予定利率が解れば「お宝保険度」が解ります!チェックしてみませんか!?

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算出された標準利率が適用されるのは、翌年4月からとなります。

5.1 ※2017年4月に標準利率が改訂されます!

前回は、2012年10月に、2001年以来12年ぶりに標準利率の引き下げが決定され、2013年4月から適用されました。

今回、新たな標準利率が算出され、現在の1%から、2017年4月以降に0.25%に引き下げられることが決定しています。

これを受けて、各生命保険会社では、保険料の改定が発表されたり、保険商品自体を販売中止とされたりという対応がなされています。

さらに、2018年4月には、標準生命表(死亡表)の改定が予定されています。

標準生命表(死亡表)とは、公益社団法人 日本アクチュアリー会が保険業法を受け作成しているもので、生命保険の保険料の予定死亡率については、この表をもとに計算されています。

前回、2007年4月に改訂が行われてから、11年ぶりの改訂となります。

昨今、日本人の長寿化が進んでいることから、改定時には死亡率の低下が反映されることが予想されています。

その場合、定期保険や収入保障保険など、保障型(掛け捨て)の死亡保険は保険料の値下げが予測されています。

また、医療保険やがん保険、介護保険などの生存給付型の保険商品については、値上げが予測されています。

標準利率と標準生命表の改定に伴う保険料の上げ下げや、そのタイミングなどは、実際的には、各生命保険会社によってそれぞれに異なった対応となります。

6.予定利率は高いほうがおトク?

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予定利率とは、生命保険を契約した時に払い込む保険料に対する割引率のことでしたね!?

生命保険の保険料とは、純保険料と付加保険料の2つの部分から成り立っています。

割引率が適用されるのは、保険契約者である私たちが払い込んだ保険料の純保険料(=責任準備金=将来的に支払われるための保険金に対しての積立金)に対してです。

6.1予定利率が高いと保険料がリーズナブルに!

予定利率とは、生命保険の保険料の純保険料に対しての割引率のことですので、あらかじめ保険料から差し引かれており、その差し引かれた保険料を、私たちは支払うことになります。

予定利率が高ければ、保険料に対する割引率が大きくなるので、その分、保険料は安くなります。

反対に、割引率が低ければ、保険料は高くなります。

同じ条件で1,000万円の保障を備えるのであれば、予定利率が高い方が、より低いコストで保障を確保することができます。

しかし、満期時や契約途中での解約返戻金の金額は、払い込んだ保険料なりにしか受け取ることができません。

たとえば、

●A生命保険会社
終身保険 死亡保障金 1,000万円 30歳 男性 60歳払済

予定利率が5.50%の場合、月払い保険料10,100円×12ヶ月×30年=3,636,000円(払込保険料の総額)

1.00%の場合、月払い保険料23,950円×12ヶ月×30年=8,622,000円(払込保険料の総額)

この場合、どちらも、被保険者の方の万が一の場合に、1,000万円の死亡保障金を受け取ることができます。

ですが、解約返戻金としては、予定利率が低い時のほうが、結果的には大きな金額を受け取ることになります。

つまり、保険料に着目するのであれば、予定利率は高い方がおトクであるといえますが(割安な保険料で大きな保障を備えることができます)、返戻金を重視するのであれば、返戻率などに着目する方が、より現実的な選択と言えるのではないでしょうか。

7.今の保険、見直したほうがいい?

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近頃、「昔に加入した保険はお宝保険なので・・・」と耳にされたことがある方も多いかと思います。

お宝保険とは、おおむね1996年(平成8年)4月1日以前に国内生命保険で加入した貯蓄性のある生命保険(終身保険・養老保険・個人年金保険等)のことを指して言われています。

1985年のプラザ合意を契機に、日本経済は、空前の好景気を迎え、1990年に公定歩合が引き上げられたことによって急激な景気後退がもたらされるまでの経済状況のことを指して「バブル景気」(バブル)と呼ばれています。

生命保険の予定利率も1991年を頂点として、その後5年ほどは、5%~6%と非常に高い予定利率で推移していたことがありました。

そのことを受けて、当時に加入した生命保険を「お宝保険」と呼んで「お宝保険は、解約すると損する!」と言われていますが、注意すべきポイントがいくつかあります。

8.予定利率の落とし穴!注意すべきポイントは?

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一般的にいって、予定利率が適用されるのは、ご契約時の払い込み保険料に対してということになります。

ですから、いつ契約したのかという、生命保険の契約年月日が重要なものとなってきます。

たとえば、たしかに生命保険に加入したのは1996年以前であったとしても、その後、契約内容を変更するなどして、なんらかの理由で契約年月日が変更されていると、予定利率も変更されている可能性が否めません。

「お宝保険だと思っていたのに・・・」と、いざという時になって、がっかりしないためにも、ご自身が、どのようなタイプの生命保険に、いつ頃加入していて、どのようなプランの保障を受けているのか、いまいちど、保険証書(保険証券)などで確認するとよいでしょう。

9.「お宝保険」度をチェックしてみよう!

034 ソルベンシー・マージン比率は一条件

まず、現在のご契約内容や保障内容が記載されている保険証書(保険証券)を確認してみましょう。

ご契約内容や保障内容については、年に1回、生命保険会社から届く「ご契約内容のお知らせ」でも確認できます。

●保険証書サンプル
サンプル

その中に、保険名称として、「ずっとあんしん□□保険」や「△△のお守り」などの愛称(ペットネーム)ではなく、たとえば、「5年ごと利差配当付○○保険」や「××付利率変動型○○保険」などの正式な保険名称が記載されている箇所があるかと思います(一般的には上段に書かれています)。

こちらが、ご自身が加入されている保険商品の、金融庁から認可を受けている正式な保険商品名となります。

また、○○保険のところが、保険の種類となります。

つまり、その保険契約の本体が、何であるのか、定期保険なのか養老保険なのか終身保険なのかということを、この部分から読み取ることができます。

契約年月日も、保険証書で正確に確認することができます。

また、主契約として記載されている部分と、特約として記載されている部分に分かれていると思いますので(主契約部分は上段に大きくはっきりと、特約部分は下段に小さ目の字で書かれていることが多いです)、生命保険の契約内容としては、その部分で確認してみるといいでしょう。

9.1主契約と特約の意味

生命保険は、「主契約」と「特約」の組み合わせから成り立っています。

たとえば、定期付終身保険の場合でしたら、終身保険という「主契約」に、定期保険という「特約」を組み合わせることにより、一生涯の死亡保障を確保しながら、10年間や20年間など必要な期間を区切って保障をより手厚く、比較的リーズナブルな保険料で、備えることができるようになっています。

つまり、終身保険に定期保険の機能が備えられているので、万が一の場合、終身保険でご葬儀にかかる費用などをカバーしつつ、定期保険としても、残されたご家族の生活費や教育費にも備えることができるということになります。

この場合、普通でしたら、お子さんが独立されたタイミングで定期保険部分の特約は必要なくなりますので、そのまま更新せず、主契約である終身保険のみを残すというような選択肢が考えられます。

予定利率が関係するのは、この「主契約」についての保険料にのみです。

バブル時期前後の生命保険の予定利率の推移は、次の表のとおりです。

加入年度 保険期間20年超(%) 保険期間10年超20年以下(%) 保険期間10年以下(%)
1981~84 5.5
85 5.5 6.25
86 5.5 6.25
87 5.5 6.25
88 5.5 6.25
89 5.5 6.25
90 5.5 5.5 5.75
91 5.5 5.5 5.75
92 5.5 5.5 5.75
93 4.75 4.75 4.75
94 3.75 3.75 3.75
95 3.75 3.75 3.75
96 2.75 2.75 2.75

こちらの表を参考に、ご自身の保険証書の契約年月日をご確認いただければ、お宝保険度のおおよその検討がつくのではないでしょうか。

9.2貯蓄性のある保険「養老保険」「終身保険」「個人年金保険」に注目!

生命保険の主契約が、養老保険・終身保険・個人年金保険といった貯蓄型で、かつ契約年月日が1981年~1992年に該当されているのでしたら、特約部分について、他に重複して加入している保険はないか、いまいちど、保険証書で確認してみることをおすすめします。

特に、社会人になりたての頃に、訳もわからず勧められるままに加入して、それっきりという方でしたら、不用になったり重複している特約部分を整理すれば、保険料の負担を軽くできるかもしれません。

特約を整理しても、主契約に適用されているご契約時の予定利率は変わりませんので(予定利率は主契約の保険料に対しての適用となりますので)、よりリーズナブルな保険料で大きな保障を引き続き確保することができます。

9.3予定利率と銀行の金利の違い

一般的に、養老保険・終身保険・個人年金保険などの生命保険は、貯蓄性があるとか、貯蓄型の保険であると言われています。

「予定利率が高い=お宝保険」と言われるのと同時に、「予定利率が高い=貯蓄性が高い」という説明を耳にされたことがある方も多いかと思います。

しかし、そもそも「貯蓄性が高い」とは、どういうことを指しているのでしょうか。

たとえば、同じ死亡保障額の生命保険に加入する場合でしたら、予定利率が高い方が、保険料の負担は軽くなります。

しかしながら、契約終了時に受け取る返戻金としては、払い込んだ保険料なりにしか増えることがありません。

つまり、保険料の負担が小さければ、払い込み満了時(60歳や65歳)で比べると、解約返戻金が多いのは、保険料の負担が大きい(予定利率の低い)方ということになります。

また、予定利率とは、保険料に対しての割引率のことですから、直接的には、貯蓄性には関係しません。

本来なら1,000円する商品を300円で買うことができたので、700円のトクをしたと思うことはあっても、700円の貯金をすることができたとは思わない方がほとんどではないでしょうか?

かつて、一時払い養老保険の運用利回りや、最近では、一時払い終身保険の運用利回りが、銀行に定期貯金として預けた場合の利子に比べると、はるかに良い(利率が高い)ということで耳目を集め、一部の人(おもにシニア世代の方)に、非常に人気を博したことがありました。

これらの保険商品は、まとまった金額(たとえば500万円や1,000万円)の保険料を一括して払い込むため、金融類似保険商品と呼ばれており、税制上も、金融商品のような取扱いがなされています。

また、銀行に定期貯金などでお金を預けた場合、通常でしたら、利子は複式で増えていきます。

たとえば、100円の元金に対して、1%の利子がつくと、101円となります。

次の年には、元金に利子をプラスした101円に対して、さらに1%の利子が付きます。

しかし、生命保険の場合の予定利率は、複式と明記されていないかぎり、元金に対してにしかつきません(これを単利式といいます)。

ですから、やはり、なによりも大切なポイントとなるのは、思い込みではなく、保険証書などで、ご自身の保険プランをしっかりと確認することであると言えるのではないでしょうか。

9.4予定利率と配当金

保険料のほかに、予定利率が関係するものとして、生命保険の配当金があります。

9.5生命保険の配当金って?

生命保険の保険料は、予定利率・予定死亡率・予定事業費率の3つの予定率(基礎率)をもとに算出されています。

しかし、実際には予定したとおりの死亡者数、運用利回り、事業費になるとは限りません。

予定と実際との差によって剰余金が生じた場合に、剰余金の還元として契約者に分配されるお金のことを配当金といいます。

配当金は予定率(基礎率)にもとづいて計算された保険料の事後精算としての性格を持っています。

また、あらかじめ一定の収益を見込んだもの(=予定利率)として、生命保険の保険料からは、すでに割り引かていますので、実際の運用収益が予定を下回るなど剰余が生じなかった場合には、配当金がゼロになります。

つまり、「約束した予定利率を上回って支払う配当金がゼロ」ということであり、「預貯金の利息がゼロ」ということとは意味合いの異ったものとなります。

配当金の有無は、保険商品名に「5年ごと利差配当金付」や「積立利率変動型」、または「無配当」といった形で保険商品名からもわかるようになっています。

また、年に1回、生命保険会社から届く「ご契約内容のお知らせ」からも、確認することができます。

10.まとめ

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以上、予定利率について見ていきましたが、いかがでしたか?

少し前に、「武士の一分」という映画が公開されて話題となったことを、覚えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

武士の一分の「一分」とは、それ以上は譲歩することのできない面目(プライド)のことだと教えてもらったことがあります。

意味合いは少し違いますが、保険選びや見直しについても、コレというような何かしら基準とするものがあるのではないでしょうか?

それは、単におトクだとか、損するとか、そういったことではないように思います。

もし、生命保険にも一分があるとすれば、それは、なにをさておいても、「この保険で、万が一の時を保障できるかどうか」ではないでしょうか?

情報にふりまわされず、しっかり見極めるようにしたいですよね!

 

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