳 2,042円 3,138円
40歳 2,875円 4,274円
50歳 3,648円 5,479円
60歳 5,812円 8,640円

(2)女性

年齢 基本プラン 充実プラン
20歳 1,443円 1,918円
30歳 1,536円 2,204円
40歳 1,958円 2,906円
50歳 2,971円 4,506円
60歳 3,915円 5,985円

6-2.「糖尿病保険」の基本保障

糖尿病保険の保障内容は非常にシンプルです。下表を参考にしてください。入院給付金は日帰り入院も保障されます(入院日額5,000円)。

給付金 基本プラン 充実プラン
入院給付金

1日5,000円

1入院60日

1年間で160日が限度

1日10,000円

1入院60日

1年間で160日が限度

手術給付金

入院中:50,000円

外来:25,000円

歯周組織の手術:25,000円

入院中:50,000円

外来:25,000円

歯周組織の手術:25,000円

通院給付金 1日2,000円

なお、通院給付金は入退院後の通院の場合、退院してから通院による治療が必要と医師から診断され、退院日後120日以内の通院が保障対象とされます。10日が給付限度です。

また、糖尿病治療の通院の場合は、①初めて糖尿病と診断された、②インスリンポンプの装着または取替時、③新たな合併症を併発した、いずれかのケースで10日を給付限度して保障されます。

歯周病治療の通院の場合は、通院開始日より120日以内の通院が保障対象とされます。10日が給付限度です。

6-3.「糖尿病保険」の注目点

糖尿病保険は年間80万円までが受け取る給付金額の上限とされています。しかし、保険契約を更新すれば給付歴に関係なく毎年リセットされます。

つまり、毎年80万円の給付金を上限まで請求して受け取っても、更新後は前年の給付を受けた影響が全く0で、再び給付金の請求が可能です。

89歳まで糖尿病保険は加入できるので、高齢になっても金銭的サポートは十分に受けられます。

また、糖尿病の治療中に新たな合併症を患ってしまった等、困った事態が起きても入院給付金・手術給付金は問題なく下ります。

7.まとめ

書類

糖尿病等の持病のある方々が入りやすい医療保険の中には、一定期間内に保障内容を制約する措置が行われない商品も着実に増えています。

保険選びの際、保険加入後に早い段階で充実した保障を受けたい人は、保障開始当初から給付金の全額が受け取れる商品を選ぶのも良いでしょう。

ただし、保障プラン・特約の豊富さは通常の医療保険の方が充実してます。

通常の医療保険の方が、ご自分のニーズに合った保険商品を選びやすいことは事実です。

そのため、なるべくご自分に持病や傷病歴の無い状態の時、通常の医療保険へ加入し、事前の備えを万全にしておくことが賢明です。

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