逓減定期保険のメリット・デメリットを元保険外交員が徹底解説!

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逓減率というのは、保障額の逓減割合をどのように下げていくのか決める事ができ、その割合によっても毎月の保険料が変わってきます。

また保険会社によっては、満期までの保険期間を2分割することで、第1保険期間と第2保険期間で逓減の割合を変える事もでき、より具体的に細分化することも可能です。

5.逓減定期保険と団体信用保険の違いとは?

5.1.受取人が違います

同じように、逓減していく保険の中に団体信用保険があります。

この保険は、住宅ローンを組む際ローンの名義人であるご主人様にもしもの事があった場合に保険金で残りのローンを支払うという形の保険になります。

もちろんこの保険もローンの金額に合わせて毎年逓減していきますが、一番の違いは保険金が住宅ローン借入先の金融機関になりますので、ご家族の方は受け取ることが出来ません。

団体信用保険に加入する目的は、稼ぎ手であるご主人様が無くなってしまった場合に保険でローンの残債をお支払いして完済する事ですが、その目的を果たすことが出来ればあえて団体信用保険に加入しなければいけないという決まりはありません。

そのため、団体信用保険の代わりに民間の生命保険に加入することもできます。

5.2.保険料の計算方法が違います

一般的な生命保険は、被保険者の年齢や健康状態、保険期間や保険金額によってだいたいの保険料は決まります。

そのため年齢が若い分保険料が安くなりますが、団体信用保険は年齢など関係なく保険料が決まります。

団体信用保険の保険料は同じ保険金額でも他の保険より高い事が多く、保障内容も民間の生命保険の方が幅広く対応していますので、最近では団体信用保険の代わりに逓減定期保険に加入する人が増えてきています。

保険料の違いは、多い時で総額100万円も差がでる事もありますので、これから住宅ローンを組む方は一度民間の保険会社でも比較してみる事もオススメします。

5.3.保障開始日が違います

生命保険の場合、契約成立後すぐに保障は始まりますが、団体信用保険の場合ローン開始から保障が始まりますので、建設中の時に万が一の事があった場合は、保障がなく問題が発生してしまう事も可能性として無いとは言い切れません。

そういった事も考えると、民間の生命保険の方が保険料が安いうえに保障範囲も広く保障開始も安全と言えます。

5.4.住宅ローンを繰り上げ返済するなら逓減定期保険がオススメです

団体信用保険も、定期保険同様掛け捨ての保険になりますので、繰り上げ返済して予定よりも早く完済できたとしても、ほとんどの場合住宅ローンに全額保険料が組み込まれている事が多い為、無駄になってしまいます。

反対に逓減定期保険の場合、完済し終わったら解約してしまえばそれ以降保険料は払わなくて済みます。

そのため、繰り上げ返済を考えている方は保険料を考えると逓減定期保険の方が無駄がないと言えます。

6.逓減定期保険と逓増定期保険の違いとは?

6.1.主に『逓減』は個人、『逓増』は法人向けの保険です

『逓減定期保険』と『逓増定期保険』で異なる点は、増減の仕組みもそうですが主に保険金の減っていく逓減定期保険は一般の家庭向けで、保険金が増えていく逓増定期保険は法人(会社)向けに販売されています。

もちろん逓減定期保険にも法人で契約することも可能で、反対に一般の家庭で逓増定期保険の契約も出来ないわけではありませんが、逓増定期保険は満期直前に解約すると解約返戻金が場合によっては払い込んだ保険料以上に返ってくることがあるため保険料が逓減定期保険に比べかなり高い金額になります。

また、法人の場合逓減定期保険は会社の債務を返済を滞りなくするために契約することが多く、この場合保険料が損金算入でき節税対策にもなります。

そして、逓増定期保険は、会社が軌道に乗っていくと共に多額の資金が必要になってきますので、役員の方にもしもの事があった場合などの準備金や退職金にも利用されます。

会社に必要な資金を準備できる事に加えて、こちらも保険料の一部が損金算入できますので、節税にもつながります。

このような点から、逓減定期保険は一般の家庭に合った保険になっており、逓増定期保険は会社の経営や役員にとって役に立つ保険になっています。

6.2.保険金額の増減の仕組みが違います

名前の通り、『逓減定期保険』は保障金額が決められた割合で逓減していく保険で、反対に『逓増定期保険』は保障金額が決められた割合で逓増していく保険です。

逓減定期保険は、今後必要な保障金額が下がっていく方に向いていて小さなお子様のいるご家族や、毎年返済していくにつれて借入金額が減っていくことを想定できる住宅ローンなどのための万が一の保障、また法人では会社のために借り入れた債務のための万が一の保障など、保険料を安く必要な保障を無駄なく準備できる保険です。

逓増定期保険は反対に、毎年決められた割合で保険金額が決められた割合で逓増していく保険で、会社が大きくなるにつれて必要な事業費も増えていくことを想定して、会社の成長と同じように保障額も増えていきます。

6.3.解約返戻金が違います

逓減定期保険は、ほとんどの場合が解約返戻金がありませんが、逓増定期保険は退職金として準備できる程解約返戻金があります。

逓増定期保険の解約返戻金は時に払い込んだ保険料よりも返ってくるお金の方が大きくなることもあり、保障金額が逓増し続けていくことの次に最大な特徴とも言えるでしょう。

そのため、解約返戻金がたくさんあるという事はその分毎月支払う保険料もかなり高く設定されてしまいます。

損金算入という節税対策が利用できる法人だから加入できるのですが、解約返戻金が多いからと言って一般の家庭で貯蓄を目的としてこの保険に加入する方はほとんどいません。

個人で解約返戻金を目的として保険に加入するのであれば、逓増定期保険より満期保険や貯蓄型の保険をお勧めします。

6.4.保険期間・保険料が違います

保険期間は逓減定期保険に加入の場合、通常末子のお子様が大学を卒業するまでに決められている方が多いと思いますが、逓増定期保険は退職金にも利用されるため保険期間が長いことが特徴です。

基本的に、一般の生命保険は保険期間が20年・25年のものが主流で、その後終身保険へと変えていきます。

しかし、逓増定期保険は60歳・70歳と年齢で保険期間を決める事が多い為長期に渡って保障されます。

また保険料の違いについてですが、加入時の年齢が高いほど保険料が高い事はどちらも同じですが逓減定期保険の場合、被保険者の年齢が上がると同時に保障金額が下がっていきます。

そのため、期間満了に近づくにつれて保険会社が保障しなければいけない保険金額が減っていくので保険料は一般的な定期保険よりも安くなっています。

一方、逓増定期保険は期間満了に近づくにつれて被保険者の年齢も上がると同時に保障額も上がっていくため、かなり高額な保険料になります。

7.逓減定期保険の保険会社比較

7.1.保険料の安い『ソニー生命』

逓減定期保険を取り扱っている保険会社のうち数社を同じ条件で比較したところ、ソニー生命が一番保険料が安く設定されていました。

ソニー生命の非喫煙者割引は、今では有名な割引になっていて煙草を吸っていない人は吸っている人に比べて断然安い保険料で必要な保障を合理的に準備することが出来るでしょう。

ソニー生命の主な逓減率は、【Ⅰ型】と【Ⅱ型】に分けられ、それぞれ逓減の仕方が違います。

【Ⅰ型】の例 保険金6,000万円 契約年数30年の場合

保険金総額の2割(20%)である1,200万円になるまで毎年逓減し続けるタイプ

【Ⅱ型】の例 保険金6,000万円 契約期間30年の場合

契約期間全体の2割(20%)まで保険金は6,000万円のままで、それ以降は保険金額全体の3割になるように毎年逓減していきます。

契約期間全体の2割というと、この場合は5年になりますので加入後5年間は6,000万円で、6年目から契約期間満了まで保険金額全体の3割(この場合2,000万円)になるように毎年逓減していきます。

Ⅰ型よりもⅡ型の方が最低保障ラインが高いので、保険料は高くなります。

また、P免特約と言われる保険料免除特約は、控除の範囲が広く被保険者が重度の障害状態・ソニー生命の定める要介護状態・三大疾病になった時に以後の保険料を支払わなくても保障を続けることが出来るため、働けなくなってしまっても安心して保障を受ける事が出来ます。

ここまでP免の範囲が広い保険会社はあまり多くはありません。

7.2.逓減額の低い『アクサ生命』

逓減率が選べるのはどこの保険会社もだいたい同じですが、最低の保障ラインの割合が高かったのがアクサ生命。

必要な保障額が下がるにつれて、保険金額も下がっていくことは逓減定期保険であれば当然ですが、満了直前に数百万円しか残らないのも不安材料のひとつですよね。

そこでアクサ生命は保険料は比較的安いうえに最低保証ラインが高めに設定されているので安心です。

アクサ生命の逓減割合は、【Ⅰ型】【Ⅱ型】【Ⅲ型】と3種類あり逓減率や逓減割合は全て同じですが逓減する期間が異なってきます。

【Ⅰ型】ご加入後2年経過してから逓減開始

【Ⅱ型】ご加入後6年経過してから逓減開始

【Ⅲ型】ご加入後11年経過したから逓減開始

3種類とも逓減率は保険金額の3%で、逓減開始から毎年逓減していきます。

そして、全て最低保障ラインは保険金額全体の4割になります。

7.3.逓減割合を9種類から選べる『あいおい生命』

逓減率を選択できる範囲がだんとつで広いのがこの保険会社でした。

ご契約の保障期間を2分割することで、よりリスクを細分化して逓減割合を選択できるのが特徴です。

保障期間を【第1保険期間】【第2保険期間】と2分割し、

パターン1.【第1保険期間】を全体の8割【第2保険期間】を残りの2割
(例)保険期間が30年の場合、25年目までが第1保険期間で26年目からが第2保険期間

パターン2.【第1保険期間】を全体の6割【第2保険期間】を残りの4割

パターン1・2どちらも第1保険期間終了時の最低保障ラインが9割・8割・7割・6割と選択でき、第1保険期間中は決めた割合になるように毎年逓減し続けていきます。

残りの第2保険期間は保険金額全体の2割になるまで逓減していきます。

パターン3.保険期間を分けずに、保険期間の満了まで保障金額全体の2割になるように毎年逓減し続けていきます。

ひとつパターン1の場合で例を挙げてみます。

・保険期間30年

・保障金額6,000万円

・第1保険期間の最低ラインを8割に設定(6,000万円の8割は4,800万円)

第1保険期間は契約開始から契約後25年目までで、契約当初は6,000万円の保険金額ですが、第1保険期間の終了時には4,800万円まで逓減しています。

残りの第2保険期間は契約後26年目から保険期間の満了までで、4,800万円から保障金額全体の2割の金額である1,200万円まで逓減し続けていきます。

このように、保険期間の満了時には保険金総額の2割まで逓減していきますが、第1保険期間である25年目までは4,800万円もの大きな保障を準備することも可能です。

また、パターン3のように保険期間を分けず、最終保障ラインである保険金総額の2割になるまで毎月決まった割合で逓減し続けていくものもありますので、家族の生活設計に合わせて納得のいく逓減率を選択できます。

※例としてあげた金額はだいたいの想定になりますので、正確な金額は保険の担当者の方にお問い合わせください。

8.まとめ

いかがでしたか?

あまり聞きなれない名前の逓減定期保険ですが、特徴が分かればすごく合理的で無駄のない保険であることが分かります。

しかし、収入保障保険のようにあまり簡単ではないため少し躊躇してしまうかもしれませんが、必要な保障額は各家庭によって全然違うため複雑であればあるほど、自分にあった保険を自分たちで設計していくことができると言えるかもしれません。

また、保険会社によっても逓減率や逓減方法など全く異なってきますので信頼できる保険のプロに相談して詳しく比較の説明をしてもらいながら何処の保険会社のどういった種類の保険がいいのかご家族も含めて話し合う事で、よりマッチした保険が見つかります。

逓減定期保険にもメリット・デメリットがあり、保険料が安く合理的に保障を準備することが出来るが解約返戻金がなく掛け捨てであることや保険会社によって逓減率が異なる事など、この記事を読んで少しでも参考にしていただけれたら嬉しいです。

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