大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。
その後、2016年6月より保険ブリッジの記事監修を務める。
初めて住宅ローンを組むときは支払方法について頭を悩ませる人は少なくありません。
支払方法は2つあり、元利均等と元金均等があります。
これについて良く知らないまま、銀行などに言われるがままに契約するのはいささか危険行為です。
互いの特徴をよく理解して、自分にお得になるように契約するようにしましょう。
- 元利均等と元金均等の詳細と特徴
- 元利均等と元金均等、の選び方
- 住宅ローンの基礎知識
目次
元利均等と元金均等について
住宅ローンを組もうと考えたとき、元利均等と元金均等という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
またはこれから組む予定という人は知っておいた方が良い話です。
この元利均等と元金均等は、簡単に言ってしまえばローンの支払方法を指します。
どの方法で支払うかによって、最終的な支払総額や月々の支払内容が変わります。
多くの場合は元利均等の方を利用する人が多いため、元金均等がどういったものか知らないという人もいるでしょう。
しかし、よくよく知ってみれば、実は元金均等の方が良かった、そっちの方がお得だったということだってあります。
知らないまま損をしないように、ここで知っておきましょう。
元利均等とは
元利均等(返済)とは、簡単に言ってしまえば毎月の返済額は一定という返済方法です。
毎月の返済額が一定なので、ライフプランやマネープランが立てやすく返済もしやすいです。
返済には利息と元金という2つのお金がありますが、元利均等は最初は利息分が主な返済となるので元金の減り(返済)が遅いです。
同じ金額、同じ期間で元利均等と元金均等を比較すると、元金均等の方がお得な場合が多いです。
しかしずっと返済金額が変わらないので、先々の不安を抱えている人にとっては選びやすい返済方法です。
元金均等とは
元金均等(返済)とは、元利均等に対して返済が進むにつれて返済額が減っていく返済方法です。
しかし最初の1回~数回は返済額が大きいので、返済当初の負担が大きく、家計に余裕がなければ難しい方法です。
元利均等に比べると元金が早くなくなるので、最終的な返済額が小さくなることがありますが、この方法を選択するには、元利均等よりも収入が多くなければ難しいという欠点もあります。
最初のうちは負担が大きいものの、歳を取るにつれて働ける量にも限りがくるので、働けるうちに返したいという場合には適しています。
元利均等と元金均等の違い
元利均等と元金均等はたった1文字違うだけでも、その返済方法には大きな違いがあります。
安定して返していきたいなら元利均等、返済を将来的に楽にしていきたいなら元金均等と賢く選んでいくようにしましょう。
しかし一見元金均等の方が有利に見える状態であっても、条件が変わればそれが覆される可能性もあります。
また元利均等は契約時に収入に不安定要素が多いと、元利均等返済のみの契約になる場合もあります。
このようにそれぞれにメリットやデメリットがあり、元金均等だから得というわけではないので注意しましょう。
元利均等と元金均等の特徴について
元利均等と、元金均等をもっとわかりやすくするためにも特徴についてまとめていきましょう。
メリットとデメリットを比べることでより自分にどちらが向いているのか分かります。
元利均等も元金均等も、どちらの方が優れていて劣っているということはありません。
それぞれ人によって向き・不向きがあるので、選び間違えないように気をつけましょう。
万が一支払いが何か月も滞ってしまうと、マイホームを手放すことにもなりかねないので、しっかりと返済方法の内容を理解して、自分の首を絞めないようにしましょう。
元利均等のメリット
元利均等のメリットは以下の通りです。
- 毎月一定の金額なので返済計画が立てやすい
- 金額が変わることがないので返済しやすい
- 元金均等に比べると返済当初の返済額を抑えることができる
主に安定して返していきたいという意思があるなら元利均等の方が合っているでしょう。
また元金均等は返済当初の返済額が大きいです。
そのため返済開始時にまとまったお金を用意できない場合には元利均等を選びましょう。
最も選ばれている返済方法です。
大きな問題もなく、計画的に返済していく場合によく選ばれます。
元利均等のデメリット
元利均等のデメリットは以下の通りです。
- 返済当初は元金よりも利子が返済の大部分を占めるので元金の減りが遅い
- 同じ期間で借入した場合には元金均等よりも返済額が高くなる
安定して支払っていけるというメリットがあるにも関わらず、同じ期間で同じ金額を借入した場合には、元金均等よりも返済総額は高くなります。
また返済当初は利息が返済を占めるので、全体的に借入金額(元金)の減りが悪く、気持ちの面で返済期間が長いという影を落とします。
安定して長く付き合っていく変わりに、元金が減りにくいというデメリットがあります。
元金均等のメリット
元金均等のメリットは以下の通りです。
- 元金の減りが早いので同じ条件の場合、元利均等よりも返済額が少なくなる
- 返済が進むにつれて返済額が減るので、将来の負担が減る
元利均等に比べて返済額が一定ではなく、当初が高く将来に進むにつれて返済額は減っていきます。
将来的な不安があり、働ける・返済できるうちに返済しておきたい場合にはこちらが向いています。
ある程度の収入余裕があるならこちらの方でも良いでしょう。
元金均等のデメリット
元金均等のデメリットは以下の通りです。
- 将来的に返済額が減る代わりに、返済当初の返済額が高額
- ある程度の収入がなければそもそも契約できない
元利均等に比べると、返済当初から元金が一定で、その上に利息が乗っかる返済方法です。
そのため返済当初からある程度の期間は返済額が高いので、収入や返済金に余裕がない場合には選ばないようにしましょう。
またそもそも元金均等での契約はある程度の収入がなければ契約できないので注意しましょう。
元利均等と元金均等はどちらがお得?
元利均等と元金均等の違いやメリット・デメリットがわかったところで、どちらがお得か?ということが気になりますよね。
多くの人はもう元金均等の方がお得というのが分かっていますよね。
しかし一概に元金均等の方がお得とは言い切れません。
これは契約した条件が元利均等も元金均等も同じだった場合に言えることです。
またこのようなお得はある方法によって覆されます。
そのことをよく知ったうえで、自分たち家族にはどちらの返済方法の方がお得なのかを考えましょう。
返済が安定していた方が良いのか、それとも返済額を少ないのかどちらでしょうか?
殆どの場合は元金均等の方が有利
同じ条件で借入する場合には、ほとんどの場合は元金均等の方が有利になります。
例)借入額 2,000万円 固定金利 年1.5% 返済期間30年
元利均等 | 元金均等 | 差 | |
毎月の返済額(初回) | 69,024円 | 79,791円 | 10767円 |
10年目 | 69,024円 | 72,291円 | 3267円 |
20年目 | 69,024円 | 63,957円 | -5067円 |
25年目 | 69,024円 | 59,791円 | -9233円 |
返済総額 | 24,848,426円 | 24,512,368円 | 336,058円 |
同じ条件で比べてみると毎月の支払額は元金均等の方が1万円も上ですが、最終的な結果(返済総額)を見ると約30万円もの差が生まれます。
返済当初は返済額が大きいため大変に感じますが、年数が10年、20年と経っていくうちに元金も減ってきて返済額も減っていきます。
条件によっては元利均等の方が有利なことも
しかし全てが全て元金均等の方が有利という訳ではありません。
異なる条件で試算を行えば、元利均等の方が有利になることもあります。
また返済総額の差は埋めることもできるので、元金均等の方を選ばずとも、元利均等と元金均等の差がないようにすることもできます。
そのため元金均等の方がお得だからこっちにしようと思っても、自分の返済状況にあったものでなければ後々自分が困ることになります。
同じ条件下では元金均等の方が有利だけれども、条件が違えばどっちが有利かは異なるということを覚えておきましょう。
総返済額の差は繰り上げ返済で埋まる?!
しかし同じ条件であっても、30万円の差はかなり大きいものですよね。
ですがこの差は元利均等を選んだとしても、「繰り上げ返済」をすればその差は埋まるのです。
繰り上げ返済とは何ヶ月分、又はまとまった金額(100万円)などを毎月の支払とは別に支払うことです。
これによって返済期間の繰り上げや、返済額の減額などが見込める場合があります。
また同じような考えではボーナス返済もあります。
しかしボーナス返済は会社の業績により左右されることもあり、毎年決まったボーナスが貰えるとは限りません。
そのため安易な気持ちでボーナス返済を組み込んでしまうと、支払えなくなる恐れもあるので、あまりおすすめはできません。
そのため元利均等であっても、早く返済を終わらせたいと思うなら、まとまったお金ができたときに繰り上げ返済を行うことをおすすめします。
大切なのはライフプランにあった返済方法
住宅ローンを組むときにとても大切なのは、自分たちのライフプランにあった返済方法を考えることです。
例えば今現在子供が小さい場合には、将来につれてお金は必要になってきますよね。
そんなときに住宅ローンの返済額が大きいと、より家計を圧迫します。
こうした懸念がある場合には、元利均等よりも元金均等を選び、子供にお金が掛からないうちに返済できるだけしておいた方が良いでしょう。
反対に子育てが落ち着いていて、自分たちの生活を豊かに過ごしたいと考えているなら、元利均等で安定して返済していった方が好きなことにお金が使えます。
返済総額も繰り上げ返済により元金均等との差を埋めると考えれば、大きな問題はないでしょう。今現在の状況だけでなく、将来に渡った計画がとても大切です。
元利均等と元金均等、どちらを選んだ方が良い?
上で説明したように、ライフプランがしっかりとしていればよいですが、すべての人がそう簡単にライフプランを組み立てられるわけではありません。
そのためどっちを選んだ方が良いのかまだ検討がつかないという人もいるでしょう。
そんなときには元利均等を選んだ方が良い場合と元金均等を選んだ方が良い場合とで条件をあげてみたので、これを参考にしてみましょう。
しかしあくまで「参考」程度にして、きちんと自分の考えで選ぶようにしましょう。
元利均等を選んだ方が良い場合
- 返済額を大きくしたくない場合
- 安定して返していきたい場合
- 収入が安定していない場合
元利均等はとにかく安定して返していきたい場合に選びましょう。
特にライフプランが明確に決まっていない場合でも、元利均等の方が安心感があります。
また借入当初の収入があまり多くない場合も元利均等の方が良いでしょう。
元金均等はとにかく借入当初から数年の間は、元利均等よりも高い返済額をずっと返していくようになります。
それだけのお金の余裕がないのであれば、無理して元金均等で契約するよりも安定して返済していける元利均等の方が良いでしょう。
元金均等を選んだ方が良い場合
- 早めに元金を減らして返済を終わらせたい
- 余裕があるうちに返済しておきたい
元金均等を選んでも良いのはまず返済当初から数年の間の、高い返済額をきちんと返していけることに自信がある場合です。
ちょっとの期間支払えなくても、と安易な考えを持つのは大変危険です。
督促状の他、ブラックリストに載るなどのマイナス点が目立つので、元金均等で安定して返済できないのであれば選ぶべきではありません。
元金均等を選んでも良い場合と、元利均等を選ぶべき場合は条件が違います。
現状だけに囚われるとあとで痛い目をみる
元利均等も元金均等も、返済方法を選ぶときは現状だけを見るだけでなく、将来を見据えた方法を選びましょう。
現状は問題なく返済できても、将来返済できないとなれば意味がありません。
数年のうちはきちんと返済できていても、何回も返済が滞ると信用情報に傷がつきます。
現状だけでなく将来も安定して返済できるように計画しておきましょう。
また逆のパターンもあります。
現時点では返済が多少厳しい場合もありますが、将来的に昇格などが約束されている場合には、繰り上げ返済なども視野に入れて考えておくと良いでしょう。
住宅ローンは余裕があるうちにある程度返しておくと、将来が安心ですよ。
返済は長いスパン、数十年後のライフプランをよく考えよう
住宅ローンの返済はとても長い期間です。
20年、30年と子供が大人に成長するほどに長いものです。
そのため住宅ローンに関わらず、保険などを含めたライフプランを長い期間で考えておきましょう。
10年後は何がしたい、20年後は育児も落ち着いているからこんなことがしたいなど、大きな目標や予定を立てておくと、それに向かってお金を貯めたり住宅ローンの返済を早めたりなどの計画を立てることができます。
ただなんとなく毎日を過ごすよりも、こうした目標があった方が貯金もしやすいですし、住宅ローン完済にもより近づくことができます。
目標もなくだらけて過ごすのは時間がもったいないので、何かマイホーム以外にも大きな目標を見つけてみましょう。
住宅ローンと上手くつきあっていくために
住宅ローンは何年も何十年も共にするものです。
そのため上手に付き合っていかなければ、愛しの我が家を手放すことになってしまいます。
万が一そうなってしまっては家族も行き場に困りますよね?
そうならないためにも、住宅ローンを契約する前からしっかりとした返済・人生・お金の計画が重要です。
ただマイホームが欲しいからといって簡単に考えていると、いずれ痛い目をみます。
万が一返せなくなったときのリスクも良く知っておくことで自分に危機感が持てます。
夢ばかり見ていないで、現実をしっかりと見据えることが住宅ローンと付き合っていく上ではとても大切です。
住宅ローンは長く自分に付きまとうもの
住宅ローンの支払期間はとても長いものです。
家庭にもよりますが、多くは35年など長く自分の人生に付きまといます。
そのため安易な気持ちでマイホームを買おうとすると、いずれ支払い困難になってしまいマイホームを手放すことになります。
住宅ローンの返済はとても重く、たとえ生活が苦しくても返済義務があるので毎月返済していかなければいけません。
買ったら返済が終わるまでは気が抜けないと考え、毎月の返済額をきっちりと返済していきましょう。
返済が滞ると督促状が送られてきたり、直接自宅に集金に訪れることもあり、ご近所にも悪い噂が立つ可能性だってあります。
また信頼情報に傷がついて、住宅ローンだけでなくあらゆるローンが組めなくなることもあります。
このように住宅ローンは大きな買い物です。
それを支払っていけるだけの気持ちやお金があるかきちんと考えてから契約しましょう。
支払方法はよく考えて決めよう
元利均等と元金均等、どちらも選べる場合には、よく考えて返済方法を決めましょう。
元利均等で安定して返していくのか、元金均等で元金を早めに返していくのかで将来的なライフプランも変わってきます。
元利均等は安定して返していける反面返済額が多くなりがちで、元金均等は返済当初がきついです。
自分の生活と照らし合わせて、返済していけるなら元金均等の方が良いでしょう。
しかしあまり無理せずに、夢のマイホームで暮らしていきたいなら、元利均等で毎月決まった金額を返していきましょう。
しかし安易な気持ちで返済方法を決めると、いずれ後悔することになるので、よく話を聞いてから決めるようにしましょう。
万が一払えなくなったときのリスクも良く知っておこう
万が一支払えなくなっても後から支払えば大丈夫、家を追われることはないから大丈夫だと勘違いをしていませんか?
確かに返済が滞ったからといって、すぐに退去を命じられるわけではありません。
しかし、万が一支払えなくなったときのリスクをよく理解していないと大変なことになりますよ。
- 延滞猶予は3ヶ月~1年と契約によって異なるが、多くの場合は3ヶ月を超えると融資額の一括返済が求められる
- 借入先の銀行から連絡が来なければ大丈夫と思っていると、その後の交渉が難しくなる
- 一定期間の延滞がある場合にはブラックリストに載る
- 延滞が半年以上になると家を売却するように勧められ、それでも返済または売却意思がないと競売にかけられる
住宅ローンのことを簡単に考えてはいけない理由は、支払えなくなったときのリスクが大きいからです。
まず延滞すると3ヶ月くらいまでは多くの金融機関が待ってくれますが、それ以上延滞すると督促状と共に融資額の一括返済が求められます。
そのため大きなボーナスが入れば大丈夫と考えていてはいけないのです。
また返済が難しいと思った時点で借入先の金融機関に連絡をしないと、借り換えなどの対策も難しくなります。
返済滞納後に相談しようとしても、遅いといわれてしまう可能性があります。
他にも延滞が続くと返済するか家を売却するかになってしまうので、猶予が3ヶ月もあればなんとかなると考えていると、実際にその状況になったときに自分が窮地に立たされることになります。
無理のない返済計画を立てること
万が一支払えなくなった時のリスクを考えるととても怖いですよね。
信頼情報に傷がつく、借金は追う、家から追い出される…と何も良いことがありません。
そうならないためにも返済は無理のない計画を立てなければいけません。
生活を切り詰めていけば大丈夫と考えていると、急な出費によって住宅ローンが支払っていけなくなります。
それでは最悪のパターンに陥る可能性があるので、住宅ローンを支払っても余裕がある生活ができるような計画を立てましょう。
返済なんて毎月返していくだけ、と簡単に考えていると後悔するので止めましょう。
今の生活だけでなく未来の生活をも見据えた計画を立てることをおすすめします。
一生ものの買い物と思うこと
洋服や靴、日用品などに比べて家ってかなり高額な買い物ですよね。
そもそもマイホームを人生のうちに、何個もポンポンと購入できる人は数えるほどしかいません。
そのためマイホームを購入するときは「一生ものの」買い物をすると思いましょう。
一生そこに住むんだ、という気持ちがなければ住宅ローンで躓いてしまいます。
幸せな生活とは程遠いものを過ごすことになってしまうので、「これ買っちゃおう!」と軽い気持ちで買わないようにしましょう。
そう何度も買うことがない買い物だからこそ、一生付き合っていくという気持ちが大切です。
住宅ローンのあれこれ
最後に住宅ローンのあれこれをみていきましょう。
住宅ローンは簡単に組めるものではなく、それなりの信用や収入が必要です。
また2,000万、3,000万以上と人生で大きな買い物となります。
そのため住宅ローンを組む銀行も信用できる銀行でなければいけません。
単に住宅ローンが組めれば家が買えると簡単に考えていると、こんなはずではなかったという事態になってしまうのでよく注意しましょう。
大切なマイホームにいつまでも澄み続けるためにも、契約前からしっかりと住宅ローンについて理解しておきましょう。
金利の種類はよく理解しよう
住宅ローンに関わらず、お金を借りるときは金利というものが付きまといます。
この金利とは、借りたお金に対して利息をどのくらい払うかの割合ですが、この金利にもいくつか種類があります。
- 固定金利・・・契約から満期まで金利が固定(一定)
- 変動金利・・・契約期間中に金利が変動すること
主に住宅ローンではこの2つの金利種類があります。
どちらの金利で契約するかによって利息の払い方も変わりますし、最終的な返済額も変わってきます。
変動金利の場合には契約中に金利が上がる・下がることによって返済金額が変わることがあります。
住宅ローンを組むときは住宅ローンに関わるお金についても良く知っておくと良いでしょう。
住宅ローンにかかるお金をよく理解しよう
住宅ローンにかかるお金が住宅を買うお金だけと勘違いしてはいけません。
他にも収入印紙代などの事務手数料や団信(フラット35などの任意生命保険)や火災保険などのお金が別途かかります。
登記費用といったものもかかるので、借りるお金で賄えない部分もでてくるでしょう。
団信や火災保険などは任意で加入ですが、事務手数料などは誰にでもかかるお金です。
特に借入審査で2万円前後のお金がかかることがあります。
ただ申請すればお金が(家がかえる)借りれると思ってはいけないのです。
住宅ローンを組む前に、しっかりと住宅ローンについて勉強した方が良いでしょう。
住宅ローンを組む会社は安全か?
意外と見落としがちなのが住宅ローンを組む会社が安全であるかどうかです。
住宅ローンを提供する金融機関も全てが信用できるわけではありません。
住宅ローンや建設で詐欺られることもあるご時世ですから、住宅ローンを組む会社のことはよく調べた方が良いでしょう。
安心できる会社は大手となりますが、それでも良い口コミ・悪い口コミがあります。
それらをよく確認してから、自分が信頼できる会社と契約を交わした方が良いでしょう。
人の紹介で安い金利だから、審査が甘いからといった場合には危ない会社である可能性が大きいので、すぐに返事をするのではなく、いったん保留にして調べてから契約した方が良いです。
住宅ローンであっても騙されないとは限らないことを理解しておきましょう。
また契約書にはよく目を通したうえでハンコを押し、契約するようにしましょう。
住宅ローンに関わらず、契約書には時として自分たちに不利になることも書いてあります。
よく時間をかけて読んで、理解してから契約することを心がけましょう。
ライフプラン、マネープランをよく組み立てること
ライフプラン、マネープランは住宅ローンに関わらず、将来の生活をより良いものにするためにも計画しておいた方が良いものです。
必ずしもそれに沿った人生を歩めるわけではありませんが、一つの指針となり生活を支えてくれます。
何も目標もなく生きるよりも、目標があった方が充実した人生を歩めます。
住宅ローンは2,000万、3,000万…と大きなお金が動くものです。
それに見合っただけの計画をきちんと立てなければ、返済が滞り借金まみれになってしまうことだってあります。
自分がそんな将来を歩みたくないと思ったなら、おおざっぱなライフプランでも良いので立ててみることをおすすめします。
まとめ
住宅ローンも保険選びも似たものがあります。
それは選び方を間違えると自分が困る、損をすることです。
特に住宅ローンはあの時こうしていればよかったという後悔があっても、それを解消するための術が少ないです。
保険は見直しや解約ができますが、住宅ローンは大きなお金が動いているので解約するには返済か家を売却するしかありません。
自分にとって大きな痛手を生まないためにも、よく考えて自分にあった方法を選び取るようにしましょう。