大学卒業後、損保ジャパン日本興亜代理店の保険会社にて5年以上勤務し、年間100組以上のコンサルティングを行う。
その後、2016年6月より保険ブリッジの記事監修を務める。
最近では、「終活」と言う言葉が話題になっています。
親族や身内の死は、精神的なショックが大きいですが、それ以上に様々な事を解決しないといけないのです。
その様な時に、事前に「○○銀行に口座がある」や「○○保険会社に生命保険の契約がある」や「こんな葬儀をして欲しいからここにそれ用のお金を準備しておく」などの、事前準備があれば、残された家族も助かる事でしょう。
この記事では、終活と言われる最後の準備に必要な事を4つに絞って解説していきます。
- 終活を行う目的とその内容
- 終活で行う身辺整理の重要性
- 終活で決めておきたい相続
これらを中心に「終活」について徹底調査していきたいと思います。
「死ぬ前に終活をした方がいいのはわかってるけど、何から始めたらいいのか分からない」
と思っている方は特に必見の内容となっているので、ぜひ参考にしてみて下さい!
- 終活とは、自分の意思表示のために行うものだが、資産などについて把握しておくことで、残された家族に迷惑がかからないようにする、という意味合いもある。
- 終活する際は、預貯金や有価証券、不動産など、自分が持っている資産についてまとめ、きちんと相続ができるようにしておく。
- 身辺整理をして、自分の死後に家族に迷惑がかからないようにしておくことも大切。
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終活の目的と詳細
本題に入る前に、少し終活について解説していきましょう。
「終活」と言って、自分が亡くなった後の様々な事に対して事前に準備をしておく活動、終わりに向けた活動と言う意味を踏まえて「終活」といった言葉が出てきました。
核家族化が進み、親兄弟とも離れ離れに住むことが多くなった昨今では、自分の死後に残された家族が、資産の確認やら相続の問題から、近所付き合いの様な交流まで、故人の事が解らずに様々な面で困るという事が多くなっています。
また、葬儀なども家族葬などコンパクトになり、また様々な葬儀が行われるようになった中で、自分がどの様な供養の仕方をして欲しいのかを事前に伝えておくと言う方も増えています。
終活とは、そのような自分が亡くなった後の事をノートなどにまとめておくこととも言えるのです。
そして、それは誰の為に行う事なのかもしっかりと把握しておきましょう。
終活の目的
それでは、終活をする理由について改めて書いていきましょう。
冒頭にも書きましたが、自分が死んだ後に埋葬方法や葬儀の希望や残された資産の管理など、様々な事を残して無くなることが多い中で、その希望をしっかりと伝えると言うのが、終活をする一番の理由になります。
葬儀も多様化して家族葬が主流にもなりましたが、葬儀屋さんのホールの様なところでやるのか、自宅で行うのか、先祖代々お世話になっている菩提寺で行うのか、様々な考え方があると思います。
また埋葬方法にも「散骨をして欲しい」や「先祖代々の墓に納骨して欲しい」という所から、「宇宙葬」などお骨を宇宙に飛ばすと言うモノまで存在する中で、自分のお骨をどうして欲しいのかという希望もあると思います。
また、大きな理由の一つとしては、資産の管理や身辺の整理と言うモノがあるでしょう。
資産の管理に関しては、銀行などの預貯金はもちろんの事、株式などの有価証券から保険や不動産資産など、自分にどれだけの資産があるのか、また負の資産と言われる「ローン」などがどれだけあるのかをしっかりと把握してお区ことも大切です。
これらは、終活をする大きな理由の一つと言えるでしょう。
誰のために終活するの?
さて、終活をする理由について書きましたが、誰のためにするのかをハッキリさせておきましょう。
まず、自分の意志表示であり自分の資産などの再確認と自分の為にすると言うのが第一になるでしょう。
そして、第二には残された家族のためという事になるのではないでしょうか。
残された家族には、様々な手続きが残されます。
大きなウエイトを占めるのは、銀行などの手続きや株式などの手続きから保険の手続きなどになるでしょう。
日ごろコミュニケーションを密にとっていれば、どこの銀行に口座を持っている、株式は保有している、○○の保険会社の保険に入っているなどが分かると思います。
しかし、近年では核家族化が進み、家族で会っても何もわからないという事が珍しくありません。
残された家族に自分の資産などを書いて残しておくのも、残された家族のためと言えるでしょう。
終活は、自分のためでもあり、残された家族のためでもあるのです。
終活は自分の意志表示
終活で大切な事の最後ですが、終活では自分の意志表示をしっかりとしておきましょう。
また、死後に見てほしくないパソコンのデータや、近年ではスマートフォンの写真や電話帳やSNSのアカウントなども、データ消去が出来る設定にしておくと、見られたくないモノや見せてはいけないモノは消去できるようになります。
その辺りも、しっかりとしておきましょう。
終活で行う資産の管理
終活について大まかなところを説明しましたので、ここからは少し具体的なところを解説していきましょう。
最初は、資産の管理についてです。
資産と一言で言っても、それは銀行などに預けている預貯金から、株式などの有価証券や、家や土地などの不動産など多岐にわたります。
自分ではどこの銀行にいくらぐらいの貯金があって、どの銘柄の株式を保有していて、家の土地建物の評価なども把握しているかもしれませんが、意外と忘れている資産なども有るかもしれません。
自分で把握をしていても、それをしっかりと書き残したりしておかないと、残された家族は全く知らずに相続できなかったという事にもなるかもしれません。
そうならない為に、この章では、それぞれの注意点なども書いていきますので、しっかりと資産の管理をまず行いましょう。
預貯金の把握
資産管理と言われて、一番い頭に思い浮かぶであろうものが、銀行などの預貯金である現金資産だと思います。
銀行預貯金に関しては、「しっかりと把握しているよ!」と言う方も多いでしょう。
生活費や給与口座や年金口座などのように、日常的に使う口座に関しては、どれだけのお金が入っていて、印鑑はこれで、暗証番号は何番と言うのもしっかりと理解しているでしょう。
しかし、長年生きてきた中で忘れている口座はありませんか?
銀行も数年前に落ち着きましたが、合併が相次ぎ昔使っていた銀行が無くなりそのままにしていた口座や、子供の学校の費用の引き落としに使っていた口座など、用途によって口座を別けていたと言う方であれば、忘れている銀行口座があるかもしれません。
銀行口座は忘れたらそのままになり、一定期間(数十年単位)の取引が無い場合は、口座が無くなりそこにあったお金は国の物になります。
小さい金額かもしれませんが、意外に「こんなにこの口座に有ったの?」という事がありますので、しっかりと思いだし、また通帳などの整理もするようにしましょう。
株式等の有価証券の把握
続いては、株式などの有価証券です。
株式に関しては、証券会社を通して購入していると思いますので、証券会社に問い合わせる事で、自分の資産の確認は簡単にできるでしょう。
しかし、証券会社も1社だけなら良いのですが、複数の証券会社に口座を持っている場合などは、自分がどの証券会社に口座を持っているのか、その口座はどのようになっているのかをしっかりと確認する必要があります。
また、株式以外では、国債などを購入している場合など、現金以外の資産がどれだけあるのかをしっかりと把握して、整理しておきましょう。
生命保険等の把握
生命保険ですが、死亡保障などの保険に加入している場合には、亡くなった後にすごく重要になる保険です。
生命保険に加入していても、その事実を誰も知らなければ、保険金を受け取ることはできません。
保険金の不払いが起きている要因の一つに、生命保険に加入しているのを知らなくて、保険金請求をしていないと言うモノがあります。
また、1年に一度は保険会社から契約内容の確認が送られてきますが、亡くなった後では契約者の居所不明などで、郵送できないと言う場合もあり、遺族が気づかなかったという事もあります。
また終身保障で終身払いなどであれば、保険料の払い込みが無いので、保険料の督促の連絡で気づくという事も考えられますが、基本的にはどんな保険に入っているかを記録しておきましょう。
解りやすいのは、保険証券を置いておくという事になりますが、メモなどで○○保険会社の死亡保障○○万円など記載しておくのも良いかも知れませんね。
不動産資産の把握
忘れがちかもしれませんが、不動産資産も把握しておきましょう。
例えば持ち家の場合は、その土地と建物の所有者は誰になっているのか。
また相続をした土地などは無いかなど、自分が所有している土地建物に関してはしっかりと把握しておきましょう。
土地・建物に関しては所有者の変更をしないと、後々の手続きなどがややこしくなる可能性があります。
土地・建物の所有者に関しては、自分たちで法務局に行き登記をし直さなければ、所有者の変更はなされないので、ずっと親のままの名義で残しているなどあります。
その場合、その後の相続(二次相続・三次相続など)に関して、すごく手の掛かる手続きになりますので、あらかじめ、この土地・建物は誰に相続させると言うモノを決めておいても良いかもしれないですね。
終活で行う身辺整理
資産の把握も大事ですが、意外に重要なのが身辺整理です。
長年生きているとたくさんのツールを使っていたり、たくさんの思い出の品などが増えていくでしょう。
しかし、身辺整理をしていないと、残された家族が遺品などを片付けるのにも相当な苦労をする事があります。
また見られたくないモノや、見られたくないデータなども多くある方も居るかもしれません。
亡くなった後に、見られたくないものなどがある場合は、元気な間にある程度の準備をしておく必要があるという事です。
ここでは、どのようなモノを整理しておかないといけないのかを書いていきましょう。
パソコンやスマートフォンのデータ
情報社会になり、昔よりもパソコンやスマートフォンやタブレットを使用する方も多くなってきた事でしょう。
セキュリティの問題で、パスワードなどを使用している場合などは、パスワードが分からなければパソコンなどを開くことは出来ませんが、そうではない場合などの時は、見られても大丈夫なようにしておく必要があります。
そのために、自分の使っているパソコンなどの中身の整理をしておきましょう。
また、友人知人などの電話番号やメールアドレスなど個人情報に関しても、自動削除などの設定をしておくのも良いかもしれないですね。
SNSのアカウント
近年多くの方が利用する各SNSですが、アカウントを一度作るとそのアカウントは生き続けます。
自分が亡くなった後に、アカウントを削除したいと考えているのであれば、一定期間の接続が無ければ自動削除する設定をしておかないと、いつまでもデータはインターネット上に残り続けることになります。
SNSは手軽に始められ、あまり重く考えていない方も多いかもしれませんが、SNSの情報は世界発信でインターネット上に残り続けるのです。
検索などを掛けると、すぐにそのデータが出てきたりしますので、その辺りのリスク管理もしっかりとしておくようにしておきましょう。
部屋の整理など
長年生活をしていると様々なモノが部屋に増えていくと思います。
自分にとっては欠かせないモノでも、遺族にとっては必要のないモノとなることが多いので、自分の部屋や家の中の物は出来るだけ整理して、重要なモノとそうではないモノに分けておく必要があるでしょう。
また見られて困る様なモノは事前の処分をしておくのも大切でしょう。
意外に、見落としがちですが、身辺整理はとても大切な作業になります。
終活で決めておくべき葬儀についてのあれこれ
資産の把握から身辺整理まで書いてきましたが、亡くなった後の事をここからは見て行きましょう。
亡くなった後には余程の事が無い限り、葬儀が執り行われます。
少し前までは、生前に親交の有った方などが参列し、大きな葬儀をする事が多かったのですが、近年では親近者のみで葬儀を執り行う「家族葬」が多くなってきています。
また、家族葬以外にも多くの葬儀の方法や埋葬の方法がありますので、自分が亡くなった後にどうして欲しいのかを残しておくのも大事になってくるのかもしれません。
ここでは、葬儀の仕方から埋葬方法やお墓の準備なども紹介していきます。
葬儀の仕方
葬儀の形は、亡くなった方と送る方の最後の形ですが、たくさんの種類があります。
- 一般葬
- 社葬 合同葬
- 家族葬
- 密葬
- 一日葬
- 直葬
- 音楽葬 自由葬
- お別れ会 偲ぶ会
- 信仰に基づく宗教葬
- 無宗教葬
費用などはそれぞれ違うので、一概にどの葬儀が安いと言うのは言い切れませんが、核家族化が進んでいる事や、近所付き合いの希薄などが理由で、近年では家族葬や密葬と言う、こじんまりと身内だけで行うと言う葬儀が多くなってきています。
自分がどの様に送られたいか、どのような葬儀にして欲しいかなどは、元気な間から話し合っておくのも良いかもしれませんね。
埋葬方法
葬儀が終われば、次は埋葬方法です。
日本では、火葬してお骨をお墓に埋葬するのが一般的であり、多くの方がそうするでしょう。
しかし、人によっては自分の好きな眺めの場所に散骨をして欲しいと言う方や、空に飛ばして欲しいと言う方も居る事でしょう。
その様な事が果たして実際に出来るのか、と言うのも確認しておかなければいけないですね。
日本で可能な埋葬方法には以下の様なモノがあります。
- お墓に納骨
- 永代供養墓に納骨
- 期限付き墓に納骨
- 合祀墓に納骨
- 樹木葬
- 納骨堂
- 散骨
- 手元供養
上記以外にも、特殊な場合では水葬なども有りますが、一般の方であれば上記のどれかになるでしょう。
また、ごく稀に土葬と言うのもあります。
土葬の場合には、自治体の許可や埋葬場所の土地所有者の許可などが必要です。
古くからの習慣が残っている土地など以外では土葬を選択する方は少ないでしょう。
近年では、樹木葬や散骨などが多くなっていますが、日本国内で認められている納骨方法以外は、死体遺棄や損壊などの罪になる可能性があります。
そのため、自分がどんな埋葬のされ方が良いのか、そして先祖代々のお墓に納骨してもらう場合にはそのお墓を誰が守っていくのか、またお墓の場所はそこで良いのかという所も考えて行かないといけませんね。
お墓の準備など
一般的な埋葬方法であるのが、火葬し先祖代々のお墓や自分が建てたお墓に埋葬してもらう事になります。
そのお墓があれば良いのですが、お墓が無い場合には新たにお墓を準備するのか、それとも合祀墓の様なお墓に納骨してもらうしかありません。
また、先祖代々のお墓でも時が経てば劣化もしていきますので手入れをしなければいけません。
お墓を新しく準備する場合には、ますお墓を建てる場所を確保しなければいけません。
そしてお墓を建てるとなれば、その費用は大きさや材料にもよりますが大体100万~200万円程度になるでしょう。
また、先祖代々のお墓の修理などでも数十万円~数百万円する場合もありますので、お墓の準備も元気な間にしておくと残された家族への負担も少なくなりますね。
終活で決めて置くべき相続についてのあれこれ
死ぬ前にやっておきたい事のポイント4つ目が相続についてです。
相続に関しては、大きな問題もなく相続の話が終わることが多いと思いますが、大きな財産があったり、負の財産があったりした場合には、少なからず揉め事が起こりえる可能性があります。
「私にはそんな大きな財産なんてないよ」と言う方でも、例えば土地・建物や建物を所有していると、その資産を欲しいと遺族で揉めることも有るかもしれません。
自分が亡くなった後に、残された家族・親族が揉めることの無いようにしておきたいところですね。
資産の把握
資産の管理でも話をしましたが、自分の資産を把握しておくと言うのが最初にする事でしょう。
土地・建物や現金資産や株式やゴルフ場の会員権などの有価証券など、生きていく中で、自分が思っている以上の資産を作っていたという事もあるかもしれません。
現金の資産が、どこの口座に入っているのか、また自宅にはどれ程の現金があるのか、そして口座の暗証番号や印鑑はどれなのかという事をまず把握しましょう。
そして、有価証券である株式は、どこの証券会社にどれ程の株式を保有しているのかと言う事をしっかりと把握しておきましょう。
自宅以外の土地や建物を所有している方であれば、その場所や評価額などを把握しておくことで、残された家族の相続税の計算などもしておかなければなりません。
不動産資産に関しては、その不動産資産しか相続しない場合には、相続をした人が相続税を払えずに大変な思いをする可能性があるという事も知っておきましょう。
大きな資産では、現金・有価証券・不動産という所だとは思いますが、人によっては骨董品など多く保有している方など、人によって残すものは様々ですので、自分の資産をしっかりと把握しておくようにしましょう。
遺言書の作成
資産の把握が終われば、その資産をどのように相続させるのか、また葬儀の方法など、自分の意志を残しておくのも大事です。
自分の意志を残しておくことで、遺産の相続で話が拗れたり、家族・親族が不仲になったりするトラブルを未然に防ぐと言う意味を大きく持つのが、遺言書でしょう。
遺言書には、書式から作成方法や効力や内容まで細かな規定がありますので、弁護士や司法書士の方に依頼してしっかりと作る必要があるでしょう。
また、遺言書とは法的な効力も発生する公的文書ですが、同じような言葉で「遺言」と言うモノがあります。
意味合い的には同じことで、自分の意志を残しておくと言うモノですが、遺言書との違いは、法的な効力が無く私的文章と言う扱いになります。
そのため、決まった書式や作成方法などなく、自分の意志を残された家族に伝えるメモの様なモノと考えてください。
大きな遺産が無い場合や、相続でトラブルになりにくい、生前に話をしっかりしているけれど確認のためなどに使うと良いでしょう。
ただ、大きな資産がある場合や、相続で揉める可能性があると言うような時は、「遺言」ではなく「遺言書」と言う公的文書を残しておくことが一番でしょう。
相続税の対策
次は、相続税の対策になります。
相続税に関しては、税法の改正後、相続税の課税対象額の引き下げにより相続税の対象となる方が増えています。
相続税を無くすことは出来ませんが、対策をしなければより多くの相続税を支払わなければいけなくなります。
先ほども少し説明しましたように、現金資産よりも不動産資産の方が、評価額が高い場合などは、相続する現金よりも多くの相続税が課せられる場合もあります。
そのような事が無いように、生命保険に加入しておくことや、生前贈与を数年に分けて行う事から、不動産資産の売却などの対策が必要になります。
しかし、近年では首都圏のマンションなどに物件を購入し、相続税対策を行うと言う方法を執っている方も少なくなくなってきています。
今や相続税はお金持ちの資産家だけが対象ではなく、一般的な生活を送っている方でも相続税の対象となりえる時代ですので、相続税に関してもしっかりと勉強してより良い対策方法を執るようにしましょう。
死後の手続き
亡くなった後にどの様な手続きがあるのか、そして葬儀から埋葬までの流れを改めて見て行きましょう。
「知っているよ!」と言う方も多いと思いますが、意外と親族が亡くなった後にはショックや悲しみで、冷静さを失うという事もあります。
そういったことが無いように、しっかりと流れを確認しておきましょう。
死後から埋葬までの流れ
死後から埋葬までの簡単な流れをここでは確認していきます。
医師に死亡診断書の作成を依頼する
死亡が確認されたら、まず死亡診断書の作成を医師にしてもらいましょう。
死亡診断書が無ければ、先には進めません。
葬儀屋に連絡
死亡診断書を作成してもらったら、葬儀屋さんに連絡をしましょう。
病院で亡くなった場合などは、自宅や葬儀会場など別の場所に移動しなければいけません。
病院によっては霊安室に一時的に居てられる場合もありますが、基本的には病院から出てくださいと言われます。
その時の移動には、ワゴン車や霊柩車を使用しないといけないので、葬儀屋さんに連絡をして迎えに来てもらう必要があるのです。
そして、自宅や葬儀会場で湯かんなどをしてご遺体をきれいにして葬儀の準備に入ります。
家族や親族に連絡をする
基本的には、葬儀屋さんに任せておけば段取りはしてくれますので、家族・親族の連絡をしていくようにしましょう。
そして、菩提寺があれば連絡をして、戒名を付けてもらう段取りを組みましょう。
その際に、菩提寺が遠方でお坊さんが来られない場合などは、近くの同じ宗派のお寺などを紹介してもらうようにしましょう。
役所に出向く
通夜・葬儀と進みますが、その前に死亡診断書を持って役所に死亡届と埋葬許可書を貰いに行きましょう。
埋葬許可書が無ければ火葬が出来ないという事になりますので、ここは忘れないようにしましょう。
これも、葬儀屋さんが段取りを教えてくれるでしょう。
葬儀を執り行う
そして、葬儀にも地域によって様々な風習ややり方があると思いますので、その地域や自分の知っているやり方、または亡くなった方の意志なども考慮して、葬儀を行うようにしましょう。
そして葬儀が終わって、納骨までの間ですが、49日は自宅でお骨を保管すると言う場合や、葬儀の時に法要を済ませて納骨まで行う場合があります。
納骨
納骨に関しては、墓地の管理者やお寺さんの指示に従うようにしましょう。
納骨まで終わらせれば、基本的にはすべて終わりになります。
そして、多くの方が困るのが、お寺へのお布施です。
枕教や通夜・葬儀の時のお布施から、戒名を付けてもらうためのお布施など、お寺さんへのお布施はいくらぐらい必要なのだろう?と迷われる方が多いでしょう。
この答えは、一概にいくらとは言えないのです。
宗派やお寺との関係性など様々ですので、聞けるような関係性であれば、どれぐらい必要になりますか?と直接聞けば良いですし、聞けない様であれば、親族で相談しながらお布施の金額を決めるようにしましょう。
お布施は、基本的にはお礼をするような意味合いがあるので、金額の設定は有って無い様なモノと言えます。
自分たちがこれぐらいかな?と思う金額にしておきましょう。
死後から埋葬までの流れを簡単に説明しましたが、解らない事が有れば、葬儀屋さんに聞けばおおよその事は解決しますので、葬儀屋さんに相談するようにしましょう。
まとめ
さて、死ぬ前にしておくことと言う内容で書いてきましたが如何だったでしょうか。
近年では、自分の死後の事を心配して「エンディングノート」などを作成する方が増えてきています。
「自分が死ぬことを考えるなんて嫌だ!」と思う方も居るでしょうが、誰でもいつかは最期の時を迎えます。
その時にこうしておけば良かった、ああしていれば良かった、また遺族が手続きなどに困ったなどならないように、自分の事(資産状況やなど)を解りやすくまとめておきましょう。
それらの事をやる事で、残された家族も助かりますし、トラブルになる事も少なくなるでしょう。
死ぬ前にやってきたいことはたくさんあると思いますが、あれもこれもと言わずに、最低限やっておきたい事を4つにまとめましたので、まずはここから始めてみましょう。
意外と自分の知らなかった資産なども有るかも知れませんよ。
そして、いずれ迎える最期の時に後悔の内容にしておきましょう。