持病があったり、入院歴があるなど、健康に問題がある場合、保険に加入できる可能性が低くなります。
そんな方でも入れる保険もありますが、保険料がとても高額です。
そこで、持病などがある方が保険に加入するためのポイントを紹介していきます。
目次
病気でも生命保険の加入を通りやすくするには
病気や持病でも生命保険を検討する
引受緩和型という持病があっても加入できる保険がありますが、保険料が通常より1.5倍~2倍と高額です。
そのため持病がある場合でも、まずは通常の生命保険への加入を検討しましょう。
加入できる可能性の高い持病
- 高血圧
- 高脂血症
- 痛風喘息
- 胃潰瘍十二指腸
- 潰瘍糖尿病(合併症なし)
- バセドウ病
逆に通常の生命保険に加入するのが難しい病気
- がん
- 心筋梗塞
- 脳卒中
- 肝硬変
- 腎不全
- 糖尿病(合併症あり)
- 躁うつ病など
ただし完治して5年が経過していれば可能性があります。
普通の生命保険の審査を通りやすくする方法
勢見保険の審査は、健康状態と職業の2つで行われます。
松葉 直隆
緩和型の生命保険は保険料が高額なため、健康に不安がある人も、まずは審査を受けてみましょう。
健康状態の審査は保険会社によって基準が異なります。
告知書の項目には、性格に答えましょう。
はい、に該当する場合は、病気になった時期、投与している薬、完治の有無を記入します。
正確に記入した事によって、審査に受かった事例もあります。
病気が完治している場合は、医師の診断書で「完治している」という旨をきちんと示しましょう。
保険会社によっては、このことで高評価を受けることもあります。
審査の結果特別条件付になる可能性もある
松葉 直隆
健康状態に問題がある人が加入した場合、公平性を保つために条件つきになる場合があるのです。
もしも条件が厳しい場合は、引受け緩和型を検討しましょう、
特別条件の例
割増保険料
保険会社の基準に合わない場合、上乗せとして加算される保険料です。
特別保険料とも言われます。
削減
契約時から一定期間内(5年を超えることはない)に死亡した場合、死亡保険金額を経過年数に応じて削減して支払われることを指します。
削減期間が過ぎてから死亡したケースにおいては、保険金は全額受け取ることが可能となります。
松葉 直隆
医療保険の審査を通りやすくする方法を徹底解説
医療保険での告知書の審査方法
告知書とは医師に提出するもので、告知書によって医療保険の審査が行われます。
告知書の質問項目には5~7項目あり、それらの質問に対し「はい」、「いいえ」で答えます。
告知書の主な基本的な質問を確認
保険会社によって、告知書の質問内容は異なりますが、基本的な質問を紹介します。
過去5年以内に入院・手術を受けたことがあるか?
5年以上経過している場合は書かなくても問題ありません。
松葉 直隆
最近3か月以内の診察・検査・投薬・を受けたことがあるか?
保険会社よっては、軽い風邪や花粉症などの軽症の場合、告知不要としていることもあります。
どんな病気で、どんな薬を処方されているのか細かく記入した方が、審査に通り安くはなります。
過去5年以内に7日間以上わたる医師の診察・検査・投薬を受けたか?
初診日から完治まで7日間以上かかった場合は記入する必要があります。
告知書に嘘があった時、給付金が支払われないので注意が必要
告知書にウソがあった場合「告知義務違反」となります。
告知義務違反をすると、入院をしても給付金が支払われず、契約が解除になってしまいます。
2年間契約が有効となっていた場合は、加入時に病気の事実を告げない等の告知義務違反を犯しても、保険会社は契約解除が不可能となります。
悪質であると判断された場合は、たとえ2年が経過した後であっても、保険会社は契約解除ができるだけにはとどまらず、「詐欺および不法取得目的による無効」が適用される可能性があります。
もしも告知義務違反をしていたことが発覚した場合、基本的には支払保険料の返却もありません。
告知義務違反を知らぬうちにしていたということのないよように、どのような病気でどんな薬を処方されていたのか、細かく正確に記入することが大切です。
告知義務の必要性
告知義務とは
生命保険を契約する際、契約者または被保険者は、被保険者の現在の健康状態、過去の病歴、現在の職業など、生命保険会社が生命保険の申し込みを引き受けることが可能か否かを判断するため、その重要な事実を偽り無く生命保険会社に告知義務があります。
告知書の質問
- 最近3ヶ月以内に、医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがありますか。
- 過去5年以内に手術をうけたこと、または継続して7日以上の入院をしたことがありますか。
- 過去2年以内に健康診断・人間ドッグをうけて、異常を指摘されたことがありますか。
- 過去2年以内に、医師から、経過をみるために定期的な診察・検査をうけるよう指導されたことがありますか。
- 今までに、がん(悪性新生物)にかかったことがありますか。
などの質問が書かれていて、それに対し、「はい」「いいえ」で答えるような形で答えなければいけません。そして診査を必要とする契約の場合では、保険会社指定の医師から口頭て質問され、その際にもありのままを正確に伝えます。
万が一、故意または重大な過失で、このような事実を告知しなかったり、事実と違うこと告げた場合は、告知義務に違反したことになってしまいます。
保険会社に給付金や保険金を請求すると、保険会社は被保険者の過去の病歴を徹底的に調査します。
なので告知義務違反はすぐに判明することです。
告知義務は何のためにある?
予定死亡率などを基に保険料は計算されていますが、それ以外にも被保険者の職業による危険度や健康状態も基準として決定されています。
松葉 直隆
そういった状況を防ぐために告知義務があるのです。
告知義務違反したらどうなるの?
生命保険会社は契約後2年以内ならば、保険契約を解除することができます。
保険契約が解除された場合には、解約返戻金がある場合は契約者にお金が戻されます。
保険会社が契約を解除できない場合
- 契約が契約日(または復活日)から2年を超えて有効に継続した場合(期間は会社による異なる)
- 会社が解除の原因を知ってから、1ヶ月以内に解除を行わなかった場合
これらはあくまでも解除ができなくなる基準なので、給付金・保険金が支払われるかどうかは、また別問題になります
何年経過しようが、被保険者が虚偽告知を故意にした場合、給付金や保険金は支払われません。
うっかり忘れていたのだとしても、保険金や給付金が受け取れない場合があります。
わかった時点で保険会社に連絡し、告知しなおす必要があります。
病気の人でも入れる保険
病気の人でも入れる保険の種類
保険料が割高となります。
しかし通常の保険よりも、健康に関する質問が3から5個と少なめです。
無選択型の保険
健康に関する質問がない医療保険もしくは生命保険です。
誰でも加入できる分、基準緩和型の保険より、保険料はかなり割高です。
松葉 直隆
がん保険
医療保険と比較して、健康に関する質問は少なく、入りやすい保険といえます。
高血圧を理由に医療保険に加入できなかった人でも、がん保険には加入できる場合があります。
保険料は健康な人と同じくらいです。
個人年金
他の保険と比較して、健康に関する告知が少なく、質問数も少なめです。
松葉 直隆
保険料は、健康な人と同じです。
掛け金が高めに設定されているので注意
加入できる保険の最大の特徴は、健康体の人と比較した際に掛け金が高いことです。
実は健康な人でも1社から加入できる保障額には上限がある
保険には誰しも、保険会社1社から加入できる保険(保障額)には制限があります。
補償額の例
- 医療保険は入院日額25,000円まで
- 死亡保障は一人につき最大5億まで
保障額に上限を設け、経営上のリスクを分散しているのです。
健康体の人も、持病があって緩和型の保険に入る人も同じです。
緩和型の保険の場合はさらに制限される
緩和型の保険に加入する場合、上限が厳しく設定されています。
保険会社からすれば、「緩和型の保険に加入する人=健康体の人より保険を利用する人=支払いのリスクが高い人」であるため、緩和型保険の保障の上限を厳しくするのも当たり前です。
松葉 直隆
ある保険会社の例だと、
- 医療保険は入院日額1万円まで
- 死亡保障は一人につき1000万まで
という感じに設定されています。
ただし、これらの制限も時代とともに改善される場合が多いのが特徴です。
なので緩和型保険を検討する際は、保険相談の担当者に具体的に確認してみることをおすすめします。
持病があっても出来るだけ有利な保険に入る3ステップ
まずは一般の保険を検討する
緩和型保険より、通常の保険の方が安く加入できる可能性が高いため、一般の保険を最初に検討しましょう。
有利な保険に加入する秘訣です。
可能性があるなら再査定をかけてみる
一般の保険に加入を断られることもあります。
そういった場合でも再チャレンジして、最終的にその保険に加入できる場合があります。
この仕組みを再査定と呼びます。
再査定制度のある保険会社なら、利用してみましょう。
ここで初めて緩和型保険を検討する
通常の保険に加入を断れてから、緩和型保険と検討し始めましょう。
あくまでも“緩和型保険は最後の選択肢”というスタンスで話を進めていますが、最終的な判断は、保険担当者に確認しながら進めましょう。
定期保険は病気になってからでも更新出来る?
定期保険の更新時に病気になった場合どうする?
更新型と再加入型が定期保険にはあります。
病気の場合、更新できないことがあるので、どのタイプに加入しているのか知っておきましょう。
一度加入すれば、その後の病気は契約更新に影響は無い
更新型の定期保険は、更新時に病気でも問題ありません。
しかし、保険料は更新時の年齢で再計算されるため、保険料が上がってしまいます。
自動更新の保険が多いので注意しましょう。
定期保険の更新時は、保険を見直す時期でもあります。
保障が足りているか、など確認しておきましょう。
人生設計や家族の有無で定期のままなのか、それとも終身に変更するのか検討するべきです。
加入する定期保険が更新型か再加入型か確認する
更新型か再加入型なのか、定期保険に加入する際は、確認しましょう。
更新型は、一定期間を経過後、更新もしくは契約終了。
再加入型は、新たに加入しなくてはなりません。
松葉 直隆
また再加入型の定期保険の場合は、健康状態の告知が必要なため、病気になると再加入できない可能性もあります。
初めから更新せずに期間を決めているのならいいですが、そうでないのなら再加入型は辞めたほうがいいでしょう。
再加入型の定期保険はネット生保などに多いです。
しっかり確認せずに加入するのは避けましょう。
病気だけではなくて怪我でも医療保険は保証されるの?
傷害保険が適用される怪我は「急激」、「偶然」、「外来」の3つのタイプのケガ
急激、偶然、外来の3つのタイプで、怪我が定義されます。
急激
突発的に発生したもので、ケガが、直接的で時間の間隔があいていないことをいいます。
偶然
「事故の原因が偶然発生してしまった」、「事故の結果が偶然発生した」、「原因・結果とも偶然である」のいずれかに該当する予知されない出来事のことです。
外来
ケガの原因が対象者の身体の外からの作用によることをいいます。
交通事故は、3つの要素が重なる怪我といえます。
その場合、対象者は傷害保険での補償を受けられます。
また、相手への損害賠償も適用となります。
医療保険と傷害保険の違いは?
医療保険は入院や通院費用の一部を保障します。
障害保険の対象は、怪我のみとなります。
また、傷害保険は健康に関する審査がありません。
傷害保険では契約者のみ、契約者と配偶者、契約者と家族など保障対象が選択できます。
保険料は、加入時の年齢に左右されません。
医療保険のケガ特約とは
不慮の事故で通院する際、1日いくらという形で支給されたり、怪我の治療をした場合に一時金として支給されます。
怪我のみが対象ですが、入院の有無は問われません。
まとめ
健康面で不安があっても、普通の保険への加入を検討しましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。