アカウント型保険には入ってはいけないって本当!?注意点を徹底解説

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「加入中の保険の内容がいまいち理解できていない」というあなた、その保険は「アカウント型保険」かもしれません。アカウント型保険は日本の生命保険の主力商品ですが、とにかくしくみが複雑です。

いざという時の保険金額くらいは知っていても、「解約したらどうなるのか?」「終身の保険金はいくらくらいになるのか?」をきちんと理解していますか? 「状況によって異なります」としか説明を受けていない方もいるかもしれません。でも、自分の保険なのに分からないところがあるって、不安ですよね。

保険のしくみを理解すれば、こうした不安を解消することができます。もし自分に合わない保険だったと分かれば、見直すこともできますよね。

この記事では、ややこしいアカウント型保険のしくみやメリット・デメリットなどをご紹介します。アカウント型保険について理解して、自分に合った保険かどうかしっかり見極めましょう。

目次

1.入ってはいけないワースト1?アカウント型保険とは
1.1.アカウント型保険とは何か
1.2.アカウント型保険のしくみ
1.3.アカウント型保険が生まれた背景
1.4.アカウント型保険の現状

2.他の保険と何が違うの?徹底比較してみました
2.1.定期付終身保険との違い
2.2.積立利率変動型終身保険との違い
2.3.ファンド型保険って同じもの?

3.ここが画期的!アカウント型保険のメリット3つ
3.1.自由度が高く、見直しがしやすい
3.2.アカウント部分の利率が高い
3.3.アカウント部分を引き出せる

4.そうだったのか!アカウント型保険のデメリット4つ
4.1.仕組みが複雑で分かりにくい
4.2.マネープランを立てにくい
4.3.定期部分の保険料が上がる
4.4.解約返戻金を少なく感じやすい

5.アカウント型保険ってどれのこと?具体的に教えて!
5.1.明治安田生命「ライフアカウント L.A.」
5.2.明治安田生命「ベストスタイル」
5.3.日本生命「みらいのカタチ」
5.4.住友生命「Wステージ未来デザイン1UP」

6.アカウント型保険あるある!こんな「困った!」に注意
6.1.解約返戻金がない!
6.2.終身保険の保障、これしかないなんて!
6.3.自分の保険なのに、内容が分からなくなった

7.アカウント型保険と税金の関係とは?
7.1.保険料控除は受けられる?
7.2.死亡保険金を受け取ったら
7.3.医療保険特約の保険金を受け取ったら

8.ココだけは気を付けて!アカウント型保険加入
8.1.保険の仕組みをよく理解すること
8.2.アカウント型保険がベストな選択か
8.3.マネープランをよく考えてみよう

9.まとめ

 

1.入ってはいけないワースト1?アカウント型保険とは

アカウント型保険について検索すると「入ってはいけない」などのショッキングな文句が目に飛び込んできます。そこまで言われるアカウント型保険とは、どのような保険なのでしょうか。

 

1.1.アカウント型保険とは何か

アカウント型保険とは、保障と積み立てがセットになった形の保険のことです。「自由設計型」などと呼ばれることもあります。「利率変動型積立終身保険」というのが正式名称です。

 

1.2.アカウント型保険のしくみ

アカウント型保険の保険料のイメージ

アカウント型保険では、保険料をいったん「アカウント」に積み立てます。「アカウント」とは日本語で「口座」のことです。このアカウント(=口座)への積み立てが、アカウント型保険の主契約です。アカウント型保険では、特約として定期保険や医療保険などさまざまな保険を付けることができます。これら特約の保険料は、アカウントにいったん積み立てた保険料から支払います。

特約部分の保険料は、加入時点であらかじめ決めておきます(契約中の見直しは可能です)。契約者は一定の保険料を支払うだけですが、保険会社で一部を特約保険料に充当し、残りを積み立てているのです。

 

アカウント部分は自由度が高く、余裕があるときにはまとまったお金をアカウント部分に積み立てることができ、逆に現金が必要な時にはアカウント部分から積立金を引き出すこともできます。

 

1.3.アカウント型保険が生まれた背景

保険商品が多様化し、さまざまな強みを持った商品が登場する中で、大手の保険会社がシェアを維持し続けるのが困難になってきました。昔は担当の保険会社の担当者に保険のプランニングを任せきりということが良くありましたが、保険ショップや保険の比較サイトが充実してきたことで、「死亡保険は○○生命が良さそうだけど、医療保険は××生命がいい」などと、複数の保険会社に分散して契約することが一般的になりました。

 

そこで大手の保険会社が発売したのが、アカウント型の保険です。アカウント型は一件の契約の中に終身の死亡保障・定期の死亡保障・医療保障・がん保障などさまざまな保障を盛り込みます。例えばアカウント型保険に加入している人が「いまは死亡保障しかかけていないけれど、がん保障も欲しい」となったときに、「現在積み立てに回している中から、一部をがん特約の保険料に回せますよ」と提案ができるのです。

 

このように提案されると「新しくがん保険を契約するより、特約を付けるだけのほうが手軽」「保険料が増えるのは負担だから、いまの保険料のままがん保険の特約も付けられるなら、そのほうがいい」と考える人がいるので、契約者の囲い込みにつながるというわけです。

 

1.4.アカウント型保険の現状

大手保険会社の主力商品として登場したアカウント型保険ですが、現在ではかなり下火になってきています。原因としては、日銀のマイナス金利政策などにより運用益をあげることが困難になり、積立部分を運用するのが難しくなったことが考えられます。

 

現在、大手保険会社ではアカウント型から主契約であるアカウント部分を無くした組み立て型が主流です。原点回帰を思わせるようなパッケージ型を主力にしている保険会社も見受けられます。アカウント型は販売停止した保険会社が多く、残っている会社でも「希望に応じて積立も選択できる」という程度の残し方をしています。

 

2.他の保険と何が違うの?徹底比較してみました

アカウント型保険と似た商品や紛らわしい商品について比較しました。

 

2.1.定期付終身保険との違い

アカウント型保険は定期付終身保険の後継商品と言われます。違いを一言で言い現わすなら、柔軟性が高まったということになるでしょう。

 

定期付終身保険の保険料と保障金額を図に表すと、以下のようになります。

定期付終身保険のイメージ図

主契約である終身保険に、定期保険と医療保険を特約とした付加したケースを想定しました。形式的には2つの特約が付いた1つの保険ですが、3つの異なる保険に同時に入ったと考えると分かりやすいでしょう。更新のたびに特約保険料が上がるので、その分保険料の総額も上がっています。契約中に特約を解約したり減額したりしたら、その分保険料の総額は下がります。定期保険特約の保障期間中に死亡した場合、定期保険と終身保険両方の保険料が支払われます。

 

一方、アカウント型保険の保険料と保障金額は以下のようになります。

更新のたびに特約保険料が上がりますが、保険料の総額は変わらず、積み立ての割合が小さくなります。特約の解約や減額をおこなった場合は、その保険料の分だけ積立が増えます。積み立てが終了した時点で積立を終身保険に変えるので、積み立て中は終身保険の契約はありません。積立期間の死亡保障は定期保険特約で行うことになります。

 

2.2.積立利率変動型終身保険との違い

アカウント型保険の正式名相は「利率変動型積立終身保険」ですが、「積立利率変動型終身保険」という保険も存在します。名前はそっくりな両者ですが、内容はまったく別のものなので注意が必要です。

 

「積立利率変動型終身保険」は、「積立利率変動型」の「終身保険」です。通常の終身保険の基本的なしくみは同じで、契約日から保障が始まります。通常の終身保険と異なる点は、保険金や返戻金の金額が市場金利に連動して変動するという点です。市場金利が上がると積立金(保険金や返戻金の原資)の利率も上がり、保険金や返戻金の金額が上がるというしくみです。

 

「利率変動型積立終身保険」は「利率変動型」の「積立終身保険」(=積立が終身保険になる保険)と考えるとよいでしょう。アカウント部分があるのはアカウント型の特徴なので、混同しないようにしましょう。

 

2.3.ファンド型保険って同じもの?

「アカウント型保険」と同じような使い方をする言葉に「ファンド型保険」があります。これは「アカウント型保険」と同じものです。「ファンド」は日本語で「基金」です。お金を積み立てておく部分をアカウント(=口座)と呼ぶかファンド(=基金)と呼ぶかの違いです。

 

3.ここが画期的!アカウント型保険のメリット3つ

アカウント型保険は顧客流出を防ぐために発売された保険とご説明しましたが、私たち消費者にもちゃんとメリットがあります。

 

3.1.自由度が高く、見直しがしやすい

アカウント型の最大のメリットは、見直しがしやすいことです。保障の内容を見直す場合、通常は新しい契約をする必要があります。もともとの契約を解約する場合も多いでしょう。アカウント型保険の場合、保障を増やしたり減らしたりしたい場合は特約を追加・解約すればよく、新規の契約・解約が必要ないので手間がかかりません。

 

保障を増やす場合には保険料が心配になるものですが、アカウント型保険ならば積み立てと特約保険料の割合を変更することで、支払う保険料の総額を変えずに特約を付加することができます。保険料の金額も変更できるので、子育て期間など家計に余裕が無い時期には積み立てに回す金額を抑えて月々の保険料を少なく、余裕がある時期には月々の保険料を多くして積み立てに回すということもできます。

 

「保険に入るときにはライフプランを立てて」とよく言われますが、実際に先々のことを見通すのは難しいものです。アカウント型保険のような自由度の高い商品を契約することで、ライフプランに変更があった場合でも柔軟に対応できます。

 

3.2.アカウント部分の利率が高い

利率が変動するアカウント型保険ですが、定期預金と比較すると利率は高い場合が多いようです。積立部分は引き出すことができ、終身保険の原資になるので、最終的には自分(もしくは遺族)に戻ってくるお金です。ということは、利率が高いければ高いほど嬉しいですね。

 

3.3.アカウント部分を引き出せる

思いがけない出費でお金が足りなくなること、ありますよね。生命保険にはそんなとき利用できる「契約者貸付」という制度があります。解約返戻金の金額を上限に、生命保険会社からお金を借りることができるという制度です。事実上生命保険を担保にした借金で、銀行のローンのような審査はありません。

 

契約者貸付はいざという時に助かる制度ですが、借金なので利息が付くというデメリットがあります。アカウント型の場合、お金が必要になったらアカウント(=積立)部分を取り崩して引き出すことができます。これは借金ではなく、自分のお金を引き出しているだけなので利息はありません。また、返済の必要もありません。

 

ただし、積立部分を取り崩すとそれだけ終身保険に充てるお金が減ってしまい、終身保険の保障金額が小さくなってしまいます。「引き出しを繰り返していたら、いつの間にかアカウント部分にほとんどお金がなくなっていた」と焦ることにならないよう、注意が必要です。

 

4.そうだったのか!アカウント型保険のデメリット4つ

悪評が多いアカウント型保険ですが、実際どんなところがデメリットなのか、確認してみましょう。

 

4.1.しくみが複雑で分かりにくい

最大のデメリットは、しくみが分かりにくいことです。このため、メリットを活かしきれない契約をしている方が多いようです。保険会社としては看板商品として販売してきたため、アカウント型保険がニーズに合っていない方にもアカウント型保険を勧め、勧められた側は「なんとなく良さそう。こんなにおススメしているし」と契約してしまうこともあったようです。

 

4.2.マネープランを立てにくい

アカウント(=積立)部分の利率が変動するので、最終的な積立額がいくらになるのか分からず、マネープランを立てにくいというデメリットもあります。

 

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