こどもの医療保険って大事なの?必要あるの?と疑問に思っている人はたくさんいます。結論を言ってしまえば、やはり個人の考え方によってしまうのですが、ここでは悩んでいる人のために、大人とこどもの医療保険でどんな違いがあるのか、加入時の条件や金額は大人とどれだけ違うのか、またこどもに医療保険が必要ないと言われる理由はどうしてなのかをご紹介したいと思います。
最終的に加入するかしないかを決めるのは親であるあなたとお子様ご自身となりますが、そのお手伝いが出来るように大人とこども、メリットとデメリットなどを分かりやすく比較しながらご紹介していきます。
目次
大人と違うの? こどもの医療保険加入を考えるとき
ここでは、大人が医療保険の加入を考えるときと、こどもが医療保険の加入を考えるとき、どんな違いがあるのかご紹介します。まず一番違う点は、こどもの医療保険の加入を考えるのはそのこどもの親だということですが、その際の考え方にどんな違いがあるのかみていきましょう。
こどもの医療保険加入は賛否両論ですが、そもそも加入を考えるときというのは、持病を患っていたり、将来的にお金が心配だったり…。人によって理由は違いますが、どこか共通する部分があります。
またこどもの年齢が保障対象なのかも調べなければなりませんし、保障内容も見て家計と照らし合わせなければならないという点もあります。多くの人が自分の医療保険、こどもの医療保険で頭を悩ませる今日、私たちが出来ることは自分たちにとっての最良の選択ができるのか、ということですね。
大人が医療保険の加入を考えるとき
- 家族のためにも、将来自分になにかあったらと不安だから
- がんや重い病気になったときの医療費が心配だから
- 病気が長続きし、入院費や診察料が幾らかかるか分からないから など。
加入を考える理由は主に上記の3つだと思いますが、まだまだ人によっては加入を考える理由はさまざまです。いつまでも元気に働けるという保障はどこにもありません。ご家族がいるのであれば、尚更将来のことを考えて保険加入を考える人が増えています。
こどもの医療保険の加入を考えるとき
- いつ重い病気にかかるか分からないから小さい頃から加入しておきたい
- 感染症などが世界中で流行っている今、いつ感染するか分からないので今のうちから備えておきたい
- 大人の医療保険よりかは金額が幾分か安いので、保障はあったほうがいい など。
大切な我が子を守るため、突然病気になったら大変だからと、お子様の医療保険加入を考える理由は、やはり我が子を心配する心からだと思います。こどもは大人に比べて免疫力が低いため、風邪にかかりやすかったり、感染症になりやすいといった理由から加入を考える親御さんが多いのです。
こどもの医療保険は本当に必要なのかと、賛否両論の今日ですが、言えることはもしものときに備えることが大事だということです。大人もこどもも、いつ重い病気や感染症にかかるかわかりません。貯蓄がそれなりにある家庭なら心配は少ないと思いますが、貯蓄があまり無い家庭や、収入があまり思わしくない家庭にとっては突然の病気とはとても怖いモノです。入院費がどれくらい、医療費がどれくらいとかかっていないときから調べて計画貯蓄できればいいのですが、実際のところ、調べるのは手間がかかりますし、何より病院によっては入院費・医療費が違いますので、それなら保険に入る方が手っ取り早いということにもなります。
こどもの医療保険の加入を考えるときは”備え”としての意識が高いでしょう。大人の場合は将来家族のためにとスケールが大きくなりますが、こどもの場合は主に備えておく分には無いよりはマシといった考え方の方が高い確率だと思います。ですが、大人にせよこどもにせよ、何があるか分からないから不安という気持ちで加入を考えることに違いはありません。どちらの方が重要度が上、という話ではなく、もしもに備えるということが最も重要で、そこに大人もこどもも関係ないということです。
大人の医療保険 こどもの医療保険
ここでは大人とこどもの医療保険ではどんな違いがあるのかみてみましょう。違いというのは、まず保障内容と加入条件を比べてみましょう。比べることで、その人にとってこどもにとって必要か不必要か見えてくるはずです。
もちろん、保険会社によっては保障内容が違いますのでここでは大まかな、主にどの保険会社でも似ている条件を比べていきたいと思います。あくまでも代表的なモノの比較となりますので、ここの情報だけを鵜呑みにするのではなく、入りたいと思う保険会社の医療保険について理解することが必要となりますので注意しましょう。
大人の医療保険 加入時の条件
- おおむね満20歳から満80歳までを対象としている
- 加入時に健康状態などの告知が必要
- 職業や健康状態によっては加入が難しくなることもある など。
これはどこの保険会社も共通していることだといえます。加入時の審査内容として健康状態はもちろん、年齢・職業・年収と細かく審査し、また告知内容に事実と相違ないか、告知義務違反を犯していないかも重要な条件となっています。
大人の医療保険はこどもの医療保険に比べ加入する人が多いのは、大人の場合こどもとは医療費も違いますし、市や区から補助も出ないために医療費は自分ですべて賄わなければいけないという点です。こどもの場合は市や区から医療補助が出ています(一部除く)ので、大人と比べると医療費を心配してという意識が薄いのです。
こどもの医療保険 加入時の条件
- おおむね満0歳から満19歳までを対象としている
- 保険会社によっては親又は本人がその保険会社の組合員にならなければ加入できない
- 契約者は親ですがこども本人の健康状態によっては加入が難しい など。
さて、問題なのがこどもの医療保険加入時の条件です。これは保険会社によっては大きく変わってしまうため、おおむねすべての保険会社に共通しているとは言えないのが現状です。例えば、1つ目の条件の対象年齢も保険会社によっては年齢が満0歳から14歳までと定めているところもありますし、2つ目の条件、組合員にならなければ加入できないという条件などはごく限られた保険会社です。
このようにこどもの医療保険の加入条件というのは保険会社の商品内容によって大幅に違ってくるため、何が共通していると断言が出来ないのです。また、大人の医療保険に比べ数もさほど多くはありません。というのも、こどもの保険といってしまうと、学資保険や将来の資金のためにと医療・学資両方兼ね備えた保険も登場してきているために医療保険に特化したものが少なく、また国・市や区の補助が出てしまうために必要性をあまり見い出せていないというのが現状でしょう。
大人の医療保険 保障内容の特徴
- 三大疾病や習慣病に対しての保障がある
- 先進医療を受けたときの技術料を保障してくれる
- 入院・手術を一生涯保障してくれる など
保険料がこどもの医療保険に比べて高いので、それだけ保障も手厚くなっています。また、選べる商品、保障内容もたくさんあるのが特徴です。また、生活習慣病などは大人の方がかかりやすいため、それに対しての保障内容も充実しています。
やはり、国・市や区から補助が出ないだけに、貯蓄で補うか保険で補っていくしかないため、このように保障内容に差がでているということですね。
こどもの医療保険 保障内容の特徴
- 入院・手術の費用を少ない保険料でも負担
- 親(契約者)が万が一死亡した場合や重大な障害が発生した場合の保険料の扱い
- 特約付加の金額が安い など。
こどもの医療保険の保障内容として一番の魅力は安い保険料なのに、入院・手術の費用を負担してくれるというものです。基本保障はおとなの医療保険とあまり変わらないということもあり、病気またはケガで入院した場合の入院給付金は日額5000円ほどが一般的です。ただ、三大疾病や生活習慣病など大人に多い病気についてまでは保障されていません。あとは、親の契約者が万が一死亡してしまった、事故や病気で重大な障害が発生した場合、保険料の支払いが無くても保障が続いたりする保険もあることです。
このように比較してみると、基本的な保障内容に変わりはさほどなく、違いがあるとするなら特約の部分と親にもしものことがあった場合の対応ということになります。保険料が月々1000円代の保険が多いので家計を圧迫してしまうという危険性はあまり無いですが、こどもの通院や入院は主に3分の2がケガによるものです。ケガはいつ起こるかわかりませんので、いつ何時のためにと備えて入るのにこの金額なら良いのではと思います。
こどもの医療保険 メリットとデメリット
ではこどもの医療保険は必要か不必要なのか??
という疑問点に焦点を当てていきたいと思います。よく聞くのが、必要ないという意見です。というのも、やはりこどもは国・市や区から医療補助がでるために医療費がそんなにかからないという理由から要らないと考える意見が多いようです。しかし、医療補助にも限度がありますし、家庭の収入が高い場合にはこの医療補助が使えない家庭もいます。
ここでは、必要とする意見からメリットを、不必要とする意見からデメリットを参考とし比較してみることにしましょう。
こどもの医療保険は必要! こんなメリットがあります!
- 医療補助・助成で補えない自己負担部分をカバーしてくれる
- 小さいうちから加入することで大人になっても低い保険料を維持できる
- 病気にかかってからでは入れなくなるため、小さいうちから加入することで安心が生まれる など。
保険適用内での医療費はもちろん助成となりますが、それ以外の自己負担をカバーしてくれるのが魅力です。子供が特に幼いうちは入院の付き添いも必要となりますし、交通費も馬鹿になりません。実際にこどもが入院となると、自己負担額は思ったよりも高額になることがあります。それは、お母さんかお父さんが付き添い人として一緒に通院および入院、お見舞いなどにより日々発生する交通費、食事代などがかかるためです。勤めている会社によっては有給を取れるかもしれませんが、この制度が使えない場合は自己負担額がさらに上乗せされてしまいます。
また、小さいうちから医療保険に加入しておくことで将来大人になった時の保険料を抑えることができます。しかし、保険料を抑えたままにしたいのであれば、満19歳などで満期を迎えてしまう保険に対してではありませんので注意しましょう。そしてもう一つのメリットとして、病気にかかってから保険加入を考えた場合、その病気の完治から5年経たなければ加入が難しくなるためで、こどもによくある病気としてアトピー性皮膚炎、てんかん、小児喘息などが挙げられますが、これらにかかってしまった場合、保険加入時の審査のときに不利になってしまうのです。小さいうちから加入することで、もしものときのために備えられるということです。
こどもの医療保険は不要? こんなデメリットがある場合も…
では、医療保険が必要ないという意見はどうしてなのでしょうか?
- こどもが多い家庭の場合、すべてのこどもに保険をかけると金額が高くなるから
- ほとんどの市区町村である程度の年齢までは医療補助・助成が受けられるから
- 健康に過ごせた場合、保険料が掛け損になってしまうから など。
要らない理由としては、こどもの入院率・病気にかかる確率はおとなに比べるとかなり低く、ほとんどの市区町村で医療補助・助成が行われているため、必要ないと考える人が多いのです。実際、厚生労働省のHPの平成26年度患者調査の概要をみてみるとわかりますが、1歳から19歳までの入院数は20歳以上のどの項目よりも低いという事実から、このように見て取れるというわけです。また、こどもが多い家庭でこどもの数だけ保険に加入するとしたら、こどもの数×(1000~2000)かかってしまうため、一人の場合と比べ、金額が高くなり家計を圧迫してしまう可能性もあります。
最後に、これをいっては元も子もないですが、無事何事もなく健康に過ごせた場合、掛けてきた保険料が掛け損になる可能性があるからです。何事もないのが一番誰にとっても良いことなのですが、やはり保障を考えると無駄になってしまう恐れがあるということです。
加入前によく考えるべきポイント
なんでもかんでもこどものためと保険に加入していても意味はあるのでしょうか?
こどもの医療保険に加入する際はきちんと将来を見据えたうえで加入するようにしましょう。たとえば、保険ごとによって特色が違うことを理解し、その中から無理のない金額や保障を選ぶことがたいせつです。終身型なのか定期型なのか、また医療保険だけに特化するのか積み立て型で学資保険も兼ねるのか…などです。
よくポイントとなるのが、
- こどもの医療費助成について
- こどもの入院確率と罹りやすい病気について
- 保険期間と保障内容 です。
こどもの医療費助成について
これはほとんどの市区町村で0歳から中学3年生までは医療費の助成がでます。
これにより通院時・入院時の医療費があまりかからないため、こどもの医療保険に入る必要性を見いだせない人がおおいのです。しかし、市区町村によって助成対象や内容が異なりますので、転勤族の方や引っ越しを考えている方は特に把握をしておかなければ、以前住んでいる市や区の助成内容と違いお金に困った、ということにもなりますので注意が必要です。
こどもの入院確率と罹りやすい病気について
こどもの入院率というのは上でも挙げたように1歳から19歳までの入院率と20歳以降の入院率を比べると、超えないことが厚生労働省の調査でも明らかになっています。しかしこどもながらに罹りやすい病気もあるため、入院する確率が低いといっても、必ずしも病気にかからないとは断言できません。もし、医療保険加入を考えているならば、こういったこどもに罹りやすい病気になる前に行動しておかないと、いざ加入というときに審査に影響する恐れがあるので、事前の情報収取は怠らないようにしましょう。
保険期間と保障内容
保険期間は主に定期型、終身型と2つに分かれます。保障内容は入院・手術などの基本的保障とその他の特約などに分かれます。加入するならより良い保障内容の保険に入りたいモノですよね。そこで、保障期間と保障内容によるポイントは「何を重視するか」により変わってきます。こどもの医療費はほとんどの市区町村で医療助成が出るので、その他の費用を抑えたいのであれば定期型の医療保険。こどものうちから医療保険に加入し、生涯保険料をあまりあげたくないなら終身型の医療保険、というわけです。
また、商品によっては学資保険を兼ねる医療保険もあります。こういったように、ただ加入を考えるだけでなく、将来なんのために医療保険に加入しているのか、何を目的として医療保険に加入するのかを明確にしてから考えるようにしましょう。もちろん、やはり必要ないと感じるのであれば、加入する必要はありません。
定期型と終身型 それぞれの特徴
では定期型と終身型の医療保険について比較しながらみていきましょう。
定期型の加入目的
- こどもが入院期間中の通院交通費
- こどもが入院期間中の生活用品の購入代金
が主な加入目的になります。医療に関する内容じゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、こどもというのはやはり医療助成がありますので、かかるお金としたらこのような医療費以外のお金になるわけで、この費用が入院日数によってはかなり高額となり家計を圧迫してしまうのです。それを抑えるための手段として、定期型医療保険はこのような費用を保障します、としているのです。
この定期型の医療保険は満何歳になったら終了、もしくは大人用の医療保険に移行しなければならなくなるので注意が必要です。
終身型の加入目的
- こどものうちから加入し、生涯の保険料を抑えておきたい
- 小さいうちから終身型にすることで一生涯の保障を得たい
などが挙げられます。やはり、終身型だけあって一生涯の保障を約束する内容となっています。大人になってから自分自身で医療保険に加入するであろうことも考え、このタイプにする親御さんも少なくありません。ただし、終身型の方が定期型よりの毎月の保険料が高くなるため、終身型に加入するのであれば、将来こどもが自分自身で医療保険に加入することを見越して加入しなければ、意味があまりなくなってしまうので注意が必要です。
こどもの医療保険に入るなら
こどもの医療保険ってどこがいいんだろうと、加入を考えたことのある人なら誰もが思う事ですよね。
どんな保障内容なのか気になることばかりだと思いますので、ここでは主な保障内容などをかいつまんでご紹介していきたいと思います。
都民共済 こどもⅠ型・Ⅱ型
都道府県民共済グループ 都民共済の生命共済 こども型
- ケガの入・退院、手術にしっかり対応
- 過失による第3者への損害賠償にも対応
- 契約者が亡くなった場合も共済金(保険料)が支払われる
主な保障内容は上記です。掛け金はこどもⅠ型とⅡ型で変わりますが、内容としては掛け金が倍になる代わりに受け取れる金額も倍になるということです。
定期型医療保険となり、18歳以降は同額掛け金の総合保障型に自動的に継続となります。その際特約を付加するのであれば健康告知が必要となりますので、大きくなるにつれ健康状態に気を配っておく必要があります。対象年齢は満0歳から17歳のお子様で18歳が満期です。
こどもⅠ型であれば掛け金は月々1000円。入院時の(病気・事故の場合)の保証額は1日あたり360日まで5000円です。Ⅱ型になると金額が倍になります。ケガによる通院もきちんと1日目からカバーしてくれるので安心。ご加入中のお子様が誤って第三者に損害を与えてしまっても対応してくれます。
全労済 キッズタイプ・ワイルドタイプ
- 子どもがあやまって他人のお宅の物を壊しても、第三者に対する損害賠償として、最高100万円(免責5,000円)まで補償。
※ 損害賠償責任保障において、一部お支払いできない場合があります。- 病気やけがなどの日帰り入院から日額5,000円を保障。
- 子どもに多い骨折や腱の断裂、関節の脱臼の場合、50,000円を保障。
掛け金はキッズワイルドタイプなら月々1600円、キッズタイプなら900円です。上記の引用はキッズタイプの場合の保障となっています。対象年齢は満0歳から14歳の健康なお子様で、満期は18歳です。こちらも定期型の医療保険となります。満了時には健康状態に関わらず、医療タイプ・総合タイプ・終身医療5000への加入が出来ますが要手続きなので満期終了間近になったら注意が必要です。
キッズタイプに比べワイルドタイプでは長期入院した場合と手術を行った場合で保障がでます。項目によっては保障額が同じものもあるので、決め手はこの両者がついているかいないかで選ぶことになるでしょう。
コープ共済 たすけあい ジュニア20コース
- ケガ通院は1日目から2000円を保障
- 入院の場合は1日目から6000円を保障
- 通院中または薬をのんでいる途中であっても加入できる場合がある
他の医療保険では通院中や薬を飲んでいる途中であると、加入を断られることが多いのですが、コープ共済は加入できる場合があるため持病を持つ人も比較的加入しやすい医療保険となっています。また、医療費の自己負担が0円(乳幼児医療費助成制度などにより)の時でも給付金を請求できる場合があります。
対象年齢は満0歳から19歳のお子様で、こちらも定期型となります。コースによって継続できる保険が異なりますのでそこだけ注意しましょう。ただ、
コープ共済のご加入にあたっては、コープ共済取り扱い生協の組合員となっていただく必要があります。生協のご加入については、出資金のお支払いが必要となります。
引用元:http://coopkyosai.coop/thinking/lineup/tasukeai/kanyuu/kanyuuhani.html
とあるように、加入するには親御さんもしくは組合員の同一世帯の一員でなければならないので、コープの生協に加入していない場合はこちらも加入する必要があるのです。他の共済に比べ加入ハードルは低いですが、条件がまた異なりますのでもし加入を考えている場合は覚えておきましょう。
医療保険についてのあれこれ
最後に医療保険についての基礎知識をわかりやすく簡潔にご紹介したいと思います。
医療保険はただ申込をすれば加入できるモノではありません。健康告知をしたり、審査を行うといった過程を経て保険会社から加入が認められるのですが、ではこの健康告知や審査って何?という方に簡潔・簡単にご説明します。
もし、自分自身やこども自身が告知項目や健康状態に心配な部分があるならば、ハードルが低い保険を探すことも必要となってくるでしょう。
告知義務 告知義務違反について
医療保険や生命保険に加入している、したことがある方ならお分かりかもしれませんが、健康状態や職業・収入などを保険会社に知らせること、提示することを告知といい、保険に加入する際はどんな些細なことでも告知しなければいけないという義務が発生します。これらを守らない、あるいは重要な過失で怠った場合などは告知義務違反となり、給付金が支払われないなどの不利益が自分に生じます。最悪の場合は契約を解除される場合もあります。
保険会社によって告知項目はさまざまですが、おおむね健康状態と個人情報は告知内容として含まれており、健康状態については詳細まで告知しなければなりません。例えば、花粉症に罹っていた場合も告知しなければいけませんし、これを隠して(もしくは告知忘れした場合)告知を行った場合はこれも違反とみなされる場合があるので注意が必要です。
審査について
告知内容に偽りがないか、審査基準を満たしているかなどを審査されます。また、給付金の申請時にも保険会社によっては調査が入ることがります。これは不正を行っていないかなどを調べる重要な調査で、この調査に問題があると審査が通りません。
加入時の審査では告知義務違反を犯しってしまっていたが通れた、という場合でも違反を犯したということはのちの給付金申請時に発覚するので、加入時から偽りがないように告知を行いましょう。
持病があってなかなか入れる保険が少ない
そんな方は引受基準緩和型や限定告知型の保険を探しましょう。よくCMなどで「持病があっても入れます」というセリフを耳にすると思いますが、ああいった保険のことを引受基準緩和型もしくは限定告知型といいます。しかし、この保険の特徴は持病があっても引き受けますが、その代わり他の医療保険に比べて保険料が高いですよ、というモノですので気を付けましょう。
そもそも、なぜ持病がある人や危険な職業に就いている人が保険に入りにくいかというと、保険は助け合いで出来ています。他の加入者との公平性を保つため、どんな人でも加入を認めていたら持病がある人にだけ給付金が偏ってしまうことも考えられます。これは持病がある人の方が健康な人に比べて病院などに掛かる確率が高いためですが、このように加入者の公平性を保つためにも保険会社は告知内容に健康状態を含んで告知してもらっているのです。
保険のことをもっと良く知りたいという人には
保険のプロであるFPや保険の無料相談窓口に相談するのが良いでしょう。
自分で調べるだけでは限度がありますし、自分がどの保険だったら入れるのかも調べて貰えます。また、保険料のシミュレーションも出してくれますので、自分が月々これくらいの保険料なら無理なく支払っていけるといった計画も立てやすくなります。保険のプロたちですので、自分の分からないことはこちらが理解するまで詳しく説明してくれます。しかし、保険の無料相談ですとこちらの方が良いなどの宣伝行為もあると考えた方がよいので、そういったことが苦手であれば、まずは資料請求をしましょう。
自分たちにとって最良の選択ができることが一番の目的だと思いますので、譲れない部分があるならばしっかりと持ち、納得のいく保険が見つかるといいですね。
医療保険もさまざまなタイプがありますので、どれが良いのか迷ったときには、自分たちが何を必要としているかを今一度明確にすることが、保険加入への近道となるでしょう。