「保険料を節約したい!」そう思ったときが、自動車保険に限らず保険見直しのタイミングですよね。
特に長い間、見直しをしていなかった方や、人から勧められるままに加入してしまった方など、「もっと、リーズナブルな自動車保険があったかも・・・」と、後悔されている方もおられるかもしれませんね。
今回は、そういった方々も含めて、自動車保険のどこをどう見直せば、節約できるのか、お得になるポイントや、最適なタイミングについて、お伝えしていきます。
自動車保険の見直しポイントを知っているのと知らないのでは、後々、大きな差が生まれてきますから、是非とも賢く、自動車保険を見直して、納得のカーライフをゲットしましょう!
1.タイミングで見直すって?!
「タイミング」とは、なにか、行動をおこす時の、「もっとも最適な時機」のことを言います。
「今が絶好のタイミング」とか、「ぴったり、ベストなタイミング」といった使い方がされていますよね。
タイミングが合えば、物事を、スムーズにすすめることができたり、トントン拍子に運ぶことができたりしますが、タイミングが合わなければ、さくさくと物事がすすまなかったり、ギクシャクしたり、最悪の場合、無用な損害をこうむってしまうことも。
タイミングが合う合わないでは、雲泥の差ですから、仕事だけでなく、プライベート(恋愛や、結婚)でも、タイミングは、とても、重要視されています。
みなさんも、経験上、なんとなく、「あぁ、あのときのことか」と、理解されているのではないでしょうか?
自動車保険の見直しにも、やはり、タイミングが存在しています。
自動車保険の見直しのタイミングとは、ざっくりいうと、今の保険料を、よりリーズナブルにすることができる時期のことを言います。
お得になる絶好のチャンスとも言える、自動車保険を見直すべき、最適なタイミングとは、いったい、いつのことなのでしょう?!
次から、さくっと、見ていきましょう。
1.1更新を迎えた時
自動車保険にご加入中の方であれば、毎年の更新時期に合わせて、保険会社から、更新を知らせるハガキが、お手元に届いているのではないでしょうか。
また、ほとんどの方は、自動車保険の更新時期を忘れてしまわないように、ご契約時に、自動更新(自動更新特約)をセットされているのではないかと思われます。
ですから、みなさんは、更新時期を知らせるハガキを見ても、とくに、気にすることもなく、そのままにされているのではないでしょうか?
実は、この更新時期のお知らせハガキが届いたタイミングが、自動車保険の見直しの一番のベスト・タイミングなのです。
その理由は、自動車保険では、1年ごとに、「等級」が、1段階づつ、上がっていくところにあります。
「等級」については、みなさん、すでに、よくご存じかもしれませんが、今一度、ざっくりと、おさらいをしておきましょう。
●自動車保険の「等級」をおさらい!
自動車保険の「等級」は、「1等級」~「20等級」まで、20の段階に分かれています。
そして、それぞれの等級ごとに、保険料が割り引かれる率(=パーセンテージ(%))=「割引き率」が決まっています(ただし、1等級~3等級では、割増し率となります)。
自動車保険の「等級」とは、簡単に言うと、保険会社から見た、運転する人の事故のおこしやすさ(事故リスク)のランク分けということになります。
事故をおこすリスクが小さければ小さいほど、「等級」の数字は大きくなり、割引き率もアップします。
この「等級」ですが、通常は、契約更新のタイミング(一般的には、1年ごと)で、見直しが行われています。
たとえば、新規で自動車保険に加入した場合、「等級」は、原則、「6等級」からスタートされます。
自動車保険の満了日(満期日)を迎えるまでの1年間に、保険事故(保険を使った事故)がなければ、自動車保険の「等級」は、1段階アップの「7等級」になり、同時に、「割引き率」もアップします。
「割引き率」がアップしますので、「7等級」の時の保険料は、「6等級」の時の保険料より、自動的に、ダウンします。
さらに、「8等級」→「9等級」→「10等級」と、等級が大きくなるにしたがって、割引き率も、さらに、どんどん、アップし、払い込む保険料は、だんだん、ダウンしていきます。
この自動車保険の「等級」は、正式には、『ノンフリート等級制度』と言います。
『ノンフリート等級制度』では、運転される方の事故歴(事故をおこしたことがあるかどうか)なども参考に、事故リスクの大小に応じて、20の段階にランク分けされ、保険料の割引き率や、割増し率が決められています。
●「ノンフリート等級」の割引き率って?
『ノンフリート等級制度』は、どこか一つの保険会社が採用している制度ではなく、保険会社共通の制度です。
ですから、A保険会社で8等級であった方が、B保険会社では、7等級としてランク分けされるといったことはありません。
また、一般的に、私たちが保険会社に払い込む保険料は、純保険料(将来の補償に備える部分)と、付加保険料(保険会社の運営に充てられる部分)の、2つの要素に分けて考えられています。
自動車保険の等級ごとの割引き率も、おおまかなところ(純保険料)では、どこの保険会社であって、おおむね、同じ割引き率が適用されています。
ただし、その他の部分(付加保険料)に違いがあるため、私たちが払い込む保険料の差として、反映されています。
ご契約されている方のお手元に届く、更新時期のお知らせハガキには、運転する人のご契約時の「等級」や「割引き率」、「ご契約中のプラン」や、「次年度の等級」、「払い込み保険料の金額」など、確認するべき、大事な情報が、すべて、記載されています。
この情報を元に、たとえば、次年度の等級が、「8等級」から、「9等級」になるのであれば、同じ、「9等級」で、よりリーズナブルな保険料の自動車保険に見直しを行うと、一番、スムーズに、保険料を節約することができます。
更新時期のお知らせハガキは、一般的には、契約更新日の約2ヵ月前に、お手元に届くように発送されています。
機会のある方は、是非とも、注意するようにしておきましょう。
1.2家族構成が変わった時
更新時期のお知らせのハガキが届くタイミング以外では、家族の構成が変わった時も、自動車保険の見直しのタイミングです。
たとえば、一緒に生活しているお子さんや、別の場所に住んでいるお子さんが、結婚して独立したために、車を運転する人の範囲が変わることがあります。
一般的に、自動車保険では、「等級」による割り引き制度以外にも、車を運転する人の範囲を限定することで、保険料が割り引かれる制度があります。
運転する人の範囲を限定した割引き制度は、通常は、自動車保険をご契約する際に、特約として、主契約(基本的な補償部分)にセットすることで、利用することができます。
このことを、『運転者限定(特約)』と言います。
『運転者限定(特約)』では、「限定なし」→「家族限定」→「夫婦限定」→「本人限定」の順に、割引き率がアップします。
また、『運転者限定(特約)』は、保険契約の更新時期や、満了(満期)しているかどうかに関係なく、変更することができます。
あるいは、契約後であっても、後から、セットすることもできます。
ですから、ご家族の範囲が変わるタイミングで、必ず、保険会社に連絡をして、ご契約の内容を確認するようにしましょう。
1.3年齢条件が変わった時
自動車保険では、運転する人の範囲を限定する割り引き制度以外にも、運転する人の年齢を限定することで、保険料が割り引かれる制度があります。
このことを、『運転者年齢限定(特約)』と言います。
『運転者年齢限定(特約)』では、お車をおもに運転する人の年齢を、「21歳以上」、「26歳以上」、「年齢限定なし」に区切って、割引き率が設定されています。
また、「等級(ノンフリート等級制度)」は、保険会社共通ですが、『運転者限定(特約)』や、『運転者年齢限定(特約)』は、各保険会社ごとで、違いがみられます。
保険会社によっては、おもに運転する人の年齢を、「21歳以上」、「26歳以上」、「年齢限定なし」以外、「30歳以上」、「35歳以上」など、より細分化して、割引き率が設定されているところもあります。
『運転者年齢限定(特約)』では、「21歳以上」→「26歳以上」→…と年齢があがるにしたがって、割引き率はアップしますが、「年齢限定なし」では、割引き率はダウンします。
『運転者限定(特約)』と同様に、『運転者年齢限定(特約)』も、保険契約の更新時期や、契約満了(満期)に関係なく、変更したり、セットしたりすることができます。
たとえば、ご契約の途中で、同居のお子さんが、26歳の誕生日を迎えた場合、その時点で、運転する人の年齢を、「26歳以上」として変更することが可能です。
その際に、自動車保険の保険料を、年払いなど、一括で払い込んでいるのであれば、再計算された保険料と、払い込んだ保険料との差額が払い戻されます。
その他にも、自動車の使用目的が変更した時も、見直しのタイミングです。
一般的に、自動車保険では、お車の使用目的を、「日常・レジャー」、「通勤・通学」、「業務(=仕事で使う)」の3つの種類から選択して、加入します。
保険料の割引き率は、「日常・レジャー」→「通勤・通学」→「業務(=仕事で使う)」の順に、ダウンします。
たとえば、通勤や通学に使っていたけれど、日常のお買い物や、レジャーの時のみに使用するようになった場合、速やかに、保険会社へ連絡すると、保険料の節約につながります。
なお、「等級(ノンフリート等級制度)」による保険料の割引きは、1年ごとに、自動的に適用されますが、運転する人の範囲や、年齢、自動車の使用目的が変わったことによる割り引き制度は、自動的に、適用されることはありません。
ご契約されている方が、保険会社に連絡をしなけれ適用されることはありませんので、ライフスタイルや、ライフステージに、なんらかの変化があった時には、必ず、確認するようにしておきましょう。
2.乗り換えは本当にお得?
みなさんの中には、ご契約中の自動車保険を解約して、他社の保険へ切り替えたいと思っておられる方も、いらっしゃるかもしれませんね。
基本的に、自動車保険は、いつでも解約することができます。
ただし、いくつか、注意しなければならない点があります。
乗り換え時の注意すべきポイントについて、次から、見ていきましょう。
2.1解約返戻金って?
一般的に、自動車保険を解約すると、すでに、払い込んだ保険料の払い戻しを受けることができます。
これを、解約返戻金(かいやくへんれいきん=解約払戻金 かいやくはらいもどしきん)と言います。
解約返戻金(=解約払戻金)の金額は、払い込んだ保険料の合計金額に、一定の率(=% パーセンテージ)を乗じて計算されます。
払い戻される保険料の計算に使われる一定の率のことを、「短期料率(=短期率)」と言っています。
「短期料率(=短期率)」は、各保険会社ごとに、ご契約日7日目~12カ月目まで、1カ月単位で、加入していた期間ごとに設定されており、公表されています。
たとえば、すでに、5万円の保険料を払いんでいる自動車保険を解約する場合、4カ月以内での解約であれば、4カ月目の「短期料率(=短期率)」(一例:55%)が、適用され、5万円×(1-55%)として計算されますから、払い戻される金額は、2万2,500円となります。
「短期料率(=短期率)」は、おおむね、10%(ご契約期間が7日経過)~100%(ご契約期間が12カ月経過)まで変化します。
また、自動車保険の保険料を年払い(=一括払い)ではなく、月払い(=11ヶ月分割払い)にしているケースでは、タイミングによって、払い戻される保険料が発生しないこともあります。
解約返戻金(解約払戻金)の金額については、事前に、保険会社に問い合わせるなどして、よく確認するようにしておきましょう。
2.2解約日に注意って?
たとえば、自動車保険を契約した日が、「9月1日」であった場合、1カ月後の「10月1日」に解約すれば、1カ月目の「短期料率(=短期率)」を用いて、解約返戻金(解約払戻金)の金額は計算されますが、1日遅れの、「10月2日」に解約してしまうと、2カ月目の「短期料率(=短期率)」が適用されます。
たった1日の違いですが、契約途中に自動車保険を解約する場合、解約日に注意しなければ、払い戻しを受けることができる金額に差が生じてしまいます。
自動車保険を契約途中で解約する場合、契約した日は何日なのかといった、タイミングに、注意を払うようにするとよいでしょう。
2.3等級のすすみ方が遅くなる!?
ご契約の途中で自動車保険を解約する場合、返戻金(払戻金)の金額に合わせて、解約日にも注意を払わなければ、結果的に、うっかり損をこうむることになってしまいます。
さらに、もう1点、注意すべるきポイントがあります。
たとえば、自動車保険の契約満了日が、「9月1日」で、現在の「等級」が、「7等級」である方が、翌年の「9月1日」以降に解約して、他の保険会社の自動車保険に加入するのであれば、加入先での自動車保険の「等級」は、「8等級」として、加入することができます(ただし、保険事故がなかった場合)。
ところが、自動車保険の契約満了日が、「9月1日」で、現在の「等級」が、「7等級」の方が、翌年の「9月1日」より前に解約して、他の保険会社の自動車保険に加入すると、契約した日から、「7等級」として、あらためて、スタートしなければなりません。
たとえば、あと数ヶ月で、契約満了になるようなケースでは、約2年間、「7等級」のまま、「等級」の割引き率が据え置かれることになります。
自動車保険の割引き率の中でも、「等級」による割引き率は、もっとも大きいものです。
契約途中で、他社の自動車保険に乗り換える場合には、本当に、保険料の節約につながるかどうか、今一度、よく確認するようにしましょう。
●ノンフリート等級制度の等級と割引き率
等級 | 等級 | 事故歴なし | 事故歴あり | ||
1等級 | +64% |
(1~3等級は割増し率) |
11等級 | -47% | -25% |
2等級 | +28% | 12等級 | -48% | -27% | |
3等級 | +12% | 13等級 | -49% | -29% | |
4等級 | -2% | 14等級 | -50% | -31% | |
5等級 | -13% | 15等級 | -51% | -33% | |
6等級 | -19% | 16等級 | -52% | -36% | |
等級 | 事故歴なし | 事故歴あり | 17等級 | -53% | -38% |
7等級 | -30% | -20% | 18等級 | -54% | -40% |
8等級 | -40% | -21% | 19等級 | -55% | -42% |
9等級 | -43% | -22% | 20等級 | -63% | -44% |
10等級 | -45% | -23% |
ただし、乗り換え先の自動車保険の保険会社によっては、「ノンフリート保険期間通算特則」が用意されているところもあります。
「ノンフリート保険期間通算特則」が適用されれば、たとえば、自動車保険をご契約された日が「9月1日」で、ご契約時の等級が「7等級」である方が、翌年の、「9月1日」より前に解約して、他の保険会社の自動車保険に加入した場合であっても、通常どおり、翌年の、「9月1日」を迎えれば、「8等級」として、1段階アップした割引き率の適用を受けることができます(ただし、保険事故がなかった場合)。
3.通販型にした方がいい?
自動車保険の見直しポイントでは、加入先の保険会社を見直すことで、保険料の節約につながるケースもあります。
現在、自動車保険へ加入する場合、おもに、次の2つのタイプのいずれかを選択して、加入することができます。
① 代理店型(対面型)の保険会社
② 通販型(ダイレクト型)の保険会社
それぞれの加入先のメリット、デメリットについて、見ていきましょう。
3.1代理店型(対面型)の保険会社のメリット
代理店型(対面型)の保険会社の自動車保険には、代理店を通じて、加入します。
代理店型(対面型)の自動車保険では、契約する私たちが、直接的に、保険会社に連絡することはなく、すべて、代理店の担当者を通じて、行われます(このため、代理店型(対面型)と言われています)。
代理店型(対面型)の自動車保険へ加入するメリットには、次のようなものがあります。
①決まった担当者がつく
代理店型(対面型)の自動車保険では、決まった担当者がつきます。
通常、いったん、担当が決まると、長いお付き合いがスタートされますから、徐々に、担当者との信頼関係が構築されていきます。
代理店型(対面型)の自動車保険では、契約する時に、保険会社へ提出する書類の書き方などを、対面で、指示を受けることができたり、相談することができます。
その他、契約に不都合があった場合には、速やかに、担当者から連絡を受けることができることも、代理店型(対面型)のメリットのひとつであると言えます。
② 安心感がある
なんといっても、代理店としての営業実績がありますから、いざという時のさまざまなノウハウが蓄積されています。
また、フェイス・トゥ・フェイスであるため、「顏が見える」安心感があります。
③ 更新手続きが簡便
たとえば、自動車を購入した先で、自動車保険にも加入している場合、ちょっとした故障や修理などで、日頃から、連絡をとることがあったりなど、日常的なお付き合いがあります。
また、担当者が決まっているため、こちらから、とくに、状況の変化を連絡しなくても、担当者から、折に触れて、契約上の変化を確認する連絡を受けることもあります。
代理店型(対面型)の自動車保険では、契約時の書類作成だけでなく、契約した後も、万事、おまかせにすることもできます。
こういった、細やかなアフターフォローを受けるこができることや、契約する時に、こちら側に、保険についての知識がまったくなくても、とくに、問題ではないことが、代理店型(対面型)の自動車保険に加入する最大のメリットであると言えます。
④ ドライブレコーダー特約を付帯できる
代理店型(対面型)の自動車保険の代表格である、国内大手損害保険会社4社の自動車保険では、ドライブレコーター特約として、主契約(基本の補償)のオプションを選択すれば、ドライブレコーダーの貸し出しを受けることができます。
ドライブレコーター特約は、通販型(ダイレクト型)の自動車保険にはみられない、代理店型(対面型)の自動車保険独特のサービスです。
3.2代理店型(対面型)の保険会社のデメリット
代理店型(対面型)と言われている保険会社のデメリットは、次のようなものがあります。
①保険料が割高になる
代理店を営業しているため、代理店をもたない通販型(ダイレクト型)の自動車保険の保険料を比べると、コストがかかる分、一般的に、保険料は、割高になります。
②担当者の対応力にばらつきがある
自動車保険を取り扱っているすべての代理店が、いざという時の専門知識を有しているとは、必ずしも、言い切れない側面もあります。
3.3通販型(ダイレクト型)の保険会社のメリット
通販型(ダイレクト型)の保険会社の自動車保険には、インターネットや電話(コールセンター)を通じて、加入します。
ただし、実際に、ご契約に必要な書類のやりとりは、郵送で行われます。
また、通常、通販型(ダイレクト型)の自動車保険では、代理店型(対面型)の自動車保険のような、決まった担当者がつくことはありません。
通販型(ダイレクト型)の自動車保険に加入するメリットには、次のようなものがあります。
① 保険料がリーズナブル
通販型(ダイレクト型)の自動車保険では、直接的に、ご契約する方と、保険会社のあいだで、契約したり、更新や変更の手続きが行われます(このため、ダイレクト型と言われています)。
このため、一般的に、保険料は、ぐっと、リーズナブルに抑えられています。
② 年齢条件などを、細やかに設定できる
運転者の年齢条件などが、細やかに設定することができることも、通販型(ダイレクト型)の自動車保険に加入するメリットのひとつであると言えます。
③ 郵送で契約を完結することができる
通販型(ダイレクト型)の自動車保険へ加入する際には、申込みは、インターネットやスマホから行い、その後のやりとりは、すべて、郵送で済ませることができるため、代理店へ行く手間や、営業日、営業時間を気にする必要がありません。
また、細やかなアフターフォローを必要とされない方には、ぴったりな加入方法と言えます。
3.4通販型(ダイレクト型)の保険会社のデメリット
通販型(ダイレクト型)の保険会社で自動車保険に加入する時のデメリットには、次のようなものがあります。
① 郵送でやりとりするため、かえって時間がかかることがある
基本的に、契約に必要な書類は、すべて、郵送でやりとりが行われるため、書類に不備があった場合などでは、かえって、時間がかかることがあります。
② 電話で、すべて行われる
通販型(ダイレクト型)の自動車保険では、加入している保険会社の電話窓口にて、すべての対応が行われることが、一般的です。
このため、顏が見えないことによる独特の煩わしさがあります。
4.車両保険って、どうすれば?
自動車保険の見直しを行う時に、車両保険の有無をチェックしたり、必要性を考えることも、節約につながるポイントになります。
車両保険は、おもに、ご自身の車の修理代や、全損した時の再購入費に充てる費用を、準備するために加入するものです。
しかしながら、こういった費用を、そもそも、保険で準備する必要があるがどうかを、よく見極めるようにしましょう。
車両保険は、①車種、②年式(新車・中古車)③グレード の3つの要素で、保険料が決められています。
これを、「型式別料率クラス」と言います。
「型式別料率クラス」は、おもに、「自家用普通乗用車」と、「自家用小型乗用車」のみに適用されている、ランク分けです。
「型式別料率クラス」では、車両の型式ごとに、「1~9」に分かれており、数字が大きいほど、保険料は割高になります。
また、「新車」で車両保険に加入されている場合、1年経過するごとに、車の価値は、下がっていきます。
同時に、必要な補償の金額も下がっていくため、更新時など、適正なプランの自動車保険に加入できているか、必ず、確認するようにしておきましょう。
5.特約の内容は、どうなってる?
自動車保険の見直しでは、特約(主契約=基本の補償にオプションで付帯しているもの)の見直しをすることも、保険料を節約するポイントです。
一般的に、特約の数が多ければ、多いほど、保険料は、割高になります。
たとえば、一般的な自動車保険の特約に、搭乗者傷害特約があります。
この特約は、車を運転している人や、同乗している人の自動車事故によるケガや入院に備えるための特約ですが、補償内容は、実際の治療費(通院日額や入院日額×日数)として備えるため、医療保険に加入している方であれば、自動車保険にも似たような補償を付帯していると、保険料の払い過ぎの要因となる可能性があります。
また、特約として、車両保険をセットするのであれば、「エコノミータイプ(車対車+限定A)」を選択することも、検討してみる方法もあります。
車両保険には、「フルカバータイプ(一般車両保険)」と「エコノミータイプ(車対車+限定A)」の2種類から選択できます。
「フルカバータイプ(一般車両保険)」に比べてると、「エコノミータイプ(車対車+限定A)」では、補償を受けることができる範囲が限定(車以外の物との接触や、相手が特定できない当て逃げなど、一部の事故は、補償の対象外)されますが、その分、保険料が割薬になります。
特約を見直した結果、同じ自動車保険であっても、保険料が、ぐっと下がる可能性があります。
6.まとめ
以上、自動車保険の見直しポイントについて、ご案内していきました。
節約ポイントをざっくり、まとめると、次のようになります。
① 更新時期お知らせハガキが届くタイミングで補償内容を見直す
② 補償内容で、割り引き制度があるものが、有効利用できているかどうか、確認する
③ 車両保険など、主契約(対人対物)以外に、無駄になっている補償がないか確認する
④ 思い切って、保険会社そのものを変更してみる
また、自動車保険は、基本の補償(対人対物)以外で、必要な補償が、ケースバイケースであることが多いため、実際に、見積もりをとってみないことには、通販型(ダイレクト型)がいいか、代理店型(対面型)がいいのか、一概には言えないところもあります。
一般的なイメージに惑わされず、賢く自動車保険を見直しましょう!