肺がんの検査費用はいくら掛かる?検査や費用の抑え方をやさしく解説

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肺がんは、死亡数が多いガンだとは知っていても、その検査方法などはよく知られていなかったりします。

例えば、要精密検査に引っかかることは何を意味するのかなど、勘違いされていることも多々あります。また、費用の抑え方についてもあまり知られていなかったりします。

そこで、まず初めに知っておくべきがんの知識を解説し、次にがんの検査を段階別に分けて、それぞれの検査の意味を分かりやすくご紹介します。

また、検査を受けるにあたって、その費用を抑えるための工夫や、自分で探して検査を受ける場合についてもご紹介します。

肺がんにしっかりと対策するには、やはりがん検診などを受けることが欠かせません。なので、この記事を読んで、ぜひ肺がんの検査について考えてみるようにしてください。

目次

1.肺がんについての基礎知識

  • 1.1.そもそもがんって何?
  • 1.2.肺がんの分類
  • 1.3.肺がんの要因となりやすい人
  • 1.4.肺がんの初期症状

2.がん検診のメリットとデメリット

  • 2.1.メリットについて
  • 2.2.デメリットについて

3.肺がんの検査の種類と流れ

  • 3.1.異常を発見するための検査
  • 3.2.肺がんと確定するための検査
  • 3.3.治療方針を決めるための検査

4.がん検診の費用を抑える公的制度など

  • 4.1.保険適用はあるの?
  • 4.2.自治体毎に行っている検診に行く
  • 4.3.がん検診無料クーポンを使う
  • 4.4.がん検診補助制度があることも

5.要精密検査となった場合は?

  • 5.1.保険適用はあるの?
  • 5.2.がん検診を受けた病院での費用
  • 5.3.がん検診とは違う病院での費用

6.自分で探して検査をうける場合の費用について

  • 6.1.費用の一例
  • 6.2.PET検査って何?
  • 6.3.病院の探し方について

7.まとめ

1.肺がんについての基礎知識

肺がんについての基礎知識では、まず、がんの発生に関する知識と肺がんの種類についてご紹介します。ここを知っておくと、肺がんの要因や症状を理解しやすくなります。

次に、肺がんの要因と症状についてご紹介します。これは、普段から気をつけておくべきことや、どのような場合にがん検診を受けるべきかの判断材料になります。

 

1.1.そもそもがんって何?

人の細胞は、日々傷ついたり、古くなったりします。そのため、常に細胞を新たに作り直し、修復する仕組みになっています。この修復作業は膨大な数になります。

すると、その中にごく稀に遺伝子に異常をきたしたものが現れます。そのような遺伝子を持つ細胞で、生き残り、他の細胞と連携しながら役割を果たすこと無く暴走し、増殖し続けるものががん細胞です。

 

このような、がん細胞は日々発生します。しかし、免疫の働きによって、がん細胞は取り除かれます。そのようにして、異常な細胞が増えることを抑制して、正常な状態が保たれています。

ところが、中にはそのような仕組みからすり抜けて生き残るがん細胞があります。これが10年、20年という長い時をかけて蓄積し、やがてがんとして発症するのです。

つまり、がんは誰でも発症する可能性があるのです。また、発症しにくくするという意味において予防することは出来ても、完全に防ぐことは出来ません。

 

1.2.肺がんの分類

がんは、がん細胞やその集団の形によって分類することが出来ます。また、この分類を組織型と言います。その組織型と特徴は以下のようになっています。

表1 肺がんの組織型とその特徴

組織分類 多く発生する場所 特徴
非小細胞肺がん 腺がん 肺野 ・肺がんの中で最も多い
・症状が出にくい
扁平(へんぺい)
上皮がん
肺門
(肺野の発生頻度も高くなってきている)
・咳や血痰などの症状が現れやすい
・喫煙との関連が大きい
大細胞がん 肺野 ・増殖が速い
・小細胞がんと同じような性質を示すものもある
小細胞肺がん 小細胞がん 肺門・肺野
ともに発生する
・増殖が速い
・転移しやすい
・喫煙との関連が大きい

図2 肺門と肺野
図2 肺門と肺野

肺門:太い気管支が細かく分かれ、肺に入っていくあたり(肺の中心部)
肺野:肺門の先の肺の末梢部分
出典:肺がん 基礎知識:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

 

肺がんの中で最も数が多いのが腺がんで全体の半数以上を占めるとされます。次に多いのが、扁平上皮がんで全体の3割程度を占めます。このがんは、ほとんどが喫煙者とされます。

このように、一口に肺がんと言っても様々に分類できます。さらに、その分類ごとに、初期症状の出方などの特徴や、有効な治療が異なったりします。

 

また、肺門部に出来たがんは心臓に隠れてしまい、胸部X線検査では見つけにくいとされます。

 

1.3.肺がんの要因となりやすい人

肺がんの主要な要因とされるのはタバコです。タバコを吸う人は吸わない人に比べて肺がんのリスクは、男性で4.4倍女性で2.8倍にもなるとされます。

また、自らタバコを吸うだけでなく、他人が吸ったタバコの煙を吸い込んでしまう受動喫煙も発症のリスクを高めてしまいます。ともかくタバコの煙を吸わないことが、肺がんを予防する第一歩です。

 

しかしながら、肺がんは喫煙習慣がなくても発症してしまいます。代表例としては、腺がんがそうです。ようは、肺の細胞を傷つけてしまう要因であれば、肺がんを発症させる要因になりうるのです。

タバコの他に挙げられる要因としては、大気汚染、アスベストやラドンなどの有害化学物質にさらされるような職場環境、結核や慢性閉塞性肺疾患などの肺の病気があります。

また、最近では、女性ホルモンによる影響もあると考えられています。

 

肺がんになりやすい人は、まとめると以下のようになります。また、これはがん検診を受けるなどして、より注意すべき人になります。

  • 40歳以上の成人
  • 喫煙者、または喫煙習慣があった人
  • アスベストような有害化学物質にさらされるような職場環境にいた人
  • 結核や慢性閉塞性肺疾患などの肺の病気に罹ったことがある人

 

1.4.肺がんの初期症状

肺がんは、初期段階だと無症状の場合もあります。また、症状が出にくいだけでなく、自覚しにくかったり風邪やタバコのせいだと勘違いしてしまったりします。

さらに、自覚する頃には病気が進行してしまっていることもあります。したがって、自覚症状のないようながんに気づくためにがん検診はあります。

 

それで、肺がんの初期症状としては以下の様なものが挙げられます。なお、これらの症状であれば直ちに肺がんとなるわけではなく、別の肺に関する病気などの可能性も考えられます。

  • 長期に渡る咳、一緒に血が出ることも
  • 痰や血の混じったような血痰
  • 息切れ、あるいは呼吸困難
  • 胸の痛み

これらは一例であり、人によって症状の種類や出方は、複数が重なる場合など様々です。また、このような自覚症状など気になることがあればがん検診よりも医療機関を受診する方が良いです。

 

2.がん検診のメリットとデメリット

ここでは、がん検診における全般的なメリットとデメリットをご紹介します。ここを知っておくと、がん検診がどのようなものなのかや、注意すべきことが理解しやすくなります。

 

2.1.メリットについて

がん検診のメリットであり、目的とも言えるのが、早期発見・早期治療です。これは、がんを初期段階で発見することができれば、がんを治せる可能性を確実に高めることが出来るので非常に重要です。

 

がんは、先程指摘した肺がん以外でも初期症状が出にくかったり、気づきにくかったりします。そのため、症状を自覚した段階だとすでに進行してしまっている場合があるのです。

そして、その段階まで至るとがんを治療できる可能性は、やはり低くなってしまいます。

 

したがって、がん検診を上手く活用するためには、自覚症状がなくても対象年齢になれば受けに行くことを大事にしましょう。また、1回きりではなく定期的に行くことも大事です。

なお、肺がんの場合、がん検診の対象年齢は40歳以上となっています。さらに、年に1回のがん検診が推奨されています。

 

2.2.デメリットについて

がん検診のデメリットとしては、以下の4つが挙げられます。

  • 100%確実にがんを発見できるわけではないこと
  • 不要な検査や治療を受けなければいけなくなる可能性
  • 検査を受けることで、被爆したり、誤って臓器に傷がついたりする偶発症の問題
  • 患者の心理的負担

 

100%確実にがんを見つけられないのは、がんの大きさであったり、形であったり、発生場所であったりが影響しています。そのため、どのような検査であっても見逃し、偽陰性の判定が起きてしまいます。

これを完全に防ぐことは困難です。したがって、見逃した場合にも備えて、定期的にがん検診へ行くことが推奨されるのです。

 

生命を脅かすような進行がんにならないような、小さながんを発見してしまうことを過剰診断と言います。このような場合でも通常のがんと同じような治療などを受けなくてはいけなくなってしまいます。

これは、早期発見・早期治療を念頭に置いている以上起こりうる問題で、現在の医療ではどうしても、その後がんがどのようになるのかが予測することが困難なため起きてしまいます。

また、がん検診ではがんの疑いがあるとされたにも関わらず、精密検査をしてみるとがんではなかったという偽陽性の問題があります。これも、早期発見・早期治療のためにはやむを得ないといえます。

 

がん検診における偶発症ですが、例えばX線検査などによる放射線被爆というものが挙げられます。

これは極めて低い確率では有りますが、影響が全く無いとは言い切れません。

他にも、内視鏡検査で誤って胃などを傷つけてしまうなどが可能性としてあげられます。なお、この可能性も極めて稀なことになります。

それでも、これらの問題は無くはないので、医師の技術向上や医療機器の改良が求められます。

 

最後に、患者の心理的負担ですが、これを解消するには医師や看護師から十分な説明を受けることが重要です。そのため、疑問があれば医師や看護師に相談し、納得してからがん検診を受けましょう。

 

3.肺がんの検査の種類と流れ

ここでは、肺がんの検査を流れに沿って、それぞれの段階の意味と、段階ごとに行われる主な検査についてご紹介します。

 

3.1.異常を発見するための検査

この段階は、一次検診と呼ばれ、市区町村が実施しているがん検診はこれに当たります。まず、この段階でスクリーニングといって異常の有る無しでふるいにかけるのです。

そのため、がん検診で異常ありとされても、がんが発見されたとはならないのです。

 

何故このような簡単な検査にするかというと、まず患者の費用負担や身体の負担を抑えるためです。また、最初から全員に精密検査をしていては、それを実施する人手が足りないことも挙げられます。

 

それで、この段階で行われる主な検査については、市区町村などが実施するがん検診の検査をご紹介します。その検査は、以下のようなものが行われます。

検査方法 特徴
胸部X線検査 肺がんの検査で最も基本となるものです。検査時間も短く、簡単に行なえます。

ただし、小さな病変を見逃しやすかったり、心臓と骨に重なっている部分のがんは見つけにくいです。

また、健康に重大な影響があるとはされませんが、放射線による被曝があるので注意が必要です。

喀痰細胞診 痰を検査して、その中にがん細胞が混じっていないか顕微鏡で調べる検査です。痰を提出するだけなので、患者の体に対する負担が少ないです。

また、この検査では、特に肺門部に出来るがんを見つけやすいとされます。

ただし、1回だけでは発見できないことも有るので、3日分の痰を使うことで、発見できる可能性をあげます。

なお、この検査は喫煙者を対象に行われます。

 

がん検診では、この他に医師による問診があったりします。問診では、1ヵ月以上続く咳や痰がないかや、喫煙歴体重に関することなどが聞かれます。

そのため、普段から、これらのことに気をつけておくと答えやすいです。また、より詳しく調べてもらえるので、正確に答えることは重要です。

 

3.2.肺がんと確定するための検査

がん検診などで、何かしらの異常があると認められた場合に、それが肺がんなのか、それとも別の病気なのか、鑑別し肺がんであると確定するための検査になります。

そのため、検査方法は、一次検査を元にしてその方法が決められることになります。まず、この段階で受ける検査のことを精密検査、あるいは二次検査と呼びます。

そして最終的には、組織を採取して検査する生体組織診断を行い、悪性腫瘍かどうかの確定診断を行います。なお、生体組織診断は、病理診断の一種になります。

 

まず、精密検査として行われる主な検査は、以下のような検査があります。

検査方法 特徴
胸部CT検査  様々な方向からX線を当て、その撮影した情報をコンピューターで解析し、体を輪切りにしたような画像や、立体像を得ることが出来ます。

そのため、X線検査よりも詳細に調べることができ、小さながんや、周囲への転移など様々な情報を手に入れることができます。

ただし、放射線による被爆は、X線検査よりも多くなってしまいます。そのため、十分な説明が必要な検査になります。

気管支鏡検査  気管支鏡という内視鏡を、口または鼻から入れ、気管や気管支を直接観察する検査です。また、がんの疑いがある部位の組織を採取して調べます。

気管支鏡がとどく範囲は、直接見ながら採取できますが、それより奥の場合は、レントゲンで確認しながら、採取する器具のみを奥に挿入して採取します。

また、口腔奥までの局所麻酔をして、喉や気管の痛みを抑えた上で検査します。

 

確定診断に使われる検査としては、以下のような検査があります。

検査方法 特徴
胸腔鏡検査  胸に小さな穴を開けて、腹腔鏡とよばれる内視鏡や手術器具を挿入し、肺などの組織を採取して調べます。

従来では、全身麻酔にて行ってきましたが、最近では、局所麻酔で行われることもあります。

経皮肺生検  胸部CTなどを使って、透視しながらがんと疑われる部位に皮膚の上から針を刺し、組織を採取する方法です。

気管支鏡では、上手く組織を採取できなかった場合などに行われます。

 

3.3.治療方針を決めるための検査

がん検診の流れとしては、基本的には上の2つまでになります。しかし、ここではさらに肺がんと診断確定された後の検査についてご紹介します。

この検査では、がんの進行度を調べたり、治療効果を調べたりします。このような検査を行って、がんの治療方針を決めていきます。

 

そして、主な検査としては以下のような検査があります。なお、X線検査やCT検査なども用いられることがあります。

検査方法 特徴
MRI検査  磁場を使って体の中の水分子の振動を調べ、それをコンピューターで解析し、体の中を画像として得る方法です。

それによって、脳や骨など、肺から他への転移がないか調べます。

また、CT検査と比べ検査時間が長く、磁場を使うので金属類は持ち込めません。そのため、ペースメーカーなどの器具を体内に入れている方は、この検査を受けることが出来ません。

骨シンチグラフィ  アイソトープとよばれる放射性物質を静脈に少量注射します。その放射性物質は、骨の代謝が異常な部位に集まるように出来ています。

この分布をX線を使って調べて、骨にがんが転移していないかを検査します。

 

4.がん検診の費用を抑える公的制度など

ここでは、市区町村が実施するがん検診など、いかにがん検診の費用を抑えるかをご紹介します。がん検診は、定期的に受けることで、効果をより発揮できます。そのため、費用をどう抑えるかは重要です。

 

4.1.保険適用はあるの?

がん検診は、予防を目的として検査であり、治療を受けるための検査ではないので健康保険の適用は受けません。そのため、その費用は全額自己負担になります。

また、検査には高額な機器も使ったりするので、その費用は概ね高いものとなっています。

 

4.2.自治体毎に行っている検診に行く

市区町村が主体となってがん検診を行っていることがあります。その場合だと、費用はおおよそ数百円から数千円の間で受けられます。自治体によっては無料で受けられるところもあります。

ですので、一度住んでいる自治体のがん検診を調べてみることをお勧めします。がん検診の種類は、肺がんの検診はもちろん、胃がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がんの検診があります。

 

この市区町村が実施するがん検診は、公的サービスとして、ある集団全体の死亡率を下げるために行われます。このような検診をを対策型検診と呼びます。

この検診には、有効性が確立された、受診者の不利益にほとんどならないような検査方法が用いられます。また、対策型検診には、職場から通知を受けて受診する職域検診もあります。

 

自治体が行っているがん検診を探す際は、各市区町村の名前で探すこともできますが、下記のホームページを使うと便利です。

各自治体のがん検診窓口・都道府県|知っておきたいがん検診|日本医師会

 

4.3.がん検診無料クーポンを使う

厚生労働省では、がん検診推進事業として、一定の年齢に達した方に、がん検診無料クーポンと、がんについて分かりやすく解説された検診手帳が配布されます。

ただし、対象となるがん検診は、大腸がん乳がん、及び子宮頸がんとなっています。残念ながら、肺がんのクーポンはありません。

また、これらのクーポンは、住んでいる自治体によって内容が異なる場合があります。そのため、詳しくはお住いの自治体を調べてみてください。

 

このクーポンを使えば、自治体が行っているがん検診を無料で受けることが出来ます。ただし、あくまできっかけづくりなので、毎年は配られません。

 

4.4.がん検診補助制度があることも

最後は、大企業の方などが加入している健康保険組合の制度を活用する方法です。加入している健康保険組合によっては、がん検診に対する助成制度が設けられている場合があります。

詳しくは、加入している健康保険組合に問い合わせるなどしてみてください。特に、制度の利用方法も合わせて確認するようにしましょう。

 

この助成制度は、健康保険組合によって内容は異なります。対象とするがんは、多くの場合で、胃がん、大腸がん、肺がん、子宮頸がん、乳がんの、いずれかもしくは全てになっています。

対象となる人は、健康保険組合によって違うこともありますが、健康保険組合に加入している本人と、扶養している家族になります。

 

助成される金額は、5~6千円くらいになります。ただし、特定のがんのみを助成している場合に、総合型の人間ドックを受けると、助成の仕方が変わることが有るので要注意です。

 

受診する機関は、個人で探した医療機関で受ける場合でも、市区町村が実施するがん検診でも助成されます。そのため、この制度があれば、市区町村のがん検診を無料で受けることも可能です。

 

5.要精密検査となった場合は?

がん検診で要精密検査とされた場合は、何らかの異常が肺に認められたということです。そのため、必ず精密検査を受ける必要がありますので、その費用についてご紹介します。

また、肺がんのがん検診で要精密検査となった人の内、実際にがんが発見された人は1.92%となっています。

 

5.1.保険適用はあるの?

精密検査には、保険適用がなされます。これは、精密検査は、何らかの異常が認められた上での検査になるためです。したがって、精密検査の費用は、現役世代だと3割負担になります。

 

また、精密検査の費用に関してですが、がん検診の結果によって変わってきますので、一概に金額を提示することが出来ません。例えば、検査項目であったり、調べる部位であったりが違います。

その上で、あくまで費用の目安にはなりますが、3割負担での費用は、胸部X線検査が1,000~3,000円程度、胸部CT検査が4,000円~10,000円程度になります。

他にも、医師の判断によって検査項目が追加されたり、病院によって金額が違ったりします。

 

5.2.がん検診を受けた病院での費用

がん検診を受けた病院で精密検査を受ける場合は、再診扱いになります。そのため、初診料ではなく再診料になるので、基本的に同じ病院で検査を受けたほうが、検査費用は抑えられます

 

また、同じ病院で精密検査を受けた場合は、検査結果や紹介状を用意してもらう必要がなく、手間を減らすことが出来ます。

 

5.3.がん検診とは違う病院での費用

がん検診を受けた病院とは違う病院などで精密検査を受ける場合は、まず初診料がかかってきます。

他には、大学病院など大きな病院の場合、紹介状がなければ初診時選定療養費という費用が発生します。この金額は、病院毎に異なります。

そのため、そのような病院で精密検査を受けようとしている場合は、紹介状を書いてもらいましょう。また、検査結果を持っていかなければいけないので、それも用意してもらう必要があります。

 

このように、別の病院で精密検査を受けると費用面でのデメリットが多いです。ただし、例えば近い病院に通院できたり、かかりつけの医師に検査してもらえたりするメリットがあります。

 

6.自分で探して検査をうける場合の費用について

自分個人で探して、好きな検査を受ける検診のことを任意型検診と呼びます。例えば、人間ドックがその代表例になります。ここではその費用などについてご紹介します。

 

6.1.費用の一例

任意型検診の場合、受ける病院や検査内容によってその費用が変わってきます。また全額自己負担となるので検査費用は高額になります。

 

例えば、国立がん研究センター中央病院の検診費用は以下の表のようになっています。

検診コース 男性 女性
総合検診 119,200円 151,580円
総合検診+PET/CT検査 227,200円 259,580円
単独検診 肺がん 38,600円 38,600円
単独検診 乳がん 27,300円
単独検診 消化管がん(注) 77,700円 77,700円
単独検診上部消化管がん内視鏡 45,300円 45,300円
単独検診大腸がんCT 56,100円 56,100円
単独検診子宮がん 39,380円
単独検診PET/CT 138,000円 138,000円

注:単独検診 消化管がん検診コースでは、上部消化管がん内視鏡検査と大腸内視鏡検査が含まれています。

出典:検診費用とお申し込み | 国立がん研究センター 中央病院

 

表のように、全身くまなく調べる検査の費用は高額になります。さらに、毎年でなくても、3年に一度程度は、精密に調べる検査の場合でも受けたほうが良いので、より費用がかさむことになってしまいます。

 

また、一般論として、費用が高い検査が、すなわち効果の高い検査とは限りません。そのため、選ぶ本人の責任が重くなります。

 

6.2.PET検査って何?

がん細胞は、通常の細胞に比べて、3~8倍のブドウ糖を取り込みます。PET検査では、この性質を利用し、ブドウ糖に近い成分を持つ放射性物質、FDGをがん細胞に取り込ませ目印とします。

FDGは、静脈から注射します。その後、FDGが全身に行き渡るまで、30分~1地時間ほど安静にします。そして、その目印をPETスキャナーで読み取り、がんがあるかを検査します。

 

最近では、一度にPETとCTの画像を得ることができる機器を使ったPET-CT検査も一般的になってきます。これは、2つの画像を組み合わせることで、よりがん検出の精度を高めることが出来ます。

 

また、PET検査のメリットは、まず全身の検査が一度に出来てしまう点が挙げられます。さらに、初期段階の小さながんも見つけることが出来ます。そのため、初期の転移や再発の発見を得意としています。

 

ただし、PET検査では、見つけやすがんとそうでないがんがあります。見つけにくいがんは、胃、大腸、腎臓、肝臓、膀胱、脳などに出来るがんです。

例えば、ブドウ糖の取り込みが多い脳や、FDGが排出される経路のために集まってしまう腎臓や膀胱だと、判別しづらくなります。他には、そもそもFDGが取り込まれにくい胃や大腸などは発見しづらくなります。

さらに、炎症を起こしている箇所にもFDGは集まりやすくがんか判別しづらくなったり、糖尿病の方は診断が難しく受診できなかったりします。

 

このようにPET検査は有用な部分も多いですが、弱点もまたはっきりとあります。ですので、その両方を理解して受診するようにしましょう。

 

6.3.病院の探し方について

自分で病院を探す場合は、以下のサイトを使うと病院の検索から予約までできるので便利です。両方共、検査コースを肺がん検診に絞って検索することが出来ます。

人間ドックのマーソ | 国内最大級の人間ドック・健診施設を比較&予約サイト

人間ドックのここカラダ|全国エリアの人間ドック比較・予約サイト

 

7.まとめ

がん検診は、見逃す場合や初期段階で見つけるために定期的に受けることと、自覚症状がないがんに気づくために受けることの2つが重要でした。

なお、自覚症状などがあれば、がん検診ではなく医療機関を受診するようにしましょう。

 

また、肺がんに気をつけなければいけない人は、特に喫煙している方です。ですが、肺の病気にかかった人やアスベストが舞うような、有害化学物質にさらされる職場環境にいた人も要注意です。

このような肺がんが気にかかる人は、任意でCT検査など、より詳しく調べる検査を受けることを考えても良いかもしれません。

 

ただし、検診は一度受けたきりでは、あまり意味がありません。そのため、定期的に受けても負担にならないような費用の範囲に抑えることが重要になります。

したがって、自治体が実施するがん検診などを活用して費用を抑えることも、また重要です。

 

そして、自分にあった無理のないがん検診で、しっかりとがんを予防できるように考えてみてください。

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